Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Restaurant origami(Restaurant origami)
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Categories | Italian、Pasta、Vegetable dishes |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5589-2393 |
Reservation Availability |
Reservations available
ご記入頂いたご要望に関して基本お返事のメールは致しません。 |
Address |
東京都港区南青山2-22-14 フォンテ青山 1F |
Transportation |
2 minutes walk from Exit 1b of Gaienmae Station on the Ginza Line. 7 minutes walk from Aoyama 1-chome Station on the Hanzomon Line and Toei Oedo Line. It's located across Aoyama Street from ITOCHU, on the 1st floor of the red brick building. 100 meters from Gaiemmae. |
Opening hours |
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Budget |
¥10,000~¥14,999 ¥8,000~¥9,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥15,000~¥19,999¥8,000~¥9,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Accepted (Rakuten-Edy、iD、QUICPay) QR code payment Accepted (PayPay、d Barai、au PAY) |
Table money/charge |
サービス料なし、アラカルトのご利用のみ席料400円 |
Number of seats |
10 Seats ( 6 seats at the counter, 1 seat at a table (maximum 5 people)) |
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Maximum party size | 8people(Seating)、15people(Standing) |
Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Counter |
Drink |
Wine,Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant |
Service |
(Surprise) Party accommodations |
With children |
Kids are welcome(Elementary school students are welcome)
For small children, please contact the store directly. |
Dress code |
There is no dress code, however as this is a place to enjoy a meal, please refrain from wearing excessive perfume or fragrance. |
Website | |
The opening day |
2022.6.23 |
Phone Number |
03-6683-2852 |
こんにちは、知的聡明グルメンな皆様の美食の下僕『孤高のグルメ☆』です。
はぁ、まさかのラーメンレビューが続いて失礼しました、やっとこちらに戻ってこれました!
蒸し暑い日々が続いていますが皆様いががお過ごしですか?
普段は日々頂くお料理に自分の体調や気分を合わせにいく僕ですが、今日は僕の気分や体調にぴったりの食事をしたのでとても良かったです。
どんなにお料理が良くても食べ手側の心が沈んでいたり、食欲が無かったらどうしようもないですからね。
蒸し暑く、食欲低めで疲れ気味な休日。
そんな日のランチにもし皆さんが料理人として誰かをもてなさないといけない立場ならどうされますか?
外苑前『Origami』。
オリガミといいますと、僕も昔からお世話になっている5,000円の排骨拉麺/パーコーラーメンで有名な永田町のキャピトル東急『オリガミ』を思い出しますが、そちらとは違います。
雑居ビル「フォンテ青山」一階奥。
あ、外苑前『上海港』の女性だ、いつもお世話になってます!
すみません、今日はこちらじゃないんです、お隣のイタリアンなんですー汗
僕「今日は宜しくお願いいたします!」
シェフ「ようこそいらっしゃいました。こちらこそよろしくお願いいたします。」
奥へ視線を向かわせるスタイリッシュな非対称ダイニングテーブル。この空間の特徴を良い方向に生かしたとても良い設計で、採光の活用も上手なのでお昼にもぴったり。
そういえばこの裏に「新建築書店/新POST」という超イケてる建築ファッション系の洋書屋が昨年できてお勧めです。
イタリアのビールください!
わーい、かんぱーいε-(´∀`; )
<天然鮎/カルピオーネ>
日本の鯵の南蛮漬けをイメージして頂けると良いと思います。「カルピオーネ」は北イタリアの南蛮漬け、「スカペーチェ」は南イタリアの南蛮漬けを指します。組合せの調味料を米酢/日本酒/味りん/和風出汁/醤油/玉ねぎ/人参などではなく、甘みしっかりめのホワイトバルサミコ酢/白ワイン/にんにく/玉ねぎ/人参にすると立派なイタリアンに変身です。周りにはハーブオイルをぐるり。下にはえーっとなんだっけな、これ、チコリーじゃなくていつもでてこない、ローマ、Roma、あっ、ロメインレタス(コスレタス)!初夏ならではです。
この6月下旬らしいサイズの稚鮎にナイフを入れて、
パリッ、ぱくり、シャク、じゅわわぁ~、ふわぁ~ん。
うん、美味しい、今日にぴったり!
