Restaurant name |
A Cote Patisserie(A Cote Patisserie)
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Categories | Sweets 、Cake、Chocolate |
03-3447-1354 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
東京都港区白金台2-5-11 |
Transportation |
都営バス「白金小学校前」下車、徒歩2分 361 meters from Shirokanedai. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
~¥999 ~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
( テイクアウトのみ) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wheelchair access |
Food |
Healthy/beauty food menu |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
Take-out |
With children |
Kids are welcome |
Remarks |
書かれているお願い事項 |
本当に小さなお店なのです。明学大の斜向かいに、よく気を付けていないと通り過ぎてしまいそうな感じでひっそりとあります。店内はご夫婦がいらっしゃる売り場とお客さまが1名入る接客スペースしかありません。
パティスリーと言っても華やかなケーキが並ぶわけではなく、とても素朴な焼き菓子だけのお店ですし、売り物の数もすごくたくさんあるわけではありません。10種類くらいでしょうか。
さらに買い物中は接客を受けているというより、シャイなコミュ苦手さんと対峙してこちらから話を聞き出しているような空気感すら感じます。ドアには少し気難しい注意事項も貼ってあって初めてドアを開ける時には勇気がいることでしょう。
しかし、それらのuncomfortable要素を全て凌駕して圧倒的に雄弁に商品が語りかけて来るのです。菓子職人がどれだけ一生懸命、良い材料を手を抜かずに美味しくするための努力を重ねて焼き上げ、心を込めて一個一個手に取って検品して大切に袋に詰めてここに並べているのかを。
大袈裟でなく、口に入れたら一枚のクッキーに込められた真摯な作り手の思いがダイレクトに伝わって来て、少し涙が出そうになりました。素朴で甘すぎず、良い素材を極限まで活かした焼成。
材料も工程ももちろん手間を掛けておられると思うのですが、よくよく見ると一枚一枚にハッピーで優しい、少し複雑に組み合わされた柄違いの絵柄が丁寧に型で押してあります。
ああ、これを作った人は(多分、店頭では一言も発しないでこちらを見つめるコワモテ職人肌なご主人)は、とても優しく真面目で誠実な人なのでしょう。そして自分の焼いたクッキーが誰かの日常を少し幸せに出来たら良いなと思って作っているのでしょう、きっと。
そうでなかったらこんな手間のかかる柄違いの型押しを一枚一枚にしないと思うので。このお店の商品から伝わって来るメッセージは①クッキーを美味しくすること、②誰かを少しハッピーにすること。
逆に、もうそれ以外のことはあまり考えてないのかもしれません。例えば、もっと儲けたいとか、愛想良くして人気者になりたいとか、雑誌やテレビに取り上げられて有名になりたいとか、カッコいい広い店舗で見栄え良く売りたいとか、センスが良いと褒められたいとか、、、
そんなことは全然重要じゃないから切り捨てて、美味しく作ることと食べて幸せな気持ちにすることに特化したスタイルゆえの、冒頭に書いたuncomfortable要素だったのかなと拝察。
そのような作り手の気持ちをこちらも誠実に受け止めて大事に食べようと思う極上のクッキー達でした。
お買い上げしたのは
・「ココアクッキー(ブラックビスケット) 1,000円」
・「バタークリームサンドクッキー 1,800円」
・「グリュイエールチーズとアーモンドの甘くないクッキー(ブーレット) 1,800円」
正直、人にあげて「これだけのお値段がする品質だ」と分かるくらいのクッキーマニアはそんなに多くない気がするので、自分用の贅沢なおやつにいただこうと思います。
いや、そう思った側から我が家の相方が「うめーな、これ?」と、値段を慮らずに、いつもながらポリポリ遠慮なく食べてしまいますが……待ってー!これは大事なクッキーだから一日一枚ずつにしてー!