Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Chanko Kawasaki(Chanko Kawasaki)
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Categories | Chanko Nabe (Sumo Wrestlers Hot Pot)、Yakitori (Grilled chicken) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3631-2529 |
Reservation Availability |
Reservations available
基本的に予約の場合には、大人2人様より¥5,400(税込)より承っております。 |
Address |
東京都墨田区両国2-13-1 |
Transportation |
JR総武線・両国駅西口より、徒歩約3分 211 meters from Ryogoku. |
Opening hours |
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Budget |
¥6,000~¥7,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥6,000~¥7,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
サービス料なし予約キャンセルの場合には必ず、前日までにはご連絡のほどよろしくお願いします。 |
Number of seats |
50 Seats ( カウンター5席テーブル席 7席) |
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Private dining rooms |
OK For 6 people、For 8 people、For 10-20 people |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables 軒下に灰皿あり |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu) |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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昔ながらの「ちゃんこ」がいただけると評判の「川﨑」さん。
創業は昭和12年(1937年)と数多くの「ちゃんこ」専門店がひしめき合う両国界隈においても老舗中の老舗であり、相撲部屋で日常的に食べられていた「ちゃんこ」を最初に外食メニューとして世に送り出された先駆けとしても知られていますよね。
基本的に複数名での予約制というイメージが非常に強かった「川﨑」さんですが、意外にも当日空席があれば「一人ちゃんこ鍋」も可能ということをつい最近知り、今回初めて一人で開店直後を狙ってお邪魔させていただきました。
他の多くの「ちゃんこ」専門店が「味噌味」「塩味」「カレー味」「ピリ辛味」等々、バリエーション豊かなメニュー展開をされているのに対し、「川﨑」さんでいただくことができる「ちゃんこ」は昔ながらの定番スタイルである鶏ダシと鶏肉のみを使った醤油ベースの「ソップ炊き」と呼ばれる「名代ちゃんこ」一種類のみ。
また、その他のサイドメニューにおいても「やきとり」「とりわさ」といった本当に厳選された少数精鋭のものだけとなっています。
この徹底的にこだわり、絞り込まれたメニュー体制もまた「川﨑」さんの大きな特徴のひとつですね。
鶏料理が中心であるのは、大昔から力士達が「鶏は地面に手が付かない」という縁起の良さから好んで食べられてきたことに由来するものだとのこと。
ということで私も「名代ちゃんこ」「やきとり」「とりわさ」を瓶ビールとともにいただくことしします。
まず一人鍋の場合、一人用の土鍋の中に全ての具がセットされた状態でカウンター上のガスコンロの上に置かれ、火がかけられます。
火が通るのを待つ間、まずは「とりわさ」から運ばれてきました。
朝びきの新鮮な鶏肉しか使わないというタタキ風の刺身です。
「味がついているので何もつけずにそのままどうぞ」との案内通り、まさに絶妙な味加減です。
続いて「やきとり」のほうも運ばれてきます。
3本の串のうち2本はモモ、残り1本はレバーとハツのミックスとなっています。
カットされたひとつひとつが大ぶりで、甘さやや控えめでコク深いタレとのバランスがとてもいいですね。
「とりわさ」同様、肉質は柔らかさと適度な弾力感が絶妙で、そこらの「焼き鳥」専門店をしのぐほどの美味しさです。
そうしている間に鍋の方も火が通ってきたようです。
6時間かけてじっくり煮出したというスープはすごくあっさりしていて透明感があるのに、深い深い味わいがあっていつまでも飲み続けていたくなるようなスープです。
しかもどの具材とも相性はとても良く、もう「酒がすすむ」とか「ご飯がすすむ」とかいうレベルではなく、鍋自体がガンガンすすむというような感じです。
それでも瓶ビールはあっという間に空になり、いよいよ日本酒のほうにチェンジです。
こちらの「川﨑」さんでは、菰樽から汲み上げた桝酒をいただけるのですよね。
お酒はあっさりタイプの「ちゃんこ」との相性も考慮され、戦国時代の真っ只中でもあった天文19年(1550年)に創業された兵庫県伊丹市の「小西酒造」さんの手による「白雪」です。
ほんのり木の香りが香るお酒は、こちらのどの料理とも相性抜群でついついペースが上がってしまいそうになりますね。
鍋の最後はもちろん雑炊で締めます。
残ったスープの濃さの調整や、火加減、火を止めるタイミングまで全て店員さんがやってくださいますので、最高の状態の雑炊をいただくことができます。
そもそもこのスープでいただく雑炊が美味しくないはずがありませんし、玉子の半熟加減も絶妙な私好みで、最後まで幸せなひとときを過ごすことができました。
「ちゃんこ」は家庭料理と同様に相撲部屋ごとに独自の味があるといわれ、どれが正統派ともいえないものではありますが、戦前の創業当時からあえて無駄な進化は一切させていない素朴で奥深い味を、老舗ならではの趣のある空間でいただくのはまた格別のものがありますよね。
大将をはじめ店員さん皆さんとても気配り上手で、このホスピタリティ、雰囲気、味は、東京の伝統食文化としていつまでも残していっていただきたいものと心から願っております。