心から寛げる雰囲気と美味しい料理＠虎ノ門／東京 : Sasada

【再訪】 2024年2月

カウンター席越しに笹田さんにご挨拶して料理のスタートです。
「先付」は粕汁で、この日は夜になり冷え込んでいたので身も心も暖まります。
その後もいつもの様に気を衒うことがない堅実で美味しい料理が続きました。

この日の印象深い料理は、焼き穴子。
今年から始めたという新メニューで、鰻かと思うほどの大きな穴子を2分割し串を打って焼き台で焼いていました。
白焼の状態から最後はタレを付けて焼き上げます。
香ばしく皮目はパリッとして身は脂もたっぷりで美味しい。

やはり、いつ来ても高級食材のオンパレードはなく、その時々の旬の食材を美味しく料理して提供して頂けるのは本当にありがたいことです。
更に料金もこの内容にしては素晴らしい安心価格。
お店を出るといつもの様に見えなくなるまでお見送りを受けて次のお店へ向かいました。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・粕汁

「季節物」・・・松葉蟹（柴山港）

「季節物」・・・虎河豚の身、皮、白子、白菜

「強肴」・・・鴨のロースト

「口直し」・・・薄揚げと壬生菜

「造り」・・・真鯛、メジ鮪、縞鯵

「椀物」・・・真鯛潮汁、白髪葱

「焼物」・・・焼き穴子、菜の花

「蒸物」・・・甘鯛の蕪蒸し

「飯物」・・・土鍋ご飯、牛しぐれ煮、香の物、
　　　　　　縮緬山椒

「止椀」・・・味噌汁

「香の物」・・・漬物

「甘物」・・・白玉小豆


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【再訪】2018年10月

食欲の秋の時期にお伺いでした。
秋と言えば松茸が思い浮かびますが、笹田さんから用意出来ましたとの説明があり料理が始まりました。

この日のもう一つ印象的な食材は鱧。
鱧は京都の祇園祭の頃が産卵前で1番美味しいという印象がありますが、産卵を終え食欲が増した鱧は7月頃より脂が乗っています。
7月頃はあっさり上品な美味しさ、10月は脂が乗った美味しさでしょうか。
そして、この日の鱧はまさしく脂が乗った鱧でした。
その鱧と松茸の土瓶蒸しは説明は不要な美味しさ。
最後に松茸の炊き込みご飯で秋の季節感を満喫しました。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・しめじとほうれん草お浸し

「先付」・・・スッポンの茶碗蒸し

「凌ぎ」・・・鱧押し寿司

「強肴」・・・ナガスクジラの尾の身

「煮物」・・・茄子の甘煮

「口直し」・・・壬生菜と京揚げ

「造り」・・・つぶ貝、鯛の皮霜、鰹のタタキ

「鍋物」・・・鱧と松茸の土瓶蒸し

「焼物」・・・カマスの幽庵焼き、銀杏、落花生

「飯物」・・・松茸の炊き込みご飯
　　　　　　　松茸と昆布の佃煮、縮緬山椒、香の物

「止椀」・・・味噌汁

「甘物」・・・白玉小豆

＜この日の日本酒＞
・「伯楽星」純米吟醸
・「羽前白梅」純米吟醸
・「醸し人九平次」純米大吟醸


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【再訪】 2023年11月

この日は季節的に蟹を予想して楽しみにお伺いしましたが、料理が始まって早速に蟹の登場でした。
雌の香箱蟹と雄の松葉蟹が順に笹田さんがニコニコしながら自ら運ばれて来ましたが、なんとも華やかな姿でいいですね。

また、もう終わっていたと思っていた「鱧と松茸の土瓶蒸し」も運ばれて来て嬉しい限りです。
食事は蟹や松茸など秋の食材を満喫した夜となりました。
また、いつもカウンター席で今回初めての個室でしたが、意外に良い空間で寛げて楽しめました。

笹田さんと話しながらのカウンター席が1番良いですが、たまには個室でも良いですね。
お会計をして次回の予約もお願いしました。
それにしも大きな値上げも無くこの値段でこの内容にはとても有難い事だと思います。

お店を出るといつもの様に見えなくなるまでお見送りを受けて次のお店へ向かいました。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・スッポンの茶碗蒸し

