阿佐ヶ谷の地下に昇り龍を見た、の巻
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜は二か月ぶりのこちら、【鮨 しゅん輔】さんにお伺いしました。
中野駅南口の【大勝軒】で、つけ麺の美味しさに目覚めたラッコ。
膨らんだお腹を右手でさすりながら、大久保通りを西へノテノテノテ。環七を渡ると遭遇したのが高円寺の商店街。
北口は詳しいけれど、南口にもこんな昭和の商店街が延びているなんて、高円寺ってやはり素敵な街。
ぐるぐると周辺をめぐって更に西に向かい、阿佐ヶ谷駅に到着。意外に近い・・・
喫茶店でちょっとだけ休んで、六時前にお店に向かうと、いつも通り一番乗り。毎回毎回そうだけど、ラッコってせっかちなんかな、アハッヾ(≧▽≦)ノ
六時の時報が有線で流れ始めると地下からトントントンと階段を登ってくる音。カワユイ女子が引き戸を開けてご案内。
ラッコはお一人様の指定席に座り、生ビールで喉を湿らせます。
右手を見ると、ご常連様からのプレゼントらしきバカラの龍の置物が鎮座。その横には食べログシルバーの楯が輝きます。
『これって、猫なんですよ』と高岡氏。
『そう思えば猫にみえてきた、グフッ』とラッコ。
『角度を変えるとラッコですよ』
『ええっ、ホンマや』
『そんな訳ないじゃないですか』
イジり返そうと思ったけど、やはり寄り切られてしまった、アハッ(^◇^)
さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
年男の高岡氏。龍年生まれなので、まさに昇り龍の如き勢い。
今夜のお客さん十二名を脇板とふたりで的確に差配するさまは、若き親方としての威風さえ漂います。
ツマミの味付けは、素材の地味を壊さない最小限の足し算。
『味を入れ過ぎちゃうと、何を食べているのか分かんなくなっちゃうじゃないですか』とにこやかに微笑みます。
コースのお値段は24に上がりましたが、それでも破格の設定。
しばらく通うな、酒飲みのラッコとしては、グフッヾ(≧▽≦)ノ
<つまみ>
なんといっても今夜は加治木の湯霜と漬け。これは抜群にウンマイ!
数の子の酒粕白味噌漬けにも呆然。これはお酒の親友やねん。
鰊と鰯のなめろうも癖の強い薬味は控え、その地味と滋味を最大限に引き出します。
⚫︎茶碗蒸し:蛤
⚫︎真鯛:塩
⚫︎加治木:湯霜、漬け、山葵
⚫︎煮蛸:山葵
⚫︎白海老:昆布〆、煎り酒和え、富山
⚫︎平貝:炙り、海苔佃煮、柚子胡椒、七味
⚫︎数の子:酒粕、白味噌
⚫︎なめろう:鰯、鰊
⚫︎蒸し鮑:蝦夷鮑、北海道
⚫︎鮟肝:お稲荷、胡瓜、寿都
⚫︎鰆:西京味噌焼き
<握り>
ネタにより白シャリと赤シャリを使い分け。更にシャリの温度も変化させます。ネタとシャリと薬味のバランスも良く。やはり他店との違いは明らか。
今夜は八幡浜の白甘鯛が飛びぬけて美味しかったヾ(≧▽≦)ノ
⚫︎墨烏賊:小柴、塩酢橘
⚫︎白甘鯛:真昆布〆、八幡浜
⚫︎中トロ:背ナカ、勝浦
⚫︎大トロ:腹カミ、塩釜
⚫︎小肌
⚫︎金目鯛:藁炙り、柚子胡椒
⚫︎しめ鯖巻き:大葉、ガリ
⚫︎車海老:宇部
⚫︎馬糞ウニ:手巻き
⚫︎穴子
⚫︎鮪:全部入り太巻き
⚫︎玉子
⚫︎潮汁:真鯛
<お酒>
・生ビール
・豊能梅:純米吟醸、おりがらみ、香南
・作:純米吟醸、雅乃智、鈴鹿
・十四代:純米吟醸、槽垂れ、生原酒、村山
・惣邑:純米吟醸、長井
・南方:超辛口純米、和歌山
・たかちよ:純米大吟醸、南魚沼
阿佐ヶ谷の地下に名馬を見た、の巻
日曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜はおよそ二ヶ月ぶりのこちら、【鮨 しゅん輔】さんにお伺いしました。
六時丁度に扉が開き、地下への階段をトントントン。高岡氏の正面に座って、先ずは生ビールで唇を湿らせます。
カウンターにはご夫婦が三組、仕事仲間と思しき男子二人と女子の三人組、それからオヤジの二人連れとラッコの計十ニ名。
個室には他にも五、六名のお客さんがいらっしゃるようです。
ラッコはいわゆる、クリぼっちっす\(//∇//)\
『あっしがお相手しましょう』と、優しく呟く高岡氏。
『えっ、ホント(^◇^)』
『タップリ、呑ませますから、アハッ』
何だよぉ〜、呑ませるだけかヨォ。グフッ\(//∇//)\
いつになったらサウナにご一緒してくれんねん。
ちょっと話が変な方向にズレていきそうなので、それはともかく、本題です。
今夜のコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
今夜は何と言っても福井の鰤の湯霜の漬け。
一瞬、カジキかと思いましたが、その桜色に艶めく地肌が何とも言えず、美しい。
それに舌に乗せると、漬けの仄かな塩味が味蕾をくすぐります。
松島の大穴子の炙りもウンマイ。炭で焼き切った皮目のパリパリが最高、アハッ\(//∇//)\
<つまみ>
⚫︎茶碗蒸し:白子、擦り流し
⚫︎鰤:湯霜、漬け、福井
⚫︎真鯛
⚫︎煮蛸
⚫︎煮牡蠣:牡蠣出汁の葛粉餡
⚫︎鰆:炙り、答志島、四日目
・西京味噌添え
⚫︎香箱蟹
⚫︎鮟肝:お揚げ、胡瓜
⚫︎蒸し鮑
⚫︎タラコ:炙り
⚫︎穴子:蒲焼き、松島、450g
<握り>
⚫︎墨烏賊:出水
⚫︎九絵:昆布〆
⚫︎中トロ:戸井、延縄、大トロ寄り
⚫︎中トロ:戸井、延縄、腹ナカ、シャリ温度高め
⚫︎小肌:赤シャリ
⚫︎金目鯛:藁燻し
⚫︎しめ鯖巻き:五島
⚫︎車海老
⚫︎馬糞ウニ:手巻き、丸共海苔
⚫︎穴子:対馬
⚫︎太巻き:赤身漬け
⚫︎玉子
<お酒>
・生ビール:小グラス
・羽州誉:純米大吟醸、山武
・上喜元:純米吟醸、酒田
・十四代:純米吟醸、槽垂れ原酒、生酒、村山
・駿:純米、福岡
・帰山:純米吟醸、超辛口、佐久
・菊の司:心星、岩手
・竹泉:純米、朝来
阿佐ヶ谷の地下に奔馬を見た、の巻
木曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜は前回からほぼ一ヶ月の短いスパンですが、こちらの″鮨 しゅん輔″さんにお伺いしました。
これまでの訪問は二十回を超えますが、それでも通い続ける理由は、ひとつ、【叔父貴と慕ってくれる】ふたつ、【場を乱すハシャギ過ぎの客をたしなめる男気】、みっつ【お客の笑顔が大好物】、といったところでしょうか。
複数での予約だと来年後半になりますが、ラッコは一人枠ということで、なんとかかんとか、座席を確保出来ている現実に感謝。
ところで今夜も十二席の内、半数の六席が女子。
絡みつくような熟女ビームを軽くいなしながら、爽やかな笑顔ですべてのお客に等しく応対する高岡氏。
今宵も素敵な時間を共有させていただきました。
さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
前月にお伺いした際、『内容はほぼほぼ同じになるかもしれません\(//∇//)\』なんて、一厘刈りの頭を下げられる高岡氏。
『オッケーっす。だってこちらのお店の空気に浸かりに来ているんですから・・・』なんて、還暦ジジイの余裕を見せるラッコ。
とは言え、マナ鰹の炙りはお初だし、マグロの蛇腹は明らかに脂乗りが違うし、こんだけ希少な銘酒も呑むことがかなったし、いやぁ、コイツは毎月お伺いしても楽しめるんやないかな、なんて・・・
おっと待ったぁ!
いくら一人もんでも、そんなショートスパンで予約は通らないじゃん、アハッ\(//∇//)\
<つまみ>
⚫︎茶碗蒸し:浅利出汁と生海苔
⚫︎真鯛
⚫︎カジキ:漬け、気仙沼
⚫︎水蛸
⚫︎煮蛸
⚫︎マナ鰹:皮目炙り、西京味噌焼き味噌
⚫︎姫サザエ:酒蒸し
⚫︎新イクラ:湯引き、塩茹で
⚫︎鰯:ナメロウ
⚫︎鮟肝
⚫︎メガイ:蒸し
⚫︎秋刀魚:根室
⚫︎焼き穴子:酢漬け茗荷
<握り>
⚫︎墨烏賊:出水
⚫︎甘鯛:昆布〆、煎り酒
⚫︎鰊:あたりネギ
⚫︎赤身:塩釜
⚫︎蛇腹:塩釜
⚫︎小肌
⚫︎キンキ:藁炙り、柚子胡椒
⚫︎縞海老:海老味噌乗せ
⚫︎馬糞ウニ:手巻き
⚫︎穴子
⚫︎太巻き:鮟肝、奈良漬け
⚫︎玉子
<お酒>
・生ビール
・陸奥八仙:ピンクラベル、火入れ、吟醸、青森
・十四代:中取り純米吟醸、山形
・天賦:純米大吟醸、鹿児島
・惣邑:特約飲食店別誂、純米吟醸、山形
・磯自慢:純米吟醸、東条特A山田錦、静岡
・初亀:純米吟醸、からからべっぴん、静岡
阿佐ヶ谷の地下に麒麟児を見た、の巻
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜はおよそ三ヶ月ぶりのこちら”鮨 しゅん輔”さん。
六時の会にお伺いしました。
時間丁度に地下からトントントントンと階段を駆け上がる音。照明を灯してカワユイ女子お二人が受付をスタートします。
『チョメチョメさんですね?』
『あっ、ハイ・・・』
顔ばれか?
