特製煮干らぁ麺: 浮かぶ肉の質感高さ!微かに泡立つ淡麗煮干!美的煮干そば哉! : Menya Sakurai

Menya Sakurai

(麺屋 さくら井)
Budget:
Fixed holidays
Wednesday
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3.7

¥1,000~¥1,999per head
  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5

4.0

JPY 1,000~JPY 1,999per head
  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
2024/04Visitation83th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺: 浮かぶ肉の質感高さ!微かに泡立つ淡麗煮干!美的煮干そば哉!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2024/04/17/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/-ctCEWetfDI

<2024.04> 特製煮干らぁ麺 + 味付き替え玉 + 生卵


「いつも雨の日の訪問が多いですね」・・・とご店主から声をかけられ、「いつも行列ですからね。避けようとするとそうなります。」と答える。最寄り駅から20分弱歩く住宅地のど真ん中かなのにいつも行列。よもや平日の春嵐にここまで辿り着いて並ぶ客などおるまいと踏んで大正解でした。

 まぁ似たような方々もおられるようで。いつもよりまったりと過ごせる常連多めな店内。急に大雨になったり突風が吹いたり外は大変だが、内はスタバより寛げる拉麺スペースでございます。今回は、実に久しぶりに煮干を食しましょう。


<全体> 浮かぶ肉の質感高さ!微かに泡立つ淡麗煮干!美的煮干そば哉!

 やはりここは肉が上品で配膳瞬間は目移りしてしまう。煮干系なら出汁に目線が先に行くものでしょうが、ここではいつもそうなってしまいます。仕上がりは色々あれど、レア感が素晴らしいのだが、実は近年は従来のレア感から熱入りが微妙に進んだ仕上がり。また肉もバリエーション増えつつ変えつつ、長く通うと進化に気づきます。

 とは言え肉に負けず劣らずのスープの煮干し。一見ざらつきを感じさせる見栄えですが、重くなくサラサラしてるところが目に見えて秀逸。素朴なのに上品な煮干しの出汁感覚です。


<出汁> 上品な甘味が深く浸透する魚介感!交わる鰯の仄かな苦味!甘味と苦味のハイバランス!

 「苦味と甘さのバランス」「旨味が濃ゆいけど味わい上品」と言ったところでしょうか。「苦味」の部分は当然イワシから来るのですが、片口イワシを連想するわかりやすい二ボ感。苦味と言うより香ばしいに近い苦さで、むしろ甘さが忍び寄るようです。

 また煮干しも複合的でかなり計算高いかと。出汁が煮干系の中では割と茶褐色で、若干のザラつきと泡立ちを見せつけますが、口の中ではさらりとしてます。またフレッシュ玉葱も甘味を浸透させて一層食べ易い。見た目以上に煮干しのエキスは濃ゆいらしく、濃ゆくてもさっぱりと食わせるところがナイス!。

 また岩海苔も上品。微塵と感じるほど細かく、磯っぽさを醸しだす香ばしさがスマートで煮干の甘味にとてに似合う。改めて煮干に岩海苔はベストマッチと感じ入る次第です。


<麺> 素地の風味をしっかり伝えるストレート細麺!湿り気残すクシクシ歯応えに風味あり!

 煮干らぁ麺の楽しさは、麺の風合いと出汁がぶつかるところ?。煮干系って割と低加水な麺と合わせる傾向かと勝手に思ってるんだけど、この一杯については、ぶつかり合うというよりも調和がとれてるって感覚でしょうか。

 風合いをしっかり伝える一方で、微妙な湿り気を思わせるしなやかさがある様子。味が個性的な煮干出汁に濡れて吸い込んでも、しっかり負けない風合いを伝えるのがいい感じです。ゆっくり咀嚼していったり、出汁の中で時間が経つとやがて一体化してゆくが、それでも甘味がます様子で、どう転んでも旨いに決まってるのが、やっぱり煮干麺の楽しいところです。


<チャーシュー> 整う3種肉!麹感染みる鶏胸肉!微妙なレア感残す豚肩ロース!の釜焼香ばしい腿肉!

 コンフィを感じさせる鶏胸肉が見事。淡泊な鶏肉の滋味が、一気に明るい旨さと滲みます。柔らかくスポンジのような肉質が出汁をたっぷり吸うので噛み締めると旨し。また少し前から仕上げが違った感覚で、麹の味足しもある様子?。これは煮干らぁ麺と一番相性が良さそうです。

 次に豚肩ロース。微妙に熱入りが進んだ加減調整が見事。熱入りがやや進んだようで、出汁の温もりで細かく差す脂が溶け、じんわりと甘味を感じます。あゝ・・・やっぱりこの旨さだと酒が飲めるタイミングで来たかった。

 そして豚腿肉。吊るしの香ばしさがナイス。漂い柔らかい歯応えと肉味が染みる逸品でございます!。出汁に濡れて吸ってるはずなのに、その赤身の肉本来の旨さに香ばしさが広がるようです。この三番目の肉があるから、いつも特製にしてしまうのかもしれません。


<味玉> 出汁深く浸透しマチュアな濃密甘味を伝える卵黄!柔肌の如くしっとりした柔らか白身!

 まるで白出汁を連想させる仄かな乳白色。ふるふる柔らかいのが絶妙です。味わいもしっかり浸透し、優しいお出汁の感覚がありありです。そしてブランド卵!那須御養卵!その卵黄の濃密感が素晴らしく、出汁が浸透しすると熟したような鮮烈で濃ゆいオレンジ色が見事!。

 ほぼ全体がジュレ部分で、緩くトロミ部分はネットリしております。もちろん、スープに浸しても濁ったりしない濃厚さで、まさに舌全体にに絡みつく!。やっぱり味玉の旨さはハンパない!。


<味付き替え玉+生卵> 完成した味付きに敢えて生卵をダイレクト投入!それだけでご立派に完成した逸品!

 煮干らぁ麺を食べたものにだけ許される特権。名称の通り「味つき」。軽く鶏醤油系のタレが滲む?。満遍なく絡んでますから、そのまま食べることを、私はまずお勧めします。

 またアオサとフライドオニオン、そして玉葱と鶏胸肉が微妙に入ってますな。鶏油のコクと、フライドオニオンの香りと甘味が非常に食欲をそそり、別腹のように入って行きます。また麺の風味がとても強く感じられ、芯を軽く感じる旨さもあり!。

 設計としては、生卵を溶いたところにつけ麺風にして食らうものらしいですが、この日はダイレクトに生卵を投入。まさにご立派な和えそばとしての逸品が完成。卵のプルプルと盛り上がるのが素晴らしいかと!。煮干らぁ麺食らうなら絶対にここまで辿り着いてほしいと思います。味付き替え玉は、煮干らぁ麺限定ですので!。


総じまして「醤油も塩もかなり旨いが煮干もすごい!ここはオールマイティー!極上煮干そば!一回食っとけ!」・・・と言う感動の嵐!。実は麺屋さくら井は煮干もすごい!できれば今年の夏に名物「煮干冷やしらぁ麺」も必食!。名作の醤油だけで満足するのも分かりますがそれだけじゃ勿体ないのです。全く持って旨い店!今後も激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


  目覚めから
   春の嵐が
    乱れるも

   こころ整う
    極上煮干し


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。

2024/03Visitation82th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

醤油らぁ麺: 整然な麺顔に優しい醤油ブラウンが生き生きと映える!淡麗のようで濃密な醤油そばの存在感!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2024/03/21/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/A9bGRnOEHDw

<2024.03> 醤油らぁ麺 + チャーシュー盛り + アサヒスーパードライ + 冷酒 菊水の辛口

 日曜日、快晴、気温上昇、正午過ぎ。人気の拉麺店なら行列必須のシチュエーション。三鷹駅から少しばかり歩く距離にあって平日でもいつも混んでるイメージしかない「麺屋さくら井」ですが、なんとこのタイミングで待ちなし空席ありですよ。たまたま別の拉麺店に向かうついでに通りがかり、ここの混み具合を見てほくそ笑もうと思ってたらそんな感じ。だったらここで食うしかないでしょ!。ちょうど前回訪問からそこそこ間が空いて、ここ食いたいと思ってたとこだし。思わぬ方向転換でラッキーです。

 とまぁそんな顛末をご店主と会話したんですが、最近はむしろ営業の開始と終了のあたりの方が混むなのだとか。みなさん行列回避の意識が強くてそうなるのでしょうかねぇーなんて話してました。いつもそうなのだと断言できないのであしからず。でも時々並びに余裕があったりするタイミングで、公式X(旧ツイッター)で呟いてたりするので、ご訪問の際はチェックをお勧めします。


<アサヒスーパードライ> 何はともあれ辛口ナイス!春到来を思わせる陽気に響く切れ味!一気に沁みる腹落ち感!

 あゝご存じ説明不要の淡麗辛口!切れ味最高!キーン!と響くような刺激を脳裏でかじるか!?。続いて喉越しで刺激を与えつつ、ライトな味わいと鋭いキレ味が実に痛快でございます!。やはりビールは切れ味!キレが鋭いドライビールの一杯目は世界最高でございます。


< チャーシュー盛> グリル調な豚は藻塩!しっとり半レア豚は柚子胡椒!和風コンフィ鶏胸肉は麹風タレで味わう!

 実は久しぶりの「チャーシュー盛」。ここ実はとっても肉が得意なお店。特に低温調理のレア加減の魔術師とも感じるほどで、更に近年では釜焼にシフト?手を広げ、肉目当て冷酒をあおって拉麺食わずに帰る常連などもおるほどです(それはそれで拉麺食わんのが勿体無いが)。

 コンセプトがはっきりしておりました。まず時計回りに「グリル調の豚肩ロース」。釜焼吊るしを連想させる肉が軽く額に汗をかいたように脂が表面に滲み出ます。うへへ・・・そこを藻塩をつけて味わうのが最高。シンプルに旨い肉味をストレートで塩を合わせるのがナイスすぎる!。肉は塩だけで十分と思わせるわかりやすい旨さでございます。

 次に「半レア豚」。これも肩ロースと思われますが、淡い下味が浸透しているが赤身本来の肉味キープって感じ。脂も多少さしてますが、スポンジのように柔らかい肉に柚子胡椒をネチって一緒くたにして口に運ぼう!そうすると至福と共に酒を欲する渇望が湧き起こるから。

 最後に「鶏胸肉」。いわゆるコンフィ状態でぱふぱふ感じて繊維質きめ細かいタイプ。昨今の都内の今風な一杯にはよく見かける肉ではあるが、それだけに旨い。ラーメンにのせる肉は豚に限らずと広めたのはこの旨さかと思ってます。でもそれだけでないよここは。表現し難いタレに絡められてました。醤油が混じってるようでもあり・・・麹が忍ばされているようでもあり・・・ようわからんがかなり旨い。しばらく肉皿食ってない間も肉進化が止まりませぬ。


<全体> 整然な麺顔に優しい醤油ブラウンが生き生きと映える!淡麗のようで濃密な醤油そばの存在感!

 最近、限定や醤油以外のを食してたので、看板商品の醤油を見逃しておりました。肉系は別皿で楽しんだ後なのを計算に入れて、今回は久しぶりにデフォルトの「醤油らぁ麺」をいただきます。

 今風の淡麗醤油を全面に表す落ち着き感!シンプルなれどその存在感が堂々としていますね。それは出汁の旨さが見てわかるほどアピールするからか??。醤油の透明感と霞が半々の琥珀ブラウンには、艶やかのようでもどこか優しいエキス感があり!一方で整った麺線の表情で全体的に凛とした雰囲気が醸し出され、海苔・メンマ・青菜などもが気持ちよく見えるね。更に半レアチャーシューだけは・・・先ほど別皿で会ったばかりだと言うのに、いつもと別な表情を浮かべるようにとても艶かしく誘うばかり。


<出汁> 乾物と醤油と鶏油の溶けるバランスが実に秀逸!円やかさの中に動物感と滋味深さを芳醇に表現!

 拉麺で醤油味って基本だから差別化が難しいと思うし、だからこそ切磋琢磨が感じられるジャンル。たまたま活動エリアだからというエコ贔屓なしに、ここの醤油は都内トップクラス間違いないと改めて感じます。

 あゝ円やかぁ〜と安寧を誘う味わい。とにかくカエシに尖がない。磨かれたのかと思うほどマイルドな醤油輪郭。醤油の醸造元は蘊蓄等を参考にしてください。なま系の優しい醤油の醸造感を保つ中で、乾物の深い溶け込みが混じり合います。個人的には甘味が気持ち良いから、茸系乾物の深みと受け取ってます。もちろん魚貝系も溶けて総合的であります。

 そしてベースの出汁。ブランド系の鶏使用なのでこれも詳しくは説明がき等で。色々と丸鶏を丁寧に煮出した感覚。でも水鳥系とも違い、豚肉か豚骨がサラッと滲んでる感覚もありなむか?。そして鶏油です。これが乾物の滋味甘味、そして醤油感と深く密着するところですが、鶏油が染みた味の一辺倒にならないところが素晴らしいと個人的には感じます。ベース出汁やタレがしっかりしているからこそなのか?。これだけ通うと、毎回微妙にニュアンスやバランスの感覚も違うこともあり、そういったところも飽きない店なのです。


<麺> 美しく整う麺線!スープを受け止める素地の風味と甘味の高さ!品やかもキマる旨味と甘味!

 麺線が平行に左右に流れるのいい感じ。メンマも青菜も合わせて並行しております。横平行がコンセプトですね。そんな見栄えは別として、ゆっくりとじわじわ出汁を吸い込むのがやっぱり旨い。素地の風合いと甘味をしなやかに伝える様です。特に序盤からプツプツクスクスとした歯切れがナイスで、微妙にハードさを醸しつつ、噛み締めると一層旨味が高まる感覚。

 へへへ・・・また今回も海苔を巻き付けから始まって、メンマ・青菜・チャーシューに至るまで巻き込ませていただきました。麺の甘味は、海苔との相性もまた変わり、海苔の方もよりよく風味を感じます。また前回と同様にメンマ・青菜、そして肉など具材を巻き込ませて食らうと更に旨し!。


<チャーシュー> 豚肩ロースの低温調理!出汁も染み入り旨さ三位一体!!肉本来の旨さに溶ける脂の甘味!

 冒頭のチャーシュー皿で語り尽くした感はありますが、ちょっとだけこの拉麺にのった肉は違いがあるようです。気のせいかもしれませんが、隠し包丁の切れ込みがより多く感じられます。そのため出汁の浸透が素早く、出汁で脂身が溶けて出汁にも赤身にも影響を与えるようです。その微妙に熱入りが進んで安心感を覚えます。素材に温もりがあり、それが非常に細かく指す脂を蕩けさせ、味全体に甘味を感じさせるようです。半レアなのに温かみを感じるような仕上がりは同じですが、スープに少し浸るだけで熱り方が違うし、出汁の浸透の有無もある。


<他具材> 凛とした上品さ感じさせるメンマと青菜!色鮮やか!歯応え柔らか!

 これもかなり上質!。きめ細かい繊維がみっしり終結しとりますが、非常に品やかで柔らかい歯応え!。醤油出汁に通じる旨さも浸透しており、白飯に乗せてめんまご飯にして食らうととても美味そう!。また青菜・・・小松菜と思われますが、単品で立派なお浸しになる上質感!。たっぷりスープを吸わせてくらうと、青さの中に旨味あり。色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!


<菊水の辛口> 辛口日本酒といえば定番中の定番!冴えた辛味の中にしっかり残るうまクチ!

 一通り食べて店先を内側から覗くと、他客が並んでないようなので、安心して多少ゆっくりとさせていただこう。〆で冷酒という珍しい展開です。

 まぁ最近のちょっとした意識高いスーパーやコンビニでよく見かけるアルミ缶のイメージが想像できますが、やっぱり辛口といえば菊水ってイメージです。私は菊水はやっぱりコンビニでよく買うのですが、そのまま熱湯でじんわりと熱を加えて熱燗にしてこの冬は楽しみました。でも本醸造の一升瓶は冷酒感覚でも旨いのね!。ちょっといつもとは違うイメージで小さな驚き。

 熱燗では酸味を感じる味わいが、これは全くと言えるほどそれを感じない。そして辛口のキレが冴え渡る。甘味が低いわけではないがそこそこ。それがまた良いね。残ったラーメンの出汁をあてにして味わっても邪魔しないというか・・・。ちょっと上級な日常酒ブランドと思ってたけど、イメージ変わったわー。


総じまして「改めてやっぱりここは東京有数絶品拉麺!淡麗かつ芳醇な醤油麺!都内のラヲタなら一度は食っとけ!」・・・と言う感動の嵐。ここの醤油らーめんは別格と感じる方も多いのでは?。実は煮干も塩もハイスペックで、ここは才能の塊なんじゃないかとも思います。都内にお住まいで拉麺好きな方なら一回食っとけって感じです。今日もさすがに美味かった!そんな感謝と応援を込めて・・・激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   春めいて
    桜まぢかの
     弥生月

    旨さ早咲き
     麺屋さくら井
   

 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2024/02Visitation81th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

[期間限定]特製手揉みらぁ麺: 背脂が溶けて滑らかな味わい!生姜とブラペが染みる!煮干の素朴さも柔らかに滲む!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2024/02/27/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/zojTcTZhoG4

<2024.02> 特製手揉みらぁ麺 + 山廃純米雪の芽舎

 嗚呼、冬限定の手揉み麺・・・名残惜しき哉!2月末で提供終了とのこと。もう一回喰いたい・・・。でもいつも混んでる店。特に最近の行列はエグくて飛地にも達することもある。で、諦めかけていたんだが、めちゃ寒くて営業終了間際ならと狙ってみたら、案の定でございました。

 確か前回は、財布を忘れてデフォしか食えなかった記憶。今回は特製で存分に楽しませていただきましょう!。


<純米吟醸 雪の芽舎> 飲めば華やか!酵母風合い豊かで甘味すら感じる辛口吟醸!旨さ美しき!

 秋田の酒蔵。結構、目にする銘柄で人気も高いですよね。この旨さは実に分かりやすいし、アピール力がありあり。口に含んだ瞬間に華やかさが広がる感覚で、これは日本酒に日頃接してない方にこそ勧めたい気にさせます。純米酒の肉厚な風合いと甘味。そして吟醸らしいスッキリした辛口ニュアンス。双方がバランスよく、するすると飲めてしまいます。

 そして料理にも合いやすいと思われ、麺の仄かな甘味にすごく寄り添う日本酒。結構でかい器になみなみと注がれるので、飲み応えもしっかりとしております。


<全体> 上品な煮干背脂煮干!?出汁吸って深い褐色の透明さを表現する手揉み麺!

 この店の限定企画拉麺で、こんなに背脂が浮く一杯は珍しいのです。出汁の表層は煮干エキスの漂いあり。フツーの醤油と思って構えていたが、背脂煮干麺って感じで受け止めます。

 そして手揉み麺がまた独特な表情。出汁を吸い切って飴色を越える深い褐色の色合い。その染まり具合が魅力的です。しかも半透明にすら感じる見栄え。中央にはお馴染みの肉片があり、トッピングとして生姜が乗ってブラックペッパーが舞うって感じです。アイテムを一つ一つ確認するととてもワイルドになる路線だが・・・淡麗と思えるほど落ち着きを感じる麺顔ですよ。更に素朴さが入り混じったような印象かと!。


<出汁> 背脂が溶けて滑らかな味わい!生姜とブラペが染みる!煮干の素朴さも柔らかに滲む!

 実に素朴ですが、美しさも共存。やっぱり全体的には今風で崇高にまとまる感じです。割と煮干をダイレクトに煮出してるって感覚を覚えますし、仄かな酸味には鮮魚系の出汁にも通じるようす。醤油ダレと混じって淡麗にまとまります。

 また背脂は、悠々と汁に浮遊しており粒が大きくとても上質。大きな欠片を箸で摘んでしまう。歯応えなく溶けるだけなのだが、溶けた脂が味蕾のひとつひとつに染み入るようです。きっと豚と背脂の旨みに響くんだろうか、生姜の清涼感に脂の分厚さ、そして煮干醤油の円やかさが広がるようです。そこに生姜とブラックペッパーが溶けると味わいが豹変です。生姜は少量だが出汁に溶けると生姜醤油系の風味を表現します。なのだが背脂煮干の風合いが全体的には包み込む感覚。そこにブラックペッパーが後追いで染みるのでした!。


<麺> 肉厚手揉みボコボコフォルムなのにトロトロ蕩ける加減が素晴らし!出汁に染まり切る手揉み麺!

 これほど「出汁に染まった麺」はあっただろうか?。ほうとうに匹敵?。煮干背脂醤油の出汁が素地にも浸透しきって褐色透明感すら覚えます。出汁の旨みを吸いきった炭水化物の旨さが、密度を持って押し寄せてくる旨さ。元々の素地に甘味を感じる上に、出汁が染みて結合した旨みを発する様子。

 噛み締めた瞬間に太い麺が潰れて甘味を発します。そんな感じだから腰つきはとても柔らか。ぼこぼこなフォルムだってズボッと啜れば軽いタッチを喉越しに残しながらスルリと胃袋に落ちます。なぜ大盛にしなかったのかオレ!。悔やまれます。


<チャーシュー>焼豚の柔らか仕上げ!肉旨みと燻し香ばしさが口の中で蕩ける!

 肩ロース。豚ランプの吊るしチャーシューかと思うほどのスモーキーで、柔らかな赤身の肉味と脂身の甘味が溢れます。吊るしの燻し香ばしさをふわっと感じる仕上がり!。特にブラックペッパーと生姜が混じるところが美味すぎる!。


<他具材> 素材感が楽しめるメンマ!野菜の甘味に清涼さを醸し出す青菜!薄味で歯切れよし!

 スリムで凛々しい材木状。とても繊維質がきめ細かく、ぎゅっと引き締まっているようで、それでいて妙にサクサクと歯切れよく軽快に食えます。軽くスープに濡れて吸い込んでるのも旨い部分ですが、メンマ自体の素地も旨し。そして色鮮やか。瑞々しい色合いが凛々しく、歯切れもしっかり楽しめるもの。これもスープを少し吸い込んで旨い。野菜の甘味と清涼さとマッチするのでナイスな箸休め!。


<味玉> 熟したような濃密甘味!卵黄はねっとりジュレ感覚!白身は薄めの出汁浸透が深い乳白色!

 卵黄が濃密で、オレンジ色に輝く艶めくほどの色合いです。出汁が浸透すると熟したような甘味を広げます。ねっとりとジュレ状態で舌全体に絡まりつくのもナイス!。

 更に白身も旨い!出汁が浸透し旨味をしっかりと感じさせます。乳白色でぷるぷるした柔らかさも印象的。味わうと出汁の旨味が白身にも感じて旨し!。白身と卵黄を合わせて一体化した旨さは極上です。


総じまして「2月で提供とは名残惜しき哉!素晴らしき味技巧!ハイセンス背脂煮干拉麺!」・・・と言う感動の嵐!。今回の評判で来年以降も季節限定として定着化することを希望します。素朴さに混じる味技巧の素晴らしさ!。なので激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   氷雨降る
    寒さかじかむ
     昼下がり

    温もる旨さ
     背脂醤油


お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2024/01Visitation80th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

醤油らぁ麺 手揉みらぁ麺変更:素朴さを押し出したコンテンポラリー背脂煮干拉麺!素晴らしき味技巧!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2024/01/16/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/lKZi6hv_3vw

<2024.01> 醤油らぁ麺 手揉みらぁ麺変更

 近くて遠い「麺屋さくら井」。サクッと行ける距離にある幸せですが、何せ人気だからいつも行列しとる。だからついついスルーしてしまって年末挨拶すらできてない。せめて年始挨拶がてらにと久しぶりに訪問してしまいました。あゝやっぱり混むと思えば、ついつい焦ってしまう。だからなのか、財布の中身を確認せずに行列に連結。途中で千円札一枚と小銭しかないのが判明して愕然としてしましたー。なので今回は、デフォルトの醤油らぁ麺。で、中盛と手もみ麺変更で使い果たす。


<全体> 醤油と言うより煮干醤油?いや背脂煮干?出汁吸って妙に透明感ある手揉み麺!

 麺だけの変更と思えど実は出汁も合わせて変更!。ところが出汁も変更なのね・・・知らなかったわ。この店の限定企画拉麺は、ことごとく食えてないため、ここで背脂がこんなにはっきりと浮く一杯は初めてです。そして出汁の表層は煮干エキスの漂いあり。フツーの醤油と思って構えていたが、背脂煮干麺って感じで受け止めます。

 うへへ・・・手揉み麺がまた独特な表情。出汁を吸い切って飴色どころか出汁の色合いそのものってな染まり具合。しかも半透明にすら感じる見栄え。中央にはお馴染みの肉片があり、トッピングとして生姜が乗ってブラックペッパーが舞うって感じです。アイテムを一つ一つ確認するととてもワイルドになる路線だが・・・淡麗と思えるほど落ち着きを感じる麺顔ですよ。更に素朴さが入り混じったような印象かと!。


<出汁> 煮干の素朴さを生かした味わい!背脂が溶けて滑らかな味わい!生姜とブラペが染みる!

 これはまた言葉で表現するのが難しいですね。単に旨いと言えば良いだけ?。少しそれに付け加えるなら「素朴」さです。レギュラーは醤油と乾物が深く溶ける出汁感で「華やかさと落ち着き」を感じさせる味わいですが、こちらの出汁は「素朴」です。とは言ってもやっぱり全体的には今風で崇高にまとまる感じがあるのだが。素朴というのは煮干です。割と煮干をダイレクトに煮出してるって感覚を覚えます。それはまるで鮮魚系の出汁にも通じるような風合い。醤油ダレと混じって淡麗にまとまるようです。

 一方の背脂。これが出汁に浮遊しているわけだが、とても上質で思わず大きな欠片を箸で摘んでしまう。歯応えなく溶けるだけなのだが、溶けた脂が味蕾のひとつひとつに染み入るようでうっとり。そこに生姜とブラックペッパーが溶けると味わいが豹変です。生姜は少量だが出汁に溶けると生姜醤油系の風味を表現します。なのだが背脂煮干の風合いが全体的には包み込む感覚。そこにブラックペッパーが後追いで染みるのだった。きっと豚と背脂の旨みに響くんだろうか、生姜の清涼感に脂の分厚さ、そして煮干醤油の円やかさが広がるようです。


<麺> 出汁に染まり切る手揉み麺!肉厚手揉みボコボコフォルムなのにトロトロ蕩ける加減が素晴らし!

 出汁にも意外性を感じたが、麺も結構驚きを隠せません。手揉み系はこれまで何杯も食ってきた私ですが、「出汁に染まった麺」ってな感覚はあまりないかと。画像ではフツーに写ってしまうのですが、実際はそんな感覚です。出汁が素地にも浸透しきって褐色透明感すら感じるます。

 なので出汁の旨みを吸いきった炭水化物の旨さが、密度を持って押し寄せてくる旨さ。元々の素地に甘味を感じる上に、出汁が染みて結合した旨みを発する様子。噛み締めた瞬間に太い麺が潰れて甘味を発します。そんな感じだから腰つきはとても柔らか。ぼこぼこなフォルムだってズボッと啜れば軽いタッチを喉越しに残しながらスルリと胃袋に落ちます。中盛だったのだがあっと言う間になくなる麺。つれなさを感じざるを得ません。

 後で知ったのですが・・・これって夏恒例の冷やしと同じ麺なのだとか!?。おいおい!そういうことだったのか??相変わらず味覚バカなオレです。すっかり新しいチューニングだったのかと勘違い。されど夏のあの麺が、温めるとこれだけ出汁を吸い込むとは面白かったです。


<チャーシュー> 吊るしの豚焼豚の柔らか仕上げ!低温調理の肉旨みと燻し香ばしさがダイレクト!

 肩ロースと思われる肉です。金無かったから肉増しにできなかったのが悔やまれます。この店は鶏豚3種のチャーシューがラインナップされてますが、豚ランプの吊るしチャーシューかと思うほどのスモーキーで、柔らかな赤身の肉味と脂身の甘味が溢れます。吊るしの燻し香ばしさをふわっと感じる仕上がり!。これ正月用に売ってくれんだろうかなー。スモーキーと言うほどではないんだけど、香ばしさに品すら感じる様な気がしますし、また噛むと脂が滲み、そこからも香りすら感じるよう。これは絶対に肉増しにしとくべきだったかと!。これから外出する前は必ず財布の中身をチェックすることとしよう。


総じまして「素朴さを押し出したコンテンポラリー背脂煮干拉麺!素晴らしき味技巧!」・・・と言う感動の嵐!。初訪問なら絶対に定番の醤油!。そして次に煮干らぁ麺。その流れだとこの一杯の味技巧の素晴らしさが体験いただけるかと!。ともあれ名店が年々と味わい提供の幅拡大は嬉しい限りです。あゝ益々旨さが広がる店になってゆくんだなーっと・・・この先楽しみ!なので激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   今朝方の
    厳しい寒さ
     柔らいで

    優しい旨さ
     和らぐ拉麺


お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2023/10Visitation79th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製醤油らぁ麺:群を抜きん出る醤油そば!並んでも食いたい逸品!まさに名作!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2023/10/23/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/7NQSFWWvtsA

<2023.10> 特製醤油らぁ麺 中盛


 久しぶりにちょっと仕事に落ち着きを感じ、ランチタイム過ぎに何とか午前中の業務完了。少し中休みをもらって郵便局で用事を済ませようかとチャリで出向く。この後、クルマ出してこの日新規オープンの店へ向かおうかなぁと思いつつ、麺屋さくら井の目の前を通ると何と行列なしで店内に空席があるではないか!。これは本当に珍しい!

