Restaurant name |
Toukyou Nadaman(Toukyou Nadaman)
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Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3503-7981 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル東京 本館 B1F |
Transportation |
305 meters from Hibiya. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥8,000~¥9,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥15,000~¥19,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX) Electronic money Accepted |
Number of seats |
120 Seats |
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Private dining rooms |
OK For 2 people |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 3,000円以上のご利用で2時間無料 |
Space/facilities |
Comfortable space,Tatami seats,Wheelchair access |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
In hotel restaurant |
Website |
いまや、アサヒ・ビール傘下のなだ万を素晴らしいと正面切って言うグルメ気取りの方々も、なかなかいらっしゃらないのかなとも思うも。今回、お伺いする機会を得てみて、やっぱ、ここ、旨いんじゃないかいって思った。なだ万の名前で供されてるもの全てと言わずして、こちらの店で供され、その日、いただいたものの範囲内でということではあるが。
太刀魚の鍬焼きが焼八寸のうちの一品と言えども、メインっぽいポジショニングだったのもシャレてるし。そもそも、お造りが上等。
ムリヤリ、中途半端な揚げものとか、意味わかんないステーキとかが乱入してこないのも品ってことではなかろうかと。
桐懐石、もろもろ込みで26000円の値付け。
先付
・蓬胡麻豆腐。蛤あられ揚、新丸十栃尾煮(細切りされたサツマイモの砂糖煮)。
温皿
・走り 子安穴子。つめだれ、青柚子、新じゃが酒盗餡。
東京湾の穴子って旨いのね。夜釣りで釣れるみたいだし。今夏、行ってみても楽しかろう。
吸物
・蛸葛叩き。海老真丈、茗荷。
シンジョウだけじゃなくて、マダコってのが良い。わりとぶっといタコ足に美麗な包丁が入ってらしてたりとか。
造り
・初鰹叩き。
・烏賊。芥子酢味噌。あしらい一式。
烏賊はアオリイカ。
・金目鯛湯霜。オニオンドレッシング、芽葱。
金目鯛に湯霜で熱を入れたのは正解、かつ、脂が落ちて、食感がサッパリするのも、これまたよき。
カツオ、イカ、金目鯛と勢揃いしつつ。盛り合わせじゃなくて、皿替えして供されるのよかったと思う。刺身を醤油で食わせとけば十分っていう驕りもなく。
焼八寸
・太刀魚鍬焼き。
鍬焼きってのは、タレをつけて焼いた料理。タチウオは塩焼きもうまいけど。これも、また楽し。
・鯛粽寿司。
・車海老キャビア、山桃蜜煮、独活月ヶ瀬、茗荷。
月ヶ瀬ってのは、月ヶ瀬名物の梅で煮込んだっていうことみたい。
黒い粒粒はなんだったんだろうって気になってた。メニューをよくよく見ると、キャビアだったのねw。
この小皿は、個人的な感覚としては、やや、とっ散らかってた感も。でも、それも、また、彩り。
・湯葉。山葵。
案内されたメニューでは、焼き茄子とろろの生姜載せだったのだが、差し替わってた模様。
・花山葵浸し。
さっぱりと、口直し。
食事
・碓井豆釜炊き御飯。塩昆布。
碓井豆ってのはエンドウ豆のこと。豆の炊き込みご飯って素朴な印象だけど。これは、これで、アリ。
止椀
・赤出汁。
デザート
・苺、チーズケーキ、メロン。
このベタ感がホテルっぽいってことだったんかなw。
・生ビールは、アサヒ・スーパードライ。そりゃ、そうだ。
・お燗は、なだ万というラベル、中身は、鶴齢の本醸造。ふたつ。
・ワイン。赤のグラス。メルロー。これも、ふたつ。
・ハイボールは、ブラック・ニッカ。ふたつ。
なだ万の店名は、創始者、灘屋萬助に拠る。以下、Wikipediaから抜粋。
灘屋萬助は、出身地、長崎の卓袱料理と漢方の知識を元に長崎料理を大阪風にアレンジした料理屋を1830年に大阪で開店。1871年、北浜で「灘萬楼」を開店(さすがに、いまは、閉店)。
明治中期には、スーパーマーケットの嚆矢といえる総合食料品店も開き(1953何、東京都港区にオープンした紀ノ国屋が日本初の、スーパーマーケットってことらしい)、当時まだ珍しかったパンを販売してたんだそうで。手広くやられてたのね。
料亭なだ万は評判を呼び、政財界の要人、文豪らにも親しまれ、その作品にも登場。
「仕舞に彼は、灘万のまな鰹とか何かというのもの是非父に喰わせたいと云い募った。 夏目漱石、「行人」より」