お一人様はひとりきりなので、それから推察されたのか?
それはともかく階段を下りて、いつもの通り、高岡氏の正面に席を引かれます。
生ビールの小グラスで喉を湿らせていると、カウンター十二席のお客様が勢ぞろい。奥の個室にも数名のお客様がいらっしゃるようです。
ところでそのカウンターですが、八名が妙齢の女史。
オヤジ達も蕩けるその熱い視線を、一厘刈りの高岡氏が爽快な笑顔で一手に引き受けます。
いつもながら、良い漢ですね。今回のタイトルは”麒麟児”にしちゃお、アハッヾ(≧▽≦)ノ
さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
高岡氏の男気に惚れて通い詰めているラッコですが、酒飲みの我儘なハートに刺さる、滋味と地味を活かしたツマミの仕立てに惹かれているのもまた事実。
今宵の出色は五点。
先ずは出始めの鰆の味噌漬け炙り。
捌いた鰆を軽く炙ってから白味噌に投入。味噌のエグ味を浸透させ過ぎない和食の技ですね。
軽く漬けこみ白味噌の風味だけを纏わせ、皮目を炙ってご提供。ムッチリモッチリ食感とねっとりとした旨味に悶絶。
次いで鰯とガリのタタキの酢和え。
酢漬けではありません。〆ているわけではなく、酸味の調整がしやすいよう、後から酢で和えました。
『箸休めですよぉ~』と注意されたものの、酢が好きなラッコはアムアムハムハム、これは好き!
三点目は新イクラ。
軽く塩水で湯通ししているので、プチプチというよりややネットリとした食感。振り柚子の香りを何故か木の芽山椒と感じてしまうラッコ。ええっ、これってまさかのケミカル・リアクション?
そして松島の大穴子の炙り。
500gの大物。五時間かけて皮目をじっくりと炙り、パリパリ食感を演出。鰻だと脂をくどく感じる時があるけれど、穴子の脂は切れが良くて間違いなし。
最後の五点目は根室の秋刀魚。
嬉しいヾ(≧▽≦)ノ
今年初めての秋刀魚。内臓ソースを中に挟みます。やはり、サンマはウンマイ。
<つまみ>
⚫︎茶碗蒸し:浅利出汁、生海苔
⚫︎真鯛:淡路
⚫︎加治木:漬け、三陸
⚫︎水蛸
⚫︎煮蛸
⚫︎鰆:白味噌漬け炙り
⚫︎姫サザエ:酒蒸し、山口
⚫︎新イクラ:塩湯引き
⚫︎鰯:ガリタタキ、大葉、酢、銚子
⚫︎メガイ鮑:蒸し、佐渡
⚫︎鮟肝:稲荷
⚫︎焼穴子:松島
<握り>
⚫︎墨烏賊:塩酢橘、出水
⚫︎甘鯛:真昆布〆、煎り酒
⚫︎北寄貝:酢橘
⚫︎赤身:樋長、ボストン
⚫︎中トロ:樋長、ボストン
⚫︎小肌
⚫︎キンキ:藁炙り、柚子胡椒
⚫︎秋刀魚:根室、内臓ソース
⚫︎縞海老:寿都
⚫︎穴子:対馬
⚫︎太巻き:鮟肝
⚫︎玉子
<お酒>
・生ビール:小グラス
・義侠:純米、岐阜
・雨後の月:純米大吟醸、ひやおろし、広島
・天賦:純米大吟醸、鹿児島
・酔鯨:純米吟醸、高知
・三井の寿:純米吟醸、大辛口、福岡
・作:純米大吟醸、中取り、三重
・たかちよ:純米大吟醸、新潟
阿佐ヶ谷の地下に若狛を見た、の巻
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
これまで何度かご一緒した猫顔女子が香港に帰国されるとのことで、こちらの”鮨 しゅん輔”で歓送会を設けます。
六時前に改札前で待ち合わせ、高架下をノテノテノテ。
総武線の遅れの影響で六時スタートを少々過ぎての入店となりましたが、ちゃんと高岡氏の正面がニ席ほど空けてありました。
有難く着席し、先ずは生ビールをゴキュゴキュゴキュ。
前回が四月なのでおよそ二か月ぶり。
さてさて今夜はどんな魚が登場するのかな?
それでは本題。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
ご一緒した女子と波長が合うのか、いつにも増してお茶目な高岡氏。柵を斬り付ける際の涼しい視線とのギャップに、男でなくても思わず萌ええええええっ、ってか、アハッヾ(≧▽≦)ノ
それはともかく今夜の出色は板鱒サイズのキングサーモン。釧路の昆布森で揚がりました。
いわば鮭界の超肥満児。その20cm以上はある体高に惚れ惚れしてしまいます。背身と腹身をひと切れずついただき、おもわず隣の女子にショルダーアタック。その女子もお口に手をあて真ん丸でつぶらな瞳を大きく見開き、お返しのショルダーアタック。
これは抜群にウンマカッタ。肥満児、好き。ポッチャリ女子も大好き、グフッ・・・
それに加えてこの六月初旬にも拘らず、鱒子の登場にはビックリポン。晩夏の新イクラになる前の小粒。卵としてのコクはまだまだ幼いものの、そこは粕漬けで風味を添加。
これはお酒を呼びます。隣の女子が『小声で十四代、呑みたいですぅ』と呟きます。
すかさず『純吟、お持ちしましょう』と高岡氏。カワユイ女子にはやはり弱いのか・・・、妬けるな、ダハッ!
<つまみ>
⚫︎茶碗蒸し:蛤、九十九里
⚫︎伊佐木:薄塩
⚫︎桜鱒:漬け、20kg超えの板鱒サイズ、昆布森
⚫︎水蛸:酢橘
⚫︎煮蛸
⚫︎バイ貝:島根
⚫︎白海老:昆布〆、煎り酒
⚫︎鱒子:粕漬け
⚫︎鮟肝:寿都、お稲荷
⚫︎蒸し鮑
⚫︎太刀魚炙り
<握り>
⚫︎白いか:山口、三枚重ね
⚫︎鳥貝:舞鶴
⚫︎春子鯛:煎り酒、昆布〆
⚫︎蛇腹:腹ナカ、壱岐
⚫︎蛇腹:腹ナカ、壱岐、シャリ温高め
⚫︎小肌:天草
⚫︎金目鯛:藁焼き、柚子胡椒
⚫︎車海老
⚫︎馬糞ウニ:手巻き
⚫︎鮟肝:胡麻、奈良漬、太巻き
⚫︎干瓢巻き
<お酒>
⚫︎ひと夏の恋:純米吟醸、宮城
⚫︎十四代:中取り、純米吟醸、山形
⚫︎初亀:純米吟醸、からからべっぴん、静岡
⚫︎十四代:中取り、特別純米、山形
⚫︎義侠:はるか、純米、東条特A山田錦、愛知
⚫︎十四代:純米大吟醸、山形
お酒は三合強ぐらい
阿佐ヶ谷の地下に天馬を見た、の巻
日曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜は昨年末、美会さんの貸切会にお呼びした猫顔インフルエンサー女子をお誘いし、鮨しゅん輔さんにお伺いしました。
阿佐ヶ谷駅の改札外で待ち合わせ、六時チョイと前に到着。幸い通り雨も止んだので、傘も刺さずに佇んでいると、ものの数分でお弟子さんが階段を駆け上がり、ご案内。
いつもの手前側の列に陣取り、いきなりの日本酒でスタート。
さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
前回から二週間しか空いておりませんが、それでも大阪湾の生鳥貝の登場には舌を巻きました。
湯掻くとゴムのような食感に変化する鳥貝。なんと言っても活のはんなりとした味わいが真骨頂。
カジキはシーズンオフということで、好みの生ハム仕立てこそ有りませんでしたが、そこは白バイ貝で定位置を穴埋めします。
ご一緒した猫顔女子も大喜び。
実は二回目とのことでしたが、その前回はしゅん輔さん前ではなかったとのことで、今夜、ようやく本懐を遂げた嬉しさがヒシヒシと伝わります。
<つまみ>
鰊と鰯のなめろうはこれから定番ツマミの仲間入りかな?
