報連相したくなる1枚
この美味しさを誰かに伝えたい、そんな1枚だ。
「TARANTELLA da luigi」の"ブラッチョ・ディ・フェッロ"である。
具材は、ほうれん草ペースト・モッツァレラ・リコッタ・サラミ・ミニトマト。
まずは、ほうれん草ペースト。
青々しい香りが勢いよく吹き抜け、逞しい土の滋養が、舌に根を張り巡らせる。
そして、チーズ。
リコッタはねっとりと甘く、モッツァレラはしなやかに伸びる。
ペーストとチーズが抱き合い、一つになり、優しく深い旨味が口腔を包み込む。
その中で、ミニトマトは熱く弾け、サラミが鋭く切り込む。
丸みの中にアクセントがあって、旨味のテンションが上がっていく。
"ブラッチョ・ディ・フェッロ"がもっといろんな場所で食べられるようになってほしい。
この美味しさを、"報告"、"連絡"し、より広まるように"相談"したい。
ビスマルクの証明
白金高輪にある「TARANTELLA da luigi」。
ピッツァやパスタ、ナポリをはじめとしたイタリア郷土料理を楽しめる人気店だ。
当店のピッツァは28cm - 30cm の大きなもの。
生地の量はおそらく250gはあろうか。
ピッツァを食らいたいと言う欲求を申し分なく満たしてくれるボリュームである。
香ばしいコルニチョーネはふっくらとして弾力に富み、一方で中心部の口溶けは滑らかで粉の旨味も立っている。
具材なしでも十分に旨い素晴らしいものである。
今回はビスマルク。
具材は、イタリア産ポルチーニ茸、自家製サルシッチャ、半熟卵、燻製モッツァレラ。
供されたそれは、黄金の半熟卵が照明によって一層眩しく輝きを放つ。
ほんの数秒釜から取り出すのが早ければ生であろう際をゆく絶妙な火入れであり、口に運んだ瞬間、ドゥルっと卵が滑り込み、具材たちを包み込む。
卵のコーティングによってプリッとしたポルチーニは一層艶かしくなり、噛めば燻製モッツァレラの薫香と交錯し、森の神秘を秘めた深みのある香りが、鼻を心地よく抜けていく。
サルシッチャはごろごろと肉感が強く、練り込まれた独特に甘いアニスもまた香りを彩り、噛んでいくほどに風味が膨らみを増していく。
やはりビスマルクにはキノコとサルシッチャが欠かせない。
「TARANTELLA da luigi」のビスマルクはそれを証明してくれる。
誰だってお腹いっぱい食べたい時がある
ナポリをはじめ、南イタリアの郷土料理を提供する「TARANTELLA da Luigi」。
おつまみ、前菜、パスタ、ピッツァ、肉魚料理、揚げ物、ドルチェ。
品数100を超える豊富なメニューに「食べたいものが無いなんて絶対に言わせない」というオーナーの強い意地を感じる。
ピッツァは直径28-30cmの大きなサイズ。
こんがりと焼き上がった生地は外はサクっと中はもっちり。
噛む程に香ばしさと力強い粉の風味が広がり、絶妙な塩当てが小麦の甘みを引き立てる。
加えて具材は惜しげもなくたっぷり。
片手では持ち上げられないほどに重量感があり、これなら幾ら活発な胃袋も大人しくなる。
「ナポリラグーとほうれん草」の具材は、肉のトマト煮込み・ほうれん草ペースト・フィオルディラッテ。
一般的にラグーと言うと、挽肉を煮込んだミートソースが有名だが、ナポリでは塊肉を使用する。
当店の煮込みに使用しているのは牛肉の脛肉もしくは肩肉であろう。
煮込まれた肉は適度な脂肪分だけが残り、舌に乗せる否や繊維がほろほろと崩れ、ハーブが鼻を抜けていき、肉の旨味とトマトの酸味が境目なく溶け込んだ濃密が口腔全体を満たしていく。
ほうれん草ペーストも青い滋味がしっかりと感じられ、煮込みの中のハーブの香りに共鳴する。
そしてこの2つを繋ぐのが、フィオルディラッテというチーズだ。
高い粘度が多汁な煮込みとペーストを渾然一体とさせ、リコッタに似たさっぱりとした甘みが肉の脂を引き立てると同時に旨味の重厚を軽やかにさせる。
味・量共に申し分なし。
誰だって腹八分を超えてお腹いっぱい食べたい時がある。
そんな時「TARANTELLA da luigi」はうってつけの店である。
ピッツァを頬張り、笑い合う。
供された途端、焼き上がった小麦の香ばしい香りに喉が鳴る。
生地は、もちもちとて逞しいが、ふっと香る小麦の甘い香りに和むのがなんとも憎い。
裏面もしっかりと熱が入っていて、焦げの苦味が微かに過るが、それが粉の甘みに光を照らして、小麦の風味を輝かす。
「水牛モッツァレラのマルゲリータ」は、トマトが瑞々しく、水牛のモッツァレラも厚切りで惜しみない。
個々の輪郭がはっきりとしながら、潤沢なオリーブオイルによって一つにまとまる。
