比類なき御料理、他の追随を許さず
この日が待ち遠しくて待ち遠しくて…。
優しげな笑顔の松川さんに迎え入れてもらえて幸せ。
この時、既に感無量。
終わりかけの間人蟹と出始めの筍、冬と春の食材を同時に楽しめる大好きな季節。そんな時期に松川さんで食事が出来るなんて嬉し過ぎて全てのストレスが吹き飛びます。
容赦ない間人蟹尽くし。まずは飯蒸しから。これ、直ぐに食べてはダメなやつです。何故なら追い間人蟹で個室でわざわざ七輪焼き。飯蒸しの上に盛り付けてくれるんです。でも忘れてて自分だけ待ちきれずに食べてしまいました笑。幹事なのに!w。写真は優しきマイレビュア代々木乃助ククルさんが撮らせてくれました。食べログ休まれて2年になりますが、早く復帰して欲しいものです。追い間人蟹のおかわりまで楽しんで今シーズンの松葉蟹はもう心残り無しの大満足。でもあとから日本酒に合わせて昆布締めまで出してくれました。これでもかと畳み掛けて楽しませてくれるのが松川さんらしさ。ホンモロコちゃん、唐墨餅とか鮑しゃぶしゃぶとか大好物のオンパレードで夢のよう。松川さんの焼き物代名詞、すっぽんの他に珍しく鴨まで。これが凄かった…。鴨はあまり好んで食べる食材ではないのですが、こんな美味しい鴨なら毎回食べたいほど。思えばそれほど興味の無かったすっぽんも、松川さんで食べて初めて好きになったのを思い出します。松川さんで食せばどんな食材でも好きになってしまうかも!笑。お椀はバチコと帆立真丈。相変わらずの完璧な吸い地。自分の中で日本料理の人気店が続々と後を追う中で、やはり別格。他の追随を易々と許しません。これぞ名店とされる所以。最後の松川丼が2杯しか食べられなかったのが心残り。次回は胃袋の筋トレ準備必ずして伺います!
次回の訪問日をまた指折り数えて…。
幸運にも2ヶ月連続で松川さん。
これだけで辛いこと全てが吹き飛んでしまう。
今年の初天然鮎。松川さんらしい小ぶりなサイズで頭はカリっと身はフワり。仄かな苦味の余韻が初夏を告げる。何処にも旅行に行けないけど、これだけで十分に満足。先月に引き続き愛してやまない花山椒も。今回は和牛と合わせた王道で。もう永遠におかわりして食べ続けたい飲み続けたい。お椀は鱧。先月の筍と毛蟹のお椀とはガラリと出汁の引き方を変えて。もはや変幻自在。毎月来られたら、その食べ比べはさぞ楽しいんだろうな〜なんて夢のまた夢のような考えが過ぎってしまったり。
いや〜幸せ過ぎました。
これでまた、しばらく頑張れます。
此処はやはり口福至福の場所。
花山椒に筍とホンモロコまで揃った春の最良日。
先付に添えられた菖蒲が季節を感じさせてくれますね。鮑とウニを遠慮なく頬張るように贅沢に口中へ運び入れ、至福の時間の始まり始まり。松川さんの春の風物詩、トゲクリ蟹とベルーガキャビアの飯蒸し、伊勢海老と鯛のお造り、定番の品なのに愛おしいほど毎回が新鮮な味わいで感動的。お椀は軽く炙った帆立に毛蟹真丈と筍、木の芽添え。いつもより少し強めに引かれた出汁が心地いい。これは松川さんと我々だけが分かる、ちょっとしたお茶目な演出。こんなところも大好きです。この日は終わりかけの筍とホンモロコに花山椒まで用意して頂き、春の食材としてはオールスターの華やかさ。筍は店によってほんとピンキリ。勿論、松川さんで食す筍は香り、味、食感歯応え、全てにおいて自分の中では1、2を争うもの。大好物の花山椒は鱒、筍、熊鍋、近江牛とこれでもかと繰り出されて幸せ過ぎ。これに鮑しゃぶしゃぶと夏の風物詩である氷の器まで出し惜しみなく、いつもながら松川さんの微塵も躊躇いのない全身全霊全力のおもてなしに、時が経つのを忘れてしまうほど夢心地な時間は瞬く間に過ぎ行きました。
松葉蟹の解禁日という食材シーズン最良日。
今年は松茸も松葉蟹も当店一本勝負で浮気せず。
結果として一度に秋冬の味覚を堪能できました。もうあちこち食べ歩くのも意味がないなと感じさせてくれます。
