ミーハーを嫌う自分の性格を呪いたい
以前訪れたことのある麺処ほん田さん。秋葉原の駅前という好立地に胡坐をかくことなく、キレた麺で優等生的なラーメンを出すことで人気を博しているお店なのですが。個人的には「値段がちょっと高いよねー」「ああいう優等生的なラーメンじゃなくて、もっとムラッ気のある荒々しいラーメンが欲しいんだよねー」なんて斜に構えてしまいまして。まぁ突き詰めてい言えば「人気店を素直に褒められない自分のみみっちさ」みたいなところに起因するんですけどね。なので、「あの辺でご飯を食べるなら、湯島まで行って阿吽を食べるか、御茶ノ水まで行って眞久中行くか」みたいな感じなんです。まぁ阿吽も眞久中も人気店なんですけどね。
そんな中、どうやらほん田さんには「汁なし担々麵がある」という噂を聞きつけまして。あの辺で汁なし担々麵なら阿吽か雲林坊だろ! とは思うものの、写真を見るとなかなか挑戦的な平打ち麺で、太麺好きな私としてはどうにも気になって仕方がないわけです。で、夏休みに東京にメアリーが遊びに来る、ということで「こんな日にラーメン屋に並ぶ人も少ないだろう」ということで秋葉原まで足を伸ばしまして。
ちょっと雨が小降りになった夜8時。店前に着くと待ち客は6名。…同じようなこと考える人多いね、と思いつつ最後尾に接続し、店員さんに促されて食券を購入します。汁なし担々麵は1100円(だったかな)。食券を渡す際「冷やしもできますけどどちらにします?」と聞かれ、蒸し暑さもあって冷やしにしようかとも思ったんですが、「平打ち麺は冷水で締めない方が好みだなぁ」なんて思いなおし、熱い方を注文。再び列に戻ります。
で、10分程度でご案内。結構客席数があるからか、回転率はさほど悪くなさそうですね。そこから5分ちょっとで着丼となりました。
うーん、見た目抜群だな…。パクチーも良い感じだし、ひき肉の量も申し分ない。ぐりぐりとかき混ぜると、胡麻に染まった麺が顔を出すんですが、香りがすげぇ良い。で、ひと口食べると、いやーこれは参った。花椒の香りも凄く鮮烈で、まずは口の中から鼻に抜ける香りがパーフェクト。そこにちょっと柔らかめの麺がしっかり濃い味を受け止めつつ口の中で踊る感じですね。ひき肉も美味しいし、辛さもちょうどいい。大盛りにできないのが殊更口惜しいですね。瞬く間に麺がなくなってしまいました。その後サービスの追い飯を入れると、これもまた美味い。個人的には汁なし担々麵の究極系だなぁ、なんて思い、完食して店を後にしました。
いやー、人気店って、当り前ですけどやっぱりちゃんと美味いんですね。斜に構えて敬遠なんてせず、機会があればまた積極的に行きます。
美味しさに疑いの余地はないです、が
非常事態宣言が明けまして、まだまだ予断を許さない状況ではあるのですが、ぼちぼちと日常を取り戻せるかなー、なんて空気を感じるのが、ラーメン屋さんの「営業時間延長のお知らせ」。これまで大抵20時くらいで店じまいってところが多かったのですが、22時くらいまで営業するお店が増えてきたのはうれしい限りでして。ツイッターで目ぼしいお店をチェックしていたところ。
御茶ノ水の眞久中さんが、21時過ぎまでやってますよー、みたいなツイートをされておりまして。しばらく食べてなかったので、これは久々にあのぶっといヤツをキメてやろう、と意気揚々と御茶ノ水を目指したのですが。20時半ごろに店前に着くと、シャッターが閉まっておりまして。ツイッターで早仕舞いの告知はなかったので、これは久々にヤラれたヤツだ、と途方に暮れたわけです。
とはいえ、場所は御茶ノ水。近くに高名な店があるはずだ、と気を取り直し、ぽちぽちとスマホをいじっていたところ、そういえば秋葉原に数多のラーメン屋店主が絶賛していた店があったな、と思い出して検索。電車に乗って秋葉原に行くのも面倒だったので、そのままてくてくと徒歩で秋葉原を目指したのでありました。
で、目的の麺処 ほん田さんへ。看板とかが見当たらず、「ここだよな…」と張り紙を見ると「行列時の並び方」みたいな張り紙がしてあり、「営業中」のプレートも掛かっていたので、そのまま入店できました。
メニューを見ると、なかなかのいい値段が並んでます。別にラーメンに千円以上出すことにさほど抵抗はないんですけど、その分ハードルが上がることも事実でありまして。ちょっと蒸し暑かったこともあり、醤油つけ麺(1200円)+中盛(100円)をプッシュ。ホールの店員さんは物凄く手際の良い人で、すぐに空席に案内してくれました。
で、まずスダチ(ですかね)と塩が盛られた小皿が出され、「麺に直接かけて食べてください」とのアナウンス。なるほど、麺にこだわりのあるお店なんですね(無知ですいません)。その後5分ほどで麺とつけ汁を持ってきてくれました。麺が実に涼しげで、ちょっとスダチを振って塩を付けて食べると、実に美味しい。特にのどごしが良いですね。柑橘の香りと相まって、えげつない清涼感です。
つけ汁は、豚肉と鶏肉、ネギとメンマの入った、比較的オーソドックスなタイプ。肉はどちらもしっとり柔らかく、美味しかったです。で、食べ終わろうか…というタイミングで割スープを持ってきてくれまして。店員さん、良く見てるなーなんて感心しつつスープを飲むと、煮干の苦みと旨味がガツンと口の中で広がり、これも実に美味しい。なかなかの満足感と共に、店を後にしました。
