Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
思い出の美食の丘
2024.2.
思い出の美食の丘/COTE D'OR
桜海老とグリュエールチーズのトースト
供されると桜海老の香ばしさが鼻を擽り、グリュエールチーズのコクが口の中で広がります。
鳥取直送「いなばじろうじし」のテリーヌ♡
中央にフォワグラがあり、周りには背脂があって、それは取って食べるように勧められます。
一点の曇りもない味わいは、極上の濃厚さ。フォワグラと一緒にいただくと、コレだけでワインが進みまくりまる危険極まりない味わい。
黒トリュフのかき卵 ワインソース♡♡
黒トリュフのこの時期に『黒トリュフのパイ包み焼き』と双璧を成すスペシャリテ。個人的にはこちらの方が好みであり、ここでしか食べられない逸品。個人的に最高の卵料理だと思っており、固まるか固まらないかギリギリのかき卵の甘みをコクのある赤ワインソースが押し上げ、そこに妖艶なトリュフの香りが輝き、素晴らしいのひと言。最後はパンで拭っていただくのが、まさに至福。
仔牛の胸腺肉 季節の野菜 トリュフソース♡
添えてある季節の野菜は、菊芋。黒トリュフソースを纏った胸腺肉は咀嚼すると、一瞬歯を包み込むようなフワッとした感じがあり、その後にトロッジュワッと甘味が溢れ出します。菊芋はそれ以上の甘みがあり、口の中で甘味×甘味の甘美な時間を感じられます。幸せの味わいです。
柚子のグラニテ
口直しは柚子を使ったグラニテ。一片の甘さもなく、ただ爽やかさが駆け抜けていきます。
本日のフランスチーズ盛り合わせ♡
内容は…下からファンブリヤー、トムドシェーブル、マンステール。選んでいただいた『Chateau Suduiraut』と共にいただけば、極上のひと時を楽しめます。
苺のスープ ワイン風味♡♡
この時期のデザートは、コレ一択です。コンフィチュールのような見た目ですが、苺は全くのフレッシュ。苺が持つ酸味・甘味・香り、フレッシュならではの良さをこのひと皿に凝縮させたような味わい。
ミニャルディーズ
毎年この時期には恒例となっている三田にある老舗フレンチレストラン「COTE D'OR」に再訪。オーナーシェフの斉須 政雄さんはネットなどでお姿を拝見することはあっても、レストランでは一切お見かけしたことはなく、まさに神秘的な存在。変わらぬことを貫くような料理は余計なものを省き、ダイナミックでありつつも絶妙なバランスで構成されており、どの季節どの料理をいただいても間違いない美味しさ。
…食べ終えて、いつも注文した料理には一片の後悔ない美味しさだったにも関わらず、「アレも食べれば良かったなぁ」と後悔するのは毎度のこと。次は桜咲く中、ホワイトアスパラを食べに来たいです。
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思い出の美食の丘
2023.4.
思い出の美食の丘/COTE D'OR
アミューズ・桜海老トースト
グリュエールチーズと桜海老の香りが織りなすひと口のトースト。
茹で上げホワイトアスパラガス ドレッシングソース/Domaine du Nozay Sancerre Blanc♡
まずはそのまま食べると、芳醇な香りが口いっぱいに広がり、岩塩をつけるとホワイトアスパラガスの甘味が映え、マスタードのドレッシングをつければ酸味と辛味でより甘味が映えます。3種類の味わいが楽しめる素晴らしいひと皿。
季節の野菜の蒸し煮 冷製コリアンダーの香り/Saint Aubin 1er Cru'Sous Roche Dumay♡
言わずと知れた斉須シェフのスペシャリテの1つ。今回はランチコースに組み込まれていました。
レモンとビネガーで酸味をつけて、オリーブオイル・レーズン・コリアンダーと共に蒸し上げたもの。強い酸味を一本の軸として、それぞれの野菜の食感や甘味などの個性を活かして、皿にまとめ上げています。さすがスペシャリテ、実に美味しい。
スペイン・ガルシア産 栗豚のロースト/Bouchard Père & Fils Gevrey Chambertin♡
スペインの銘柄豚だと「イベリコ豚」が有名ですが、この豚は餌に栗のみを食べさせており、通常の白豚より霜降りが多いそうです。
供された栗豚は表面にうっすらと焼き色がついているくらいで、全体的に淡いピンク色がとても綺麗。口に入れると、栗豚の肉質は柔らかく、噛み締める度に旨味がジュワッと溢れてきて、特に脂身の甘味が美味しい。ソースはジュとフォンドヴォーだそうですが、超絶に美味しい。
ダージリンのソルベ
口直し。爽やかにレモンとダージリンが香るソルベで、食べるレモンティーのよう。
イチゴのスープ 赤ワイン風味♡
フレッシュの苺が香り・甘味・酸味を感じられて、1番かと思っていますが…この料理をいただくとそんな考えは吹っ飛びます。香りと甘味は格段と跳ね上がり、苺らしい酸味も確りと感じられます。今季も食べられてよかった。
春の食材『ホワイトアスパラガス』を求めてやってきたのは、白金高輪にある老舗フレンチレストラン「COTE D'OR」。
オーナーシェフの斉須 政雄さんが作り出す料理はダイナミックでありつつも、まるで木組みのような緻密さも感じられます。料理は恒常的なスペシャリテとそれぞれの季節にシーズナルスペシャリテが存在し、料理が人を呼ぶチカラになっています。そして料理だけでなく、スタッフ達が作り出す暖かな雰囲気もまたこのレストランの魅力の1つでしょう。いつ訪れても感動が溢れている素晴らしいレストランだと思います。
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思い出の美食の丘
2023.2.
