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トラットリア イタリア/赤いシリーズ : Torattoria Itaria Ueno Ten

Official information

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Torattoria Itaria Ueno Ten

(トラットリア・イタリア)
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3.9

JPY 1,000~JPY 1,999person
  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
2023/08visited18th visit

3.9

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/赤いシリーズ

上野広小路のitalian、定点観測。
最近近所の「五右衛門」さんへ足が向いてしまう割合が多くなっているかも知れないが、それは和風を標榜しながらも具がgorgeous、且つ真っ当な太さを持つスパゲッティの真っ当な仕上がりを安定的に享受出来るということに他ならなく、対してこちらのスパゲッティは、ことリーズナヴルなランチにおいては具が貧弱(こらっ !)、ながらも広々とした雰囲気のあるフロアしてして安価、ということが魅力であろうかと思う

<R5.8.10>

「トラットリア イタリア 上野店」

正午前ということもあり、いつも通りに余裕を誇るフロアに誘われてメニュウを広げるも、エレヴェータを下りて目の前の看板に依り、既に注文は決めている。
こちらでは具と私との相性から、傾向として和風、クリーム系を注文することが多いと思っているが、今日は久々、“赤い”スパゲッティを注文して気分も高揚する。
白状すれば私は、スパゲッティという料理にそれほどのめり込む前は、赤以外のスパゲッティを注文するなんて愚の骨頂と信じて疑わなかった時期があったが、料理するマルチェロ・マストロヤンニを見て改宗(笑)。
しかしやれるときくらい、原点に還りたいと思うこともある

“貝柱のプッタネスカ スパゲッティ/set” @1,000也。

ときには娼婦のように、娼婦風を注文。その淫らな赤にフォウクを突きたてるという背徳感に早速興じる。
その気持ちナロウなスパゲッティは、この十分に濃厚な赤(tomato)ソースには、本当は「五右衛門」さんのスパゲッティのほうがマッチしそうだが、鼻の頭に汗が浮かぶくらいの酸味とともに、真夏には、このくらいスパゲッティがソースを掴んでくれるくらいのほうが、寧ろ良いかも知れない。
小粒の小柱をフォウクの歯で狙い撃ちしつつ、この上野広小路の頭上に広がる蒼空が、はるか遠く、イタリーはナポリの空まで繋がっているという自然の神秘に打ち震えながら、ソフィア・ローレンが娼婦のように自分で乳房を掴んで私に与えてくれたなら、まるで乳飲み子のように、それにむさぼりついてあげることを夢想するボク

ばかばかしい人生より、ばかばかしいひとときがうれしい、という歌詞を、バカ丸出しのおれが噛みしめる。
このように性的にきわどい歌詞が、ふつうにお茶の間に供給されていた昭和という時代に、腕に巻いた世界の超高級腕時計RADOの針をもう半狂乱で逆さに回し、パラソルに縋って飛んで還りたいと思うボクをもしもバカだと笑うやつがいたならば、おれの鋼鉄のヨーヨーでぶちのめしてくれるわ !
おれの超電磁ヨーヨーの(だんだんヨーヨーのスペックが上がっていってない ?)糸が切れたときが、おまえらの最後だ

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - いつもどおりにfreshなgreen

    いつもどおりにfreshなgreen

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - パン

    パン

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - ときには娼婦のように

    ときには娼婦のように

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 見たわね !

    見たわね !

2022/08visited17th visit

3.9

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/今まで誰も語らなかった本場のたらこスパゲッティについて

「なんか食べたいのある ?」
「い~んですかぁ、アイスがいいです !」

―― またかよ ! 昨日(別の娘だったけど)アイス買ってきて店長の姿しか見えなく、もう溶けちゃうよっ ! ってヒヤヒヤさせられたばかりなのに ……
まあ今夜は行ったらその女の子がちゃんといたからいいけどね

<その翌日 R4.8.9>

「トラットリア イタリア 上野店」

鉄箱を下りたら即座に看板にて、たしかいつも3種類だったと思うが(加えてpizzaランチもあるけど)今日のスパゲッティが自分にやれるものかどうかの確認作業を先ず終えて、それに依って踵を返す気があったことなど微塵も覚られぬよう、無駄に軽快に奥へと進んでく(笑)。
メインフロア最奥の遊星テーブルに誘われてみれば、こちらに向いて着いているtropicalで露出の多いワンピースをかぶった、褐色でスレンダーな女性がやけ気になるのは、今まさに ! の太陽の季節だからだろうか

景気の良い頃、その世間の景気の良さと正比例するように、日焼けて褐色を深めれば深めるほどその肌が眩しく映えたものだがしかし、そんな女性たちをただ遠巻きに眺めることしか出来なかった自分の不甲斐なさと、またその眩しさとはまったく別に、正直女の人は色白であればあるほど魅力的なのに、何故皆阿呆のように日焼けするのだろう ? という訝りをも同時に蘇らせるこの常夏というmagicに、ただひとりにやけてみたりしちゃって ……

“明太子とじゃがいものスパゲッティ/set” @1,000也。

見た目からして(ソースの)仕上がりが些かゆるいかな。
ジャガイモのカットはいつもより大きめ。それをフォウクで割り、丸めたスパゲッティをジャガイモでおさえて口に運び、ジャガイモの澱粉とスパゲッティの小麦とのハーモニーを楽しんだ。
カルボナーラの玉子を炒り玉子にしないように仕上げるのが案外難しいように、これは日本では案外知られていないことだが、たらこスパゲッティというものは、実は卵の一粒一粒に火を入れぬよう生の状態で仕上げるのが本場でのやり方なのだけれど、その一点においてこのたらこ(明太子)は、一粒一粒が白くなってしまっていることがちょっと惜しいかな ……

―― そ~やってほんとのような紛らわしい嘘をつくんじゃない ! おれ

良いお客を演じる為、今日はガムシロップとポーションミルクは一つずつで我慢する。
男とは紳士であろうとすればあろうとするほどに我慢でがんじがらめになるが、一介の滝隆一として、そこから逃れることは永遠に出来ないのだ !

良質なスパゲッティに、バターの十分に滲み込んだ(これ重要 !)パンと飲み物が付き、且つ広小路の袂にあって千円札一枚ジャスト ! 一方で最近試してみた湯島界隈のスパゲッティ屋さんの、同じような値段で忙しない席、且つ内容の劣る料理をやらされてみれば、こちらの有難みも身に滲みようというもの。
且つなんだかんだ、これは少なくとも昼の部においては確実に、コロナ騒動前の価格をキープしてくださっているということにも頭が下がるばかり ♪

―― と、今後控えているであろう価格改定を、先回りして牽制してみたりしちゃって (笑)

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - salad

    salad

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - spaghetti

    spaghetti

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - american横丁

    american横丁

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - そういえば溶けないアイスって、どこかで開発されたよね ? ただひとつ最初から分かってることは、そんなアイスは不味いってことだけど

    そういえば溶けないアイスって、どこかで開発されたよね ? ただひとつ最初から分かってることは、そんなアイスは不味いってことだけど

2022/04visited16th visit

3.9

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/ケッパー警部 ♪ 邪魔をしてね

<R4.4.12>

「トラットリア イタリア 上野店」

今日は初めてのこと、パーティションを通過して奥の間に通される。
地道にこちらの宣伝活動を続けてきたおかげ、食べグロリポートももう十数件を重ねてきたことに依り、また一歩VIPに近づけたのであろうか。
しかしそう思ったのもパーティションを抜けるまでの束の間、やっとのことこの地位を得たは良いが、そのことに依ってこちらにはまださらなる上席、中央通り沿いの明るい窓際の席があることに気付いてしまい、自分もまだまだなのかと、あらためて気を引き締め直してみたりしちゃって ……

“アサリとケッパーのバジルクリームソース スパゲッティ” @1,000也。

昨日に引き続きの、連続スパゲッティ。
連続日本蕎麦、連続スパゲッティをやらせて自分の右に出るものはいないと自負している。こないだコドナが自分の座右の銘は「継続は力なり」だと恰好つけていたが、そんなことをわざわざ自慢しなくったって、私の継続性は常にそれ以上なのである。
そんな私の座右の銘は、「味ひとすじ !」かな ……
(すみません、永谷園さんの社是をパクってしまいました)

最適な粘度に調整されたクリームソースがスパゲッティに良く絡む !
ケッパーの粒々のほど良い酸味、そのひとつひとつが連発銃のように疲れた私を蘇らせてくれるようで、私はそのケッパーを、ケッパー警部と名付けることに決めた。
畳みかけるように、艶のあるクリームを纏ったアサリの剥き身が、まるでグラビアみたいに見えている ああ ! 感じてる ♪

そのときなの、もしもし君たち(早く食べちゃってとっとと)帰りなさい ! と言われたかのように、とてもVIPとは思えないなんでもない(こらっ !)若者一人が私の横をbreakthroughして、中央通り沿いの明るいエリアに易々と導かれてゆくではないか !
独りなのに何故か“君たち”と言われたような気分になってしまったことが、私の憂鬱をよけいに急がせる

―― なんとかしてくれよケッパー警部 ! 早くあの若者に何らかの邪魔をしてくれ

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 蠱惑のクリーム

    蠱惑のクリーム

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 野菜のgreenも映える !

