Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Tonkatsu Kokomade Yaruka
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Categories | Tonkatsu (Pork cutlet) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5593-0438 |
Reservation Availability |
Reservations available
◆When the restaurant is busy, we may ask you to consult with us about the length of your stay as follows: Lunch: 1 hour Dinner: 1.5 hours for 1 person, 2 hours for 2 or more people *For courses, the length is 2 hours regardless of the number of people *We may not be able to accommodate your request for the type of seating. *Please call us if you would like reserved the entire restaurant. Thank you for your understanding. |
Address |
東京都港区南青山3-2-4 セントラル青山No6-BA |
Transportation |
5 minutes walk from Gaienmae Exit 1a 286 meters from Gaiemmae. |
Opening hours |
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Budget |
¥6,000~¥7,999 ¥3,000~¥3,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999¥4,000~¥4,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)、iD、QUICPay) QR code payment Accepted (PayPay) |
Number of seats |
12 Seats ( 8 seats at the counter, 1 table for 4 people) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Particular about Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese spirits (Shochu),Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish,English menu available |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant |
With children |
Kids are welcome(Preschool children are welcome,Elementary school students are welcome)
We do not have storage space for high chairs or strollers. If you are bringing children, please call us in advance to discuss this. |
The opening day |
2024.3.8 |
Phone Number |
03-6455-4185 |
今日の土曜ランチは外苑前の “とんかつ ここまでやるか。” さんへ。いつもの同行者がレビュアーさんの投稿を見て私も行きたい!と予約したもの。
銀座線の外苑前駅から徒歩4分くらいだが、裏通り沿いの目立たない階段を下りたB1Fに入口があるため、気を付けていないと通り過ぎてしまいそう。予約時間ちょうどに着くと、奥目のカウンター席へと通された。「さて、どこまでやってくれるのだろう」と期待を胸に席に座る。
席に座るや目にしたのが “とんかつ ここまでやるか。” の黒くくっきりとした文字が印象的なお絞り。「わざわざこれを作ったのか」と軽い驚きを覚えたが、この時、自然の動作で解説書を裏返してメニューの方を表にしてしまったのが失敗だった。実はこの解説書こそが食を楽しむための手引き書だったのだ。
メニューには銘柄3種のとんかつの他にもメンチカツ、アジフライ、サワラフライ、エビフライと美味しそうなフライ物が並んでいる。特にサワラフライはなかなか見ないメニューで、 “千葉県産 釣り鰆” という記載も気になったが、量的に食べられるか分からなかったので、名残惜しくもとんかつのみを注文した。
□北海道 どろぶた 特上ロース (4500円)
□埼玉 味麗豚 特上ヒレ (4300円) [同行者]
味わいが濃い順に “北海道 どろぶた”、 “埼玉 味麗豚”、 “兵庫 神戸ポークプレミアム” で、どろぶたのヒレが一番人気なのか既に売切れとのことだった。
■北海道 どろぶた 特上ロース
ごまを擦って待つ。間もなく店内は満席となり、人気の高さが窺える。予約無しではよほどタイミングが良くなければ難しそうだ。
調味料3種と香の物。彩りが良い。オレンジ色のものはモホソースというらしい。調べてみるとカナリア諸島原産のソースの一種のようで、南国風らしくパッと明るくなるような味わい。その脇のわさびと醤油とは対照的だ。
キャベツが登場。「土佐酢か塩で」と言うので土佐酢で試してみる。実は今回、一番の驚きとともに新しい発見となったのがこの “キャベツに土佐酢”。鰹出汁の効いたやさしい酸味と塩味、そしてほんのりとした甘みが織り成す旨味のハーモニーがキャベツを実にさっぱりと食べさせてくれる。たっぷりかけても罪悪感が全く無いのが更に良い。翌日、日立に戻って早速土佐酢を作り、お気に入りのドレッシングになったことを付け加えておこう。
白っぽく揚げられたカツが奥の厨房から運ばれてきたかと思うと、目の前の大きな鍋へと投入される。低温の油でじっくりと中に熱を加えた後、こちらの高温の油で表面をサクサクに仕上げるのだろう。あっという間にきつね色に変わり、切れの良い包丁でカットされていく。サクッという音が堪らなく耳に心地良い。ロースは1枚を均等に5分割し、ヒレは2個をそれぞれ半分に。ロースは一切れだけを横に向けて、ヒレは断面を上にして皿に盛り付けられていく。見映えが良いのはヒレの方だ。熱の入れ方が絶妙といった感じで、表面の白から中心部の淡いピンク色にかけて徐々に変わっていく姿に感動すら覚える。ロースの方は肉厚がヒレほどは無いので全体的に熱が入っており、ヒレよりはピンク色が薄い。ロースは隣の隣、ヒレは隣へと供されて、それぞれ写真撮影が始まった。
美味しそうに食べ始める様子を横目に見ていると、ご飯と赤出汁の味噌汁が目の前に並べられた。次は自分たちの番のようだ。先ほどと同じように白っぽく揚げられたカツが奥の厨房から出て来たのとほぼ同じタイミングで、ごまが入ったすり鉢に熱々のソースが入れられた。
そしてロースが自分に、ヒレが同行者の膳に並べられ料理の完成である。さり気なく写真を撮り、早速一切れ目を食べてみる。使うのは揚げ物には絶対とも言える塩。当然ながら衣ではなく肉の断面に振りかける。電動ミルなので量の加減がし易く均等にかけられるのが良い。後になってこれがバスク産の有名な天日塩だったと知ったが、それを知らずともやはり塩は肉との相性が極めて良い。
ロースは5切れ。肉質は弾力がありながらも柔らかく、どこを噛んでも肉質にばらつきが無いように感じる。脂身は量が少なく旨味が凝縮したような印象。どろぶたというくらいだから開放的な地で伸び伸びと動き回っていることが理由なのかもしれない。表面に滲み出た肉汁に塩が万遍なく溶け込み、深い旨味が口一杯に広がった。そこで思い出したようにソースを付けてみるが熱々の状態では無くなっており、タイミングをやや逸したようだ。塩で食べている途中、ふとわさびを口に含んでみると香りが立って意外なほどの美味しさとなった。塩とわさびの組合せは “ここまでやるか。” さんでも想定していないかもしれない。急に気に入ってしまい、ご飯との相性も良いことから残りは最後までこれで通すこととなった。
最後にルイボスティーが供されて、口の中をさっぱりと仕上げて終了。食後感も良く満足感のあるランチとなった。^_^
土佐酢の魅力を知り、旬の “釣り鰆” のフライが未練として残ったものの、塩とわさびの組合わせがとんかつに合うという発見をすることが出来た。階段を上がって伸びをしながら、これが今回自分なりの「ここまでやれた。」だなあと振り返る。(˘⌣˘ )
帰り道「お店のここまでやるかは一体何だったのだろう」とふと思う。その答えはメニューの裏側に書かれていたあの文章だったとは、帰ってから自分で撮った写真を見返して分かった次第である。しっかりと目にしているのに気が付かないという何ともお粗末なことではあるが、それもまた楽しである。^ ^;