「季節物」・・・噴火湾の香箱蟹

「季節物」・・・松葉蟹

「口直し」・・・薄揚げと壬生菜

「凌ぎ」・・・カマスの押寿司

「強肴」・・・煮牡蠣

「造り」・・・本鮪中トロ、明石の鯛、牡丹海老

「椀物」・・・松茸とハモの土瓶蒸し

「焼物」・・・かますの幽庵焼き
　　　　　　　自然薯のムカゴ

「煮物」・・・京大根、車海老、銀杏

「飯物」・・・ご飯、牛しぐれ煮、香の物、
　　　　　　　縮緬山椒

「止椀」・・・味噌汁

「香の物」・・・漬物

「甘物」・・・白玉小豆

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【再訪】2019年7月

この季節のお目当ては天然の鮎。
思惑通りに鮎の入荷があって一安心でした。
しかも、奈良県天川産と島根県高津川産の食べ比べも出来ました。
やはり、味や香りが違います。
特に内臓の苦味や味の違いが顕著でした。

そして、この季節のもう一つの楽しみが鱧。
この日は大好きな焼き霜とお椀。
どちらもとても美味しい鱧料理でした。

さて、次回は9月の予約なので松茸や鱧など秋の食材が楽しみです。

＜この日のコース料理＞

「先付」・・・雲丹、湯葉、魚の骨のゼリー掛け

「凌ぎ」・・・穴子の棒鮨

「強肴」・・・鱧の焼き霜、梅肉、塩

「季節物」・・・無花果の田楽

「口直し」・・・壬生菜と薄揚げ

「造り」・・・本鮪、平目、蛸

「椀物」・・・鱧、丹波の蓴菜

「焼物」・・・鮎の塩焼き食べ比べ
　　　　　　（奈良県天川産と島根県高津川産）

「煮物」・・・賀茂茄子、鬼オクラ、車海老

「飯物」・・・土鍋ご飯、牛しぐれ煮、縮緬山椒
　　　　　　香の物、味噌汁

「甘物」・・・白玉小豆

＜この日の日本酒＞
・「伯楽星」純米吟醸
・「羽前白梅」純米吟醸
・「醸し人九平次」純米大吟醸

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[Revisited] April 2019 On this day, we were looking for bamboo shoots. These bamboo shoots are so good that even Hoshino-san is envious. They are delivered from Kyoto. Moreover, although it depends on the year, the delivery period is surprisingly short. Therefore, I always worry about whether the reservation date and the delivery date of the bamboo shoots will match, but on this day, I was able to encounter bamboo shoots without any problems. The magnificent bamboo shoots were served in Simmered dish, grilled dishes, and cooked with rice. The boiled bamboo shoots were cut into large, thick slices, and when you bite into them, they cut crisply in the direction of the fibers. They were very juicy and the fibers were hardly felt to be strong. In addition, when they were grilled, the aroma was added, and it was a wonderful dish that made the bamboo shoots' original legs taste rich. You can choose between white rice or cooked rice, so I had the bamboo shoot cooked with rice, which was very delicious. The sweetfish in the soup was also wonderful. I was able to fully enjoy the ingredients unique to this season. Well, I hope that everyone will be able to enjoy these bamboo shoots again next year. <Today's course menu> "Appetizer" ... Crab and vinegared seaweed "Seasonal dish" ... Boiled bamboo shoots (from Tsukahara) "Fried dish" ... Grilled bamboo shoots (from Yamashiro) "Main dish" ... Sea urchin and firefly squid marinated in seaweed "Palate cleanser" ... Mizuna and thin fried tofu "Sashimi" ... Sashimi squid, sea bream, octopus "Soup" ... Ayu fish, ferns "Grilled dish" ... Grilled trout broth, Kogoumi "Vinegared dish" ... Kujo green onion, flat clam, ark shell nut "Rice dish" ... Bamboo shoot rice, beef shigureni, pickles "Final soup" ... Aosa miso soup "Sweet dish" ... Shiratama azuki beans <Today's sake> ・"Hakurakusei" Junmai Ginjo ・"Uzen Hakubai" Junmai Ginjo ・"Kyojin Kuheiji" Junmai Daiginjo *** 10 images added *** ----------------------------------------------------------------------