    野菜のgreenも映える !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 今日も広小路は平和そのもの

    今日も広小路は平和そのもの

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 左上が私の嫁で、左下がその妹(私にとって義理の妹)、そして右下が嫁の連れ子。そんな共同生活であったなら、私はもう毎日、仕事が終わったら一目散に家へと飛んで帰るだろう。右上が、ちょっと誰だかわかんない ……

    左上が私の嫁で、左下がその妹(私にとって義理の妹)、そして右下が嫁の連れ子。そんな共同生活であったなら、私はもう毎日、仕事が終わったら一目散に家へと飛んで帰るだろう。右上が、ちょっと誰だかわかんない ……

2022/01visited15th visit

3.9

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリアイタリア/和風Italianを広小路にて

昨夜はいきつけの熟女系居酒屋にて、完全に場違いながらスタッフとして入ってきた若い女の子が最近姿を見せないと思っていたら、やはり完全に辞めてしまっていたということを知り、コドナと二人、絶望に打ちひしがれた。
1号が(正確にはストロングマシーン1号が)その彼女の辞めた原因についてなにか言ったと思ったが、私たちにはとても納得できるものではない。
要はちょっとお試しで働いてみたところ、先輩たちのあまりの使えなさに気づいてしまい、ダメだこりゃ、と思って早々に去っていったというのがほんとうのところであろう

「17歳だったんですよ、17歳 ♪」

自分がその女の子の辞める原因となったことにも気づかずに(笑)、1号が私たちにもったいつけるように言ったが、辞めちゃったらお終いということと、また人間の魅力というものは、たとえ女性といえども若さに依存するものなんかじゃないのだ ! と喉まで出かかって、無駄なことだとごくりと飲み込んだ

<4.1.28>

「トラットリアイタリア 上野店」

鉄箱を下りて早速看板に目を凝らす、よりも先に初めて見るすらりと長身のウェイター氏に見つかってしまい、覚悟を決めて人差し指を一本立てた。
広いところのどちらでもどうぞ、とのことであったが、その指し示されている方向は、どう考えても私のいまいち苦手とするフロアにサスペンドしている衛星席のよう。
その最奥にはすでに男性お一人様がいらっしゃり、ならば私も素直に、その手前に交通整理されてあげることにする

“明太子とジャガイモの和風スパゲッティ/set” @1,000也。

これサラダ、ボリウム増量中 ??
やけにたっぷりでこれは嬉しい。続いてやって来たパンは、増量中ではなかった。そして私の体重はというと、一方的に増量中ってわけでもないのだけれど、やばい領域での一進一退を繰り返している ……

そして純白、ラウンドの皿が舞い降りる !
“和風”ということに引っかかっていたのだけれど、それはこれまで既に何度も食べているものじゃないか ! と一目見て思い出す。基本的にはOilベースなのだけれど、和風出汁でもつかってるのかなぁ ? もしくは明太子使った時点でもう和風でしょ、ってことなのか。
今日のスパゲッティは文字通り歯にくっついてくるようなアルデンテで、あと30秒くらい余計に茹でたほうがよろしいんじゃないでしょうか、とも思えるものだったのだけれど、でも茹で過ぎでいるよりはぜんぜ良いかな ♪

それを支えているのは、ひとつ乾麺の銘柄、ということがあると思う。
どんなにどんぴしゃで茹で上げて、パンの上でどんぴしゃに馴染ませて持ってきてもらったって、小麦の粒状感がまったく醸されていないものもあるから。
一定の年数来ていると、絶対にその変遷を感じるのだが(そして今はそれがいい状態であると思う)、お店の人に気軽に問いかける性格でもないもので、その正体が掴めないということがもどかしい ……

補足ながら、壮年からそれを経た精悍なホール男性陣の、若き女性を後ろに抑えさせての凛々しき2トップは、こちらのお店に関しては見ていて非常に安心感があり、好ましいものであると思う

そうそう、一度Barで茹でてもらったスパゲッティがたいそうおいしく思って(まあ夜中の1時過ぎというのは、大抵の炭水化物を図抜けておいしくさせる時間帯ではあるけど)、店のオーナーの女の子にこのスパゲッティどこの ? と聞いたことがあるが、ただイオンのPB品だよ ! とのこと。
いや、おそらくイタリアの乾麺って、ちゃんとしたものでもバルク(でスパゲッティが仕入れられるかは知らないが)で大量に買い付ければ、恐ろしく安価で仕入れることができるんだろうな、と考えさせられた夜も今は昔 ……

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 絶対こんなにたっぷりじゃなかったと思うんだけれど

    絶対こんなにたっぷりじゃなかったと思うんだけれど

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - アルデンテ !

    アルデンテ !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 上野広小路の袂のささやかなイタリア

    上野広小路の袂のささやかなイタリア

2021/11visited14th visit

3.9

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/上野広小路の中心でなにかを叫ぶ

ぼく 「でもY~ちゃん、酔っぱらうと指差してきて、お前はヨォ~ ! って絡んでくるよ。Y~ちゃんこう見えて反日だからね ♪」
イケメンくん 「ええっ ! そうなんですか ?」
Y~ちゃん 「コノヒト(酔うと)ウソバカリツクカラ、ハナシキカナイデ !」

Y~ちゃんが、anotherゆ~か(もう一人のこの店の女学生アルバイト)がやっと二十歳になってお酒を飲みたいけれど相手がいなくて困っているのだと、イケメンくんに一緒に飲みに行ってあげれば ♪ あわよくば自分も混ざるから ♪ と促すように話しているのが聞こえ、もうなりふりかまわずに妨害工作に出たことを断じて恥じてはいない !
ただ人間として当然のことをしたまでのこと ……

<その翌日 R3.11.5>

スマホからだけに誕生日おめでとうと言われたらよけいに虚しさ募って、もう意識朦朧と広小路に飛び出した。
見上げて蒼天。されど心晴れず、それでもお腹だけはすく現金な自分が堪らなく愛おしい ……

「トラットリア イタリア 上野店」

正午の15分前。
ホールにウェイター氏が3名配置されていればさすがに皆さん、全負荷状態とはなっておらず、フロアに足を踏み込んだ私をすぐにピックアップしてくれて、遊星席ではなく、壁に着いたテープ席へと滞りなく案内してくれた

さっそくメニュウを手にし、本日私に出来そうなスパゲッティは白、及び赤。
となると、最近意外と赤をやる機会が少なくなっているのかなぁ、という実感の中、出来るときにはやっておこうという心理が働いて、赤スパゲッティを注文しようと、しかし残された問題点をクリアすべくウェイター氏に問うた

「すみません、このサルシッチャミートって挽き肉ですか ?」
「そうです。ソーセージの皮がなくて、中身の部分だと思っていただければ」

いちお分かっていることも、storyの中でさり気なく読者の皆様にお伝えするべく敢えて聞くことが、フードライダーとしての私の使命
(つ~か知らなかったろうおまえ !)

“サルシッチャミートと茄子のトマトソース/set” @1,000也。

「スプウンはお使いになりますか ?」

今日もパンがあたたかく、バターもたっぷりでおいしい。
サラダもいつも同様のクウォリティをキープしており、畳み掛けるように蠱惑のrossoが舞い降りた !
スプウンを辞退した私は、いつものようにその蠱惑にフォウク一本で立ち向かう。回転数は正確に、80min-1をキープ。手にしたフォウクのダイナミックヴァランスもそれほど狂ってはいなく、あとはセルフレベルワインド技術に依り、スパゲッティの平衡巻きに注意を払えばよいだけだった。

そのtasteの骨子は、トマト、大蒜。
それと茄子はもともと味も栄養もないから無視するとして(ほんとかよ !/でも雅弥のママからそう聞いている)、サルシッチャという物質の脂が、私にはそれをあまり強調されたらネガとなろうけれど、好きな人にはこれが上手く利いているであろうということが良く分かる仕上がりで、当然のことながら美味しい ♪

そしてお腹が満たされて尚心空白のおとこが一人、鉄箱にのって地上に下り立った。
この上野広小路の中心でよほど、「誰かわたしの誕生日を祝ってくださぁ~い !」と絶叫、いや、発狂しそうになるのを理性でぎりぎり押しとどめつつ、まあ、でも今日からR54指定[注]の映画も大手を振って観られるようになるのだから良いかな、と自分を慰めてみちゃったりして

注) R54指定:
54才未満の人は観ちゃいけない、そうとうに激しい暴力とエグいエッチ描写が織り込まれ、且つ観たあとに最高の後味の悪さを引き摺る映画の事(笑/ふざけて言ってるけどほんとにありますよね、そ~ゆ~映画)。公開当時は規制概念がルーズであった為にR18指定とされたジュスト・ジャカン監督「ゴールド・パピヨン」やルチオ・フルチ監督「サンゲリア」が現在R54に指定し直されていることは有名。因みに映画の定格は現在R80(80才以上の人しか観ちゃいけないやつ)が最高だが、その代表作品が、今村昌平監督によるカンヌ/グランプリ受賞作、「楢山節考」となっている
(嘘だぼよよよ~ん)

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - パンの口の中への攻撃性は今日は低く、安心且つ美味しいもの

    パンの口の中への攻撃性は今日は低く、安心且つ美味しいもの

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - サラダもいつも通り

    サラダもいつも通り

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - そして蠱惑のrosso

    そして蠱惑のrosso

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - ミイラ展行きて~ ! 地方の人たちのことを思うと後ろめたくなるのだけれど、上野の博物館、動物園群はやはり、東京人の特権なのかな

    ミイラ展行きて~ ! 地方の人たちのことを思うと後ろめたくなるのだけれど、上野の博物館、動物園群はやはり、東京人の特権なのかな

2021/10visited13th visit

3.9

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/“秒”の狭間で

お風呂からあがり、有機エクストラバージンココナッツオイルのマルチオーガニックバームで美ボディのお手入れをしていたところ、いきなり突き上げられるような衝撃、からの強い横揺れ !!
このP波からS派へのタイムラグの無さでは震源地はかなり近いと思い、直ちにTVやラジオで情報収集して後災害に備えなければ ! とはつゆにも思わず、そのまま就寝活動に入った

その翌日東京には、東日本大震災以来の深度5強が記録されていたということで、にわかにビビる。
専門家たちが、今回の地震がここ30年の間に70%の確率で起こるであろう首都直下大地震ではないとほざいているようだが、ちょっと待った !