美食の丘へ/COTE D'OR
桜海老トースト
グリュエールチーズと酒粕を入れたトースト。いつもとは違う香りが印象的。
黒トリュフ入りのかき卵 ワインソース/POUILLY FUISSE CLIMAT EN CHATENAY♡
今年も出逢えた黒トリュフを使ったこの時期ならではのスペシャリテ。全く映えない見た目ですが、供されるとふわりと立ち込める黒トリュフの蠱惑的な香りが一気に周りを包みます。濃密な卵のコクと甘味が黒トリュフを包み込み、口の中で爆ぜるように香りが広がります。旨味を更に掘り下げるような赤ワインソースもまた実に美味しい。個人的に最高の卵料理と思っています。
魚介のプリン サフランソース/Meursault Les Clous Bouchard Père&Fils♡
供されると、サフランの香りが立ち込めるひと皿。中央にあるのは帆立・鰆を使ったプリンで、帆立の甘味と大きく切られた鰆が口の中で主張しており、サフランの香りと共に旨味が広がります。
蝦夷鹿のロースト/CHAMBOLLE-MUSIGNY BOUCHARD PÈRE & FILS♡
カボチャのピューレと紫キャベツのマリネ添えて。
咀嚼の度に溢れる旨味と甘味があり、ソースはそれらを高めるような存在で蝦夷鹿自体が非常に美味しい。カボチャのピューレと共に食べれば旨味と甘味をプラスして、紫キャベツのマリネで口の中をリセット。無限ループとも思える美味しさの連鎖は皿の上から料理がなくなるまで続きます。
チーズ/CHATEAU SUDUIRAUT♡
アールグレイのソルベ♡
まるでアールグレイのレモンティーを食べているかのような爽快感。
焼き芋のスフレ 焚き火で焼いた日を想って♡
初めて見るデセール。エアリーなスフレの底にはひと口サイズの焼き芋があって、素朴な甘味がこのスフレの中でより輝きます。
プティフール
実に1年ぶり、白金高輪にある老舗フレンチレストラン「COTE D'OR」に『黒トリュフのかき卵』目当てで伺いました。変わらないゆったりとした時間が流れており、ここにいるだけでまるで緑が美しい森にいるかのように身も心も癒されます。オーナーシェフの斉須 政雄さんが作り出す料理は大胆でありつつも、確固たる芯が通っており、どれもハズレなく美味しい。流行り廃りのある時代の流れの中で生き続ける斉須シェフの料理は、やはり何よりも美味しいからなのでしょう。いつの時代でも「美味しいは正義」だと確信するレストランだと思います。
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思い出の美食の丘
2022.2.