●茶碗蒸し:蛤
●真鯛
●桜鱒:漬け
●煮蛸
●白バイ貝:酒蒸し
●白海老:昆布〆、煎り酒
●鰊と鰯:なめろう
●蛍烏賊:ウルイ、新ワカメ
●鮟肝:稲荷したて
●鮟肝:塩と酢橘
●鱈子:唐墨仕立て、炙り
●太刀魚:塩焼き
<握り>
活の鳥貝はただただ甘く、大阪湾の底力を垣間見ました、
それに加え、黒ムツの藁燻しに絶句。薬味の七味が抜群の組み合わせ。山葵は無用。悶絶級の破壊的な美味しさでした。
●墨烏賊
●鳥貝:大阪湾
●春子鯛:昆布〆、煎り酒
●中トロ:銚子
●大トロ:銚子
●小肌
●馬糞ウニ:手巻き
●黒ムツ:藁燻し、七味
●車海老:ツマミしたて、シャリ無し
●穴子
●鮟肝:太巻き
●玉子
<お酒>
翌日がお仕事なので、控えめに三合で打ち止め。
・豊能梅:純米吟醸、おりがりみ生酒、高知
・金澤屋:特別純米、福島
・菊の司:心星、岩手
・南方:純米、和歌山
・十四代:純米吟醸、山田錦、山形
日本酒は三合弱
阿佐ヶ谷の地下に優駿を見た、の巻
金曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
暫く腰の具合が思わしくなかったラッコ。
先週は銀座と木挽町の二軒をドタキャンしてしまい、予約していただいたにも関わらずお一人でお伺いさせてしまった女子、急遽打席に立っていただいたフォロワー様、ご迷惑をおかけしてしまいました。
行けるかなぁ~、行きたいなぁ~、とギリギリまで引っ張るラッコの食い意地のせいと、笑ってお許しくださいませ。
大人しくしていたせいか、腰の具合も次第に改善されてきたので、今夜は一週間ぶりの外食再開。お伺いしたのはおよそ二か月ぶりのこちら、”鮨しゅん輔”さん。
いつもの通り、高岡氏の正面に席をひかれ、生ビールでスタート。
さてさてそれでは本題です。
いただいたものは以下の通り。ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
なんでもかんでも値上がりする中、この内容で諭吉三枚でお釣りのお会計には、いつものことながら大満足。
初めての珍しいツマミに、グビグビグビッとお酒もハイピッチ。
ラッコをふくめ、十二名の方達の素敵な笑顔に囲まれながらあっという間の二時間半。
さあってと、それではのんびりと巣に戻りますかね。
<つまみ>
今夜の出色はなんといっても、加治木。
無駄な汗を落とす仕込み時の振り塩が完璧。食感は極上の生ハムそのもの。
加えて鰊のミンチがやばかった。
旨味の塊の地味に加え、少量の鰯で青魚風味を添加。酢味噌と煮切り醤油で味を調え、半分はそのまま、残りの半分は大葉と海苔で包んでアムアムアムッ。
毎度のことながら、酒呑みのハートと胃袋を掴んで離しませんね。
●茶碗蒸し:蛤
●真鯛
●加治木
●桜鱒:漬け
●煮蛸
●煮牡蠣:大船渡、葛餡
●鰊:ミンチ、鰯、酢味噌
●蛍烏賊:酢味噌
●鮟肝:お揚げ
●蝦夷鮑
●鱈子:唐墨仕立て、炙り
●太刀魚:塩焼き
<握り>
春子鯛の完璧な脱水に思わず唸りました。この数年、あらゆるお店で口にしましたが、この夜の春子に勝るものなし。
加えて春のマグロとは思えない天端のムッチリ感、腹ナカの中トロに悶絶。
●墨烏賊
●春子鯛:昆布〆、三日、煎り酒
●天端:塩釜
●中トロ:塩釜、腹ナカ
●小肌
●金目鯛:藁燻し、柚子胡椒
●鯖巻き
●車海老
●馬糞ウニ:手巻き
●穴子:対馬
●鮟肝:太巻き、奈良漬
●玉子
<お酒>
・生ビール:小グラス
・惣邑:純米吟醸、別誂、山形
・しらぎく:純米吟醸、高知
・十四代:中取り純米、無濾過、山形
・義侠:はるか、純米、愛知
・心星:菊の司、純米、岩手
・南方:超辛口純米、和歌山
・たかちよ:無調整生原酒、新潟
日本酒は四合弱
阿佐ヶ谷の地下に若駒を見た、の巻
日曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
上野から阿佐ヶ谷に移動。今夜は二か月ぶりのこちら、”鮨 しゅん輔”さん。
駅のコンコースを抜けて通りに出ると、アイヤァ、建物の前に人だかり。数えてみると十五、六名。
そうか、個室のお客様も既にお見えなんですね。
六時ちょうどに階段を駆け上る足音が聞こえ、若い衆がご案内。ラッコは高岡氏の正面に席を引き、松が明けてから随分と断ちましたが、『今年もよろしくお願いいたします』とご挨拶。
小さいグラスで生ビールをいただき、白子の摺り流しで胃を温めます。
さてさてそれでは本題です。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
いつにも増してなんとも心地良い雰囲気。
カウンターの十一名はみなさんご常連の様子。実に明るく楽しく、満面の笑みを浮かべながらツマミを頬張り、十四代などの銘酒の海に漂います。
今夜のウリは何と言っても千葉の加治木。生ハム仕立ての白身が舌の上で溶けてしまいました。
他にも子持ち昆布の酒粕味噌漬け、鱒の介の漬けが秀逸。
時期的にイカの塩辛を期待しておりましたが、それは残念、敢え無くヤマ。
握りはクエ、腹シモの中トロ、金目鯛の藁の燻製が何とも言えず口に合いました。
<つまみ>
●茶碗蒸し:白子の擦り流し
●鮃:福島
●加治木:塩〆、生ハム仕立て、千葉
●煮蛸
●鱒の介:漬け
●煮牡蠣:葛粉餡、大船渡
●子持ち昆布:酒粕白味噌、三日漬け
●平貝:炙り、海苔の佃煮、柚子胡椒パウダー、七味
●蒸し鮑
●鱈子:唐墨風炙り
●鮟肝:余市、お揚げ
●鰆:西京味噌焼き
<握り>
●墨烏賊:酢橘、塩味
●九絵:昆布〆、天然18kg、煎り酒
●赤身:塩釜
●中トロ:腹シモ、塩釜
●小肌:佐賀
●金目鯛:長崎、藁燻し、七味、柚子胡椒
●しめ鯖
●車海老:養殖、宇部
●馬糞ウニ:手巻き、浜中
●穴子:対馬
●太巻き:鮟肝、胡麻、奈良漬け
●玉子
<お酒>
・生ビール
・羽根屋:純米吟醸、生酒、富山
・瀧自慢:純米大吟醸、名張
・十四代:生酒、おりからみ、荒走り、村山
・福寿:純米吟醸、神戸
・石鎚:純米吟醸、西条
・十四代:角新本丸秘伝玉返し、村山
・天狗舞:石蔵、山廃純米、白山
日本酒は六合弱
阿佐ヶ谷の地下に好男子を見た、の巻
日曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜は凡そ二ヶ月ぶりのこちら、鮨しゅん輔さん。日曜日にお伺いするのは初めてかもしれません。
小雨降る中待つこと数分。六時ちょうどに地下から若い衆が駆け上がって来てご挨拶。地階に降りて、いつものしゅん輔さんの正面に座ります。
なんだか微妙にふっくらとされて来たような、アハッ
『10kgも太っちゃいました。もうユルユルっす、グフッ』と、微かな照れ笑い。イケメンでもやはり冬が近づいて来ると脂肪を溜め込むのかな、ラッコとおんなじように?
アハッ、そんなわけないない。
それにふっくらと言ってもね、ラッコから見れは痩身であることに変わりなし。
さてさてそれでは本題です。
いただいたものは以下の通り。ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
最初の茶碗蒸しで胃を温めるところからスタート。
浅利の出汁も効いていて、なんだかホッとする味わいに早くも加齢臭漂うオヤジの吐息が漏れて来ます。
続いて、めくるめくツマミの数々。
とりわけカジキの漬け、塩漬けイクラ、蝦夷鮑に鰆の西京味噌漬けで、もうね、お酒が止まらない。明日も四時半起きなのに、四合弱も呑んじまったやないかい。
でもね、仕方ありませんね。だって居心地が良いんだもん、アハッ\(//∇//)\
<つまみ>
●茶碗蒸し:浅利出汁、生海苔
●真鯛:外房
●カジキ:漬け、青森
●水蛸:酢橘、山葵
●太刀魚:蒸し、タタキネギ
●漬け:手巻き、大間
●バイ貝:酒蒸し
●イクラ:塩漬け
●鰯:タタキ、穂紫蘇、茗荷、胡麻、大葉
●蝦夷鮑:北海道
●鮟肝:余市
●鰆:西京味噌漬け
<握り>
●墨烏賊
●クエ:真昆布〆、下関、11日寝かせ
●中トロ:大間、延縄、腹カミ三番
●中トロ:大間、シャリ温度高め、厚み増し
●小肌:佐賀
●鰤:藁炙り、柚子胡椒
●しめ鯖:芽ねぎ、北海道
●牡丹海老:味噌乗せ
●馬糞ウニ:手巻き、浜中
●穴子
●太巻き:鮟肝、胡麻、奈良漬け
<お酒>
『ラッコさん、惣邑、お好きっしょ?』
『はっ、はい。大好きっす!』
ラッコの好みを覚えていらっしゃるので、日本酒はお任せに限ります。
・生ビール:小グラス
・惣邑:純米大吟醸、山形
・東一:純米大吟醸、佐賀
・十四代:中取り純米、無濾過
・福寿:純米吟醸、神戸
・磯自慢 水響華:大吟醸、静岡
・たかちよ:魚沼清酒、新潟
お酒は四合弱
阿佐ヶ谷の地下に男伊達を見た、の巻
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜はおよそ二か月ぶりのこちら、鮨 しゅん輔さん。
ここ二回ほど続けて二人でお伺いしていたので、久しぶりのお一人様時間。誰に気を使うこともなく、のんびり、マッタリ、心地良い時間に漂います。
いつもの通り高岡氏の正面に座り、ご挨拶。
蒸し暑い夕暮れだったので、迷わず小さめの生ビールをお願いし一気呵成に飲み干します。
今夜は余裕をもって配置された十席のカウンター。
ラッコの他のお客様は、ほとんどが地元の方達のようです。みなさん静かに盃を重ねておられました。
ラッコのスマホのトップ画面を覗く高岡氏。
『xxxさんの奥様のお写真、いつも素敵だなぁ、と思って』と、口角が上がります。
『えっ、そうすか。そいではスマホを高岡さんに向けて置くようにしましょうか、アハッ』と照れるラッコ。
『なかなか家内と二人で出かけられるような商売じゃないんで、ホント、羨ましいっす』とちょっとだけ寂しそう。
男伊達の好漢は例外なく優しい。
きっと高岡氏の奥様もお子様も幸せなこと、間違いありません。