―― その前に東海沖大地震の決着をつけてからにしてくださいよ、余所の大地震のこと言うのは。予測が間違ってたなら間違ってたでちゃんと言ってからじゃないと。石油だって、40年前にあと20年で枯渇するって言ってたんだから、それは間違ってましたって、ちゃんとごめんなさいしてから、あらためて、あと40年で無くなるって言わないきゃ。まあ、あと40年経ったって枯渇しないけどね、石油は ……

<R3.10.8>

「トラットリア イタリア 上野店」

上野広小路の頭上は気持ちよいくらいのSkyblue。
朝も数日ぶりに20℃を下回らずとのことで、この時間帯、夏の名残りさえ感じさせるほどに汗ばむ陽気となっている。

鉄箱を下りるとすぐに営業時間変更のお知らせを見つけるが、とりあえずランチ利用しかない私には関係なさそう、かな ?
無視してさらに足を進めると、これは未だ時間が早いということもあるのだろうが、今日もお店の人たちは揃ってこちらにお尻を向ける恰好で作業に没頭しており、さて、どうやって気付いてもらおうかと悩みかけたところ、フロアマネージャらしき男性が気付いてくれたので事なきを得た。

気持ちしっとりとしているBGM。
こちら側の先客は男性一人。奥のVIPの間にも、お二人既に着いているようで、私も11時半の昼の部からそれほど遅れずに上がって来たと思っているが、いつも後れをとるのが不思議といえば不思議 ……

“ツナとほうれん草のバジルクリームソーススパゲッティ” @1,000

ほうれん草を食べないとポパイにはなれないよと、お母さんに繰り返し脅されていたもので。
最初は、“ほうれん草のバジル”ということはほうれん草をバジルに見立ててのソースかなぁ ? なんて、兎も角ソースを緑にすればバジルなんだよ ! なんて強引なやつなのかと半分は思っていたのだけれど、クリームソース側はほんとのバジルで、そこへ具としてほうれん草の彩りが付加されたスパゲッティ。

パンは今日も、フランスパンとして私の繊細な口の中がズタズタになる直前の柔らかさ & あたたかさ & 塩っ気をキープしてくれており、十分に美味しく、またクリームソースのやわらかさ(固さ)も、スパゲッティによく絡んでくるよう上手く調整されており、しかしスパゲッティをもう30秒くらい、早く引き上げて欲しかったかな ……

「今度のロットは6分18秒。こないだのより14秒余計に茹でてちょうど良いくらいですね」
とは東十条の某マスターのディチェコ、またはヴァリラの茹で時間に対する言葉である。
そこのスパゲッティはトマトソースにうま味がなく、クリームソースが絶望的に(固さとして)ゆるいという致命的問題を抱えつつも、マスターのそんなことをものともしない、同銘柄のスパゲッティながらロットの違いに依る差異を補正する為に“秒単位”で茹で上がりを調整していくのだ ! という姿勢を、私は常々アホかと思っているのだが(こらっ !)、それでもあと30秒くらい ……

視力の弱い私だが、向こうの厨房の前、「トラットリアイタリア様、ありがとうございました !」 とかなんとか、小学校 ? の生徒たちからの寄せ書きみたいなのが張り付けられているのだが、いったいどんな社会貢献をなさったのだろう ?
学校給食には入札の壁があってにわかには入り込めないと思うけど、西洋料理のマナー教室の場所でも提供したのかな ?
そのときにはぜひ、これは私の師匠だからという身贔屓ではなく、日本最高のテーブルマナー講師である岡田茉莉子先生を招いてもらいたいところだが、それはいいとして、外人、とりわけ白人のお客さんをシャットアウトしておくことが、実はマナー教室には非常に重要な事前準備となる

何故ならば、そこでマナー知らずの外人たちがスパゲッティを音を立ててズルズルとやりはじめたならば、日本人は直ぐ様それ見たことか ! 外人がやっているのだからそれが本場のマナーだろうと、元々麺を啜って食べることに慣れ親しんでしまっていることとも相まって、もう講師の威厳を踏みにじって野蛮にも暴走してしまうから !

―― それで茉莉子も失敗したんだから ……

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 中央通り沿い、ここのビルの4階です。よろぴく !

    中央通り沿い、ここのビルの4階です。よろぴく !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - cream !

    cream !

2021/09visited12th visit

3.9

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/アイチトリエンナ~レ~

ずっとロッカーに放り込んである、いつもの通勤&客先訪問用の鞄よりは少々小さ目の鞄に、お昼ご飯をやりに行くだけということで、キャメラとメモ帳と万年筆くらいを詰め込んで職場を離脱。
日照時間の少ない今月だが今日は比較的好天の上野広小路を渡り、いつものスパゲッティ屋さんへのelectric鉄箱に乗り込んだ。

責任範囲の低い仕事しか任されていない私につき、私が出掛けたことやいつ帰ってくるかなど誰も気にする者もいないが、この鞄もすでに、「〇〇さん、鞄持ってくるの忘れたので貸してもらえますか ?」と、もはや手ぶらで出社するヤツの当てにされている感有り。
私としては、まさか手ぶらで出社するやつ(上半身裸で、手でおっぱいを隠しながら通勤電車に乗って出社するやつということではなく、鞄も持たずに会社に来るやつという意味/知ってるわ !)よりはどう考えてもおれのほうがマシだろう ! と思うんだけど ……

<R3.9.13>

「トラットリア イタリア」

鉄箱を下りると目の前に看板があるので、自分にやれるスパゲッティがあるかを確認してからフロアの入り口へと進むのが、こちらでの私のルーティン。
自分にやれるスパゲッティがないときには踵を返してふたたび鉄箱にて地上に下りることになるが、実際その羽目になったことは、これまで一度か二度くらいかな ……

人差し指を一本立てると、今日は今まで踏み込んだことのなかった奥のエリアに誘われる。
この店はやっと私のことを、自店にとってもっとも影響力の高いフードライダーだと認めてくれたのであろうか ? 気付いていただくのが少々遅い気もするが、そうなるとこちらも悪い気はしなく、目に付いた良いことはより強調し、目に付いた悪いことは、それがお店の為でもあるのでよりボロクソに(こらっ !)、私のこの電子日記にレコードしてあげようという気持ちにもなろうというもの

“ツナと茄子のトマトソーススパゲッティ” @1,000也。

美しいサラダがやってきて気分も上々 !
ちゃんとしたお店がスパゲッティを供すとき、お皿まできちんと温められているように、こちらはサラダのお皿までもが入念に冷やされていた。
おっかけやって来たパンも今日はちゃんと温められており、バターの塩っ気も十分に効いていて美味しい。
そして畳みかけるように蠱惑のrossoが舞い降りた !!

昔は、私はスパゲッティという料理のカラーリングについて、赤以外のものに興味を示すことはなかったと思うが、その後北は北赤羽から南は南千住まで、日本全国津々浦々をうららうららと食べ歩き、自分なりに経験を積んだことによって、さすがに赤に固執することはなくなってきた

チーズ、トンノを纏ったトマトソースをスパゲッティーニが回収してくる確かな手応えが、すでに美味しさを保証してくれていた。
赤いスパゲッティに固執することがなくなったというよりも、下手なトマトソースのうま味無き酸味を体で覚えてしまった為に、抵抗感が芽生えてしまったのかも知れない。

今日のこのトマトソースはふつうにその辺りのヴァランスも良く、フォウクの軽快なスピンにbrakeをかけるものがもしも存在したとしたならば、それはこの赤きソースをシャツに飛ばしてはならないという、贅沢な強迫観念だけである。
比較的安定しているこちらのランチであるが、今日はとりわけ全体としての印象が良く、フードライダーとして何らか弱点を見つけることを義務付けられている私であるが、あとはもう、食後のカフィを忘れてくれることだけに一縷の期待をかけることしか出来なかった。
のだが ……

「エンティントリカフェテオ~レ~ !」
(と、確かに聞こえた)
私の食事を終えたことを見破ったホールのマネージャ的男性が、彼にコーヒーを出せ ! と、イタリー語で店内に向け指示を出す。
伝票を持って帳場に向かう私に、さらに畳み掛けるようにイタリー語でどこかから「アイチトリエンナ~レ~ !」と声が掛かったので、私も心の中で「ラァッタッタァ~ !」と返した

―― ああ、今日は何ひとつ文句が書けなかったヨォ~ !

落胆しつつ不忍池方面へ。
とっくに滅んでいたと思っていたポルノ映画館がまだ営っているようだが、こういうのってまだ新作撮ってるの ? 教えて池上さん !
(ここでいう池上さんとはあの池上さんではなく、ポルノに精通した劇画漫画家の池上遼一さんのことだけどね)

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 洗い髪が芯まで冷えて

    洗い髪が芯まで冷えて

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 小さな石鹸かたかた鳴った 石鹸じゃね~ヨォ~ !

    小さな石鹸かたかた鳴った 石鹸じゃね~ヨォ~ !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - オトコの赤

    オトコの赤

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 広小路では、パンダが草に捕まり菊人形のように …… 「新倉さん助けてよ !」

    広小路では、パンダが草に捕まり菊人形のように …… 「新倉さん助けてよ !」

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 行ってきましたですヨォ~ !

    行ってきましたですヨォ~ !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - なんだか不忍池がすごいことになってる !

    なんだか不忍池がすごいことになってる !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - ソフィア・ローレンがたまらなく似合いそう

    ソフィア・ローレンがたまらなく似合いそう

2021/07visited11th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/blueに滲みて

ぼくの上野広小路。吸い込まれそうになるくらい、見上げてグランブルー。気温も既にそうとうに上がっているはずだが、それよりも何故か、清々しさが上回っているような気がするのは気のせいか。

今日は麺類でいこうと決めている。
何故ならば、人類は麺類だから。
となると「上野藪」なきあと(お店はあるんだけど(しかも拡大している)おそばとおばちゃんたちが変わってしまい、昔のお店との連続性をみつけることが難しくなってしまった)、御徒町~上野というところは、その場所柄としては意外なことだが図抜けたそば屋が見当たらない。
といってスパゲッティを探してみたって、レヴェル的には同じクラスのところとなろうけど ……

<R3.7.29>

「トラットリア イタリア 上野店」

こちらのお店が「いらっしゃい」にラグが出るようになったのは、いつ頃からだろうか。
或るおそば屋のご隠居は、お客様がお店の真ん中まで入って来ての「いらっしゃい」ではもう遅いと言った。また新規客が入ったことを店全体で共有する為のサインとして、或る程度間を置いてから「いらっしゃい~」 とやるそば屋があるが、それは意味が違うだろう、と訝る御方もいた。
そう考えるとこちらのそれは作為的なものではなく、ただのラグなのだが、それは注意力散漫ということではなく、とりわけ開店直後の傾向だと信じたいが、そのベクトル、注意力が内側に向かっているからだろうと私は分析している。

