日本の夏を描くマメヒコの浮世絵カレー。
2018.08.12.sun.11:30-
宇田川町のマメヒコが閉店したとのこと。
実は…マメヒコ、宇田川町はおろか
三軒茶屋も公園通りも一度も入ったことがない。
時間帯に応じてチャージ料が上がるとか、
だから行くなら早朝がいいとか、
友人もマメヒコは高い高いと言っていた。
そんなこんなでずっと気後れしていた。
今年の始め頃?チャージは廃止になり、
普通の?お値段で滞在できるようになったマメヒコ。
そのことが直接的なきかっけになったというわけではないのだけれど、
やっと気持ちとタイミングが整って伺えたかんじ。
お盆前の日曜日、11:30ごろ。
雑居ビルの2階、入り口は木の扉。
マメヒコで過ごす人たちの密な世界がガラス越しにのぞく。
天井まで届きそうな枝葉のグリーン、店内の各所に花瓶が置かれ、
そこから伸びる豪華な百合、ドライフラワー、個性的な形状の葉っぱ。
端から端まで木のぬくもりを感じられるようなインテリア。
豪快なクラシックが流れ、重厚感のある喫茶店の厳かな表情を持つ。
そこにポップカルチャーの発信地としての象徴「渋谷」の粋なセンスがうまくミックスされ、
贅沢すぎるほど非常に居心地の良い空間が形成されている。
直感的に、ぼーっと考え事をするのによさそうな場所だと思った。
しかしまあ端的に言ってしまえば、癒されるということになるのかもしれない。
店員さんもお客さんをしっかり見ているし、よく気がつく。
今回は大きな大きなダイニングテーブルの一番端に座った。
公園通りを見下ろす窓際のお席は明るくて気持ちが良さそうだなあ。
マメヒコの夏メニューはカレーとあんみつ。
特にカレーは売り出し中のようだ。
どこをつついてもインスタ映えしそうな(事実、キャンペーンもやっている)
「浮世絵カレー」と名付けられた自信作を注文せずにはいられない。
チキンカレー 野菜と豆・甘口(¥1,000+税)
真ん中に五穀米、その手前に黄色みがかった香味野菜のルー。
ごはんを囲むように、小松菜、大葉、3種の豆、人参、ゆで卵、わかめ、
チキン、ミョウガの甘酢、瓜、菊がちらしてある。
日本の夏を象徴する、打ち上げ花火を連想させる盛り付けが艶やか。
これを浮世絵と名付けるとな。
ユーモアとアートの掛け合いだ。
ミソなのはマメヒコ特製のマサラ味噌というのが皿の縁についていて、
好みでこれをルーに混ぜて食べるよう説明された。
お店の方がスパイスと言っていたので、辛いのが苦手な私は
辛さを助長するものかと思って使わなかったが
あとでお店の人から渡されたマメヒコの冊子を読んだら
この味噌を混ぜるとルーがマイルドになると書いてあった(え!)
