いつもとはちがう夜に 再び
この日のお通しは根菜類とお揚げの酢の物的な。紫蘇と柚子の爽やかさに癒される。
名物のひとつといってもよいぶりのたたき。程良く火入れされたぶりに、ポン酢系のタレとたっぷりの薬味が相性抜群。
大ぶりジューシーなカキフライをお口いっぱいに頬張る幸せ。タルタルもたぶん自家製。
鶏の唐揚げはワシワシの衣がけっこう好印象。歯切れを良くするため、真ん中部分に包丁が入れてある件。こういうさりげない仕事こそが、大衆酒場とは一線を画す最たるところかと。
青菜にんにく炒めの青菜は意外にもちんげん菜。その日の仕入れで変わったりするのかしら。
たまには中・外一体型のホッピーも悪くないかな。ホッピー専用ジョッキがお店の雰囲気に妙に馴染む。
給仕のおねいさん(いつもとちがうおねいさんだった)、芋焼酎を「おいもさん」と。胸キュン。
最後は浦霞の常温をキューッとやっつけて。20時少し前に颯爽と退店。
いつもとはちがう夜。なのに不思議と受け入れられている自分にちょっぴり驚く。
これが普通になって欲しくはないけれど、
旨い酒と旨い肴さえあれば、私は満足。
いつもとはちがう夜に
再訪なのでほぼ写真オンリーで載せてしまおうシリーズ。
直近のレビューでも無事憤死していたことを思い出して東陽さんへ。緊急事態宣言が発令された直後の夜、当店であれば密にならずにちょい飲みができると踏んだ次第です。
都の要請に従って閉店時間を早める代わりに、現在はオープンも17時半→16時に前倒しして営業されているとのこと。
18時ちょい過ぎの入店は目論見通り、正味一時間の滞在中に当方以外のお客は一組のみとな。お店のことは素直に心配ですが、正直お客としては安心安全。お忍び気分で二杯二品をちびちびと愉しみます。
サッポロ黒ラベル 大瓶 650円
日本酒 お燗 一合 450円
お通し 価格不明
たこぶつ 720円
豚肉生姜焼き 650円
計3050円
お会計から推測するに、お通しは300円?
そこに消費税がかかって3047円、下一桁切り上げで上記金額とみるのが妥当かと。
大衆酒場と呼ぶには気持ちお値段お高めではあるものの、それに見合った丁寧なお料理がいただける印象。実際お店の屋号には「小料理 東陽」とありますし、納得。
例えばお通しの卵サラダからして、プロセスチーズが桜の花びら、きゅうりがチューリップ型?に飾り切られて大変可愛らしく。
たこぶつも彩り豊かなツマに目を奪われます。特にミョウガの千切りの存在が嬉しい。こういった一手間がお店の格を一段階上げているのだといえましょう。勿論肝心のたこも歯応えしっかりで美味しいです。
ただお独り様にはちょっぴり量が多過ぎるかな。半分にサイズダウンして、その分お値段も優しくしてくださると文句なしなんですけども。
サービス面でいえば、相変わらずの付かず離れずの距離感が妙に落ち着くなあって。当方が熱燗の滴を数滴こぼしてカウンターを濡らしてしまった際、すかさず紙おしぼりを提供してくださったおねいさんが今宵のプレーオブザデイに選出でしょうか。
あら、写真オンリーシリーズのつもりが、存外つらつらと駄文をしたためてしまいました。なんやかんやでそれぐらい当店への想いが強かったのかしら。
そんなわけでいつもとはちがう夜、それでも変わらず酔き夜でした。
いつかはいかわたリゾット風ご飯を
東陽町が誇る老舗大衆酒場。生きとし生ける全ての飲兵衛の憧れの的、吉田類氏も自身の冠番組「酒場放浪記」で訪れた過去があるんだとか。
モービーも御多分に漏れず、当店の渋〜い雰囲気にすっかり惚れ込み、ここ一年程で何度もお世話になっていましたり。
お料理もお酒も典型的な実力派大衆酒場のソレ。
これだけ豊富な短冊のお品を常時ご用意されているにもかかわらず、何を頼んでも中の上程度にしっかり美味しく。世の諸兄姉におかれましては、中の上のアベレージを保たれることの難しさと素晴らしさを是非ともご理解いただきたい。
寡黙な大将と朗らかなおねいさん(奥様かしら)のバランスの取れた接客も実に心地良し。良い意味で放っといてくださる絶妙な距離感に心癒される次第です。
座席の構成は年季の入った米松のカウンターに、テーブルと小上がり。バリアフリーを意識されてか、年々小上がりの採用が減少傾向にあるご時世にあっても、やはりこういった昔ながらのお店には小上がりの存在が似合います。
おっと、小上がり横の壁面に吉田氏のお写真が飾ってありました。尊敬する氏に見守られながら飲む酒の美味さといったらもう。
あわせておんな酒場放浪記の寺澤ひろみ女史(当番組のパーソナリティの中で、何故か彼女だけが苦手)と大将のツーショットも発見。
彼女が頼まれたいかわた炒め、当方も大好物です。番組内では残り汁に十六穀米を入れ、リゾット風ご飯にして楽しまれていましたが、通常メニュー内には十六穀米おにぎりの記載しか見当たらず。
裏メニューといいますか、普通におにぎりにしないで出してもらえばよいだけだろうに、どうにも注文する勇気が起きないモービー。だって「あ、こいつおんな酒場放浪記を観て来たにわかだ」だなんて思われたくないじゃないですか。せめて我が口内で宿願を果たさんかな。(両者を同時に発注している時点でバレバレ。
口内でいかわた炒めの汁と米が混ぜ合わさり、まったく新しい旨味が登場(リングイン)する。1+1が2では済まされない…まさに名タッグ。