熱々を頬張れば、大地の甘みを讃えた甘やかな情熱が舌を渦巻き、幸せが体の奥底から迫り上がってくる。
当店は、イタリア料理の醍醐味を広めたいというオーナーシェフの熱い想いから、ピッツァ以外のメニューも豊富である。
ピッツァは勿論、ドリンク片手に数々のイタリア郷土料理に舌を打ち、大いに笑い合いたい。
Restaurant name |
TARANTELLA da luigi(TARANTELLA da luigi)
|
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Categories | Italian、Pizza、Pasta |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-6408-5552 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都港区白金3-22-2-1F |
Transportation |
都営三田線白金高輪駅より徒歩5分 327 meters from Shirokane Takanawa. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥6,000~¥7,999¥2,000~¥2,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX) Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
コペルト(席料)\500 |
Number of seats |
45 Seats ( カウンター6席テーブル39席) |
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Private dining rooms |
OK For 2 people、For 4 people、For 6 people、For 8 people |
Private use |
OK For 20-50 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables 外に灰皿あり |
Parking lot |
not allowed 周辺にコインパーキングあり |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Counter |
Drink |
Wine,Cocktails,Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
With family/children |Date |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
(Surprise) Party accommodations,Take-out |
With children |
Kids are welcome |
Website | |
The opening day |
2011.2.2 |
Remarks |
※イタリアワインにこだわる |
PR for restaurants |
ガエターノ・エスポズィト氏とアントニオ・スタリタ氏の薫陶を受けたナポリピッツァとナポリ等の
二人の巨匠から徹底的に叩き込まれた職人魂、永年のイタリア滞在中に食べ歩き学んだ、サルデーニャやナポリの郷土料理。それらを妙な創作などすることなく、美味しいワインとともに出す。待ちに待った正真正銘、本物の南イタリア料理店です。薪窯をはじめ店内装や照明、小物類の数々、雑然と置かれた雰囲気がマルッキリナポリ。達磨さんや招き猫もいかにも、あちら風。トイレの洗面器や使いつらい鍵など必見(笑)。 |
強烈なパンチラインを食らった。
"TARANTELLA da luigi"の「ノーチェ・エ・トレフォルマッジ」である。
当店はピッツァのサイズが大きいが、具材もたっぷり。
具材は、モッツァレラ・ゴルゴンゾーラ・フィオルディラッテ・胡桃。
生地と同量、いやそれ以上あるのではないかと思える爆量のチーズである。
3種といえど、その重厚な味わいは、クワトロに匹敵。
胡桃は、カリカリと食感にリズムを生むと同時に弾けるたびに、油脂を滲ませる。
加えて、15個ほど供される個包装のハチミツを惜しみなく垂らしてやる。
ずんずん。胃袋に落ちていく度に地響きが鳴り響く。
見たまんま、"スーパーヘビー級"な1枚であった。