ありそうで無かった日本のお酒のバー : Tamahahaki

オーセンティックなバーのサービスで日本酒や焼酎、国産ウイスキーが楽しめるお店。
お料理や出会いが目的の酒場と言うより、ちゃんとお酒で癒しの時間を堪能する、お酒がメインのバーです。騒いでいる人は、見あたりません。
私が、これぞ日本酒バーと感じた理由は、オーセンティックなバーのバーテンダーが、お酒のプロとして、あらゆる種類のアルコールを把握してバランス良く相性の合う酒でカクテルを作るように日本酒や焼酎を使って感動的な風味の世界を作り出すところです。
今まで、気がつかなかった発見と感動が、ありました。
メニューは無いのですが、一杯、一杯、親身になってお酒を提案していただけます。
店主さんのお話では、メニューに慣れたお客様には、ご面倒に感じられるかもしれませんが、惰性やノリで飲み過ぎない為でもあるそうです。
道理で皆様、飲み方がスマートです。
本日は、50年以上前の日本酒の滓と20年ものの蔵出しの日本酒の滓に国産のアップルブランデー長期熟成限定販売をチェイサーでいただきました。
（鬼のように美味い。こんなの初めて！）
料理で飲ます訳でも無い、セルフサービスの飲み放題でも無い、ありそうで無かった、日本酒専門のホスピタリティ満載のバーでした。

烏森口の賑やかな飲み屋街、雑居ビルの地下にある漫画の様なお店。近頃、耳にする「和酒バー」とは、少し違います。個人的なイメージですが、「和酒バー」って、日本酒が沢山ある居酒屋さんのイメージ。こちらは、まさに「オーセンティックなバーが、日本の酒で営業したら？」のお店なのです。なので、本格バーのホスピタリティとサービスを堪能しつつ、落ち着いた環境の中で限定生産300本未満のレアなイチローズモルトから天羽の梅の下町ハイボールまで美味しくお酒がいただけるのです。うれしいのが、オーセンティックなバーというと、おつまみは無し、お通しは、少量のナッツのみの店が多い中、こちらのお店では、焼酎、日本酒と食中酒も多く取扱う理由から、手作りのおつまみがサービスで、出てきます。料理がサービスで出てくるなら、他では頼みづらい高価なお酒も気楽に注文できちゃいます。今日は、ぬか漬けサラダ仕立てに合わせて、どぶろく。生牡蠣のケジャン、塩辛に合わせて日本酒を2種類。杏の燻製で、日本酒古酒。アーモンド、ドライフルーツスモークの盛り合わせで、オールドのジャパニーズモルトを2杯、〆に山形の十四代シェリー酒を戴きました。とにかく凄い品揃えです。日本酒の古酒は、現存しない蔵の物でした。料理の器は、どれも可愛く、グラスも本格江戸切子、バカラ、サンルイと、細部にこだわりを感じました。内容的には、驚きのコストパフォーマンスです。現在、コンビニ限定のコミックで連載されている、本当に漫画の様な、夢のようなお店です。