候補はトマトソース系とクリームソース系。
その選定条件は具がそれぞれのソースにマッチするかどうかというポジティヴな希望ではなく、偏食の私にとっては常に、それが許容できるかどうかの消去法となってしまうのが悲しく ……

“あさりと枝豆のクリームソース/set” @1,000也。

比重、粘度を鑑みるとこのソースの撥ねリスクはスパゲッティとして最高値に近いと思うが、そのときの攻撃力はしかしそれほどでもないだろう、ということは、単純にトマトソースのrossoにくらべたら、というカラーリングの問題。
カラーリングについてもう一つ言わさせていただければ、この深く鮮やかなテーブルクロスのblueとスパゲッティのbiancoとの協調は、さながら絵画的美しさを醸していた。

クリームソースというう比較的フラットなソースにあさりという魚介を合わせて熱を入れたとき、その風味が悪さをする、ということは生臭味方向に向かう、ということの抑止がキーとなろうが、この皿はそのリスクをうまく逃れていると思った。
且つ、色合いを豊かにする為のデコレーション、それ以上でも以下でもないと思っていた枝豆の一粒一粒にはちゃんと塩っ気が浸透しており、味覚的アクセントの役割をしっかりと果たしていたということは、嬉しい誤算

お腹いっぱい鉄箱でエントランスに下り、キャメラにPLフィルタを取付けようとしていたところ、一瞬平衡感覚を奪われて倒れ込みそうになり、足を意識して地面に張り付けなおす !
いよいよ熱射病で倒れるような軟弱な男になってしまったかと強烈な不安に襲われたが、なんのこっちゃない ! ただ横の柱をぐるりと囲むように掲げられていた看板が回転式だったようで、背景が動いたことに依り、相対的に自分がヴァランスを崩したように錯覚しただけのことだったのだ(笑)。

このメカニズムは、電車に座っていて隣の電車が動き始めると、こちらは止まっているにもかかわらずあたかも動いていくような気持ちになるのとまったく同じことだが、そうだ !
この原理を応用して、職場や客先が向こうからこっちに近づいてくるようになったり、パソコンのキーボードのキーが向こうから指先を叩いてくれるようになったりすれば、何もしなくても仕事が進むようになるじゃん !

―― ならね~よ !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - blue

    blue

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - そしてまたblue

    そしてまたblue

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - こいつが回転して、ぼくの目が回った

    こいつが回転して、ぼくの目が回った

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 同じオーバーオールなのに、Y~ちゃんよりも色気に溢れるマネキン

    同じオーバーオールなのに、Y~ちゃんよりも色気に溢れるマネキン

2021/05visited10th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/夢で叫んだように

―― 尾行ひとつ満足にできないのかしら ……

薄曇りの上野広小路。
大陸系中華、PARCOの上のレストラン街、もちもちの生パスタ、天丼てんや、及び“ナダイ”富士そばを避けたなら、もうこの界隈で私に使えるお店はほぼ限られてくる。

最悪、ライフポッドを「聚楽」に設定し(笑)、中央通りを上野方面へと流しはじめる。
と、その前にいつもの本格イタリア料理店が、コロナ過休業の瞬間もあったと思うが今日は営っていそうに見え、その天井桟敷への(おいっ !)ボタンをプッシュした

<R3.5.24>

「トラットリア イタリア 上野店」

午後一時のわずかに手前。
4階で鉄箱を下りると本日のランチの看板が出迎えてくれるので、それで嫌だったら黙って回れ右しふたたび下降するのが私のこちらでのやり方だが、ほんとうにそれをやったことは一度しかない。

人差し指を一本立て、ウェイター氏のあとを気配を殺して尾行するのは、どじな探偵であった頃の私の倣い。
BGMはいつもどおりのカンツォーネ。
ロングパスタは3種類。偏食の私だが、今日のやつはどれでもいけそうなので逆に迷いつつ、最後はやけくそで一番上のものを注文

“明太子とジャガイモの和風スパゲッティ” @1,000也

想像よりもジャガイモの切り方が大きかった。
その風景を見ただけで、条件反射で右腕の筋が脳からの電気信号を受け、鞄のNaClに手が伸びそうになるのを、ハッとしてグッと堪え、先ずはフォウクを80min-1でCW(1分間に80回転の速度で時計回りさせた)。
スパゲッティの仕上がりは今日もばっちり、そしてジャガイモにもちゃんと塩の下味が効いていることを確認できたなら、あとはこのソースの中に和風の要素を探すことだけに専念すれば、それでよかった。
そしてその“和風”に貫かれているものは、これはニンニクの香かな ……

日本橋のお店がこの新型ウィルス過でその名を「トラットリア イタリア」から「ポンテチェントロ」にchangeしたが、こちらは同じ屋号を継続しており、その分水嶺と、その意味とは、ということを考えてしまうのだけれど、その答えには到達できていない。
当初、日本橋のお店は新型ウィルスで傾いてしまって、残った有志の人たちがリスクを背負いながら起死回生を図った ! くらいに熱い話と錯覚していたのだけれど、なんだかんだ同じグループのようだし ……

―― でも名前変わって、日本橋のお店は明らかに良くなったよ。前がダメだったわけでは決してないけど、それは確かなこと。ランチのスパゲッティだって、原価率の低いものを工夫してローティションさせてる感がずっと続いていたのだけれど、changeした日本橋のお店はそれが吹っ切れたか、グランドメニュウに片足突っ込んだものを(ランチに)ラインナップしている気がするもん ……

そしてボクのアイスカフィが出てこない。
夢で叫んだようにコーヒーが未だだということを絶叫したかったが、言葉が風になり、うまく伝えることが出来ない。回りのテーブルに次々とドリンクが届く中、もういいかと思って席を立ったら、それに気づいたウェイターの彼が !
「お飲み物もってきますよ ! お飲み物 !」 と、もうタメ口なのかなんなのか分からぬ懐柔口調で !(笑)

―― 分った ! 席を立ちテーブルに伝票を追った私の目を見て、彼は気づいたんだ !

ちょっと遅かったが最後の最後で、すべて出し終えて伝票を出す、逆に言って伝票が出ていなければ料理の提供は終わっていない、というチェック機能が働いたよう。
となれば、このお店が飲み物を忘れる店だということを、もう墓場まで引き摺って死んでいこうと誓った。食後のコーヒーを忘れられたなど、オレは死んでも言わない、そう固く心に誓ったのだ !
あっ ! 今言っちゃった !?

―― ドジな探偵さん ♪

テンテンテ、テンテンテ、テンテンテ、テンテンテ ♬
あんなに激しい 潮騒が あなたのうしろで 黙りこむ
fade-out

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 皿の中に和風を探して

    皿の中に和風を探して

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 今日も手作りフレンチドレッシングの玉葱はfresh !

    今日も手作りフレンチドレッシングの玉葱はfresh !

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - ドジな探偵さん ♪

    ドジな探偵さん ♪

2020/09visited9th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/パスタの赤いやつを

仕事での、海外とのやりとりを語るコドナと私との会話。

コドナ 「それでもう、パッとU.K.にメールして ~~」
私 「U.K.ってなんだっけ ?」
コドナ 「ユナイテッド、キングダム」
私 「キングダム ……、王国 ……、連合王国か ! グレートブリテン及び北アイルランド連合王国にメールしたわけね」

―― 我ながらめんどくせ~、おれ ……

「これもう一本ください !」(紹興酒デキャンタ/500ml)と、分かっていてやったのかなと思いきや、やけに余裕ぶっこいているので、(新型コレラ対策の為の)時短営業で10時までだからね ! と、ペースを上げろ ! と煽るおれ。
そうしたら飲み切れないかなと思ってハラハラしていたそれは簡単になくなって、そして今夜も酔ったわ ……

<その翌日/R2.9.2 上野広小路>

「トラットリア イタリア 上野店」

やはりランチセットがパンかスープか選べるようにやり方を変えたらしく、今日もまたスープを所望。
ミネストローネに泳ぐ大振りの野菜はこれ、大根かなぁ …… いや違う ! ズッキーニっていうのかなぁ ? 大根よりももっと繊維のスムースな何らかの野菜。
余談ながらおでんの種として大根がもてはやされるようになったのは、これはいったいどういった現象なのだろう ? 俺の回りに大根なんか好きな奴、人っ子一人いないんだけど。大根の御付けだったら分かるけど、塊のままの大根なんて、どう考えても理論上美味いわけないもん。

この現象は大根って言えば通、または知的レヴェルの高い人間だと思われると期待してのことであろうが、それって実は、自分が信仰を聞かれて無宗教だと言えばインテリだと思われるだろう、との錯角とまるで同じ現象で、まあそれはいいんだけど、実はそれって自分の能動的思考ではなくって、外部からの刷り込みに依って自分の考えがいいように操作されているということに、まともな大人であればもういい加減気付いて欲しいんだけど、概ねそうではない、ということが片腹痛い

―― だいたいおでんの種なんか、最高峰はちくわぶに決まってるのに。料理に絶対はないけど、そこだけは考える余地がないからね

“ツナと茄子のトマトソース” @1,000也。

昔は赤くないスパゲッティなんて食べる気がしなかったが、白いスパゲッティ、言いかえてoil系、もっと直接的に言ってペペロンチーノの美味しさに味を占めてしまってからというもの、特別rossoには固執しなくなって久しい私である。

曲者、トンノの缶詰は火を入れると生臭くなってしまうものがあって、プロはその辺りどうしているのかなぁ ? といつも感心させられるものだが、この皿も当然、そんな臭みなど微塵も感じさせず。
トマトの酸味で若干顔面が汗ばんでしまったが、しかし、カフィ門外漢の私なんかでも、こちらのランチにつくものとしてはきりりと冷え引き締まって十分にリッチな(濃い)それを喉越せばたちまち清涼感に包まれ、毎日のお昼ご飯というプチドラマはこのように起承転も軽く結するものなんだけれど、どうもその辺り、設計ミスのご飯処目立つ今日この頃である

一面重い雲に覆われた上野広小路を征きながら、スパゲッティのことを世間が何故パスタなんて、とつとして呼称しはじめたのかということに頭が無駄に引っ掛かりはじめた。
というのは、私は昔からヨーロッパ映画が好きだが、イタリア映画を観ても一定の太さを持つロングパスタに対し、マルチェロ・マストロヤンニは絶対にスパゲッティと言っているのに、パスタって何 ? って。