外側の衣の油分と稚鮎の身の部分とほろ苦い内臓の旨味が適切にカットされたお野菜(赤ピーマン/玉ねぎ/人参)のシャクシャクした食感と共に口の中に広がります。はあ、お野菜のサイズ感が完ぺき。先日、南青山『malca/マルカ』レビューでも申し上げましたが、ここをミスるお店たまにあるんですよね。
僕「白ワインください!僕は濃厚系で、隣はお任せで。」
シェフ「かしこまりました。ではこちらをどうぞ。」
へぇ、隣は北イタリアの白で僕にはジョージアの白ワインか、なるほど。なんか、北イタリアの白ワイン良さそうだなー、ちょっとそっちの香りを嗅がせて飲ませてよ、えー、いーじゃーん、あ、僕のはまだ飲まないほうがいいよ、違う、渋ってるんじゃなくてさ、こっちのは強くて濃いからそのワインをちゃんと味わえなくなるってことー!
ああっ、こっちが正解だったかもΣ(゚д゚lll)!?
なんてやってる間にシェフは眼の前で次のお料理絶賛取り掛かり中。
メニューはあるんですけど、基本的に特にオープンキッチンのレストランでは見ない僕です。
季節や調理過程から次のお料理を自分で推測するのが好きなんですよね。
へー、金目鯛をお刺身状に薄切りして、お、なんか琲色の液体を刷毛でひと塗りしてからのハーブオイルか。
なんだろー、あのファッショナブルな朝鮮人参みたいな蕪系のお野菜は?
ああ、それにしてもワインは僕のほうが外れだ。美味しいけど、このコースにはあんまり合わない。これはこちらのシェフの予定調和を崩した僕が悪い、お店に従うべきだった、、、。
うーん、南蛮漬け美味しい♬
<金目鯛/日野菜かぶ>
カルパッチョとのこと。
そういえばこちらのシェフは元は銀座『ラ ベットラ落合』で長く働かれてから人形町『』でトップシェフを務められてイタリアの名門リストランテを渡り歩いてからのこちらのお店って仰ってたよな。あのレストランには僕は20代の頃に2回程伺ってそれ以降は縁がなかったけど、人形町では接点あったんだな。ラベットラには行かない僕ですが、今はどこのイタリアンレストランでも頂ける生雲丹パスタと魚のカルパッチョは落合シェフが1980年前後にイタリア-日本で作り上げて、国内流通が良くなったパリからちょうど1970年代に懐石の影響を受けてポール・ボキューズ/アラン・シェペル/ジョエル・ロブションといった三つ星グランシェフ達によって出来上がったヌーベル・キュイジーヌという新しいフレンチStyleと共に世界に拡まったという偉大な功績はしっかり念頭に置いてます。
まずは先ほどから気になっていた小さなファッショナブル朝鮮人参をぱくり。
美味しい~、味もこの沢庵のような食感も全部好きだ、なんだこれ。
へー、滋賀県名産の” 日野菜かぶ "ですか?
勉強になるな、すごく好きだ、美味しい。
で、偉大なる深海魚である金目鯛、ぱくり。
おっ(°_°)!?
なんでだ、この酸味と複雑重厚感がなぜこのハーブオイルがかかっただけの金目鯛に?
このハーブオイルだけペロリ、ふーん、エストラゴンやディル系オリーブオイルか。
あ、さっきなんか塗ってたな、あれか!
コラトゥーラ(イタリア魚醤)、じゃないなそれじゃ強過ぎる。
赤、いや、薄い赤のワインビネガー?
うーん、続けるかなそんなの、さっきが南蛮漬けだったのに。
もっと薄くて軽くて透明感があって後引かず香り高いやつ、、、そっか、シェリービネガーだ!
この美しい酸をひと塗りすることによって、深みや複雑味を出して、抗菌作用で余計な臭い発生の可能性をなくして、何よりもその上から仕上げにかけられるオリーブ系ハーブオイルとの親和性が高まるんだよね。
さすが!
