Restaurant name |
閉店Lever son Verre(Lever son Verre)
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Categories | French |
Address |
東京都文京区本郷6-16-4 フォーレスト本郷 1F |
Transportation |
東京メトロ南北線 東大前駅 1番出口 徒歩5分 471 meters from Todaimae. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥6,000~¥7,999 ¥2,000~¥2,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥6,000~¥7,999¥5,000~¥5,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX) Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
54 Seats ( テラス席14席、テーブル席40席) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK For 20-50 people、Over 50 people |
Non-smoking/smoking |
Smoking / Non-smoking area separated Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Outdoor/terrace seating |
Drink |
Wine,Cocktails |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
With family/children |Date |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
In hotel restaurant,Secluded restaurant |
Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours),(Surprise) Party accommodations |
With children |
Kids are welcome |
本郷東大前で、どこでランチを食べようかしらん。
いつもの女友達が教えてくれたのが、ひそかな穴場、
こちら、Lever son Verreさんです。
こちらは東大敷地内ではなく、
本郷通りを渡った側の住宅地に
ひっそり佇む瀟洒なホテルレストランです。
ぼくらはふたりとも、本日のランチ1320円を、メインを魚で注文した。
ざっと、こんな内容です。
1)サラダ5種、盛り合わせ。
キャロット・ラペ
(糸状のニンジンには、ほのかにオレンジジュースの酸味と甘みが忍ばせてあって、
エレガントです)。
黄蕪のマリネ(おだやかな酸味が上品です。)
紫大根のマリネ、フランボワーズ・ヴィネガー風味、菫の花を添えて。
(ただただ愛らしい)。
じゃがいものマリネ、ヴィネグレットソース。
ほうれんそうとベーコンのソテー。
愛らしく、美しく、かつまた穏やかながら味のバランスの良い一皿です。
2)メカジキのポワレ、パセリ風味のブールブラン、ラタトゥイユ添え。
むっちり焼き上げられた清楚なメカジキに、
定番のバターソースがよく合っています。
添えられているラタトゥイユは、
トマト、ナス、ロマネスコ、セルフィユなどで構成され、
このラタトゥイユのトマトソースもまた、
メカジキのポワレに対する、もうひとつのソースにもなっている、そんな趣向です。
お洒落ですね。
清潔で静かな気持ちのいいダイニングで、
ぼくらはこの愛らしい昼食をいただき、
最後に、コーヒー(550円)を注文して食事を〆た。
そして食後、ぼくらは東大の門をくぐり、銀杏並木を抜け、
むかしながらの三四郎池で、のんびりとひとときを過ごした。
実はこの日は漱石の誕生日、2月9日。
漱石デートとして、ぼくといつもの女友達は、三四郎池を見に本郷へやって来たのだった。
それにしても、いまや本郷の東大はちいさな都市ですね。
由緒正しい立派な校舎や研究施設が多いのはもちろんのこと、
郵便局も、グッズショップも、ヘアサロンもあって、しかも飲食店がまた多い。
ひとむかしまえ本郷東大は、学食のある安田講堂と銀杏並木と三四郎池だったもの。
ところが平成14年(2002年)に国立大学独立行政法人にされてからというもの、
いまやスターバックスがある、サンドウィッチのサブウェイがある。
はたまたUTカフェベルトレ・ルージュが、椿山荘カメリアがある。
このままゆくとJR東海がルミネやアトレで商売をはじめたように、
東大がショッピングモール経営に着手しても、まったく不思議はありません。
アズ・タイム・ゴーズ・バイ。
江戸時代に加賀の前田藩の屋敷だった場所に、
明治政府が、江戸幕府直属だった昌平坂学問所、
蕃書調所(洋学研究機関)そして医学所などを合体して、
帝国大学をこしらえた、そんな百五十年まえが嘘のようです。
おもえば明治の帝大の先生たちと学生たちは、偉大なる西洋文明と格闘したもの。
校舎の建築様式からカリキュラムまでそれが現れています。
ひるがえって、現代の世界はたいへんに多元的になって、
いまや中国とインドを抜きに世界を見ることはありえませんね。
同時に、国民国家の時代は終わり、どこの都市も多民族多文化的になって、
はやいはなしがパリも、ロンドンも、ニューヨークもロスアンジェルスも
いわば大久保化がはなはだしい。
そのうえ、インターネットの登場とともに、たちまち一連の超国家企業も現れた。
おもえばポストモダンという言葉が流行遅れになった21世紀初頭に、
しかし、世界はまさにポストモダン化した。
たとえば、英語文学の担い手にカナダ人はもちろんのこと、
アフリカンアメリカンやジャマイカ人、はたまたインド人が現れ、
フランス語文学の書き手にアフリカ人やハイチやドミニカの人びとが参入し、
スペイン語文学にいたってはほとんど南アメリカの人たちにのっとられたようなもの。
いまの世界文学シーンは、むしろ白い欧米人作家たちの方が肩身が狭いほど。
しかも、こういう事情はどのジャンルも同様ですね。
もっとも、幸か不幸か、日本人として東京に暮らしていると、
実は、そういう実感はそれほどには感じない。
せいぜいコンビニやスーパーマーケットのレジ打ち担当者たちに、
いろんな国から来た若者たちが増え、
街にネパール、バングラデシュ、タイ、ヴェトナム、中国の、
レストランが増えているていどのこと。
東大もまた関係者のほとんどは日本人です。
だからと言って、必ずしもそれが悪いわけでもなくて。
だって、日本社会全体がそうなっていますからね。
料理にしても、いまや「日本人が作るフレンチ」や、
「日本人の作るイタリアン」には、繊細で優美な独自の美質があって、
それらはもはや和食の一部と言ってもさしつかえないのではないかしらん。
つまり、日本人は、世界のあらゆる文化に興味しんしんでありながら、
ただし、社会そのものはなるべく日本語の通じる者同士でまわしてゆきたい、
そんな日本人の本音が感じられます。
こちらレヴェソンヴェールさんの、愛らしく美しい、
おっとりしたカジュアルフレンチをいただきながら、
ぼくはそんなことをおもったのだった。
Eat for health,performance and esthetic
http://tabelog.com/rvwr/000436613/