まずは立派な間人蟹がお出迎え。美しく盛り付けられた香箱蟹に待ちきれず食べ始めると、すぐに七輪が登場して追い焼き松葉蟹。最初から全力で畳み掛けてくれるのが松川さんらしさ。惚れてまう。豪快に口中にほうばると甘味が一杯に溢れて至福が訪れる。柔らかに蒸された鮑にキャビアの塩味、真鯛の口どけも素晴らしい。お椀は毛蟹真丈に松茸。香ばしく焼かれた松茸が晩秋の余韻を残して香り、毛蟹の甘味が冬の訪れを告げる。その吸地は五感を研ぎ澄ましてようやく感じることの出来る繊細な味わい。感無量。河豚のお造りに唐墨餅と日本酒が止まらない。ここで松葉蟹がお造りで再び。一瞬で口中から溶けて無くなり、旨みだけが記憶に刻まれる。その儚さは夢幻の如くなり。焼物は真魚鰹とすっぽん。個人的に当店のすっぽん焼きは日本一。名残の松茸もフライで再び。もはや今年度の松茸に思い残すことなし。自家製ソースまでが美味しすぎた。〆のお食事はおかわりして3杯。束の間の幸せな時間に心より感謝です。
間人の香箱蟹
焼き松葉蟹
キャビアと鮑の飯蒸し
真鯛とカワハギのお造り
松茸と毛蟹のお椀
河豚のお造り
唐墨餅
松葉蟹のお造り
真魚鰹と車海老、むかご
すっぽん焼き
松茸フライ
バチコと蕪
なめこ蕎麦
お食事
栗金団
グレープフルーツゼリー、ざくろ
抹茶
ビール、日本酒
料理、器、空間、もてなし…全てが完璧。
5月の予約が不運にも流れ、恋い焦がれて指折り待ち望んだ日がやってきました。
久々に優しい松川さんの笑顔に出会えて幸せ。
皆さん、お元気そうで何よりです。
花山椒はスキップとなりましたが、代わりに上桂川の鮎を背ごし、焼き物とこれでもかと。贅沢にも早松茸出汁の鱧しゃぶ、日本一のすっぽん焼き、夏だけの出逢いの氷器冷や麦、フルーツのように口溶ける賀茂茄子、鰻と冬瓜の上品に足された吸い地、〆のエンドレス生いくら唐墨じゃこ丼、あ〜ほんと心から幸せ。思い出すだけで唾液が溢れまくりです(笑)
また次回の訪問を夢見て。
指折り数えて待った松川さんの日。
食べログアワードGOLD 4年連続受賞。
過去3年連続受賞店の中でも今年は受賞を逃した店が続出。結構、ガチなんですね…。その中でも、ここと鮨さいとう、カンテサンスは別格でしょうか。
本日は間人蟹尽くしからはじまり、はじまり〜。最初から出し惜しみのないところが松川さんらしさ。ここから全力疾走ノンストップ。お造里を盛り付けた樂の黒器、蓋を開けると白身の伊勢海老と鯛が宝石のように美しく輝いて映える。松川さんでは料理の内容ばかりに度肝を抜かれて目が行きがちですが、合わせた希少な器ももれずに楽しみたい。焼き松葉蟹、モロコ、小鴨、小鴨しゃぶしゃぶ、と4回も離れた個室まで七輪を運んできてくれたり、微塵も手抜きのないサービスも松川さんらしさ。細魚の昆布締めに唐墨、松葉蟹の昆布締めと合わせた日本酒が気づけば空になってしまう。最後は大好物の焼物尽くし。鼈は個人的に日本一。鴨出汁を蕎麦で味わい尽くして〆は松川丼。完璧。夢のような口福な時間をありがとうございました。
間人蟹の飯蒸し
焼き松葉蟹
ウニと白子の柚子釜
伊勢海老と鯛の造里
お椀 帆立真丈、生木耳、炙りばちこ
細魚と唐墨
白魚天ぷら、蕗の薹と味噌、唐墨餅
焼きモロコ
松葉蟹 昆布締め
グジと菜の花あんかけ
焼き鼈
焼き小鴨
鴨ネギしゃぶ
蕎麦 鴨出汁つゆ
お食事 ちりめん山椒、生いくら、生唐墨
黒豆羊羹
あまおうゼリー寄せ
抹茶
日本酒(洗心、青空、日高見など)
其の日の訪れが待ち遠しくて仕方がないお店の一つ。
恋い焦がれて4か月ぶりの再会です。
鮎や鼈など焼物に唸る。特に鼈は苦手食材であったものが、松川さんのお陰で大好物になってしまったほど。お椀の椀種に珍しい鰻。柔らかな身質と旨味が溶け出した吸い地は、口にすれば一瞬で夢心地に。鱧しゃぶの出汁も相変わらず一滴残らず飲み干したいほど。松川さんの夏の風物詩、氷の器の冷麦も美しく涼をくれました。本日も残さず松川丼を食べ尽くして大満足!