[Revisited] January 2019 I wished Mr. Sasada a happy new year and sat down at the counter. First, we had a half bottle of Moet & Chandon and toasted with champagne. We enjoyed the seasonal "tiger puffer fish" and "snow crab". However, what impressed me most was the appetizer of white miso soup and zoni soup. It's rare to see white miso soup in Tokyo, so it was a delight. However, it was a little different from the white miso soup in Kyoto. The grilled puffer fish was also grilled with sauce, and the flavor was concentrated, which was very good. Only Mr. Sasada is good at grilling. Then we had the heart-warming "oden" and delicious rice cooked in a clay pot. It was another relaxing and enjoyable meal. <Today's course menu> "Appetizer" - Ozoni with white miso "Ending dish" - Tiger puffer fish meat and Chinese cabbage "Grilled dish" - Grilled milt of Tiger puffer fish "Seasonal dish" - Snow crab (from Shinminato), crab miso "Simmered dish" - Abalone "Palate cleanser" - Mibuna greens and thin fried tofu "Sashimi" - Bluefin tuna, flounder, veranda, and squid "Soup" - Noodles with sea bream "Grilled dish" - Grilled Tiger puffer fish in sauce "Simmered dish" - Oden Kyoto carrots, Shogoin daikon, shrimp potato, quail egg, Kujo leek ganmo "Rice" - Clay pot rice, beef stew, chirimen sansho pepper, pickles "Finishing dish" - Miso soup "Sweet dish" - Shiratama azuki beans <Today's sake> ・Moet & Chandon ・"Mimurosugi" Junmai Ginjo・"Kuheiji" Junmai Daiginjo *** 9 new images added ***

【再訪】 2018年6月

夏が近づいてきた季節です。
笹田さんからメニューに鱧が登場し、お目当ての鮎も入荷しているとのお言葉でとても楽しみです。

鮎は奈良県天川の天然鮎です、立派なサイズでした。
今回は入荷の関係で以前ように他の産地との食べ比べは出来ませんでしたが、いつかその機会もあるでしょう。

もう一つの楽しみの鱧の椀物。
とても鱧が美味しいですね。
しかし、お椀の出汁が私には少し塩味が強いようでした。
友人はそんなことは感じないとのことでしたので、個人差の範囲なんでしょう。

この日もとてもリラックスした食事で、安定の美味しさとCPの良い料金でした。
次回は秋のシーズンにお伺いしましょう。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・冷製山芋の薯蕷、蓴菜、胡瓜

「凌ぎ」・・・鱧の棒鮨

「揚物」・・・石川芋の唐揚げ

「煮物」・・・万願寺唐辛子と雑魚の煮物

「煮物」・・・煮鮑

「口直し」・・・壬生菜と薄揚げ

「造り」・・・真子鰈、縞海老、鮪、蛸

「椀物」・・・鱧、新玉葱、九条葱

「焼物」・・・鮎の塩焼き（奈良県天川産）

「煮物」・・・賀茂茄子、ミニオクラ、車海老の冷煮

「飯物」・・・土鍋ご飯、牛しぐれ煮、香の物、縮緬山椒

「止椀」・・・味噌汁

「甘物」・・・白玉小豆

＜この日の日本酒＞
・「伯楽星」純米吟醸
・「羽前白梅」純米吟醸
・「醸し人九平次」純米大吟醸

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【再訪】 2018年4月

今年も訪れた筍が美味しい季節。
こちらの筍は京都塚原でも最も名高い生産者の一つから届く逸品。
いつも楽しみでお伺いしていますが、気候変動の影響もあり、最近は収穫時期と期間がその年の気候でかなり影響を受けています。
しかも、ベストシーズンの期間が年によりますが、2週間程度の時もありますし、その時期も変動します。
そのため、予約日にこちらで筍が食べられるとは限りません。

この日は運良く、良い筍が食べることが出来ました。
笹田さんも筍が用意出来たことに安堵して我々以上に嬉しそうでした。

最後のご飯は白米ご飯と筍炊き込みご飯の両方が用意されて選ぶことが出来ます。
我々は即座に筍の炊き込みご飯をお願いしました。
もちろん、香り、シャキッとした歯触りや出汁の旨味ありとても美味しく頂きました。

この日もとても満足し、笹田さんのお見送りを受けて次のお店へ向かいました。
次回はこちらの逸品である鮎の季節にお伺いしましょう。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・生雲丹、鯛の骨の出汁ゼリー掛け
　　　　　　 湯葉

「煮物」・・・筍煮（京都塚原産）

「季節物」・・・赤貝、鳥貝、アサツキのヌタ

「季節物」・・・蛍烏賊の沖漬け

「口直し」・・・薄揚げと壬生菜

「造り」・・・煽烏賊、桜鯛

「椀物」・・・鮎魚女、ワラビ、蕗の薹

「焼物」・・・時鮭の幽庵焼き、コゴミ

「酢物」・・・新モズクと渡蟹の酢の物

「飯物」・・・筍の炊き込みご飯、牛時雨煮、
　　　　　　 縮緬山椒、香の物

「止椀」・・・味噌汁

「甘味」・・・白玉小豆

＜この日の日本酒＞
・「伯楽星 」純米吟醸
・「松の司 」純米吟醸
・「醸し人九平次」純米大吟醸

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【再訪】 2018年2月

とても寒い季節ですが、その分美味しい料理で心温まろうとお伺いしました。
すると、身体が温まるようにと暖かな粕汁か始まりました。

今回のきになる食材はメヌケ（赤魚鯛）です。
椀物で提供されましたが、お目にかかる機会がとても少ないですね。
身がしっかりしていて旨い白身です。
また、いつも思いますがこちらのお椀の出汁は少し鰹節が強めのバランスで、そのためやや塩味が多めのバランスになっいるかもしれませんね。
新調した輪島塗りのお椀はとても繊細で美しく素晴らしいです。