身の厚み、大きさも総て適切で、美味しいカルパッチョです。
ワインをくぴり。
ああ、このジョージアのワインも美味しいけど、ジョージアワインの映画も良かったし、ジョージアのワインも大好きだけど、僕の連れのワインのほうがずっと合ってたなー、シェフに任せておけば良かった(泣)
揚げ終わった白身魚のフリットをシェフが素早く各お皿に乗せてます。
ザシュッ、ザシュッ。
なんだろ、あの小さく切り分けてる部分は。
シェフ「お待たせしました、イサキのフリットです。」
<イサキ>
イサキのフリット。さっきザシュザシュ切り分けていたのはイサキの白子の部分とのこと、ラッキー(>_<)!
この緑のつくしみたいなお野菜はアスパラソバージュ。
ひとまず上から切ってみよう。
ザシュッ!
うーん、白身魚の良い香り。
この感じならもう10秒早く油からあげて良かったんだろうな、美味しいからいいけど。
あ、下には赤黒いお野菜か何かが敷かれてる。
ぱくり。
バルサミコ酢と牛蒡/ごぼうか、筒状カットとこれはピーラーで牛蒡の剥いた皮部分かな?
二種類のカットされた牛蒡/ごぼうが敷かれていてとても良い感じ。
へー、これはミキサーでソースにしなかったんだ、こっちのほうが高さも演出できるし、咀嚼回数が格段に増えるしね。
熱々に揚げられたイサキの切り身に牛蒡/ゴボウを乗せて、茹で野菜も乗せてぱくり。
きゅわ~ん、いい、美味しい(^O^)
おっ、シェフが乾麺パスタを鍋に投入されたぞ、ってことは次はパスタだ!
さて、知的聡明グルメンなフォロワーの皆様はここで気づかれましたか?
ここまでお料理の共通項。
ん、魚介類?
あー、それも確かに正解なんですけど、僕が申し上げたいのは調味料/味付けの話です。
ずっと「酸」が効いているんですねー。
全部にビネガー/Vinegerが使われてます。
でも使い方が単調じゃないので飽きません。
たぶん、僕以外のカウンターの方々はそんなことも考えずに素直に満喫されていると思います。
来店者A「おいしー、最近食欲あんまりなかったけど食べれるーっ!」
来店者B「美味しいな、朝あんまり食欲なかったけど、ここのお料理は不思議と食べれてしまうなー。」
という感じでしょう、それが普通、それで充分。
「酸」の使い方が突き放すような酸味ではなく、色んなパターンの酸が適切に盛り込まれていて、我々の前身を優しく包んでくれるかのようです。
今日の天気や我々の体調にばっちりです。
シェフ「こちら、天然酵母のパンになります。」
うーん、パリッとモチッとしっかり美味しい。
ところでシェフはパスタを茹でながら網で何を焼いてるんだろう?万願寺唐辛子と穴子?海穴子?
オリーブオイルに刻んだ万願寺唐辛子を投下してそこに茹で上がったパスタを入れて素早く乳化。さらにそこに先ほどの穴子系の切り身も混ぜて、即盛り付け。
美味しそ~。
え、まだ続きがあるの?
ぎゃー、上から大量のボッタルガ~!!!
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※乳化とは水分と油分が高温で素早く混ぜられることによりとろみのついた液体になることです
※ボッタルガとは唐墨/カラスミのイタリア語です。
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シェフ「お待たせしました、鱧/ハモと唐墨/カラスミのパスタです。」
<①パスタ>
なるほど、ハモかー、抜け落ちてた、ハモの存在。
クンクンと二嗅ぎ。
あー、鱧/ハモの皮目を直火で香ばしく焼かれた香りが堪らない。
ん?
もうちょっとブロード(魚介系ブロード)足して乳化させてしっとりにしたほうが良かったのでは?