 このタイミングを逃すわけにはいかないと、近くの公園置き場にチャリ駐輪し、ダッシュで逆走してみました。小春日和と言うには少し暑さも感じたわけだが、軽く汗かくと拉麺も美味かろう!。しかし本当ならビールだよな・・・・午後仕事あるから飲めないが、まぁ待ちなしで食えるのだからラッキーラッキー!。


<全体> 実に貞淑な麺顔!それでいて肉迫力!そして煌めくようで仄かに霞む鶏コク!艶めく醤油感!

 あゝ何度見ても優しくも美しい表情です。スープは醤油ブラウンはとても明るく円やかとも感じ、透明感に穏やかさを残す様です。また整然と並んだ肉片が堪りませんな。3種の鶏豚肉が波打つように整って並べられており、どれもが高品質さを表す様です。

 ふふふ・・・肉がスープに浸ってじわじわと熱るのがナイス。艶かしさがゆっくりと貞淑に移り変わるような肉感覚です。そして肉の下では美しく整った麺線が伺える。その全体のまとまり感が群を抜く感じすら覚えます。相変わらず完成度が高い醤油そば!。


<スープ> 地鶏感伝わる鶏油の旨さ!乾物の甘味と落ち着きを感じさせる溶け込み!優しい醤油の輪郭!

 これまで頻繁にこの一杯を食しておりますが、日によって微妙にブレンドが変化してる感じです。ざっくり言うと「芳醇」な日と、やや「あっさり」な日があるイメージ。魚介の変更、また鶏油の加減?、また乾物類も微妙に変化させているのかと妄想しております。この日は、鶏のコクが割としっかりめに表れる様で、それが醤油の輪郭にマッチしてる感覚。魚介出汁の甘味もより加わったようでもあり、個人的には乾物類の中でも椎茸がいい感じなのかなって妄想が止まりません。

 また醤油はいつもながら実に円やかですねー。明るさに深みを感じるっつーか、生揚げ系って感覚ありつつ酸味はなく、乾物と鶏油で甘味すら感じる輪郭です。心なしかいつもより艶っぽく感じるのは気のせいなんだろうけど・・・。


<麺> 漆喰の如し地肌としっとり整う麺線!出汁と戯れ吸い込んではんなりと甘味を醸し出す!

 最近ここでは中盛です。一度大盛にしたら間違えましたか?と心配されたりして(笑)。たくさん食べたいけど、バランス考えると中盛がベストなんて勝手に思い込んでます。やっぱり出汁との相性が抜群。そお風合い感じつつも、しなやかさを保ち、地肌の湿った感覚がとても艶やかです。それは、まるで漆喰のような地肌ではないか。序盤は出汁と交わって濡れる程度で素地の風味を仄かに伝えます。そして次第に、出汁を吸い込み一体感が生ましょう。その素地が湿った感覚で出汁の旨味と麺の風合いがナイス。

 麺線の整いからも分かるように、とにかく汁を吸い込み始めると滑りが素晴らしき哉。見た目は上品なのだが、今回もやっぱり性懲りも無く、海苔や肉を巻き込んで喰らい倒します。


<チャーシュー①> 上品極まる味わい!素材の滋味に出汁が染み入り味わい深し!鶏胸肉のコンフィ風!

 今回も鶏胸肉が秀逸!コンフィを感じさせる仕上がりが柔らかくSo Good でございます。毎回例えるのが「化粧パフ」。柔らかさがそのイメージで(実際に化粧パフ噛んだことないんだが妄想の話)、細かい肉繊維の合間に醤油出汁が浸透するのが秀逸なのです。その上品で淡泊な鶏肉に、じわじわとその旨さが染み込み、実に淡麗滋味!。じわじわと噛み締めるとぱふぱふした食感に、素材の旨味とか下味が溢れ出します!。


<チャーシュー②> 肉本来の旨さに溶ける脂の甘味!出汁も染み入り旨さ三位一体!豚肩ロースの低温調理!

 ほのかにピンク色を残す半レアな仕上がりで素材に温もりがあり、それが非常に細かく指す脂を蕩けさせ、味全体に甘味を感じさせます。いい肉はスープの中で泳がせて熱入れをするのも美味いと、この肉食って教えられた気分です。スープに少し浸るだけで出汁の浸透を少し感じる?。


<チャーシュー③> 吊るしの香ばしさ漂い柔らかい歯応えと肉味が染みる逸品!豚ランプ肉?

 モモ肉なのか、ランプ肉という部位なのか。これが吊るしの燻し香ばしさをふわっと感じる仕上がり!。これ正月用に売ってくれんだろうかなー。スモーキーと言うほどではないんだけど、香ばしさに品すら感じる様な気がしますし、また噛むと脂が滲み、そこからも香りすら感じるよう。


<味玉> 味わい濃厚にして練物の如し熟した濃密卵黄!白身は薄め出汁浸透で乳白色で味わい深し!

 卵黄が濃密で、いつもの様にオレンジ色に輝く艶めきますが、とても気に入ってるのは、まるで練物の様な仕上がりというか、ゆるゆるの芋羊羹の様なジュレの状態がお見事。そして出汁が浸透すると熟したような甘味を広げます。ねっとりとジュレ状態で舌全体に絡まりつくのもナイス!。

 更に白身も旨い!出汁が浸透し旨味をしっかりと感じさせます。乳白色でぷるぷるした柔らかさも印象的。味わうと出汁の旨味が白身にも感じて旨し!。白身と卵黄を合わせて一体化した旨さは極上です。


<他具材> 素材感が楽しめるメンマ!野菜の甘味に清涼さを醸し出す青菜!薄味で歯切れよし!

 スリムで凛々しい材木状。とても繊維質がきめ細かく、ぎゅっと引き締まっているようで、それでいて妙にサクサクと歯切れよく軽快に食えます。軽くスープに濡れて吸い込んでるのも旨い部分ですが、メンマ自体の素地も旨し。そして色鮮やか。瑞々しい色合いが凛々しく、歯切れもしっかり楽しめるもの。これもスープを少し吸い込んで旨い。野菜の甘味と清涼さとマッチするのでナイスな箸休め!。


総じまして「群を抜きん出る醤油そば!並んでも食いたい逸品!まさに名作!」・・・と言う感動!。まぁ今回は並ばずに食えたので嬉しさひとしおでございます。最寄りの三鷹駅からそれなりに歩くし、辿り着いても行列必須ですがそれに見合う価値あるかと!東京トップクラスのこの一杯を是非!激しくオススメ!。旨し!なので・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


  空高く
   陽射煌めく
    昼下がり

   旨さ眩しく
    醤油の艶めき


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2023/10Visitation78th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製塩らぁ麺: 穏やかな黄金出汁に浮かぶ肉達!ぶどう山椒が散りつつ鶏油の明るさ!魚介の風合い!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2023/10/12/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/sZkzLT_FXOs

<2023.10> 特製塩らぁ麺

 初夏に冷やしを食して以来、久しぶりの名店「麺屋さくら井」。やっと来れました。本当は飲めるタイミングで来たかったのですが、色々帰ってやること多くて(汗)。ここ最近、ずっと拉麺に酒の楽しみを加えることができてません・・・。

 でもいいのだ。これでいいのだ。ここはまさに何食っても旨い店なのだから。初訪問ならまず看板の「醤油らぁ麺」を激しくオススメしますが、大抵この醤油にハマってそればかりと言う方が多いはず。でも開店当時は、東京は煮干ブームもあって煮干も人気だったのでした。なので意外と塩系は見逃しがちなのだけど、実はこの塩が美味いのですわ!。特に数年前にググッとアピール度合いが上がったと個人的に感じてます。なので今回は「塩」一択で訪問いたしました。


<全体> 穏やかな黄金出汁に浮かぶ肉達!ぶどう山椒が散りつつ鶏油の明るさ!魚介の風合い!

 僭越ではございますが、この店で伸び代というかググッと旨くなったのが「塩系」。以前は帆立風合いがメインでじんわりと感じられた出汁感ですが、今では鶏の旨みと塩ダレの風合いが変わったのか?更に「和山椒」がそこに加わり、清涼系も滲ませる様子です。嗚呼、今回はその全体的な黄金出汁のニュアンスに、じわじわと鶏エキスを感じるか?その鶏油の明るさが印象的でございます。一味が軽く振られておる。まさに風雅が漂うイメージ!。


<スープ> 今日は山椒増し!淡い刺激が淡麗感を高める!そして鶏油のコク深し!更に乾物とホタテ感が滲む!

 まずは表層のスープを味わいます。香味鶏油が煌びやかに流れる中に、表層に魚介系のエキスの集合が漂う雰囲気がいいね。その味わいは、初動は鶏油が円やかに広がる感覚です。濃厚ではないものの、やはり鶏のエキスは主張する風景で、それなのに鶏塩系と真逆と思わすような魚介が染み、結果的に複合的な円やかさを感じます。この鶏と魚介のバランス感覚がいつも日によって違うので、楽しくてなりません。

 さて塩ダレですが、蘊蓄によると「白ワイン・煮干・椎茸・昆布・帆立」とのこと。塩は沖縄「ぬちまーす」等。白醤油がないのね。尖らない塩気なので個人的に意外だったりしてますー。そして、へへへ・・・更に今回は「山椒増し」リクエストをしてみました。和風スパイシーの冷涼さを醸し出したかったわけ。これが花椒塩のような刺激ではなく、はんなりとした山椒感覚だから出汁と合う。中盤から山椒が出汁に完全に溶けるのだが、それでもスパイシーと言うより風雅と感じる山椒感覚でございます。

 続いて中盤から終盤にかかると、これまた仄かな甘みを感じ出す。麺の炭水化物が出汁に溶けて霞むのが印象的で、軽やかな甘みが増すようです。更にこの段階に至って、魚介とホタテのフィーリングが浮かび上がるじゃないか。うう・・・醤油系の名手と言われる「さくら井」ですが、何とも塩系も華やかで旨し!。


<麺> 品やかな腰つきと滑らかなスベリ!クチりとした歯応えと仄かな甘味!出汁の滋味吸って仄かな旨味!

 周期的に、麺の茹で上げを変えているのか?。時々そんなことを思います。過去のレビューを見返すとそんな感じ。1ロット3杯のとても手際良い流れなので、ブレとは感じませぬ。今回は滑らかな印象で、出汁に合わせたのかとてもナチュラルな中加水感覚。その腰つきは品やかで、スベリがとても滑らかです。

 クチクチとして歯切れよく、素地に甘味を感じる展開がナイス。また麺が寄り添うのもあって出汁もよく絡み持ち上げもいい。奥歯で潰せば甘味すら覚えます。貼り付いた山椒薬味も淡い刺激を感じさせるのナイス!。塩出汁と一体感が良くて、麺の風味をそのまま楽しませてくれます。


<チャーシュー> 美しく整う極上3種肉!ぱふぱふ歯応えの鶏胸肉!レアっぽさ抑えた豚肩ロース!の香ばしい腿肉!


 まず右から。それはコンフィを感じさせる鶏胸肉もまた見事。まさにぱふぱふふかふか!。箸で持ち上げたり曲げると、細かいスキマが生まれ、そこから出汁が浸透するような感覚。淡泊な鶏肉の滋味が、一気に明るい旨さと滲みます。これも、スポンジのように出汁をたっぷり吸わせるのがおすすめです。

 そして豚肩ロース。以前は艶めかしい半生感覚の赤身と脂が蕩けるようだったっけか?。微妙に熱入りが進んだ加減調整が見事でした。今は熱入りがやや進んだようで、出汁の温もりで細かく差す脂が溶け、じんわりと甘味を感じます。あゝ・・・やっぱりこの旨さだと酒が飲めるタイミングで来たかった。

 そして豚腿肉。吊るしの香ばしさがナイス。漂い柔らかい歯応えと肉味が染みる逸品でございます!。まさに酒を誘うような旨さじゃないか!。出汁に濡れて吸ってるはずなのに、その赤身の肉本来の旨さに香ばしさが広がるようです。この極上3種肉があるから、私はついつい特製にしてしまう次第です。


<他具材> 色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!

 きめ細かい繊維がみっしり終結しとりますが、非常に品やかで柔らかい歯応え!。醤油出汁に通じる旨さも浸透しております。また青菜・・・小松菜と思われますが、単品で立派なお浸しになる上質感!。たっぷりスープを吸わせてくらうと、青さの中に旨味あり。色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!


<味玉> 熟したような濃密甘味!卵黄はねっとりジュレ感覚!白身は薄めの出汁浸透が深い乳白色!

 卵黄が濃密で、オレンジ色に輝く艶めくほどの色合いです。出汁が浸透すると熟したような甘味を広げます。ねっとりとジュレ状態で舌全体に絡まりつくのもナイス!。

 更に白身も旨い!出汁が浸透し旨味をしっかりと感じさせます。乳白色でぷるぷるした柔らかさも印象的。味わうと出汁の旨味が白身にも感じて旨し!。白身と卵黄を合わせて一体化した旨さは極上です。


総じまして「醤油の名手渾身の塩!飽くなき探求心と向上心!いつも旨さを実感!一回食っとけ!食えば分かるさ!」・・・と言う感動の嵐!。かなり通ってるつもりですがいつも新鮮に楽しめる。その一方で気が付けばいつも旨くなってる感覚?。かなりの人気店ですので、最寄りの三鷹駅からそれなりに歩く場所なのに平日でもそれなりに混みます。週末は混雑必須。とは言え秋の穏やかな日にのんびりと並んでみてはいかがでしょう?。激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   小春日の
    陽射眩しい
     昼下がり


    出汁が眩しい
     特製塩そば      


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2023/07Visitation77th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉冷やしらぁ麺 お茶漬けセット:これぞ名作!更に進化!冷たさに沁みる煮干し旨さ!芳醇しっとり冷製煮干しそば!

とまそんのブログ:
とまそんのYouTube: https://youtu.be/aTh6hs9FVUc

<2023.07> 麺屋 さくら井(東京・武蔵野市西久保)味玉冷やしらぁ麺 お茶漬けセット + トリスハイボール + 純米吟醸生原酒 兆久

 8月末で提供終了とのことで、あしからず。実はこの一杯は、今シーズン提供開始日(まだ梅雨の余韻があった頃)に実食したのですが、その後忙しくて忙しくて・・・すっかりレビュー上げるのが遅くなって今頃となってしまいました。


<トリスハイボール> 昭和レトロなウヰスキーブランドがハイボールで令和に馴染む!気軽さが良いね!

 日本にハイボール文化を根付かせたのは「角ハイ」でありましょう。しかしトリスも捨てがたしです。個人的には、少し格安でコンビニで手軽に確保できるため、自宅で定番の酒でございます。まぁTVCMで影響されてるのもありましょうが、デフォルトでレモン味が少し染みるテイストが、個人的には好みです。特にこの日は、梅雨の晴れ間どころではなく猛暑日だったので、ビールよりも粗くて力強い炭酸の泡立ちが欲しかったのだー。喉が渇いていたのもあって、たった2分で飲み干してしまったではないか。思わず次の酒を即座にコールしてしまいます。


<日本酒> 純米吟醸生原酒 初夏の隠し酒 兆久!口当たり良い旨味と酸味!キレ味鋭い後口がナイス!

 券売機では「今宵の酒」ってメニューボタンですが昼間だが休みだから飲むぜ!。いつも入れ替わる2種類の酒から選ぶシステムですが、今回は選ぶ前に桜井店主から「赤い方が辛口ですよ!」とアドバイスが入ります。うへへ・・・拉麺だけでなく、酒の好みまでお見通しされてます(苦笑)。

 さてこのお酒・・・合います!個人の趣向だけでなく冷やしらぁ麺とも!。熟成系に感じられないスマートな飲み口!やや辛口ってレベル感で冷やし煮干を食しながら合わせるには実に格好な酒です。まさしく料理を盛り上げるって感じで、個人的には生搾りのフレッシュな爽快感すら覚える冷酒です。実に口当たりが良いのが特徴の様で、旨味の中に酸味が伝わる様で、それがキレ味鋭く辛口って印象を醸し出します。


<全体> 今年は麺顔リニューアル?素朴で逞しい太麺線がアピール!白炒胡麻が追加で香ばしさ漂う!!

 毎年食ってるこの冷やしらぁ麺。すでにご存知の構えで受け取りますが・・・あれあれ?ちょっと例年と違うじゃないか!?。まず見た目で麩打ち込み太麺のアピールが半端ない。これは良いね!映えるって感覚だがそれ以上に冷たさの中に温かみを感じさせるように食欲をそそるじゃないか!。この配膳の時点で大盛りにしなかったことを少し悔やんでおります。

 それよりも胡麻だ!白胡麻だが深く焙った感じがあり、これは昨年までにはなかった展開ですぞ。2023バージョンは少し違うぞ!後になって拙ブログの記事と比べてみたが、紫玉葱もスライスから微塵に変更しており、しかも穂紫蘇すら新たにトッピングされてるじゃないか!。うおおおおーーーーー今年はひっそりと挑戦的ですぞ。いやいやバージョンアップか、アップデートされた印象ですわ!


<スープ> 昨年よりもやや力強い煮干感?冷たさに深く香る煮干し甘味!胡麻と隠し味の揚大蒜が温かみある旨味を盛り上げる?

 あゝやっぱり冷えても「さくら井の煮干」。魚粉のようなコペコペした感覚は皆無で、非常にナチュラルで優雅な煮干甘さ!。こぺこぺした煮干感はないのです。優しい甘さ?旨味?に温かさすら覚えるイメージ。実に温かみのある冷製スープなのです。出汁氷が鶏ベースなので、食べ進めるほどに味わいが変化するという、とても凝った展開はさすが!。

 うへへ・・・やっぱり冷えても煮干には香ばしさあり!。ニボとしたよくあるパターンではなく、苦味自体に甘味が溶けるような展開がナイスです?。ニボニボ感ではなく昆布の出汁感とよく似ていると感じだろうか?。毎年微妙にレシピが変えてる様ですが、2023バージョンは少し煮干がアピールしてるかもしれません。この冷たい煮干感最高です!。

 間違ってたら御免なさい。今年の冷やしは焙った白胡麻がとても香ばしくて香りに味わいを加える展開で、それを煮干味が受け止める展開。そして揚げ玉葱の香ばしさが後押しし、更にその甘味を溶かすのは例年通りですが・・・ひょっとしてこの揚げ玉葱に揚げ大蒜のかけらが混じったようなフィーリングがあり、それにハマってしまったじゃないか。おいおい・・・名作と崇め立ててたが更に進化した旨さなのか???。


<麺> 平型中太ストレート麺!冷えて引き締まりのクッシリ感!全粒配合の風味良さ!出汁と絡んで甘味を感じる逸品!

 やはり全粒配合の平打ち麺は、存在感ありますな。見た目は優しい腰つきなのかと思いきや・・・少し引き締まりのある腰つき。程よくヌチヌチした歯応え。麺素地の風味が実に深く味わえると共に、煮干し出汁を微妙に吸い込み甘味も醸し出す感覚です。そして麺の甘味もあって、噛み締めてゆくと出汁との一体感が素晴らしい!。

 平型麺のグラマスなフォルムも良いね。啜るとそのスベリが印象深く、淡麗なスープを纏ってスルスルとのど元を駆け抜けるシルエットが心地よいです。微妙に揚げ玉葱も貼り付けて持ち上がるが、軽い表面のザラつきと区別なく啜れるので引っ掛かりがない。嗚呼、もっと食いたい。お茶漬けセットだとしても、麺は大盛り必須です。


<チャーシュー> 煮干出汁に浸し冷製感覚で食らう旨さ!しっとり貼り付くような鶏胸肉!酒を呼び込む!

 鶏のさっぱりした滋味に、煮干の仄かな苦味と芳醇な甘さが混じり合い、淡麗&芳醇に味わえます。いかにも冷やしラーメン的な味風景で、とっても旨さが分かりやすい!。しっとり肉を少し冷やしながら食らうのも旨い!。この肉、温めても冷やしても実に旨さ有能的ですな!。


<他具材> 煮干味に相性良い青菜苦み!歯応え楽しく美味なる自家製メンマ!

 青菜は冷や出汁とも絶妙です。煮干の芳醇な甘さと軽やかなニボ塩気、そして苦香ばしさにフィットします。青菜特有の清涼感に苦みがマッチ!実に旨し!。ザクっとした歯応えも清々しく気持ちよく食えるね。さて自家製メンマ。確か幾日もかけて戻し自家製味付けだとか。これもかなりの出来栄えで、繊維質が引き締まる緩いコリコリ感が楽しい!。歯切れが快感です。味付けは優しく素材感もある。個別にメンマ追加するのも手ですね。


<味玉> キンキンに冷えても濃密なコクとマチュアな甘味がしっかり浸透!煮干出汁に絡めても旨し!

 割ると卵黄の色合いが実に濃ゆく、深いオレンジ色のようです。ジュレっぽい部分が少し残る仕上がりで、味わうと濃密!。ブランド卵のコク深さというやつか?。出汁の深い浸透でマチュアな甘味がまた冷えてても伝わるようです。そして白身はふわふわ〜。冷えた感覚もあって、まるでプリンのようですな。白身だけでも旨いので、冷酒だったらより進むかと!。冷やしでも味玉追加を激しくオススメです。


<〆飯> 定番!セットの出汁茶漬け!飯の温かさに煮干芳醇な冷出汁投入!旨さテッパン!旨さに笑みが溢れる〆飯!

 出汁茶漬けに冷たい出汁をかけるのも魅力的。温かいご飯に冷えた出汁が浸透すると、「ひやあつ」の温度差も味わえて良いね。白飯の温もりに冷や出汁の冷感が混じり、氷の鶏出汁が溶けて旨味がアップ!。楽しさと旨さが増すばかり。もう少し白飯くれと言いたいところだったが、最後の汁まで完全に飲み干すとちょうど良い塩梅でしたー。


 総じまして「これぞ名作!更に進化!冷たさに沁みる煮干し旨さ!芳醇しっとり冷製煮干しそば!来年夏は絶対食っとけ!」と言う感動の嵐!。激しく冷やし系の名作間違いなしの旨さです。いやいやぁーーーこれは今思い出しても美味かった!来年夏に激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!(実食した梅雨時節の気分で)。


 陽が沁みる
  梅雨の晴間の
   猛暑日に


  旨さが沁みる
   極上冷やにぼ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2023/06Visitation76th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製醤油らぁ麺:煌めく鶏のコク!落着く乾物!貞淑な肉の存在感に仄かに霞む明るい醤油感覚!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2023/06/17/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/Hpy0jgOIrL8

<2023.06> 特製醤油らぁ麺 中盛 + 日本酒 あたごのまつ 鮮烈辛口

 無性に醤油系のいいやつが食いたい気分!。しかも淡麗で上品なやつ!しかも旨さは深いタイプ!。そんな我儘を叶えてくれるのは、「麺屋 さくら井」。これだけ通って今更ながら、こんな場所によくも都内随一クラスの店があったもんだよ。そりゃ・・・たまに休みの昼飯何食うか迷ってると、自然とここに来ちゃうわけさ。 


<あたごのまつ> 余韻は水の如し!なのに鮮烈辛口のキレ!なのにスッとした後味の引き!

 つい先日味わったばかりですが、また妙に味わいたくなる。いわゆる淡麗辛口系ですが、この前は鮮烈辛口の宣伝の割に、スマートに感じるとお伝えしました。よくよく味わって見ると辛味の余韻?後口に甘味すら覚える不思議さです。しかも水の如しグビグビいけるタイプで、これって思わずヤバくなるほど飲みやすいのか?。つまみや料理の味わいを確かに邪魔しないイメージですが、あえてつまみなしで真正面で味わうとそんな感じです。


<全体> 煌めく鶏のコク!落着く乾物!貞淑な肉の存在感に仄かに霞む明るい醤油感覚!

 おおお!とてもほっこりさせる美しく和やかな表情です!。励ましを感じるような明るさと優しさを感じる気分。スープは透明感に穏やかさを残す感覚で、醤油ブラウンはとても明るく円やかとも感じさせます。

 そして整然と並んだ肉片がまたそそる!。2種の豚肉達は艶かしさを漂わせつつ、スープに浸ってじわじわと熱る感覚がナイスです。そして肉が大胆だからわかりにくいが、相変わらず整う麺線!。やはり全体的なまとまり感が素晴らしい!。


<スープ> 円やかさの中に密かなすっきり動物感?乾物と醤油の溶け具合が見事!正しく飲干したくなる芳醇さ!

 通い続けていると変化を感じます。日によって多少変化を持たせていると感じで、煮干しが変わっても分かりにくいが、動物系のニュアンスや、乾物では節系よりも椎茸・昆布系変化があるとビビッと来ますね。今回も、さらりと飲みやすい感覚!。最近こういうのが多いのかな・・・、鶏油で甘かったり、乾物の甘味が濃ゆいことも少なめな感覚。少しライトになったというかすっきり?と感じます。なので淡麗さが増したイメージです。個人的には乾物の溶け込みでスマートになったような印象で、以前は、この板で頻繁に指摘した椎茸の風合いが、微妙に少し抑えられた様子。引き算とも思えず、節が増えたのかもしれません。

 カエシもすっきり円やか!。なま醤油系のブレンドがよく伝わりますが、ベースが微妙に変化か?。鶏のエキスはスマートに感じる一方、コクもしっかり感じる様です。煮干系は日によって変えているのかな?。同じようで毎回違って感じるから飽きないんですよね〜。こうやって振り返るだけで、また楽しくなってくる。


<麺> 美しく整う麺線!スープを受け止める素地の風味と甘味の高さ!品やかもキマる旨味と甘味!

 肉が多くて隠れて見えぬが、こちらの麺線は左右に流れるのがシンボル。メンマも並行しているため、目線を泳がせずより強く平行線を感じさせます。じわじわゆっくりと出汁を吸い込むのはいつもの通りですが、素地の風合いと甘味をしなやかに伝える様です。序盤からプツプツクスクスとした歯切れがナイスで、微妙にハードさを醸しつつ、噛み締めると一層旨味が高まる感覚。フレッシュ感すら覚える様です。

 今回もまた海苔を巻き付けから始まって、メンマ・青菜・チャーシューに至るまで巻き込ませていただきました。麺の甘味は、海苔との相性もまた変わり、海苔の方もよりよく風味を感じます。また前回と同様にメンマ・青菜、そして肉など具材を巻き込ませて食らうと更に旨し!。やっぱり今回は中盛して満足です。


<チャーシュー> 極上3種肉!整い美しき!隠し包丁の技冴える柔らかさ!ぱふぱふ歯応えの鶏胸肉!レアっぽさ抑えた豚肩ロース!吊るしの香ばしい肉!

 細かく隠し包丁が入れられてるのが特徴。元から柔らかい肉が、更に柔らかく感じるところが素晴らしい。肉屋で勉強したとのことです。特に豚肩ロース裏返すと包丁の切れ込みが分かりやすい。数年前まではツヤっぽくも艶めかしい生感覚がある仕上がりだったのが、今では微妙に熱入りが進んだような仕上がりです。出汁の温もりで細かく差す脂が溶け、じんわりと甘味を感じます。あゝ・・・やっぱりこの旨さだと酒が飲めるタイミングで来たかったと思う。そんな悔しい旨さ。

 一方、コンフィを感じさせる鶏胸肉もまた見事。まさにぱふぱふふかふか!。箸で持ち上げたり曲げると、細かいスキマが生まれ、そこから出汁が浸透するような感覚。淡泊な鶏肉の滋味が、一気に明るい旨さと滲みます。これも、スポンジのように出汁をたっぷり吸わせると、もっと旨くなる。激しくオススメです。

 そして豚ランプ肉?吊るしの香ばしさ漂い柔らかい歯応えと肉味が染みる逸品!そして近年また新たに加わったのが、モモ肉なのか、ランプ肉という部位なのか・・・そんな肉。最近では3種の肉提供です。これがまた吊るしの燻し香ばしさをふわっと感じる仕上がり!。あゝ更に酒を誘うような旨さじゃないか!。


<他具材> 質感高く色鮮やか!歯応え上品!思わず酒を追加したくなるメンマと青菜!

 かなり上質!。メンマは細長で、きめ細かい繊維がみっしり!。とても品やかで柔らかい歯応えで、絶対にそのまま白飯に乗せてめんまご飯にして食らうと旨いはず。緩いコリコリ感がまたそそります。一方の青菜は、単品でやっぱりお浸しになる上質感!。出汁を吸わせてくらうと青さの中に旨味が残ります。何と言っても仕上げもよくて色鮮やか!。ザクっとした歯応えも微妙に柔らかで、しっかり箸休めとして堪能させてくれます。ほんと隅々まで手抜きなし。


<味玉> ふるふる柔らかき白身!出汁が深く浸透しマチュアな甘味と素材の濃密さを伝える卵黄!

