Restaurant name |
Rabagetto(Rabagetto)
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Categories | Bread |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3352-8286 |
Reservation availability |
Reservations available |
Address |
東京都新宿区新宿6-13-3 |
Transportation |
都営大江戸線・東京メトロ副都心線東新宿駅A3出口より徒歩5分 396 meters from Higashi Shinjuku. |
Opening hours |
Hours and closed days may change, so please check with the restaurant before visiting. |
Average price(Based on reviews) |
~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Private rooms |
Unavailable |
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Private use |
Unavailable |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking |
Unavailable |
Occasion |
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Service |
Take-out |
Remarks |
【渋谷区千駄ヶ谷5-24-2より移転】 |
もう今から6年近く前のことになりますが、当時食べログで交流のあった人物(と言っても一方的に近寄って来られたような気はしますが・・)から是非行ってもらいたい店があるからと紹介された東銀座のイタリアンで、その方が絶品!と賞賛していたパンが、実は業務用バケットだったことが判明したという出来事がありました。
芸能人格付けチェックではありませんが、パンの味を見分けるのは、なかなか難しいものなんだなということをその時に改めて感じました。
そのお店の業務用バゲットというのが、東新宿にある「峰屋 工場直売所」のバゲットだったのですが、同店はバゲットよりも大衆的なハンバーガーのバンズの卸としての方が名高いお店なんですね。
小売もやっているので、その後訪れてパンを購入したところ、まあ並の街のベーカリーなのかなと感じたものです。
その点、同じ業務用卸でも、東急田園都市線の駒沢大学駅近くにある「パンテコ」のパンはかなりのハイコスパで、世間の評判、食べログの評価はあまり当てにならないなと感じることになりました。
パンテコは、神戸のビゴのお店の初期メンバーとして伝説のパン職人フィリッピ・ビゴの薫陶を受けた松岡徹氏のお店ですので、バゲットのレベルが峰屋を大きく上回っていたとしても不思議ではないのですけどね。
この日、ランチ後のベーカリー巡りで訪れた当店も、奇しくも峰屋と同じ東新宿にあって、しかも峰屋同様に業務用のパン卸が主業のお店です。
ただ、峰屋と異なるのは、峰屋がハンバーガーバンズを得意分野としているのに対し、当店は、店名からも判るようにバゲットに特化したお店なんですね。
当店を運営しているのは、株式会社東洋製パンという法人になっています。
1995年に設立された会社ですが、この年は、創業者である鈴野恭司さんが当店の前身である「サンミッシェル」というお店をオープンした年になります。
鈴野さんは、元々、チョコレートと飴を扱っている会社で社会人としてのスタートを迎えます。
その後、町のケーキ店に転職しますが、そちらではパンも扱っていたでパン作りに興味を抱くようになります。
そして、本格的にパン作りを学ぼうとフランス・ノルマンデイー出身の製菓職人ガストン・ルノートル氏が一代でおこしたブランドで1979年の西武池袋店への出店を皮切りに日本に進出してチェーン展開していた(現在は撤退)「ルノートル」へ転籍します。
そちらで10年近く勤めた後は、町のパン屋の立ち上げを手伝った後に思い立って渡仏、フランスの北から南までパンを食べ歩くことになります。
そして、前記の通り、帰国後の1995年に株式会社東洋製パンを設立して販売店「サン・ミシエル」もオープンさせます。
同店は、レストランからの注文が多かったことから一時宅配専門になりますが、1998年には現在の「ラ・バゲット」に名前を変えて宅配に加えて店舗を併設します。
現在は、工場併設の当店以外にも四ツ谷と新宿御苑前に2店舗の小売店舗を出店しています(La Baguette 四谷店、ラ・バゲット 新宿御苑前店)。
当店の場所は、新宿文化センターのある文化センター通りのセブンイレブンの脇の道を入り、さらに細い道へと入ったところにあります。
まさに裏路地沿いといった立地で、よく大都会新宿のこんな奥まった場所でパンを焼いているなと感じますね。
業者も出入りすると思われる工場の出入口とは別に販売店の入口も設けられています。
店内にはショーケースが置かれており、その中と上部にパンが置かれており、対面販売形式が採られています。
当然ですが、主力商品のバゲット、バタール(いずれも@330円)が一番目立つショーケース上に置かれていますが、ショーケース内にもハード系のパンを中心に惣菜系や菓子パン系のパンが並び、合計20種類少々くらいのアイテム数です。
しかし、工場店≒工場直売≒アウトレット≒廉価みたいな連想をされる方は、当店の商品ラインナップを見て、えっ?と思われる方もいるかと思います。
そう、当店はパンのお値段については、決して安くはないんですよね。
前記のバゲット、バタールも高めですが、その他でも、例えば、ベーコンエピ@350円、クロックムッシュ@350円、クワトロチーズ@350円、ノアレザン@780円(ハーフ@390円)といった塩梅です。
@350円が基準価格みたいな印象もあり、これで3点購入すると1,000円オーバーになるのは自明ですので、今回は以下2点を購入しました。
・バゲットソーセージ@350円
・くるみチョコ大納言@350円
合計700円
持ち帰って、翌日の朝食に供しました。
バゲットソーセージは、レンジで20秒チンした後、650Wのオーブンで3分間加熱していただきました。
ロングサイズの粗挽きソーセージを丸々一本バゲット生地で包んだパンで、一般にはソーセージフランスとかソシソンと言われているパンです。
スパイシーなソーセージとバゲットの相性は鉄板で、肉汁が染み出てバゲット生地に馴染むのが何とも言えず美味しいんですよね。
@350円は安くはないのですが、ソシソンという名で販売している高級ベーカリーあたりでは@400円以上はするパンですし、このサイズを考えれば、あながち低コスパとも言えませんね。
くるみチョコ大納言は、くるみ、チョコ、小豆というそれぞれが独立してパンの具になりそうなものを全て使用した贅沢なパンです。
とても引きが強いパン生地なので、しっかりと噛み締める必要があり、そうすると素材の美味しさがコラボして口の中に広がります。
とても美味しかったです。
やはり、基本となるバゲットのクオリティが素晴らしいのが全てという感じがしますね。
業務用パンの同業者と比較すると、ことバゲットに関しては峰屋よりははるかにレベルが高く、パンテコともいい勝負だと思います。
現在の食べログ評価は3.61点で百名店には僅かに届いていませんが、近い将来食い込んできてもおかしく無いお店だと思います。