刺身は予約時に必注です
1ヶ月前に予約。4名〜6名席が3つにカウンターという感じですから、予約を忘れずにのお店です。それと予約時に確認される刺身。もちろんメニューにも刺身はありますが、渾身の盛りは最高ですから忘れずに。
ここに来たら値段の心配をせず、うまそうなものを楽しみましょう。私の必食メニューは昔から、
・ポテトサラダ
・雲丹の牛肉巻き
・牛筋煮込み
・ダッチオーブンの豚肉
この4品は外せません。ポテトサラダは芋の風味が活きたゴマ油塩。ここでポテトサラダを食べると、いつものポテトサラダはマヨネーズサラダ。マヨネーズを食べてるサラダ。
今日はお刺身が、金目鯛、ヒラメをこのゴマ油塩で。ミズタコは柚子胡椒で。鮪と鯖は山葵醤油という展開でそれぞれの良さが引き立ちます。
更に海苔で巻いた牡蠣は磯の風味が口でとろけ出します。
鰤ポン酢も冬ならではでさっぱり。どの刺身も一手間と鮮度で裏切りません。
自家製の柚子胡椒がフレッシュで爽やかなで美味い。これがあれば、どんな素材も香り高く、シャープに際立ちます。
定番の牛筋煮込みは塩煮込み。丁寧な仕事を集約した逸品。筋はトロトロ、大根の角切り一つ一つに牛の旨味と塩の優しさが染み込んでいます。
ダッチオーブンも肉料理と思われるかも知れませんが、時間がかかるだけにゆっくり火入れされ、素材が際立つ。豚バラは余分な脂が抜かれ、下ごしらえされた大根は甘みを引き出され、オーブンで最終加熱されたニンニクと椎茸は香り高く美味い。付け合わせの小松菜も火入れ後に追加しているからか、鮮やかな緑。
お通しはミズタコの握りとさいまき海老の揚げ、合鴨つくねの吸物。もうここに来て10年以上になりますが、お通しの握り加減が柔らかくなり、美味くなりました。
締めは茶碗カレー。これも出汁が良いから美味いんだよね。
温燗も進み、会計は1人9000円弱ですが、大満足でした。
ごちそうさまでした。
丁寧な仕事が素材の旨みを引き出す
およそ五年ぶりの訪問。新しいお店になってからは初めてです。大将にお店を移転した理由を聞くと、以前のお店は狭く、4人掛けも窮屈だったけど、新しくなって通路にも余裕が出て、6人掛けもできたからね。とのこと。両方とも賃貸だから謙遜しておりました。
久しぶりながら味、スタイルは以前のまま。この穴場深川スタイルが人気の秘密。経木に書かれた手書きのお勧めとメニューから酒に合う料理をカウンターで時折大将と話しながら食すのが小料理屋の粋。初心者向けのテーブルも作ったのでこれはとてもお客様の間口を広げていますね。
ビールで口を潤して、まずはお通し。カンパチの寿司一貫とつぶ貝の煮付。やはり少々相変わらず握りは固めながら、スタートにお腹を落ち着かせるのにちょうど良い。つぶの煮付けは鮮度が良い。爪楊枝でくるりと最後まで抜けてほろ苦さと品の良い旨味が口中に広がります。
此方の良さは派手なメニューよりも着実な普通にメニューに有るような気がします。旨い高級素材は手をかけなくても旨くできるが、何気ない料理がひと手間で旨さを引き出す。
相変わらずのポテトサラダと牛筋煮込み。ポテトサラダは水菜が目にも鮮やかで芋の味がしっかりしながら敷物の水菜にごま油と塩が馴染んでここまでがツマミとして成立しております。牛筋煮込みの塩加減も、炊き合わされた筋、大根すべてが一体化していながらそれぞれの食感が生かされて、中からの旨味を素材と塩が大きく引き出します。
揚げ物としてズッキーニ挟み海老しんじょう。あつあつがその場で出てきます。このズッキーニが黄色が鮮やかで甘く、薄味のかぼちゃの様。しんじょうを挟むにはズッキーニのような水分が多く、火が通りやすい野菜の方が衣との食感の差を更に楽しめます。
しったかの塩ゆでは東京ではあまり見られないもの。小さな貝ながら食感と磯の風味が海を口に広げます。こういう酒飲み好みのツマミが日替わりの経木に出てくるのはくすぐりますね。
最後に締め具合が最高な小肌。
二人で焼酎を1本空けて、10000円ちょっと。お腹を一杯にもできるし、旨いものをちょっとという使い方もできる、本当に小料理というお店です。一つだけ難を言うと小肌の枚数が5枚。二人で行くときは大将できれば偶数にしてください。。。
※以下07年4月訪問※
友人の勧めで、一度閉店間際に参り、料理が美味しいお店と聞いたにも関わらず料理をほとんど食さず帰ったのが悔しく、再訪しました。
お通しは鰹の漬けの握りと蛍烏賊。季節に合わせたすがすがしさ。寿司屋ではないので握りは若干固いが、漬けの塩梅は程よく甘みが感じられる程度でころあいが良く、酢飯と合わせないと美味しさが引き出されない。蛍烏賊も手抜きの居酒屋の様にどこかで茹でたものをそのまま出すのではなく、食味を悪くする目玉を丁寧に取り除いている。こちらでビールを注ぎ込むと焼酎に合うつまみを物色。経木に書かれた墨字の日替わりお勧めは、鮮度と木場と言う場所の粋を感じる。そこから小肌の刺身と茄子のオランダ煮、さつま揚げ、トコブシ煮をセレクトし、通常のメニューから牛筋煮込みとポテトサラダをセレクト。