 今回も、柔和で穏やかな色合い素敵!。白出汁を連想させる仄かな乳白色で、相変わらずフルフルとした柔らかさが絶妙です。割った中の白身は、まるで杏仁豆腐のようなやわらかさとは言い過ぎか?。味わいもしっかり浸透し、優しいお出汁の感覚がありありです。そしてブランド卵!那須御養卵!その卵黄の濃密感が素晴らしく、出汁が浸透しすると熟したような鮮烈で濃ゆいオレンジ色が見事!。ほぼ全体がジュレ部分で、緩くトロミ部分はネットリしております。もちろん、スープに浸しても濁ったりしない濃厚さで、まさに舌全体にに絡みつく!。やっぱり味玉の旨さはハンパないのですな!。


総じまして「日々変化!日々進化!柔らかい緊張感すら覚える崇高醤油そば!これが答えだ!」と言う感動の嵐!。名作なる逸品でも日々精進と言うか旨味というより凄味を感じます。絶対的に飽きずに通い続けられる名店!。多忙でもこの店重宝させてもらってます。ありがたし!。三鷹駅北口から10分少々あるく価値は絶対にあり!。だから激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   気がつけば
   なぜか足取り
   さくら井へ


   旨さに惹かれ
   我が身を任す


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2023/04Visitation75th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製昆布水つけ麺 塩:つけダレの煌びやかさ!麺線の美しい整い!塩出汁に淡麗さと芳醇さが交錯!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2023/04/27/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/HJ6hanppqBo

<2023.04> 特製昆布水つけ麺 塩

 年度変わり時節のとある平日。忙しいのに先に進めぬ待ち時間が出来てしまって、もう在宅業務中にイライラが募ります。あかん・・・気晴らしせんとやっていけへん。休憩時間を調整申告して、行列覚悟のこの店「麺屋さくら井」に突撃してみましたー。こういう時に中途半端な昼飯では、納得がいかんというか午後から乗り切れん気がしてね・・・。

 結果的に一巡めを無事にゲット。少々早開けオープン。人気店になっても店主自ら開店の軽い挨拶から営業が始まるのがいいよね。


<全体> つけダレの煌びやかさ!麺線の美しい整い!塩出汁に淡麗さと芳醇さが交錯!

 おや?配膳された瞬間は、これまでとはまた違った印象です。その昆布水に浸りつつ美しく整う麺線にいつも通りに魅了。されど以前は少し緊張感すら漂う凛とした雰囲気だったのが、和風に落ち着くような感覚?オーラが何故か感じられ、いつもと違った感覚で実食がスタートです。

 ふふっ!特製だから別皿に供せられるチャーシュー3種。皿が大きくなったので相対的に肉が小さく写ってしまうのはあしからず。ほどよく贅沢です。沖縄の海塩「ぬちまーず」が添えられてます。


<つけダレ> 薬味刺激が抑えめで華やか!鶏出汁は落着きスッキリ!乾物溶込み感じるコク深さ!

 この店は、いつも微妙に変化を加えてるようですね。しかもじわじわと幅を抑え気味に変化するから、常連としては面白いかと。当初はホタテパウダー等魚貝の旨味で塩旨味。それが山椒の刺激がヴィヴィット味展開へと進化。それが実に気に入ったのですが、そこからもまた味がシフトしたイメージです。例えばベースの鶏出汁はよりあっさり系へとシフト。乾物系は相変わらずハイバランスで落ち着く旨さ。そしてぶどう山椒から七味へと主流の刺激はシフトしたイメージでしょうか。

 昆布水つけ麺のいいところは、食らうほどに麺に絡んだ昆布水が溶けて旨味が増すところ。これがいいよね。昆布水のグルタミン酸が、つけダレ乾物のグアニル酸、動物系のイノシン酸に混じり合い旨さのカオスが高まる!。昆布水でゆっくりとマイルドな旨さに変化してゆくようです。まさに旨さのグラデーション!。


<麺>クシっとちょいハードな食感!昆布水に浸り風味と甘味が増す! 整い極まる美しい麺線!

 「クシクシ」とした素地の風合いが素敵!こんなのを痛快と感じるのが「カタ麺主義者」でしょうか。この整った盛り付けがナイスなのです。更に「細つけ麺」好きとしては、こんな麺線の整いをされるとどうしても写真に納めたくなるかと!。

 ライムの薄切りを箸でねじって回しかけ、そのまま食らって素地を楽しんだあとは、肉皿の塩をふって麺だけを味わうのもオススメです。また十分に昆布水が絡むところをズボボボボボーーーーって啜り食らうのもまた一興かと!。


<チャーシュー> 鶏胸肉のコンフィタイプの低温調理!豚肩ロースの低温調理!ランプ肉!さすが特製!

 肉は3種です。まず鶏は低温調理の肉ですが、肉が蕩けたり貼り付いたりする艶かしい旨さは逸品です。相変わらずコンフィを感じさせる鶏胸肉が見事です。ここにも細かく隠し包丁の技。淡泊な鶏肉の滋味が色合い感じるような明るい旨さが滲みます。つけダレを潜らせて食らうと更に旨し!。

 そして豚肩ロース。微妙に熱入りが進んだような熱浸透のイメージ。少し温もりがあるところが旨い。非常に細かく指す脂が溶け、全体的に甘味を感じさ、その旨味も含むので酒を進ませます。スープの中で泳がせると熱が入るので少し勿体無いと思うかもですが、クドイようだが包丁の隠し切れ目に出汁がまとわり着くので味わい深し!。


 最後に豚ランプ??感覚的にはモモ肉に似た感覚で、実はロースですと言われると駄舌ぶり丸出しですな。隠し包丁入れてあって柔らかい歯応え演出されてますが、肉繊維がとてもきめ細かいのに歯応え適度な柔らかさ。噛み締める楽しさも感じたあとは、赤身本来の肉味と脂身部分が口の中で混じり合って旨し!。


<味玉> マチュアで濃密な甘味が塩つけダレと融合!卵黄はねっとりジュレ感覚!

 塩つけダレに絡めて食らって味を足すと最高!。白身は薄らとした乳白色で出汁の浸透がしっかりと感じさせる仕上がりです。これも塩つけダレと絡めると旨し!。

 薄出汁がしっかりとストレスなく浸透!。那須御養卵使用で、卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきます。出汁が浸透して熟したような甘味があり、ねっとりとしているジュレ状態も秀逸!。舌の上に絡まりつくような粘りがナイスなのです!。


<〆に昆布水割り> 最後に昆布水をがっつり投入!旨味溢れる味変化!滋味の塊!

 最後は定番の昆布水投入。案外と麺に絡まって持ち上げっているようで、残ったのは少なめですが、それでも昆布のエキス感が最後に深まり、和の旨さで締め上げる展開です。ますますこのつけ麺にハマりそう!。


 総じまして「醤油系名門にとどまらず塩系も絶品!激しくおすすめハイスペック塩つけ麺!」と言う感動の嵐!。もうすでに行列しかイメージがない人気店ですが、駅から歩いて並んででも食う価値あるかと。ネットで知ったのか外国人客も訪問してましたー。日本の拉麺プレゼンスの上昇を感じますね。このまま貫け激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   散りいそぐ
   さくら映えぬる
   刹那さに


   さくら井つけ麺
   永遠の旨さ哉


 お粗末!なので家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2023/03Visitation74th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製醤油らぁ麺:これぞ名作醤油麺!崇高で大迫力!チャーシューはじめ極上トッピングのフルラインナップ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2023/04/02/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/s9rb5G-GmDA

<2023.03> 特製醤油らぁ麺

 三鷹駅からそれなりに歩く距離なのに、ほんといつも行列が絶えないです。時間をずらすなどして狙うものの、それでもすんなりとはいかず。なので私は月曜日の雨の日に訪問する機会が多いのです。このタイミングだと並ばず食えるので、私にとって月雨はラッキー!。今回は、狙い通りに待ちなくすんなりと入店ですー。


<全体> これぞ名作醤油麺!崇高で大迫力!チャーシューはじめ極上トッピングのフルラインナップ!

 何とも肉々しき生肉系の迫力!和食のような落ち着き感と、隅々にまで凛々しさを感じます。心なしかいつもより半レア感がアップした色合い!出汁の熱でゆっくりピンク色が白んでゆき、見た目でも熱と時の移ろいを感じてしまうほどです。

 スープも透明度は、軽く霞がかる程度で見ていて心が安らぐー。また海苔と青菜の色合いが鮮やかで、気持ち良い緊張感も併せ持つ麺顔です。味玉も、まるでピカピカに磨き上げられたかのようで艶々しい。


<スープ> 生揚げ系など複雑に溶け込む醤油感!地鶏エキスがじんわり響き本枯節等乾物類の旨味響く!

 やはり「麺屋さくら井」と言えば「醤油」ですよ。淡麗醤油は今や都内に限らず見かけるものの、どこかがやっぱり違う!?。滑らかな醤油と交じり合う「鶏」と「乾物」のバランスがナイスです。

 蘊蓄によると、生揚げ醤油と濃口醤油等をブレンドとのこと。本当に生の醤油って感覚でとってもナチュラルな味わいでございます。カエシに尖りがなく、スッキリしているし、ここのラーメンがどこかしら和食に近いと感じさせるかと!。

 また鶏の旨味も実に芳醇。丸鶏煮出しらしい豊かな味わいに、醤油の色合いにどこかしら色気を感じます。鶏油が反映していますが、重くないのが好印象。その動物系抑制と引き際鮮やかな分、乾物系の旨味が濃ゆく溶けているようです。本枯節と昆布はしっかりと溶けているみたいだが・・・個人的には干椎茸の旨味もかなり溶けているのでは?と邪推してしまいますー。ここは日によっては感じ方も変化しているようで、毎回飽きずに楽しませてくれるのがいいね!。


<麺> 出汁と麺の風合いと一体化!甘味がアップ!鼻腔を抜けるふわっとした小麦の風合い!

 麺の素地は湿った感覚で、出汁の旨味と麺の風味の混じったところを咀嚼で一体化してゆく・・・噛み締めると甘味すら覚えます。今回は特にシルキーな品やかさも感じたような記憶。

 また中盤以降は、じっとりと芯まで出汁浸透した旨さ。細麺だけど適温なため一切だれたニュアンスはありません。湿って出汁に染まり切った炭水化物は、旨さの次元が変わったようにとても深く楽しめる感覚です。そして今回もやらかしてしまう・・・海苔で麺を巻き込み、磯風味も交えて食らう!汁に浸しても溶けない肉厚タイプの海苔もいいね!。


<チャーシュー> 低温系2種肉&釜焼肉!半レアな豚肩ロースとぱふぱふ鶏胸肉!燻しの豚バラ肉旨し!

 細かく隠し包丁が入れられてるのが素晴らしい!。元から柔らかい肉が、更に柔らかく感じるようです。そんな豚肩ロースは、以前はツヤっぽくも艶めかしい生感覚がある仕上がりだったのが、今では微妙に熱入りが進んだような仕上がりです。出汁の温もりで細かく差す脂が溶け、じんわりと甘味を感じます。

 一方、コンフィを思わせる鶏胸肉もまた見事!。実にぱふぱふふかふか!。箸で持ち上げたり曲げると、細かいスキマが生まれ、そこから出汁が浸透するような感覚。淡泊な鶏肉の滋味が、一気に明るい旨さと滲みます。

 そして豚バラ肉。脂がとろけて甘味が赤身に浸透する中、釜焼の香ばしさが如実に広がります。実に魔力的な旨さで、出汁を吸いこんで更に旨さを増す!。


<他具材> 色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!

 脇役トッピングされてますがかなり上質!。きめ細かい繊維がみっしり終結しとりますが、非常に品やかで柔らかい歯応え!。醤油出汁に通じる旨さも浸透しており、白飯に乗せてめんまご飯にして食らうととても美味そう!。

 また青菜が、単品で立派なお浸しになる上質感!。たっぷりスープを吸わせてくらうと、青さの中に旨味あり。色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!


<味玉>卵黄はねっとりジュレ感覚!白身は薄めの出汁浸透が深い乳白色! 熟したような濃密甘味!

 有名ブランド「那須御養卵」を使用している様子。売り文句は「卵黄が濃密」なこと。確かにオレンジ色に輝く艶めくほどで、出汁が浸透すると熟したような甘味を広げます。ねっとりとジュレ状態で舌全体に絡まりつくのもナイス!。

 更に白身も旨い!。出汁が浸透した乳白色で旨味をしっかりと感じさせるます。ぷるぷるした柔らかさも印象的で、味わうと出汁の旨味が白身にも感じて旨し!。白身と卵黄を合わせて一体化した旨さは極上です。嗚呼、ここの味玉も最高!旨し!味玉にハズレなし!。


総じまして「円やかさと崇高さ極まるトップクラスの醤油そば!並んでも食うべし!」と言う感動の嵐!。決して地元贔屓でございませず、在京拉麺ファンなら体験すべき一杯かと!。出汁、麺、肉、薬味、味玉、全てが逸品でまとまり感も最高です!。春の温もりを感じつつ並ぶのもいいかも?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   らぁ麺を
   食った矢先に
   傘盗られ


   虚しき空に
   春雨ぞ降る


お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2023/01Visitation73th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製塩らぁ麺:鶏出汁のまったりとした溶け込み!染みる乾物の旨さ!ぶどう山椒刺激が鮮やか!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2023/02/12/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/VK2p-ggVsJw

<2023.01> 特製塩らぁ麺

 遅ればせながら、今更新年のご挨拶がてらに訪問。ここ1〜2年で塩が美味くなってる!。そう勝手に思い込んでおります。東京で拉麺に詳しい人なら、さくら井と言えば醤油!なのですが、近年の塩の旨さの伸び幅が実にいい感じ!。醤油出汁と並んで看板なのがチャーシューですが、これもここ数年でかなり趣向が変化してる。いまだに名店の道まっしぐらって感じです。二回目で食らうなら、塩を激しくおすすめ!。


<全体> さくら井と言えば上質な肉!艶めかしくも美しい迫力!ぶどう山椒が散りつつ出汁は穏やかな透明感!

 明らかに数年前とはニュアンスが変わってる。ポイントはぶどう山椒。仄かに散ってスープの透明感と薬味感が変化した感覚です。またそれに合わせてスープに透明感がいきいきとした感じで、更に風雅が増すイメージとなっております。

 そして、さくら井と言えばチャーシューの素晴らしさ。それ単体で存在感すら感じる仕上がりで、惜しげもなく拉麺具材としての肉増し感覚で麺顔に広がる姿に、垂涎な心持ちです。


<スープ> 鶏出汁のまったりとした溶け込み!染みる乾物の旨さ!ぶどう山椒刺激が鮮やか!

 かなりクリアーさが増す展開。鶏油のニュアンスが滲むのか、やや黄色味がかった鶏の煮出汁感覚です。それがかなり芳醇なのだが全く重くない。乾物や魚介の浸透もしっかりしておりますゆえ、むしろ和風とすら感じます。

 そこに山椒が混じり凛々しい味わい!。ただ今回は山椒の度合いはやや抑えめでにアレンジした模様です。少しづつ日によってバランスを敢えて変えてるようですが、今回は山椒が抑えめな分、ベースの鶏と乾物の表現が前面に出てるようです。ちなみに乾物は、煮干しというより昆布と貝のニュアンスかと。帆立が効いてるようです〜。


<麺> 品やかな腰つきが印象的!乾物滋味を吸って仄かな甘味!海苔や肉で巻き込み食らう!

 麺も周期的に変化する様子。以前はナチュラルな低加水系で、クスクスとした歯切れが心地よい時期もあったのですが、最近はやや滑らかでゆったりした腰つきと歯応えです。

 出汁もよく絡み持ち上げもあって、奥歯で潰せば甘味すら覚えます。貼り付いた山椒薬味も淡い刺激を感じさせるのもいいです。楽しからず哉。まさに塩出汁は風味をマスキングせず麺そのものを楽しませてくれます。

 オススメは中盛。ボリュームと言うより、麺の風合いが出汁に溶けて甘味を増す感覚が良いから。大盛りだと過ぎてしまう感覚。


<チャーシュー> 鶏豚3種肉!コンフィ鶏胸!低温調理系豚肩ロース!仄かに香ばしい豚ランプ?

 全体に優しく熱が通っており、仄かな生感覚がある豚肩ロース肉。下味と肉本来の味わい。それに脂身の蕩ける甘味が最高の柔らかさです。舌の熱で溶けるのではと思うほどの食感。これには隠し包丁も入ってるのを私はいつも見逃しません。

 鶏胸肉のコンフィっぽいチャーシューですが、パフパフな弾力み魅力的ですが、品やかに蕩けてシルキーとすら覚える肉感触。ここに少しスープが浸透して更に旨しです。いくらでも無限大に食えると思う!。そしてランプ肉?。モモ肉だったらごめん。脂身が全く少なめで赤身主体の旨さ何だが・・・脂が全くなくもなく??赤身の味わいが優しい旨さ。


<他具材> 清涼感と円やかな出汁の旨さを同時に堪能!歯応え凛々しい青菜とメンマ!

 青菜とスリムなメンマが実に凛々しい食感!。青菜は清涼感を運び、メンマは浸透した出汁の円やかさと、素材感を上手く合わせた味わい。これを食らうとやっぱり酒が欲しくなる・・・。


<味玉!> 濃密濃厚でナチュラルな甘味がなんとも上品!円やかで卵黄と出汁感がしっかり!

 白身がメインで出汁が浸透した淡白な旨さがあり、そして卵黄は濃ゆく甘い。そして弾ける白身の質感が楽しく、噛んでゆっくり力を入れると旨味が弾けるよう。那須御養卵というブランド卵とのこと。素材自体が味わいが濃ゆいとの触れ込みだが、文字通り濃密さがハンパなし!。ねっとりと絡みつくジュレ状態が相変わらず素晴らしき哉!。


 総じまして「鶏と乾物の深さに山椒舞い散る風雅な旨さ!醤油と双璧な二枚看板!崇高淡麗塩そば!」と言う感動の嵐!。まぁどれ食っても最高に美味い店ですが、日々ニュアンス変化も感じるので飽きさせないどころか、日々新たに楽しませてくれる店です。まさに名店の道まっしぐら!三鷹駅からちょっと歩いびくけどその価値あり。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   寒々と
   雲が重なる
   冬空に


   風味重なる
   極上塩そば


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/12Visitation72th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製醤油らぁ麺: 霞むようで煌めく鶏コク!そして醤油感覚!迫力あるのに質感と貞淑さ感じる肉の存在感!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2023/01/10/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/iH8tPTpe9Sw

<2022.12> 特製醤油らぁ麺

 年末は、色々と決めなければならないことが集中するのよね・・・。計画的に前倒して業務を平準化したいもんですが、データが集まらんかったり、前提が毎年違うので、前準備ができないから仕方ない・・・。いっそのことランチタイムに打ち合わせぶちこんで、時間ずらしで「麺屋さくら井」へ突撃してみました。ちょうど冷たい雨が上がったばかりで、目論見通り少し空いててよかった!。美味いもの食って気分を晴らす!。


<全体> 霞むようで煌めく鶏コク!そして醤油感覚!迫力あるのに質感と貞淑さ感じる肉の存在感!

 年末多忙の悶々鬱屈した気分を・・・何だかほっこりさせる優しくも美しい表情ですな!。スープは透明感に穏やかさを残す感覚で、醤油ブラウンはとても明るく円やかとも感じさせます。そして、整然と並んだ肉片がまたそそります。それがどれも質感高さがうかがえる!。

 浮かぶ肉達は艶かしさを漂わせつつ、スープに浸ってじわじわと熱る感覚がいいね。艶かしさがゆっくりと貞淑に移り変わるような肉感覚です。そして具材の下でわかりにくいが、相変わらず整った麺線は美しい!全体的なまとまり感が素晴らしいのです!。もう完成度がハンパない。


<スープ> 乾物の甘味と落ち着きを感じさせる溶け込み!地鶏感伝わる鶏油の旨さ!優しい醤油の輪郭!

 微妙にブレンドが変化するので、時には芳醇と感じたり淡麗と感じたり、毎度毎度楽しませてくれます。魚介の変更、また鶏の入れ替えなどは分からんものの、醤油・鶏・魚介のバランスが時々変わる?。なのでいつも飽きない。この日は、鶏油の濃密さが程よく、魚介出汁の甘味がより加わったような印象。乾物出汁と鶏油の一体感が相変わらずライトですが、乾物で言うと椎茸感が以前より抑えめなのが、むしろ醤油を感じる展開でしょうか。

 その醤油はいつも軽やかで明るいって感じで、スッキリとした生揚げ系って感覚です。後味の酸味はなく、乾物と合体して甘味すら感じるカエシの輪郭です。蘊蓄では6種類の醤油を「温度管理しながらブレンド」とあるこだわりぶりがよく伝わりますね。


<麺>出汁と絡み戯れてゆっくり甘味を醸し出す!白く漆喰のような地肌にキリリと整う麺線美!

 今回は中盛で!風合い感じつつも、しなやかさを保つって感覚?。出汁は時々アレンジ加えてるようですが、麺もそうなの???。地肌の湿った感覚がとても艶やかで、まるで漆喰のような地肌感覚。序盤は出汁と交わって濡れる程度で素地の風味をしっかり伝えます。次第に、出汁をじわじわと吸い込み出して一体化して行こうとしますが、素地が湿った感覚で出汁の旨味と麺の風合いが、口の中で溶けるようです。あえて噛み締めて甘味すら感じるような味風景。

 とにかく汁を吸い込み始めると滑りがナイス!麺線の整いからも分かるように汁の持ち上げも素晴らしい!。見た目の上品さんとは裏腹に少しワイルドに啜り上げたり、性懲りも無く、海苔を巻いて食します。そう言えば、ここで海苔増しってやったことなかったから、次回やってしまおうかな?。


<チャーシュー①> 上品極まる味わい!鶏胸肉のコンフィ風!素材の滋味に出汁が染み入り味わい深し!

 へへへ・・・やっぱりコンフィを感じさせる鶏胸肉が秀逸!。期待を絶対に裏切りません。よく化粧パフのような柔らかさと伝えますが、細かい肉繊維の合間に醤油出汁が浸透。上品で淡泊な鶏肉に、じわじわとその旨さが染み込むようです。それが実に淡麗滋味!。そしてジューシー!素材の旨味とか下味とか、ぱふぱふした食感を噛み締めると旨味が溢れ出す!。


<チャーシュー②> 肉本来の旨さに溶ける脂の甘味!豚肩ロースの低温調理!出汁も染み入り旨さ三位一体!!

 素材に温もりがあり、それが非常に細かく指す脂を蕩けさせ、味全体に甘味を感じさせます。ほのかにピンク色を残す半レアな仕上がりで、スープに少し浸るだけで出汁の浸透を少し感じる?。いい肉はスープの中で泳がせて熱入れをするのも美味いと、この肉食って教えられた気分です。


<チャーシュー③> 豚ランプ肉?吊るしの香ばしさ漂い柔らかい歯応えと肉味が染みる逸品!

 そして近年また新たに加わったのが、モモ肉なのか、ランプ肉という部位なのか・・・そんな肉。最近では3種の肉提供です。これがまた吊るしの燻し香ばしさをふわっと感じる仕上がり!。あゝ酒を誘うような旨さじゃないか!。これは美味い!。


<味玉> 卵黄はねっとりジュレ感覚!熟したような濃密甘味!白身は薄めの出汁浸透が深い乳白色!

 「那須御養卵」使用。卵黄が濃密で、オレンジ色に輝く艶めくほどの色合いです。出汁が浸透すると熟したような甘味を広げます。ねっとりとジュレ状態で舌全体に絡まりつくのもナイス!。

 更に白身も旨い!出汁が浸透し旨味をしっかりと感じさせます。乳白色でぷるぷるした柔らかさも印象的。味わうと出汁の旨味が白身にも感じて旨し!。白身と卵黄を合わせて一体化した旨さは極上です。


<他具材> 薄味で歯切れよし!素材感が楽しめるメンマ!野菜の甘味に清涼さを醸し出す青菜!

 このメンマは自家製らしいです。スリムで凛々しい材木状。そして繊維質がきめ細かく引き締まっているよでサクサクと歯切れよく食えます。軽くスープに濡れて吸い込んでるのも旨い部分ですが、メンマ自体の素地も旨し。そして色鮮やか。瑞々しい色合いが凛々しく、歯切れもしっかり楽しめるもの。これもスープを少し吸い込んで旨い。野菜の甘味と清涼さとマッチするので、、ちょうど良い箸休めになります。


 総じまして「安定感と斬新さが競り合う!まだまだ進化止まらぬ旨さ!既に令和名作醤油そば!」と言う感動!。年末の忙しさもあるが、近年この季節風物詩にも思えるコロナ感染者の拡大でほんと頭が憂鬱。重い気分に包まれますが美味い拉麺食って気分は前向き!。ならば東京トップクラスのこの一杯を是非!激しくオススメ!。旨し!なので・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   繰り返す
   師走多忙と
   コロナ禍を


   晴らす旨さの
   麺屋さくら井


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/11Visitation71th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺:これぞ正しく美的豪勢煮干そば也!微かに泡立つ淡麗煮干!浮かぶ肉の質感高さ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/12/14/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/ZUMzQBWelqA

<2022.11> 特製煮干らぁ麺 + 味付き替え玉 + 生卵

 毎日開店時の案内は、いつも通りルーティーンでご店主自らのお導き。やっぱり店頭に店主が立ってこその店存在感ですよ。最近は、醤油と塩ばかりに固執してた感じなので、今回は「煮干」とさせていただきました。


<全体> これぞ正しく美的豪勢煮干そば也!微かに泡立つ淡麗煮干!浮かぶ肉の質感高さ!

 おおお!煮干系ってワイルドだったり、素朴だったり、色々表現豊かな出汁系ですが、へへへ・・・やっぱどうしても肉に目が行くかな。開店当時や、人気駆け上がる時分はレアチャーシューが主張したイメージですが・・・近年は温度感が違ってたり、バリエーションが増えたりで進化してます。随分と前からこの板で何度も東京トップクラスの肉と訴え続けておりますが・・・今回も確信ですよ。そして負けず劣らずのスープの煮干し。サラサラしてるところが秀逸で、素朴な煮干しのようで実に上品と感じさせる風貌!。


<スープ> 鰯の仄かな苦味!上品な甘味が深く浸透するアゴ!甘味と苦味のハイバランスで崇高な味わい!

 こちらの煮干しの印象は、「苦味と甘さのバランス」と「さっぱりしているけど旨味が濃ゆい」と言う感じ。「苦味」の部分は当然イワシから来るのですが、片口イワシを連想するわかりやすい二ボ感。苦味と言うより香ばしいに近い苦さで、エグ味を感じるものでは決してありません。

 しかしそれを包むように甘さが忍び寄るのが、アゴ煮干しではないかと。ここは店の蘊蓄から拾いましたが、上品な円やかさはアゴ由来ではないかと。片口(セグロ)とアゴのバランス感が非常に良いのです。しかもとてもさっぱりており、フレッシュ玉葱も浸透して一層食べ易い。見た目以上に煮干しのエキスは濃ゆいらしく、濃ゆくてもさっぱりと食わせるところがナイス!。


<麺> 素地風味を確実に伝えるストレート細麺!湿気あるクスクス歯応え!風味と甘味を伝える!

 正確にはパツ麺と言われる低加水系とは少し違うと感じており、風合い強いところがあるけど、微妙な湿り気を思わせるしなやかさがあるようす。ゆっくり咀嚼していったり、出汁の中で時間が経つとやがて一体化してゆくが、それでも甘味がます様子で、どう転んでも旨いに決まってるのが煮干麺の流れ?。

 個人的にはアオサが絡むところが好き。煮干し出汁は麺に浸透せず濡れた程度でも、アオサの礒の香りで刺激されるのか、煮干しが生き生きとする感覚。板海苔とはまた違った華やかな広がりが旨し!。


<チャーシュー> 鶏1豚2の3種構成!しっとりさと歯応え有りの二段構え!まさに楽しめる肉達!

 一時期は都内の拉麺店を席巻した低温調理の半レア肉系、それが少し熱入りした感じの、鶏胸肉!そして豚かたロース!。熱がやや入り込んでも肉自体を柔らかくしてます。それが香りも伝えることとなり、肉味に華を添える旨さ!。豚肩ロース肉と鶏胸肉が競演です。

 そして香ばしい肉が最近の拉麺トレンド!?どの部位か実はわかってないが、モモ肉ではないかという感覚。割と出汁を吸い込まないところがまた良くて、噛み締めると淡い燻しの感覚の後に、赤身部分に肉本来の味わいを感じます。


<味玉> 醤油タレと鶏油が絡み仕上げに出汁香る?生卵かけて汁なし風に存分に楽しむわ!

 ご存じ「那須御養卵」。卵黄の色合いが実に濃ゆく、緩くジュレとた感覚でトロトロさもある。味わうと味は濃密で、これぞブランド卵らしいコクの深い素材感です。薄出汁の深い浸透により、合体してマチュアな感じがするほど甘味が濃ゆい!。

 また白身も旨し。とても優しい仕上がりで、白身だけでも味わい深く酒にも合いそうなほどです。形も色も美しく見栄えも味わいも美しい味玉!


<味付き替え玉+生卵> 醤油タレと鶏油が絡み仕上げに出汁香る?生卵かけて汁なし風に存分に楽しむわ!