次回は来年になってしまいますね…。
鮑と海胆
キスとベルーガキャビアの飯蒸し
伊勢海老、鰈
お椀 鰻と冬瓜
毛蟹と木耳
鱧、ばちこ、玉蜀黍天ぷら
鮎 美山川
無花果
鼈、牛蒡天
鱧しゃぶ
笹を練り込んだ冷麦 氷器
お食事 新いくら、生唐墨、ちりめん山椒、鰻蒲焼
羊羹
グレープフルーツゼリー
2019年初の松川さん。
この日をどれだけ待ち侘びたことでしょうか。運良く数日前に花山椒が出始め。筍も旬を迎えて春のこれ以上ないという理想的な食材組み合わせに歓喜。
以下、長文につき、お暇な方のみ。
桜の花びら香煎茶で春の訪れ。先付は身厚の鮑に海胆の濃厚な甘味と塩味に爽やかな酸味のジュレから。一皿目から一切出し惜しみしないのが松川流。とげくり蟹の飯蒸しにベルーガキャビアの組み合わせは、もはや松川の代名詞になりつつある一品。フワリと温かに口どける飯蒸しにキャビアの塩味が口中を楽しませる。ここまでで、もう既に感動的。漆黒に火入れされた筍はシンプルに塩だけで。この歯応え、甘味、苦味の織りなす味わいが他で食べるモノとは別物。筍だけでこうも違いが出るとは。鯛の造里の噛み締めた旨味に一同、日本酒が止まらない。お椀は帆立真丈に炙りばちこと生木耳。この一杯に込められた松川さんの想いが一口ごとに伝わってくるよう。優しく引かれた吸い地に帆立の甘味とばちこの香ばしい塩味が程よく足されていて隙がない。もはや食の芸術。そして花山椒一品目は何と桜鱒の昆布締め。これは驚いた。花山椒料理としては初めての食べ方。桜鱒の旨味を存分に引き出しながら花山椒の青々とした風味がそれを引き立てる。衝撃的。本ミル貝は厚みボリュームがもの凄く、噛めば旨味が溢れまくる。これも日本酒がグイグイっと止まらない。蛤の筍挟みにもまた今年も再会出来ました。これは筍料理としては自分的にベスト3なほど大好き。2品目の花山椒料理は近江牛ヒレの備長炭焼きと。桜鱒との組み合わせで既に大満足でしたが、やはり和牛との組み合わせは鉄板!両方とも出してくれるのが松川さんらしさ。ほんと心から感涙もの。そのヒレの肉質は期待通りに柔らかに口どけて、旨味だけをストレスフリーに味わえる。花山椒のシャキシャキ食感とのコントラストが理想的。余韻でくる僅かな痺れに思わず笑みが溢れてしまう。巷で流行の花山椒ですが、やはり食べさせ方1つでこうも違いが出るもの。あっという間に終わってしまう貴重な花山椒の時期、お店選びは慎重を要します…笑。まだまだ終わらない松川さんのスペシャルコース。お次は個室にわざわざ七輪を個別に設置して鮑しゃぶ!やった、これ大好物なやつ!!永遠に飲んでいたい出汁加減がもう口福過ぎるにもほどがある!そして、何と何と!さらに花山椒の牡丹鍋付き!!もう夢のような構成!咲き乱れる美しい赤と白の花びらに花山椒の緑が映え、食べれば野生的な脂身の旨味に痺れる花山椒が心地良い。最後は乗せ放題の松川丼を少食な友人たちの分まで頂きご馳走さまでした。嗚呼、やはり此処は別格。季節ごとに訪問したい。
晩秋の松川。
この日で最後という松茸と解禁したばかりの間人蟹を欲張り同時に食せる奇跡的なコース構成…堪りません…。
少し肌寒くなってきた昼時、先付の背子蟹は胃袋の中から温まる温度で。これも優しさ。蟹肉の甘みと蟹味噌の仄かな苦味が絶妙なコントラスト。一皿目でもう夢心地。蛤の飯蒸しは治部煮のように旨味をギュッと閉じ込めて、甘みのある餅米が引き立てる。見た目に素朴でありながら食べたら凄いんです、の代表。お造里はカワハギと淡路鯛。松川さんの鯛の造里はやはりいつ食しても筆舌に尽くしがたい。歯応えをしっかり残して噛み締めれば鯛の旨味が口中に溢れんばかり。日本料理店のお造里は店によって色が様々で面白い。昨今もはや新鮮なものを切って、さぁ美味いでしょ!では満足できなくなりました。