Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Yori Michi
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Categories | Japanese Cuisine、Unagi (Freshwater eel) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3844-8634 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都台東区浅草1-15-8 |
Transportation |
東武浅草駅、銀座線浅草駅から徒歩10分、 280 meters from Asakusa. |
Opening hours |
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Budget |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
25 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
Smoking establishment Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Horigotatsu seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine |
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Food |
Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
この日(ひ)の標的(ねらひ)は、
淺草(あさくさ)傳法院通(でんぱふいんどほ)りの古書肆(ふるほんや)。
狙(ねら)ひ定(さだ)めし書籍(しよじやく)を贖入(かひもと)め、
時辰儀(とけい)の針(はり)を覽(み)るに、晝飧(ひる)には尚早(なほまあり)。
かくて、界隈(あたり)を彼此(をちこち)徘徊(たもとほ)るほどに、
商賣(あきなひ)の氣配(けはひ)そこはかとなく漂(たゞよ)ふ。
その根源(もと)を索(たづ)ぬれば、
『ぱいち』、『ゆ多か』の竝(なら)びにして、『徳吉』の鄰家(となり)。
すなはち、
當家(こちら)『より道』なる見世(みせ)。
一際(ひときは)顯著(めだつ)は、旗指物(はたさしも能)の類(たぐひ)。
あるいは、「幟(のぼり)」と表現(よびな)すべきか。
玻璃(がらす)の牕(まど)には、
"十割蕎麥(とわりそば)"、"天麩羅(てんぷら)" 、"小泉武夫(こいづみたけを)"、
などの辭(ことば)が躍動(をど)る。
近會(ちかごろ)稀(まれ)に見(み)る達筆(うまさ)。
周知(あまねくし)らるゝごとく、
小泉武夫(こいづみたけを)老師(せんせ)は、
醗酵釀造(さけ・みそ・しやうゆ・すし)に精通(いとくはし)く、
『徳山鮓』との所縁(ゆかり)・親交(まじはり)もまた深甚(あさからぬものあり)。
戰戰兢兢(おそるおそる)店内(なか)の光景(ありさま)を窺(うかゞ)ふに、
人氣(ひとけ)皆無(な)きこと、
丑三時(うしみつどき)の墓場(はかば)に異(こと)ならず。
あるいは、地方都市(ゐなかまち)の目拔(めぬ)き通(どほ)りのごとし。
掘炬燵(ほりごたつ)を髣髴(おもは)す店内(なか)の設(しつら)へ。
漢詩(かんし)に和歌(ひのもとのうた)、
何(いづ)れも達筆(みづぐきのあともあざやか)。
漢詩(かんし)は明白(あき)かに唐人書家(あちらのかた)の手(て)になるもの。
大音聲(おほごゑ)にて呼(よ)ばゝるや、
インターフォン越(ご)しの聲(こゑ)あり。
やがて奧(おく)より現出(あらはれいで)しは御内儀(おかみ)。
あれやこれやと沈吟(うちあん)じたる後(のち)、"刺身(さしみ)"を選擇(えらむ)。
程(ほど)なくして來(き)たりし件の品(しな):
"刺身(さしみ)盛合(もりあ)はせ"のほか、
小鉢(こばち)の類(たぐひ)二種(ふたくさ)に、
米飯(こめのいひ)、菹(つけもの)、末醤湯(みそしる)、と云ふ陣容(かほぶれ)。
最初(いやさき)に、その山葵(わさび)に括目(まなこくぎづけ)。
一見(それとなくみるに)、紛(まが)ひ物(もの)ゝごとき姿形(なり)。
然(さ)れど、「相州(さがみのくに)小田原産(おだはらのもの)」と云ふ。
眞僞(うそかまことか)審(つまび)らかならず。
「悉(ことごと)く天然物(てんねんもの)」
と胸(むね)を張(は)る刺身(さしみ)の魚(うを)を瞻(み)るに、
そこいらの定食屋(めしや)のそれとは雲壤(くもとつちほど)の相違(たがひ)。
劍(けん)は手切(てぎ)りの蘿蔔絲(すゞしろせんぎり)。
章魚(たこ)は鮮(なま)、
魷魚(いか)は價格(ね)の貴(たか)き障泥烏賊(あふりいか)、
鮪(しび)は上質(よ)き膩(あぶら)の南鮪(みなみまぐろ)?。
さすがに鯖(さば)ばかりは今一(いまひと)つ。
春(はる)を過(す)ぎ、初夏(なつのはじめ)なれど、
小鉢(こばち)には、蕗(ふき)、蕗末醤(ふきみそ)の類(たぐひ)、
末醤湯(みそしる)には蕨(わさび)の軸(じく)、と春(はる)の餘波(なごり)も、、。
刺身(さしみ)のあしらひには茗荷笋(めうがだけ)。
特筆大書(こゑをおほきく)すべきは"米飯(こめのいひ)"。
その旨(うま)さたるや、
霎時(しばし)辭(ことば)を失(うしな)ふほど。
東道(あるじ)に據(よ)らば、「庄内米(しやうないまい)」とのよし。
精算(しはらひ)は前拂(まへばら)ひ。
辭別(いとまごひ)せんとするに、
再度(またも)、インターフォン越(ご)しの聲(こゑ)。
いやはや、何(なん)とも、これには首傾(くびかし)ぐるほか術(てだて)なし。
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony) α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F4.5
東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Flektogon 2.8/20 @F8