余談ながら西ドイツのフロントエンヂン/リヤドライヴを代表する、プロペラを意匠としたエムブレムを持つ自動車メーカに対しても、それは正式にはベー・エム・ヴェというのだけれど、いつしか、あれはバブルの頃だったかなぁ、六本木のカローラと成り果てた時代に一瞬で世間全体がビーエムと呼称するようになっていて、それはそれは不思議だったなぁ ……

―― そういえばおれの友人に自分のことをコドナと名乗る輩がいて、彼は国鉄のことを未だに“E電”って呼び続けてるけどね ……

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “ツナと茄子のトマトソース”

    “ツナと茄子のトマトソース”

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - きれいだなぁエリザベス女王。それにしてもいつになったらおれにナイトの称号よこすつもりなんだろう

    きれいだなぁエリザベス女王。それにしてもいつになったらおれにナイトの称号よこすつもりなんだろう

2020/08visited8th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/けっして後悔しないCW

昨日は接待を伴わない、というかスマホに夢中で客ほったらかしの中国人ママの日本料理店から高級天ぷら屋(その実座れる立ち食いそば屋)、そして高級中華料理店(その実大阪王将)と、コドナと梯子した。
最初ママの店でコドナを待っているとき、目の前のカップルの男性の声が非常に大きく、このご時世、大声は新型ウィルスの感染リスクを高めると繰り返し報道されているにも関わらず、随分と非常識な輩だなあと心の中で呆れて見ていたのだが、ほどなくしてその大声をあっさりとボリウム的にキャンセルしてしまったのは他でもない、自動車のプラモデルをリモコンに改造する方法を夢中でコドナに説く私の熱弁であった

―― その際、魚釣りで浮きをとめるゴム管の使い方が胆となるのだが、そこを彼がちゃんと理解してくれたかどうか、朝起きてもまだ気になるわ ……

<R2.8.5>

「トラットリア イタリア 上野店」

BGMは「ある愛の詩」のイタリア語仕様。
愛することはけっして後悔しないことと同様、絶対に後悔はしないと自分に誓って禁断のグランドメニュウに手をつけたことは、同じスパゲッティのわずかに2~3種ほどを具材を代えてローティションさせるこちらのランチに、ここ最近ちょっと厭きがきてしまったという贅沢病に他ならないとは、潔く自覚している。
新型ウィルス対策の為か、いつもはクローズされている中央通り側の個室席が開放されているが、そしてそこには予約のお客さんたちが徐々に集まりつつあるようだが、採光が非常に良く、眺めも非常に良さそう。
そして同時にそれは私にとって、すぐそこながら一生手の届かない場所 ……

「こちらの(グランドメニュウの)スパゲッティもセットに出来ますか ?」
「はい。セットはパンかスープか、どちらになさいますか ?」

私にとってこの店の中で手の届く場所はせいぜいグランドメニュウの中のスパゲッティくらいであったが、パンかスープかと聞かれた瞬間、いつものランチsetとは様相が異なるようでこれは(金額的に)どんなことになってしまうのかと、後悔しないと誓ったばかりなのに早くも不安に襲われる。
通常のランチの単品とsetの差額は200円なのだが、果たして ……

“しらすとフレッシュトマトのペペロンチーノ” @1,200
“set”?

先ずサラダと、これは野菜スープ、即ちミネストローネが到着。
そのミネストローネは、ランチのsetに付くものとしては満点に近い仕上がりだと思う。というのは、ふつうのイタリアン食堂。本格的ではなく“食堂”といったところですらホリディにミネストローネを単品注文すると軽く600~800円はいってしまうので、それを考えれば。
(因みに私は本格的なイタリアンという店には未だかつて行ったことがない。何故ならばそういうところは、水一つ800円するので。水一杯800円の店だったら、どう考えてもふつうのペペロンチーノで1万円はするはずだから。しかも80gで ……)

一方のサラダにはトマトが一片見えたので、隠密行動で懐中から上野松坂屋特製塩こしょうをとり出し振りかければ、野菜本来の味と塩こしょう本来の味がそれぞれの個性を保ちつつ直ぐ様調和し、それらの融合を暫し楽しむ。

おっかけラウンドでフラットの真っ当な皿で、それは舞い下りた。
そこにはある意味想像通りの風景が広がっており、弥が上にも高まる期待 ! サラダを食べ終えて手元に温存していたフォウクを三つ指でチャッキングし、いつものように50min-1を正確に守ってそのビアンコを紡ぎだせば、意図的にかアルデンテより気持ち柔らかめに仕上げられたスパゲッティがしらすの歯ごたえと、こちらも良く調和している。
ペペロンチーノという家庭料理に(おいっ !)おいて最も重要な部分である塩っ気の一発決定はどんぴしゃで成っていた為、こちらにmy塩こしょうは不要であった

私としたことがペペロンチーノのソースをズボンに跳ねさせ、おしぼりで拭いていたところを見られてしまったようで、タオルとしみ抜きらしきものを持ったお店の人を慌ててすっ飛んでこさせてしまったが、恐縮しつつ、こんなことは何でもありませんし、ズボンもアルマーニの安物ですからと(嘘)、その施しを丁重に辞退させていただく。
因みにこのスパゲッティのソースの跳ね問題は、フォウクの回転方向をCCW(反時計回り)にすると改善されるということが理論的に証明されている、ということはスパゲッティ食いとして十分に承知しているのだが、それを何故やらないのかというと、皆様お試しいただければ瞬時にご理解いただくことが出来ると思いますが、異常な違和感を伴う為(笑)。

そしてコーヒーと共に、畳まれて置かれた伝票帳がほんとうにマジックのように開き、そのset価格が顕わとなれば、そこには300円とあった。スパゲッティとともに内税で計1,500円のお昼ご飯。
となればその瞬間、私にはその権利があると、一つで我慢しようとしていたガムシロップをもう一つ手にとってみちゃったりして

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “しらすとフレッシュトマトのペペロンチーノ”

    “しらすとフレッシュトマトのペペロンチーノ”

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “set” パンかスープかというのは、ふつうのランチにも適用の新しいやり方だと思うのだが、まだ未確認

    “set” パンかスープかというのは、ふつうのランチにも適用の新しいやり方だと思うのだが、まだ未確認

2020/02visited7th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア・イタリア/わかさぎのようなヴェルデ

「チュウカ」に飛んできたのだが、Y~ちゃんの姿が見えず。
ママの唇が「Y~チャンキョウヤスミ~」と動くことだけが恐くて下を向いてた。
ほどなくして白いとっくりのセーターを着た女の人が、旦那さんだか彼氏だかと一緒に入ってきた。その躯付きはスレンダーに見えたが、肘の上にのせたブレストが随分とたっぷりしていた。
とっくりが限りなく白く、私は理由(わけ)もなく、それと同等の白を求めて餃子の皿や店内の壁紙や、そしてまたガラス戸に貼られた品書きのポスター大の印刷物の裏側にそれをあたるのだが、それ以上の白が永遠にみつからない ……

そしていよいよY~ちゃんよりも日本語の大幅におぼつかない(笑)ママの唇が「ヨーチャンハアタマガイタクナッテイエニイル、キョウヤスミ」と動き、意に介さないふりを装いながら激しく沸き起こった動揺を隠しつつ水割りをお代わりするのだが、もうばればれ。
同時に白い女の人を凝視していることもばればれだったが、そっちはもう、開きなおるしかなかった ……

<その翌日 R2.2.14>

「トラットリア・イタリア 上野店」

地上エントランスからビルに突っ込んでいくと、ちょうど女性3名ほどがエレヴェータに乗り込むところであったので、先に行かせる為に前もって減速し、私は乗りませんよという態度を示し、十分に間をとってから昇りのボタンを押し直す。
何故ならば、慌ててボタンを押してしまうと、その女の人たちを載せたエレヴェータのドアが再び開いてしまい、それを繰り返すとその鉄箱は永遠に一階に留まってしまうことになるから。

―― ふざけて言ってるように聞こえるかも知れないけど、ほんとにそれを繰り返す人たちって、数多くいますよね ?

そして4階に上がれば、その女性たちが一歩早くフロアに案内されるところ。私も滞りなくその後に続いた

“小柱とアスパラのクリームソーススパゲッティ” @1,000也。

皿に添えてくれたスプウンは横へ除け、早速フォウクを突き立てる。
いや、こちらへの訪問履歴を自身の電子日記にあたると何故かほとんど“和風”を注文してしまっており、今日はぜひ“赤いの”をと決めてやって来たのだが、そこに垣間見えた“豚挽肉”の文字に気圧されて、それでも和風は避けようとして注文したんだけど、これは前に注文したことあったよなぁ ……

柔らかなビアンコの中に泳ぐ、まるで公魚(わかさぎ)のようにスリムな凜々しきヴェルデ。
フォウクで引っかけたスパゲッティのクリームソースの粘度は十分で、シルヴァのシャンクから官能的抵抗感が伝わってくるが、食べると若干の粉っぽさを感じなくもない。が、味付けは私にとってはちょうど良いもの

昨日大量に摂取したアルコールを必死で分解しようとしている身体が多少オーヴァヒート気味、顔が火照るくらいであったので、アイスカフィのこの爽やかなこと !
ポーションミルクとガムシロップをもう一つずつ投入させていただけることがもしも叶うならばもう完璧なんだろうけど、それもマナー違反かなと思い、大人しく我慢した

【還って「チュウカ」後の、猫放し飼いの店にて】

もう遅い時間、偶然他のお客がひけて、珍しくオーナーの年嵩の女性と二人きり(と猫一匹きり)となる。
そんなことでふだんは常連客の相手で手一杯のオーナーが、独り静かに飲むお客さんにも楽しんでもらえる店にしたいのだという意味の言葉を私に投げてきて、それは明らかに私のこと言ってるんだけど、そんなニュアンスをもう幾度か耳にしていたこともあり、いや、それは違いますよ、と思わず反論してしまう。

お店飲みする客は誰だって多かれ少なかれ“非日常”を求めてやってくるんだから、ほんとうは隅っこで黙ってアルコールを重ねることなんか望んでる人間はいなんですよ、と。
ただラウドな客のような図々しさを持ち合わせていないから、そういうのが幅を利かせている限りは隅っこで謙虚にしてるしかないのだと。そして、だから自分はこの店には、実は猫がいるからやって来ているのだと、初めてどんでん返す !!