 「替え玉お願いします」と、こちらからタイミングを見計らったようには絶対にコールしない。言わなくとも絶妙に配膳してくれます。確か公式Twitterでも、そんなこと心がけてるように呟いてた気がするが、だったら拉麺職人に全てを委ねましょう。委ねるのも愛。

 あゝ、アオサとフライドオニオン、そして玉葱と少し鶏胸肉が入ってまが、鶏油のコクと、フライドオニオンの香りと甘味が非常に食欲をそそる!。麺は一層と風味がとても強く感じられて旨さもあり!。

 そして卵をそのまま、麺の方へ投入してしまいましょう。それは汁なし系に卵を添えたようなスタイル。また違った旨さになります。ちょっと残った煮干出汁を垂らすのも一興ですわ!。


総じまして「全てがゴージャス!極上煮干そば!東京西エリアのラヲタなら心残りなく年内に食っとけ!・・・」と言う感動の嵐!。醤油が看板な店ですが、塩もハイクラス!煮干もハイパフォーマ!。ほんとマジでどれ食っても旨しですし、日本酒とラーメンを絡ませるなら絶対こちらを激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   年末に
   願いを込める
   宝くじ


   旨さを込める
   特製煮干し


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。

2022/10Visitation70th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製昆布水つけ麺(塩):麺線の美しさとつけダレの眩いエキス感!肉豪勢さと出汁淡麗さが交錯するナイスバランス!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/10/26/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/D3Mkg4euXFw

<2022.10> 特製昆布水つけ麺 塩 + アサヒスーパードライ 中瓶

 この店で初めて食らうならやっぱり「醤油らぁ麺」に他ならないのですが、何度か来店して慣れてきた方ならおススメしたいのが「塩」。昨年あたりから塩のリニューアルが素晴らしく、特につけ麺がレギュラー化してからは「昆布水つけ麺塩バージョン」が激しくオススメだと思ってます。


<酒> アサヒスーパードライ!雑味がなくキレがある!洗練されたクリアな辛口!とは良く言ったものだ!
 飲むぜ!仕事は切り上げたし!本来なら日本酒も併せて発散しようかと思いましたが、夕方から少し用事があるのでやめときましょう。スーパードライで大人しくしとこう。

 個人的にはこの板で「世界一ひとくちめが旨いブランド麦酒」とマジで思ってるわけで、「洗練されたクリアな辛口!」と言う公式コピーはまさにイメージにぴったり。昔は金属的な風合いなど感じることもあったのですが、今となっては親しんでるからすごく馴染みますよ。いつも自宅では缶だから瓶で飲むのもまた格別。


<全体> 麺線の美しさとつけダレの眩いエキス感!肉豪勢さと出汁淡麗さが交錯するナイスバランス!

 配膳されたそれは、少し緊張感すら漂う凛とした雰囲気!。その昆布水に浸りつつ美しく整う麺線に魅了です。つけダレは、透明感とじっとりさを併せ持つようで、動物感の余韻を感じさせる。されど表層に軽く乾物系の存在を感じさせる膜が漂い旨そうです。

 へへへ・・・更に特製別皿に供せられるチャーシュー3種。ハーフ盛皿と錯覚するほど贅沢です。先日の公式ツイートでは、沖縄の海塩「ぬちまーず」が物資不足とのことでしたが、そんなことも気にせず楽しむー。


<つけダレ> 山椒刺激が程よく華やか!鶏出汁スッキリ!乾物溶込みコク深し!絡む昆布水が混じってゆったり味変化!

 以前はホタテパウダーなど魚貝の旨味で塩旨味の展開が、今では山椒の刺激が軽く溶けたメロウ&ヴィヴィットな味展開です。それが実に上品で豊かな味風景に思えます。山椒と言うより七味と言う華やぐ雰囲気もあるのが印象的で、ベースは鶏出汁のあっさり感覚に少し鶏油系の分厚さもありなむかと。そこに乾物系がハイバランスして落ち着く旨さと感じます。

 食らうほどに、麺に絡んだ昆布水が溶けて旨味が増して来ます。昆布水のグルタミン酸が、つけダレ乾物のグアニル酸、動物系のイノシン酸に混じり合い旨さのカオスが高まる!。昆布水でゆっくりとマイルドな旨さに変化してゆくようです。旨さのグラデーションがそれぞれで味わえるのが素晴らしい!。


<麺> 整い極まる美しい麺線!クシっとちょいハードな食感!昆布水に浸り風味と甘味が増す!

 「カタ麺主義」な私ですからこの麺は好きですよ!。ヌチヌチどころか「クシクシ」と素地の風合いすら感じさせるのが痛快です。更にこの整った盛り付けがナイス。以前限定でつけ麺出してたころより、ずっと美しさのレベルが上がってます。細つけ麺ファンとしては、こんな麺線の整いをされるとどうしても写真に納めたくなるかと!。

 ライムの薄切りを箸でねじって回しかけ、そのまま食らって素地を楽しんだあとは、肉皿の塩をふって麺だけを味わうのもオススメですー。


<チャーシュー①> ランプ肉?赤身本来の旨さに燻しの香ばしさが染みる芳しい旨さ!

 最近は3種肉になってるのね。詳しく知りませんが、感覚的にはモモ肉に似た感覚で、実はロースですと言われると駄舌ぶり丸出しですな。隠し包丁入れてあって柔らかい歯応え演出されてますが、肉繊維がとてもきめ細かいのに歯応え適度な柔らかさ。噛み締める楽しさも感じたあとは、赤身本来の肉味と脂身部分が口の中で混じり合って旨し!。

 そして何と言ってもほんのりと香ばしいのが旨さ秀逸と思えます。ううう・・・やっぱり夕方の用事を変更してでも日本酒と合わるべきだったかも・・・。旨し!。


<チャーシュー②> 淡白な滋味がタレを吸い込み旨さパワフル!鶏胸肉のコンフィタイプの低温調理!

 ご存知!低温調理の肉ですが、肉が蕩けたり貼り付いたりする艶かしい旨さは逸品です。相変わらずコンフィを感じさせる鶏胸肉が見事です。ここにも細かく隠し包丁の技。淡泊な鶏肉の滋味が色合い感じるような明るい旨さが滲みます。つけダレを潜らせて食らうと更に旨し!。


<チャーシュー③> 豚肩ロースの低温調理!赤身の肉旨さと脂身の甘味に塩ダレが染みて絶品也!

 微妙に熱入りが進んだような熱浸透のイメージ。少し温もりがあるところが旨い。非常に細かく指す脂が溶け、全体的に甘味を感じさ、その旨味も含むので酒を進ませます。スープの中で泳がせると熱が入るので少し勿体無いと思うかもですが、クドイようだが包丁の隠し切れ目に出汁がまとわり着くので味わい深し!。


<味玉> 卵黄はねっとりジュレ感覚!マチュアで濃密な甘味が塩つけダレと融合!

 薄出汁がしっかりとストレスなく浸透!。那須御養卵使用で、卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきます。出汁が浸透して熟したような甘味があり、ねっとりとしているジュレ状態も秀逸!。舌の上に絡まりつくような粘りがナイスなのです!。

 更に塩つけダレに絡めて食らって味を足すと最高!。白身は薄らとした乳白色で出汁の浸透がしっかりと感じさせる仕上がりです。これも塩つけダレと絡めると旨し!。


<〆に昆布水割り> 最後に昆布水をがっつり投入!旨味溢れる味変化!滋味の塊!

 最後は定番の昆布水投入。案外と麺に絡まって持ち上げっているようで、残ったのは少なめですが、それでも昆布のエキス感が最後に深まり、和の旨さで締め上げる展開です。ますますこのつけ麺にハマりそう!。


 総じまして「どれ食っても最高に旨いが実はこれが新たな看板メニュー!?崇高爽快塩つけ麺!」と言う感動の嵐!。こちらも行列しかイメージがない人気店ですが、駅から割と歩くことを鑑みると平日雨の日が狙い目かと!。溜まった有休の有効活用にどうでしょう?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   雨ごとに
   秋が深まる
   週末に


   旨さ深まる
   極上塩つけ


 お粗末!なので家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/09Visitation69th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製醤油らぁ麺:煌めく鶏のコク!落着く乾物!貞淑な肉の存在感に仄かに霞む明るい醤油感覚!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/09/24/180000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/zIOojIwE0ek

<2022.09> 特製醤油らぁ麺 + チャーシュー盛ハーフ + アサヒスーパードライ中瓶 + 純米吟醸 南

あっと言う間で開店以来の6年間・・・いい店に乾杯!こんなところにラーメン店が???ってな感じで驚いたのが6年前。正直言ってここでは厳しかろう・・・と思いつつ、旨いものだからついつい通い始めまして、気がついたら今に至ります。いやぁー・・・日頃お世話になってます。そんな感じで感謝を込めての訪問!。


<酒1> アサヒスーパードライ!何はともあれ辛口ナイス!秋の気配に響く切れ味!一気に沁みる腹落ち感!

 8月後半はほぼ仕事してて拉麺絶ってましたので、久々の代休活用ということで昼酒です。あゝ、味わい旨さ、説明不要!。カキーン!と響く辛口の刺激!。続いて喉越しで刺激を与えつつ、ライトな味わいと鋭いキレ味が実に痛快!。日頃の徒労が一気に軽くなるようです。やはりビールは切れ味!キレが鋭いドライビールがオレには似合うのか!?


<酒2> 純米吟醸 南!鮮やかな純米香!後味の果実感!されど飲み口キリリ!しっかり辛口骨太感覚!

 通常、日本酒を頼むと2本出してくれて選べる仕組みなのですが、私が辛口系が好きなのがすっかりバレてるので、こっちが辛口ですとアナウンスされます。素直に従ってこちら初めて味わう「純米吟醸 南」。おいおいおい・・・これハマりだわ!。口に含んだ途端に広がる純米酒ならではの香りがとても鮮やかと感じるじゃないか。そして後に鼻腔をくすぐるのは、落ち着いた果実感??。何にの果実かに例えられんところがもどかしい・・・。

 優しい酒なのかと言えば否!。こいつは図太い!やっぱり純米酒っぽい個性あります。されど重くない、それなのにずしりとしたイメージで、個人的には面白い味わいです。何だか飲み口キリリ!しっかり辛口骨太感覚!ってなイメージ。


<つまみ> チャーシュー盛!ハーフでも大満足な質感と量!低温調理に釜焼きの組み合わせで楽しさ倍増!

 これは、この店看板メニュー。低温調理の豚肩ロースと鶏胸肉が絶品ですが、最近は釜「吊るし焼」がこだわりのようで、2種調理が楽しめます。温められた皿にのせられ、じんわりと熱を与えながら脂が溶けて甘味をますようになっております。柚子胡椒と海塩が薬味です。通い続けて食い続けている者として、ちょっとづつ変化もある様子。例えば、肩ロースは少しづつレア感を抑え目にしてる印象。熱入れを微妙に増やしたようなイメージだが、柔らかさは変わらない。どうも最近の低温調理の傾向のようですね・・・。

 また釜焼焼豚がナイス!バラ肉を燻したような仕上がりになっており、スモーキーな香りと脂の甘味!そして下味の塩気に混じる赤身の肉味の一体感がたまらん!この肉が加わったことで、益々この一皿の楽しみが増えたって感じです!。更に今回は、合鴨の吊るし焼を一枚欠片をサービスしてくれた!。あゝ、酒と激しくマッチしてたまらんわ。


<全体> 煌めく鶏のコク!落着く乾物!貞淑な肉の存在感に仄かに霞む明るい醤油感覚!

 おおお!とてもほっこりさせる美しく和やかな表情です!。励ましを感じるような明るさと優しさを感じる気分。スープは透明感に穏やかさを残す感覚で、醤油ブラウンはとても明るく円やかとも感じさせます。

 そして整然と並んだ肉片がまたそそる!。2種の豚肉達は艶かしさを漂わせつつ、スープに浸ってじわじわと熱る感覚がナイスです。そして肉が大胆だからわかりにくいが、相変わらず整う麺線!。やはり全体的なまとまり感が素晴らしい!。


<スープ> 丸鶏の肉厚な芳醇さに醤油の風味!乾物の深い甘味が溶けて円やか極まれりな出汁感!

 動物系エキスの芳醇さと肉厚さからは、「丸鶏」の丁寧な炊き出しでしょうか。蘊蓄書きには「名古屋コーチン」「大山鶏」とありメジャーなところは押さえてますが、それを丸鶏とガラで煮出しを使い分けてるようです。研究熱心!。そして展開される柔らかい甘味と落ち着くようなまとまりがあましょうか?。そこには、魚介系乾物の溶け込みがあるのか?。昆布と節をしっかりと溶かして、この落ち着きと甘さに仕上がってるのでは?。枯節!椎茸!それらもいい仕事してる感じ。

 そして醤油感は、生揚げ醤油を分かりやすく生かしてる様子で、そこに鶏エキスの明るさと肉厚さが混じります。一方の魚介系は、枯節の豊な出汁感にが、全体にピッタリとフィットする様子で、尖りが少ない上に、旨味に溶けやすいイメージ。この醤油感で全体が円やかにも感じる次第です。嗚呼、何度食っても実に新鮮な感覚で旨いね!。


<麺> 浸透した出汁のしっとりした麺風合い!滲んで甘味プラス!いつまでも続く小麦の甘味!

 出汁と交わり、汁を吸い切るまでは麺の風味をほのかに残します。麺の素地は湿った感覚で、出汁の旨味と麺の風味の混じったところを咀嚼で一体化してゆく・・・噛み締めると甘味すら覚えます。今回は特にシルキーな品やかさも感じたような記憶。そして湿って出汁に染まり切った炭水化物は、旨さの次元が変わったようにとても深く楽しめる感覚。そしていつものように、海苔で麺を巻き込み、磯風味も交えて食らう!汁に浸しても溶けない肉厚タイプの海苔もナイスです。

 実は個人的には・・・少し麺のフォルム変えた?っと感じているのだが、酒が回ってはっきりと分かりませんでした。他客がいて満席な状態で、偉そうに聞くのも恥ズイしね・・・。微妙に長方形の切り口に変化してるんじゃないかと、酔った頭で思ってました。


<チャーシュー> 圧巻のもろみ麹漬け鶏豚2種肉!釜吊るし焼豚!令和になっても進化し続ける旨さ!

 6年通ってて、一番変わったなぁーと思うのはチャーシューです。一時期、都内の拉麺店を席巻した低温調理の半レア肉系では、都内随一と思える仕上がりでした。それが今では熱入りが多めにシフトした感じ。では固くなったのかと言えばそれも否!。もろみ麹漬けを施してあり、肉自体を柔らかくしてます。それが香りも伝えることとなり、肉味に華を添える旨さ!。豚肩ロース肉と鶏胸肉が競演です。

 そしてもう一つよくわからんのだが、香ばしい肉がある。画像メモ撮り忘れたわ。釜吊るし焼豚で、店の蘊蓄書きを参考にしてみても、どの部位か実はわかってない:汗。そんな駄舌ではあるが、旨さで唸ったのは確かでございます。


<味玉> 濃密な甘味とつけダレ旨味が融合!ねっとりジュレ感の卵黄!乾物旨味も混じって深まる滋味!

 薄出汁がしっかりと深く浸透しており、形も綺麗。高級ブランド「那須御養卵」使用で、その卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきが素晴らしく、出汁が浸透して熟したような甘味がナイス!。ねっとりとしているジュレ状態が素晴らしく、舌に絡まりつくような粘り!そこを醤油つけダレに沈めて絡めて食らうのが最高!


<他具材> 歯切れよく薄味な素材感が楽しめるメンマ!野菜甘味に清涼さを放つ青菜!

 スリムな凛々しい材木状。そして繊維質がきめ細かく引き締まっているよでサクサクと歯切れよく食えます。軽くスープに濡れて吸い込んでるのも旨い部分ですが、メンマ自体の素地も旨し。そして青菜は小松菜。そして色鮮やか。瑞々しい色合いが凛々しく、歯切れもしっかり楽しめるもの。これもスープを少し吸い込んで旨い。野菜の甘味と清涼さとマッチするので、ちょうど良い箸休め!。


 総じまして「進化が止まらん!淡麗&芳醇の絶品醤油麺!都内の拉麺話好きなら絶対食っとけ!」・・・と言う感動の嵐!。オーソドックスな醤油系で差別化が一番難しい中で、多くの拉麺ファンを唸らせ惹きつける一杯でございます。駅から多少歩くが旨さだけでなくホスピタリティ万全!なので食った後は苦労も忘れて幸せ気分。週末のグルメ散策にいかがでしょうか?。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   旨さゆえ
   通い続けた
   この六年


   嬉しさ続く
   感謝の一杯   


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/07Visitation68th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製塩らぁ麺:出汁の透明感に肉の迫力!旨さ感じる麺の流麗さ!散らばる和山椒が香る!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/09/10/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/c13_yXix4m0

<2022.07> 特製塩らぁ麺 中盛

※7月実食!遅ればせながらのレビューアップでスンマソン

 今回も在宅勤務の裁量労働制を活用して、平日にタイミングずらして訪問です。楽してると思われましょうが、それはそれで、結果を出さないといけないので結構ツラい。ま、それでも近場にこの店があるのは、拉麺人生としては幸せです。

 さてこちら、実は「塩が旨い」とお伝えしたい!。お店側も「醤油」推しだったり、はたまたこの夏場だと絶品なる「冷やし」が人気なんだが、センスを感じるのは塩だったりします。塩も逸品だとお伝えしたい!。


<全体> 出汁の透明感に肉の迫力!旨さ感じる麺の流麗さ!散らばる和山椒が香る!

 いつ見ても飽きない美しさ!スープは穏やかでキラキラ。麺線はゆったりと横並びに揃えられてる。上部には凛々しい海苔と青菜とメンマが配置。まさしく、さくら井と瞬間でわかる淡麗な麺顔です。そして和山椒が散る風景が素晴らしい!。

 最近の変化としては、肉が3種になったこと。以前の低温調理系からゆっくりと釜焼風なエッセンスへと移行してるようですが、それでも肉のピンク色の明るさがさすがです。


<スープ>帆立が効いた風合いにぶどう山椒刺激が鮮やか! 鶏出汁のまったりとした溶け込み!

 いつも何気にバランスの変化があって飽きさせません。今回は、割と鶏のコクがしっかりと感じられたイメージ。では鶏塩系かと言えばそんな感じもない。負けずとホタテの旨味がじんわりと広がる出汁感。それがだクリアーな出汁に滲む展開です。ベースの鶏の煮出しが芳醇で、乾物や魚介の浸透もしっかり!。

 へへへ・・・そこに山椒が混じり凛々しい味わいです。しかも動物系のコクは薄まりを覚えず!じんわりと感じさせてたホタテ感は、むしろ和山椒が滲んで妙に凛としてホタテ感がアップしたような感覚!?。


<麺> じわじわと出汁と戯れて染みて醸す甘味がナイス!白い地肌にキリリと整う麺線美!

 麺も意外と感覚に変化があって・・・それは故意なのか偶然なのかが不明。今回は、割としっとりし茹で加減で、スープに纏わりつきやすい仕上げでした。地肌の湿った感覚がとても艶やかで、まるで漆喰のような地肌感覚。それゆえ益々、キリリとした麺線の美しさが整いを見せるようです。

 序盤は出汁と交わって濡れる程度で素地の風味をしっかり伝える?。中盤以降は、出汁をじわじわと吸い込み出してはいるが、ほんのりと素地の風味はキープしてる?。少し湿った感覚がいいね。まさに噛み締めて甘味すら感じる様相です。


<チャーシュー> 屈指の鶏豚3種肉!コンフィ鶏胸!低温調理系豚肩ロース!ほんのり香ばしい豚ランプ?

 鶏胸肉のコンフィっぽいチャーシューですが、パフパフな弾力み魅力的ですが、品やかに蕩けてシルキーとすら覚える肉感触。ここに少しスープが浸透して更に旨しです。いくらでも無限大に食えると思う!。全体に優しく熱が通っており、仄かな生感覚がある豚肩ロース肉。下味と肉本来の味わい。それに脂身の蕩ける甘味が最高の柔らかさです。舌の熱で溶けるのではと思うほどの食感。これには隠し包丁も入ってるのを私はいつも見逃しません。

 さて三番目は「ランプ肉」?。モモ肉だったらごめん。脂身が全く少なめで赤身主体の旨さ何だが・・・脂が全くなくもなく??赤身の味わいが優しい旨さ。ところがこれを吊るし焼きにしてるから最高なのだった・・・・。よく見かける吊るし焼豚よりはるかに柔らかいが、香ばしさはそれに匹敵!。


<他具材> 歯応え凛々しい青菜とメンマ!清涼感と円やかな出汁の旨さを同時に堪能!

 これもいつものアイテム。青菜(小松菜)と細切りメンマが実に凛々しい食感を楽しませてくれます。同時に青菜は清涼感を運び、メンマは浸透した出汁の円やかさと、素材感を上手く合わせた味わい。これを食らうとやっぱり酒が欲しくなる・・・。やはり、いい店ほど休日に来るべきである!。


<味玉> 白身は出汁の風味で優しい旨さ!卵黄は凝縮すら覚える旨味の密集!優しさに濃密感あり!

 出汁はかなり深い浸透ですが、見た目は淡泊だし、味わいに濃ゆいと感じさせる部分は低め。なのに味わい深い。白身は薄っすらと染まっており、それだけでも味わえる円やかな風合いです。

 そして卵黄は、玉子本来のフレッシュさもあるようでもあり、出汁と一体化したマチュアな甘みもあり、不思議な濃密さあり。スープの塩気とも相性が良い為、少し沈めて味わいを足してもナイスです。これはご飯や麺と絡めるより、単体の味わいをダイレクトに楽しみたいですねー!。


 総じまして「飽くなき探求心と旨さの充実感!実は塩も名作!絶品塩そば!」と言う感動の嵐!。いつもどこか進化と変化が加わって新鮮に楽しめるのがナイス!。いつもかなりの行列人気店ですが、都内よりはやっぱりマシ。週末はある程度の混雑覚悟で乗り切れます?。並んでも食らう価値あり!激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   疲れ身に
   明るい旨さ   
   染入りて


   隠れ名作
   絶品塩そば


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/07Visitation67th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉冷やしらぁ麺:冷気に煮干の香りが溶けて芳醇!?優しく漂う魚介エキス感覚!涼やかさ伝える鶏出汁氷!

とまそんのブログ:
とまそんのYouTube: https://youtu.be/NyxDU7VQrA8

<2022.07> 味玉冷やしらぁ麺 お茶漬けセット + 今宵の酒 + クラフトビール

 7月になって漸く、さくら井名作の冷やしが解禁で最初の週末とあって、絶対混むよなぁー・・・って思いつつ、やっぱり公式Twitterを見たりしてしまう。ところが店主の呟きによると、ランチピーク過ぎなれど並びなしとのこと!。これはまさに、猛暑白昼の死角と言うべきか!!。だったら行くしかねぇ〜、やっぱり行くしかねぇ〜、いい歳したオヤジの口グセはぁ・・・・食うなら今しかねぇ〜♪。


<酒> CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE!苦味の中にフルーツにも似た円やかな麦酒酵母の余韻がナイス!分厚さを感じさせる爽快感!

 クラフトビールの中でも PALE ALE がやっぱり好き!。ホップの苦みがしっかりと効いており、苦みをしっかりと伝えながらも鼻腔を清涼感でくすぐるような華やかな展開です。味自体が濃ゆい中に、麦酒酵母の余韻と言うのか、微かな甘味が非常に心地よいのです!。どこかしら苦味の奥にフルーツのような風合いが仄かに滲むような味わいがいいね。


<酒2> 東京名蔵「澤乃井」の特別純米!キリッとした口当たりに芳醇な甘味が染みる!

 見慣れたロゴの印字、そして小さくSAWANOIとの表記。へへへ・・・東京奥多摩が誇る酒蔵「澤乃井」ですぞ。ひと口目から、華やかさと図太さを感じるタイプ?。華やかと言ったのは口当たりがとても良くてキリリとした感じもあり、切れ味が爽快といった感覚だから。クラフトビールの後だったから余計に感るわー。純米酒の図太さがあるようで、辛口が響く中に甘味というか・・・旨味が重厚なのにこれもすっきりと感じさせる余韻がナイス!。


<全体> 冷気に煮干の香りが溶けて芳醇!?優しく漂う魚介エキス感覚!涼やかさ伝える鶏出汁氷!

 毎年食ってるので、見た瞬間安寧を感じますな。そして整いを覚える美しさ。いつもながら落ち着きと上品さを感じるベージュとグレーの色彩感覚。薬味の揚げ玉葱が実に芳醇さを期待させるし、出汁氷は冷涼さと香ばしさを伝えるようです。チャーシューはご自慢の低温調理系鶏胸肉。まるで刺身のようなしっとり感に出汁が浸るのがそそられます。そして透けて見えるのは全粒粉配合のストレート麺!優しく素朴な表情で煮干出汁に浸っております。更に表面漂う香味油がキラキラと粒子が輝く!。まさに崇高冷やし煮干し!。


<スープ> 冷気が染みる煮干しの香り!溶ける甘味!まるで温かみすら感じる煮干旨味!冷製煮干感覚!

 冷えても「さくら井の煮干」ってな感覚!。淡麗な煮干甘味を保ちつつナチュラルで優雅な煮干甘さ!。優しい甘さと言うか、旨味に温かさすら覚えるイメージ。実に温かみのある冷製スープ!。

 煮干にはニボっとした感覚は極めて低く、苦味自体に甘味が溶けるような展開が素晴らしい!。そして昆布の出汁感とよく似ていると感じるのです。以前トビウオなど淡麗な出汁も潜んでいると思われると伝えましたがた、塩ダレの存在が絶妙な雰囲気?。上品な旨さには、そんな崇高さすら覚えます。やっぱり想像と期待を超えて今年もこの冷たい煮干感最高!。


<薬味等> シャリっと崩れる鶏出汁氷!香ばしさと甘味が深い揚げ玉葱!全体の旨味感アップ!

 定番の揚げ玉葱が、安定的に良い仕事をしております。揚げならではのサクサク歯応え!しっとり崇高な煮干出汁感に、色気を加えるような味展開がナイス!。ですがやっぱり出汁氷に注目したい!。

 フツーの氷ではなく、出汁ですから溶けてゆっくりとシャービック状に変化してゆきます。噛み砕くより、ゆっくり溶かして煮干しの味に、味わいと足してゆきましょう。変化を楽しむのが実にオツと言うもの!。煮干しの淡麗感から、出汁氷が溶けてゆくに従い、鶏の明るいコクがじわじわ滲み・・・ゆっくりと旨さが変化してゆく展開です。旨さに時の流れあり。


<麺> 平型中太ストレート麺!冷えて引き締まりのクッシリ感!全粒配合の風味良さ!出汁と絡んで甘味を感じる逸品!

 開店当初から、通い食らい続けてます。最初はもっとスリムな麺だったような記憶。この平打ち中太系に代わってから、この一杯のプレゼンスが一気に上がった気がします。やはり全粒配合の平打ち麺は存在感あり!。少し引き締まりのある腰つき。程よくヌチヌチした歯応え。麺素地の風味が実に深く味わえると共に、煮干し出汁を微妙に吸い込み甘味も醸し出す感覚です。そして麺の甘味もあって、噛み締めてゆくと出汁との一体感が素晴らしい!。

 平型麺のグラマスなフォルムが食べ応えにも通じます。淡麗なスープを纏ってスルスルとのど元を駆け抜けるシルエットが心地よく、微妙に揚げ玉葱も貼り付けて持ち上がるのが旨し。全粒の風味良さが、煮干し感とマッチしているだけでなく、冷えて締まった素地の甘味が出汁に後追いでマッチして・・・旨しだわ!。ところで麺量変更不可と思い込んでたが、よくよく券売機を見ると中盛りの案内が券売機に表記してあった。あまりに悔しいのでリベンジ訪問間違い無いかと!。


<チャーシュー> 煮干出汁に浸し冷製感覚で食らう旨さ!しっとり貼り付くような鶏胸肉!酒を呼び込む!

 まずはちょこっと煮干出汁に浸し気味に付けて味わうのが良いです。鶏胸肉特有のさっぱりした滋味に、煮干の仄かな苦味と芳醇な甘さが混じり合う!そして淡麗&芳醇に味わえます。とってもわかりやすい旨さで、しっとり肉を少し冷やしながら食らうのが旨いのです!。温めても冷やしても旨さ楽しき!。


<他具材> 麺と絡んで歯応え楽しく美味なる自家製メンマ!煮干に相性ぴったりの青菜苦み!

 青菜は冷や出汁とも絶妙!煮干の芳醇な甘さにと軽いニボ香ばしさにフィットです。青菜特有の清涼感に苦みがマッチ!。更にザクっとした歯応えも清々しく気持ちよいです。かなりの出来栄えで、繊維質が引き締まる緩いコリコリ感が楽しい!。歯切れが快感です。味付けは優しく素材感あり!。


<味玉にハズレなし!> 煮干出汁に沈め絡めて旨し!冷えて濃密なコクとマチュアな甘味がしっかり浸透!

 れっきとした那須御養卵!割ると卵黄の色合いが実に濃ゆく、深いオレンジ色のようです。ジュレっぽい部分が少し残る仕上がりで、味わうと濃密!。ブランド卵のコク深さというやつか?。出汁の深い浸透でマチュアな甘味がまた冷えてても伝わるようです。そして白身はふわふわ〜。白身だけでも旨いので、冷酒もこれだと進む!。冷やしでも味玉追加は激しくオススメ!。


<〆飯> 定番!セットの出汁茶漬け!旨さテッパン!旨さに笑みが溢れる〆飯!飯の温かさに煮干芳醇な冷出汁投入!