それにしてもイタリア産のような色の濃いカラスミ。
最近イタリア産のカラスミ食べてないんだよなー、ギリシャとかあっちのばかり。
ぐわー、これ絶対に美味しいやつじゃん。
鱧/ハモだけぱくり。
うん、しっかり焼かれた香ばしい皮とふっくらな白身、美味しい。
さて、肝心のボッタルガ/カラスミだ。
ボッタルガはなー、やっぱり台湾産や日本の高級カラスミに一日の長があるので、存在は好きだけど特に白ワインとのマリアージュにおいてそんなに素敵な記憶がない。唐墨蕎麦でさえも日本酒ないと食べれないんもんなー、僕。
でも、ぱくり。
おー、このボッタルガは随分やたらと美味しいぞ?
隣席の北イタリアのワインと合わせてみると、おお、生臭みゼロ!
ということは当然僕の白ワインともゼロ。
シチリア系のミネラルたっぷり系の白ワインではないのにこれだけ合うということは、このお皿、もう当たりの予感しかしない(*_*)!?
トゥルットゥルー、全部絡めてパクリ。
うぐっ、美味しいー、おーいひー(๑˃̵ᴗ˂̵)
乾麺ならではのアルデンテ/al denteな歯ごたえにー、これまた焼き網でしっかり焼かれて甘みを引き出されたシャキシャキ万願寺とうがらしとー、瞬間燻製させたかのような香気を放つ鱧/ハモの旨味とー、その上から降り注がれたこっくり濃厚高級カラスミの一切生臭みのない旨味が加わってー、熱々パスタに冷たいボッタルガが振りかけられてるのに生臭みが微塵も発生してないー、シャキふわムニぐわ、シャキふわムニぐわわぁ〜、完璧な魚介と野菜の旨味の集合体がー、ミネラリーではない白ワインを一緒に飲んでも全然生臭みなくてー、口の中でさらに旨味と香りが増幅してぇ〜、やだぁ、やだぁ、このお皿とお別れしたくない~、この後のお料理いらないからこのパスタを大皿でくらはい、、、お願い、だ・か・ら...(/ _ ; )
うん、このお皿には過度なオリーブオイルやバターなど一切いらない。
カラスミの油分で完成させている一皿。
おーいひー! (=´∀`)人(´∀`=)
僕「シェフ、このすごく美味しいカラスミってギリシャ産なんですが?」
シェフ「あ、いえ、こちらはサルディーニャ島のです。」
僕「あ、そうなんですか?最近はイタリア食材入らないと聞いて先日頂いたボッタルガもギリシャだったのでてっきり。嬉しいなー、サルディーニャ島の食材は全部好きです。それにしても全然生臭みないですね、このボッタルガ。普通は口の中で発生する僅かな生臭みすらない。それがあるから多くの味覚嗅覚鋭敏な日本人シェフは冷製パスタにすることが多いのに。」
シェフ「そうなんです、僕ここのカラスミがすごく好きで、丸ごと仕入れてお客様がいらっしゃるごとにこうやって直前にパラパラにしておくんです。そうすると酸化もしませんし。」
僕「いやー、これ超美味しいです、焼き鱧もなんであんなにしっかり網焼きされてるのか納得、この香りのマリアージュあってのこのお味、すごい!」
シェフ「喜んで頂けてこちらも嬉しいです^^」
さー、こんなやり取りを聴いていたからか、カウンターの皆さんもお話しやめてシェフのお料理に前のめりになってきたみたい。
みんながもぐもぐしてるときにシェフは焼いたり蒸したりした牛肉をランダムにほぐして再度強火で炒めてからトマトベースのソースと絡めてる。
お、なんか冷蔵庫から生パスタ出されたぞ?
