外はサクサク、中はしっとりの菊坂コロッケもカレー粉と玉ねぎ香るカレーコロッケも旨い! : Maruya Nikuten

樋口一葉や宮沢賢治らが住んだことでも知られ、昔ながらの風情が残る文京区の菊坂。その本郷三丁目よりのところにある個人経営のお肉屋さんです。

以前一度伺って食べた菊坂コロッケはまさに絶品。パン粉の衣は軽くてサクサク、挽き肉と粗切りの玉ねぎの入ったポテトはしっとりした食感で東京の肉屋さんのコロッケとしてはベストクラスと思えるものでした。

この日は末広町の昭和創業のお店でカレーのランチ。思ったよりシンプルだったので、事後でもトッピングが欲しい。揚げ物買いたいと思って、こちらのお店に徒歩で向かいました。

予想よりも時間がかかって20分程でお店に到着。でも慢性的運動不足なので問題ありません。12時半頃でしたが、店頭のショーケースには件の菊坂コロッケ以外にカレーコロッケ、メンチカツ、ハムカツ、イカフライ等が並んでいます。

悩むところですがやはりここではコロッケ。そう思って菊坂コロッケ130円とカレーコロッケ135円各一個をお店のお母さんに言って購入しました。前回は揚げたてでしたが、今回は時間が遅かったせいか熱々ではないのがちょっと惜しい。

会社まで戻るにはまた時間がかかるので近くの公共施設前にある屋外ベンチに着席。まず初めてのカレーコロッケを食べてみると、こちらも菊坂コロッケに劣らぬ美味しさです。

一口食べると口から鼻に抜けるカレーと玉ねぎの香り。意図的なものか分かりませんが、菊坂コロッケよりもじゃがいもの潰し方が粗い気がします。生涯ベストクラスのカレーコロッケ。

と、喜んで食べていた時、前を自分と同年代のおじさんがコロッケ食べながら前を通り過ぎました。昭和30年台生まれの世代にとって肉屋さんのコロッケの買い食いは本能レベルの行動なのかもしれません。

ともあれ、まるでドッペルゲンガー見ているよう。古来ドイツでは悪いことが自分の身に起こる前兆と信じられてきたようですが、何も無いことを祈るばかりです。

なお、会社に着いてから食べた菊坂コロッケは変わらぬ美味しさ。熱々の方がいいのは確かですが、冷めた状態でも十分高い偏差値です。

この日のランチは本郷方面に遠征。壱岐坂下の白木そばで天ぷらそばを食べた後は昔ながらの風情が残る菊坂に向かいました。その目的地が長い菊坂の中間地点より少し本郷三丁目よりのこちら。コロッケが美味しいと聞いた個人経営のお肉屋さんです。

13時くらいにお店に着くと店頭には「菊坂コロッケ」と書かれた紫色の幟が二本。店舗右側の専用のショーケースにはその菊坂コロッケ以外にも、カレーコロッケ、メンチカツ、ヒレカツ、しいたけ肉のせフライ、春巻など、美味しそうな揚げ物が並んでいます。

あれもこれも買いたいところですが、ランチ食べた後なのでそうもいきません。菊坂コロッケ130円を一個だけ注文しました。すると、お店の方がショーケースではなくてその背後にあったより揚げたてに見えるものの中から一個をピックアップ。食べ歩き用の袋に入れて渡してくれました。

コロッケはまだ温かいのですぐに食べないともったいない。人目を避けられる近くの路地で食べてみると、う、旨～い !!  外のパン粉の衣は軽くてサクサク。挽き肉と粗切りの玉ねぎの入ったポテトはとろとろの食感です。

一番似ているのは日本橋高島屋の味百選のコーナーに火・木・土だけ入荷して、すぐに売り切れてしまう福内商店の「口福コロッケ」。でもそれより美味しいかもしれません。

この美味しいコロッケでコロッケパンやコロッケ蕎麦食べたい。どうやれば実現できるか真剣に作戦を考えたいと思います。