 出汁茶漬けに冷たい出汁をかけるのがいいんです。その飯の温かさに冷えた出汁が浸透する「ひやあつ」の温度感覚も旨さの表現。白飯の温もりに冷や出汁の冷感が混じり、氷の鶏出汁が溶けて旨味がアップするようです。実はもう少し白飯くれと言いたいところ???。ですが最後の汁まで完全に飲み干すとちょうど良い塩梅でしたー。


 総じまして「やはり名作!冷えた煮干しの芳醇さ!極上崇高冷製煮干しそば!夏に絶対食っとけ!」と言う感動の嵐!。すでに名店の域にある麺屋さくら井ですが、この冷やし系のプレゼンスは凄いよ。仕込んでも売り切れリスクあると感じるので、当面はこれを狙うならお早めに。特にこの酷暑だと焦るかも?ご訪問の際はお店公式Twitterで事前確認してください。特に冷やしファンなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   辿るなか
   酷暑と陽射し
   染み入りて


   叶う幸せ
   極上にぼ冷や


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/06Visitation66th

4.0

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺:片口鰯の超軽やか苦味はまるで香味!アゴの上品な甘味が深い!甘味主体の旨さで優しい旨さが浸透!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/09/09/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/hDunlxeMhbU

<2022.06> 特製煮干らぁ麺 + 玉ねぎ増し + 味付き替え玉 + 生卵

 すでに名店の域に達したとは言え、真摯に追求の姿勢を感じるのがいいところ。そして、いつも変わらず店主自らが厨房に立ってる姿勢もいいよね。人気が出ると都心へ進出して勝負をかける店も多いが、こちらはそんな野心より拉麺を追求するって姿勢を感じますな。今回の変化は、これまでなかったランチョンマットがカウンターに備えられたのと・・・特製の肉が新たに3種となってたのが留意点です。


<全体> 煮干エキスの泡立ちが軽やか!相変わらず美しきチャーシュー!まさに圧巻特製煮干!

 今回は珍しく「玉ねぎ増し」をしてみました。なのでいつもお特製以上に少し麺顔が賑やか。そして肉に目がいく。一時期都内で隆盛した「低温調理レア感覚肉」だが、それを極めた感があるのがこのお店です。ところが一歩先を行くというか・・・すでに超レア感は、卒業したかのように、今はほんのりと熱入り浸透が進んだ肉が並びのってます。これまで何度もこの板で東京トップクラスと訴え続けておりが、実物を見れば食らえば納得かと。レビューまとめながら麺顔でそこまで回想してしまいます。

 そして今回は、煮干しがややライト?と感じる仕上がり?。通ってないと気がつかないかもね:笑。


<スープ> 片口鰯の超軽やか苦味はまるで香味!アゴの上品な甘味が深い!甘味主体の旨さで優しい旨さが浸透!

 意識的に濃度の周期を変えているの?。今回はややライトな印象でした。濃ゆいめの時は、スープ表層に膜が浮かぶほどエキス感あったが、今回はサラサラと感じる仕上がりが全体的にとても印象的でした。

 多分「苦味」は当然イワシから来るんでしょうが、二ボ感というより香りと言った淡麗な味展開。香ばしいに近い軽い苦さで、むしろ煮干の甘みがすっきりと感じられるようです。蘊蓄書きアゴ煮干とありあますが・・・通い続けて食い慣れてくるほど、もうどうでも良くなってくる:爆。シンプルに旨し!淡麗煮干系なのに、エキス感がしっかり伝わる味風景が素晴らしいだけー。

 さて玉ねぎ。フレッシュさが浸透してこれも良いね。麺に絡んでシャリシャリ感を楽しむつもりだったが、じわっと甘みを感じさせるのが旨い。残りスープで玉ねぎを拾って食うのが実に美味かった!。


<麺> 素地の風味を残しつつ品やかな歯応え!麺線美しきストレート細麺!。アオサに絡まり一層旨し!

 芯がある風でもなく、中盤までは出汁の浸透を許さないのがいいね。プツプツスパスパと千切れて、奥歯で束になったのをくっしりと噛み締めた後の味わいがたまらん。また持ち上がった煮干し出汁と麺の風合いもいい。玉葱を引っかけたりして諸共に食らうのも更に旨いです。

 軽くアオサが絡むのも旨し。アオサの礒の香りで刺激されるのか、煮干しが生き生きとする感覚。そこを麺で絡めて食べるので、板海苔とはまた違った華やかな広がりが麺に混じりますね!。


<チャーシュー> 何ともろみ麹漬け豚鶏肉!更に新たに吊るし焼の豚ランプ肉!肉の味展開がナイス!

 蘊蓄書きも新しくなったんですね・・・こんだけ通って初めて知った!。肉は真空低温調理ってのは見て食えば分かるが、近年少々熱加減が変わったなぁーと思った程度でいた。ところが今は「もろみ麹漬け」って処理をしてたのね!。我が家では塩麹に漬けた肉をフライパンで焼くばかりですが、それでも肉は柔らかく仕上がる。

 豚の肩ロースは、脂身が少ない部位でひょっとしたら特殊な部位なのかと妄想してしまいそうなほど、肉繊維全体がやらかくて旨し。煮干し出汁を吸っても豚肉本来の味がしっかり伝わります。一方の鶏胸肉は、素材の淡白上品な旨さが今回もいい!。これも煮干し出汁に濡れて軽く吸わせて味わうが・・・あゝ、酒が欲しくなる。隣の常連様の酒を横目で睨みつけてしまいます。

 そして今回の新しいアイテムが「ランプ肉」。これは配膳のタイミングで、ご店主が紹介してくれましたー。焼肉屋でタレを思いっきりかけたら、誰かから勿体無いと言われたことあったっけ。個人的感覚では、ほぼモモ肉???。脂身が全く少なめで赤身主体の旨さ何だが・・・脂が全くなくもなく??赤身の味わいが優しい旨さ。ところがこれを吊るし焼きにしてるから最高なのだった・・・・。よく見かける吊るし焼豚よりはるかに柔らかいが、香ばしさはそれに匹敵!。吊るし焼きの肉は、豚バラも美味いんだがこれも引けをとらん旨さ!。 


<味玉> ご存じ那須御養卵!優しい出汁が均一に浸透!濃密なコクとマチュアな甘味の卵黄!

 ビューティー味玉!割ってみると卵黄の色合いが濃ゆく、パッションオレンジの如しな色合いがそそります。味わうと味は濃密そのもの。ブランド卵らしいコクの深い素材感もあり、薄出汁の深い浸透で味が合体してイメージ。実にマチュアな感じがするほど甘味が濃ゆいです。

 一方の白身は、綺麗に均一に浸っており、白身だけでも味わい深し。見栄えも味わいも美しい味玉!素晴らしい!。


<味付き替え玉+生卵> 軽く溶いて卵かけて汁なし風に!煮干出汁を垂らして旨さを調整!絶品な〆方!

 煮干らぁ麺を食べたものにだけ許される特権。名称の通り「味つき」。軽く鶏醤油系のタレが滲む?。満遍なく絡んでますから、そのまま食べることを、私はまずお勧めします。

 またアオサとフライドオニオン、そして玉葱と鶏胸肉が微妙に入ってますな。鶏油のコクと、フライドオニオンの香りと甘味が非常に食欲をそそり、別腹のように入って行きます。また麺の風味がとても強く感じられ、芯を軽く感じる旨さもあり!。

 そして卵を溶いて麺の方へ投入!。汁なし系に卵を添えたようなスタイルがいいのだわ!。替え玉風に残り出汁に放り込むよりこっちの食べ方がオススメ。


 総じまして「肉も出汁も更にまた進化!?そして全てがゴージャス極上煮干そば!一回食っとけ!」・・・と言う感動の嵐!。多分この時節、もうそろそろ夏の麺屋さくら井名物「煮干冷やしらぁ麺」がでる頃合い。そっちがかなり素晴らしいんだが、この一杯の肉と出汁の構成なら激しすぎるほど悩むかと。ま、両方食えばいいだけですね:笑。この夏もまた通い続け食らい続けます。全く持って旨い店!今後も激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   梅雨時に
   多忙極まる
   飯どきに


   旨さ極まる
   極上煮干し


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。

2022/05Visitation65th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製醤油らぁ麺:気のせいか少し芳醇?鶏エキス感がアップ!?乾物の旨味の効き目も濃ゆいか?まさに飲み干すべき出汁感!

とまそんのブログ:
とまそんのYouTube: https://youtu.be/b3YA4JkJEWM

<2022.05> 特製醤油らぁ麺

<近場に「さくら井」がある幸せ>

 最近レビューが実食よりタイミングが空いてしまってマスが・・・、忙しいほど、在宅勤務がでる環境が幸運と感じるこの頃。そんな状況でサクッとチャリで辿りつけるエリアに「麺屋 さくら井」がある幸せを、噛み締めております。混み具合が緩んだタイミングで、桜井店主とケンさんと、できるスタフさんの3人オペ体制で、ベストな一杯をいただきましたー。今回は、さくら井定番の「醤油」をゲット!。午後2時過ぎて、法定労働時間は全然過ぎてますー(完全裁量制なんだけど)。 


<全体> さくら井と言えば・・・出汁!肉!整い方の素晴らしさ!派手過ぎず質感だけが高まる!

 毎回、同じ麺顔を拝むだけなんですが感動と言うか、配膳で充実感に包まれる瞬間がたまりません。 出汁!肉!整い方の素晴らしさ!派手過ぎず質感だけが高まる!。この具材配置に落ち着いて久しいけど、全体のまとまりに隙がないね。特に今回は、出汁感の明るさが気になる!。


<スープ> 気のせいか少し芳醇?鶏エキス感がアップ!?乾物の旨味の効き目も濃ゆいか?まさに飲み干すべき出汁感!

 やはりいつも少しチューニング変えてますかね。芳醇さが増して、人気店の階段を駆け上った時期の味わいを感じます。個人的には乾物の溶け込みイメージが、今回は節系と椎茸の風合いが少しアップされた感じですが、それを鶏エキスが巻き込んで一体化したイメージ。更に醤油のカエシもすっきり円やか。なま醤油系のブレンドが変化したのか、ベースストックが変化した影響?。


<麺> 三河屋製麺!白い地肌にキリリと整う麺線美!出汁と戯れて染みて醸す甘味がナイス!

 地肌の湿った感覚がとても艶やかで、まるで漆喰のような地肌感覚。それゆえ益々、キリリとした麺線の美しさが整いを見せるようです。序盤は出汁と交わって濡れる程度で素地の風味をしっかり伝える?。中盤以降は、出汁をじわじわと吸い込み出してはいるが、素地の風味はキープ。少し湿った感覚で、出汁の旨味と麺の風合いを咀嚼で一気に合わせます。噛み締めて甘味すら感じる様相です。


<チャーシュー①> 鶏胸肉のコンフィ風!素材の滋味に出汁が染み入り味わい深し!パフのような上品な柔らかさ!

 東京トップを争うほどいい肉!。相変わらず、コンフィを感じさせる鶏胸肉が秀逸!。細かい肉繊維の合間に醤油出汁が浸透。上品で淡泊な鶏肉に、じわじわとその旨さが染み込むようです。それが実に淡麗滋味!。そしてジューシー!素材の旨味とか下味とか、ぱふぱふした食感を噛み締めると旨味が溢れ出します!。


<チャーシュー②> 豚肩ロースの低温調理!出汁も染み入り旨さ三位一体!!肉本来の旨さに溶ける脂の甘味!

 微妙に熱入りが進んで安心感を覚えます。素材に温もりがあり、それが非常に細かく指す脂を蕩けさせ、味全体に甘味を感じさせるようです。半レアなのに温かみを感じるような仕上がりは同じですが、スープに少し浸るだけで熱り方が違うし、出汁の浸透の有無もある。


<他具材> 色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!

 これもかなり上質!。きめ細かい繊維がみっしり終結しとりますが、非常に品やかで柔らかい歯応え!。醤油出汁に通じる旨さも浸透しており、白飯に乗せてめんまご飯にして食らうととても美味そう!。また青菜・・・小松菜と思われますが、単品で立派なお浸しになる上質感!。たっぷりスープを吸わせてくらうと、青さの中に旨味あり。色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!


<味玉にはずれなし!> 那須御養卵!出汁に染まって褐色な白身!出汁が浸透する卵黄の濃密旨さが見事!

 へへへ・・・・確かここは那須御養卵を使用!?。卵黄の濃密感がハンパなく、出汁が浸透して熟したような鮮烈で濃ゆいオレンジ色が見事です。ジュレ部分は緩く、トロミ部分はネットリしており、スープに浸しても濁ったりしない濃厚さ。まさに舌全体にに絡みつくイメージ。嗚呼、ここでも冷酒で洗い流したい気分にさせる!。やっぱり味玉の旨さはハンパないね!。


 総じまして「変化と進化!緊張感の中に柔らかさも伝わる崇高醤油そば!」と言う感動の嵐!。名作なる逸品でも日々精進と言うか旨味というより凄味を感じます。絶対的に飽きずに通い続けられる名店!。多忙でもこの店重宝させてもらってます。ありがたし!。三鷹駅北口から10分少々あるく価値は絶対にあり!。だから激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


    多忙にて
     心乱れる
飯どきに


心整う
拉麺旨し


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/05Visitation64th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製塩らぁ麺:ぶどう山椒が散りつつ出汁は穏やかな透明感!いつにも増した鶏油の明るさと肉増しの艶めかしさ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/05/11/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/dQ1dLk7pyJ8

<2022.05> 特製塩らぁ麺 + チャーシュー盛ハーフ + アサヒスーパードライ 中瓶 + 生貯蔵酒 〆張鶴

 GW中の麺屋さくら井で、すんなり食えると思ってなかったのだが、定刻よりいつも早開けしてくれるのを計算して40分前に訪問してみると、なんとギリギリ一巡めをゲット!。その直後にあれよあれよと、30名弱の行列となりラッキーです。居座ると悪いので、今回はちょっと早回しで酒と麺で飲み食いしてみましたー。


<酒1> アサヒスーパードライ!何はともあれ痛快な淡麗辛口が夏日には一番似合う!心地良いビール!

 待つ間飲むのが好き。夏日が続いた晴れ模様だったので、麦酒が旨い環境です。提供に少々時間がかかると思って酒2つ行っとけ!まずはスーパードライ。ま、語らずとも既に伝わってる旨さですよね。やはり夏に似合うビールはこれなのかも!。


<酒2> 吟醸 〆張鶴 生貯蔵酒!フレッシュな風合いと微かにガス感すら覚える滑らかさ!艶を感じる旨さ!

 吟醸 生貯蔵酒!やっぱこれ好き!とてもフレッシュな風合いと微かにガス感すら覚える滑らかさがやっぱりナイスです!。日本酒苦手な方でもとっつきやすいはずだし、陽気を感じながら昼酒として味わうにも最適かと。微かだがチリチリとした感覚が残っており、それをガスっぽいと感じるのが特徴でしょうか。


< チャーシュー盛> 豚はしっとりさが際立つ半レア感!和風コンフィな鶏胸肉!柚子胡椒と藻塩で堪能!

 やっぱりこれは秀逸!豚肩ロース肉は、しっとりと全体的に均一に熱が入っており、中に指している脂身が蕩け出しております。何気に皿が程よく温められて熱を保っており、そこから伝わる温度も肉に好影響を与えてます。熱が中まで伝導し仄かに蕩ける脂身と、レアっぽさ残る赤身のコラボレーションは素晴らしすぎる!。添えられた海塩を張り付かせながら食らうと最高に旨いです。

 その仄かなレアでも、しっかりと熱浸透して旨いのは鶏肉も同様で、胸肉は柔らかいとは言え・・・ここまで柔らかくてしっとりと感じさせるとは中々です。ここに柚子胡椒を練りつけてから口の中へと運ぶ。舌ベロと同様の柔らかさとしなやかさ。ゆっくり噛むと肉汁が溢れ旨味と柚子胡椒の刺激が、じゅわぁ〜と広がるのがたまらんです。


<全体> ぶどう山椒が散りつつ出汁は穏やかな透明感!いつにも増した鶏油の明るさと肉増しの艶めかしさ!

 近年ニュアンスが変りつつあるのが「塩系」。以前は帆立が下地にじんわりと感じられた出汁感ですが、今では「和山椒」がそこに加わり、清涼系も滲ませる様子です。山椒の出し方も一時期は違ってたかもと・・・。そしてじわじわと最近になって鶏エキスの浸透感を感じてますが・・・今回はその鶏油の明るさが印象的。そして微妙に薬味の飾りも変化しており、今までに無かった一味が軽く振られておる。益々風雅が漂うイメージ!。今回も変化と言うより進化しているようです。


<スープ> ナチュラルな鶏油の溶け込み!帆立や乾物染みた確かな旨さ!一味風合いとぶどう山椒刺激が鮮やか!

 以前の出汁にホタテの旨味がじんわりと広がる出汁感を失った訳でなく、下支え感はありましょう。ここ最近は出汁はクリアーさを増すような展開で、鶏油がじんわり。もっと濃厚にアピールするかと思ったが、確かに鶏の煮出しが芳醇なのだが、乾物や魚介の浸透もしっかりしておりバランスがいいかと。そこに山椒が混じり凛々しい味わいが展開します。じんわりと感じさせてたホタテ感は、むしろ和山椒が滲んで落ち着く旨さ。ううう・・・塩出汁の進化が止まらんのでは!?


<麺> いつもより品やかな腰つき!クチクチとした歯応えの後に知る仄かな甘味!出汁の滋味吸って仄かな旨味!風味良い海苔で巻き込み食らう!

 出汁の変化に合わせたのか?ナチュラルな中加水感覚。クチクチとして歯切れよく、素地に甘味を感じる展開がいいね。出汁もよく絡み持ち上げもあって、奥歯で潰せば甘味すら覚えます。貼り付いた山椒薬味も淡い刺激を感じさせるのナイス!。塩出汁と一体感が良くて、麺の風味をそのまま楽しませてくれます。


<チャーシュー> 出汁を吸って尚旨し!鶏油エキスに濡れる豚肩ロース!滋味感保つ鶏胸肉!

 半レア感がやはりいい。ここ最近は割と熱入りを少し深めにしたようですが、肉の柔らかい仕上げ具合と、細かい隠し包丁の妙義が冴える肉片が素晴らしいのです!。豚肩ロースにも鶏胸肉コンフィにも!。ふわふわで筋肉繊維が抵抗感なく解けちぎれるような感覚。そのまま酒のつまみとして食うもいいが、出汁を浸透しても肉味を伝えるところが逸品!。


<他具材> 見た目と味わいが整う!丁寧な作り込みの青菜とメンマ旨し!

 (以前のレビューをそのままコピペ!)隙なし!メンマや青菜に至っても、質感とサイズが揃っており、脇役トッピングとは言え妙に緊張感すら覚えるかも。このメンマだけでも冷酒がしっかり味わえるようす。きめ細かい繊維質と心地よい歯切れ。そして薄く出汁を感じつつ素材感も味わえるのがナイス!。


<味玉!> 濃密濃厚でナチュラルな甘味がなんとも上品!円やかで卵黄と出汁感がしっかり!

 (以前のレビューをそのままコピペ!)弾ける白身の質感が楽しく、噛んでゆっくり力を入れると旨味が弾けるよう。白身がメインで出汁が浸透した淡白な旨さがあり、そして卵黄は濃ゆく甘い。那須御養卵というブランド卵とのこと。素材自体が味わいが濃ゆいとの触れ込みだが、文字通り濃密さがハンパなし!。

 ねっとりと絡みつくジュレ状態が相変わらず素晴らしいです!。今日も温度感もばっちり!。この店で味玉で温度であれ?と思ったこと一度もないもんね。味玉追加はやっぱり激しくオススメ!。


 総じまして「旨さハイエンド!いつもどこか新しさを感じさせる崇高淡麗塩そば!崇高淡麗塩そば!」と言う感動の嵐!。マジでどれだけここに通ってるだろうか・・・それでも飽きないどころか旨さをいつも発見です。三鷹駅からちょっと歩くけどその価値あり。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   麗かな
   薫風流る
   連休に


   薫る山椒
   崇高塩そば


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/03Visitation63th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製醤油らぁ麺:乾物の深い甘味が溶けて円やか極まれりな出汁感!丸鶏の肉厚な芳醇さに醤油の風味!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/03/07/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/JRAONAJxDwI

<2022.03> 特製醤油らぁ麺

<2度目のカップ麺販売!食べ比べ気分で狙ってみましたよ!>

 確か以前もカップ麺販売に託けて訪問した記憶です。それに倣ってまた突撃訪問してみました。「麺屋 さくら井」と言えば醤油!ってことでカップ麺もそれに倣うわけですが、ここの醤油自体も実は久しぶりだったりするので、ワクワク気分が止まりません。平日と言えど行列するので、在宅勤務の休憩を調整しての実食でございます。

 因みに、カップ麺の方のレビューはこちらに!。YouTubeの最後にオマケとして動画も追加しておきました(超雑だけど)。

【今週のカップ麺202】 三鷹 麺屋さくら井 地鶏醤油味らぁ麺 GOLD(サンヨー食品)
https://www.cupramen.work/entry/2022/03/05/180000


<全体> 煌めく鶏のコク!艶かしくも貞淑な肉の存在感がそそる!仄かに霞むような明るい醤油感覚!

 おおお!数年に及ぶコロナ禍の悶々鬱屈した気分を、とてもほっこりさせる美しく和やかな表情です!。励ましを感じるような明るさと優しさを感じる気分。スープは透明感に穏やかさを残す感覚で、醤油ブラウンはとても明るく円やかとも感じさせます。

 ははは!整然と並んだ肉片がまたそそる!。半レア肉達は艶かしさを漂わせつつ、スープに浸ってじわじわと熱る感覚がナイス。艶かしさと貞淑が共存するような肉感覚です。そして具材の下でわかりにくいが、相変わらず整う麺線!。やはり全体的なまとまり感が素晴らしい!。


<スープ> 乾物の深い甘味が溶けて円やか極まれりな出汁感!丸鶏の肉厚な芳醇さに醤油の風味!

 見た目と味わいで鶏醤油と分かりますが、動物系エキスの芳醇さと肉厚さからは、「丸鶏」の丁寧な炊き出しとすぐに分かります。蘊蓄書きには「名古屋コーチン」「大山鶏」とありメジャーなところは押さえてます。そして、柔らかい甘味、落ち着くようなまとまりは、魚介系乾物の溶け込み?。昆布と節をしっかりと溶かして、この落ち着きと甘さに仕上がってるのではと?。軽くエキスが浮くようなイメージあるので、間違いなく枯節!。軽く干し椎茸の旨味も溶けていると勝手に思い込んでます。

 さて醤油感。大抵はブレンドしてるところが多く、生揚げ醤油を分かりやすく生かしてる様子。鶏油の明るさと肉厚さ、そして枯節の豊な出汁感に、ピッタリとフィットするのが、生揚げ醤油の感覚です。尖りが少ない上に、旨味に溶けやすいイメージ。この醤油感で全体が円やかにも感じる次第です。嗚呼、何度食っても実に新鮮な感覚で旨いね!。


<麺> 三河屋製麺!次第にゆっくり浸透した出汁が麺の風合いと一体化し甘味がプラス!いつまでも続く鼻腔を抜けるふわっとした小麦の風合い!

 序盤は出汁との交わりぬれる程度の風合い。中盤以降は、出汁との一体感!汁を吸い切るまでは麺の風味をほのかに残します。麺の素地は湿った感覚で、出汁の旨味と麺の風味の混じったところを咀嚼で一体化してゆく・・・噛み締めると甘味すら覚えます。今回は特にシルキーな品やかさも感じたような記憶。

 中盤は、じっとりと芯まで出汁浸透した旨さ。細麺だけど適温なため一切だれたニュアンスはありません。湿って出汁に染まり切った炭水化物は、旨さの次元が変わったようにとても深く楽しめる感覚。そして今回もやらかしてしまう・・・海苔で麺を巻き込み、磯風味も交えて食らう!汁に浸しても溶けない肉厚タイプの海苔もいいね!。やっぱりいい麺といい海苔で合わせて食らうのが最高ですわ!。


<チャーシュー①> 鶏胸肉コンフィ!化粧パフの如き上品な柔らか歯応え!素材滋味に出汁が染み渡る旨さ!

 やっぱり、コンフィを感じさせる鶏胸肉が最高!。ふかふかと言う使われ過ぎる例えじゃ収まり切らず、時々私は化粧パフのような柔らかさと伝えますが・・・実際にそれを噛んだことはないのであしからず(以前、質問されましたので:爆)。細かい肉繊維の合間に醤油出汁が浸透。上品で淡泊な鶏肉に、じわじわとその旨さが染み込むようです。それが実に淡麗滋味!。そしてジューシー!素材の旨味とか下味とか、ぱふぱふした食感を噛み締めると旨味が溢れ出す!。


<チャーシュー②> 豚肩ロース低温調理!本来の肉味旨味に溶ける甘い脂!三味一体感の出汁も染み入る!

 以前はもう少し生っぽい部分を残してた記憶だが、最近は微妙に熱入りが進んで安心感を覚えます。素材に温もりがあり、それが非常に細かく指す脂を蕩けさせ、味全体に甘味を感じさせるようです。これに合わせて残しておいたクラフトビールを味わうと、これまた最高!。

 半レアなのに温かみを感じるような仕上がりは同じですが、スープに少し浸るだけで熱り方が違うし、出汁の浸透の有無もある。どっちも楽しくそして旨い。実は、いい肉はスープの中で泳がせて熱入れをするを、最近まで勿体無いと思っていたんですが、この肉食らうと考えさせられました。


<味玉> 熟したような濃密甘味!卵黄はねっとりジュレ感覚!白身は薄めの出汁浸透が深い乳白色!

 有名ブランド「那須御養卵」を使用している様子。売り文句は「卵黄が濃密」なこと。確かにオレンジ色に輝く艶めくほどで、出汁が浸透すると熟したような甘味を広げます。ねっとりとジュレ状態で舌全体に絡まりつくのもナイス!。

 更に白身も旨い!。出汁が浸透した乳白色で旨味をしっかりと感じさせるます。ぷるぷるした柔らかさも印象的で、味わうと出汁の旨味が白身にも感じて旨し!。白身と卵黄を合わせて一体化した旨さは極上です。嗚呼、ここの味玉も最高!旨し!味玉にハズレなし!。


<他具材> 歯切れよく薄味な素材感が楽しめるメンマ!野菜甘味に清涼さを放つ青菜!

 スリムな凛々しい材木状。そして繊維質がきめ細かく引き締まっているよでサクサクと歯切れよく食えます。軽くスープに濡れて吸い込んでるのも旨い部分ですが、メンマ自体の素地も旨し。そして青菜は小松菜。そして色鮮やか。瑞々しい色合いが凛々しく、歯切れもしっかり楽しめるもの。これもスープを少し吸い込んで旨い。野菜の甘味と清涼さとマッチするので、ちょうど良い箸休め!。


 総じまして「進化し続け止まり知らぬ・・・東京有数絶品淡麗系醤油麺!ラ好きなら絶対食っとけ!」と言う感動の嵐。もはやカップル客もそこそこあってデートコースの如しなのか?。コロナ禍が落ち着かない中でも、これだけ注目集める味わいです。邪魔にならない程度に通い続けて応援を呟きますねー。今日もさすがに美味かった!そんな感謝と応援を込めて・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   春めいて
   桃が綻ぶ
   弥生月


   唸る旨さで
   さくら井満開


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/02Visitation62th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺:微かに泡立つ淡麗煮干!浮かぶ肉の質感高さ!これぞ正しく美的豪勢煮干そば也!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/02/14/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/xVj-p6Eyr9E

<2022.02> 特製煮干らぁ麺 + 味付き替え玉 + 生卵

 朝から雪が待ってるとある平日。午後から忙しい長場が続くので昼飯休憩を少し前倒し。へへへ・・・優雅な気分で名店で 、雪見煮干しと洒落込もうじゃありませんか。平日で雪降ってるし、近場の余裕かまして開店少し前行けば従分でしょ!と訪問したがありゃりゃ・・・・ポールポジション全然取れないわ:汗。なんとか一巡目ゲットですが、食い終わって出てみたら、雪降って寒い中並んでる・・・ホントご苦労様です。知ってしまうと並んでも食いたい気持ちよく分かる!。


<全体> 微かに泡立つ淡麗煮干!浮かぶ肉の質感高さ!これぞ正しく美的豪勢煮干そば也!

 こちらは、開店前に並んでると基本的に早めに開店してくれます。特に雪降って寒いから少し早めだったか。いつもご店主が最初のご案内してくれます。こういう姿勢も好きなのよ。

 さて配膳!おおお!煮干系ってどうしてもスープに意識が行くものだが、やっぱどうしても肉に目が行くね。だってここのチャーシューを知ってしまうとそういう意識になるかと。仕上がりは色々あれど、レア感が素晴らしいのだが、実は近年は従来のレア感から熱入りが微妙に進んだ仕上がりになっとります。そして今でも何度もこの板で東京トップクラスと訴え続けておりますよ。

 負けず劣らずのスープの煮干し。サラサラしてるところが秀逸で、素朴な煮干しのようで実に上品と感じさせる風貌です。蔓延防止じゃなかったら日本酒でも合わせたのに・・・おっと平日昼間だった!いかんいかん。


<スープ> 背黒鰯が滲む深い色合いと甘味が香り立つ!仄かな苦味に合わさる上品アゴ出汁!甘味主体で軽やかで深い旨さ!