私のことを猫になんか興味がないものだと思っていて、逆に「猫大丈夫ですか ?」なんて心配してくれていたオーナーなので、私のその言葉には、ちょっと虚をつかれたよう。
間髪を容れず、何故ならば猫の接客は平等だから(笑/いや、ほんとに !)、と畳み掛ける俺。
でも酔ってたから分かんないんだけど、その私の意見がどれだけ批判めいて映ってしまったか、ちょっと不安 ……

気分は今ここ

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “小柱とアスパラのクリームソーススパゲッティ”

    “小柱とアスパラのクリームソーススパゲッティ”

2020/01visited6th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
~JPY 999person

トラットリア・イタリア/その圧倒的偏りとは

フランス映画が終わってY~ちゃんの居酒屋に飛んでいく。
何故ならば日曜日はBOSSがいないので、ちょっとお客がいないと、もう夕方くらいに店を仕舞おう仕舞おうと浮き足だってしまう為。
スマホで事前調査を掛けたところ、ここ渋谷から新橋までは銀座線一本で行けるようで、自力でそれをやったとしたら完全に山手線を半周していたところ、助かった。

と思ったんだけど、この狂ったような人口密度の高さの中で銀座線はいったいどこから乗ったら良いのか ?
私の理解では銀座線は地下鉄なので、どこかで地下に潜行しなければならないはずなのだが …… 兎も角それすらスマホに頼ると、どうも国鉄のガードをくぐって線路の向こう側に出なければならないようでもう半狂乱、人間と人間との隙間でスラロームを切り続ける。
すると明治通り沿いに堂々「銀座線」と銘打たれた随分と立派な入口を見つけ、ああ、これが昨今ニュウスでしばしばとり上げられている渋谷駅再開発の一環なのかなと感動しつつ、地下鉄なのに何故かエスカレータでの上昇を強いられるその不可解さに、しかしそれも自分の無知なのであろうと、ただ無抵抗に身を任せることにしてみたりして ……

<R2.1.27 その翌日/上野広小路>

「トラットリア・イタリア 上野店」

BGMは例のイタリアの演歌。そういう意味では意外と、こちらは「富士そば」さんに近いものがあるのかも知れない。次から次へとかかってくるこれらの曲は、果たして現行の曲なのであろうか、それとも、昔の歌をひっくり返して流しているだけなのであろうか。
日本の演歌が、見かけ上新曲が出ているように見えようとも、それらは結局のところ昔の楽曲を下敷きに焼き増しているだけが故に、その限り、過去の優れた名曲群を永遠に凌駕出来ないことに絶望している身として、少々気になるところではある。

広々としたフロアには漏れ聞こえてくる談笑から、早い時間ながら既に2組ほどの先客が居られると思うのだが、大きく仕切られたパーティションの向こうのようで視界に入らず。お一人様の私はというと、最奥の角の上席を独占させていただいた

“しらすと生海苔の(和風って書いてあったかなぁ ?)スパゲッティ” @1,000也。

サラダはあらかじめ盛り付けられていて瑞々しさを多少ロストしていたが、フレッシュなフレンチドレッシングがそのネガをキャンセルしてくれている。
そしてこちらのフランスパンで口の中を切るというのはもはや私の常套だが、本日も滞りなく(笑)。

「スプウンは ……! ここに置いておきますね」

サラダをやり終えて、フォウクを大切に抱えながら(笑)スプウンをバスケットに残しているのは何らかの意味があるのでは、と捉まえられたか、或いはスプウンだけをテーブルに置いていこうとしたのを途中で躊躇ったか、聡明なウェイター氏がトラップを避けるかのように、下げようとしたカトラリバスケットの手を止めて、そこへスプウンを残したまま去っていく

―― べつに何も罠なんか張っていないのにね ♪

おって舞い下りたスパゲッティは、文字通りのしらすと生海苔のスパゲッティでそれ以上でもそれ以下でもなく、オイル系としてそのソースは白濁感のないままにさらりと皿の底に溜まっており、スパゲッティの肌にのってくるような絡みは期待できないかも知れない。
このソースとの相性なのか、今日は若干、スパゲッティの乾麺の質が、なんて言うんだろう、粒状感はあるんだけど粘りがないというか、その銘柄を考え込まされるようなものであったことが残念であろうか。

それでもって何気なく、こちらへの訪問履歴を電子日記にあたってみれば ……

―― とくに意識してのことじゃなかったんだけど、こちらで注文しているスパゲッティが過去、今日も結果そうなんだろうけど圧倒的に“和風”に偏っているのは何故だろう ? まあ、だいたい見当つくけど (笑)

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “しらすと生海苔の和風スパゲッティ”

    “しらすと生海苔の和風スパゲッティ”

2019/10visited5th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア・イタリア/しらすと高菜の、和風スパゲッティの味が ……

いつもの居酒屋に突っ込もうと思って一寸踏みとどまる。
何か中の様子がおかしいことに野生の勘で感づいて様子を窺えば、焼き場に駒込店の店長が入ってドリ場にはいつもの男の人、そしてホールには店長の姿が。その野郎三人体制の地獄絵図から直角に進路を変えて速やかに離脱(笑/そういうのが良くないんだよ俺 ! 絶対見られてるからね)。いつものカレー屋で週一度の楽しみ、週刊モーニングを読みながらの飲みを開始。
それを読み終えたところで、偶に遅くからシフト入ることのあるY~ちゃんが来るのなら再度居酒屋に寄ってみようかとLINEしてみれば、居酒屋のバイトは今夜はない。今友達とカラオケにいるから来るか ?(笑) とのことで、直ぐ様、今からカラオケには行かないよと返す。

―― 何故ならば、今から俺がカラオケに合流したって、何時間か知らないけどあなたたちが飲んで歌った分のお金を払いに行くだけになっちゃうでしょ(笑)。俺がそんな手に引っ掛かると思ったら大間違いだからね !

<その翌日 R1.10.18>

「トラットリア・イタリア 上野店」

久々の来店だが、先ず店内のレイアウトが変わっていることに気付かされる。且つハロウィンの飾り付けに引き擦られてそう感じるのかも知れないが、テーブルの配置とともになんとなく装飾もリニュウアルされているような ……
BGMはカンツォーネと言って良いのか何というか知らないけど、向こうの歌謡的ながらもどこか感傷的なメロディ。アコーディオンのとぼけたような、でもどこか哀しげな音色が昨日の酒に疲れた胃に滲みる。

メニュウは、エレヴェータを下りたところの看板を見て大凡決めていたのでそのまま注文してみたら !
ああ、せっかくちょっと肩幅の広くて胸板の厚い私好みのスタイルの女の人に注文をとってもらったんだけど、昨日のアルコールがまだ残っている為か頭がぼぉっとしていて顔立ちまで確認することを忘れ、ただその後ろ姿だけを目線で追いかけてる、でもそんな間抜けな自分が堪らなく愛おしい ……

“しらすと高菜の和風スパゲッティ/set” @1,000也。

先ずセットのサラダとパンがやってくる。
パンはバターがたっぷりとのっていて嬉しいが、なんと言って良いか分からないけど、今日のそれは少々ぶよぶよというか、プランスパン特有のスパルタンさに欠けているよう。

おっかけスパゲッティの皿が舞い降りてきたのでちびっ子ワープロをセーブしつつ閉じている間に(それはパソコンなんかと違って極く僅かの間なのだが)、サラダをやったあとナプキンの上に大切にとっておいたフォウクが下げられ、スパゲッティのお皿の上に新たなスプウンとフォウクが重ねて置かれていたが、これはお姉さんがわざわざカトラリバスケットからとり出してここへ並べてくれたのであろうか。
そう思うとちょっと申し訳なかったが、私とかマルチェロ・マストロヤンニはスパゲッティを食べるのにスプウンは使わないので、スプウンだけ向こうに除けさせていただく。
そして肝心のお味は、しらすと高菜の、和風スパゲッティの味がした。
―― そのまんまじゃないか !!

補足ながら、お姉さんのポーションミルクなどを置いてくれる位置どりは全く以てこちらのセンスに同調するもので、素晴らしいの一言に尽きた

【還って昨晩】

カラオケ行きを断った私に対し、Y~ちゃんがもうすぐカラオケBOXを出るので(いつもの)中華屋に行こうと、俺をプランBの罠に嵌めに掛かってくる。しかしこっちはもう十二分にお腹いっぱいであったが、中国からの留学生を飢えさせたらまた国際問題に発展しかねないと思い(笑)渋々合流することに。
ほどなくして現れたY~ちゃんは、ワインを二人でボトル2本開けてきたとのことで激しく酔っ払い、既におっさん化現象が始まっていた(笑)。なんでも自分がボトル1本と1/3、友達がボトル2/3の割合で飲んできたとのこと。そして自分もお腹いっぱいとか言ってたくせ、これもおっさん化現象の典型的症状の一つだがお酒で食欲の箍(たが)が外れ、何らかの植物の炒め物(なんだよそれ !)をもう夢中で頬張ってくんだけど、中国人のくせその箸先の動きもおぼつかない !(笑)

おっかけ例の見るからに辛いどんぶりを注文する少女たち。
今日は白身魚じゃなくって、牛肉で。いらないよと言ったんだけどO~ちゃん(Y~ちゃんの友達で、私とも既に仲良しの娘)に無理によそわれた牛肉が非常に得体の知れぬ味、及び歯ごたえがして、ふたたびどんぶりにキャッチアンドリリースする俺(笑)。でも豆腐が非常に美味く、咽せながら喰らい続ける(つ~かなんでまた食ってんの ? 俺)。そしてY~ちゃんの騒ぎが止まらなく、とうとう一気飲み対決に ! 辛いもの対決ではこの目の前の若干22才ながら四川出身の彼女たち(彼女たちはともに四川の幼なじみである)にとてもじゃないけど太刀打ち出来ないが、酒では絶対に負けるわけにはいかない !