さてさてそれでは本題です。
いただいたものは以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
台風の接近で魚が揃うのか心配しておりましたが、そこは万全の準備で臨まれた高岡氏。
『海が荒れることは分かっていたので、その前からちょっと多めに仕込んだり、いろいろと八方手を尽くしました。これでご満足いただけないようでしたら、もう店をたたむしかありません』
『そうですか、そいじゃ期待しちゃお、アハッ』
『お手柔らかにお願いします』
いつにも増して楽しい会話。
そして、肝心のつまみも握りも一切の隙なし。これは通い続けますね。
<つまみ>
●茶碗蒸し:浅利出汁、生海苔
●真鯛:五日寝かせ、塩
●九絵:五日寝かせ、昆布〆、本山葵
●水蛸:酢橘
●煮蛸
●加治木:漬け
●煮バイ貝
●新イクラ
●鰯の薬味和え:茗荷、ガリ、大葉、胡麻
●岩モヅク酢
●蒸し鮑
●鮟肝:稲荷、胡瓜
●真魚鰹:西京味噌焼き
<握り>
●白イカ:塩、酢橘
●カマス:昆布〆
●石陰貝:三陸
●赤身:漬け、戸井
●大トロ:戸井
●小肌:舞阪
●ボタン海老:海老味噌乗せ
●喉黒:藁炙り
●手巻き:ムラサキ、馬糞ウニ
●穴子
●太巻き:鮟肝、干瓢
●玉子
<お酒>
日本酒はお任せでお願いしました。
・生ビール:小サイズ
・ゆきの美人:純米吟醸、ひやおろし、秋田
・駿:純米、福岡
・十四代:吟撰、夏季限定、山形
・日高見:超辛口純米、石巻
・石鎚:純米吟醸、西条
・惣邑:純米大吟醸、山形
・竹泉:2012BY古酒、純米、兵庫
日本酒は五合弱くらい
阿佐ヶ谷の地下に稀代の寵児を見たのだ、の巻
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜は食べ友女子とふたりで”鮨 しゅん輔”さんにお伺いしました。
いつもの通り、俊輔さんの正面に座り、ご挨拶。
日本酒で乾杯しながら、いきなりその女子が食いつきます。アハッ、ツマミじゃなくて俊輔さんにですけどね。
『包丁で魚を斬ってるときに口角が上がってる。きっと斬ることが好きに違いないわ』と呟く、自称、元峰不二子。
『うん。確かにあの笑顔で、数多の女子を斬りつけて来たに違いない、グフッ』とラッコ。
フッ、フフフ、と小さく肩の震える俊輔さん。必死に笑いをこらえているようです。
さすが山梨が育んだ、自称、元峰不二子嬢。
破壊的なダイナマイトバディ(色んな意味で)と上目遣いの眼差し(カウンタに座っているので自然とそうなります)で、お初にもかかわらず、いきなり俊輔さんの懐に飛び込みます。
『ねっ、どうしてそんな小麦色の肌なのかしら?』
『エッ、アッ、イヤ、アハッ、休みの日に公園で子供を遊ばせていたら・・・』
『なんだ、お子さんがいらっしゃるのね、ザン、ネン』
ルパン三世のように手玉に取られる俊輔さん。でもなんだか嬉しそう。きっと気が合うんだな。
さてさて、それでは本題。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
星鰈とトキシラズの旨味に悶絶。地焼きの穴子のパリッパリの皮に思わず頬の緩むラッコ。
元不二子嬢と俊輔さんの掛け合いも楽しく、実に和やかな時間となりました。
さぁってと、駅前で二次会かな。
<ツマミ>
●茶碗蒸し:蛤
●星鰈:宮城
●トキシラズ:北海道
●煮蛸
●水蛸:北海道
●カジキマグロ:西京味噌漬け
●白バイ貝
●白海老:昆布〆
●平貝:海苔佃煮
●黒アワビ:勝浦
●鮟肝お揚げ
●穴子:地焼き、対馬
<握り>
●白イカ
●カマス
●北寄貝
●鯵:出水
●中トロ:境港、121kg
●背トロ:境港
●小肌:佐賀
●牡丹海老
●金目鯛
●三陸ムラサキウニと利尻の馬糞ウニ:手巻き
●痛風巻:鮟肝
<お酒>
・土佐しらぎく:純米吟醸、微発泡生
・豊能梅:純米吟醸、おりがらみ生、高知
・平井六右衛門 心星:純米吟醸、岩手
・十四代:純米吟醸、龍の落とし子、山形
・義侠 はるか:東条特A山田錦、愛知
・惣邑 雪の女神:純米大吟醸、斗瓶取り、山形
・菱湖 JUICE:純米吟醸、生酒、新潟
日本酒は六合弱
阿佐ヶ谷の地下に迸る男気、の巻
土曜日の夜です。
今夜はおよそ三か月ぶりのこちら、鮨 しゅん輔さんにお伺いしました。
いつもは一人でゆっくり、マッタリ、阿佐ヶ谷の夜を愉しむところですが、今夜はくだんのひまわり娘とご一緒します。
駅の改札でひまわり娘を待つラッコ。
LINEが届きます。
『お店の前で待っててチョー...』
『オッケー』とネコウサギのアイコンで返信したものの、えっ、まっ、まさか...
玄関先で待っていると、アイヤァ~、スマイルホテルの角を右折するひまわり娘を発見。
髙橋尚子さんのシドニーの姿が重なります。
はっ、速い。
ラッコの百メートル走より明らかに速い。
バンザ~イ、と諸手を上げてラッコのもとに駆け込むグリコ印のひまわり娘。
『イエィ~!』
自宅から11キロ、歩道を走ってきたみたい。
『小一時間かな、アハッ、でもっ、トッ、トイレ、トイレ』
地下に案内し、トイレで汗を拭き拭き、着替えも済ませます。
高岡氏の正面に座り、駆けつけの生ビールを二杯立て続けに飲み干すひまわり娘。
『ウッミャイ、アハッ』と、ニコニコ微笑みます。
呆然と固まる高岡氏。
でも何だか嬉しそう。
そりゃそうですよね。
会話の流れでタメと知り、更に距離が近づいたようです。
さてさてそれではいただいたものは以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<まとめ>
今夜は何と言っても宮城の星鰈。4.7kgの大物なので、小さめの座布団くらいの大きさかな。鮃や眞子とは明らかに異なる旨味に朦朧としてしまいました。
プリンのようにフワフワ仕立ての鮟肝もまた嬉し。
それにラッコは初めてでしたが、対馬の焼穴子も抜群にウンマかったっす。
<つまみ>
●茶碗蒸し:蛤
●縞鯵:愛媛
●星鰈:宮城
●水蛸:塩、酢橘
●煮蛸
●白バイ貝:酒蒸し、島根
●加治木:塩〆して西京味噌漬け
●白海老:昆布〆、富山
●平貝:海苔佃煮、柚子胡椒
●鮟肝:お稲荷、胡瓜
●メガイ:酒蒸し、勝浦
●穴子:雉焼き酢茗荷、対馬
<握り>
●白イカ
●エボ鯛:昆布〆
●鳥貝:舞鶴
●鯵:出水
●中トロ:塩釜
●中トロ:塩釜、シャリ温度違い
●小肌
●牡丹海老:海老味噌乗せ
●加治木
●バフンウニ:手巻き
●穴子
●鮟肝:太巻き、奈良漬
●干瓢巻き
<お酒>
・愛宕の松:ひと夏の恋、純米吟醸、宮城
・駿:純米、福岡
・十四代:純米吟醸、酒未来、山形
・福寿:純米吟醸、神戸
・大号令:純米、広島
・磯自慢 水響華:大吟醸、焼津
日本酒は約五合くらい
阿佐ヶ谷の地下に駿馬を見た!、しゅん輔だけに、アハッ、の巻
土曜日の夜です。
中野から移動し阿佐ヶ谷へ。
お店の前で待っていると、時間ちょうどに階段を駆け上がる音。
『お待たせしましたぁ』と若い衆。
昨年十二月以来の”しゅん輔”さん。
板の正面に座り、『今更ですが、今年もよろしくお願いします』と呟くラッコ。
『こちらこそ。でも今年、お初でしたっけ。なんだか毎週お会いしているような気が...アハッ』と若き駿馬。
相変わらず、落ち着いた爽やかさ。
気持ち良いっすね。
さてさて今夜のコース内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<つまみ>
一昨日がお雛様ということで、蛤の茶碗蒸しからスタート。
『季節柄、むっちゃ、高かったっす』と駿馬。
上物をお使いだから仕方ありません。伊勢だか鹿島灘か分からないけど、この蛤の汗は凄い。まさに濃縮蛤汁。
4.5kgの房総の鮃。メジの腹カミの若くて健全な脂にも悶絶。
子持ち槍烏賊や鮟肝など、ひと手間掛けたツマミは、素材の滋味と地味をいかした薄味の仕立て。
『味をつけ過ぎると、ナンの味だか分かんなくなっちゃいますからね』と、眼を見て几帳面に呟く駿馬。
お酒が進む進む。
●蛤:茶碗蒸し
●鮃:房総
●メジ鮪
●水蛸:北海道
●水蛸:柔らか煮
●太刀魚:炙り、竹岡
●煮牡蠣
●平貝:炙り、海苔佃煮、乾燥柚子胡椒
●ノレソレ:三杯酢
●子持ち槍烏賊:菜花添え
●鮟肝と蒸し黒鮑:お揚げと胡瓜
●鰆:西京焼き
<握り>
白魚の昆布〆が最高でした。子を持っている個体もあるので、シャリシャリ感がまた心地良い。
金目鯛は藁で燻してひと手間を加えます。この薫香に最早、意識が朦朧とするラッコ。
●墨烏賊
●白魚:真昆布〆、宍道湖
●北寄貝
●赤身:三崎、天端近く
●中トロ:三崎
●小肌
●金目鯛:藁焼き
●〆鯖
●車海老
●ウニ:手巻き
●穴子:対馬
●鮟肝:中巻き
●卵焼き
<お酒>
日本酒は駿馬に全て一任。
広島の大号令が取り分け口に合いました。
●ハイボール
●あたごのまつ:はるこい、純米吟醸、濁り生、大崎
●十四代:純米吟醸、おりからみ荒走り、村山
●大号令:純米生原酒、広島
●日高見:辛口純米、石巻
●磯自慢:純米吟醸、東条特A山田錦、焼津
●初亀:純米吟醸、からからべっぴん、藤枝
●義侠:純米原酒、東条特A山田錦、愛西
日本酒はグラス七匁として五合くらい。
阿佐ヶ谷の地下に若鷲を見た!、の巻
金曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
およそ一ヶ月ぶりに訪れたのは、こちらの“鮨 しゅん輔“さん。以前、水天宮のお寿司屋さんでお世話になったフォロワーさんと二人でお伺いしました。
9時スタートなので、終電に間に合わないことは織り込み済み。フォロワーさんはホテルをお取りですが、ラッコは小田急で行けるところまで行って、あとはタクシーで巣に戻ることに。
さてさて今夜のお客さんですが、ラッコ達の他は皆さんお若いカップルさんが五組。