そっか、次は「ボロネーゼ」か。
ああ、シェフが少し可哀そうだ、僕は先日ボロネーゼの本場であるボローニャ(伊)で数日間過ごして散々エミリア・ロマーニャ州のお料理食べてきたばかりだから舌が厳しめだ、しかも生パスタのタリアテッレとか、、、不憫だ。
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※タリアテッレは幅5mm程、フェットチーネは幅7mm程での違いがあります。イタリア中北部のボローニャが発祥で、イタリア語のタリアーレTAGLIARE(切る)が語源とされているので、そういうのをさりげなく知っているとモテます。あ、自分からいうのはNGですw。
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茹で時間1分も満たずに、フライパンの中にパスタ投下。
ざっとまとめて各種盛り付け。
それにしてもシェフ、ずっと思ってましたが、各お皿が、、、
シェフ「手打ちタリアテッレのボロネーゼになります。」
<②パスタ>
タリアテッレのボロネーゼ。
お肉は短角牛(岩手県産)とのこと。
ふぅ、ボロネーゼか、美味しかったなぁ、ボローニャの老舗レストランや最新レストランで頂くボロネーゼ。
日本だとまだまだミートソースと一緒にされてるしなー。
上からはパルミジャーノではなく、グラナ・パダーノであろうチーズをたっぷり擦りおろし。
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グラナ・パダーノは、チーズのひとつ。イタリアは北部、エミリア・ロマーニャ州、ピエモンテ州、ロンバルディア州などのポー川流域で生産されるハードチーズで、牛乳を原料とする。グラナとは粒状のと言う意味で、パダーノはポー川周辺の平地の事を指します。
〈違い〉
・熟成期間(グラナのほうが圧倒的に短い)
・生産地
・一日の製造回数(パルミジャーノ1回グラナ2回)
・リゾチームの添加の有無(グラナ・パダーノは発酵調整剤として卵白リゾチームの添加が認められています(パルミジャーノは添加不可))
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お肉だけパクリ。
うん、この肉肉しいランダムにカットされたお肉が美味しい。日本で頂くこういうお肉ソース、ご飯にも最強だよね。
さて、肝心のパスタ。
あれ?
思ってたよりもさらにこのタリアテッレ、薄いぞ?
僕の大好きな名古屋駅3~4番線内『住よし』のきしめんに肉薄するほど薄いぞ?
さっき手打ちっていってたけど、パクリ。
サクッ、サクッ、お肉もにゅもにゅからのぶわわわぁ~ん。
あ、このグルテンをできるだけ発生させないサクサクパスタ、北イタリアの一流店パスタに超近い食感。
超近いというとあれか、まるでシェフが届こうとして届いてないみたいなニュアンスになるか。
サクッ、サクッ、お肉もにゅもにゅからのぶわわわぁ~ん。
ぎゅう、、、旨い、、、、うんまーい o(≧▽≦)o .!
> 北イタリアの一流店パスタに超近い食感
超近いというとあれか、そう表現するとまるでシェフがそこに届かせようとして届いてないみたいなニュアンスになりますね。このわずかにあるモチ感は、このタリアテッレを成立させるのに必要であり、シェフが日本人ように僅かにアレンジしてるってことか。日本人向けのフレンチやイタリアンのソースに醤油一滴だけ垂らすみたいな、あれ。
日本人が大好きな濃厚奥行のあるデミグラスニュアンスのあるトマトソースに~、意図的にランダムにカットして噛ませる旨味を演出した別調理の肉肉しい食感が~、そこから溢れる赤身繊維の肉汁が~、バターなどの油を極力使わないこのパスタに唯一の脂肪分のチーズが、溶け合って~、絡み合って~、そこに日本人が大好きなでも北イタリアでは邪道とされるもっちりじゃないサクサク生パスタが~、小麦粉の味と香りだけではなく全部のソースを水切りワイパーのようにまんべんなく掬い取って表面張力してるんじゃないの的な生タリアテッレがぁ~、このソースの旨味をさらに増幅してて~、ああ、ああ、、、無くなった。。。
すんすん(泣)、泣きながらパンでその名残を惜しむかのようにお皿のソースを掬い取る僕。
同じ小麦粉量でも薄さが違うとこうも味わいが変わる好例。
このサクサクした食感っていうのは、日本の美味しいイタリアンでもあるのかもしれないですが、
・日本人はDNAレベルでモチモチ食感が大大大好き
・薄く作るのが面倒
