氷の脚を食むに至らず : Kuwa

11年08月17日訪問


書こうかどうか迷っていましたけどね、やっぱり書いておかないとと思い直し。
レビューが1件もありませんのでね。

お店は、四ツ谷しんみち通りの真ん中辺りにあります。
お店自体は周囲のお店に比べて非常に地味な感じで、目立ちません。
お店の前に出してある看板、「ついに完成！アイスバイン 2000」に目を留めた方はいらっしゃるかも知れません。
通りすがりに店内の様子を覗いてみたりすると、結構お客さんが入っていたり、
本日貸切、なんて貼りだされていたりしたこともあって、常連さんが付いているお店なのかもなと
四ツ谷で飲む機会があれば、一度寄ってみたいと思っておりました。


当日は、非常に暑い日でありました。
職場から四ツ谷を経由し、普段なら市ヶ谷まで歩いていくのですが、この日は途中リタイア。
これからある方と飲む約束をしていたため、汗を引かせる目的と、喉の渇きを癒す目的で
当店のことを思い出し、入ってみたわけです。

まず、暑い。いや、店内が涼しくない。
お絞りと一緒に、うちわを渡されました（笑）。こういうのは、初めて。
家庭的～～♪
他のお客さんは平然と飲んでましたから、私の座った席がたまたまそうだったのかも知れません。

メニューが遠くて見えず、遠目を使っていたら、黒板に書いたメニューを
持ってきていただきました。
安い。安いのはいいですが、刺身などはないようです。
煮込んだ料理が中心のようです。
そして誇らしげに“アイスバイン 2000円”の文字が。
さすがに初訪問でいきなりアイスバインを試してみる気になれず、
肉豆腐と、なぜかボルシチを注文。

しかし、何でボルシチなんか頼んでしまったのか。

ボルシチは、要するに、野菜のごった煮とビーフシチューを掛け合わせたようなもの。
結構なボリュームがあります。
ボルシチって、煮込みじゃなくてスープなんですけどね、本来。
ごろっと硬い野菜の塊が。何かと思えば、ビーツ（笑）。
「旨いでしょ？」と出された後で尋ねられた。「エ、ええそうですね」と応えておきましたが。
もう、これでお腹がいっぱい。

そして、肉豆腐。生暖かくてでかい絹豆腐の上に、ちりちりになった肉がもさっと盛られています。
普通、肉豆腐というものは、甘辛く多少濃い目に味付けされた煮込みと、あっさりした豆腐を合わせて食べることで
丁度いい味加減になり、ゆえに酒の肴たりえるものと理解していますが、これがまた味が薄め。
で、淡白な豆腐と合わせると、なんとまあ、ヘルシーなお味！！

と、ここで、お約束をしていた方から、もうすぐ着きそうという連絡が。
ビール中壜1、ボルシチ、肉豆腐で、1500円。
安いといえば安いんですが．．．
汗だくになって、逃げるように出てきたのでした。。


もっと違う料理を選択していれば、もっと違った印象になったのかも知れませんね。
現時点の印象のままだと、さすがにアイスバインには手を出す気にはなりません。
どなたか、勇気のある方試してみてくださいよ（笑）。