お鮨をつまんだ後は、ハッスル、ハッスル、なんちゃって、お昼の洋食屋さんの気分がまだ抜けきれていませんね、アハッ\(//∇//)\
今夜のおつまみですが、一週間寝かせた下関の九絵、スルメイカの塩辛、大船渡の煮牡蠣、氷見の鰤の漬けが秀逸。素材の地味を失わない薄味の仕立てが、ことの他口に合います。
握りは、なんと言っても久慈産の大トロ。
津軽海峡を無事抜けて尻労で親潮にぶつかり南下したところで、アイヤァ、岩手の延縄に捕まっちゃいました。コイツは、ウンマイ。銀座や東麻布の名店にも引けを取らない、素晴らしい魚体でした。
詳しくは写真欄にコメントを記載しておりますので、画像とともにお楽しみいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<つまみ>
●茶碗蒸し:白子摺流し
●九絵:真昆布〆、15kg、一週間寝かせ、下関
●鮃:一日寝かせ、宮城
●水蛸:生、柚子の香
●煮蛸
●煮牡蠣:大船渡
●香箱
●スルメイカ:塩辛
●蝦夷鮑:蒸し、北海道
●鮟肝:余市
●寒鰤:漬け、氷見
●鰆:西京焼き
<握り>
●墨烏賊
●勘八:22kg、3日寝かせ、三重
●北寄貝
●大トロ:腹かみ一番、久慈、樋長
●大トロ:カマスジ、久慈、樋長
●小肌
●金目鯛:藁焼き
●鯖寿司
●天然車海老
●馬糞ウニ:手巻き
●穴子:対馬
●鮟肝:中巻き
●玉子
<お酒>
●生ビール
●磯自慢:純米吟醸、東条特A山田錦、焼津
●十四代:中取り純米吟醸、山形
●十四代:中取り純米、山形
●惣村:限定中取り、純米吟醸、山形
●義侠 はるか:純米吟醸、東条特A山田錦、愛知
●松の司:純米大吟醸、滋賀
●義侠:純米、愛知
●たかちよ:純米大吟醸、新潟
日本酒は八匁として六合超え
阿佐ヶ谷の地下に若鯱を見た!、の巻
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
前回が八月でしたので、およそ三ヶ月ぶり。
おひとり様なので、いつもの通り、しゅん輔さんの正面に案内されます。
『すいません。キャンセル待ちをお願いしておきながら、相方の都合がつかず、ご迷惑をお掛けしました。イケメン大好きな女子をお連れする予定だったのですが・・・』
『いえいえ、おいくつくらいの女子ですか?』
『ハンカチ王子と同学年と言うておりました』
『えっ、タメだ。おんなじですぅ』
『あっ、そいでは、是非是非、連れてきます』
なんて約束しながら、二人の席だと土曜日縛りで七月って、アハッ\(//∇//)\
それはともかく、今夜も素敵な時間をありがとうございます。
しゅん輔さんの柔らかく、素材の邪魔をしない優しい味付けが好きなラッコ。取り分け今夜は、鰤と鰹が口に合いました。
もちろん、名酒揃いなのも嬉しい限り。
次回は来月。
遅い時間にお伺いいたします。
いただいたものは以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<つまみ>
●養老蒸し:山芋と銀杏
●九絵:昆布〆、下関
●真鯛
●水蛸
●煮蛸
●戻り鰹:気仙沼
●蒸し牡蠣
●塩イクラ
●鰤:藁焼き
●鮟肝:余市
●蝦夷鮑:蒸し
●鰆:西京焼き
<握り>
●墨烏賊
●鯵:出水
●赤身:延縄、戸井
●中トロ:腹シモ、延縄、戸井
●小肌:天草
●喉黒:藁炙り
●秋刀魚
●〆さば:青森
●車海老
●雲丹:手巻き、噴火湾
●穴子:対馬
●鮟肝:中巻き
●玉子
<お酒>
●ハイボール
●福寿:純米吟醸、神戸
●十四代:中取り、純米吟醸、山形
●十四代:超特選、純米大吟醸、山形
●磯自慢:水響華、大吟醸、焼津
●東一:純米吟醸、嬉野
●南方:純米、和歌山
●たかちよ:おりがらみ、新潟
日本酒は五合程度
阿佐ヶ谷の地下に若き麒麟を見た
土曜日の夜です。
上野の国立科学博物館で三時間ほど知識欲を満たし、神田で乗り換え、阿佐ヶ谷に到着。
予約時間の十分前に到着すると一番乗り。
別に早く来てもギリギリにきても座る席は決まっているので、もう少しノンビリ歩いてきても良かったかな。
杉並区の有線放送から♪夕焼け小焼け♪が流れる中、階段を駆け上がる音がトントントン。
引き戸を開けて顔を覗かせる高岡氏。
正面に立つラッコを見て、思わず笑みがこぼれます。
『xxxさん、いっ、いつも面白いっすね』
えっ、何のことやろ。
立ち姿のことかな?
確かにカワウソ君みたいだし...
まじめな顔に戻った親方。
『いつものところにお座りください』
『はい。分かりました』
トコトコトコと階段を降りるラッコ。
おやっ、今夜は八席のようですね。
『やはりコロナ対策で間引かれているんですか?』
『いえ、そういう訳では無くて、一週間前にショートメールをお送りするんですけど、そこでキャンセルが出まして...』と悲しげな瞳。良い男はどんな表情も絵になる!
『七名がギリギリでしょうか。六名になるとお待ちのお客様にご案内するようにしているんですけど』
なるほど、カウンターは十二席なので、さすがに半分になるとちょっと寂しいですもんね。
さてさて、八月下旬の魚はどんなんでしょう?
いただいたものは以下の通りです。
ひとつひとつの詳細なコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<つまみ>
今夜のツマミはいつにも増して強力なラインアップ。
定番は勿論のこと、カマスの炙りと黒鮑に悶絶。カマスの皮はウンマイ。独特な芳香なんですよね。
黒鮑はメガイに近い個体のようですが(鮑は交雑が複雑でなにがなんだか素人には分かりません)、地味と滋味に溢れておりました。塩もみしてそのまま蒸し器にかけるだけ。お酒も水も入りません。内側に閉じ込められた鮑の汗を堪能します。
ハシリの新イクラにも舌鼓を打ちます。まだまだ若いので、粒も小さく、濃厚な黄身の旨味と言うよりは良質なウズラ卵のような柔らかい味わいでした。これはこれでウンマイ。
●養老蒸し:山芋と枝豆
●真鯛:塩
●縞鯵:山葵
●鰹:タタキ
●水蛸:酢橘
●煮蛸
●白海老昆布〆:煎り酒
●新イクラ
●平貝:炙り、海苔佃煮乗せ、柚子胡椒と七味
●黒鮑:蒸し
●北寄貝
●カマス:炙り
●マナガツオ:西京焼き
<握り>
甘鯛、カナダから空輸された大トロ、鯵、ノドグロ、穴子に悶絶。なかでも藁で燻したノドグロには我儘な舌も胃も喜びます。
●白イカ:薄切り三枚重ね
●石垣貝
●新子:三枚付け、天草
●甘鯛:昆布〆
●大トロ:カナダ、樋長
●大トロ:カナダ、腹ナカの蛇腹、樋長
●鯵:兵庫
●喉黒:藁炙り
●鰯:中巻き
●車海老
●ムラサキウニ:手巻き
●穴子:対馬
●マグロ:中巻き
●玉子
<お酒>
割愛します
阿佐ヶ谷の地下に若き益荒男を見た
土曜日の夕暮れです。
今夜は三か月ぶりの阿佐ヶ谷の夜。
訪れるのは勿論、こちらの”鮨 しゅん輔”さん。
予約時間の十分ほど前に到着すると、すでに二組が外でお待ちでした。
ほどなくすると、杉並区の有線放送から『夕焼け小焼け』の童謡が流れ始めます。
♪カラスと一緒に帰りましょう~♪
うん。お鮨をいただいてからね、アハッヾ(≧▽≦)ノ
トントントンと階段を上がる音。
扉を小さく開け、顔を覗かせる高岡氏。
どうやら個室をご予約のお客様を確認されているようです。入り口が別なのでこれは欠かせません。若いお弟子さんに指示を済ませると、カウンターへのご案内がスタート。
ラッコはお一人様なので、いつもの指定席、親方の正面に椅子を引かれます。
『お久しぶりです』と、まな板に両手を置き、頭を板に擦り付けるように下げる高岡氏。ラッコも軽く会釈を返しますが、依然として頭を下げ続けていらっしゃいます。
慌てて頭を下げ直すラッコ。
頭を上げる呼吸をつかもうと上目遣いでチラ見しますが、高岡氏は頭が重過ぎるのか(ゴメン)、平身低頭のまま、しばし五、六秒くらいが経過。
『アヤヤッ、間合いがつかめないっす』と泣きに入るラッコ。
やおら顔を上げ、ええっ、何事、とガン見している両脇のお客様に、『叔父貴なんです』と呟く高岡氏。
『えっ、ホントですか?』と驚く両脇のカップル。
『アッ、いやいや、血はつながっていませんが、心は繋がっていると思います』と返すラッコ。
ニヤリとキラースマイルの高岡氏。
ズッキュン!
まるで若き益荒男。
高鳴る胸。初恋みたいやないかい、アハッ。
初っ端からいじられますが、この阿吽の呼吸が大切。
カウンターは相性ですものね。この出会いは大切にしたいと思います。
さてさて、それでは今夜のコースは以下の通り。
出色は真蛸の柔らか煮、春子鯛、鯵、カマ筋の大トロ。
地味を損なわない薄めの味付けに舌も喜びます。
次回は八月。
夏の魚も楽しみですね。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しましたので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<つまみ>
●生海苔の茶碗蒸し:浅利の出汁
●鰈
●桜鱒:青森、漬け
●水蛸:北海道
●真蛸:気仙沼
●白海老:昆布〆
●バイ貝:酒蒸し
●のれそれ:土佐酢と振り柚子
●平貝:炙り
●鮟肝と蝦夷鮑:お揚げ添え
●太刀魚の塩焼き:竹岡
<握り>
●白イカ:薄造り
●春子鯛:昆布〆、出水
●鯵:淡路
●大トロ:カマ筋、塩釜
●大トロ:腹カミ、塩釜
●小肌:江戸前
●鰯:梅巻き
●車海老:姫島
●馬糞ウニ:手巻き、浜中
●穴子:対馬
●玉子:プリン仕立て
<追加>
●皮ギシ:手巻き
阿佐ヶ谷の地下に若武者を見た
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜はおよそ三か月ぶりのこちら、”鮨 しゅん輔”さん。
都の指導に従い、夜の二回転を一回転に変更。六時スタートも五時に前倒ししての営業です。
以前と同じ高岡氏の正面の座席に案内され、ハイボールで唇を湿らせます。
シーバス、それともグレンフィディック?