九絵の蒸物も素晴らしく、この夜も楽しく美味しい料理で満たされました。
次回はこちらのスペシャリテの一つである京都塚原の筍の季節にお伺いしましょう。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・粕汁

「季節物」・・・ズワイ蟹（富山県新湊）

「蒸物」・・・真鱈白子の茶碗蒸し

「造り」・・・イワシクジラの尾の身の刺身

「一品」・・・薄揚げと青菜の煮浸し

「酢物」・・・車海老、平貝、赤貝、花山葵、酢

「造り」・・・真鯛、平貝、縞海老

「椀物」・・・メヌケ（赤魚鯛）、栃尾油揚げ、　　　
　　　　　　 うぐいす菜
　　　　　　 新調した輪島塗りのお椀

「焼物」・・・琵琶湖の焼きモロコ

「蒸物」・・・九絵の酒蒸し

「飯物」・・・土鍋ご飯、縮緬山椒、牛肉佃煮、
　　　　　　 香の物

「止椀」・・・味噌汁

「甘物」・・・白玉小豆

＜この日の日本酒＞
・「伯楽星」特別純米
・「松の司」純米吟醸
・「農口」山廃吟醸

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【再訪】 2017年12月

カウンター席に座り笑顔の笹田さんと挨拶を交わします。

この日は「鱈の白子の茶碗蒸し」から始まり、香箱蟹、とら河豚、白甘鯛と魅力的な冬の食材が並びました。
そして、煮物は「おでん」でした。
高級食材ばかりが並ぶより馴染み深い「おでん」はホッとして落ち着きますね。
馴染み深いと言っても普段の「おでん」とは味付けが別物です。
京味出身の笹田さんらしい一品でした。

最後のご飯には、京味譲りの縮緬山椒、牛肉甘辛煮が添えられます。
最後の「甘味」白玉小豆を頂いて、とてもリラックスした食事となりました。

お会計とともに次回の予約をお願いしました。
いつもの様に笹田さんのお見送りを受けて次のお店に向かいました。
こちらはＣＰも素晴らしくリラックス出来て良いですね。


＜この日のコース料理＞

「先付」・・・鱈の白子の茶碗蒸し

「季節物」・・・香箱蟹甲羅盛付け、内子、外子、蟹味噌

「季節物」・・・とら河豚のぶつ切り、皮湯引き、ポン酢和え

「お浸し」・・・薄揚げと壬生菜の煮浸し

「造り」・・・メジマグロ、平目、煽り烏賊

「椀物」・・・白甘鯛、生麩

「焼物」・・・真魚鰹の幽庵焼き

「煮物」・・・おでん
　　　　　　　聖護院大根、京人参、比内鶏皮、鶉玉子
　　　　　　　飛竜頭、里芋　

「飯物」・・・土鍋ご飯、縮緬山椒、牛肉甘辛煮、香の物

「止椀」・・・味噌汁

「甘味」・・・白玉小豆

＜この日の日本酒＞
・「伯楽星」特別純米
・「醸し人九平次」純米大吟醸

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2017年9月

この日事情が事情とは言え、当日2度の時間変更にも快く対応して頂き心から感謝申し上げます。
かなり遅い時間になり、お伺いした時には他のお客は帰った後で貸切状態になりました。
その分、笹田さんが付きっきりで接客して頂き、とても楽しい会話と料理を堪能することが出来ました。

前回、好みに合わなかった「壬生菜と薄揚げ」はこの日は良い出来栄えで、特に「椀物」もとても良く強く印象に残りました。
そして、「シロナガスクジラ の尾の身」のお刺身も絶品でした。

さて、次回の予約もお願いしてお店を出ましたが、今回は前回の反省を踏まえ、通りまで近い方向に歩いて帰りました。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・生湯葉と雲丹、鯛骨出汁のジュレ掛け

