Restaurant name |
Kam mo(Kam mo)
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Categories | Other |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3241-3988 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都中央区日本橋室町1-11-8 神茂ビル 1F |
Transportation |
東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 徒歩2分 169 meters from Mitsukoshimae. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Accepted QR code payment Accepted (PayPay) |
Table money/charge |
PayPay使えます |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
− |
Parking lot |
not allowed |
Occasion |
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Service |
Take-out |
Website | |
Remarks |
蒲鉾、はんぺん、おでん種などの販売店 |
江戸時代、江戸の湾には数多くの鮫が泳いでいたという。鮫津という地名などその当時の名残とも言われている。しかし鮫は捕っても食用にはならず、臭みもあるのでその処理には困っていた。他方、食糧不足を補うために何かの方法で食用に出来ないかといろいろ試みられた。昔の人々は頑張って努力するのだ。
そしてどうにか、その鮫を保存食にしようと工夫されたのがはんぺん。実際には鮫をすり身にし、山芋を擦って、溶き卵とともに混ぜるのだが。すると臭みも消え、柔らかく食べやすい。白い色のなんとも上品な練り物が出来上がったのだ。一般のはんぺんよりも大きめで真ん中が少し盛り上がっているのが特徴。
この神茂は創業。脂の乗った身質の良い70キロクラスの若い青鮫を冷蔵で毎日仕入れる。身質がしっかりしており、味も強く、半ぺんの味のまとめ役である青鮫を約4割。別名水鮫というぐらい身質が柔らかく、空気を抱き込みやすく、半ぺんの食感として不可欠なよし切り鮫を約6割。この割合を長年、守り続けています。身の良いところだけの最初の肉を 一度しぼり・一番肉と言いますが、この一番肉で半ぺんを造ります。(店の説明)
神茂の半ぺんは真っ白で非常に肌理が細かく、なかは空気を含んでふんわり軽く、魚の旨みが口の中に広がる。しかももっちり、あっさりとし、ソフトな旨みで、今では看板商品となった。普通のはんぺんとは異なり特に弾力性と旨み、コクに優れそれだけでもワサビで食べられる。あくまで上品でおでん種にはもったいないくらい。刺身代わりでも十分耐えられる。
今回は野菜かき揚げ、海鮮かき揚げも購入したがやはりはんぺんの味わいは格別。ショーケースの中には他の品々も展示されているがやはりはんぺんだ。おそらく日本の練り物文化の象徴がこの神茂のはんぺんではないか。香港にもおでんのような食文化があり練り物もあるが、味の深みや繊細さが異なる。
もちろん日本には瀬戸内はじめ練り物がかなり普及している。私の好物の「がんす」など魅力的な練り物も数多い。しかし、神茂のはんぺんには江戸の粋、誇り、さらには上品さを感じる。実は私は白ワインのつまみとして12枚に切ったはんぺんの1つに練雲丹を乗せて食べるが神茂のは何もトッピングしあいで、山葵、醤油いや塩だけでも美味しいので神々しさすら感じる。