お椀は1年365日の中でもこの数日しか味わうことの出来ない松茸と松葉蟹の共演という贅沢。まずは出汁と松茸の香りが鼻腔をす〜っと抜けてノックアウト。吸い地は何処までも優しく引かれた出汁に蟹の甘みが足され、またもや松茸の香りが相まって想像を絶する口福が訪れる。途中は松葉蟹真丈の甘み旨味を思う存分堪能し、後半にかけて旨味の溶け出た吸い地を再び味わう至福。最後に飲み干した時の後味、余韻でその一杯が走馬灯の様に思い起こされ思わず溜息がもれてしまうほど。目の前で焼いて仕上げてくれた間人蟹の脚を豪快にかぶりつく幸せ。このボリューム、食感、味わい、間違いなく夢に出る…笑。河豚ポン酢、唐墨餅、バチコ蕪、これでもかと好物の食材で攻めるコース構成も松川さんならでは。忘れた頃に間人蟹の鋏の昆布締め、からの和牛備長炭焼きにまたどっさり山盛り松茸!…嗚呼、至福也。最後は定番、松川丼を友人達の分までもらっておかわり完食、大満足。
次回はまた遥か先の予約ですが、友人達の席に加えてもらいシーズンに一度は伺えたら幸せです。
全てに隙なし、其れが松川たる所以。
初夏の松川。
前回訪問の3月、1週間違いで惜しくも食べ逃した松川さんの花山椒料理を幸運にもいただける機会に恵まれました。またもや食運我にあり。自分の予約枠では半年に一度くらいの訪問しか叶いませんが、幸い友人達の予約枠にお誘い頂き四季の料理を楽しめることに心より感謝。
先付の黒鮑と海胆のジュレかけ。容赦ないボリュームのある鮑が食感良く、初夏らしい仄かな酸味のジュレと雲丹の甘みが同時に口中に広がり心地良い始まり。松川の定番、とげくり蟹の飯蒸しにキャビア乗せは何度食べても堪らない味わい。蟹と米の甘みに絶妙なキャビアの塩分の黄金比。鯛の造里の歯応え旨み、見るも美しい海胆はその甘みがとめどなく深い。今年の初鱧は松川で。丁寧に骨切りされた驚くほど柔らかな口あたり。炙ったバチコもふっくらと柔らかな食感で旨み爆発。稚鮎は程良い苦みに表面サクっと中はフワっと。夏って素晴らしい。今年最後の花山椒は牛鍋と猪炭火焼という堪らなく嬉しい2皿構成。その鍋は永遠に飲み続けたい旨さ。1年振りの氷の器との再会にも冷やされ癒されます。もって帰りたいくらい。最後の松川丼は3杯食べて大満足。
常連マイレビュア様の席でしたので笑いの絶えない楽しい時間はあっという間。
本日も美味口福極まれり。
弥生の松川は貝尽くしに筍
弥生の松川。
帆立、本みる貝、赤貝、蛤と次から次へと繰り出される期待以上の貝尽くしに頬が緩みっぱなし。付け合せも青味が清々しい蕗の薹に木の芽、ばちこ、京都塚原の朝堀筍と春を随所に感じさせてくれるのが流石は日本料理の神髄。特に本みる貝の歯応え食感、赤貝の鼻腔を優しく抜けてゆく香り、蕗の薹の仄かな苦み、旬の始ったばかりの筍の豊かな風味、全てが記憶に残る味わい。そして焼物は怒涛の4品。小ぶりな本モロコは柔らかな身に皮目のサクっとした絶妙な火入れの食感、微かな苦みも春の訪れ。近江牛の焼物がまたツボ。繊細な日本料理の流れでこのパンチのある肉料理を出してくれる緩急のつけ方が嬉しさ極まりない。しゃぶしゃぶは鮑と若芽の爽やかな磯の香で満たされ、毎度のことですが出汁が飲み干しても足りないほどに旨すぎる。何気に虎河豚の白子まで入っていてアクセントのつけ方も想定外。この後に猪の焼物まで出されるのですから、毎度天高い期待のハードルをさらに越えて楽しませてくれます。最後の贅沢痛風丼も永遠に食べていたい一品。
やはり松川では身も心もこの上なく満たされる。
当店に初めて連れてきてくださった食の師匠には改めて心より御礼申し上げたい。
そして、またいつの日か一緒に伺うことが出来ればと願うばかり。
・先付 とげくり蟹の飯蒸し キャビアのせ
・造里 鮑と海胆 鼈のジュレ
・造里 鯛と伊勢海老の昆布締め