 煮干しの出汁ってその日もブレンドで微妙に変わる?。基本的にこちらの煮干しの印象は「苦味と甘さのバランス」で「軽いけど旨味が濃ゆい」と言うイメージ。きっと「苦味」の部分はイワシから来るのですが、片口イワシを連想するわかりやすい二ボ感。苦味と言うより香ばしいに近い苦さ。そしてライトなれど色合いが深いのは、背黒鰯の風合いとか腑っぽさも感じるが、エグさがないのが秀逸です。

 それを包むように甘さが忍び寄るのが、アゴ煮干し?・店の蘊蓄情報ですが、上品な円やかさは正しくアゴ由来かと納得させます。なので煮干しをお出汁としても、ゆったりと楽しめる程度の濃度。フレッシュ玉葱も浸透してなお食べ易いです。


 やっぱり少し放置するとスープの表層に煮干しエキスの油膜が張る。個人的に「煮干湯葉」と呼んでいるんだが、旨味が濃ゆい証拠ですな。やっぱり結構煮干しテクニシャンだと再認識で、醤油・塩も絶品だが、煮干しが秀逸と改めて思い知る次第。


<麺> 三河屋製麺!素地の風味と味わいをしっかり伝えクッキリとした歯応え!アオサに絡まり一層風味高く旨し!

 いわゆる「パツパツ低加水」とまでは行かないものの、少し密度感や潰し込みがある様子。そしてスープに負けないような素地の風味高さを感じる麺です。別に芯があると言う風でもないんだが、中盤までは出汁の浸透を許さないような感覚。プツプツと前歯で千切り、奥歯でくしくしくっしりと噛み締めて、持ち上がる煮干出汁との風合いを噛んで潰して味わいます。アオサや玉葱を引っかけたりもしますが、容赦なく一体化して食らうと楽しい!。終盤はじわじわと煮干出汁のを浸透を感じますが、品なやかな物腰に旨味をとても感じるのです。


<チャーシュー> これぞ逸品!ご自慢の鶏豚2種低温調理レアチャーシュー!東京随一!

 この豚肩ロースの低温調理肉には、隠し包丁があちこちに入れられており、それもあって非常に蕩けるような柔らかな肉。そして出汁の熱がじわっと伝わり、細かく差し込んだ脂がゆっくり熱を帯びて蕩ける様です。煮干しの旨味も浸透してこれまた旨し!。赤身の肉本来の旨味がダイレクトに伝わり旨しです。

 また鶏胸肉も絶品!。柔らかいだけでなく、しっとり感覚が高いので、非常に上品な滋味が楽しめます。煮干しの旨いとの一体感を伝えるのが得意な素材かも。他の薬味とも反応しますので色々と楽しめるアイテムですね。


<メンマ> サクサクポリポリ歯切れ良し!薄出汁浸透で旨さフレッシュ!アオサと混じり更に味わい深し!

 薄出汁が深く浸透してるけど、全体的にはフレッシュさを感じる仕上がり。凛々しい歯応えがするメンマです。どこか柔らかいイメージでコリコリと前歯でかじりつきながら、合間に麺を啜るのもまた楽しい。サクサクと齧れるので白飯に乗せてメンマご飯としても成立しそうです。 これも逸品かと!。


<味玉> 那須御養卵!濃密なコクとマチュアな甘味!薄出汁が品やかに浸透し美味なる味玉!

 有名ブランド、那須御養卵。卵黄の色合いが実に濃ゆく、緩くジュレとた感覚でトロトロさもある。味わうと味は濃密で、これぞブランド卵らしいコクの深い素材感です。薄出汁の深い浸透により、合体してマチュアな感じがするほど甘味が濃ゆい!。

 一方の白身も旨し。まるでハードなプリンか杏仁豆腐のような仕上がりで、白身だけでも味わい深く酒にも合いそうなほどです。形も色も美しく見栄えも味わいも美しい味玉!素晴らしい!。


<味付き替え玉+生卵> ほんのりと醤油タレと鶏油が絡み・・・仕上げに出汁香る?生卵ですき焼き風に!卵かけて汁なし風に!旨さ自在!

 この店で替え玉食えるのは煮干らぁ麺を食べたものにだけ許される。そこに生卵を付けると気分は、特権階級かセレブですよ(阿呆・・・)。替え玉と言っても名称の通り「味つき」で和え玉のイメージ。鶏油主体の薄塩ダレ風で満遍なく絡んでますから、まずはそのまま食べましょう。

 アオサとフライドオニオン、そして玉葱と少し鶏胸肉が入ってまが、鶏油のコクと、フライドオニオンの香りと甘味が非常に食欲をそそる!。麺は一層と風味がとても強く感じられて旨さもあり!。

 そして卵を溶いて、つけ麺風?すき焼き風?にして食らう。完全に卵黄と白身をかき混ぜすぎないようにするのが私流儀で、麺に絡めて引き上げると、白身と卵黄がまだらに絡み合うのが旨そうっす。

 卵黄が少し減ってきたところで、すき焼き風もやりづらくなったら、逆に卵を麺の方へ投入してしまいましょう。それは汁なし系に卵を添えたようなスタイル。また違った旨さになります。ちょっと残った煮干出汁を垂らすのも一興!。


 総じまして「淡麗さ豪華さが織りなす極上煮干しそば!どれ食ってもハイレベルだが煮干しも忘れるな!」と言う感動の嵐。醤油・塩・煮干!そして汁系・つけ麺!どれもどういう組み合わせもハイレベル!。今でも何故こんなロケーションで営業してるのか不思議でならないのですが、ラーメン生活を送っててここが近場にあることが、今でも幸せでなりません。あゝやっぱり旨い店!激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   節句過ぎ
   風に舞散る
   ぼたん雪


   出汁に舞散る
   煮干の旨さ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。

2022/01Visitation61th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製昆布水つけ麺(塩):麺線が立体的に整う美しさ!眩いエキスのつけダレ!そして肉は極上2種!豪華絢爛!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/01/31/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/wkh2IK63_Rg

<2022.01> 特製昆布水つけ麺(塩)

 オープン当初、煮干しが人気だった時期もあったような記憶ですが、今ではすっかり醤油が一番人気で旨さも確固たるもの。ところが昨年あたりから実は塩が変化したようで、個人的には勢いついてると感じております。で、先日塩の汁系を食ったばかりだが・・・やっぱり最近気になるのは「塩つけ麺」。つけ麺がレギュラー化したのでいつでも食えるってのがナイスだね。今のところ、塩つけ麺では個人的にはマイベスト。カタ麺好きな私には特にハマるのです。


<全体> 麺線が立体的に整う美しさ!眩いエキスのつけダレ!そして肉は極上2種!豪華絢爛!

 相変わらず、配膳の瞬間はビシッと緊張感すら感じるほど凛々しい麺顔。まず昆布水に浸りつつ立体的に美しく整う麺線がナイスです。そしてつけダレは、明るい鶏エキスを感じさせる余韻で、表層に軽く煮干し系の存在を感じさせる雰囲気もありなむか。更に特製で別皿に供せられるチャーシュー2種が極上で、沖縄の塩も備わってる。「ぬちまーず」と言うらしい。まさに味の演出極まるって感じです。


<つけダレ> 明るい鶏出汁に乾物溶けこむ滋味深さ!ぶどう山椒の刺激がはんなり華やか!食らうほどに混じり足す昆布水の味変化!

 ひとクチ啜ると感じるのは、山椒の刺激が軽く溶けて華やかな刺激感が高まる方向性。しかも上品です。さすがぶどう山椒ですな・・・はんなりと華やかな刺激感がたまらんです。ベースは鶏出汁のあっさり感覚で、そこに乾物が溶けて落ち着く旨さになってる様子。塩気が少し補強して旨さの輪郭際立ちます。

 食らい続けると次第に昆布水の溶け込みが増すのが、昆布水つけ麺の楽しみ。グルタミン酸が、他乾物のグアニル酸、鶏出汁のイノシン酸に混じり合い、旨さが実にカオスです。山椒の刺激が効いて序盤だが、この昆布水でゆっくりまったりな旨さに変化してゆくのを楽しむのもいいね。まさに旨さのグラデーションが楽しめるのです。


<麺> 三河屋製麺!昆布水に浸りつつ整いまくる美的麺線!そして歯応えクシっとハードな仕上げ!じんわり昆布水を纏い吸い込んで甘味を増す!

 待ってたのはこんなつけ麺だった。私は「カタ麺主義」ですから、引き締まったヌチヌチ感覚の上を行くような「クシクシ」とした素地の風合いが実に痛快です。何度も言うが、近くの有名店「健やか」さんを彷彿とさせる麺線の整い。

 ライムの薄切りを箸でねじって回しかけますと、これまた麺の甘味が感じられます。そのまま食らって素地を楽しんだあとは、塩を垂らすようにふって麺だけを味わいますと、麺の甘味が逆に強まる「塩スイカ現象」!。当然ながら、塩つけダレともすごくよく絡むし持ち上げるのがナイス!。何をボケッとしておったか・・・麺増しするのを失念しておったのが、今回悔やまれます。


<チャーシュー①> 鶏胸肉コンフィタイプの低温調理!ふかふか歯応えと淡白な滋味!素直につけダレにフィットする旨さ!

 肉が蕩けたり貼り付いたりする艶かしい旨さ。コンフィな鶏胸肉仕上がりが相変わらず見事で、淡泊な鶏肉の滋味が色合い感じるような明るい旨さ。胸肉も本来淡泊な味わいながらも、つけダレを潜らせて食らうと旨さが染みて旨し!。実に素直にタレと肉の一体感が味わえます。あゝ飲めない時節だけど・・・やっぱり酒が欲しくなる旨さ!。


<チャーシュー②> 絶品豚肩ロースの低温調理!肉身味わいに塩ダレと山椒が染みる!旨味融合素晴らしき!

 艶めかしい生感覚がから少し熱入りが進んだような仕上がり。少し温もりがあり、全体的に甘味を感じさせるような肉片です。またこれも酒を進ませそうな味わい。スープの中で泳がせてもやっぱりナイスです。熱が入るので少し勿体無いと思うかも?ですが包丁の隠し切れ目に出汁がまとわり着くところが最高に旨いのでしたわ!。


<味玉> クッキリした下味の浸透!卵黄の濃密ジュレ感覚!濃厚甘味と塩ダレ刺激で旨さコラボレーション!

 つけダレに最初から浸っているので全体的に暖か。那須御養卵使用で、卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきが印象的で、出汁が浸透して熟したような甘味があります。濃厚濃密なジュレ状態も秀逸。舌の上に絡まりつくような粘りで、あえて塩ダレに絡めて食らって味を足すとまた旨しです。白身が味わい深くて旨いし、薄らとした乳白色で出汁の浸透がしっかりと感じさせる仕上がり。出汁の旨味が白身の柔らかさと一体化して旨し!。


<〆に昆布水割り> 最後に昆布水割り!旨味のグルタミン成分を投入して味変化!和風の旨さ溢れる!

 〆は定番の昆布水投入。案外と麺に絡まって持ち上げっており、結果として残ったのは少なめですが、それでも昆布のエキス感が最後に深まり、和の旨さで締め上げる展開です。今後ますますここの昆布水つけ麺にハマりそう?。


 総じまして「今のところマイベスト塩つけ麺!細つけ麺の最高峰!?カタ麺主義なら絶対食っとけ!超激しくオススメ!」と言う感動の嵐!。つけ麺の楽しさ全て揃ってるような感覚で、味の刺激・滋味・円やか・塩気と甘味などどれも秀逸。更に東京トップクラスの低温2種肉!まさに非の打ち所がないですな。ともあれ塩好き、細つけ好き、カタ麺好きなら一回トライしてみれば!。くどいがもう一回激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。


   配膳の
   姿で既に
   愉悦哉


   唸る旨さの
   極上塩つけ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2022/01Visitation60th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製塩らぁ麺:ぶどう山椒が散りつつ出汁は穏やかな透明感!特製肉増しの艶めかしくも美しい迫力!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2022/01/14/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/1f-aHX_vwM8

<2022.01> 特製らぁ麺+チャーシューごはん

 もう一月前半は、年始挨拶がてらのラーメン活動が中心ですな。今回は平日に三鷹武蔵野エリアが誇る名店「麺屋 さくら井」さんへとやってまいりました。休み明け午前中だといつものような行列回避できるので、地元民としては役得ですな。


<全体> ぶどう山椒が散りつつ出汁は穏やかな透明感!特製肉増しの艶めかしくも美しい迫力!

 昨年からニュアンスが変わったのが「塩系」です。既に知った味わいとその麺顔に、ぶどう山椒が散るのがポイントで、スープの透明感と薬味感が変化したのです。それに合わせたのか、スープに透明感が新たに生まれているよな感覚で、一段と風雅が増すイメージに進化しているようです。


<スープ> 鶏出汁のまったりとした溶け込み!染みる乾物の旨さ!帆立が効いた風合いにぶどう山椒刺激が鮮やか!

 旧バージョンは出汁にホタテの旨味がじんわりと広がる出汁感だったのが、若干クリアーさを増すような展開。鶏の煮出しが芳醇なのだが、乾物や魚介の浸透もしっかりしております。そこに山椒が混じり凛々しい味わいはライトとも思えるけど、動物系のコクは薄まりを覚えず!じんわりと感じさせてたホタテ感は、むしろ和山椒が滲んで妙に凛としてホタテ感がアップしたような感覚です。和山椒は下支えに徹したようすです。


<麺> 三河屋製麺!品やかでクスクスとした歯応えがナイス!乾物滋味を吸って仄かな甘味!風味良い海苔で巻き込み食らうも楽しい!

 ナチュラルな低加水系。クスクスとした歯切れが心地よく、素地を感じる風合いが広がる展開が毎度のことながら良いです。出汁もよく絡み持ち上げもあって、奥歯で潰せば甘味すら覚えます。貼り付いた山椒薬味も淡い刺激を感じさせるのもいいです。楽しからず哉。ネギや紫玉ねぎのフレッシュ感すら受け止めて旨味高し。まさに塩出汁は風味をマスキングせず麺そのものを楽しませてくれます。嗚呼、こんなことならせめて中盛にすべきであった・・・(大盛だとバランス崩れそう?)。


<チャーシュー> 出汁を吸い込み蕩ける豚肩ロース!滋味感アップの鶏胸肉!東京トップクラスの低温調理2種肉!

 これまで散々語り尽くした感ありなので簡潔に述べるが、やっぱり半レア感の表現が抜群です。ここ最近は割と熱入りを少し多めにしたものの、ソフトな肉の仕上げ具合と、細かい隠し包丁の妙義が冴える肉片!。特に豚肩ロースにはその技を感じます。鶏胸肉コンフィもふわふわで筋肉繊維が抵抗感なく解けちぎれるような感覚。下味の淡麗さがとてもナイス。出汁を浸透しても肉味を伝える逸品です。ううう・・・この肉を食うとやっぱり酒が欲しくなる。早くコロナをどうにかしたいものだね。


<他具材> 見た目と味わいが整う!丁寧な作り込みの青菜とメンマ旨し!

 隙なし!メンマや青菜に至っても、質感とサイズが揃っており、脇役トッピングとは言え妙に緊張感すら覚えるかも。このメンマだけでも冷酒がしっかり味わえるようす。きめ細かい繊維質と心地よい歯切れ。そして薄く出汁を感じつつ素材感も味わえるのがナイス!。


<味玉!> 円やかで卵黄と出汁感がしっかり!濃密濃厚でナチュラルな甘味がなんとも上品!

 弾ける白身の質感が楽しく、噛んでゆっくり力を入れると旨味が弾けるよう。白身がメインで出汁が浸透した淡白な旨さがあり、そして卵黄は濃ゆく甘い。那須御養卵というブランド卵とのこと。素材自体が味わいが濃ゆいとの触れ込みだが、文字通り濃密さがハンパなし!。ねっとりと絡みつくジュレ状態が相変わらず素晴らしいです!。今日も温度感もばっちり!。この店で味玉で温度であれ?と思ったこと一度もないもんね。味玉追加はやっぱり激しくオススメ!。


<チャーシューご飯> 極上低温調理2種肉が一面に集結!肉汁に酸味が混じる塩胡椒ダレでさっぱり味わう!

 豚肩ロースと鶏胸肉を、食べやすいように小さめなブロックカット状態。鶏胸肉はわかりやすいのですが、豚の方は肩ロースの複雑な部分がランダムに入り乱れます。赤身多めと脂身多めが入り混じり、3種の肉が盛られているのかと錯覚を呼び起こします。また大胆にペッパーが振られ、それがまるでマイクロステーキを食っているような気分にさせますよ!。だから思わず白飯を書き込む無限ループに陥ります。白飯の方には塩ダレが垂れている感覚で塩味と肉と白飯が更に旨さがたまらん!。それだけじゃまだ終わらない。この塩ダレには酸味が含まれておるぞ!。レモン汁かライムのような酸味が、ペッパー感と塩ダレ感を更に高め旨さが止まらんわ!


 総じまして「旨さハイエンド!ぶどう山椒風雅に舞い散る崇高淡麗塩そば!」と言う感動の嵐!。今まで結構通っていて食い続けてもやっぱり飽きない!。いつも新しい旨さの発見があるのです。マジで頼もしいお店ですよ!三鷹駅からちょっと歩くけどその価値あり。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   塩出汁に
   風雅染入る
   和山椒


   風味さやけき
   崇高塩そば


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/11Visitation59th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(醤油)つけ麺変更:芳醇さを表しながら醤油琥珀と滑らか昆布水が煌めく!肉は豪勢!タレのエキス感と交錯する麺線の美しさ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/11/25/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/Cm9ZzX1mbBk

<2021.11> 特製らぁ麺(醤油) つけ麺変更 + アサヒスーパードライ 中瓶

 この1週間そこそこは、「麺屋さくら井」のつけ麺にすっかり魅了されたのでした。ちょうど多忙で前日ほぼ半日休暇を潰されたので、その腹いせに翌日取得と言う流れでまたまた訪問させていただきますわ!。塩→煮干・・・ときて、やっぱり最後は王道の醤油で!。因みに、やっぱり最近になって、3種のつけ麺レギュラー化でファンの間ではざわついているみたい。平日でも結構な並び(20名程度?)なのでお気をつけあそばせ。ま、ラヲタなら1時間程度なら全然許せる範囲なのですが:爆。


<酒> アサヒスーパードライ!何はともあれ辛口ナイス!小春日和に響く切れ味!一気に沁みる腹落ち感!

 味わい旨さ、説明不要ですかね。何度かこの板で伝えてますが、私アサヒビール受けたんですよ。生まれは関西なので。確か夕方に西宮工場に行ったっけか。それが全然手応えなくて、終わったあと、ショックのあまり阪急西宮北口駅構内の阪急そばを爆食。後日、キリンにも落ちて大阪梅田の古潭で拉麺と麦酒で暴食飲したのでありました。実は麦酒会社一筋だったのですが、今は全く違う業界で生き延びてきた次第・・・・。そうやって回想しながら飲むと、アルコールも程よく回って人生ってホント面白いし、筋書きがないんですよね。


<全体> 芳醇さを表しながら醤油琥珀と滑らか昆布水が煌めく!肉は豪勢!タレのエキス感と交錯する麺線の美しさ!

 麺顔に美しさに程よい緊張感があるのが、麺屋さくら井の特徴かと。汁系だと具材と隙間から見える麺線、そして出汁感でそれが伝わりますが、つけ麺だとまず「昆布水」に浸った「麺線」に大きく意識を持って行かれます。確実に、昨年の限定バージョンつけ麺とは、数段アップしたと思える麺の引き締めがありありと伝わる!。これをこれから箸で解きながら食らうと思えば興奮します。さて一方のつけダレですが、これは汁系でありありと覚えある濃ゆい琥珀色した醤油感。明るい色合いですが、落ち着きを感じる風合いあって、和出汁感が滲むようです。そして・・・へへへ、ここに来れば特製にせずにはおれない。そんな低温調理の肉達が今日もしっとり迎えてくれる安堵感。慌てて食わず、残った麦酒と合わせなら味わうのでありました。


<つけダレ> 程よい鶏油の円やかさ!乾物溶け込み甘味も含む滋味深さ!ゆっくり昆布水が混じり広がる芳醇感!

 さくら井と言えば、やっぱり「醤油」。地鶏の鶏油が濃ゆく広がるのだが、重く感じさせないところが秀逸。乾物類をふんだんに煮込みながらエキスを溶かしたような鶏油感覚で、ナチュラルに甘味ありです。魚介がバランスして落ち着くイメージですが、醤油系だと椎茸の甘味も仄かに感じる様子。これが昆布水に絡むと旨さ共鳴です。そう・・・食らい続けると次第に昆布水の溶け込みが増して来る。グルタミン酸が、つけダレ乾物のグアニル酸、動物系のイノシン酸に混じり旨さ三位一体!。カオスが高まる旨さで、次第にゆっくりと昆布水で全体がマイルドな旨さに変化してゆきます。食べ始めから振り返ると、まさに旨さのグラデーション。それだけでなく、麺の風合いも移る。実は確かにつけダレは秀逸ですが、この一杯・・・実は麺の方に特徴があります。


<麺> 三河屋製麺!美観極まる麺線!つけ麺らしからぬハード細麺!昆布水の浸透で風味滋味を増す展開!

 ここまで明確に「カタさ」を打ち出した「細つけ麺」は珍しいかも。往年のまたおま全盛の濃厚豚骨魚介&太麺では、濃厚さを受け止める意味合いで風味の強さを求めた結果、固い麺が絡まるシーンがあったような記憶。その真逆の展開です。パツっとしたような麺の風合い。そして揃うストレート細麺故に絡まり持ち上がる昆布水。麺の風合いと昆布水の旨味を、つけダレの方が受け止める・・・そんな展開なのです。10年経つと味の演出も全く変わるね。 

 へへへ・・・これだ!「カタ麺主義」な私。パツパツはオーバーだとしても、かなり強い「クシクシ」と素地の風合いがナイスなのです。今回もライムの薄切りを箸でねじって回しかける。そして、塩を垂らすようにふって麺だけを味わいますが・・・沖縄の海塩をふって楽しむ。不思議と麺の甘味が逆に強まるのが旨いね。


<チャーシュー①> 低温系王道の鶏胸肉のコンフィタイプ!ふかふか食感!味わい淡白にして滋味深し!タレに潜らせるべし!

 肉が蕩けたり貼り付いたりする艶かしい旨さは逸品です。コンフィを感じさせる鶏胸肉が相変わらず見事。そして毎回見事な細かく隠し包丁。淡泊な鶏肉の滋味が出汁の明るい旨さに滲みます。本来淡泊な味わいながら、醤油系のつけダレを潜らせて食らうと乾物の旨味も染みて尚更旨し!。
 


 
<チャーシュー②> もはや名物!豚肩ロース低温調理肉!赤身肉味と脂身甘味がつけダレ染みて旨さ融合!更に昇華!

 艶っぽくも微妙に熱入りが進んだようなイメージ。温もりがあり、それで細かく指す脂が溶ける。更に全体的に甘味を感じさて、酒を進ませる楽しい旨さです。今度もスープの中で泳がせます。熱が入るので少し勿体無いが、この肉の包丁の隠し切れ目に出汁がまとわり着く。そしてその染み入りを味わうのが旨し!。


 

<味玉> ねっとりジュレ感の卵黄!濃密な甘味とつけダレ旨味が融合!乾物旨味も混じって深まる滋味!

 薄出汁がしっかりと深く浸透しており、形も綺麗。つけダレに最初から浸っているのでとても暖かです。こちらは、高級ブランド「那須御養卵」使用とのこと。その卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきが素晴らしく、出汁が浸透して熟したような甘味がナイスなのです。そのねっとりとしているジュレ状態が素晴らしく、舌に絡まりつくような粘り!そこを醤油つけダレに沈めて絡めて食らうのが最高です。それだけじゃなく白身が旨い。薄ら乳白色の出汁が浸透し、味わうと出汁の旨味が白身の柔らかさと一体化。ううう・・・味玉食って酒が欲しくなる。


 


<他具材> 醤油ダレに濡れつつもメンマと絡んで発する清涼感!仄かに甘味を醸し出す小松菜!

 πウォーターのおかげで鮮やかなのでしょうか。とても瑞々しさを感じるほどの色映えで、歯切れも楽しませてくれます。メンマと絡むとまた歯応えも複雑で楽しい。醤油ダレとの相性が素晴らしく、野菜ならではの仄かな甘味と清涼感がナイスです。金出すから増量してもいい感じ。


<〆に昆布水割り> 定番の昆布水割り!グルタミンが醤油ダレに溶け込み更に溢れる旨味!〆に最適!

 最後は定番の昆布水投入。麺が想定以上に絡んで持ち上げ、そして微妙に浸透するのか・・・残ったのは少なめですが、もとよりつけダレに浸透してるので丁度良いです。昆布のエキス感が最後に深まり、和の旨さで締め上げる!。あゝ、昆布水つけ麺にハマる!


 総じまして「東京トップクラスの醤油そばがつけ麺変化!カタ麺主義者が食らうべきつけ麺とはこれ!激しくオススメ」と言う感動の嵐!。これで醤油・塩・煮干とレギュラー3種類のつけ麺を制覇ですが、実は甲乙つけ難し!。醤油は間違いなく王道!塩は上品な刺激!煮干は落ち着きの旨さ!。共通して言えるのは昆布水に絡むハードめな細麺。カタメな麺好きなら、これは絶対に食っておくべき一杯のような気がします。カタ麺星人特に激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。


 ひとクチで
 滋味が広がる
 出汁深み


 旨味が沁みる
 傑作つけ麺


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/11Visitation58th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺 つけ麺変更:堂々たる存在感と質感の高さ!軽く泡立つのがさくら井の煮干!極上チャーと美しき麺線の誘惑がたまらん!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/11/21/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/1XjKvCug_lU

<2021.11> 特製煮干らぁ麺 中盛 つけ麺変更

先日食った「塩」のつけ麺変更が、あまりにも見事であっただけでなく、醤油・煮干もつけ麺対応可能とのことで・・・今回も気もそぞろに、あまり間を開けず訪問してしまいました。少しピークをズラしたとは言え、ランチタイムとなれば20名前後の待ち状態。それでも秋なれば・・・のんびり行列も過ごせますね。メールもチェックしつつ、15分程度ですんなり入店でラッキー!。ただ、今回はこの後仕事あるので飲めないのが残念。


<全体> 既に前からあったような堂々たる存在感と質感の高さ!軽く泡立つのがさくら井の煮干!極上チャーと美しき麺線の誘惑がたまらん!

 こちらの汁系煮干しはアニマルオフとは言え、極濃煮干とは違って旨味だけを濾過して集めたような煮干し感。ライトなれど芳醇なのです。そんな余韻を移すようなシャバっとした煮干ダレ。右下には、名物で人気の極上低温調理肉が鎮座。そして・・・昆布水に浸った細麺の麺線が相変わらず見事です。塩の場合は、麺トッピングにライム薄切りだったが、煮干の場合は海苔!。見てるだけで、昆布水と海苔と煮干の味わいが楽しみすぎてなりません。


<つけダレ> 濃ゆいと言うより・・・麺の風味と昆布水の加わりを計算した味わい!巷の煮干つけとは一線を画する淡麗感!

 あゝ、こういう展開か・・・つけ麺つけダレなので、濃ゆい味付けのようですが、個人的には淡麗感を残す仕上がりです。塩気が低いのも特徴である一方、甘味で推すようなパワフルさも控えめ。そのままグビグビと飲み干せるタイプです。煮干し大好き濃ゆいの大好きニボシストな方なら、どう感じるのでしょうか。これは食い進むとこれで良いと分かるのです。

 淡麗めなつけダレだから、まず麺の風味がしっかり残りマスキングしない。むしろ煮干し出汁とマッチした風合いと甘さを高めるほどです。また昆布水も徐々に足されることになるから、リアルに旨味の輪郭が際立ってゆ来ます。しかも・・・海苔が昆布水とつけダレにも絡むから、その磯風合いが実に深まってゆく旨さの展開です。


<麺> 三河屋製麺!昨年とは段違い!整い方が極まる麺線!クシパツっとしたハードめな歯応えに香る素地の風味!昆布水をゆっくりじわじわ吸い込む旨味が素晴らしい!

 カタ麺主義を喜ばせる細麺!流水冷水で引き締められ、通常ならヌチヌチと感じるところが少し低加水めな「クシクシ」が残る素地の風合いです。やっぱりつけ麺であるようでないようなイメージ。また、麺線が特に美しい!。以前、限定でつけ麺はトライした覚えがあるのだが・・・その時とは段違い。技が極まるようです。ちなみに、この巻くような整い方は、麺でなく器の方をを回しながら麺を流し込むような作業の様子ですよ。「健やか@JR三鷹北口」を彷彿とさせる?。

 そのまま食らって素地を楽しんだあとは、塩を垂らすようにふって麺だけを味わいますが・・・塩をふったはずなのに、やっぱり今回も麺素地の甘味が強まる。「塩スイカ現象」だが、金余分に払ってもいいから・・・・一度無理言って塩だけで全部食いたいような気分にさせます(言ってるだけで嘘ぴょん!)。


<海苔>  あおさ?青海苔?あおさ海苔?ともあれ海苔の磯フレッシュな風合いが煮干に抜群に合うのだ!

 いつも調べるの邪魔くさいので・・・あおさ?青海苔?あおさ海苔?この違いがよく分からん。伝えたいのは、海苔の風味の強さとフレッシュさ!そして昆布水と煮干出汁とのマッチング!。食い進めると自然と昆布水に、この海苔が溶けるのだがそれが中で花開くように広がる。そして風合いと旨味も溶かすのだわ。またそんな現象はつけダレも同様な展開で、煮干と海苔で抜群なコラボレーション!。ともあれ海苔の磯フレッシュな風合いが全体に抜群に合うのでした!。これも金出すからもっとくれーと言いたいかも。


<チャーシュー①> 定番鶏胸肉コンフィの低温調理!ふわっと食感!淡白滋味な肉味がに煮干出汁に浸って旨し!