美食の丘へ/COTE D'OR(三田)
Le menu du jour
鴨と猪のリエット
初めてのアミューズ。よく見る「桜海老のトースト」よりも香りがない分、口に入れた瞬間に広がる旨味が凄い。
魚介のソーセージ♡
鰆・帆立・穴子を使った魚介ソーセージをエシャロットソースで。旨味が凝縮されたソーセージの中には粗く切られた鰆が入れてあり、単調な食感を変えつつ旨味をプラスしてくれます。添えてある蕪の甘味も素晴らしい。
ヴォーグリューズ産 黒トリュフのかき卵/René Bouvier Gevrey Chambertin La Justice♡♡
この時期のお楽しみの1つが黒トリュフを使った料理。まずは『黒トリュフのかき卵』から。全くもって映えないその見栄えですが、超絶に美味しい。供された瞬間に皿から立ち上る黒トリュフの蠱惑的な香り、口にすると赤ワインのコクの中で卵の甘味と旨味が広がります。私の中で最高の卵料理と言っても過言ではありません。ソムリエの大園さんが選んで下さった『René Bouvier Gevrey Chambertin La Justice 2019』の華やかなピノノワールの香りとも素晴らしいマリアージュ。
ヴォーグリューズ産 黒トリュフのパイ包み焼き♡♡
そして、今年はもう1つのスペシャリテである『黒トリュフのパイ包み焼き』も事前に予約しておきました。供された皿からは焼き上がったパイのバターの香りが食欲を誘います。カットされた断面もとても美しいですが、食べるとまさに美しい味わい=美味。トロリととろけたフォワグラの旨味にゴリッとした食感の塊の黒トリュフ、そしてバター香るサクサクのパイ生地。脳が震えるほどに美味しい♡
山口県 マナガツオのムニエール マスタードソース/Bouchard Père&Fils Meursault♡
メニューでエシャロットソース記載されていたのに何故にマスタードソース?と不思議に思っていたら、先程いただいた『魚介ソーセージ』がエシャロットソースだったので、変えてくれたようです。さりげない心遣いが非常に嬉しい。マスタードソースの柔らかな酸味の中で映えるマナガツオの旨味。咀嚼の度にぶわーっと溢れてきて、甘味と旨味が口いっぱいに広がります。マナガツオを存分に堪能できるボリュームも素晴らしい。
国産牛テールの煮込み 赤ワインソース/Mongeard Mugneret Fixin 2017♡♡
久しぶりにいただく不滅のメインディッシュ。皿の上に鎮座する赤ワインのみで煮込んだという牛テールの肉塊は面白いように骨から外れ、ケモノ臭さなどは微塵もなく、芳醇なワインの香りと力強い旨味が食べた瞬間にグッときて、後味に肉の甘味が広がります。添えてある人参のピューレを付けて食べると、味わいに奥行きが生まれるよう。
苺のスープ ワイン風味♡
この季節のスペシャリテは、やはりコレでしょう。スープというよりかは苺そのもので、苺の酸味や甘味が十分に引き出されていて、実に美味しい。
ミニャルディーズ
ハーブティーと共に。じっくりと余韻に浸れるひと時。
1番美味しかった料理は?と聞かれても、悩んでしまうくらいに全てが美味しくて心に響きました。無骨でありながらも余計なものを削ぎ落として洗練された料理は何十年も多くの人を魅了しており、まさにスペシャリテの名に相応しい味わいでした。そして、支配人の松下さんをはじめとする日向のような暖かいサービスはいつ訪れても素晴らしく、オーナーシェフ斉須政雄さんの料理を更に輝かせていると思います。料理・人・空間、全てがいつまでも色褪せないレストランがここにあります。
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思い出の美食の丘
2021.10.
行く前から決めていた今日食べようと思っていた料理。しかしながら、メニューリストを見ると…全てがブレてしまい、全然違う料理を注文する私がいる。
後悔は微塵もない!
何故ならば、どれを選んだとしても美味しいのは間違いないから!
そんな感想をいつも抱いているのは、白金高輪駅から10分ほど歩いたところにあるフレンチレストラン「COTE D'OR」です。オーナーの斉須 政雄シェフの料理には顔があり、通年を通して供されるスペシャリテは勿論のこと、春夏秋冬その季節を代表する料理があり、長年愛されつつ今も尚輝いているまさにスペシャリテが多いレストランです。
今回、私が食べようと決めていた料理は『牛テールの煮込み赤ワインソース』。定番とも言えるメインの料理ですが、私が注文したのは…
今回のメニュー
自家製アンチョビトースト
自家製アンチョビ・玉葱・穂紫蘇を乗せた初めてのアミューズ。定番の桜海老とは違い、口の中で一陣の風が吹き抜けるような香りが爽やか。
セップ茸のフリカッセ エシャロット パセリ♡
セップ茸は縦切りではなく、輪切りにされており、かなり大きなもの。供されるだけで香るセップ茸の芳醇な香り。口にするとザクザクという食感やトロリとした食感もあり、爆ぜるような香りと共にパセリのほろ苦さも香ります。
フランス産鴨のロースト 季節の野菜添え♡♡
なんという美味しさ。そして1/2羽という期待を裏切らないボリュームが嬉しい。胸肉だけでなく、手羽や腿は勿論のこと、ハツやレバーなどの内臓も添えられています。カトラリーを跳ね返すような身の弾力とそれを咀嚼することで溢れる旨味が素晴らしい。更に別皿にあるキャベツのプレゼや栗と共に食べることで、また違った味わいの一面が見られます。キャベツのプレゼの酸味、栗の甘味がそれぞれに鴨の旨味を引き出していて、実に美味しい。
花豆のシロップ煮
花豆を使った珍しいアヴァンデセール。ほのかな甘味がどこか懐かしい。
チョコレートのマルキーズ カカオニブをふって そのソース
超濃厚なチョコレートにナッツのような食感のカカオニブ。これだけでもワインが進んでしまいそうな味わい。
ミニャルディーズ
ローズヒップとリンデンのハーブティーと共に。今までの料理の余韻に浸れる美味しさ。特にコーヒーガナッシュのマカロンが美味しかった。
数日前から考えて、唾を飲み込んでいた料理はどこへ行ったのか?全く違うものを注文してしまいましたが、後悔など微塵も感じさせないほどに美味しかったです。思い出しただけでもまたすぐにでも食べたいし、ジビエシーズンになったなら毎年逃している『青首鴨』を是非とも食べに行きたいと感じさせる鴨料理でした。
いつ訪れても、どんな料理があるか分からないドキドキ感とアラカルトから選ぶワクワク感があり、どの料理にも感動が溢れている…そんな素敵なレストランだと思います。
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思い出の美食の丘
2021.2.