——渡辺保裕氏著「球場三食」の一節を流用しております。
ところで同時に所望したふぐひれ酒につきましても、寺澤ひろみ女史が番組内で飲まれていたことが判明。
いや、狙ったわけじゃない。決して狙ったわけじゃないんだ。
誰に向けての言い訳かは不明。そして無事憤死したモービーでしたとさ。
いかわたいため 750円
十六穀ごはんのおにぎり 1ケ220円
かつお刺 760円
にら玉 460円
あじフライ 630円
メゴチ天ぷら 700円
串もの タン塩 1本160円
串もの レバタレ 1本160円
串もの盛り合わせとメゴチ天ぷら
白モツと玉ねぎの生姜いため 590円
豚肉の柳川風 630円
さつま揚[450円]と泡盛ロック[580円]
焼なす 530円
エシャレット 460円
とある日のお通し
とある日のお通し
サッポロ黒ラベル大瓶[650円]ととある日のお通し
サッポロ黒ラベル大瓶[650円]ととある日のお通し
酎ハイ 380円
ふぐひれ酒 680円
ふぐひれ酒 680円
酔鯨 特別純米 780円
吉田類氏と寺澤ひろみ女史を発見
とある日の短冊
とある日の短冊
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とある日のおすすめ
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とある日のおすすめ
Restaurant name |
Taishuusakaba Touyou
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Categories | Izakaya (Tavern) |
03-3647-0793 |
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Reservation availability |
Reservations unavailable |
Address |
東京都江東区南砂2-1-3 |
Transportation |
196 meters from Toyocho. |
Opening hours |
Hours and closed days may change, so please check with the restaurant before visiting. |
Average price(Based on reviews) |
¥2,000~¥2,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Private rooms |
Unavailable |
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Private use |
Available |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking |
Unavailable |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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何だかちょっと前に比べて飲み屋に繰り出す人が増えているような。先日なんて2軒連続で振られてしまって結局19時タイムアップ。(テーブル席なら空いてたけどカウンターでゆるゆる飲りたかった)
これが噂の自粛疲れってヤツか。こちとら毎度定時ダッシュからの一時間一本勝負に出ているというのに…ぶつぶつ
んでもって週末の東陽氏も大盛況。ほぼ満卓の中、結局小上がりのテーブルに座ってゆるゆる飲っている件。
しかしこれだけ混み合っていると、流石に大将一人の調理では手が足りず。ファーストサーブのもつ煮込み[460円]が到着するまで15分強、セカンドサーブの餃子[500円]が到着するまでさらに10分を要してしまったわけで。
汁だくタイプのもつ煮。味しみしみの白もつに加え、黒白二種類のこんにゃくを採用されているところにおこだわりを感じる今日この頃。熱々でほっこり美味しいヤツ。
餃子も手作りなんだとか。一口サイズで皮はかなり薄め。もしかして皮から手作りだったりするのかしら。肉と野菜のバランス良好、下味控えめなのもイイネ。
ちなみに当店の日本酒の冷蔵は酔鯨のみ。上記の品々が完全に日本酒のアテでないと認識しつつも、八海山の常温[580円]をコールしてしまう野暮天。だって飲みたかったんだもんなどと供述。
お隣のカップルも常温の何某を発注して「冷やじゃないのがいいね」って。いやいや、常温=冷やですよ。今飲んでるのが冷やですよ、お兄さん。聞き耳を立てて野暮に野暮を重ねるモービーに言われたくないか、すまん。
お会計は2730円。やはりお通し300の消費税で2379からの下一桁切り捨てで間違いない模様。即ち最大限得したドヤ顔。身近にある最大限の幸せを噛み締める。
いつもとはちがうはずだった夜が徐々に日常になり始めている。
得も言われぬ恐ろしさを覚えつつも今日は続いて明日になっていく。明日も、これからも。