温かいものは温かく、テーブルの料理の減り具合を見ながら調理し、配膳してくれる女将さんの間合いも心地よい。まずはトコブシ煮。殻からの身外れもよく、トコブシときりりと薄めの出汁がトコブシの味、食感を壊さず美味しい。きっと出汁が濃ければトコブシは柔らかくならず、身が締まって固くなるに違いない。続いて小肌刺。上品な酢〆は小肌の身の涼やかな香りと今の時期に脂の乗ったその上品さを伝える。ポテトサラダは芋の食感とマヨネーズのバランスが良いのはもちろん、下に添えられた水菜に胡麻油と塩が塗されてこれと共に食すとコクと食感が加わり、大変な一品。牛筋煮込みは聞くと筋とアキレスを別に煮込んで柔らかさを出しているとのこと。牛筋も脂がよく切れ、下品にならず塩味で上品なものになっている。共に煮込まれた大根の賽の目切りは、味を充分に含み大変美味しい。茄子のオランダ煮は一度油揚げし、それを煮たものをオランダ煮ということ。鰹節との相性も良く、茄子の皮が揚げて固くなりすぎず隙が無い。さつま揚げは揚げたてのふっくら。そこでうれしかったのが小鯵のから揚げのプレゼント。小鯵は全く骨などが口に残ること無く、柔らかで旨い。最後に無理を言って、小肌を握って頂く。先ほどの刺身同様、香りも味も申し分ない。
3人で17000余円。焼酎ボトル2本飲んだことを考えると大変リーズナブル。本日も満腹マンプク!
Restaurant name |
Fukuden(Fukuden)
|
---|---|
Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3820-5602 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都江東区牡丹3-27-6 |
Transportation |
8 minutes walk from Exit 2 of Monzen-Nakacho Station on the Tozai Line 591 meters from Monzen Nakacho. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥8,000~¥9,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥8,000~¥9,999
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
19 Seats ( 5 seats at the counter, 1 table for 6 people, 2 tables for 4 people) |
---|---|
Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine |
---|---|
Food |
Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
Secluded restaurant |
Remarks |
[Relocated from 3-30-1 Botan, Koto-ku] |
コロナ前なら訪問日の一か月前に電話をしないと席が予約出来ませんでした。1週間前に会食が決まりましたが、久しぶりに塩煮込みが食べたいなと電話をしてみると、席は空いているとのことで参りました。
聞くと今日は我々のみ。固い会社の需要が多く、駅を降りてふらっと入る距離の場所でもないので、通りすがりも無し。固い会社は流行るとすぐにキャンセル。お陰で結果貸切での訪問となりました。
お母さんも大将も久しぶりの訪問ですが、お変わりがない様子。塩煮込みを頼むと「夏場はやらなくなりました」とのこと。残念。まずはお通しの寿司とお汁、お刺身を頼んで考えます。お汁は鰯のつみれ汁。今、入梅を超えて、鰯も美味い。寿司も赤尾鯛(だったかな)がシコシコして良い。刺身もしっかり仕事が入っている。
和食とソースの融合や丁寧な仕事が素材を美味くする。ダッジオーブン料理の豚バラと大根が典型。こんがり大根の表面が焼かれながら、中には肉の旨みを含ませている。
合わせる酒は私の好みで米焼酎大石を水割りで。此方はボトルキープできないのでデキャンタで。結果一本分飲んでましたが。
最後は茶碗カレー。今の時期美味いピーマンの味が生きた濃厚カレー。これも美味い。
通りすがりではなく、門前仲町や木場の駅から目的地するべきお店。
また行きます。
ごちそうさまでした。