という理由により、北イタリアを中心にしたイタリアのリストランテやスイスの高級ホテルなどでないとそう頂けません。
僕「シェフ、このタリアテッレの薄さ凄いですね。これ、手打ちってシェフがされたんですか?」
シェフ「あ、はい、僕が自分でやりました。」
僕「すごいな、ここまで薄くするのって、茹でたときの膨張率考えたら裏が透ける程とてつもなく薄く延ばさないと駄目じゃないですか?」
シェフ「そうです、よくご存じですね!皆様に胃もたれせず美味しく召し上がって頂きたいので、できるだけグルテンを発生させないように生地を作ってから、それをさらに仰るようにすごく薄く延ばします。持ち上げたときに裏から手のひらが透けるくらいです。機械で伸ばしたほうがずっと楽なんですけど、そうするとプレスによる圧がかかってどうしてもグルテンが発生してモチモチ感がでちゃうんですよね。それはそれで美味しいんですけど、うちに限ってはそうはしたくないなと。」
すげー、先ほどの乾麺パスタからのこの生タリアテッレのボロネーゼ、、、レストランの価値ってそれだけじゃ決まらないですけど、先ほどのボッタルガも香りとお味は見事だったけど、あれはもう少し乳化したとろみがパスタに絡まっていたほうが完璧に良かったはず。ただ、少なくともこの美味しい生パスタボロネーゼに関しては代官山『TACUBO』や表参道『malca/マルカ』よりも美味しい。本場ボロネーゼってトマトのニュアンス低くて赤ワインやバターなどでシンプルに作り上げるんですけど、そのソースの好みはさておき、この生タリアテッレはお見事だ。
本場の美味しいサクサク生パスタやボロネーゼを知っている人間は皆そう判断するはず。
うん、間違いない、これはシェフのスペシャリテだ。
ボロネーゼをスペシャリテにしてると聞くと「ほんとかよ?これで?」って思う僕でもそう思うレベル。
シェフはそうは仰ってないけど、これはシェフのスペシャリテに違いない。
あー、この生パスタで、北イタリアの最高級バターと塩と絡めただけの熱々に茹で上げられたパスタに上からいつ止めてくれるんだろうというレベルまで眼の前ですられた生白トリュフをぐっちゃんぐっちゃんにかき混ぜて食べたい、、、。
これはすごいなー、たまげた∑(゚Д゚)
良かった、①パスタでお腹いっぱいにしなくて笑
良かった、スイスやイタリアめちゃくちゃ滞在経験あって。
良かった、自分でパスタや蕎麦打ちしたことあって。
そういうのないときっとこういうパスタ頂いても素通りだもんなー、きっとこの価値に気付けてないだろうなー、きっと気付けてないだろうもんなーこういう多くを自分で語らないシェフ達の意図や凄さ。
あ、先ほどから繰り返し焼いて寝かしていた豚肉とラム肉がいよいよ最終局面からのまな板にどーん。
ラム肉嬉しいなー
ん?
ラム肉が2皿で豚肉が3皿?
今日僕はどっちのコースを予約したっけなー、たぶん7,000円/人のコースだから我々がラム肉!?
肉厚豚肉にもラム肉にと同じソース。
シェフ「お待たせしました、メインディッシュです。」
<お肉>
よかった、我々がラム肉だ。
下の葉物はタアサイ、中国の有名な葉物野菜です。
中は綺麗なロゼ色は当然として、ぱくり。
この香りと肉質だと少し牧草を食べ始めた頃か。
ソースからめてぱくり。
う~ん、美味しい。
ラム肉はいわゆる美味しいラム肉ローストなんですけど、ちょっと特別なのはこの白透明なソースか。
ペロリ。
なんか濃縮した魚介系の旨味を感じる。
店内に魚介系ブロードの香り漂ってなかったけどな。
僕「シェフ、ラム肉美味しいですけど、特にこのソースが良いですね。ケッパーや白ワインに白バルサミコ酢というところだと思うんですけど、この僅かに感じる魚介系のニュアンスは何でしょうか?このニュアンスが少し牧草を食べ始めたであろうこのラム肉の香りと五分五分に渡り合っていてぴったりなんですけど?」
シェフ「魚介系ニュアンス、ですか?」
僕「はい、魚介系ニュアンスって、僕の勘違いですか?すみません、見当違いな質問でしたら。コラトゥーラ(いわしの魚醤)ではなくてもっと強くて荒々しい旨味」
シェフ「あっ、あれです、アンチョビ少し入れてます。」
僕「あ~、アンチョビか、なるほど!当たり前の調味料すぎて逆に僕のほうこそアンチョビの可能性忘れてました(笑)。とはいえ、このソースはシンプルですけどお見事最適ですねー。見事に白ワインにも合います。このラム肉の旨味に完璧集中できます。あ、ドルチェ作って頂いている最中にお手を止めて申し訳ありません!」
シェフ「いえいえよかったです、ありがとうございます。」
ね、ここでも綺麗な「酸」でしょ?
