温かく迎えていただきました。 : Shiya rakutei

　こんな時期ですが（こんな時期なので）四国八十八か所お遍路に出かけました。少し間があきましたが今回で３回目です。お遍路1周目の3回目ということです。目的はもちろんコロナ禍の収束を願うことです。徳島のお寺を終えて、翌日から高知に入ります。宿泊は阿南市内のビジネスホテル、阿南市はそんなに大きな市ではありませんが、大型のビジネスホテルがけっこうあります。お遍路の旅ですが、現地の美味しい物を食べるのも楽しみの一つです。夕方ホテルにチェックインして、スタッフにお薦めのお店を聞いたところ、ちょっとショッキングな答えが返ってきました。「緊急事態宣言の地域から来た人は受け入れないお店が多い。」のだそうです。中には徳島県民以外は入れないお店もあるとか。その中で他府県民でも大丈夫なお店を紹介していただきました。その一つが酒樂亭さんでした。一時は夕食はコンビニで買う覚悟をしたものですから、とても有り難い気持ちでした。車の神戸ナンバーをみても、笑顔で快く駐車場の案内をしていただきました。7時半頃でお店は空いていました。とても温かい接客で、また嬉しくなりました。
　あまりお腹が減っていなかったので、私は握りを、妻は海老雑炊とサラダを注文しました。それだけでは申し訳ないので、味噌汁と揚げ出し豆腐を追加しました。最初にお通しのキュウリの酢の物がでてきました。続いてサラダ、握り寿司、味噌汁、海老雑炊、揚げ出し豆腐の順にでてきました。握りは鯛をはじめ白身魚が３貫、イカ、海老、鮪の計6貫です。普通の握りでしたが、鮪は切り身がダブルで乗っていて、得した気分になりました。味噌汁は大ぶりのアサリがたくさん入っていて、風味を楽しめました。妻からもらった海老雑炊は、表現はダサいけど海老がプリップリで、優しい味の雑炊がめっちゃ美味しかったです。夕食にありつけないかも知れない中でいただいたので、本当に有難かったし美味しかった。ご馳走様でした。ありがとう。
　外に出たのは8時過ぎ。緊急事態宣言の地域ではないので、まだ飲食店の灯かりは点いていましたが、道を行く人は少なく、街は週末だというのにガランとしていました。それだけ真剣にコロナ対策に取り組んでいらっしゃるのでしょう。なんだかすまない気持ちになりました。