素朴な風合いで、旨味、甘味がじんわりと感じられるパン : BOULANGERIE LA TERRE

渋谷駅から直結している東急百貨店東横店　東急フードショー（地下１階）内にあるパン屋さん。
隣に同店のケーキ屋さんがあります。

ショーケースの中にパンが入っているため、私のように好みが偏っていると（笑）ぐるっと見て回る必要があります。
食パン、バゲット等はショーケースの上に置かれていました。

週末１６時過ぎだったこともあってそれなりに混雑していましたが、順番を待つ列はそれほど長くなかったのですぐ自分の番になりました。
私が欲しかったパンが向こう側にあったので、そちらに居たスタッフが対応してくださいました。
選んだパンをスタッフがトレイにのせ、それをレジの方に流すシステムになっています。

購入したのは以下のお品。

美瑛の風のバゲット　ハーフ（135円）：　ハーフもできるようだったのでそちらでお願いしました（ちなみにフルサイズは270円）。
‘美瑛の風’はこちらのオリジナルブレンドの小麦粉の名前だそう。
やや細めでクープ（切れ込み）は浅く、切ると大小の気泡が点在しています。

焼いてからだいぶ時間が経っていたようで、クラストはやや甘くなっていましたがカリッという硬さが残っていました。
クラムはクラスト部分とやや一体となっていたためもちもち感はやや少なめに感じてしまいましたが、引きはしっかり感じられました。
お料理にもサラダにも合わせやすい万能タイプだと思います。

翌日オーブンで焼き直すと香ばしさが出てしっかりしたバゲットらしさが蘇り美味しかったです。

パン・ド・カンパーニュ（302円）：　大きな楕円形で中央から裂けたような割れ目があります。
ずっしりと重い茶色い生地で肌理は細かめ。

ふんわりとほの甘いような素朴な香りがします。
しっかりと硬めのクラストに水分少なめでぼそっと感のあるクラムは、一貫して素朴な味わい。
噛んでいると粉の甘味がじんわ～り出てきて、この辺がハード好きにはたまりません。

個人的にパンそのものを味わいたいのでほぼそのままいただきましたが、スプレッドやスープと相性良いと思います。

２色のオリーブのチャバッタ（226円）：　ブラック、グリーン両方のオリーブが生地に練り込まれています。

周囲が硬く、中はさっくり感のある生地。
グリーンオリーブからは爽やかさ、ブラックオリーブからは深みある苦味。
大きな粒ごと練り込まれているので、オリーブがしっかり味わえます。
生地からもオリーブの良い香りが漂い、独特の塩気と苦味がオリーブ好きにはたまりませんね。

しあわせを呼ぶクリームパン（172円）：　スマイルマークが描かれていて、気づいて思わず笑顔になってしまいました。
お店の人気No. 1だそうです。

割ると、中にはやや硬めのプルンとしたカスタードクリームが入っています。
決して量は多くありませんが、玉子の風味が強めで優しい甘さが印象的。
ふんわりした生地に合っているように思いました。

ジャージー牛乳のパン（小）（108円）：　上に粉がかかり、両側をくるっと巻き込んだような素朴な形状。
人気No. 2だそうです。

ふんわりしていますが、ちぎるとき引きが感じられます。
ソフトな生地にふんわり甘味がついていて飽きずにいただけます。
牛乳の風味がしっかり感じられるというわけではありませんが、この優しい風合いが老若男女から広く受け入られそうです。


強烈な個性があるわけではありませんが、素朴な風合いでじんわりと旨味や甘味が感じられるパンでした。
ハード系もソフト系も共に味わい深さがあり好印象。
パン・ド・カンパーニュの自然な甘味ある生地感や、玉子味のカスタードクリームが入ったしあわせを呼ぶクリームパンが個人的に好みです。

小麦粉、酵母、牛乳等素材に拘り、フランス石窯で焼いたパンだそうですが、多くの方から受け入られそうな大衆的な味わい。
ハード系からソフト系、デニッシュ、惣菜パン、サンドイッチと幅広く、たくさんの種類のパンがあるので、混んでいると選ぶのがやや大変かもしれません。

お値段も比較的求めやすい価格帯なのはありがたいですね。

又近くに来たら立ち寄ってみたいと思います。