これ、ラップだったら超お洒落です、母音じゃなくて子音で心地よく韻を踏んでいる超上級ラップ。
あ、普段クラシック/オペラ/Jazzばかり聴いている僕ですが、昨日たまたま超久しぶりにエミネム聴いてしまってこんな美しくない例え失礼!
僕のフォロワー様ならミスチルで例えたほうが良かったね。ミスチルの歌詞も子音の韻踏みすごいですからね。
あ、ドルチェが完成したみたい(°_°)
シェフ「お待たせしました、本日のドルチェ「クレスペッレ」です。」
<ドルチェ/dolce>
美味しそ~(°▽°)
フレンチならデザートのことをなんていいますか?
そう、正解、<デセール>です。
で、クレープのイタリア語がクレスペッレ。
こういうのってやっぱりレストランだけで頂ける生菓子ならではだよね。あ、表参道『ピエールエルメ』や一流ホテルでも頂けるか。
うん、中のクリームだけでも美味しい。
フロマージュブランがメインのチーズクリーム。
この甘味もオリゴ糖とかでやってくれてるのかな?
どうやって頂こうかな、フォークで上からいこう、ぷつり。
おっ、上からフォークで切っても全然中身が外に出てこないぞ?
ぷつぷつり。
おっ、やっぱり潰れない。このクレープ生地もそうなんだ、極力練らずにグルテン発生を抑えてる、へー、ブレてないなー。
僕「シェフ、このdolceも皮にぷっつりきれいにフォークが入ってお味も美味しいです。」
シェフ「ありがとうございます。嬉しいです。」
はぁ、いいよね、穏やかでこのパステルカラーの色調のランチコース。
最後に珈琲頂いて、ふう、お昼から食べたなー(=´∀`)
豪勢な食材を過度に使わず多くの旨味を足さずに最小限の食材と調味料を使って「酸」で綺麗に韻を踏んだ本日のコース内容。
「酸」でこれだけ綺麗に韻済みしたコースを作れるなら余裕だろうな、他のコース作るのも。他もコースも美味しいのは当然だ。
多くを語らないシェフ自身はたぶんシャイなんだろうな、全然顔写真の印象と違う。
SNSでも何でも、とかく声が大きくよく喋る人が目立つ世の中です。
人間関係の揉め事でもそう。
ちゃんと両者の言い分を公正に聴くと、多くの場合は沈黙を保っている人の言い分に真実が多く含まれていることが多い。
とはいえ、そんな言葉少ないこちらのシェフの料理は雄弁です。
〜自分は厨房歴が長かったこともあり話すのはそんなに得意ではないですが、お客様が味的にもボリューム的にもしっかり満足するのは当然として、翌日以降も胃が重たくならず元気になるような、そんな「旬」と「瞬」を捉えたイタリアンを召し上がって頂きたいと思っています。〜
というメッセージがこんな7,000円/人(サ税込)のランチコースからでも僕の身体に流れ込んできます。
流れ込むというのはそうですね、イルマという韓国ピアニストの「River flows in you」みたいな感じ。
あっ、音楽で思い出した、音楽とお皿のことで申し上げたいことがあるのでそれは最後に申し上げておきます。
外苑前エリアって僕の中では早朝や夜にカジュアル服装でいるエリア。
この辺りでの食事ってほんとそのときのシチュエーションによって全然変わりますよね。
ステーキ/鮨/中華/和食/イタリアンを筆頭に美味しいお店が盛り沢山。
食事の前に裏の「新Post」でイケてるアートブック物色したり、明治神宮周辺を散歩したり、六本木の国立新美術館寄ってそこから歩いたり、お一人でももちろんのこと、好意を持っているオトナ女性との最初のランチデートにもすごくいいんじゃないかと思います。
カウンターイタリアンとして比較するなら、超人気な表参道『malca』が" 動 "のイタリアンなら外苑前『origami』は" 静 "のイタリアンというところか。
いいなー、公私共に色々経験して色々削ぎ落としたからこそ作れる大人イタリアン。
若い男性シェフ達の賑やか楽しい感じを眺めるのが好き!とかに興味ない大人女性は尚更こっちのお店だろうなー。
こういうシェフに吸い寄せられるってことは、客層もきっと控えめ上質なんだろうな。
今のところ評価全然違うけど、ワンオペだとServeとか全然太刀打ちできないけど、そのうち両店の評価は拮抗してくるんじゃないかな?