このスモーキーさで胃も目覚めますね。
『すいません。五時に前倒ししてしまいまして...』と、低く頭を下げられる高岡氏。
マスク姿でもわかる、若武者のごとき凛々しさ。
声も良いんだよなぁ~!
惚れてまうやないかい!
絶対、一緒にサウナに入ったる!
ちゅうか、以前、オッケーを貰っていたかな、
アハッヾ(≧▽≦)ノ
なんだか妖しい方向に進みそうなので、軌道修正。
さてさて肝心のつまみと握りですが、変わらず納得の味。酒飲みオヤジの琴線を捉えて離さない技量と適切な距離感のサービス。
出るのはただただ、感嘆のため息のみ。
なんと居心地の良いことか。
取り分け、藁で燻して軽く漬けた寒ブリの旨味には目を瞠りました。他にもイカの塩辛、自家製唐墨の炙りなどなど、お酒が進む進む。
握りもビックリポン。
『このネタが分かれば、今お飲みのお酒、お会計は頂戴いたしません』とドヤ顔の若武者。
見れば乳白色の身。桜色にも煌めきます。
表面に浮かぶ脂のせいか、身の繊維は見えません。
身の付き方からして、ホウボウかなぁ、でもこんなに脂ギッシュじゃ無いよなぁ?
手に取り、頬張るラッコ。
『う~ん。この脂は深海魚系かなぁ、目鯛!』
『ブウ~ッ』
『えっ、えええっ、何やろう?』
『ラストチャンスです』
『うっ、ううっ、ゲンゲ?』
『生ではちょっと...』
ここで隣のカップルの女子が右手を挙げて、
『八角ですぅ~』と一言。
『大正解っす』と破顔一笑の若武者。
訊けばその女子、以前小樽寿司屋通りで食したことが有ったんだそうです。
『ウワッ、嬉しい。感動っす』とラッコ。
『珍しい魚が入荷したら分けてね、と仲卸にお願いしているんです』と若武者。
初めていただいた八角の旨味に悶絶したラッコ。
冬場の北の魚の実力に完敗です。
お酒も入手困難な数々の銘醸をいただき、ほろ酔い加減で気持ち良くお会計。
次回は初夏の魚を愛でに五月かな。
いただいたものは以下の通り。
詳細なコメントは写真欄に記載しましたので、画像とともにお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<おつまみ>
●茶碗蒸し:白子の摺り流し
●鮃:三日寝かせ
●寒鰤:軽く燻して漬け
●水蛸:生
●水蛸:柔らか煮
●煮牡蠣
●烏賊の塩辛
●平貝:新海苔の佃煮添え
●煮鮑
●鮟肝:キツネ包み
●鰆:西京焼き
●唐墨:炙り
<握り>
●墨烏賊
●白魚:軽く昆布〆
●八角
●赤身
●中トロ
●小肌
●金目鯛:藁燻し
●〆鯖
●車海老
●馬糞ウニ:手巻き
●穴子
●玉子
<お酒>
●ハイボール
●三井の寿:純米吟醸、大辛口、福岡
●十四代:純米大吟醸、大極上、山形
●磯自慢:純米吟醸、焼津
●惣邑:純米吟醸、山形
●東洋美人:純米吟醸、萩
●墨廼江:大吟醸、石巻
阿佐ヶ谷の地下に若大将を見た!の巻
土曜日の夜です。
今夜はおよそ四か月ぶりの阿佐ヶ谷の夜。
握り寿司のダブルヘッダーとなりましたが、そんなの全く問題無し。
っていうか、栄養的にはバランス悪いよなぁ〜、なんて一応反省してはみるものの、単なるポーズ。
だって酢飯が好きなんだもんね。
六時からの会ですが、十三席が満席となる大盛況。
それも宜なるかな。
決して出過ぎず、むしろ控え目な若大将の笑顔に、皆さん、魅了されているのでしょう。
今夜の出色は、鰤の炙り漬け、煮蛸、青柳、香箱蟹、甘鯛昆布〆、黒むつでしょうか。
素材の持ち味を生かした品の良い薄味に、殊の外、ラッコのワガママな舌も喜びます。
前夜に引き続き、八種類、四合のお酒をきこしめ、余は満足じゃ、なんてノテノテとフラつきながら改札に向かうラッコでした。
いただいたものは以下の通りです。
コメントは写真欄に記載しておりますので、併せてお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<つまみ>
●白子:摺流し
●真鯛
●鰤
●水蛸
●煮蛸
●イクラ:塩漬け
●煮牡蠣
●青柳
●イカの塩辛
●香箱蟹
●鮑と鮟肝:稲荷添え
●鰆:西京焼き
<握り>
●墨烏賊
●甘鯛:昆布締め
●本鮪:赤身
●本鮪:大トロ
●小肌
●黒むつ:藁炙り
●鯖:押し寿司
●車海老
●馬糞ウニ
●穴子
●玉子焼き
<お酒>
最初のハイボールが残り少なくなったあたりで『今夜はいかがいたしましょう』と若大将に問われます。
『八種類でお願いします』とラッコ。
日本酒のストックが40〜70本?とのことなので、そこから変化をつけてお出しになる順番を考えていただきました。
●ハイボール
●日高見:純米、宮城
●墨廻江:純米、宮城
●義俠:純米、東条特A、愛知
●十四代:純米吟醸、口開け、山形
●上喜元:純米吟醸、山形
●惣邑:純米吟醸、山形
●瀧自慢:純米大吟醸、口開け、三重
●南方:純米、和歌山
日本酒は合計四合
阿佐ヶ谷の地下に”絵になる男”を見た!の巻
金曜日の夜です。
鮨 なんば 阿佐ヶ谷改め、鮨 しゅん輔 阿佐ヶ谷にお伺いします。
師の難波氏からお店を任されて三年目の初夏、高岡俊輔氏が満を持してご自身の名をお店に冠せられます。
『正直、急なことでしたし、暖簾にはあえて”なんば”の文字を残しました。師への憧れもありますし...』と伏し目がちに唇を結んで呟かれる高岡氏。
良い男だなぁ~!
ラッコの若いころに似ている...、訳もないか。
『そんなの失礼でしょ』なんて、ラッコの今の姿をご存じの方から、お叱りの声が聞こえてきそうです。
前回お伺いしたのは、コロナ騒動の前の三月。お会計時に、金曜日か土曜日の一回転目縛りで空きスロットを探します。
できれば五月か六月が良かったのですが、十二席二回転とはいえ、そこは阿佐ヶ谷の名店、最短で四か月後の今日のこの日となりました。
六時数分前にお店の前に到着。
霧雨を避けて庇の下に立っていると、続々と今夜のお客様が集まり始めます。
六時を知らせる区の有線放送が遠くに流れる中、お弟子さんが地下から駆け上がり、木戸を引かれます。
階段を降り、”なんば”の文字の残る暖簾をくぐります。
高岡氏が柔らかな笑みを浮かべながら『どうぞこちらへ。お久振りです』と、正面の椅子に掌を差し出されます。
『ご無沙汰しておりました。この数か月はいかがでしたか?』
『もう、それはもう、ホントに大変でして、お弁当でなんとか凌ぎました』
『お弁当、私も近ければお伺いしたのに、残念です』
『お届けも出来ますよ』
『えっ、二時間かけてですか?』
『小田急線でお運びしましょう』
なんて軽い冗談で身も心も優しくマッサージ。
八銘柄程度の日本酒をお任せでお願いし、この一週間を振り返りながら、美味い肴と質実な酒、繊細な握りに舌鼓を打つこと三時間弱。
いただいたものは以下の通りです。
そしてご馳走様でした。
<総論>
暖簾をくぐるといきなり本山葵の爽快な香りが鼻腔をくすぐります。
エッジの立つほどキリッと冷えたおしぼりは、ミント?で香りづけ。
壁のアンスリウムと木いちご?が控え目で上質な空間を演出します。調べれば、アンスリウムの西洋花言葉は”hospitality(温かいおもてなし)とのこと。
完璧なプロローグに早くもTKOの気配。
さて本番ですが、これまでで最高のつまみの数々。
”しゅん輔”としての意気込み、というか静かなる秘めた熱を眼と肌と舌で感じ取り、フゥ~~~ッ、と緩く細く長いため息を吐きだし虚空を見つめる小デブ。
思わずうれし涙が零れ落ちそう。
<つまみ>
詳細なコメントは写真とともにどうぞ
●生海苔の茶碗蒸し
●星鰈
●時鮭
●水蛸
●真蛸
●バイ貝
●甘海老
●真魚鰹
●鰯
●鮟肝お稲荷
●鮎の有馬煮
●蒸し鮑
●太刀魚
<握り>
●白イカ
●エボ鯛
●鯵
●中トロ
●中トロ:シャリ温度高め
●小肌
●喉黒
●ワカメ:梅酢ジュレ
●車海老
●馬糞ウニ
●穴子
●玉子焼き
<お酒>
●ひと夏の恋:純米吟醸、宮城
●惣村:純米吟醸、特約飲食店別誂、長井
●美潮:純米吟醸、高知県
●文佳人:純米吟醸、高知県
●上喜元:純米吟醸、酒田
●山川流:純米、四国中央
●松の司:純米大吟醸、滋賀県
●東一:純米吟醸、嬉野
合計五合弱
阿佐ヶ谷の地下に若鷹を見た!の巻
土曜日の夜です。
今夜は阿佐ヶ谷でお鮨をいただきます。
四回目の訪問となるこちらは、高岡氏があずかる珠玉の名店。
その高岡氏、過去のレビューで、好漢、快男児、若獅子、なんて勝手に表現してまいりましたが、心底、惚れてしまうような良いオトコ。
六時に地下に案内されます。
『こんちには。お元気そうで。いつもの所にお座りください』と高岡氏が眼を見て呟きます。
右手には春を告げる生け花が、しっとりとした上質な空間を演出しております。
『梅っ?』と半可通の小デブが問いかけます。
『いえっ、桜とトルコキキョウになります』と、蕾に優しく触れながら呟く好漢。
奥様の手によるものでしょうか?
いやいや、もし高岡氏の手となれば、もう、どんだけぇ〜!