昔はさほど興味がなかった食材の黒トリュフですが、この時期に食べたい料理があります。そのうちの1つを求めてやってきたのは三田にある「COTED'OR」です。オーナーシェフは今も尚、フランス料理界を牽引する巨匠の1人である斉須 政雄さん。
「COTED'OR」には今どき珍しく公式HPがなく、メニューも当日お店に行かないと分からない。そんなもどかしさもまたお店に足を運んでしまう理由なのかもしれません。今回はランチコースで食べてみたかった料理があったので、ランチコースにアラカルトからプラスαという感じでオーダーしました。
今回のメニュー
アミューズ
桜エビとグリュエールチーズのトースト。定番のアミューズですが、その圧倒的な香りがいつも素晴らしい。
小玉葱のタルト
斉須シェフがランブロワジー時代から作ってらっしゃるというブリオッシュ生地に小玉葱とマッシュルームのデュクセルが盛られたタルト。想像以上の大きさで、小玉葱はまるでスイーツのような甘味を引き出されています。スポンジのようにソースと玉葱の旨味を吸ったブリオッシュ生地は実に美味しく、付け合わせのセルバチコの苦味と酸味で口の中をリセット出来て、いつまでも美味しく食べれます。
ヴォーグリューズ産黒トリュフのかき卵(追加)♡
今回の目的料理であるこの季節のスペシャリテです。供されただけで、身体を包み込むような黒トリュフの蠱惑的な香りが立ち込めます。赤ワインソースのコクの中で、卵の甘味と旨味、黒トリュフの香りの三重奏が口の中で余韻長く響き合います。私の中で最高の卵料理と言っても過言ではありません。
エゾ鹿のロースト♡
何とも妖艶なロゼ色したエゾ鹿は、カトラリーが触れるだけでわかるような柔らかさ。咀嚼するとサクッとした歯応えの中で旨味がジュワッと溢れ、鼻から抜ける鹿肉の香りも素晴らしい。添えてあるサツマイモのピューレを付けて食べると、甘味がブーストされて更に美味しい。
イチゴのスープ 赤ワイン風味(追加)♡
スープと言う表現が正しいのでしょうか?いつもこの料理をいただくと思います。一見コンフィチュールのようですが全くの別物で、イチゴの酸味や甘味が100%引き出されたかのような深い味わいです。
ショコラマルキーズ
焼き立ての濃厚なガトーショコラにカカオニブが乗せられたデセール。ただ甘いだけでなく、苦味も感じられるオトナの味わい。
やはり斉須シェフの料理は食べたい食材を確りと食べられる。そんな感じがします。基本的にアラカルトなので迷う時間の楽しみもあり、どれを選んだとしても間違いない美味しさがありますが、食べ終えて「やっばりあの料理も食べたかったな」という心残りも感じるほどに魅力溢れる料理たち。次回は春〜夏頃でしょうか。季節の料理に出逢えるのが、今から楽しみです。
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思い出の美食の丘
2020.8.
