Restaurant name |
Memmen Kamezou
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Categories | Ramen |
03-3221-1852 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
東京都千代田区西神田2-1-1 |
Transportation |
都営地下鉄新宿線・三田線、東京メトロ半蔵門線【神保町駅】徒歩5分 363 meters from Jimbocho. |
Opening hours | |
Budget |
~¥999 ~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (AMEX) Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
8 Seats ( カウンター席のみ) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed 近くのコイン・パーキング:西神田2-2-15に6台収容、三崎町2-1-2に4台収容、ほか |
Space/facilities |
Counter |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Remarks |
FAX:03-3221-1852 |
神保町は、学生の街という側面も持っていることから、そこで営業している飲食店の特徴を語る際に学生をイメージすると自然に浮かび上がる特徴があります。
その一つがハイコスパのお店が多いということ。
2020年の年末に「八-HACHI-東京 (ハチ トウキョウ)」と言う中華料理店を訪れた際に、店頭看板に「神保町一を誇るコスパランチ」といういかにも挑発的なキャッチコピーを見かけたことがありますが、こういうキャッチコピーが使われるということ自体、神保町のランチにおいてはコスパというものが一つの象徴になっていることの何よりの証左かと思います。
この日のランチでお邪魔した当店も、ことコスパにかけては、よく知られたお店のようです。
場所も日本大学のお膝元といったところで営業しているため、恐らく学生のファンも多いお店だろうと想像できますね。
何と言っても、日大と言えば、学生数では断トツで日本一の大学ですから。
ところで、当店については、2012年6月にアド街(神田三崎町)の第16位「ラーメン」で取り上げられたことがあり、その際にワンコイン(当時)の替え玉無料新博多とんこつラーメンが取り上げられ、一躍当店の知名度をアップする役割を果たしたようです。
現在では、ワンコイン⇒550円⇒600円と二度の値上げを経てしまいましたが、それでも替え玉1玉無料の@600円は、本場博多長浜ラーメン並みの価格と言っていいと思われます。
ただ、最近は、例えば、有限会社近江商事の「博多天神」チェーンのように、替え玉1玉無料ワンコインをキープしているお店もあって、当店の優位性が薄れているのも事実かもしれません。
因みに博多天神はこの界隈にもあって(お茶の水1号店、お茶の水2号店)、ともに利用、レビューしていますが、お茶の水2号店は閉店したものの、私はともに高い評価をしています。
どの業界でもそうかもしれませんが、先行したヒット商品があると模倣勢力が出てくるのは世の常ですので、替え玉1玉無料というのは、今では博多ラーメン業界ではいわばデファクトスタンダード的な存在になってしまった感さえしますね。
ただ、当店にはコスパ以外にもう一つの個性があり、それは、めんめんかめぞうという店名にもあるように親しみやすいお店ということ。
気さくな店主さん(かめぞうさん?)がその象徴のようですが、この点は、チェーン店には期待できないところなので、当店の強みの一つになっていると思われます。
当店の場所は、白山通りを神保町交差点から水道橋方面へ進むこと300mほど。
右手に日大経済学部3号館の高層キャンパスが見えたら、その手前の信号(歩車分離式信号)を左折してすぐの右手になります。
黄色を基調にした庇や看板が目を引くお店で、袖看板には新博多とんこつラーメンと書かれ、その横のメイン看板には、アド街で放映されたことや、替え玉1玉サービス600円の旨がデカデカと掲示されています。
店頭(店外)には券売機が置かれていますが、この券売機の字がとても見にくいです。
何とか分割撮影して掲載しておきましたが、これが限界ですね。
購入したのは看板メニューの博多とんこつラーメンの食券です。
引き戸を開けて入店しますが、店内はL字型のカウンター席が8席のみ。
1席だけ奥の脇に椅子が置かれていたので、その分は間引いたのではないかと思われます。
12時5分前の入店で先客はいませんでしたので、一番手前の席に座らせてもらいました。
件の気さくな店主さんが笑顔で接客してくれますが、顔はややいかついながらもとても感じの良い店主さんです。
やはり個店はいいなと思わせてくれますね。
食券を渡して固麺の旨伝えます。
待つこと3分弱で博多とんこつラーメンの提供です。
トッピングは、小さめのバラチャーシュー1枚に湯通ししたもやしと青ネギです。
スープは、やや濁った茶色いスープで、乳白色あるいは黄土系乳白色のイメージのあった博多ラーメン、長浜ラーメンとは違います。
スープをひと口飲んで漂ってきたのは、かつお節のような魚介系の風味ですので、これまた博多ラーメンとは全く異質ですね。
麺は、少加水の細ストレート麺でこれは博多ラーメンの本流と言っていいでしょう。
固麺指定でしたが、かなり固めに茹でられています。
スープの味自体は博多ラーメンと思うと肩透かしを食う感じではありますが、薄めの和風風味スープですので、決して悪くはないですし、麺との絡みもなかなかいいですね。
店頭の看板写真を今一度眺めてみると「和風とんこつ」との表記もありますので、看板に偽りは無いということかもしれません。
これをもって、新博多とんこつラーメンということなのでしょうかね。
替え玉は当然頼みましたが、やはり固めでお願いしました。
いつも思うのですが、替え玉って最初の一杯の麺よりも多く感じるんですよね。
もちろん、気のせいなのですが、具を食べちゃってるので、相対的に麺が目立つということなのかもしれませんね。
こういうラーメンだと思えば、替え玉1玉無料で600円なら十分なコスパだと思います。
ただ、くれぐれも正統派の博多ラーメンを思い描いている人だと「違うぞ」となりがちなので、注意した方がいいと思います。
老舗個店ということもあり、応援したくなるお店なのですが、この日、後続客は一人だけで、空いていたのは気がかりでした。
一時は、神保町の価格破壊勢力として一世を風靡したお店なのだとは思いますが、冷めた見方をすると衰退期を迎えているのかもしれませんね。
一般論では、衰退期に採るべき戦略は、事業撤退か改革ということになるわけですが、改革には例えば再成長戦略などもあり、そして、ひと口に再成長と言っても色んな手法があると思います。
当店に適した再成長の道が上手く見つかるといいですね。