・お碗 帆立真丈とばちこ
・本みる貝と蕗の薹の天ぷら
・造里 赤貝
・京都塚原の筍、蛤と蕗
・焼物 本モロコの備長炭焼き
・焼物 近江牛の備長炭焼き
・京都塚原の筍 備長炭焼き
・鮑と若芽のしゃぶしゃぶ、焼き虎河豚の白子
・白魚の天ぷら蕎麦
・焼物 猪の備長炭焼き
・生いくら・生唐墨・ちりめん山椒丼
・羊羹
・苺ゼリー
歴史に残る旨さ。秋の松茸尽くし。
秋の松川。
今年は早々に終わりかけたと噂された岩手産松茸でしたが、御覧の超極太立派な松茸がお出迎え。都内でもこのクラスを安定して仕入れられるのは極めて少数。この時期に日本料理店に伺う我々としては質の良い松茸が入荷しているかドキドキものですが、松川さんに限っては余計な心配ですね。
それにしてもコース構成が圧巻。この品数を全く飽きさせることなく、否、驚きの連続で楽しませてくれるのは流石。先付・お凌ぎから造里への流れはいつも通り。いちいち魅せ方が凝っていて目でも楽しませてくれます。本日は初めて堀炬燵の個室利用でしたが、運んでくれるスタッフの女性が大変そうなくらい(笑)。
お椀の吸地に心洗われる思いでまずは一品目の松茸料理。その後、まさかまさかの松茸料理怒涛の全6品。そこに子持ち鮎の備長炭焼きまで挟んで息をもつかせぬ夢のような一瞬の出来事。これだけ松茸料理が続けば流石に飽きがくるかと思えば、鮑、和牛フィレ、しゃぶしゃぶと緩急織り交ぜて心と胃袋を掴んで離しません。いや、さすが。恐れ入りました。立派な松茸を扱う店は数あれど、これほどの料理構成に昇華させる腕をもった料理人はそうはいないでしょう。今後、松茸料理へのハードルが遥か天高くまで上がってしまったことは言うまでもありません。
途中でもう腹パンと言いながらも誰も食べ進める手が止まらない不思議。それどころかコースにないメニューまでオーダーするという・・・(笑)。
まるで魔法に囚われたかのように身も心も魅せられた、歴史に残る美味口福のひとときでした。
・伊勢海老とむかご
・渡り蟹の飯蒸し、キャビアのせ
・造里 鯛(淡路)
・造里 カワハギ
・お椀 松茸と毛蟹
・烏賊ルイベ
・黒鮑と松茸
・子持ち鮎 備長炭焼き
・グジと蓮根餅、蓮の実
・飛騨牛フィレ炭火焼 松茸、銀杏
・松茸 備長炭焼き
・ばちこと蕪
・なめこ冷がけ
・飛騨牛と松茸のしゃぶしゃぶ
・松茸御飯
・生いくら・生唐墨・ちりめん山椒ご飯 (追加)
・栗きんとん
・グレープフルーツゼリー、柿
・日本酒 沢山
〆て60000円ほど。
夏の松川。
宍道湖産の天然鰻しゃぶしゃぶは初体験。出汁があまりにも旨くて飲み過ぎてしまい、足りなくなっているのを見かねた松川さんが追加でたっぷりおかわりを足してくれました(笑)。いゃ~ホントこれ旨かったです。永遠に飲み続けられそうなほど。
美山の天然鮎は焼き方を変えて食べ比べさせてくれる趣向。なるほど、こういうのも面白いですね。小ぶりなサイズに拘っているという松川さん。天然の鮎らしい澄んだ香りと小ぶりながらも柔らかふっくらの身が口中でほぐれ広がる味わいは夏だけの贅沢。今年も当店で食すことが出来るとは幸せです。
季節毎に通いたいお店ですが、去年よりも次回予約までの間隔が遠退いてしまいました。もともと紹介制のお店ですが、現在は予約者本人だけとなっている狭き門。友人たちのツテを頼ってお互いの予約枠を行き来するしかありません。実は季節毎に予約出来るようになったら☆5.0にしようと思っていたのですが永遠に無理そうなので(笑)、後れ馳せながら☆5.0第9号とさせて頂きます。
・うにの鼈出汁ジュレ
・伊勢海老の昆布〆
・鱧の焼き霜
・お椀 アコウと新銀杏のすりながし
・三陸鮑とばちこ
・天然鰻(宍道湖)のしゃぶしゃぶ
・天然鮎(美山)の炭火焼き
・噴火湾の毛蟹
・キャビアと?