 令和定番の低温調理の肉。肉が蕩けたり貼り付いたりする艶かしさはやっぱり秀逸な旨さ。頻繁に「コンフィを感じさせる」と例えますが、そんな鶏胸肉が相変わらず見事な食感です。更にやっぱり細かく隠し包丁の技が光り、それが淡泊な鶏肉の滋味とつけダレに混じると実に旨し。やっぱり今回も胸肉も本来淡泊な味わいながらも、つけダレを潜らせて食らうと旨さが染みて旨しなのです!。
 


<チャーシュー②>超絶旨しな低温系豚肩ロース肉!赤身肉旨さと脂身の甘味が煮干に染みる!そのままでもよし!タレや藻塩で食うも良し!

 艶めかしい生感覚がある仕上がりに、微妙に熱入りが進んだ肉片。少し温もりがあり、非常に細かく指す脂が溶けます。そして全体的に甘味を感じさせ、スープの中で泳がせると熱が入る。そこに包丁の隠し切れ目から出汁がまとわり濡れて、軽く浸透するところが旨いですな!。実は、沖縄の海塩が少し添えられてるのですが、これは麺の為と思っておったわけですが・・・この肉に少しこの塩を触れさせると、飛び上がる旨さ!。しつこいようだが、これも金出すからもっとくれーと言いたい。


 

<味玉> 下味の浸透深し仕上がり!ねっとりジュレ感覚な卵黄!濃厚濃密な甘味に煮干出汁が最高にマッチング!

 今回も薄出汁がしっかりとストレスなく浸透。つけダレの中に浸りきっておりますが、押しつぶされたような部分なく美しい楕円フォルムです。全体的にも暖か。ここは、那須御養卵使用とのこと。その卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきには、出汁が浸透して熟したような甘味がありです。とてもネットリとしたジュレ状態も秀逸。そして、舌の上に絡まりつくような粘り!それがナイス!。やっぱり今回も・・・煮干つけダレに絡めて食らうのもナイス!。


<〆に昆布水割り> あゝ最後に昆布水!旨味成分をしっかり溶かして旨味溢れる〆の味変!滋味極まる!

 定番ですが、最後は定番の昆布水投入。麺に絡まって昆布水を持ち上げっているようで、今回も残ったのは少なめです。でもそのエキスが最後につけダレに溶けて深まり、淡麗系な旨さがまとまる感覚。あゝ、やっぱり昆布水つけ麺にハマり続ける予感!。


 総じまして「大人のつけ麺!大人の煮干!見目麗しく旨味あり!しみじみ染み入る秋のつけそば!」と言う感動の嵐!。汁系だけで飛び抜けた旨さでしたが、今後つけ麺も定番化し続けるとなると、益々持って目が離せないじゃないか。塩→煮干・・・と来たから、近いうちに今度は醤油でつけ麺を狙いたい!。まさに新境地!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


 ひとクチで
 魚介が滲む
 出汁風雅


 甘味染み入る
 にぼつけ旨し


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/11Visitation57th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(塩)つけ麺変更:肉豪勢さと出汁淡麗さが交錯するナイスバランス!麺線の美しさとつけダレの眩いエキス感!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/11/18/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/KV0LY60IlmQ

<2021.11> 特製らぁ麺(塩)つけ麺変更 + チャーシュー皿ハーフ + クラフトビール + 純米吟醸 帰山

こちら季節限定で昆布水つけ麺を提供してるのは知っておりましたが、いつの間にか全メニュー(醤油・塩・煮干)のつけ麺変更が可能となっておりましたわ!。券売機には「つけ麺変更ボタン」までありましたので、ひょっとしてレギュラー入りか??。汁系ではもはや文句の付けようがないプレゼンスですからね・・・これにつけ麺が加わるとなると鬼に金棒状態なのか!。フツーに醤油にするには、以前食ったのとダブるので、今回は塩でつけ麺変更にしてみました!。


<酒1> CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE!渋みと苦みが深くズシリとくる旨味!フルーティな麦酒酵母の余韻!

 はっはっは・・・今日は飲むぜ!すぐタイミングよく出されたのが、この店オススメのクラフトビール「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」。ビール通の「健やか@JR三鷹」御店主も推してたブランドで、味わいは確か!。ホップの苦みがしっかりと効いており、苦みをしっかりと伝えながらも鼻腔をくすぐるような華やかさ。それなのにズシリと味自体が濃ゆい。麦酒酵母の余韻と言うのか、微かな甘味が非常に心地よい!。それをフルーティーと感じてしまうのは妄想なのだろうか。もしも万が一、宝くじに当たって金持ちになったら、デカい冷蔵庫を買って、こんなビールで埋め尽くしてみたいもんです。


<酒2> 純米吟醸 帰山!清涼感誘う仄かな酸味!純米らしい甘味しっかり!キレを感じる吟醸余韻!

 武蔵野市の浄水場近辺にいい酒屋があるんだけど、そこ仕入れなのか?。日本酒は全く疎いので蔵の名前も知りませんでしたが、いつもいい感じの純米酒を楽しませてくれます。初耳なブランドと銘柄なのですが、ラベルと瓶がちょっと気に入って選んでみました。

 これ一升瓶とラベルのイメージと、注がれた酒のイメージが違う。ところが味わって見ると、味は一升瓶とラベルのイメージに合っているのだった。液体としての見た目は図太い様子。少し黄色みがかっているような感覚さえあります。あゝ、純米の重いタイプだと頭を掠めながら味わいますと、あらら・・・これまたスッキリ感と重厚感がナイスバランスやん!。清涼感誘う仄かな酸味!純米らしい甘味しっかり!キレを感じる吟醸余韻!。くいくいとイケるので調子に乗れそう!そして自宅だったらきっと悪酔いしてることでしょう。今年の年末は帰省する予定なので、これ買って帰ろうかしら。


 
 
<チャーシュー盛りハーフ> 遠熱で温まり蕩ける豚肩ロースと鶏胸肉!東京随一!隠し包丁も冴える極上柔らかさ!

 当然これ注文するよね。ここで酒飲むならば。相変わらずきめ細かく隠し包丁が入って超柔らかい肩ロース肉!。Twitterだったか知ったが、ちゃんとお肉屋さんに教えてもらったそうですよ。温めららた皿の熱でこの脂が緩み、口へ入れると舌の熱で蕩けるような展開が毎度たまらん。肉の脂旨味を感じたところで、序盤は麦酒、終盤は冷酒を流し込む人生最高に幸せなルーティン。
 
 余計なところは切り落としてあるところもナイス。豚肩ロースや鶏胸肉も質感高い上に旨味が溢れるのが見て取れます。ここは柚子胡椒もお決まりアイテムで、主に鶏胸肉にねじり付ける。これがジリジリ感と肉甘味が共鳴し旨さの絶頂!。柚子胡椒好きとしてはたまりません。滋味な清涼さと芳醇な肉汁が実に一体化!。この肉とならば、酒は永遠無限大の楽しめそう。


<全体> 肉豪勢さと出汁淡麗さが交錯するナイスバランス!麺線の美しさとつけダレの眩いエキス感!

 どうも写真が下手で伝わらないのですが、配膳された時は少し緊張感すら漂う凛とした雰囲気なのですよ。まず昆布水に浸りつつ美しく整う麺線。そしてつけダレは、透明感とじっとりさを併せ持つようで、動物感の余韻を感じさせながら、表層に軽く煮干し系の存在を感じさせる膜も浮かぶよ。そして特製別皿に供せられるチャーシュー2種。また再びハーフ盛りが提供されたのかと錯覚するほどです。ただ違いは、柚子胡椒の代わりに沖縄の海塩「ぬちまーず」が配せられてること。ううう・・・味演出が行き届いております。


<つけダレ> 山椒刺激が程よく華やか!鶏出汁スッキリ乾物溶けこむ滋味深さ!食うほどに昆布水が混じってゆったり味変化!

 ひとクチ啜ってびっくりした。そう言えば、塩系は最近になって少しリニューアルしたと記憶してます。以前はホタテパウダーなど魚貝の旨味で塩旨味を引き立てる展開でしたが、最近は山椒の刺激が軽く溶けヴィヴィットな味わいが上品に滲む方向性です。それがしっかりと、つけダレに濃ゆめに感じ取れ主張する旨さですな。ここからは妄想ですが、山椒と言うより七味と言う華やぐ雰囲気もあるのが印象的で、京都生まれとしては心に響きますな。ベースは鶏出汁のあっさり感覚に少し鶏油系の分厚さもありなむ。そこに魚介がバランスして落ち着く旨さに変化し、塩気が少し補強して旨さの輪郭際立ちます。

 昆布水つけ麺なので、食らい続けると次第に昆布水の溶け込みが増して来ますね。この昆布水のグルタミン酸が、つけダレ乾物のグアニル酸、動物系のイノシン酸に混じり合い旨さのカオスが高まるようです。冒頭では山椒が効いて痛快なイメージですが、この昆布水でゆっくりとマイルドな旨さに変化してゆくようです。旨さのグラデーションがそれぞれで味わえるので、つけ麺好きとしてはたまらんはず!。


<麺> 三河屋製麺!整い極まる美しい麺線!つけ麺らしからぬクシっとハードな仕上げ!昆布水をじわじわ吸い込み風味と甘味をましてゆく

 これだよこれ!待ってたつけ麺。元来「カタ麺主義」な私。つけ麺ってのは、もちもち柔らか目なのを、流水冷水で引き締めるのが定番。引き締まったとは言え多加水な風合いで、そこがヌリチと感じさせつつ甘味を楽しむものでしょうか。ところが、この麺は、ヌチヌチどころか「クシクシ」と素地の風合いすら感じさせるのです。こう言うの、つけ麺であるようでないようなイメージで、他に思い出せないようです。

 へへへ・・・この盛り付け、きっと三鷹・武蔵野エリアの有名店「健やか」さんの影響?はたまた教えてもらったのでは?。細つけ麺ファンとしては、こんな麺線の整いをされると写真に何枚も収めたくなるほど興奮してしまいましょうか。ライムの薄切りを箸でねじって回しかける。そして・・・まずはそのまま食らって素地を楽しんだあとは、塩を垂らすようにふって麺だけを味わいますが・・・塩をふったはずなのに、麺の甘味が逆に強まる「塩スイカ現象」ですよ。マジで塩だけで全部食えそう?。そんなこと決してしないけど。


<チャーシュー①> 鶏胸肉のコンフィタイプの低温調理!ふわふわ食感!淡白な滋味がタレを吸い込み旨さパワフル!

 今となっては、当たり前になってる低温調理の肉ですが、肉が蕩けたり貼り付いたりする艶かしい旨さは逸品。コンフィを感じさせる鶏胸肉が相変わらず見事です。ここにも細かく隠し包丁の技。淡泊な鶏肉の滋味が色合い感じるような明るい旨さが滲みます。胸肉も本来淡泊な味わいながらも、つけダレを潜らせて食らうと旨さが染みて旨し!。
 


 
<チャーシュー②> 絶品豚肩ロースの低温調理!赤身の肉旨さと脂身の甘味に塩ダレが染みる!三重の旨味融合が素晴らしい!

 ツヤっぽくも艶めかしい生感覚がある仕上がりだったのが、微妙に熱入りが進んだようなイメージ。少し温もりがあるところが上手です。非常に細かく指す脂が溶け、全体的に甘味を感じさ、その旨味も含むので酒を進ませます。スープの中で泳がせると熱が入るので少し勿体無いと思うかもですが、包丁の隠し切れ目に出汁がまとわり着くので味わい深し!。


 

<味玉> 薄めの乳白色だが下味の浸透深し!卵黄はねっとりジュレ感覚!マチュアで濃密な甘味と塩ダレ旨味がハイパーコラボレーション!


 薄出汁がしっかりとストレスなく浸透しており、形も押しつぶされたような部分もなく綺麗。つけダレに最初から浸っているので全体的に暖かです。それにしても美しい味玉。那須御養卵使用で、卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきには、出汁が浸透して熟したような甘味があります。またねっとりとしているジュレ状態も秀逸で、舌の上に絡まりつくような粘りがナイス!。そこをあえて・・・塩ダレに絡めて食らって味を足す。またそれだけじゃなく、白身が旨い。薄らとした乳白色で出汁の浸透がしっかりと感じさせる仕上がり。そして味わうと出汁の旨味が白身の柔らかさと一体化して旨いです。


 


<他具材> 塩ダレに染みつつ清涼感と野菜の甘味を醸し出す小松菜!

 脇役の小松菜すら旨し。色鮮やかなのは、πウォーターのおかげ?とても瑞々しさを感じるほどの色映えで、歯切れもざくりと楽しませてくれます。塩ダレとの相性もよく、仄かな野菜ならではの甘味と清涼感も伝わる!。麺に絡んでも味わいでいい仕事をします。


<〆に昆布水割り> 最後に昆布水のグルタミン成分をがっつり投入!旨味溢れる味変化!滋味の塊!

 ま、最後は定番の昆布水投入。案外と麺に絡まって持ち上げっているようで、残ったのは少なめです。それでも昆布のエキス感が最後に深まり、和の旨さで締め上げる展開。ますます昆布水つけ麺にハマりそうな予感です。


 総じまして「自分史上最高の塩つけ麺!細つけ最高旨さ爆誕!カタ麺主義なら一回食っとけ!激しくオススメ!」と言う感動の嵐!。つけダレの刺激から滋味円やかに流れる展開と昆布水に浸る麺の美しさと美味さ!そして東京トップクラスの低温2種肉!非の打ち所がないとはこのことかもしない一杯。最高な一杯ってのは狙って食らうより遭遇して食らうものなのかもしれません。ともあれ、つけ麺好き・塩好き・酒好きなら一回食してみてはいかがかと!。もう一回激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。


 ひとクチで
 旨さ華やぐ
 出汁刺激


 愉悦極まる
 崇高塩つけ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/11Visitation56th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(醤油):円やかさの中に密かなすっきり動物感?乾物と醤油の溶け具合が見事!正しく飲干したくなる芳醇さ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/11/10/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/KeYZTGe4A8Q

<2021.11> 特製らぁ麺(醤油)中盛

 最近、疲れてない時がないね(汗)。期日に追われた状況に陥り、昼飯タイムも仕事をしてしまいました〜。決してブラック企業ではありませんのであしからず。好きでやってるだけです(笑)。とは言え、ちょっと憂さ晴らしに近い気分転換もしたくなると、とっても良いのを食いたくなるのは必定。そんな時に、とっておきなのが。「麺屋さくら井」さんでございます。行列覚悟なお店な故に、平日でピークタイム過ぎた頃合いならサクッと入れると考えたのですが、なんと・・・・行列なし!。入店後、そこそこ混み合うというタイミングで実にラッキー。きっとこの日は、ここで食うと言う運命だった様です。ただ、残念なのは・・・仕事がまだ残ってるので飲めないこと。この店なら、酒が飲める日に来たかった・・・・。


<全体> ゆっくり変化?全体的に煌びやかさの中に穏やかさが進む印象!?整然さと迫力の肉重なり美しく!
 
 酒が飲めないし、腹パンになり過ぎると眠くなるので、程よく「特製」で「中盛」としたのがこの麺顔です。もう何度も遭遇してるんだが・・・全く見飽きないね。定番&看板の醤油なんだけど、近年少しづつ変化を持たせた感じです。個人的には、若干醤油の色合いが明るくも感じるようで、煌びやかさがアップした様子。そしてチャーシューの表情が、半レア感抑え目。今回も肉の整形が凛とした感覚があり、サイズも揃ってエッジが立って折り重なり、見映えしますな。以前はもう少し素朴さがあった気がするが、実に垢抜けて崇高にも感じる醤そばですな!。
 
 
 
<スープ> 円やかさの中に密かなすっきり動物感?乾物と醤油の溶け具合が見事!正しく飲干したくなる芳醇さ!
 
 やっぱり、日によって多少変化を持たせていると感じます。今回も、さらりと飲みやすい感覚!。最近こういうのが多いのかな・・・、鶏油で甘かったり、乾物の甘味が濃ゆいことも少なめな感覚。少しライトになったというかすっきり?と感じます。なので淡麗さが増したイメージです。個人的には乾物の溶け込みでスマートになったような印象で、以前は、この板で頻繁に指摘した椎茸の風合いが、微妙に少し抑えられた様子。引き算とも思えず、節が増えたのかもしれません。
 
 カエシもすっきり円やか!。なま醤油系のブレンドがよく伝わりますが、ベースが微妙に変化か?。鶏のエキスはスマートに感じる一方、コクもしっかり感じる様です。煮干系は日によって変えているのかな?。同じようで毎回違って感じるから飽きないんですよね〜。こうやって振り返るだけで、また楽しくなってくる。
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!美しく整う麺線!スープを受け止める素地の風味と甘味の高さ!品やかもキマる旨味と甘味!
 
 左右に流れる麺線がシンボル。メンマも並行しているため、目線を泳がせずより強く平行線を感じさせます。この麺もまた旨い。ゆっくりと出汁を吸い込むのはいつもの通りですが、素地の風合いと甘味をしなやかに伝える様です。序盤からプツプツクスクスとした歯切れがナイスで、微妙にハードさを醸しつつ、噛み締めると一層旨味が高まる感覚。フレッシュ感すら覚える様です。
 
 へへへ・・・また今回も海苔を巻き付けて食らわせてもらいましょう。麺の甘味は、海苔との相性もまた変わり、海苔の方もよりよく風味を感じます。また前回と同様にメンマ・青菜、そして肉など具材を巻き込ませて食らうと更に旨し!。今回の中盛は大正解!。
 
 
 
<チャーシュー> 極上低温調理2種肉!整い美しき!隠し包丁の技冴える柔らかさ!レアっぽさ抑えた豚肩ロース!ぱふぱふ歯応えの鶏胸肉!噛み締めて旨さ最高!
 
 形が整形されただけでなく、豚には細かく隠し包丁が入れられてます。なので元から柔らかい肉が、更に柔らかく感じるところが素晴らしい。肉屋で勉強したとのことですよ。探究心に頭が下がる思い。そんな豚肩ロースは、以前はツヤっぽくも艶めかしい生感覚がある仕上がりだったのが、今では微妙に熱入りが進んだような仕上がりです。出汁の温もりで細かく差す脂が溶け、じんわりと甘味を感じます。あゝ・・・やっぱりこの旨さだと酒が飲めるタイミングで来たかったと思う。そんな悔しい旨さ。
 
 一方、コンフィを感じさせる鶏胸肉もまた見事。まさにぱふぱふふかふか!。箸で持ち上げたり曲げると、細かいスキマが生まれ、そこから出汁が浸透するような感覚。淡泊な鶏肉の滋味が、一気に明るい旨さと滲みます。これも、スポンジのように出汁をたっぷり吸わせると、もっと旨くなる。激しくオススメです。
 
 
 
<他具材> 質感高く色鮮やか!歯応え上品!思わずお酒が欲しくなるメンマと青菜!
 
 かなり上質!。メンマは細長で、きめ細かい繊維がみっしり!。とても品やかで柔らかい歯応えで、絶対にそのまま白飯に乗せてめんまご飯にして食らうと旨いはず。緩いコリコリ感がまたそそります。一方の青菜は、単品でやっぱりお浸しになる上質感!。出汁を吸わせてくらうと青さの中に旨味が残ります。何と言っても仕上げもよくて色鮮やか!。ザクっとした歯応えも微妙に柔らかで、しっかり箸休めとして堪能させてくれます。ほんと隅々まで手抜きなし。
 
 
 
<味玉にはずれなし!> こだわりの那須御養卵!ふるふる柔らかき白身!出汁が深く浸透しマチュアな甘味と素材の濃密さを伝える卵黄!
 
 今回も、柔和で穏やかな色合い素敵!。白出汁を連想させる仄かな乳白色で、相変わらずフルフルとした柔らかさが絶妙です。割った中の白身は、まるで杏仁豆腐のようなやわらかさとは言い過ぎか?。味わいもしっかり浸透し、優しいお出汁の感覚がありありです。そしてブランド卵!那須御養卵!その卵黄の濃密感が素晴らしく、出汁が浸透しすると熟したような鮮烈で濃ゆいオレンジ色が見事!。ほぼ全体がジュレ部分で、緩くトロミ部分はネットリしております。もちろん、スープに浸しても濁ったりしない濃厚さで、まさに舌全体にに絡みつく!。やっぱり味玉の旨さはハンパないのですな!。
 
 
 
 総じまして「止まること知らぬ旨さブラッシュアップ!?進化と緊張感に深い穏やかさ伝える極上醤油そば!」と言う感動の嵐!。醤油ラーメンの域を超え、まるでお料理のような醤油そばです。出汁・麺・肉・その他どれをとっても質感あるし、全体的まとまりも素晴らしい!。こんな一杯にサクッとたどり着けるエリアに住んでるだけで幸せでございます。なのでみなさんにも激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   へたれきり
   多忙続きの
   昼飯に


   心を救う
   極旨醤そば 
 
 

 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/10Visitation55th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

煮干らぁ麺:煮干が泡立つ荒々しさありつつ・・・やっぱり淡麗に落ち着くオーラ感!麺線流麗に整って上品!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/10/02/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/Cd3e9EMbeIE

<2021.10> 煮干らぁ麺 + 味付き替え玉 + 生卵 + チャーシュー盛ハーフ + 酒諸々

 思い切って月初1日は午後休暇。なぜって?・・・へへへ、緊急事態宣言が明けるからですよ。外で飲める!しっかり拉麺&酒の予定を組み込んでおりました。しかし、台風16号接近ですよ:号泣。少し落ち着く夕方以降に繰り出そうかとも思ったけど、それだったら半日休暇取った意味がないじゃないか!。なので三鷹駅界隈で、一番弾けそうなところといたしましょう。


<酒①> 純米爽酒ひまわり!純米らしい豊な甘味に微かな酸味が清涼感を香らすか!?

 あ、この銘柄以前にも飲んだことあります。確か春の季節だと「さくら」と言う名称だったと記憶で、屋号ともマッチする。もう秋だけど夏のひまわり。宣言下の最中でひっそりと飲まれるのを待ってたことでしょう。

 こちら吟醸は置かないみたいで、いつも個性的な純米酒を楽しませてくれます。こちらは、「爽酒」と謳うが如しで実に飲みやすい。具体的には口当たりがかなりいい。もわっとするズシリ系純米酒よりはライトイメージ。米由来の甘味も華やかに伝わるのがナイスで、ひょっとしたら酸味もあるのかと勘違いするほど。いや微かにあると思ってて、それが銘柄根拠なんだろうな・・・と妄想するほどです。芳醇な旨味と微かな酸味が、夏にぴったりの清涼感へとつながる様子ですー・・・そんな味わいいかが?。


<酒②> アサヒプレミアム熟撰!軽やかなれど確かな苦味!しっかり旨味!淡麗さに厚みも感じる極上麦酒!

 プレミアム系の「重厚感」「ズシリ感」「華やかさ」などある中で、「熟撰」まとまりが良すぎるような印象か?。私個人的には、やっぱり熟撰は「軽やかプレミアム」と言う感想で、スーパードライにはないキレがあり、軽やか苦味に確かな旨味があるよね!。料理の味よりでしゃばらない!といつも感じております。そのライトな感覚が実はあって、スッキリ淡麗感ある極上麦酒!。これからガッツリ展開されるチャーシュー皿と煮干と替え玉・・・と言う流れの前に、軽く味わうにはピッタリかと!。


<つまみ> チャーシュー皿ハーフ!しっとりさが際立つ低温調理系鶏豚二種肉!これもこの店で食らうべき逸品!

 この店は、絶品の低温調理肉がオススメなんだけど、最近の業界全体の傾向から「吊るし」「釜焼」が原点回帰のように復活基調と思ったりしません?。そんなのにもしっかり対応してるこのお店ですが、やっぱり低温調理の旨さをここでは伝えたい。特に鶏胸肉だと、どの店でも似たような味わいになりがちなんだが、温度管理が素晴らしいのか、「しっとり」とした感覚がハンパないのです。それは肉の素材味の伝わり方にも反映されるのか・・・妙に肉として旨いのだったわ!。

 豚肩ロースだともっと分かりやすい。先に脂身が溶けるのか非常に緩い状態になっており、赤身に「しっとり」と脂が浸透。噛み締めると肉片が溶けるようにすぐ無くなってしまう感覚です。実は数年前までは、もっとレア感があって今でもあれが神の味だと感じてます。過ぎた低温調理に対する警鐘を気にしたんでしょうか・・・。


<全体> 煮干が泡立つ荒々しさありつつ・・・やっぱり淡麗に落ち着くオーラ感!麺線流麗に整って上品!

 「麺屋さくら井」と言えば、やっぱり看板は「醤油」。そしてこの時期は、「秋の限定つけ麺」がある。そんな中、なぜか今回私は「煮干らぁ麺」。昨日の「西永福の煮干箱」の余韻が残っていたんでしょうね。こっちの煮干も恋しくなっただけ。

 ううう!何回出会っても、煮干の荒々しさを上手に今風に淡麗系にまとめた凄さがうかがえる印象です。スープに煮干成分だけ見ればニボニボ系アピール満載で、ガッツリと苦さを感じさせるワイルド煮干かと思わせる。ところが、引いて見れば美しい淡麗中華そば観。具材の並びにも気を配ってると思うが、何と言っても麺線の整いは際立つね。やっぱり淡麗に落ち着くオーラ感!麺線流麗に整って上品!そんな感じ。


<スープ> チリっと苦味とも言えず微かに感じるニボ感!旨味が深いのにどこかスッキリ?泡立ち仄かな淡麗ニボ出汁!

 煮干系って好みがとても割れますからねぇー。レビューするとき困ってます。「濃厚&淡麗」「苦味&甘味」というポートフォリオで整理したいが、「やや淡麗」「やや甘味」と言う路線を行くようです。「やや」っていう表現がムカつくとお考えでしょうが、あしからず。例えば私も「原則、○○です」って言われるとイラっと来ますから、お気持ち察します。例外も併せて言えよと。

「やや淡麗」・・・裏を返すと淡麗とは言い切れない「芳醇」さが見事とお伝えしたい。淡麗なんだけど、淡麗の枠を突き抜けたイメージで、それに引っ張られて煮干の「甘味」もしっかり出ている様子。この部分はアゴ煮干の貢献なのかしら?それともフツーにイリコだったりしてー。実はほんのり椎茸ですと言われるとズッコける。

「やや甘味」・・・上述の流れだと「甘味」と言い切ればいいのだが、実は香ばしいまでにスッキリとした苦味があってこれが快感なのですよ。これは確実に片口鰯の頑張りだと思っているのですが、色合いも深いことから背黒と思う。実は単に醤油ダレの色ですよと言われるとまたズッコけるが。


<麺> 加水低めで素地の風味をしっかり伝えるストレート細麺!湿り気のあるパツパツ歯応え!風味と甘味を同時に伝える!?

 こちらも確か三河屋製麺。そして加水低めの風合い強いタイプ。煮干らぁ麺だけ麺を変えているらしく、妙に昨日の店と似た傾向。ツーか煮干麺には加水低めがやっぱり合うと言うことでしょう。

 正確にはパツ麺と言われる低加水系とは少し違うと感じており、風合い強いところがあるけど、微妙な湿り気を思わせるしなやかさがあるようす。なので味が個性的な煮干出汁に濡れて吸い込んでも、しっかり負けない風合いを伝えるのが痛快です。ゆっくり咀嚼していったり、出汁の中で時間が経つとやがて一体化してゆくが、それでも甘味がます様子で、どう転んでも旨いに決まってるのが煮干麺の流れですな。


<チャーシュー> 皿盛りより更に赤身主体!肉本来の味わいに煮干出汁を染み込ませる旨さのマリアージュ

 ここは、チャーシュー皿の延長になってしまうが、皿よりは脂身部分が少ないようで、細かい割れ目や切れ込みから、煮干出汁が赤身にバクバク浸透するのが分かります。煮干と肉味ってのも意外と合うもので、特に淡白な味傾向なら旨さがフィット。煮干とぶつからない旨さと言えましょうか。肉本来の味わいに煮干出汁を染み込ませる旨さのマリアージュ!そんな感じ。


<薬味具材他> 岩海苔は磯の風味を溶かして煮干感を高める!メンマは上品な歯応えと下味!旨さヤミツキ!

