熱い、辛い、そしてもうすぐ春が来る。 : Mingetsu rou

すっかり暖かくなったこの頃。
本日は休日の前夜なので例によって新宿まで歩いて帰ります。
いつもは靖国通りか新宿通り経由ですが、本日はちょっと変化をつけるためにも新宿通りから道路1本奥の細い道を歩きます。
その途中偶然にも夜でも定食を出す中華料理店を発見。
何気なく入ってみると、グループ客が宴会をしている様子。いつもの中国人の団体さんかなと思ったらどうも日本人、それも社会人の団体のようです。
年度が変わっての宴でしょうか、最近そんな機会もないのでうらやましい。
飲み放題食べ放題のコースでしょうか、楽しそう。
背の高い中国人らしき女性に席を案内してもらい、メニューを見ていると、意外に種類が多く、定食、麺類、単品料理、そして最後見たのが土鍋。
暖かくなってきたとは言え、ちょっと今日は薄着だったため温かいものもいいなと思い880円均一の土鍋シリーズの中から、鶏肉と野菜を注文。
辛さを選べるとの事なので1番辛いもの選択してしまいました。
店内は昔から中国から来た家族でやってる中華屋さんのような感じ。
なんとなく心地よさを感じます。
やがて到着して到着した土鍋、ぐつぐつと湯気が立っていてほんとに美味しそう。
ただ少し熱すぎ、しばし時間をおいて匙ですくえば真面目に辛い。
ちょっと調子に乗ったようです。
ビーフシチューのようなとろみのあるものを予想していましたが、さらっとしています。
白菜、ネギ、青梗菜、ニンジンといった鍋料理のでおなじみのメンツ、そして大きめの鶏肉のブロック。
中華版の水炊き、という感じ。
野菜類がしんなりと浸かっていて、野菜炒めのようでおいしい。
とはいえ辛いので毎回ご飯とともに口へ。
きくらげのコリコリとした食感がたまりません。
せっかくの鶏肉ですが、辛さに負け、かすかにとりの風味がする程度。
でもすっかりと煮込まれ、不思議なことに本体はしっかりしているのに骨が柔らかく、コリコリと食べられます。
汗だくで土鍋と格闘し、終了したらデザートの杏仁豆腐。
この杏仁豆腐、一口食べてあれれ、と思います。
たいてい白いゼリーというところが多く、ないよりまし、というところが多いのですが、ここは半透明でアーモンドの香りがします。
コストを考えると高級な食材ではないかもしれませんが、本物のようにも思えて幸せ。
すっかり満足、まだまだ続く楽しそうな宴の声を背中で聴きつつ退店しました。