・笹を練り込んだ冷麦
・お食事(生いくら、生からすみ、ちりめん山椒)
・羊羮
・グレープフルーツゼリー
非の打ち所のない日本料理の極み
2017年、最初の松川さんは仲の良いマイレビュアー様とカウンター席で。
前回予約から半年。待ちに待った日を迎えました。
松葉蟹は今シーズン何気に初だった間人蟹。焼きの他に昆布締めで。これは初めての体験。旨し。
お造りの鯛も他と似て非なるもの。流石。
煮物はまだまだお正月らしく焼き餅が。
鴨の火入れ加減にはカウンター席の全員が唸り声をあげていました。香ばしいカリカリ葱のアクセントも最高。
そして何と早くも筍まで。遥々九州からとか。東京って凄いな。全国の食材を楽しめる。早くも春の訪れを感じました。
最後は恒例の贅沢丼を食べてお腹一杯大満足でご馳走さまでした。
夏と冬の半年毎の訪問だと春と秋の食材を楽しめないのが残念という贅沢過ぎる悩みもあるとかないとか。
・先付 河豚の白子と海胆の温あんかけ
・焼き松葉蟹(間人蟹)
・造里 鯛
・お椀 帆立貝の真丈・生キクラゲ・ばちこ
・河豚刺し
・松葉蟹の鋏 昆布締め
・煮物 焼き餅と伊勢海老と菜の花
・焼物・揚物 焼きミル貝とふきのとうの天ぷら
・強肴 鴨(新潟産)の炭火焼と葱
・炊合 蛤と筍(九州)
・十割蕎麦、葉山葵
・お食事(ちりめん山椒、生いくら、生唐墨、海苔)、お新香、味噌汁)
・水菓子 黒豆羊羹、苺ゼリー
誰もが虜になる日本料理の極み
日比谷線 神谷町駅から徒歩7分。
店主は松川忠由 氏。
一見予約は出来ず紹介制です。
2016年8月下旬
本日はEuropeさんにお付き合い頂きカウンター席で。コース内容も前回と変えてくださる心遣いに感謝です。
今年の初松茸は当店のお椀で。少し時期が早いですが岩手県産の松茸は香りも良く一足お先に秋を感じさせて頂きました。
さらに今年最後の天然鮎の食べ比べ(上桂川と安曇川)も合わせて楽しめて満足なコース内容。
前回の個室と違ってカウンター席でしたので松川さんと会話する機会にも恵まれて非常に楽しい会食となりました。
次回の予約は年明け。長いようであっという間ですね。また伺える日を楽しみに待ちたいと思います。
2016年8月上旬
待ちに待った2度目の訪問は夜の部に個室を予約して友人たちと4人で。
6人掛けでも良いくらいの贅沢な空間で、外の景色を眺めながら風情ある設えですね。
・鮑(島根)と赤うに(唐津)、煮凝りと
・鱚ともち米、ベルーガ・キャビアのせ
・真子鰈(淡路)と赤うに(唐津)
・お椀 新銀杏のすりながし
・毛蟹(北海道)と生きくらげ ジュレをかけて
・鱧(淡路)と、このこ、チリ酢で
・滋賀県安曇川と針畑川の鮎焼き 食べ比べ
・すっぽん焼き 無花果
・鱧しゃぶ
・笹の葉を練り込んだ冷麦
・お食事(ちりめんじゃこ、生唐墨、生いくら)
・宍道湖の天然鰻
・羊羹と抹茶
・水菓子
初訪問の感動から早4か月。本日も大満足のコースでした。中でも新銀杏のすりながし椀は他では味わったことのない美味しさ。不覚にも見た目の美しさに心奪われて撮影し忘れるという失態を・・・。今年初めての鮎の食べ比べは安曇川と針畑川。テーブルにわざわざ七厘を運んで撮影させて下さるサービスなど至れり尽くせり。針畑川の鮎のふっくらした食感と程よい苦みが好きでした。そして悶絶の一品は鱧しゃぶ。丁寧に骨抜きされた鱧の薄造里。これをかき集めて一気に大人食い!・・・はもちろんせずに一切れずつ上品に味わっていただきました(笑)。それにしても出汁の美味しいこと。松川さんが削って作るという氷の器に入った冷麦も夏らしく。定番のちりめんじゃこ・生唐墨・生いくらご飯は食べる手が止まりません。
美人仲居さんの隙のない丁寧なサービスで、親友達と大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。お土産のちりめんじゃこは実家の両親へ♪
さて、年内の予約は空いている日が予定合わず無念。来年の予約はまだ開始していないそうです。秋の食材は誰かに連れて行ってもらおう♪・・・とこの場を借りてこっそりリクエスト(笑)
2016年4月 初訪問
以前より1度は伺いたいと思っていましたが、予約困難というより予約不能で半ば諦めムード。
クワトロ☆さんから思いがけずお誘い頂き念願の初訪問でした♪
敬意を表して400軒目のキリ番レビューとさせて頂きます。
本日は昼の部の訪問。