前回の訪問時はコロナ禍の影響を強く受けていて食材が思うように集まらないので、コースのみの提供だった三田にある「COTE D'OR」で、ランチ。以前からランチコースは存在していましたが、前菜は決まっていてメインは魚か肉を選ぶだけだったのですが、今回は前菜もメインも数種から選べるプリフィックススタイルに変わって、更に楽しさが止まりません。
Menu du our
赤ピーマンのムース♡
この時期のシグネチャーメニューが、なんとアミューズに組み込まれていました。裏漉しした赤ピーマンにクレーム・シャンティとゼラチンでムースにしているそうで、赤ピーマンらしさはあまり感じられなくとも滑らかでコクもあり、艶やか。目が覚めるようなトマトソースの酸味のアクセントが料理を引き締めています。
冷製季節の野菜の蒸し煮 コリアンダーと共に♡
前回と同様にまたこのシグネチャーメニューもプリフィックスメニューから選ぶことができました。コリアンダーを纏った野菜たちは、確りとそれぞれの食感や旨味を残して奏でる、まるでオーケストラのような料理。
山口県産ホウボウのカリカリ焼き マスタードソース
ふわっとした身にカリカリとした皮目、さすがの火入れです。ソースは粒マスタードベースみたいで、コクのあるちょっとした酸味がホウボウの旨味を際立たせています。添えてあるブロッコリーでさえもバターの味わいが確りとして美味しい。
仏ブレス産鳩のロースト 蒸しキャベツ添え♡
追加。鳩のシルキーな舌触りに咀嚼するごとに溢れる旨味、そして食べ終えると鼻から抜ける香りが素晴らしい。ハツや砂肝などの内臓も添えてあり、量が多いので単調とならずに小気味良い食感が楽しめます。下に敷かれている蒸しキャベツが鳩の旨味を存分に吸収していて、実にコレも美味しい。
柑橘茶に泳ぐ白桃♡
メニューを見た瞬間から食べたい!と思ったので、デフォルトコースのものから差し替えていただきました。まさにメニュー名通りで、白桃が泳いでいます。甘酸っぱさはパッションフルーツかな?白桃の甘味を加速させてます。
たまりませんね。料理は王道なクラシックフレンチ、メニューを見て選ぶ楽しめもあり、堅苦しいないゆったりとした雰囲気、私のすきな要素が全て詰まっているようなステキなレストラン。季節を変えて、また伺いたいです。15850
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思い出の美食の丘
2020.5.
緊張事態宣言前に予約を受けていただいていた三田にあるフレンチレストランの老舗「COTE D'OR」。コロナ禍の状況なので、営業されているのか確認の電話してみると、「営業はしているのですが、食材が集まらない為にランチはコースのみになる可能性が高いですが宜しいですか?」と言われたので、「営業していただけるならば、勿論伺います」と返してやってきました。
当日。表に出されているアラカルトメニューも前菜・魚料理・肉料理それぞれ2種類しかなくて、ちょっと寂しい感じ。入店すると、やはりコースのみの提供になってしまうそうですが、その内容があり得ないほど豪華で…。
Menu du jour
アミューズ
定番の桜海老のトースト。供された瞬間から桜海老の香ばしさが花を擽ります。
冷製季節の野菜の煮込み♡
まるで、野菜畑のようなエチュベ。さほど野菜に興味がないので、スペシャリテと知っていながらも食べなかった料理。しかしながら、これは実に美味しい。これから暑くなる季節にちょうどいい爽やかがあり、それぞれの野菜の味わいが確りと残っています。
小鴨のロースト♡
凄かった…。歯を跳ね返すような弾力があり、咀嚼していくとシルクのような滑らかさに変わり、同時に力強い旨味を出しながら消えていきます。そして、その旨味の余韻の長いこと。実に美味しい♡
紅茶のシャーベット
口直し。口当たりは甘めですが、後味で一気に紅茶の香りがぶわっと華やぎます。
ビターチョコレートのマルキーズ♡
ドッシリと濃厚極まりないチョコレートケーキ。幸せの味わい♡
プティフール
♡抜かりなく、美味しい♡
追加注文していませんよ?これがランチコースで、5500円!あり得なくないですか?いつも高クオリティとボリュームで素晴らしいCPと思っているのですが、今回のはきっと特別でしょう。あぁ、思い出しただけでも余韻に浸れます。美味しかった♡10164
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思い出の美食の丘
2020.2.