―― そんなこんな、今夜も十条の夜は更けてゆく ……

【そして本日夜の部】

「ワタシキノウウルサカッタ ?」

あまりの眠さに絶えきれず学校をサボってしまったというY~ちゃん。果たしてこれも国際紛争の火種となってしまうのかと怯える俺 ← 今ここ

日本国酒憲法第九条

1. 日本国民は酒の席での平和を誠実に希求し、国際紛争を解決する為の手段としての酒は永久にこれを放棄する(何故ならば酒の力で和解しようとしても、それは余計に災いを大きく深いものにする為)

2. 前項の目的を達成するため、ウィスキィ、バーボン、その他のハードリカーはこれを保持しない。一気飲みは、これを認めない

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “しらすと高菜の和風スパゲッティ”

    “しらすと高菜の和風スパゲッティ”

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - 気付けばフォウクとスプウンがこんな感じで置かれていたのだが ……

    気付けばフォウクとスプウンがこんな感じで置かれていたのだが ……

2018/08visited4th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア・イタリア/ぶっちぎっちゃった、かも

昨晩のゴリラ雷雨で、暴力的な気温が少し落ち着いた。
記録的暑さをとめる手立てが、結局、同じく自然が巻き起こす破壊的豪雨しかないということは滑稽と言えば滑稽ながら、しかし私は、そこに地球からの何らかの教示めいたものなど、一切予感などしない。
何故ならば、自然なんか常に人間に手に負えるもんなんかじゃないってこと、もうとっくに了解してしまってるから

※ 余談ながらゴリラと言えば、ついこないだ東京ビッグサイトにて三菱電機さんの設備と家電の展示会を見学してきたんだけど、そこで展示されていた4Kテレビのコーナーで、もはや大道芸人と化した(笑)トークに長けたおじさん説明員が、そのテクストとして用いていたのが何を隠そうキングコング。黒い毛並み、どこまでも潰れずにディティールを表現し続け、女優のメイキャップのグラデーションの鮮明さまで、この精密描写を見よ ! 的にやるんだけど、これが最新作のキングコングじゃなくって、2005年公開のあの「ロード・オブ・ザ・リング」の監督の手による、ナオミ・ワッツ主演の大傑作の「キング・コング」であったことが、三菱さんもセンス良い人いるよなぁって ……

―― 最新作のキングコングはラヴロマンスじゃないもん。そんなの誰がどう考えてもキングコングじゃないでしょ ! キングコングって根本、紛れもないゴリラと美女のラヴロマンスだからね ♥

<H30.8.28>

「トラットリア・イタリア」

一人、そして煙草は吸わないとやると、フロア中央の四人掛け遊星席へと誘われる。
午後一時半。今日はいつもよりも賑わっている気がするが、こちらは常に私のような疲れた野郎独りを受け入れて余りある、実に頼もしい空間である。

フロアから厨房を覗けば、調理にあたる方々のコック帽、及びユニフォウムも眩しい純白を保ち、それはそのまま、こちらのお店のお客に対する精神の構えを如実に表現しているなと思う

“茄子とツナの和風スパゲッティ” @1,000也。

“和風”の名は冠されてはいるが、その仕様をヴィジュアルだけで証明するものは、何というか分かんないんだけどあさつきというか万能ネギというか、それだけ。フェデリーニの太さ(細さ)も活き、これはこれで十分にオイル系スパゲッティとして完成されているものだと思う。

私はふだんからスパゲッティの具材としての“茄子”という物質について、なんかそれが混じってると食べるのに邪魔になるだけで、何ら味覚的主張の無いものだと、どちらかと言えばネガティヴなものとして捉まえていたが、今日のそれは偶然かなんなのか(失敬な!)、スパゲッティと絡めて意外と調和することに今頃気付いてしまい、これには良い意味で、不思議さすら覚えた次第

やってくる度に、こちらのこのエコノミーなほうのランチの完成度の高さに(いや、それしかやったことないもので)、あらためて気付かされる気がする。

感覚的ながら、もう完全に「マイアミガーデン」や「五右衛門」をぶっちぎり、引き離しの体勢に入った(と私は思っている)ことは、その大きな一因として要である質(たち)の確かな乾麺(スパゲッティ)の選定ということが、間違いなくあると思う。
要はケチらないでディチェコを使ってれば(こちらがディチェコかどうかは知らないよ♪)良いだけの話よ ……

―― だから某東十条のマスターのお店は、もう永年営っていけてるのよ。たとえクリームソース系のソースがどんなにゆるくっても、たとえトマトソースがどんなに味気なくてもね
(あちゃ~!)

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “茄子とツナの和風スパゲッティ”

    “茄子とツナの和風スパゲッティ”

2018/06visited3th visit

3.7

  • Food and taste4.0
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア・イタリア/カンツォーネ、広小路に猛て

いつものラーメン屋を覗いてみると、今夜はカウンターに一人しか着いていないようで、ラッキー ! とばかりに突っ込んでいった。
と、カウンター最上部の天板に、夥しい数の使い捨て簡易どんぶりが三段重ねで並んでいて、お姉さんはそこからまだラーメンを茹で続け、更にその列を増やしているところ。
何事かと訝る、というよりはどこかから持ち帰りの大口注文が舞い込んだとしか思えないのだが、それを受けるところが、これは良い意味凄いなと !

―― 下のママだったらこんなの、それこそ死んだふりしてまでも逃げるだろうに …… (笑)

その翌日、霧雨舞う上野広小路。
寒くはない、というよりも、上着を羽織っているとちょっとむしむしするくらい。

<H30.6.18>

「トラットリア・イタリア 上野店」

午後二時を過ぎていた。
ので油断していたか、ホールに見える壮年の男性と若い女性、都合二名の方たちは揃ってこちらに背を向け、何やら作業に没頭している。面白いので黙ってみていたら、ある程度のところで男性が気付いてくれて、こちら得意の、フロア中央付近でサスペンドしている遊星卓のひとつへと誘われる。

BGM はおじさんガナるカンツォーネ (笑)。メニュウに手を伸ばす途中、とつとしてハッとした。深く考えてなかったけど、まだランチメニュウはやっているのかな ? という不安に突如襲われたのだが、結論的にこちらは午後五時(四時半?)までランチタイムとしているようで助かった

“ヤリイカ・明太子・大葉の和風/セット” @1,000也。
先ずサラダとパンが供される。
いつものことながら、フレッシュな野菜とフレッシュなオニオンドレッシングに、非常に食欲をそそられる。そしてまたバケットは気持ちトーストされていて、バターの塩っ気もちょうど良い。
畳みかけるように純白ラウンドの皿が舞い降りたが、いきなり非常に良い香りが立ち上ってる !!

「タラコには絶対大葉なの !!」

そんな女子大生に似た魔法動物の言葉がやおら頭をよぎってゆく。
そのとおりにこの大葉も非常に良いアクセントになっているんだけど、更に、なんだろうこのソースのうま味感って ……

皿底へのオイルの残り方が絶妙なオイル系スパゲッティに出逢うと、心に平和がとり戻されるような心地となるのはいったい何故だろう。加えてスパゲッティの茹で加減も最高で、そもそも銘柄もケチっていないと思しきそれとの相乗、小麦の粒状感、モチッと感も申し分なかった

【還って昨夜、ラーメン屋の続き】

お姉さんがラーメンを茹で終わらないうちに、まるで見計らったかのように筋肉質のスラブ系外国人が押しかけてきて、それを秩序だった動きで外へ運び出してゆき、みるみるうちに、目の前に聳え立っていたレッドクリフは瓦解。
お姉さんはしきりに私に向かって「スミマセンデシター ♪」を連発。そして外国人の一人が幾らですか ? とやって、お姉さんが幾ら幾らです ! となる段、どうやらお姉さんが出した数と、外人客が受けとった数とに相違が発生しているよう ……

お姉さん 「ニジュウイチデシタ~」
外人客 「ニジュウ !」
お姉さん 「ニジュウイチ~、チャントミッツカサネテツクッテイタカラマチガイナイネ !」

外人客 「ニジュウ !」
お姉さん 「ニジュウイチ !」
それを 3ターンほど (笑)

―― お姉さんが一歩も引かないところが凄いな (笑)。でも中国とロシアの戦いを東十条で見るっつ~のも、面白くもある一方、なにか複雑な気持ちにもなってくるわよ ……

※ 因みにその後、ロシア人チームは数を最終確認したのち、やっぱりお姉さんが正しかったと謝ってましたけど

でも気になるのは、いきなり二十人からの宿泊客を収容できる施設なんか、東十条にあんのかなぁ ?
皆随分と鍛えられた体格の人たちだったんで、一人で三杯づつとかたいらげた可能性は考えられるけど。というのは実際、その後明らかにそのチームの片割れと思しき人たちが二、三人、あらためてカウンターに着いてラーメン食べていったから。

―― それでも足んなかったのかなぁ、でもまさかなぁ ~ (笑)

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “ヤリイカ・明太子・大葉の和風/セット”

    “ヤリイカ・明太子・大葉の和風/セット”

2018/02visited2th visit

3.5

  • Food and taste3.8
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア・イタリア/目を凝らしてみても ……

数日ぶりに気温が二桁に達しそうだという、東京は上野広小路交差点。
中央通りを上野のガード下のほうから秋葉原方面に、サイレンを鳴らしながら通過しようという救急車に、しかしクロスする青信号の春日通りを行くクルマの流れが、一向に道を譲る気配なく。救急車の運転手さんが何度も止まって欲しい旨訴えているのに、何故か皆だらだらと進み続ける。
クルマも、そして歩行者も ……

―― それでもいいんだけど、だったら余所の国の民度がどうとかって、偉そうに批判すんなっつ ~

<H30.2.9>

「トラットリア・イタリア 上野店」

BGMは、これがカンツォーネって言うやつなのか何なのか知らないが、イタリアン演歌みたいなやつ。
午後一時にしてお客はそこそこ入っているが、堂々のフロア面積がそれを余裕で上回る為、閑散という雰囲気じゃないんだけど、けっこうゆったり目。喫煙の有無を問われたので、おそらく店内は分煙となっているのだろう。やらないと告げた私は、世間から隔離された例の柱の横のような、私にお似合いのテーブルへと誘われた。

