Restaurant name |
Kyoubashi Moruche
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Categories | Western Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3274-3891 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグランB1F |
Transportation |
71 meters from Kyobashi. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥6,000~¥7,999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)、Rakuten-Edy、nanaco、WAON、iD) QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
152 Seats |
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Maximum party size | 100people(Seating)、150people(Standing) |
Private dining rooms |
OK For 8 people、For 10-20 people、For 20-30 people 2部屋。パーティープランをご予約頂きますと、個室をご利用いただけます。 |
Private use |
OK Over 50 people |
Non-smoking/smoking |
Smoking / Non-smoking area separated 喫煙室あり Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat,Counter,Free Wi-Fi available,Wheelchair accessible |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Cocktails |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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With children |
Kids are welcome |
The opening day |
2016.11.15 |
子供の頃、我が家には常にリーペリンがあった。
あったと言うのにはやや語弊があって、
ソース=リーペリン。
リーペリン以外のソースが無い家だった。
ブルドックでもカゴメでもイカリでもなく、
リーペリンソース。
子供にとってこれは地味にツラい。
リーペリンソースこそが正統なウスターソース
と言うのは、オトナとなった今になれば
大いに理解する所だけれども。
とんかつだろうがコロッケだろうが、
かけるのはリーペリンソース一択。
マルちゃんの3連ソース焼きそばだけは
粉末のソースが付いているからセーフ。
存分に甘旨い味わいを享受できたが、
それ以外のものには酸味と辛味のガツンと立った
シャバシャバなリーペリンをかける。
当然ながら子供の舌にはスパイスが強すぎるし、
アンチョビ由来のナチュラルな旨みも、
全然良さが分からなかった。
お陰で醤油派になったワタクシ。
なーんて事は完全に忘却の彼方にあったのに、
急に思い出したのは、このお店のテーブルの
塩の隣にリーペリンソースが並べられて居たのを
見たからなんだな。
ソースはデフォルトでリーペリン一択。
めっちゃデジャブだったよね〜
注文したのは
◆ハンバーグ
◆トマトサラダ
まぁそんな訳で、
ハイボールのお供にトマトサラダとハンバーグを
突きつつ、リーペリンについて想いを巡らす。
ここのお店の経営は食料品店の「明治屋」。
リーペリンの輸入者も「明治屋」。
だから卓上にリーペリンがある事の整合性は
しっかりとあるのだが…
問題は何故我が家にリーペリンがあったのかだ。
調べてみると、
明治屋がリーペリンの輸入を開始したのは
明治33年。
ん?ん〜〜あぁ!なるほど、
そういう時代背景だったのか…
戦前に欧州に留学して居た祖父は
第二次世界大戦の最中に帰国した。
恐らくはその時の欧州の嗜好風習を、
ずーっと踏襲してきたのに違いない。
曰くリーペリンこそがウスターソースなのだと、
明治屋で買い求めたのだろう。
そして店内を見回して気がついた。
この店の客、背広のサラリーマンしか居ない…
推定55オーバー、上は70くらいかな。
平均年齢60代。
カウンターのおひとり様もテーブルの4名も、
宴会っぽい8名様も、
ボトルのウィスキーで楽しそうにやってる。
ほう、洋食屋さんでボトルキープかぁ。
洋酒の輸入をやってる明治屋らしいな。
界隈のサラリーマンが先輩から後輩へ、
代々受け継いでいるお店って事か。
洋食で飲むって意味では銀座ライオンあたりも
近いものがあるけど、あそこは観光客も多いし、
もっとワサワサしている。
ここはそれより均質的で、
会社の上下関係が反映されるのか、筋が良い。
会社おじさんの天国だな。
そうか、父もココに来ていたかも知れないのか。
今となっては確かめようも無いが、
祖父から父へ、我が家のリーペリンの由来が
何となく分かった気がするよ。
ハンバーグもトマトサラダも極めて真っ当。
卵の黄身をデミグラスソースに混ぜ混ぜし、
ハンバーグにつけて食べるの、最高。
今ではしっかりと美味いと感じる事が出来る
リーペリンソースのスパイシーさと旨みが、
味わいに彩りを添えて。
極めて居心地良く、収穫の多い夜だった。
また来よう。