味噌を混ぜてもう一回食べたい…。
ルーのテクスチャは少しかためか。
甘口ではあるが、しっかりとスパイスを感じることができる。
食べ終えるころにはじんわりと額に汗をかいていた。
このカレー、食べ方は本当に人それぞれらしい。
付け合わせの野菜とご飯を一気にルーに混ぜて食べる人もいれば
少しずつご飯を崩して食べる人もいるようだ。
海のものと山の(庭の)食材がバチバチ火花を散らしている。
大葉とミョウガ、薬味がかなり存在感を示してくるが、
個人的に小松菜のシャキシャキ感、みずみずしさが
辛さの中に際立つと感じた。
この付け合わせを見たら、家でも試せそうな野菜ばかりで
こんな魅せ方もあるのだなと参考になる。
アイオレ(¥780+税)
ほんのり甘味のついたアイスオレ。
シロップなどを入れなくても最初から甘いというのが
ストレートで珈琲を飲むことがあまりない私にはすごくいい。
他のお店で飲むよりちょっと薄いような気がしたが
スッキリとしたなかにもコクが感じられて美味しい。
札幌の菊地珈琲の豆を使っているようだ。
マメヒコではカフェオレには基本浅煎り。
酸味の中のうまみを引き出すために
必ず砂糖を入れてた状態でお客さんに出しているとHPに書いてある。
そんなマメヒコの想いがつまったアイオレは
カレーの後にぐびぐび飲むのにぴったりだ。
渋谷のど真ん中、公園通りのカフェを冠するマメヒコはまさにオアシス。
今後は季節ごとに登場するメニューも絶対にチェックしよう。
さっそく友人を誘って、モーニングに行きたい。
Restaurant name |
閉店Kafemamehiko
|
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Categories | Cafe |
Address |
東京都渋谷区神南1-20-11 造園会館 2F |
Transportation |
渋谷駅から徒歩10分。 457 meters from Shibuya. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
時間帯に応じた席料発生→2018年1月なくなっています。 |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Counter,Sofa seats |
Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Service |
Take-out |
The opening day |
2013.6.1 |
Remarks |
店内でコーヒー豆、ジャムの販売あり。 |
渋谷公園通りのカフェマメヒコが5月9日で閉店してしまいました。三軒茶屋にある本店は引き続き営業されておりますが、何度か利用した思い出の場所ですので、最後の訪問を記録として残しておきます。
利用したのは3月末。
週末、映画の帰りに久しぶりにマメヒコでお茶しようかなと
なんとなく前日の夜に思い立ち、コロナ以降、営業形態がどうなっているのか確認したく
HPを覗いてみたところ、閉店のお知らせを目にしました。
おおお、まだ先だな、と思ってはみたものの
マメヒコは季節のデザートがとても魅力的で、
フルーツサンドや焼きリンゴなど、まだまだ食べたみたい限定メニューがあったため
この悲報はなかなか堪えるもので。
指の震えを抑えつつ、現在のメニューを確認したところ、
檸檬ケーキが始まっておりました。
これも食べてみたかったデザートのひとつでしたので、メールで即予約。
席とケーキをお取り置きしてもらいました。
翌日の夕方にうかがうと、
お席、用意してありますよ、と
店員さんは常連でなくとも、行くたびにあったかい接客で迎えてくださり
一人利用だというのに、窓際の大きなテーブルを用意してくれておりました。
(とっても嬉しかった...!)
檸檬ケーキ(¥900)
深煎り珈琲(¥1,100)
檸檬ケーキはさくっとしたパイ生地に、
素材そのままに唇をキュッと結んでしまいそうな
甘酸っぱい檸檬の主張を強く感じるもの。
ふわふわとしたクリームが甘さの調整役。
深煎り珈琲は小豆煮がお茶請けとしてついてきました。
珈琲はけっこう苦みどっしりで、香りもスモーキーです。
そこに、ほっこり嬉しい気持ちにさせる、文字通り、マメヒコのお豆。
妙に合うんですよね。
これが最後になるかもしれぬ、、と思ったら長居してしまい、
珈琲のお代わりが自由にできたのはありがたかったです。
ここのマメヒコは何年か前に夏のカレーフェアで
インスタグラムのキャンペーンに投稿した際、
ちょっとした賞をいただいて、無料でまたカレーが食べれた、
という恥ずかしいような嬉しいような経緯があり、
ちょっと思い入れがありました。
渋谷で大人が寛げるカフェ(喫茶店、ではなくあくまでもカフェ)
というとあまり探しても見つからずで、
そんな時、ここは立地含めて使い勝手が良かったりしました。
知人にはその昔、豆代が高いと不評だったりしましたが(笑)
テーブルに堂々と生けられた枝モノだとか、
トイレが二手に分かれているのも素敵な構造で、
夜と朝で雰囲気が変わるのもまたよくて。
これからは三茶でお会いすることになりそうです。
公園通り、ありがとうございました。
2022.03.26.sat.16:00-