Restaurant name |
Setagaya Seimenjo
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Categories | Ramen |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
東京都世田谷区梅丘1-23-5 |
Transportation |
梅ヶ丘駅 南口から徒歩1分 94 meters from Umegaoka. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
~¥999 ~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)、Rakuten-Edy、nanaco) QR code payment Accepted (PayPay、d Barai、Rakuten Pay) |
Number of seats |
13 Seats ( カウンター13席) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Counter |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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With children |
Kids are welcome(Babies are welcome),Baby strollers accepted |
Website | |
The opening day |
2023.9.1 |
こちらは2019年3月にOPENした「柴崎亭」さんの2号店「柴崎亭 梅ヶ丘店」が前身ですが、2020年6月には「SHIBASAKITEI+」としてリニューアルされ、2022年10月には「柴崎亭 梅ヶ丘店」に戻り、2023年9月に「世田谷製麺所」として再度リニューアルオープン、さらに2024年2月には店名はそのままで価格も商品も一新されたという状況で正しいでしょうか。
何がしたいのか分かりませんが、ころころ色んなものが変わるので長らくBMはしていたものの、「勝や」さんの安定の味を優先していた自分がいます。
でもあの「柴崎亭」さんの2号店であり、巨匠 石郷岡三郎氏の息がかかっていることに変わりはないので訪問してみることにしました。
ちょっと食べログを確認したら、「世田谷製麺所」になってしばらくは、大盛がっつり系のラーメンを提供していたようで、その時のビジュアルに案外惹かれていたのですが、今年2月頃から現在の端正系の高級路線へと変貌を遂げているようです。
平日14:01に現着すると並びは無く、店内には何と先客0です。
中途半端な時間でしたが結構広めの店内に自分だけというのはなかなか経験無いですね。
しばらくして後客1名入店されましたが。
男性スタッフに「キャッシュレス決済のみで現金使えませんが大丈夫ですか?」と聞かれたのでノープロブレムと着席しました。
まずは各席のQRコードを読み込んでモバイルオーダーするのですが、QRコードと自分のスマホのカメラの相性が悪く読み込むまでにかなり時間がかかりました。
スマホ画面から「醤油 特製和出汁そば」1450円をオーダーすると、厨房には自動的にオーダーが通るようですね。
その後スタッフさんがタブレットを持ってきたので「PayPay決済」をお願いし、タブレットに表示されたQRコードを読み込んで決済しました。
何とも最新なシステムですが、正直慣れないと余計時間がかかる気がしました。
これから新紙幣対応のために券売機を変えるよりはキャッシュレス化した方が経費的に全然安いのかも知れませんが、現金不可ということは、キャッシュレスなど縁の無い地元のご年配の方などはターゲットから完全に外れてしまったようで、少し寂しさすら感じました。
しかし、よく考えたら自分はラーメン店以外ではほぼキャッシュを使うことが無く(コインPも多少高くても最新の決済マシンを備えているTimesさんを優先しますので。)、いよいよラーメン店も時代の流れに乗らざるを得なくなってきたのかという感慨に、まさか梅ヶ丘で耽るとは思ってもいませんでした。
価格設定は、理由はあるのでしょうがかなり強気な印象を受けました。前回投稿の「源九」さんとのギャップがあまりにも大きすぎたせいですね。
スタイリッシュな店内はカウンター13席のゆったりとした作りで、男性スタッフさん2名でオペレーションされています。
小麦の袋が積んであったりしましたが、製麺機は見当たらなかったように思います。
「製麺所」を名乗るくらいですので自家製麺は間違いないと思いますが。
オーダーから5分後に「醤油 特製和出汁そば」が着丼です。
見た目は豪華で、当初に戻ったというのが正しいのかどうか分かりませんが、正統派すぎるビジュアルです。
スープをいただくと、節系と煮干しが香る美味いスープ。
これは「本店」を彷彿とさせるもので、「和出汁」というだけあって、魚介と乾物から抽出されたあっさりしつつも滋味深いスープは表面の香味油が無ければ美味いうどんや蕎麦のスープに近い印象ですが、そこにしっかりと「ラーメン」を感じさせるあたりは流石の技術ですね。
香味油はラードベースのように感じられるので、完全なアニマルオフでは無いかもしれません。
自家製の中細ストレート麺は、「本店」よりやや太目で平打ちに近いもので、パツン系を想像していましたが、意外とツルシコ系というか絶妙な啜り心地に適度な弾力が感じられるものです。
麺自体の味と香りもしっかりと感じられて、麺と麺が密着しやすくそこにスープがしっかりと絡んでくるのでスープとの相性も抜群です。
チャーシューは低温調理の肩ロースが1枚とロースが2枚です。
肩ロースは大きく厚みも結構ありますが、しっとり仕上がっていて適度な歯ごたえはありますが、噛み切りにくさは感じない程度で、肉質の良さを感じられる美味いものです。
ロースはやや薄めにカットされていますが、塩味の入りが適度で、柔らかジューシーで赤身の美味さを堪能できる逸品です。
ワンタンは3個入っていますが、とにかくトロトロの皮が美味いです。
しっかり詰まった餡も豚挽肉ベースだと思いますが、固まったものではなくジューシー系の柔らかい餡で美味いです。
薄くてスープに浸ると原型を留めなくなってしまう皮とこの餡の組み合わせは主役級の出来栄えだと思いました。
そしてその存在に違和感を感じさせていた団子系のものは、さつま揚げのようで、ふんわりとした柔らかいすり身にニンジンや玉葱が入っていてかなり美味いです。スープとの相性も全く問題ない新鮮なトッピングでした。
シャクコリとした食感の太目の穂先メンマは見た目よりしっかりとした味付けで、クセの無い上品な仕上がりです。
九条ネギは、繊細な細切りになっているので見た目は良いですが、スープの中で固まってしまうので、スープ全体に広がらず、風味を単体で味わうという感じになってしまうのが少し残念かも知れません。
味玉はしっかりと味が染み込んだ美味いものでしたが、茹で加減はやや硬めでした。
割と白身の割合も多く黄身の濃さもやや濃い目ぐらいでしたので、ブランド卵ではなく普通の卵なのかもしれませんが味入れは絶妙ですね。
このラーメンは「さつま揚げ」以外は割と王道で最近の流行りに乗っかった印象を受けますが、それぞれの具材への拘りを感じられるクオリティの高い1杯だったと思います。
ただ、こちらがオープンして間もない頃、某YouTubeチャンネルのインタビューで石郷岡氏が「近くの某大学生に安くお腹一杯になって欲しい、だから1200円のラーメンとか自分としてはあり得ない」と麺量220gの新作について語っていた記憶が鮮明で、それがどうしてこのように急ハンドルを切ることになったのか、お店のシステムと併せて色んな思いが交錯する1杯でもありました。美味いラーメンであることに間違いないだけに先入観無しでいただきたかったですね。
ごちそうさまでした。