とはいえ、これは完全にこっちの都合なんですが、完全に二郎系を食べる体に仕上げてきた状態で食べるラーメンではなかったかな、と思ったのも事実でして。「美味しいラーメン屋さんってどこ?」みたいな感じで誰かに聞かれた場合は胸を張ってこの店をおススメできますけど、「背脂とニンニクと小麦の香りに無茶苦茶にされたい」と思っていたこの日このタイミングの私には、ちょっとズレたチョイスだったかな、と。
Restaurant name |
Mendokoro Honda
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Categories | Ramen、Tsukemen、Soupless Dandan noodles |
Phone number (for reservation and inquiry) |
070-7793-3979 |
Reservation Availability |
Reservations available
Table Checkにて予約可 |
Address |
東京都千代田区神田花岡町1-19 |
Transportation |
JR総武線・山手線・京浜東北線「秋葉原駅」中央改札口より、徒歩0分 65 meters from Akihabara. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)) QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
18 Seats ( カウンター4席、4人テーブル2卓、2人テーブル3卓) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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With children |
Kids are welcome(Babies are welcome,Preschool children are welcome,Elementary school students are welcome) |
Dress code |
無し |
The opening day |
2020.4.15 |
Remarks |
2008年2月15日、東十条で創業 |
ちょっと仕事で秋葉原の方に行く用事がありまして。秋葉原と言えば美味しいラーメン屋さんも多く、「晩ごはんをどこで食べるか」というのも楽しみのひとつではあるのですが。
20時くらいでちょっと小雨が降っていたのもあり、新福菜館に行くのもちょっと億劫だな…と思いまして。あそこのラーメンとチャーハン、大好きなんですよ。とはいえ、駅の近場のどうでも良い飲食店に入るのもヤだし…と考えていたところ、ほん田さんの汁なし担々麵を食べよう! とヨドバシカメラ方面へ。お店の近くに行くと…なんか結構並んでますね。ざっくり8人くらいの並び。うーん、まぁここ以上の候補はないかぁ…と腹を括り、最後尾に接続します。ちなみにこのお店、予約券みたいのを買うと並ばずに入れるらしいんですが、1人でその予約をする勇気はないですね。大人しく並びます。途中食券の購入を促されたので、汁なし担々麵(1100円)とスタミナ丼・卵付(350円)の食券を購入。ここの汁なし担々麵は大盛りができないので(追い飯が無料で付く)、ちょっとボリューミーに攻めてみました。
で、結局40分くらい並んでカウンター席へ通されます。人気店だけあって店員さんの数も多い。厨房だけで3人くらい働かれてますね。その後5分くらいで着丼となりました。
おお、久々に見るほん田さんの汁なし、相変わらず香りが良い。胡麻や花椒の香りと共に、パクチーの香りも漂って食欲をそそられます。食券を渡す際、パクチーの有無を店員さんに聞かれるので、苦手な人はそこで抜いてもらうと良いと思います。私は大好きなのでパクチー入りで頂くことに。ぐりぐりと具材を混ぜてぐわっと麺をすすると…あぁ、ああ、うめぇ。ちょっと太目の平打ち麺、そこに絡みつく胡麻とひき肉、そして咀嚼するたびに口の中で弾ける花椒とパクチーの香り。すべてが理想形です。つけ麺がメインのお店だけあって、まず麺が美味いんすよねぇ。そこにねっとりタレがしがみついて、もうこれだけで美味い。野菜の食感も良いし、都内の汁なし担々麵でもトップクラスに好きな味です。と、ここでスタミナ丼の写真を撮って食べようとしたところ、スマホのカメラの調子が悪くなって撮影は断念。スタミナ丼は、ニンニクダレが効いてて結構パンチのあるタイプでした。でも汁なし担々麵と一緒じゃなくて良かったかな…白飯で良かった気もします。汁なし担々麵のインパクトが強すぎるんで、スタミナ丼のパンチがそこまで強く感じなかったというか…。淡い味のつけ麺とかと合わせた方が良いのかもしれません。
と、麺を食べ終わったところでお楽しみの追い飯をお願いすると、すぐにごはんを丼に入れてくれました。これを残ったひき肉とタレに絡ませて食べると…最高です。濃厚な味に酸味とか辛みのキレが乗っかって、これだけのメニューで腹を満たしても良いくらい。すぐに全てを掻きこみ完食して退店となりました。
いやー、やっぱり並ぶだけあって美味い。大盛りにできないのだけは唯一心残りではあるんですが、次来るときは汁なし担々麵&白飯が鉄板かな、と。抜群に美味かったです。ごちそうさまでした。