Restaurant name |
Hatsu Ogawa(Hatsu Ogawa)
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Categories | Unagi (Eel) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3844-2723 |
Reservation availability |
Reservations available
1ヶ月以上前の予約は取っていないそうなので、日付を確認してください。 |
Address |
東京都台東区雷門2-8-4 |
Transportation |
5 minutes walk from Asakusa Station on the Toei Asakusa Line 278 meters from Asakusa. |
Opening hours | |
Average price |
¥4,000~¥4,999 ¥4,000~¥4,999 |
Average price(Based on reviews) |
¥5,000~¥5,999¥6,000~¥7,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
14 Seats ( Table 6×1 seats, raised floor 2×2 seats, Japanese-style room 4×1 seats) |
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Private rooms |
Unavailable |
Private use |
Unavailable |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking |
Unavailable |
Space/facilities |
Tatami seats |
Drink |
Sake (Nihonshu) |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
A house restaurant |
Remarks |
Scheduled to resume operations in late July 2023 |
この日は土曜日。一人で晩御飯を食べに行くことが決まってました。
せっかくなので、ちょっといいものを、と熟考。
こういうとき、イタリアン・フレンチは、(値段に関係なく)気分的に敷居が高い。
寿司屋も、昼ならともかく、夜はなぁ。予算もあんまりないし、恥かきそう(汗)。
行ってみたい和定食の店は、サラリーマン向けらしく土日やってない模様。
ラーメン屋は昼でよい。うどん・蕎麦も然り。
中華料理は翌日行く予定の店があるからパス。
……
…ウナギにしよう♪
鰻屋も、実は一人で行くのは初めて。
先日行った鰻屋はちと失敗だったので
江戸前鰻の名誉挽回を請け負ってくれそうな店を考えました。
写真で見る限り、風情がありそうな門構えのこのお店に決定し、予約を入れました。
浅草駅から徒歩数分のいい場所です。
店の前には「本日は予約で満席」の張り紙。
中から賑やかな談笑が聞こえてきました。グループで来て、飲み会をしている模様。
イメージしていた「鰻重を黙々と食べて帰る店」ではないかも
…どうしよ…
…と一瞬ひるみましたが、ここまで来たんです。
「本日は予約で満席」な店に入れるんだ、という小市民根性も後押しして
小さな間口をくぐりました。
入ってもう一度びっくり。
外はすでに暗くてわからなかったのですが
民族博物館にあっても不思議はないくらい、かなり古い家屋です。
奥の座敷に通されました。
なんと床がやや傾いてます。
座ってから、周りを見渡してみると、
ガタが来たらその都度、素人の手で補強したり切り貼りしたと思われる修繕の数々。
いつからあのままなのでしょう、色も変わり、所々破れたまま貼り付けてあるお品書き。
店の床も壁も柱も飾りも調度品も、すべてがお店の歴史と共にあることを物語っている、非常にディープな空間です。
机や食器など、肝心なところはこぎれいにしてあるのと、初体験ならではの興奮で
私自身は不快に感じることはありませんでしたが、
一緒に行く人は考えたほうがいいお店であることは間違いありません。
前置きが長くなりました。
鰻重の「中」と肝吸いをお願いしました。
私よりも随分先にお店に入っていたと思われる
隣の客に肝吸いを持ってくるときに、
ついでに出してしまいたかったのか、
私の鰻が出てくる10分以上前に肝吸いだけ登場。
鰻が来てからにしてほしかった…と思いましたが、
引っ込めてくださいとも言えず、そのままいただくことに。
この肝吸い、50円なのは有名ですが、
入れ物も、ひょっとして有名ですか?
私には、かつて大学の学食で見かけた「中盛り」用ご飯茶碗にしか見えませんでした!
中盛り茶碗になみなみと肝吸い。
若干私には塩が足りないと感じましたが、
あの量だからこその塩加減にしているのかもしれません。
待ち焦がれた鰻重が登場。
蓋を開けて、隣の客が「大」を頼んでいたことを知りました。
そう、注文時、ちょうど隣の客が鰻重の蓋を開けるタイミングだったので、
こっそり盗み見たところ、
鰻が3切れ、重を埋め尽くすように入ってたんです。
一方、私のほうは…鰻が2切れ、余裕で下のご飯が見えていました。
私よりも小柄な女性だったので、
私が頼まなかった「大」は頼んでない、と決め付けていたのですが、
とんだ大誤算!!
埋まってるほうが嬉しい、っていうのは、
なんとも風情のないコダワリかもしれませんが、
それでも、埋まってるほうが好きな方、迷わず「大」を注文することをお勧めします。
鰻のタレは、醤油のキリっとした辛さを全面に出した、甘味のないものです。
香り高い山椒がさらに大人っぽい味の演出を担います。
鰻そのものは、お箸で切るには問題のない固さでありながら、
程よく締まっており、鰻の甘味もあり、美味しいと思いました。
もう少し炭の香りがしたほうが好きですが、これは好みの問題でしょう。
艶やかに炊いたご飯は
タレが滲みすぎることない固さで、非常にいい塩梅です。
ただし、量はちょっと少な目。
鰻重のほかにも頼みやすい量、ということなのかもしれません。
いい経験をさせてもらいました。
地震が来ても大丈夫なのか、とか、
そもそも建築基準法に触れないか、とか
ちょっと心配ですが(←余計なお世話)
例え床が傾いていても、
あの店舗を維持しようという店主の心意気は十分理解できる
素敵なお店だと思います。