予約時間の10分くらい前に到着しましたが、店のサインに明かりが灯っていたので入店してみると、予想外にスーツ姿の美人女性スタッフさんがお出迎え。勝手な先入観で着物姿の仲居さんを予想していたので驚きました(笑)。
店内はカウンター席と個室席もあります。
本日は店主との距離が近いカウンターの特等席。
初訪問・初対面で緊張して松川さんに御挨拶をさせて頂くと、はにかんだ優しげな笑顔で迎え入れてくれました♪
この日のお品書きの概要は以下の通りです。
○桜の花びらの香煎茶
○蛤と筍(京都)炭火焼
○とげくり蟹(青森)キャビアのせ
○鯛の造里(淡路)
○とり貝、赤貝(閖上)
○ミル貝とタラの芽など春野菜
○鮑と筍のお椀
○虎魚焼と木の芽
○徳谷のトマトと酢のジュレ
○活ホンモロコ炭火焼き
〇すっぽん焼
〇筍炭火焼
〇手打ち蕎麦と山菜
〇鮑とワカメのしゃぶしゃぶ
○和牛と筍のすき焼き 花山椒を添えて
○生唐墨、ちりめんじゃこ、いくらのお食事
〇菓子 きんとん
〇抹茶
日本酒2合くらいで〆て4万円ほど。
予想を遥かに超える素晴らしい店でした。
誰もが認める日本料理の名店ですので、当然ながらかなり過剰な期待をして伺った訳ですが、見事にさらにその上をいかれました。
先付の前にいきなり筍(京都)と蛤の炊合からスタートで度肝を抜かれましたが、そのあとはトゲクリ蟹(青森)にキャビアの盛り付けでアクセントを付けることにより、不思議とさっぱりとした口当たりに。お造りは鯛(淡路)が身がしっかりと締まっていて歯応え良く旨し。旬の貝尽くしも堪能させて頂きました。京都から直送の筍は鮑とお椀にも。優しく控えめに引かれた出汁の味わいが格別に旨く好みです。おこぜ焼は春らしく木の芽を添えて。トマトの酢ジュレかけで口直しをしてから楽しみにしていた活ホンモロコちゃん。仲良く活きよく泳いでいる所を撮影した後はゴメンなさい!容赦なく串刺し炭火焼に(泣)。初体験でしたが、とても美味しかったです♪ 手打ち蕎麦でさっぱりとした後はまだまだ終わりません!鮑とワカメのしゃぶしゃぶです。磯の風味が口中いっぱいに広がるやわらかな食感の鮑が大変旨し。さらに和牛と筍のすき焼きには早々と花山椒が添えられて。いやぁ~、メインは一体どれなんだ?と考えても答えのない問題に一瞬悩みましたが、幸いなことに大食いのため余裕あってこの時ばかりは胃袋のキャパシティに感謝(笑)。お食事は当店の名物、生唐墨といくら、海苔、じゃこをセルフで好きなだけのせて御飯おかわりし放題(ではないはず 笑)。これは旨いっ!こうやってレビュー書いている間にも想像すると唾液が・・・。きんとん、抹茶までいただいてご馳走さまでした。
最後は路地の角を曲がるまで、松川さんと女性スタッフさん達がお見送りに。
身も心も温まった素晴らしい出会いでした。
Restaurant name |
Matsukawa
|
---|---|
Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-6277-7371 |
Reservation Availability |
Reservations Only
・当日キャンセルの場合は、キャンセル料が発生しますのでご注意ください。 |
Address |
東京都港区赤坂1-11-6 赤坂テラスハウス 1階 |
Transportation |
10 minutes walk from Exit 13 at Tameike-Sanno Station on the Tokyo Metro Ginza Line or Namboku Line 10 minutes walk from Exit 3 at Roppongi-Itchome Station on the Tokyo Metro Namboku Line 10 minutes walk from Exit 4b at Kamiyacho Station on the Tokyo Metro Hibiya Line 414 meters from Roppongi Itchome. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥60,000~¥79,999 ¥60,000~¥79,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥80,000~¥99,999¥80,000~¥99,999
|
Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
22 Seats ( Counter x 6 seats, Tatami room x 4 seats, Private room x 4 seats, Private room x 8 seats) |
---|---|
Private dining rooms |
OK For 4 people、For 6 people、For 8 people |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed Please consult with the store. |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Counter,Tatami seats,Horigotatsu seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Particular about Japanese sake (Nihonshu) |
---|
Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
Secluded restaurant |
With children |
Kids are welcome(Babies are welcome,Preschool children are welcome,Elementary school students are welcome)
Daytime only |
Website | |
The opening day |
2011.3.8 |
Remarks |
* Reservations and introductions are required. This restaurant was opened by Mr. Matsukawa, who was the head chef at Shofukuro and Seisoka. Credit cards are not accepted. |
2024年度、3店目のGOLDはこちら。
食べログアワード8年連続GOLD。
アワード初年度から連続GOLD受賞は極めて稀。
今や都内の日本料理で通うのは当店だけ。
四季折々を定期で楽しめたら嬉しいのですが、それも中々に困難を極めます。
まずは立派な間人蟹がお目見え。もの凄い迫力で圧倒されます。これをわざわざ個室まで運んで下さるので大変恐縮。これが直後に飯蒸し、焼物、昆布〆となった姿に。個室の七輪で豪快に食す焼き蟹は口福なことこの上なし。しかも、おかわりまであるというのが嬉し過ぎます。美しく組み立てられた赤貝のお造里。コリっと食感に鼻に抜ける良い香り。これと合わせる日本酒は黒龍のしずく。炙ったばちこの香ばしさが何ともいえない帆立真丈のお椀は透き通るような吸い地で今宵も神椀。余韻に合わせる黒龍がまた格別。白子をたっぷり和えた天然虎河豚でまた呑ませてくれる流れが至れり尽せり過ぎ。2品目の焼物は唐墨餅。個室の七輪で餅を焼く風流さ。季節を感じさせてくれる日本料理ならではのおもてなし。松川さんの唐墨を厚切りでかじり食すこの幸福感…。間髪入れずに3品目の焼物、本モロコ。小さく可愛らしいモロコちゃんの仄かな苦味と香ばしい味わい。そして忘れかけていた頃に間人蟹との感動的なサプライズ再会。生で食べているような昆布〆の食感が何とも贅沢。温かなグジの葛餡でほっとした後は、松川さんらしさ全開、怒涛のメイン級尽くし。4品目の焼物に鴨葱。この厚みで信じられない柔らかな口どけ。レアなようでいながら、しっかりと容易に噛み切れる抜群の火入れに惚れ惚れ。そこに熊鍋、白魚天ぷらと唐墨蕎麦を挟んで鴨葱しゃぶしゃぶという信じられない幸せのループ(無理に追加お願いしました)。最後のお食事もおかわりを楽しんで今宵も腹パン口福極まれり。
松川さん、藤崎料理長さん、スタッフの皆さん、いつも本当にありがとうございます。
また次回の訪問を夢見て。
間人蟹の飯蒸し
焼物 間人蟹
うにと虎河豚白子の柚子窯
造里 赤貝
お椀 帆立真丈と生木耳と炙りばちこ
天然虎河豚の白子和え
唐墨餅
焼物 本モロコ
間人蟹の昆布〆
グジの菜花餡かけ
焼物 鴨葱
熊鍋
白魚と唐墨蕎麦
鴨葱しゃぶしゃぶ
お食事
黒豆羊羹
苺ゼリー
抹茶
福豆
ビール、日本酒、ワイン