黒トリュフの時期になったら食べようと思っていた料理があります。それを求めてやってきたのは1986年にオープンした三田にある老舗フレンチレストラン「COTE D'OR」。オーナーシェフは斉須 政雄さん。間違いなく、現在の日本におけるフレンチを支えてらっしゃるシェフの1人です。パリの「L'Ambroisie」で研鑽を積んでらしたということで、黒トリュフの時期になると『黒トリュフのパイ包み』を求めて来店される方も多い。しかしながら、私が食べたいと思っていたのはもう一つの黒トリュフ料理である『黒トリュフのかき卵』です。
桜海老トースト
カリカリのバケットに桜海老の香ばしい香りが鼻を擽ります。香りから楽しめる素敵なアミューズ。
山口産サワラのくん製 紅芯大根と共に
相変わらず前菜にあるまじき圧巻のボリューム。ふわりと香る薫香に滲み出る鰆の旨味が口の中に広がるのが、とても印象的。その濃厚な脂を一気に払拭するのが、添えてある紅芯大根。爽やかな酸味と微かなほろ苦さがまたこの鰆の味わいを求めてくるよう。
ヴォークリューズ産 黒トリュフのかき卵♡
この時期なのにメニューない!聞いてみると、昨夜でトリュフを使い切ってしまったそうで、本当にないらしいですが…予約時に食べたいことを伝えておいたので、1皿だけ取っておいて下さいました。心遣いに感謝しかありません。
目の前に供されただけで、トリュフの豊潤な香りがふわりとします。滑らかな舌触りの卵のコクの中で、トリュフの蠱惑的な香りに支配され、ソースとして周りを彩る赤ワインソースも旨味を足すのではなく、卵の甘味を引き出すような感じ。究極の卵料理と言っても過言ではないほどの美味しさ。
国産牛のしっぽの煮込み 赤ワインソース♡
やはり食べたいスペシャリテ。堂々たるボリュームの牛テールは骨髄がゼラチンのようにトロリと溶け出し、肉の繊維の一本一本がソーススプーンでも解けるほどに柔らかい。重そうに思える味わいは意外と軽やかで、美味しい。更に添えてある人参のピューレと共に食べれば、甘味と味わいの奥深さが増して、更に素晴らしい味わいになります。一切の無駄のないシンプルさであり、料理を見ただけでお店と料理人の顔が浮かぶ完成された料理。まさにスペシャリテです。
イチゴのスープ ワイン風味
この時期のデセールならば、私はこの料理一択です。イチゴの果実感があり、爽やかな酸味と甘味を赤ワインが引き立ています。
老舗たる凛とした雰囲気がありながらも、寛げる雰囲気もある不思議な空間。同じ料理は出さないというレストランも多い中で、春夏秋冬にお店の顔と呼べる完成された料理があり、その味を求めて客が集まる。素晴らしい流れが生まれており、今年は私もこの流れに身を委ねてみたい。
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思い出の美食の丘
2017.12.
HPやSNSが蔓延する中で、全くその世界に染まらないフレンチレストラン「Cote d'or」。メニューは行ってみるまで何があるのか分からず、それでも分かるのは確実に美味しいということのみ。久しぶりにやってきた今回は、あわよくば『白子』や『ジビエ』に期待を込めて。
陽の光がいっぱいに入り込む店内には、既にフライング入店されている方もいて賑わっており、一人客も多い。服装もちゃんとしている方もいれば、ラフな感じの方もいる。東京屈指のフレンチレストランとしては、かなりリラックスできる雰囲気です。
メニューを見ると、あった!『白子』!しかしながら、ランチタイムには『白子』が届いていないらしい…。残念…。このお店は基本的にアラカルトですが、実はランチタイムには5000円、ディナータイムには15000円のコースがあります。今回も前回と同様、ランチコースにプラスαという形でオーダーです。
今回の献立
桜海老のチーズトースト
変わらないアミューズ。今日は特に供されると、桜海老の香りがふわりとして、美味しかった。
鯵のマリネ サラダ仕立て
すごく肉厚な鯵のマリネに、蒸しキャベツを添えて。コースの前菜としては、かなりのボリューム。柔らかにマリネされた鯵と人参の食感と甘さが加わって美味しい。ほんのりと温かい蒸しキャベツが更に甘く、鯵を引き立てています。
イトヨリダイのカリカリ焼き パプリカソース
カリカリ焼きと言っていたので、もっと鱗とかを立たせたものかと思っていましたが、ちょっと違いました。皮目はパリッとしており、イトヨリダイの甘さも感じられます。パプリカソースは、身の甘さを更に引き出すような味わいで美味しい。さすがは「Cote d'or」、とてもボリューミーです。
国産牛のしっぽの赤ワイン煮
斉須シェフのスペシャリテの一つ。見た目は濃い味わいかと思いきや、なんとも軽やかで、肉の味も確りとします。それでいて肉質はトロトロで、絡まる髄のゼラチン質もたまりません。添えられている人参のピューレとソースをたっぷりとつけて食べると、甘さとコクが増して、実に美味しい。
紅玉のタルト
コースのデザートではなく、差し替えていただきました。添えてあるのは、サクランボから造られるブランデーのキルシュのアイスクリーム。酸っぱい紅玉は加熱することで、真価を発揮する林檎ですね。トロトロの紅玉は酸味と甘味が絶妙です。
1月下旬から2月上旬は、黒トリュフのベストシーズンだそうで、メニューには載らない『黒トリュフのパイ包み』や『黒トリュフのかき卵』が食べられそう。どっちにするか迷うところですが、とりあえずは、この丘にやってくれば見られる絶景のような料理の中から決めるのも、このお店の楽しみの一つだと思っています。
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思い出の美食の丘
2017.3.