シェフ〜、最下段に改善箇所書いたんでそこだけは早急に変えてください〜。
そうしたら僕、表参道『malca』の21時30分以降同様に、こちらのお店も例え1人でも定期的に伺うっす(°▽°)
※ランチは土日祝日のみです。
※ディナーが17時〜というのも有り難い!
※ワンオペ店を愉しむコツは来店者達がさりげなく協力し合うことです。一方的に求めないことです。
※鞄は後ろの台に置くスタイルです。
※このお店の来店者層は皆さん控え目で良い感じそー
※夜も穴場感あって良いと思います。
※一度訪問した後はアラカルト利用もOK。
※ワンオペ店は皆で訪問時間を揃えてあげるくらいのゆとりがあると良いです。
※パスタも4種から2種選ぶのではなく、最初から2種決定のほうが良いのでは?アレルギーとかの人だけ変えれば良し。
※これができない来店者もお店も多いですが、ダイニングキッチンや割烹料理スタイルのお店では特に、他の来店者の方々も聴いていて邪魔にならない不快にならない無駄のない会話をするのがスマートです。
※シェフの手が空いたときに上手に話しかけられる人やシェフと話さずとも同伴者と会話を楽しんだり、シェフのお料理から色々感じ取れる人にとってはとても居心地の良いお店だと思います。
※男性の皆様、ランチ初デート利用でこのお店を利用する場合は、沢山食べて飲んで次のデートの約束を取り付けたら、そのあとにサッと相手を帰すのがポイントです。
※こちらのワインセレクトはシェフにそのまんま従うのが吉です。
※月〜水や日あたりの夜が特に穴場っぽいです。
※高級食材をふんだんに使ったLIVE感溢れる肉系イタリアンお好きな方は代官山『TACUBO』がいいですが、僕は日本で高級とされるイタリアやフランス食材は白トリュフ筆頭に現地で頂いてる人間なのでそこに価値を見出さないのです。
※僕の表参道『malca』レビューも超面白いですよー
※美味しい手打ち生パスタの麺のレベルだけで判断するなら茗荷谷『Base』も相当いいですよー
※10-12人で貸切り利用するのもこういうところはとても愉しそうです。
※こういうお店でもランチディナー関係なく、ノンアルでも良いので最低2杯は飲み物頂くのがエチケットです。
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シェフ、音楽とお皿もこのお店のナチュラルイケてる内装やお料理レベルに合わせると良いです。お料理以外の部分に僅かにちぐはぐ感があります。きっとそのほうがもっとシェフのお料理の良さが食べ手にたくさん伝わりますし、もしそうされたら僕は食べログの雰囲気ポイントを0.4-0.5pt上げます。お料理作る際のテンション維持やパスタのホームメイド感を演出したい云々あるのでしょうが、こちらのお店に関してはもう少しスローテンポでシンプルモダンを徹底すると良いです。現状、お店の評価を音楽とお皿で2割前後損してます。使い勝手やスペースの問題あるのでしょうが、テーブル上の調味料入れもめちゃくちゃ統一感出すか、極力減らしたほうが良いです。
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