テーブルの上には、品書きが三つ。
その中から今の私に必要なランチメニュウを見つけ出し、やおら注文を宣誓した。ほんとうはちゃんとしたスパゲッティをやっている店で和風は注文したくないんだけど (というのは、和風は「五右衛門」で事足りていて、しかも入りやすいそちらをついつい多用してしまっているので)、何かに突き動かされて ……

“明太子とじゃがいもの和風” @1,000也。
サラダ・パン・飲み物セット

サラダのドレッシングはフレッシュながら、少々ヘルシーに過ぎるというか、私にはちょっと塩分控えめに過ぎる感あり。
パンは例の固いやつなんだけど、バターを塗ってトーストしてあるので、エッジの部分にだけは気をつけたけど、今日は大丈夫そう (私はこいつで口の中を切ってしまうことがよくあって、いつも恐怖している)。

「スプーンはお使いになりますか ?」

ほどなくしてスパゲッティの皿が舞い降りた。
マルチェロ・マストロヤンニ同様、スプーンなんか私は使わない。潔くフォウク一本突き立ててやったそれは、美味い ! なにか明太子のバックに強力な引き立て役、うま味フレイヴァを感じるが、恥ずかしながらそれがなんだか ……。ふつうに大蒜なような気もするし、アンチョビのような気もする。気になって皿に薄く残るソースに目を凝らしてみるが、細かな欠片としても、それらの形跡を見つけることはできなかった。

―― 結局俺の味覚なんか、こんなもんだよ ……

因みにじゃがいもは、前もって塩茹でしていたのか浸透圧による塩分を纏い、そしてフォウクで楽にカットできるくらいにまでに仕上がっていて、それ単体で美味しいもの

薔薇の薄く型押しされた、たっぷりと深い BLUE のテーブルクロスに暫し見入りながら、カフィをやる。
たっぷりとした量で、ガムシロップとポーションミルク、それぞれ一つずつでは足りないのだけれど、でもバスケットの中にまだそれぞれ数個づつ泳ぐそれらに、更に手を伸ばそうなどとしない。
ただ一人の英国紳士として。

千円札が一枚、スーツのポッケの中にサスペンドしていて、その一枚で事足りた。
この一枚は、実は昨日、いつもの居酒屋に手ぶらで突っ込んでいってしまい、古株の、しかしカテゴリー的には女子大生という種に属する個体を見つけてしまって、どんなリクエストにでも対応する為に財布から千円札を二枚抜きとりポッケに突っ込んで、十条銀座にて、その生き物のご飯を調達した際の残り香に他ならない。

まだグラス一杯しか飲んでいないのにやおらコートを羽織る俺に、Sちゃんが訝りの目線を送ってくる。

「さてと、俺は Sちゃんのご飯買ってこようかな」
「ありがと。すごくお腹空いてきた」
「モスバーガーとちよだ鮨、どっちがいい ?」
「どっちでもいい」

―― だからそういう受け答えやめろ ! どっちがいいか言ってくれ ! そして、愛してると言ってくれ …… (出来れば手話で)

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “明太子とじゃがいもの和風”

    “明太子とじゃがいもの和風”

2016/02visited1st visit

3.5

  • Food and taste3.8
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.2
  • Drinks-
JPY 1,000~JPY 1,999person

トラットリア イタリア/Cherry Blossoms Shrimp と New Onion と 私

<H28.2.19>

“昼飯前”の仕事をもうひとつ片づけるには、ちょっと中途半端な時間に差し掛かっていた。見上げて蒼天。外套を羽織っていれば、暖かいと言えば嘘になろうが、けっして寒さも感じない程度の柔らかな陽射しに包まれていた。

で、こんな時、そうすること以外どうすればいいのかわからなく、とりあえずご飯を食べることにした。が、ここ上野広小路一帯は、これは私の中の単なるイメイジだけのことなのかも知れないが、昔っからお昼ご飯処空白地帯だなと思っていて。
なので過去数度訪れたことのある、中央通りに面したビルの地上四階、大胆にもその国名そのものを屋号としたお店へと、久々の上昇を試みた

「トラットリア イタリア」

「御徒町食堂」くらいなら可愛らしいが、堂々。
BGMはイタリアン歌謡。テーブルクロスはグラン・ブルー。ウェイターの方々は安心の、皆そろって純国産(たぶん。知らないけど)。フロアに脚を踏み入れて何かを問われ、よく聞き取れなかったが恐らく喫煙の有無だろうと思ってやらないと告げたら、滞り無く禁煙席のほうへと通された。
ランチタイムの開店直後だと思うが、すでに女性客の姿が数組あり。特に奥のパーティは予約客であろうか、けっこうな人数である。やがて各テーブルはそれぞれに女子トークを花を咲かせはじめるが、それを適切なボリウムで流れるBGMが、非常に上手くマスキングしてくれている。話す方も話し易いし一人物思いに耽る方も耽り易い、絶妙な音量で。

私のほうはおもむろにメニュウを手にとって、ピッツァは選択肢にないので、スパゲッティのセットから“ど・れ・に・し・よ・お・か・な”っと。
ぴり辛のトマトソースというのがすごく気になったがショートパスタであった為、必然的に二者択一となった

“桜海老と新玉葱の和風スパゲッティ” @1,000也。
サラダ・パン・飲み物付き

まずグリーンサラダとパンが供された。
ドレッシングは手作りで、たいへんフレッシュ。で、やっちゃうだろうなと思いつつ、早速パンのコーナーで頬の裏側を切っちゃった。きっとパンの製作図面から、C0.5の面取り指示が洩れていたのだろう(いやいや、これは完全に私の体質の問題である)。

最初、量が少ないなと思ったが、フォークを入れて大まかに概要を掴んでみれば、多少少ないくらいに留まるか(なんだよそれ !)。
ふ~ふ~して頬張ると、桜海老の豊かな香りが口中から鼻腔に爽やかにぬける。塩っけがばっちりと決まっているので、スパゲッティのアイボリィも殊更に映えて見えた。屋号にまんま“イタリー”を冠していて、しかし私の記憶ではイタリアではペペロンチーノは家庭料理、お店屋さんがお金をとってお客に出すものではないと何かで見知ったと思ったが、この皿はおそらく、“桜海老”と“新玉葱”を織り込んでいるので、“商品”に耐えうるものなのだろう。
理論的にそう解釈した

また、接客は馬鹿丁寧でもなくほったらかしでもなく、私にとっては全く以てちょうど良く、過不足のないもの。
今回私は壁際で大きな柱の影というか何というか、店の方から兎角死角となり易いテーブルへと案内され、内心ちょっと不安を感じていたのだが、食後のドリンクまで完全に下町ペースを遵守してくれて、まったくストレスを感じることなく店を後にすることが出来た。

結論的に、久々まともなスパゲッティを堪能させていただいた。
ボリウムだけ、ちょっと物足んなかったけど

  • Torattoria Itaria Ueno Ten - “桜海老と新玉葱の和風スパゲッティ”

    “桜海老と新玉葱の和風スパゲッティ”

Restaurant information

Details

Restaurant name
Torattoria Itaria Ueno Ten
Categories Italian、Dining bar、Wine bar
Phone number (for reservation and inquiry)

050-5570-5596

Reservation availability

Reservations available

▼ネット予約の際は、ご予約の確認でお電話させていただく場合がございますので、ご了承お願い申し上げます。
▼当日のご予約は店舗にお電話ください。

Address

東京都台東区上野4-9-6 ナガフジビル 4F

Transportation

2 minutes walk from the Shinobazu exit of JR Ueno Station, 1 minute walk from the Koen exit of Ueno Station on the Keisei line, 2 minutes walk from the A5 exit of Ueno Hirokoji Station on the Ginza subway line.

171 meters from Keisei Ueno.

Opening hours
  • Mon

    • 11:30 - 16:30
    • 17:00 - 22:30

      (L.O. 21:30)

  • Tue

    • 11:30 - 16:30
    • 17:00 - 22:30

      (L.O. 21:30)

  • Wed

    • 11:30 - 16:30
    • 17:00 - 22:30

      (L.O. 21:30)

  • Thu

    • 11:30 - 16:30
    • 17:00 - 22:30

      (L.O. 21:30)

  • Fri

    • 11:30 - 16:30
    • 17:00 - 22:30

      (L.O. 21:30)

  • Sat

    • 11:30 - 16:30
    • 17:00 - 22:30

      (L.O. 21:30)

  • Sun

    • 11:30 - 16:30
    • 17:00 - 22:30

      (L.O. 21:30)

  • ■ 定休日
    年末年始(12/31,1/1)
Average price

¥3,000~¥3,999

¥1,000~¥1,999

Average price(Based on reviews)
¥4,000~¥4,999¥1,000~¥1,999

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Method of payment

Credit Cards Accepted

(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

Electronic money Accepted

(Transportation electronic money(Suica)、Rakuten-Edy、iD)

QR code payment Not Accepted

Table money/charge

サービス料・チャージなし

Seats/facilities

Number of seats

150 Seats

Private rooms

Available

For 4 people、For 6 people、For 10-20 people、For over 30 people

Private use

Available

For over 50 people

Non-smoking/smoking

No smoking at all tables

There is a smoking space inside the store

Parking

Unavailable

Space/facilities

Stylish space,Relaxing space,Spacious seating,Sofa seating,Free Wi-Fi available

Menu

Drink

Shochu (Japanese spirits),Wine,Cocktails available,Particular about wine

Feature - Related information

Occasion

Family friendly |Friends

This occasion is recommended by many people.

Service

Celebrations and surprises,Sommelier available,Take-out

Family friendly

Children welcome

Website

http://www.trattoria-italia.com/

The opening day

2004.6.7

Phone number

03-3839-8181

Remarks

We also accept use by groups. For groups of 50 or more people or for reserved, please contact restaurant. [About telephone inquiries] 11:30-14:30 is busy lunch time, so please contact us after 14:30 unless you wish to change reservation on the day. Shop phone number: 03-3839-8181