花や鳥の名前をサラっと言える大人はカッコ良い。
ましてや生け花にも造詣が深いとなると、とても小デブの短い物差しでは測りきれない魅力に溢れます。
コロナの影響もなんのその。十二席すべてが埋まりました。快男児と同世代の方が多いように見受けます。いつになく賑やかな空気の中、ひとり静かに美味い肴と銘酒を楽しみます。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
コメントは写真とともにどうぞ。
<つまみ>
いずれの皿も繊細で薄目の味付け。素材の地味を活かしきります。それが高岡氏の流儀。
殊の外、口に合います。
●白子の茶碗蒸し
●鱒:漬け
●真鯛
●水蛸:酢橘で味付け
●煮蛸:太い。大根の香りを感じます
●蛍烏賊
●蒸し牡蠣
●皮剥
●平貝
●絹もずく酢:能登
●鮟肝と蒸し鮑
●喉黒の炙り
<握り>
ネタにより、赤酢の強弱と温度を徹底管理したシャリを駆使します。
●墨烏賊
●赤甘鯛の昆布〆
●細魚
●中トロ
●小肌
●金目鯛:皮目を藁で燻し、香りが違う
●鯖
●車海老:天本置きで遊ぶ
●馬糞ウニ手巻き
●穴子
●玉子
<お酒>
・生ビール:小グラス
・みむろ杉:無濾過生酒、桜井
・鳳凰美田:純米大吟醸、小山
・壱・生酛純米、灘
・十四代:角新本丸、生酒、村山
・石鎚:純米吟醸、西条
・初亀:純米吟醸、藤枝
・東洋美人:おりがらみ、萩
・たかちよ:純米大吟醸、南魚沼
日本酒はグラス100mlなので四合強といったところ
阿佐ヶ谷の地下に若獅子を見た!の巻
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
凡そ二ヶ月ぶりの訪問。
今夜も高岡氏の正面で至極の時間を過ごせました。
季節もようやく冬らしくなり、魚も健全な脂を纏い始めます。取り分け、真鯛、寒ブリ、鮪の剥がし、真鯖は悶絶ものでした。
惣邑の口開け三銘柄もいただき、ちょうど良いほろ酔い気分。中野まで線路沿いを夜のお散歩と洒落込み、小さな幸せを噛みしめます。
そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
<つまみ>
強い味付けは施さない流儀。素材の持ち味を素直に丁寧に活かしきります。香箱蟹など、三杯酢で和えたいところですが、敢えてそのまま。蟹本来の旨味を愉しませます。
コメントは写真とともにどうぞ。
特に口に合ったものには★印をつけました。
●真鱈の白子の摺流し
●★真鯛:鹿島灘産
●★寒ブリ:佐渡島産
●★水蛸の桜煮
●★水蛸
●牡蠣:酒蒸し
●★スルメイカの塩辛:八戸産
●★香箱蟹
●★北寄貝:長万部産
●★鮟肝:余市産
●★蒸し鮑:宮城産
●鰆:西京焼き
<握り>
シャリは人肌より温かめでした。
●★墨烏賊:竹岡産
●★皮剥:和歌山産
●★甘鯛:真昆布〆
●★赤身:大間産
●★剥がし:大間産
●★小肌:天草産
●★真鯖:松輪産
●車海老:
●馬糞ウニ:手巻き
●★穴子:対馬
●干瓢巻き
<お酒>
・生ビール:プレモル
・惣邑:純米吟醸、酒未来、山形
・惣邑:純米吟醸、出羽燦燦、山形
・惣邑:純米大吟醸、雪女神、山形、34本限定瓶詰め
・石鎚:純米吟醸、愛媛県西条
・十四代:本丸、
・梅錦 山川流:純米、愛媛
・大信州:純米吟醸、松本
・黒龍:特吟、福井
日本酒は凡そ五合
阿佐ヶ谷の地下に快男児を見た!の巻
月曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
予約時間の十分前に到着したところ、既に五~六名の方が外で開店をお待ちのようです。
六時丁度にお弟子さんが木戸を開け、おもむろに皆さん、地下への階段を降り始めます。ほどなくすべての席が埋まり、私を入れて十三名。
高岡氏の正面に案内されます。
『お久しぶりです。二か月ぶりでしょうか?』と、ラッコの小さな眼をしかと見つめて呟きます。
『そうですね、八月でしたから...』と、両頬のえくぼをガン見しながら、話をつなぐラッコ。
良い男だなぁ、まさに快男児。
初回の時からそうでした。
ビジネスでチームを組むなら、若頭として絶対必要なタイプ。ラッコも三十代の頃、諸先輩からそう思われていたのかなぁ? そうあって欲しいなぁ、と生ビールのグラスに唇を近づけます。
『今日はお酒はいかがいたしましょう?』と高岡氏
『三合で打ち止めしたいと考えているのですが』と呟くラッコ
『100から110程度入っておりますので、五銘柄を目安にしましょうか?』と適切なご提案
心地良いなぁ。
わずか二回目の訪問なのに、既に昔ながらのご常連様になったような心持ち。
ラッコのセクハラギリギリの際どい表現にも、爽やかな笑顔を作りながら『大丈夫ですよ。私も好きですから』なんて、きっと波長が合うんですね。
この出会い、前回お連れしてくださったフォロワー様に感謝です。
いただいたものは以下の通り。
次回の予約をお願いし、九時前にお店を後にします。
そしてご馳走様でした。
<つまみ>
●茶碗蒸し:
生海苔をトッピング。四万十川産です。香りが抜群。ラッコはお店で見かければ必ず購入し、小海老などと生海苔パスタに仕上げます
●真鯛:
薬味は塩。板前の正面なので、冊を斬りつける所作をガン見します。包丁はその形から佐賀の二葉商会(先日のNHKプロフェッショナルにも登場されておりました)製かと想像しましたが、高岡氏に拠れば『業者の方にお持ちいただいた中から選んだので、二葉さんのことは存じ上げないんです』とのこと。ただ、その後で『斬れ味は抜群ですね』とニヤリ。奥様方はこの笑顔に胸キュン間違いなし。オトコもだけど...
●シマアジ:
天然。煮切り醤油と山葵でいただきます。これは抜群。脂は乗っているけど、決してくどくありません。流石、海のスプリンター。健全な脂に悶絶します
●真蛸:
桜煮だと思われます。太い部位をいただきましたが、硬さと柔らかさがちょうど良い塩梅。肉繊維が壊れていないので、叩いているわけでは無さそう。煮る温度帯と時間に秘訣ありと見ました
●バイ貝:
酒蒸し。ネットリとした肝が美味い。煮汁は出汁と日本酒と味醂かな。やや強めの甘味がバイ貝の持ち味を引き出しているように感じます
●北寄貝:
肉厚の極上品。根元の内臓部位は軽く炙って提供。裏のモフモフが生きています。甘い。鮮度抜群。柱と紐は供されなかったけど、恐らくまかないで皆様の胃の中に消えたのでしょう
●煮鮑:
何もつけずにそのままいただきます。鮑の滋味が舌の上に迸ります。フリンジ部分を器に戻されていたのですが、ラッコの圧に耐えかねたのか、二つに切り分けてトッピングしていただきました
●鮟肝:
常磐や北海道ではなく、こちらでは宮城産をお使いとのこと。安定して上物が入荷するというのがその理由のようです。味付けは敢えての薄目。鮟肝の脂肪のコクをより堪能させる狙いでしょうか
●鯵のなめろう:
酒に合う。鮟肝や煮鮑と同様、お酒との相性を考えて薄めの味付け。口に合います
●黒ムツの塩焼き:
旬の白身。ムツより高価で希少な高級魚。見た目はグロいけど、鯛や平目にも負けない上質な味わいでした
●タチの塩焼き:
いわゆる真鱈の白子。北海道産。いよいよ冬の魚の季節が到来しました
<握り>
ネタによって白シャリと赤シャリを使い分けます。
●墨烏賊:
旬物です。柔らかい。歯茎で噛み切れそう
●甘鯛:昆布〆
日本海の萩産。この控え目な旨味は真昆布に違いない。『その通りです』と高岡氏。羅臼のように強すぎると魚の味が失われるし、日高だと弱すぎるので(ラッコの勝手な経験上の推測です)
●赤身:
●中トロ:腹シモ
樋長さんから仕入れた塩釜の旋網。192kgの大物。ちょうど捌かれる日にあたり、七~八キロの塊を拝見します。腹カミか腹ナカと思いましたが、なんと腹シモとのこと。巨体なので、ほとんど寸胴鮪なんでしょうか?
明らかに上物です。赤身部位はルビーの輝き。大トロ部位は煌く桜色。溜息しかありません。斬りつけながら、高岡氏の頬が緩みます。
『吸い付いてきますね。もう刃をいれた途端、ビビッと掌に何とも言えない、他では感じられない肌合いが伝わります』とのこと。室温に馴染んできたせいか、お皿の上の赤身と中トロの表面に、ジンワリと健全な脂が浮きはじめます。まるで鮪神に射す後光か。味わいは酸味と旨味のバランスが良く、まさに絶品。今夜は大当たりでした。勿論、最後に追加します
●小肌:
天草産。三日目でしたでしょうか。その割には酢が入り過ぎず、滑らかな食感を堪能しました
●新イクラ:手巻き:
手でほぐし、熱湯に15秒ほど晒して生臭さを処理。卵の黄身だけいただいているかのようなネットリとした甘味。海苔は江戸前、船橋の丸友。しっかりと褌をつけ、イクラが零れ落ちないように仕立てます。丁寧な仕事にほれぼれします
●〆鯖:
真鯖です。芽ネギ、胡麻、大葉で和えた赤酢のシャリを挟みます。ただただ悶絶
●車海老:
愛知産。天然なのでサイズがばらつきますが。お客の食の進み具合を見計らい、年齢なども見極めたうえで、選別されておりました。ラッコは勿論、その中でも特大サイズ。
甘い。エビはボイルに限る。赤と白の縞々が、まさにブロッサムジャパン。感動を有難う。南アは強かった
●馬糞ウニ:
刷毛で塗った煮切り醤油が煌きます。間違いのない浜中産
●穴子:
対馬産。舌の上で淡雪のように溶けてなくなります。文句なしにウンマイ
●玉子:
中は半レア、もはやケーキ
--------------- 追加 ---------------
●中トロ鉄火:手巻き
酸味と旨味が高い頂点で調和している今夜の鮪を食し、追加しない手は有りません。中トロの手巻を所望します。冊取りしたばかりの長方形の板から、皮に隣接した部位、いわゆる皮岸を長手方向に切りつけていただきます。これだけ上質の鮪であれば、ネギや沢庵などの薬味はノイズにしかなりません。うんまい。大満足の〆となりました
<お酒>
●生ビール:中グラス
●惣邑:純米吟醸、酒未来、山形
●十四代:純米大吟醸、極上、山形
●醸し人九平次:純米大吟醸、愛知
●美丈夫:純米超辛口、高知
●みむろ杉:純米大吟醸、奈良
●十四代:秘伝玉返し、山形
●安芸虎:純米吟醸、ひやおろし、高知
五種類の予定が結局七種類をいただきます。
100ml換算として計約四合
隣の妙齢の女子四人には東洋美人を供されます。
ニクいなぁ!