気楽に美味しいクラシックなフレンチが食べたくて、やってきたのは白金高輪にある「Cote d'or」。斉須シェフの飾らないどストレートな料理はかなり好みで、約1年ぶりの再訪です。基本的にはアラカルトオーダーなのですが、メニューには記載のない昼5000円・夜15000円のオススメコースがあるので、今回はそれにプラスαという形でオーダー。
実食
桜海老とチーズのトースト
アミューズ。たまたまなのか、友達と一緒に来た時もコレだったなぁと思い出に浸ります。
鮪のタルタルミモザ風
鮪自体はさほどの脂はなく、さっぱり。上に盛られた卵黄がいい濃厚さを与えています。添えられた菜の花のマリネが、とても爽やか。
小鴨のコンフィ
ランチコースのメインの肉料理。カリカリの皮に反するように、身はホロホロ。ちょっとスパイシーなので、あとを引く味わいです。別皿で供されるジャガイモのガレットや下に敷かれたタマネギとニンジンの付け合わせも味がしっかりとしていて、美味しい。かなりのボリュームがありますが、あっという間に食べてしまいました。
鳥取直送 イナバジロー猪のステーキ ペッパーソース
最近は魚ばかり食べているので、追加したのも肉料理。鳥取はジビエの中でも猪と鹿が特に有名らしく、イナバジローとうのは仕留めた猟師さんのお名前らしい。
ジビエらしいワイルドな歯応えはある中で、噛み締める度に肉の味わいがしっかりとします。ペッパーソースもその肉の味わいを殺すことはなく、美味しい。添えられた根セロリピューレの苦味がいいアクセントになっていて、より肉の旨味を引き立ています。
イチゴのスープ ワイン風味
コースのデザートを差し替えていただきました。スープとありますが、ほんのりとワインの風味がするくらいで、ほとんどイチゴ。この時期、最高のデザートです。
この時期ならばあると思った『青首鴨』や『白子のガレット』は、今年は一度も提供していないらしい。メニューに載らない『黒トリュフのパイ』や『黒トリュフのかき卵』もこの時期のスペシャリティなのですが、さほど黒トリュフが好きではないので食べませんでした。今となれば食べておけば良かったかなって、ちょっとした後悔。また行く口実にしようと思います。
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今夜、美食の集う丘へ
2016.4.
高校、大学、バイト先には勿論、友達と呼べる人達がいた。けれど社会人になり、仕事や結婚などをきっかけに疎遠となっていく人が殆どで、一緒に何かをする友達はいないのかもしれない。それでも年に1、2回地元でもない私がいる街に遊びに来てくれる友達がいる。今夜はそんな友達とお食事。
白金高輪駅から10分くらい。住宅街のマンションの1階という稀有な立地にあるフレンチレストラン「Coted'or」。「東京のクラシックなフレンチが食べたい」という友達のリクエストに私が選んだお店です。オーナーシェフの斉須政雄さんが作り出す料理は、変化球などない渾身のストレート的なものと聞いていたので、クラシックフレンチが好みの私もいつか食べに行こうと考えていたお店なのです。
お店の外には今夜のメニューが貼り出されていて、友達と眺めていると、木の扉が開けられて、にこやかに中へと誘ってくれました。店内は程よく照明を落とし、ムーディーな雰囲気が漂い、ガラス張りの壁からは中庭が見渡せる。きっと昼は明るくて、開放的なんだろうと思います。席に案内され、メニューを見る。基本的にアラカルトオーダーのようですが、昼と夜共にお任せコースがあるそうです。今回はアラカルトで、オーダー。
実食
『桜海老のトースト』
アミューズ。ふわりと桜海老の香りがして、春らしさを感じます。
『青森下北産サクラマスの燻製紅心大根と共に』
偶然にも友達と一緒。友達曰く「量がおかしい…」というくらいに、前菜としてはかなりのボリュームです。このサクラマス、薄くないんですよ?それぞれが5ミリくらいはあります。
燻製といっても、ふわりと香りを纏わせた程度で、脂をたたえた身はとてもジューシーで美味しい。
『国産牛しっぽの煮込み赤ワインソース』
私は来る前から、この料理が非常に食べたかった。ストレートな料理ならば、きっと!その想像通りなお皿です。
勿論、テールはナイフを入れるだけでホロリと崩れて、肉汁が滴ります。それでいて脂はしつこくなくて、赤ワインソースもあっさり。付け合わせの人参のピューレと共に食べると、濃厚さが増して味に深みが出て、非常に美味しい。
友達は『ランド産鳩のロースト』。丸々一羽かな?「ホントに量がおかしい…」と言いながら、食べておりました(笑)
『甘夏のスフレ』
ホントは『イチゴのスープ』を飲んでみたかったのだけど、なかったので。2人前からのオーダーだそうで、1人で来たら食べられないと思い、友達と一緒にオーダー。
口の中で淡雪の如く消える食感を楽しむと、「ホント、甘夏だ」と口を揃えて言った程に、しっかりとした味が残ります。
サービスは付かず離れずの心地よい感じで、聞けば何でも答えてくれる和やかな雰囲気が店内にはあります。お客さんもドレスアップしている方やシャツ一枚というラフな感じの方もいらして、いい意味でこの土地に溶け込んでいるといった印象を受けました。
料理は申し分なく美味しいし、私好み。次回は秋か初冬にふらりと寄って、ストレートな美味しさに浸りたいと思います。
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Restaurant name |
Cote D'Or
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Categories | French |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3455-5145 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都港区三田5-2-18 三田ハウス 1F |
Transportation |
8 minutes walk from Shirokane-takanawa Station on the Tokyo Metro Namboku Line and Toei Mita Line 583 meters from Shirokane Takanawa. |
Opening hours |
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Budget |
¥20,000~¥29,999 ¥6,000~¥7,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥30,000~¥39,999¥8,000~¥9,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
10% |
Number of seats |
34 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat |
Drink |
Wine,Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant |
Service |
Sommelier |
Remarks |
[Lunch] Course 5,500 yen, a la carte available [Dinner] Course 15,000 yen, a la carte available |
2024.5.
