『決め手はサンバルな２丁目のワルン』の巻 : MONGGO MORO

　新宿２丁目新宿通り沿いに八百屋のもっちゃんとトルコ料理のボスボラスハサンに挟まれた派手な外観の「MONGO MORO」ジャワ料理のお店です

　大きなショーケースに所狭しと並べられた異郷な料理には名札も付けられておらず何がなんだか全く分かりませんが

　御主人が来客者一組ずつ丁寧に説明してくれますので心配御無用なのです

　以前はメニューを作成して入口に貼ったりしていたそうなのですが、シェフである奥様が自由過ぎていつの間にか分からないモノを作り始めるのでやめたそうです

　ここで食べられるのは中央にご飯を盛ったお皿に好みのおかずを乗せていくインドネシアの国民食ナシチャンプル

　遥々遠い日本へやって来る同胞達に美味しい故郷の味を作りたかったんだそうです

　本日はアヒル・ヤギ・田ウナギ・魚のフライまだまだありますがその中からメインを選び副菜はお店に任せ２階イートインフロアで待つシステム

　インドネシアの食堂の日常的な光景だそうですがよくよく考えれば日本の定食屋も並んだアジの開きや出汁巻きなど好きなのを選ぶのと同じなんですね

　自分の狙いはルンダンだったのですがSNSで出すとすぐ売り切れてしまう人気商品だそうで本日は欠品でした

　まとめ買いして冷凍するほどの強者がいらっしゃるそうです。こりゃ敵いませんな


■ナシチャンプル(バクソ)　　 1500円

■クラマス　　　　　　　　　　300円

■クレチェック　　　　　　　　300円

■ジャワティー(ホット)　　　　 300円

　メインに選んだのは牛肉団子バクソ。牛のすり身を団子にしたミッチリな口当りでテリヤキソース的煮詰めたタレを絡めています

　とても濃いアジアンな味付けですがココナッツたっぷりのサラダや薄味ミーゴレンで調節しながらクルプック(せんべい)でクリスプ感をプラス、なるほどいい感じ

　クレチェックは水牛の皮のココナッツ煮込み。凍み蒟蒻にも似たスポンジ状の皮はコラーゲン100%、珍味ってやつです

　ベビースターラーメンをもっとサクサクにした様なクラマスはクルプック同様クリスプアイテム、味付きなので単体でもイケそう

　そんな東南アジア的濃厚さをガラリと一変させるのがサンバルソース。赤も青も暴力的辛さで天国行きか地獄行きかはあなた次第

　添えのスープをチョチョっとかけて調節してと御主人から指南を受けましたし、ご飯もおかわり自由なので回避の手段はありますのでご安心を

　あくまでも個人的見解ですが旨い不味いと言う
概念を越えた本能が欲する強烈な中毒性こそがアジアンテイストの真骨頂なのだと思います。