阿佐ヶ谷の地下に好漢を見た!の巻
金曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
予約困難店の二回転目、九時スタートの会にお誘いいただきました。
およそ二時間半のコースとのことなので、日付が変わる寸前まで食べて呑み続けることに。
う~む。五十を過ぎた身には少々辛い仕打ちかも。
それに終電には明らかに間に合わないし・・・
しばし頭を冷やして考えますが、悩むまでもなく答えは決まっております。日々の飽食を戒めようと努力する自分へのポーズに過ぎません。
言い訳を考え始めます。
『だってさ、このチャンスを逃しちゃうとさ、これから下り坂を迎え、日々老いていくだけの時間、おそらく二度と暖簾に手をかけることなんて出来ないかもよぉ〜!』
右脳に潜む悪魔のラッコが囁きます。
『う〜ん、もうっ。飲み過ぎはダメですからね!』と、常に寄り切られる左脳に潜む天使のラッコ。
まぁ素直に考えれば、新宿の岩瀬さんでは毎回六時から十一時まで五時間食べて呑み続けているわけですから、身も蓋もありません。
良い子になろうとしても土台無理な話。
速攻でオッケーとの返事をお返しし、それからの三ヶ月間というもの、様々なレビューに目を通して用意は万端。
歌舞伎町で映画を見て時間を調整し、十分前にお店の前に到着。引き戸を開けて階段を降りた地下一階が店舗のようです。
通り沿いには既に他のお客様が待機中。
八時半に第一部が終了し、用意が整い次第、入店する仕組みのようです。
ちなみに、脇の別の入口は”離れ”に通じる階段。
お忍びのVIP用かと思いきや、旧店舗の荻窪時代から通われる古いご常連様のための特別なスペース。
人気が沸騰すると、古いお馴染みさんが通いにくくなるのが世の常。これなら馴染み客も一見客もお店も、み〜んなwin-winの関係。有難い仕組みですね。
程なく、ご相伴させていただく方達もご来店。
お弟子さんからの声もかかり、天国への階段をくだります。
店内は正三角形の造り。
両方の短辺に六名づつ、計十二名のカウンター。
ラッコたちはちょうどその頂点に案内されます。
互いが軽く首を傾けるだけで視線が交錯し、話しやすさもひとしお。私たちが三名なので、おそらくそれを意図されたのでしょう。
親方は齢三十一の好漢。典型的な快男児。
英雄、英傑のオーラを感じ取ります。
こちらのお店にカップルで来店するのはお勧めいたしません。
なぜって、ひとたびカウンターに座ろうものなら、女子の目には一瞬にしてハートマークが点火。男子はただのお財布係になってしまいます。
『サウナ、好きですよ!』なんて、ラッコのジャブも軽く受け止め、なんてこったい、オヤジも惚れちまうじゃないですか。
決めた。
通う。
ぜったい通い続ける。
親方の、壮年、熟年、老練、枯淡にいたる一本道を、手を取りながら(冗談です)ともに歩みたい、見届けたい。
あ~って、ホントに困った。
通うべきお店がまた一つ増えてしまいました。
いただいたものは以下の通り。
お皿のコメントは写真とともにどうぞ。
基本はコースですが、追加ももちろん可能。
そしてご馳走さまでした。
<つまみ>
どのお皿も素材の持ち味を最大限に引き出した薄目の調味。取り分け真蛸の桜煮は悶絶品でした。甘過ぎず、蛸の地味が噛めば噛むほど迸ります。炊き時間と温度帯が決め手なのかなぁ。
『親方から教えられた通りに仕込んでおります』と高岡氏。カウンターでその技をお聞きした私が迂闊なお調子者でした。
●茶碗蒸し:生海苔
●真鯛
●間八
●真蛸:桜煮
●バイ貝:酒蒸し
●白海老:昆布〆
●もずく酢
●梭子魚:炙り
●鮑:メガイの酒蒸し
●鰯:酢洗い
●太刀魚:炙り
<握り>
肴によって白シャリと赤シャリを使い分けされます。
とりわけ中トロの赤シャリは人肌以上の温度。脂が解け始めるポイントを狙います。築地の佐竹より熱いかもしれません。
十四代の銘酒に朦朧とし、更にお誘いいただいた方との会話に集中するあまり、曖昧な記憶のものが幾つかあります。間違っていたら御免なさい。
●喉黒:炙り、赤シャリ
●石垣貝
●白イカ
●春子鯛
●新子
●中トロ
●鯵
●白身:悶絶して記憶がすっとんでしまいました
●バフンウニ
●新イクラ?
●穴子
●玉子
こっこでコースは終了。
終電を逃したので、悩まず追加します。
●干瓢巻き
●小肌
<お酒>
●生ビール:プレモル
●磯自慢:純米吟醸、焼津
●菊の司:平井六右衛門、純米吟醸、心星、盛岡
●十四代:中取り純米吟醸、播州愛山、山形
●十四代:七垂二十貫、純米大吟醸、愛山、山形
●十四代:極上純米大吟醸、山形
●たかちよ:純米大吟醸、魚沼
各七匁として五合弱
Restaurant name |
Sushi Shunsuke(Sushi Shunsuke)
|
---|---|
Categories | Sushi |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3391-3118 |
Reservation Availability |
Reservations available
【注意事項】キャンセルポリシー:前日100%、当日100% |
Address |
東京都杉並区阿佐谷南3-44-4 B1F |
Transportation |
2-3 minutes walk from Asagaya Station ■Exit the south exit, go past the police box and go straight down the narrow road to the end. ■You will see the Smile Hotel on your right, so turn right there. ■Soon there will be a road to the left, so turn left and go straight for about 30m. (There are two roads to the left, so turn at the one closest to you.) ■You will see Sushi Shunsuke on your right. 168 meters from Asagaya. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥20,000~¥29,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥20,000~¥29,999¥20,000~¥29,999
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
12 Seats ( 12 counter seats) |
---|---|
Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Particular about Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese spirits (Shochu) |
---|---|
Food |
Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
Secluded restaurant |
The opening day |
2011.6.15 |
Remarks |
Photography is not permitted inside the restaurant. However, you can take photos of the food with a silent mobile phone or camera. It is not advisable to take multiple photos with a large camera. (Check with the restaurant.) All types of credit cards accepted. |
土曜日の夜です。
阿佐ヶ谷です。
今夜はおよそ三か月ぶり【鮨 しゅん輔】さんにお伺いしました。
朝から歩き続けて、この時点ですでに三万歩。疲れた身体に日本酒が染みわたるに違いない。
六時ちょうどに地階から、階段をトントントンと昇ってくる足音。扉が開いて若い衆が二人。
前の方に続いて予約名を告げようとすると、『まいどぉ (^◇^)』とスルーされるラッコ。
顔パスかい?
恥ずかしいな。
いつもの右から三番目の席に座り、生ビールの小さいグラスをお願いします。
『お久しぶりです』と高岡氏。
『えへっ、前回が二月だから三か月ぶりっすよ』
『空きすぎっすよぉ~』
『だって、予約、入れてくれないんやもん』
破顔一笑。
爽快な笑顔で目じりを下げる高岡氏。
『アイヤァ、ブーメランですね。口は禍の元。今夜はおとなしくしていよ』
カウンターはいつもの通り十二名で満席ですが、そのどなたとも、イジリりともとれる会話で距離を縮めます。
騒々しくなる手前でお店の空気は締め、にこやかで和やかな時間を作る高岡氏。
多くのお客様が集まる訳も、ここら辺にあるのかもしれませんね。
さてさてそれでは本題です。
いただいたお皿は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。
<まとめ>
立ち止まって守りに入ることもなく、日々、お酒に合うつまみを創り出す高岡氏。
この日はとりわけ、毛鹿鮫のホシ(心臓)と大動脈の刺身、ミンク鯨の畝須の西京味噌漬けに悶絶。日本酒は四種類まで、と決めていたのに、グラスが進む進む。
いつものごとく十四代を含めた銘酒を六種類いただき、足取りも軽く家路を急ぐラッコでした。
<つまみ>
⚫︎茶碗蒸し:蛤
⚫︎真鯛:宮城
⚫︎桜鱒:桜チップ漬け、北海道
⚫︎煮蛸
⚫︎青柳:酢醤油
⚫︎小柱:酢醤油
⚫︎蛍烏賊:炙り
⚫︎毛鹿鮫:心臓、大動脈、胡麻油、塩
⚫︎平貝:炙り、海苔佃煮乗せ
⚫︎眼高鮑:蒸し
⚫︎鮟肝:お揚げ、胡瓜
⚫︎ミンク鯨:畝須、西京味噌漬け
⚫︎太刀魚:塩焼き
<握り>
⚫︎白イカ
⚫︎春子鯛:昆布〆
⚫︎北寄貝:別海、酢橘
⚫︎中トロ:塩釜
⚫︎中トロ:蛇腹寄り、シャリ温度高め厚切り
⚫︎小肌
⚫︎金目鯛:藁燻し、柚子胡椒
⚫︎ボタン海老:増毛、海老味噌乗せ
⚫︎馬糞ウニ:手巻き
⚫︎漬け:太巻き
⚫︎潮汁:鯛
⚫︎玉子:プリン仕立て
<お酒>
・生ビール:小グラス
・ひと夏の恋:純米吟醸、大崎
・十四代:吟撰、吟醸、村山
・黒龍:大吟醸、クリスタル、福井県
・福寿:純米吟醸、神戸
・惣邑:純米吟醸、特約飲食店別誂、長井
・たかちよ:純米大吟醸、南魚沼
4.22