思い出の美食の丘/COTE D'OR
桜海老とグリュエールチーズのトースト♡
定番のアミューズですが、供された瞬間から立ち上る桜海老の香ばしい香りに脳が震えます。
信州産 グリーンアスパラガスのヴィシソワーズ♡♡
目の前にすると、グリーンアスパラガスの青い香りがとても心地よい。スープには穂先や軸の部位も浮かべており、口の中でザクザクと存在感の抜群。そして、また香りが爆ぜる。ランチメニューなので、またいつ出逢えるか分かりませんが、実に素晴らしいひと皿。
茹で上げ白アスパラガス ドレッシングソース♡
皿としては、全く映えないですが、料理の完成度は素晴らしい。まずは何もつけずにそのままいただけば、白アスパラガスの甘い香りを堪能できます。皿に添えられているのは、岩塩とマスタードドレッシング。岩塩をつければ、より甘味は感じられ、ドレッシングをつければ、仄かな酸味と辛味でより旨味を感じれます。三者三様の味わいを楽しめますが、どちらも最後はジュワッと溢れる白アスパラガスのジュースを味わえて美味しい。そして、味わいだけでなく、刹那の間でサクッと歯切れる茹で加減が絶妙。
北海道産 桜鱒の温かいムース サフランソース♡
供されると、皿から立ち上るサフランの香りがぶわっと身を包みこみます。温いムースの中には桜鱒の身が忍ばせており、旨味と甘味を確りと感じられて、「桜鱒を食べている!」という感じになります。
スペイン産 若鶏のロースト カリカリ焼き♡♡
カトラリーを入れると、驚くのはその柔らかさ。身はとろけるようで、皮は表面がカリカリとしつつ中心部はプルプル。スペインの鶏とは、こんなにも美味しいものなのか!と叫びたくなるほどの美味しさ。ソースもトマトの酸味とベースのフォンドボーの旨味がこの肉の旨味を更に倍加・累乗させているかのようで、絶品。
国産牛の尾の煮込み ワインソース♡♡
不動のスペシャリテを久しぶりに堪能させていただきました。皿の上にあるのは、漆黒の牛テールと濃いオレンジ色の人参ピュレのみ。ほろほろと骨から外れる身は余計な味わいはなく、純粋な牛の旨味。ソースは確りと赤ワインが活きており、風味などのレベルではありません。人参ピュレは極限まで甘く、単体でいただくと甘味が強すぎるくらい。で、この3つが口の中で出逢うと…まさにスペシャリテの名に相応しい味わい。フレンチの中でも最高のひと皿だと思います。
パスティスのソルベ♡
口に入れると、ふわりとパスティスの薬草香がしますが、それも一瞬で爽やか。
カスタードプディング♡♡
まさかこのお店で、プディングに出逢えるとは。昔は作っていたそうで、最近になってまた作り出したら人気になっているそうです。プディング自体は玉子感が確り目で、カラメルソースは初めちょっとビターですが、一気に濃密な甘味が広がります。私の鉄板のデザートになりそう。
白金高輪にある老舗フレンチレストラン「COTE D'OR」に再訪。オーナーシェフ・斉須 政雄さんの料理は味・ボリューム共に色褪せぬクラシカルなものであり、余分な物を削ぎ落とした皿は、現代において重要視される豪華さや華やかさなど微塵もありません。歴史を感じさせるレストランの顔とも呼べるスペシャリテがあり、また四季ごとの名物料理もスペシャリテと呼ぶに相応しい風格があります。魂を感じる料理と血の通ったサービスのあるこのレストランは、いつ訪れても心揺さぶられる素晴らしさに満ち溢れています。