ガンボーと願望
「あんたが家で食ってるものを食いたい! それと材料はくれぐれも新小岩で売ってるもので!(仕入れに行ってくれたりするので)」ってのが今日のオーダー。
ここのファミリー(おかあちゃんと子ども3人の5人家族)が普段どんなの食ってるかに非常に興味があるし、昼に食ったものと同じのを、そのまんまタッパーに入れてもってきてくれたりするのが一番うれしい。
こんなのが出てきた。
●ゴレル・ブリ・ブナ(牛もつのドライカレー)
普段食ってるもんと思いっきりちがうじゃないかっ(笑)
お祭りんときにふるまわれるらしいご馳走。
OGハラルもつを、ぬおー、2時間煮込んだ完全にドライのバングラもつ煮込み。
エキスを吸いこんでトローンと溶けそうなナスがまた美味だった。
●コピ・マセル・ジョル(カリフラワーと魚のスープ)
こっちは一転して、いい意味で魚くささがゴーンと出た汁物。
魚は2つにぶった切ったサヨリ。
「カリフラワーノカレー」と紹介のあったとおり、魚はどっちかっていうと出がらしみたいなもんで、その味がしみたカリフラワーを食わすしつらえ。真剣に旨い。
自家栽培グリーンチリをかじりながら、生タマネギといっしょに飯をかっこむしあわせをかんじていた。
「イロンナモノヲ、タベサセタイ!」、これはラフィーおじさんのガンボー。
「いろんなバングラ料理が食いたい!」これは俺の願望。
だから一致してるというか、俺たちウインウインだ。
ただ、この「イロンナモノ」の意味は「フグイガイ、ナンデモデキル!」と言っているように、手作りトマトソースのピザをはじめ、それこそフグ以外の料理全般をさしている。
自信があるのだ。
そんなに言うなら、そろそろオーダーしてみるか(笑)
後から来た肉食系女子2人が非常に現実的な男女の機微をさかなにグラスを干し、「わー、生ハムのピザ、生ハムは後からのっけてるんだー、おいしいっ!」ってやっていた。はじめてではない様子。
「ねーねー、さっきのおやじなにあれ、手で食べてたわよ!何かしら?…」とか興味をもってくれれば、店としても広がりを見せるんだけれども。
夏はやっぱりゴーヤだろう!ってことで
バングラでもゴーヤはポピュラーな食材(コルラ)
夏にしかないのでたのんだ。
時間どおりに行くと、おじさんは通りまで出て待っていたりする。
ヒマだっていうのもあるし、火を入れるタイミングとか気になるんだろうね。
居酒屋ベースなんで、まず冷たいおしぼり、ジョッキに入った水が供される。
つづいて、満面のどや顔とともにトルカリ2種、茹でバスマティライス、生タマネギ、青唐辛子。
「ゴーヤで」と注文した料理は2つとも魚のトルカリ(カレー)になった。
塩鮭のトルカリはその塩気を利用してバングラの味に同調、身だけを食わすかんじの煮魚。
ゴーヤと真鯛のトルカリは苦みと辛みのきいたスープ。出刃包丁でぶった切ったっていう鯛の輪切りは2ピースで、おじさんちの食卓のおすそわけ。おじさんが言うにはゴーヤがメインで鯛はオマケらしい。
ご飯を大事に食っていたら目測を誤って、おかずが足りなくなった。
「イマ、ツクッテキマス!」と、おじさん厨房に走り、調理すること5分。
熱々パリパリ焼きたてのベグン・バジ(ナス炒め)は芳ばしく、飯にのっけて無事完食。
日本の魚で作ったバングラ料理は、実際「日本の」っていうところから抜け出すことができなかったが、今日はちがった。
そこいらで売ってる魚がちゃんとバングラになるっていうことを確認できたのは大きい。
ひっそりともう6年も
ここは江戸川区。
こっちのほうが「ラフィーの美しい森レストラン」の本店。
新小岩、船堀、一の江のちょーど真ん中あたりで、近いようで非常に遠い。
「オカネノタメニ、ヤッテナイ!」って言うクソ真面目なラフィーさんが、
やりたいようにやってる店。
何屋かといえば居酒屋。
人柄を反映して、すごい簡素だ。
この前、バングラキッチン西千葉でチキン・ローストの旨さにあてられ、予約。
主食の位置づけで薄味のプラウ(バターライス)、ナマスチックなバングラサラダ、
激辛の青唐辛子といっしょに。
前日からスパイス、ヨーグルト、はちみつでマリネして、そのマリネ液ごとフライパンに蓋をして蒸し焼きにしたチキン・ローストが…
軟骨までうんまー!
残りを全部さらえるようにおかわりした。
「コドモタチモ、コレガイチバンスキ!」とラフィーさん。
ラフィーさんのははっきり甘めのタイプ。
人によって味が違ってておもしろい。
今日で3回目のバングラのチキン・ロースト。
好きになってしまった。
ラフィーさんは壁を向いて、下を向いて、勘定をいくらにするか考えていた。
3分は考えた(笑)
「オカネノタメニ、ヤッテナイ!」っていうのは本当だった。
いるんだこんな人が。
Restaurant name |
Rafi No Utsukushii Mori Resutoran
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Categories | South Asian cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-6331-3619 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都江戸川区中央2-14-8 |
Transportation |
新小29 大杉小学校前下車1分 1,975 meters from Shin Koiwa. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
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Private dining rooms |
not allowed |
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Non-smoking/smoking |
Smoking establishment Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese spirits (Shochu),Wine |
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Occasion |
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Location |
House restaurant |
Service |
Take-out |
Remarks |
新小岩店とは別店舗なので、お間違え無きよう |
「マセル・チョッチョリ」が今日のオーダー。
小さい魚のカレー。
今まで10回ぐらい食ったが、汁気がほとんど無いの、トマトでとろみをちょっとつけたの、完全にシャバいのとかがあって、どんな料理なのかが分かりにくい。
バングラ料理のことはバングラ人に聞け!だし、実際に食って、口で分からせてもらうしかない。
結果的に、すべてラフィー夫人の調理になった。
家族の夕飯も同じものらしい。
大相撲中継をBGMに食いすすめた。
●カスキ・マセル・チョッチョリ
ぬあっ!(目をかっぴらいて)
こっ、これがホームメイドのチョッチョリなのか。
シラスサイズの小魚のカスキとパクチーと細切りタマネギの汁気の無い煮物。
地味すぎて店では出しにくい料理。
クタクタではないので、煮込んではないとおもわれる。
バングラ飯としては極めてあっさりしていて、おひたしのようなかんじ。
塩気とスパイスがクッキリ。
シーチキンのようなカスキの旨みもくる。
いいものを食わしてもらっているなぁという実感と同時に、また分からなくなってしまった(笑)
●イリッシュ・ムリ
ブリ大根ならぬ、バングラの国魚イリッシュ大根。
完全にスープ。
こっちも油は最小限で、毎日でも食える。
しっとりやわらかいイリッシュは当然旨いが、汁がしみた大根はもっと旨かった。
和食みたいではある。感覚的に。
●クムラ・バジ
カボチャ炒め。
ごはんに魚料理をぶっかけながら食べすすめるわけだが、こういうドライな野菜のおかずが一つあると、安心感が増す。
今日、いちばんかんじたのは主婦の底力。
おかあちゃん、おそるべし。
レストランの料理と家庭料理ってことで言えば、9:1くらいでレストランのほうが好みだったんだが、8:2に押しもどすインパクトがあった。
気がつけば、貴景勝が鼻血を出しながら勝ち名乗りをうけていた。