「季節物」・・・鱧の押し寿司

「煮物」・・・満願寺唐辛子と雑魚の煮物

「造り」・・・シロナガスクジラ の尾の身

「煮物」・・・壬生菜と薄揚げ

「造り」・・・つぶ貝、アマテカレイ、剣先烏賊

「椀物」・・・鱧と松茸

「焼物」・・・八幡浜の白甘鯛幽庵焼き、さつま芋

「煮物」・・・合鴨と冬瓜の治部煮

「飯物」・・・白米

「止椀」・・・味噌汁

「香の物」・・・牛肉甘露煮、ちりめん山椒、漬物

「甘物」・・・白玉小豆

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2017年6月

虎ノ門駅から新橋方面に少し歩いたところにある会席料理のお店。
6年ほど前、現在の「新ばし星野」が営業している店舗から此方に移転してきています。
前の通りの雰囲気は「新ばし星野」とよく似ています。
お店はマンションの1階にあり、入口廻りは良い雰囲気です。
引戸を開けて店内へ入ると、比較的ゆったりとしたカウンター席8席とテーブル席の個室が2つ。
以前のお店に比べてかなり広くて落ち着けます。

この日は鮎が確実に入荷出来そうな日を確認してお伺いしました。
そんな季節の週末でも比較的予約が取りやすいのはとても助かりますし、魅力的でもあります。

この日は「お任せコース」で値段を聞きませんでしたが、恐らく18,000円のコースと思われます。
飲み物は日本酒を頂きましたが、品揃えは少し少なかったように思います。
しかし、白楽星の特別純米が1,000円と、お任せコースの値段設定からは予想出来ない値段から
ラインナップされているのはとても好感が持てました。

カウンター席の一番奥に案内され、丁度焼き場の前の席に案内されました。
飲み物は「白楽星」特別純米を冷酒でお願いしました。
ご主人から挨拶があり、料理は付出の「海胆と湯葉、鯛出汁ゼリー掛け」から始まりました。
続いて、皮目だけを炙った絶品の「鱧の焼き霜造り」、タレが芳ばしい「穴子の八幡巻」、
凝縮して甘みが強い「鮑の葛粉揚げ」と続きます。
この時点で次回の予約を取ることが友人との間で決定しました。
その後、一番印象に残ったのは、やはり「鮎焼」でした。
丁度焼き場がよく見えて、笹田さん自ら焼く様は流石に雰囲気があります。
笹田さんによれば、京味ではその横に武澤さんがいたんだとか。
今思えば凄い風景ですね〜。
そして、白米ご飯も艶やかで、ぷるんとした表面でしっかりした芯には甘みがあり、
とても美味しいご飯でした。
最後の小豆も上品な甘さで良いバランスでした。

少し気になったのが「薄揚げと青菜の煮浸し」の油感。
これだけは、好みの範疇から少し外れてしまいました。
あと、椀物の出汁は「新ばし 星野」に比べ鰹が強めに感じ、私の好みとはほんの少し違っていました。
ただ、その鰹の風味は上品で雑味のない美味しいものでした。
しかし、味には鋭い隣の友人は気にならないと言って、美味しい美味しいと食べていました。

それにしても、少し地味な盛り付けと色合いでしたが、とても素晴らしく美味しい料理の数々でした。
鱧、鮑と鮎があったことも大きく、この日の笹田さんの方が、4月の「新ばし星野」より個人的には
満足感が高く感じました。

お会計も想像していた金額より下回り、予約も取りやすいのは嬉しい限りでした。
加えて笹田さんの腰の低さ、丁寧さと心尽くしに、初めてにも拘わらず居心地良く、楽しく過ごすことができました。

早速次回の予約をお願いして、お会計を済ませると、笹田さん自ら店先で、我々がお店から
結構距離のある通りの角を曲がるまで見送りをされていました。
これはどちらも気を使うので、次回は通りの角まで近い今回と 反対方向へ帰ることにしましょう。

＜この日のコース料理＞
「先付」・・・「海胆と湯葉、鯛出汁ゼリー掛け」

「季節物」・・・鱧の焼き霜造り

「焼物」・・・穴子の八幡巻

「揚物」・・・鮑の葛粉揚げ

「煮物」・・・薄揚げと青菜の煮浸し

「造り」・・・縞鯵、縞海老、真子鰈

「焼物」・・・広島県太田川の鮎焼、蓼酢で

「椀物」・・・鱧と蓴菜

「冷物」・・・賀茂茄子と車海老の冷製煮物

「飯物」・・・白米

「止椀」・・・味噌汁

「香の物」・・・ちりめん山椒、漬物

「甘物」・・・白玉小豆