ひなびた宿で温泉三昧(旅先ご飯)
東北自動車道を西那須野塩原インターで降りて国道400号を走り、千本松牧場やチーズ屋さんや蕎麦店など立ち並ぶ那須塩原を抜けて、道の駅アグリパル塩原を過ぎると山道に入ります。箒川(ほうきがわ)の流れに沿うようにして進む塩原街道は春は新緑、秋は紅葉が美しい。やがて塩原温泉街に入り大きな旅館が左右に現れます。紅葉の名所物語館などの施設もあり、この辺までが観光地となっています。
目指すはその先、左折してくねくね曲がる日塩もみじラインをしばし走ると奥塩原温泉郷にたどり着きます。数軒の宿と共同湯があるだけの温泉地です。湯荘白樺は10年ほど前からたびたび訪れている宿です。ダンナと昨年11月に1泊しました。山の上の方の紅葉は終わってましたが、塩原温泉のあたりはきれいでしたね。車を降りると強烈な硫黄の匂い。宿の裏手はいわゆる地獄♪となっていて白い煙が噴き出ています。すばらしい。
こちらの宿は見かけも古びていて部屋もそっけないのですが、なにしろ極上温泉があるのでそれだけでもうじゅうぶんです。硫黄臭漂う少し濁った酸性湯にゆっくり浸かれば極楽です。そして必須なのは泥パック。源泉の底から汲み取った湯泥を顔に塗り付けてパックするのです。泥が乾くまで湯舟に浸かり、洗い流すとお肌がふわふわになります。ぜひお試しください。
さて夕飯ですがこちらも豪華なものではありませんが、部屋出しでテーブルではなくお膳で食べます。刺身に煮物、魚のあんかけに豚肉の鍋。質素だけどいちおう心がこもってます。いちごのワインなど飲みながらおいしくいただきました。朝はサバの塩焼きと納豆、煮物、そして温泉卵をご飯にかけて食べればすごいごちそうです。メインは高原大根のサラダです。那須塩原名物の太くて大きい大根は水分が多く、なおかつシャキッとしていて生で食べるのがおいしいのです。
宿周辺には3つの共同浴場があります。中でもすばらしいのが、階段をしばらく降りた先のむじなの湯です。湯舟の底から湧く温泉を堪能できます。ただし激熱です。しばらく人が入っていないと平気で50度超とかになってます。だからといって水の入れ過ぎにはご注意ください。地元の人に怒られます。
Restaurant name |
Shirakaba
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Categories | Ryokan (Traditional Japanese inn) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0287-32-2565 |
Reservation Availability |
Reservations Only |
Address |
栃木県那須塩原市湯本塩原14 |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Private dining rooms |
OK |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
Smoking / Non-smoking area separated Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Stylish space |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Beautiful scenery,In hotel restaurant |
Website |
毎年のように行っていたこちらの宿も久しぶりです。5月の連休後、例の地域割りでいろいろと安くなってるので夫婦で行きました。夕飯は18時ということなのでチェックイン後はすぐに温泉。少し濁った酸性湯。相変わらずいいお湯です。
食事は部屋食です。従業員が時間になると部屋を訪ねて来て、机を端に寄せ、食事の膳を運びこみます。ドラマで見るようにお膳は重ねて積んであり、それぞれに配置して完了です。机に食器を広げるより簡単に持ち運べるので合理的ですね。片付けるのも楽。
さて夕食はいつもの通り豚バラ鍋がメインです。サーモン、海老、イカの刺身。あとは煮物ときんぴら、それと白身魚のあんかけです。このあんかけはちょっと面白い味がします。鍋はちょっと塩辛いけど豚肉はおいしかった。まあ、いい温泉に入った後はお腹空くからなんでもおいしく感じるのですが。
お膳を片付けてからしばらくするとベテラン従業員さんがお布団を敷きに来ます。手際よく布団を敷く様子を眺めながらいろいろとお話を。こういうのも日本の宿の伝統だよね。
朝食ももちろん部屋食です。朝風呂に入ったあと、布団を寄せて待っていると8時ちょうどにお膳が運ばれてきました。この辺で採れる高原大根のサラダが真ん中に。これが抜群においしい。焼き塩さばの切り身は小さ目。かぼちゃの煮物としらたきやちくわの煮物(これすごくしょっぱかった)、納豆、浅漬けと梅干、温泉卵。汁物はちょっと変わっていて、こんにゃくや根野菜の下にもち麦が沈んでます。ちょっと質素ですが、何と言っても源泉に10分浸して作る温泉卵がおいしいので満足です。ねっとり味が濃く温泉の香りが少しします。前日にお土産(6個入り750円)をお願いしておくと、チェックアウトまでに作ってくれます。
豪華な食事ももちろんいいのですが、温泉宿ではこのくらいがちょうどいいように思います。何度も来ているのでいつもの献立で特に変わり映えはしません(前回レビューとほぼ同じ)が安定の味です。