 軽く他のトッピングをされえると、まず岩海苔。これは煮干味と相性よいのは分かるはず。別の派閥でも所詮同じ自民党でしょってなまとまり?。海の仲間どうし協働して頑張っております。そしてメンマは、岩海苔とは合い交えないが、煮干出汁とは仲がいい。そして単体で自立した旨さを発揮です。サイズも繊維質もよくてコリコリ歯応えが痛快なのに加え、素材の味わいもいい。実は拉麺の具材の中でメンマは、何でも仲良くなる存在で、主流派ではないが、かなりやり手だといつも感じてます。

 そして感謝!B卵ありがとう!麺を食らうと中から発掘されたのが、崩れ気味の味玉。商品として出すのは気が引けるのを、こそっとサービス追加してくれてあざっす!。最近、それを見越して味玉らぁ麺を頼まないズルい私ですが、ごめんちゃい。割としっかりめに下味を浸透させて、卵黄をマチュアな甘味に染めるタイプ。もちろんそのままでも旨いが、煮干味を加えるようにして沈めて味わうのも楽しからず哉。


<替え玉> いつもは生卵をすき焼き風に食するところを・・・今回はドボンと入れて 和え玉にしてみた

 最近、「特製」とか「大盛」にしないとスッキリしない気分。ここに至るまで飲み食いしてるものの、さらに替え玉追加です。ここの替え玉は煮干らぁ麺オンリー対応なのですが、激しく生卵付きがオススメ。卵を器の中で溶いて、それですき焼き風にして、替え玉を食らうのが旨いのですが・・・・今回は敢えて、生卵をそのままドボン!(単なる気分転換)。

 このやり方だと多少調整が必要です。まず胡椒はふりましょう。そしてそれだけでは、粘りが強いから、少しだけやっぱり残ったスープを垂らし加えるのがよろしいかと。那須御養卵ですから卵黄の旨味濃ゆさがハンパないです。煮干の甘味と胡椒の塩気、そして卵黄のコクが・・・ぬくぬく熱々なストレート麺の風味に絡む!その旨さ至極。


 総じまして「すっきりしつつ腹に染み入る満足感!淡麗に芳醇さプラスの極上煮干麺!」と言う感動の嵐!。緊急事態宣言が明けて酒と麺を楽しむ人がこの週末一気に増えそう!。台風接近の中、真っ先に実行できて痛快気分です。さて台風一過の週末は何を飲み食いしよかと今から悩んでますが・・・計画中の方には、こちらはいかがと激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


 月替わり
 腹に染み入る
 煮干麺


 胸に染み入る
 酒の嬉しさ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/08Visitation54th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(塩):少しリニューアル!出汁は透明感アップでキリリ!新たに山椒散る風景で風雅が増す麺顔!

とまそんのブログ:https://www.ramentabete.com/entry/2021/09/03/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/UkNPXT027Wk

<2021.08> 特製らぁ麺(塩)+ アサヒドライゼロ

 在宅勤務で、正午前と午後イチで会議を設定されると、マジで飯が食えんのです。会議が伸びたり、それなりに準備もあったりするしね・・・。そんな感じで忙しい合間をぬって、おやつタイム前の遅い昼飯。嗚呼、ちょこっと歩くが本当に何とか通える距離に、名店があって本当に役得と思える次第です。ヘビロテし尽くしてる「麺屋さくら井」さんへとまたやって参りました。とは言え・・・同じ境遇の人々は多いのか?。それなりに混んでおった:汗。
 
 
 
<ノンアル> アサヒドライゼロ!もはやコロナ禍での定番!?フツーに抵抗感ない旨さ!!
 
 ノンアルで良かった。このご時世で酒を出せないのだが、もし酒があったら飲んでたかもしれん。ストレス発散したい状況で、弾けたい気にさせるお気に入りの店に来るとそんな感覚です。自宅の冷蔵庫に同じのあるのに、やっぱり飲んでしまう「アサヒドライゼロ」。フツーに抵抗感ない旨さ!!。ビールじゃ、ざるのように飲んでしまうが、これなら抑えが効く言うか、ラーメンを待つアイドリングには丁度良い小瓶サイズがいいね。雰囲気だけスーパードライだが、最近は大分にこの味に慣れてきたかも。
 
 
 
<全体> お!少しリニューアル!出汁は透明感アップでキリリ!新たに山椒散る風景で風雅が増す麺顔!
 
 既に知った味わいとその麺顔のはずであったが・・・何だか雰囲気が違うぞ。パーツの質感や配置は寸分変わらずだが、スープ感と薬味の散らばりが明らかに違う。マジかよ・・・ちょっと間を空けたうちにリニューアル?。スープの透明感と薬味が変化しとるがな。まず分かりやすいのが薬味。「塩」のシンボリックだった「ホタテパウダー」が「和山椒?」に代替している。それに合わせたのか、スープに透明感が新たに生まれている様子です。おおお!何と風雅が増すイメージに進化しとるじゃないか!。
 
 
 
<スープ> 鶏出汁のスッキリ感アップでコク深し!山椒の淡い刺激が淡麗極めてホタテ感を引き出す!
 
 個人的にはかなり思い切ったアレンジシフトだと感じます。以前は、仄かに霞む出汁にホタテの旨味がじんわりと広がる出汁感だったのが、今はクリアー気味に展開してる。しかし、鶏塩的ではなく乾物や魚介の浸透もしっかりした感じです。凛々しい味わいはライトとも思えるけど、動物系のコクは薄まりを覚えず!いやコク深い!。そしてじんわりと感じさせてたホタテ感は、むしろ和山椒が滲んでキリリとホタテ感がアップしたようですよ!。ところが和山椒は見た目よりも控えめで下ざさえに徹したイメージ。
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!クスクスとした歯応えが一層痛快!出汁が染みて仄かな甘味!塩出汁は風味をマスキングせず!
 
 スープ感が新鮮に思えたためか、これまでで一番麺の風合いをストレートで感じたかもしれません。低加水系をアピールするでもないが、クスクスとした歯切れが心地よく、素地を感じる風合いが広がる展開。出汁もよく絡むしそれなりに持ち上げもあるため、出汁を含んで奥歯で潰せば炭水化物ならではの甘味すら覚えるようです。微妙に貼り付いた山椒薬味も淡い刺激を感じさせて楽しからず哉。ネギや紫玉ねぎのフレッシュ感すら受け止めて旨味高し。まさに塩出汁は風味をマスキングせず麺そのものを楽しませてくれます。嗚呼、こんなことならせめて中盛にすべきであった・・・(大盛だとバランス崩れそう?)。
 
 
 
<チャーシュー> トップクラスの低温調理系2種肉!出汁を吸い込み蕩ける豚肩ロース!滋味感アップの鶏胸肉!
 
 これまで散々語り尽くした感ありなので簡潔に述べるが、やっぱり半レア感の表現が抜群です。ここ最近は割と熱入りを少し多めにしたものの、ソフトな肉の仕上げ具合と、細かい隠し包丁の妙義が冴える肉片!。特に豚肩ロースにはその技を感じます。鶏胸肉コンフィもふわふわで筋肉繊維が抵抗感なく解けちぎれるような感覚。下味の淡麗さがとてもナイス。出汁を浸透しても肉味を伝える逸品です。ううう・・・この肉を食うとやっぱり酒が欲しくなる。早くコロナをどうにかしたいものだね。
 
 
 
<他具材> 見た目の整いと味わいに作り込みの丁寧さを感じる青菜とメンマ
 
 隙なし!メンマや青菜に至っても、質感とサイズが揃っており、脇役トッピングとは言え妙に緊張感すら覚えるかも。このメンマだけでも冷酒がしっかり味わえるようす。きめ細かい繊維質と心地よい歯切れ。そして薄く出汁を感じつつ素材感も味わえるのがナイス!。
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 薄出汁深く 円やか!流石ブランド卵の濃密感!濃ゆくナチュラルな甘味が上品!
 
 白出汁浸透のような円やかさ。ぷるんと弾ける白身の質感が楽しく、噛んでゆっくり力を入れると旨味が弾けるよう。白身がメインで出汁が浸透した淡白な旨さがあり、そして卵黄は濃ゆく甘い。那須御養卵というブランド卵とのこと。素材自体が味わいが濃ゆいとの触れ込みだが、文字通り濃密さがハンパなし!。ねっとりと絡みつくジュレ状態が相変わらず素晴らしいです!。今日も温度感もばっちり!。この店で味玉で温度であれ?と思ったこと一度もないもんね。味玉追加はやっぱり激しくオススメ!。
 
 
 
 総じまして「山椒散って更に続く旨さの工夫!進化止まらぬ崇高淡麗塩そば!」と言う感動の嵐!。これだけ結構通っていて、同じようなメニューを食い続けても飽きないのは、やはり毎回新しい旨さの発見があるのかと。令和の新春木屋理論とも言うべきか??相変わらず旨さで楽しませてくれる!。本当に頼もしいお店です。三鷹駅からちょっと歩くけどその価値あり。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   蒸し暑さ
   清涼運ぶ
   和山椒
 
 
 
   風味さやけき
   崇高塩そば
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/07Visitation53th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺 醤油:地鶏感伝わる鶏油の旨さ!乾物の甘味と落ち着きを感じさせる溶け込み!優しい醤油の輪郭!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/07/21/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/m0jh2Fi7oHc

<2021.07> 特製らぁ麺 醤油 + クラフトビール CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE

※緊急事態宣言前
 
 また緊急事態宣言復活かよ。今回は特にガクッときましたな。都内の店で酒を楽しめないと言うのは、鬱屈以外何も感じず、ただ気持ちは沈むばかり。そうは言っておれんので、宣言発令前にいい店でいい拉麺といい麦酒をいただくこととにいたしましょう!。もう私の場合、2店舗しか頭に浮かびませんが、日曜日なのにちょっと忙しい日でありましたので・・・午後2時過ぎの遅い昼飯。間に合う範囲で選んだのが、いつもの「麺屋 さくら井」です。
 
 
 
 
<酒> CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE:ズシリとくる苦味と爽快感!芳醇で円やかな麦酒酵母の広がり!大人のクラフト麦酒!
 
 ううう・・・明日以降またしばらく飲めん!前回訪問に続きクラフトビール「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」でございます。こいつは、苦い!って感じる時や、後味に甘味があるぞ!などと思う時など、個人的に印象がまちまちなんですよね。体調に依るのか、料理との相性に依るのかは不明。今回は、本格的にかなりズシリと重めだと感じました。
 
 ホップがしっかりと苦味を効かせて一口目でガッツリと感じさせますな。そして苦みを伝えつつも清涼感でくすぐるんですが、華やかさと言うより、麦の芳醇さという感覚。そして同じビールなのに前回よりワイルドな展開です。でも基本的には同じ味なのですがね・・・。味の感じ方って本当に面白い。いつもは酒にチャーシュー皿をアテるのですが、今回は晩飯に近いから自重。麦酒オンリーな対峙だったから、味わいも変わったのかもしれませんね。
 
 
 
 
<全体> 仄かに霞むような明るい醤油感覚!煌めく鶏のコク!艶かしくも貞淑な肉の存在感がそそる!
 
 おおお!ワクチン接種とコロナ禍と東京五輪で悶々鬱屈した気分を・・・何だかほっこりさせる優しくも美しい表情ですな!。励ましを感じるような明るさと優しさを感じる気分。スープは透明感に穏やかさを残す感覚で、醤油ブラウンはとても明るく円やかとも感じさせます。そして、整然と並んだ肉片がまたそそります。浮かぶ半レア肉達は艶かしさを漂わせつつ、スープに浸ってじわじわと熱る感覚がいいね。艶かしさがゆっくりと貞淑に移り変わるような肉感覚です。そして具材の下でわかりにくいが、相変わらず整った麺線は美しい!全体的なまとまり感が素晴らしいのです!。何度も言うが全く飽きない旨さのアイコンというイメージ。
 
 
 
 
 
<スープ> 地鶏感伝わる鶏油の旨さ!乾物の甘味と落ち着きを感じさせる溶け込み!優しい醤油の輪郭!
 
 公式Twitterでも、時々季節やトライアル的にブレンド感を変化ご様子。駄舌な私にはその繊細さはキャッチできないのですが、魚介の変更、また鶏の入れ替えなどは分からんものの、醤油・鶏・魚介のバランスが時々変わるのは何となく・・・ってな感じ。なのでいつも飽きない。特にこの日は、全体的に円やかさな印象的だったかと。鶏油の濃密さは抑え気味で、そこに魚介出汁の甘味がより加わったような印象。乾物出汁と鶏油の一体感がいい感じ??。また墓穴を掘りそうですがー。
 
 醤油はいつも軽やかで明るいってイメージでしょうか?。ナチュラルにスッキリとした生揚げ系のカエシって感覚です。カエシの尖りや後味に残る酸味もなく、軽やかでも優雅な雰囲気の醤油。6種類の醤油を「温度管理しながらブレンド」とありますが、陰ながら白出汁感もあるように思うので白醤油なんかも???と妄想ししたことあるけどね・・・。因みに、市販の冷凍拉麺をたまに自宅で作るんだけど、家族には内緒でスープに味醂を少し垂らしてます。たまたま家族にハマったので。私なりの円やかテクニック:爆。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!白く漆喰のような地肌にキリリと整う麺線美!出汁と絡み戯れてゆっくり甘味を醸し出す!
 
 カタ麺好きをも唸らせる、風合いのしなやかさを保つ麺でしょうか。地肌の湿った感覚がとても艶やかで、まるで漆喰のような地肌感覚。それゆえ益々、キリリとした麺線の美しさが整いを見せるようです。序盤は出汁と交わって濡れる程度で素地の風味をしっかり伝えます。中盤以降は、出汁をじわじわと吸い込み出して一体化して行こうとしますが、吸い切るまでは風味をキープ。素地が湿った感覚で、出汁の旨味と麺の風合いを咀嚼で一気に合わせて味わって行きます。すると噛み締めて甘味すら感じるかも。
 
 決して低加水系ではなく反面、汁を吸い込み始めると滑りがナイス!麺線の整いからも分かるように汁の持ち上げも素晴らしい!。見た目の上品さんとは裏腹に少しワイルドにズボボボボボっと音を立てて啜り上げるのもいい感じ!。そしてやっぱり性懲りも無く、海苔を巻いて食します。特製だと2枚あるから2度楽しめるのが素直に嬉しかったりします。やはり特製激しくオススメかと!。
 
 
 
 
<チャーシュー①> 鶏胸肉のコンフィ風!パフのような上品な柔らかさ!素材の滋味に出汁が染み入り味わい深し!
 
 順位は付けられんが、東京でトップを争うほどいい肉だと思ってます。鶏も豚も。最近では釜焼タイプも新たに加わり、止まるところ知らぬといった、さくら井のチャーシュー。令和となっては、当たり前になってる低温調理の肉も絶品でございます。
 
 相変わらず、コンフィを感じさせる鶏胸肉が秀逸!。ふかふかと言う使われ過ぎる例えじゃ収まり切らず、時々私は化粧パフのような柔らかさと伝えますが・・・実際にそれを噛んだことはないのであしからず(以前、質問されましたので:爆)。細かい肉繊維の合間に醤油出汁が浸透。上品で淡泊な鶏肉に、じわじわとその旨さが染み込むようです。それが実に淡麗滋味!。そしてジューシー!素材の旨味とか下味とか、ぱふぱふした食感を噛み締めると旨味が溢れ出す!。
 
 
 
 
<チャーシュー②> 豚肩ロースの低温調理!肉本来の旨さに溶ける脂の甘味!出汁も染み入り旨さ三位一体!!
 
 豚肩ロースは、以前はもう少し生っぽい部分を残してたイメージ。最近、微妙に熱入りが進んで安心感を覚えます。素材に温もりがあり、それが非常に細かく指す脂を蕩けさせ、味全体に甘味を感じさせるようです。これに合わせて残しておいたクラフトビールを味わうと、これまた最高!。
 
 いつも食らう別皿のチャーシュー盛りとは、少し違う旨さの展開ですな。半レアなのに温かみを感じるような仕上がりは同じですが、スープに少し浸るだけで熱り方が違うし、出汁の浸透の有無もある。どっちも楽しくそして旨い。実は、いい肉はスープの中で泳がせて熱入れをするを、最近まで勿体無いと思っていたんですが、この肉食らうと考えさせられました。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 白身は薄めの出汁浸透が深い乳白色!卵黄はねっとりジュレ感覚!熟したような濃密甘味!
 
 醤油系の薄出汁が深く浸透しておりストレスなし。形も美しい味玉で、拉麺店では見かけることも多い「那須御養卵」を使用しているのだとか。特徴は、卵黄が濃密なこと。オレンジ色に輝く艶めくほどで、出汁が浸透すると熟したような甘味を広げます。ねっとりとジュレ状態で舌全体に絡まりつくのもナイス!。
 
 また白身も旨い!。出汁が浸透した乳白色で旨味をしっかりと感じさせる。ぷるぷるした柔らかさも印象的で、味わうと出汁の旨味が白身にも感じて旨し!。白身と卵黄を合わせて一体化した旨さは極上です。嗚呼、ここの味玉も最高!旨し!味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
<他具材> 薄味で歯切れよし!素材感が楽しめるメンマ!野菜の甘味に清涼さを醸し出す青菜!
 
 このメンマは自家製らしいです。スリムで凛々しい材木状。そして繊維質がきめ細かく引き締まっているよでサクサクと歯切れよく食えます。軽くスープに濡れて吸い込んでるのも旨い部分ですが、メンマ自体の素地も旨し。一度やってみたいのが、何度もこの板で言ってるが、白飯に乗せてメンマ飯として食らうこと。お土産用に購入して自宅で試せるものならそうしたい。青菜は小松菜。そして色鮮やか。瑞々しい色合いが凛々しく、歯切れもしっかり楽しめるもの。これもスープを少し吸い込んで旨い。野菜の甘味と清涼さとマッチするので、、ちょうど良い箸休めになります。
 
 
 
 
 総じまして「日々進化?安定と斬新がせめぎ合う名作醤油そば!コロナと猛暑の葛藤を鎮める旨さ!」と言う感動!。五輪が終わるまでは東京は重い気分に包まれそうですが、好きなもの食って気分は前向きに!。そういうことなら、東京トップクラスのこの醤油ラーメンなら間違いなしです。都心で動きづらいなら、三鷹・武蔵野にお立ち寄りいかが?。もちろん地元の方々にも激しくオススメ!。旨し!なので・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   再三の
   緊事宣下の
   鬱屈を
 
 
 
   晴らす旨さで
   明日に希望
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/07Visitation52th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

冷やしらぁ麺:涼やかさ伝える出汁氷!冷ややかさに煮干の香りが溶けて芳醇!?優しく漂う魚介エキス感覚!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/07/12/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/D1dLXDX7iGE

<2021.07> 冷やしらぁ麺 お茶漬けセット + チャーシュー盛ハーフ + クラフトビール

 今年も解禁!名作!冷やしらぁ麺!。煮干味がしっかり効いた冷やしラーメンで、何たって限定一日30杯。毎年天候次第では午後過ぎには完売なる人気作でございます。なのでいつもこれを狙う時は焦るのですが・・・へへへ、今回は野暮用あって平日休暇。そして朝から強い雨が降り続いておりましたから、そう焦らずとも食えるはず!。開店時刻少し前に到着しましたら、なんとか一巡目をゲットです。桜井店主直々に、開店の扉を開け客を招き入れるのは、いつものルーティン。軽く目線でご挨拶して入店いたします。 
 
 
 
 
<酒> CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE:渋みと深い苦みでズシリとくる爽快感!フルーツにも似た円やかな麦酒酵母の余韻!
 
 へへへ・・・今日は飲めるぜ!この数年で別ブランドも立ち上がったので、スタフの数も増えましたね。新顔さん?に食券を渡して?隅の座席へ。一応、休暇だがスマホでメールだけ軽く確認して、トラブルが起きてないことを確認したところで、タイミングよく出されたのが、この店オススメのクラフトビール「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」。確かビール通の「健やか@JR三鷹」御店主も推してたはず。久しぶりに味わいましょう。
 
 ホップの苦みがしっかりと効いており、苦みをしっかりと伝えながらも鼻腔を清涼感でくすぐるような華やかな展開。味自体が濃ゆいし、何かアテを欲してしまうようなフィーリングです。確か長野のブルワリーで名前は忘れた:汗。ここまでの味展開でも満足だが・・・今回は妙に麦酒酵母の余韻と言うのか、微かな甘味が非常に心地よい!。大袈裟に妄想的に言うとフルーツのような風合いが仄かに滲むような展開!?これは今までで一番旨いぞ!。2本目いったろかとかすめたが、結構良い値段するので、思いとどまった次第。嗚呼、金持ちになりたいなぁ〜。死ぬまでに一度気兼ねなくいい麦酒に埋もれる日々を過ごしたい。
 
 
 
 
<チャーシュー盛りハーフ> ちょい温かめな遠熱で中まで均一に脂が蕩ける旨さ!東京随一の拉麺チャーシュー!一度食うべし!
 
 今回は楽しいなぁ!東京で一番好きな冷やしラーメンと、東京で一番好きなチャーシューを同時に楽しめるのだから。以前にも拙ブログ&レビューで伝えましたが、刺身感覚で味わう楽しさです。最近、釜焼豚バラ肉がリリースされ、低温調理&炙りの構成だったんですが、今回は鶏豚の低温調理系。以前からあったスタイル。
 
 これが実に華やかな麦酒に合う!麦酒が低温調理半レア肉の脂など洗うように馴染ませてくれます。そしてきめ細かく隠し包丁が入って超柔らかい肩ロース肉!。温めららた皿の熱でこの脂が緩み、口へ入れると舌の熱で蕩けるような展開。肉脂の旨味を感じたところでまた麦酒を流し込むのが最高に幸せなルーティンです。酒が通り過ぎた後でも円やかで印象がが口の中に残るのも良いね。
 
 厚さやサイズ感もいいね。余計なところは切り落としてあるし、豚肩ロースや鶏胸肉も質感高い上に旨味が溢れるのが見ててありありです。柚子胡椒もお決まりアイテムで、主に鶏胸肉にねじり付ける。ジリジリ感と肉甘味が共鳴し旨さの絶頂でっせ!。滋味な清涼さと芳醇な肉汁が実に一体化!。柚子胡椒も最高の薬味ですな。この肉に出会うためだけに足を運んでもいいかと!。
 
 
 
  
<全体> 涼やかさ伝える出汁氷!冷ややかさに煮干の香りが溶けて芳醇!?優しく漂う魚介エキス感覚!
 
 おおお!もう見た瞬間安寧を覚える美しさ。割と地味な色合いなのに上品と感じるベージュとグレーの展開ですな。まだ食ってもないのに、頭の中では旨さの記憶がフラッシュバック。薬味の揚げ玉葱が実に芳醇さを期待させるし、出汁氷は冷涼さと香ばしさを伝えるようです。チャーシューは先ほどハーフ盛で食った鶏胸肉。刺身のようなしっとり感に出汁が浸るのが更に旨そうです。そして全粒粉配合のストレート麺!これは、冷たく引き締まってるのに優しく素朴な表情。煮干出汁汁に浸っており、表面漂う香味油がキラキラと粒子が輝く!。いかにも崇高にも感じる冷やし煮干しな表情!。
 
 
 
 
<スープ> 冷たさに深く香る煮干しの香りと甘味!妙に温かみある旨味の冷製煮干感覚!
 
 やっぱり冷えても「さくら井の煮干」って感覚だね。淡麗な煮干甘味と言うか、魚粉のようなコペコペした感覚は皆無で、非常にナチュラルで優雅な煮干甘さ!。優しい甘さと言うか、旨味に温かさすら覚えるイメージ。実に温かみのある冷製スープなのです。
 
 煮干には香ばしさあり!。ニボとしたよくあるパターンではなく、苦味自体に甘味が溶けるような展開?。片口鰯も使ってるんでしょうが、ニボニボ感ではなく昆布の出汁感とよく似ていると感じるのです。トビウオなど淡麗な出汁も潜んでいると思われ、この上品な旨さには、そんな崇高さすら覚える感覚。毎年微妙にレシピが変えてますって言われる鴨田が、いやはや今年もこの冷たい煮干感最高です!。
 
 
 
 
<薬味等> シャリっと崩れる出汁氷!香ばしさと甘味が深い揚げ玉葱!全体の旨味感アップ!
 
 揚げ玉葱が実に良い仕事をしております。煮干の甘さと香ばしさだけでも既に完成した感があるが、やっぱり、この揚げ玉葱をざざっとかき混ぜましょう!玉葱ならではの甘さ!そして揚げならではのサクサク歯応え!しっとり崇高な煮干出汁感に、色気を加えるような味展開です。これでググッと食欲が湧くような気もしますね。
 
 また出汁氷が心憎い!あっさりした鶏出汁を凍らせたものだったっけ?。ゆっくりと溶けてやがてシャービック状態になります。噛み砕くより、ゆっくり溶かして煮干しの味に、味わいと足してゆきましょう。変化を楽しむのもオツなもので、最後の茶漬け割で効果を激しく期待してしまいます。最後まで大切にキープしました。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:平型中太ストレート麺!全粒配合の風味良さ!冷えて引き締まりのクッシリ感!出汁と絡んで甘味を感じる逸品!
 
 確か昨年から平型太麺に変更したっけか?。以前の麺風合いがすっかり頭から抜け落ちてますが、それだけ昨年インパクトを感じた様子。やはり全粒配合の平打ち麺は、存在感あります。見た目は優しい腰つきなのかと思いきや・・・少し引き締まりのある腰つき。程よくヌチヌチした歯応え。麺素地の風味が実に深く味わえると共に、煮干し出汁を微妙に吸い込み甘味も醸し出す感覚です。そして麺の甘味もあって、噛み締めてゆくと出汁との一体感が素晴らしい!。
 
 平型麺のグラマスなフォルムも良いね。啜るとそのスベリが印象深く、淡麗なスープを纏ってスルスルとのど元を駆け抜けるシルエットが心地よいです。微妙に揚げ玉葱も貼り付けて持ち上がるが、軽い表面のザラつきと区別なく啜れるので引っ掛かりがない。嗚呼、もっと食いたい。麺量変更不可と勝手に思い込んでたが、よくよく券売機を見ると「大盛不可」とあるだけで、中盛りはOKであった!!。悔しいので、今シーズンもう一度食おうかと考え中です。
 
 
 
 
<チャーシュー> しっとり貼り付くような鶏胸肉!煮干出汁に浸し冷製感覚で食らう旨さ!酒を呼び込む!
 
 既にチャーシュー盛で実食済ですが、まずはちょっと趣向を変えて煮干出汁に部分的にちょい付けで味わうのが良いね。鶏のさっぱりした滋味に、煮干の仄かな苦味と芳醇な甘さが混じり合い、淡麗&芳醇に味わえます。いかにも冷やしラーメン的な味風景で、とっても旨さが分かりやすい!。しっとり肉を少し冷やしながら食らうのも旨い!。この肉、温めても冷やしても実に旨さ有能的ですな!。
 
 
 
 
<他具材> 煮干に相性ぴったりの青菜苦み!麺と絡んで歯応え楽しく美味なる自家製メンマ!
 
 もう毎回食ってる青菜とメンマ。青菜は冷や出汁とも絶妙です。煮干の芳醇な甘さと軽やかなニボ塩気、そして苦香ばしさにフィットします。青菜特有の清涼感に苦みがマッチ!実に旨し!。ザクっとした歯応えも清々しく気持ちよく食えるね。さて自家製メンマ。確か幾日もかけて戻し自家製味付けだとか。これもかなりの出来栄えで、繊維質が引き締まる緩いコリコリ感が楽しい!。歯切れが快感です。味付けは優しく素材感もある。個別にメンマ追加するのも手ですね。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 那須御養卵!冷えても濃密なコクとマチュアな甘味がしっかり浸透!煮干出汁に絡めても旨し!
 
 へへへ・・・これは常連&一巡目ならではの特権というか、どうやら、やや崩れ気味のB玉をサービスしてくれたみたいです。感謝!。これもれっきとした那須御養卵。割ると卵黄の色合いが実に濃ゆく、深いオレンジ色のようです。ジュレっぽい部分が少し残る仕上がりで、味わうと濃密!。ブランド卵のコク深さというやつか?。出汁の深い浸透でマチュアな甘味がまた冷えてても伝わるようです。そして白身はふわふわ〜。冷えた感覚もあって、まるでプリンのようですな。白身だけでも旨いので、冷酒だったらより進むかと!。冷やしでも味玉追加を激しくオススメです。
 
 
 
 
<〆飯> 定番!セットの出汁茶漬け!飯の温かさに煮干芳醇な冷出汁投入!旨さテッパン!旨さに笑みが溢れる〆飯!
 
  今でも思い出す・・・初めて食ったとき、桜井店主から「絶対に旨いですからお茶漬けもどうぞ!」って言われたのを。これ食って茶漬けセットにしないと実に勿体無いですから、セットがデフォルトです。

 出汁茶漬けに冷たい出汁をかけるのも魅力的。更に「出汁氷」もプラスするという楽しさ。温かいご飯に冷えた出汁が浸透すると、「ひやあつ」の温度差も味わえて良いね。白飯の温もりに冷や出汁の冷感が混じり、氷の鶏出汁が溶けて旨味がアップ!。楽しさと旨さが増すばかり。もう少し白飯くれと言いたいところだったが、最後の汁まで完全に飲み干すとちょうど良い塩梅でしたー。
 
 
 
 
総じまして「これぞ名作!冷えても煮干しの芳醇さしっとりな冷製煮干しそば!この夏絶対食っとけ激しくオススメ!」

 ・・・と言う感動!。まさに夏の麺屋さくら井にこの逸品ありということで、限定30杯だと暑さ増すと早々に売り切れ。ご訪問の際はお店公式Twitterで事前確認した方が良いです。冷やしファンなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
 梅雨時の
 激しい雨に
 打たれても
 
 
 辿り食いたし
 極上にぼ冷や
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/04Visitation51th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉らぁ麺(醤油):丸鶏の肉厚な芳醇さに醤油の風味!乾物の深い甘味が溶けて円やか極まれりな出汁感!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/04/30/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/p56xfyjSD5E
※緊急事態宣言前

<2021.04> 味玉らぁ麺 醤油 + チャーシュー盛 ハーフ + アサヒスーパードライ 中瓶

 実は水曜日の定休日に展開される別ブランド「KEN軒」をまた狙っているのだが、水曜日はどうしても本業の都合で神奈川方面に張り付くことが多く、しんどい・・・。やりくりしてみたものの無理でした。そんな心残りを抱えつつ、早出早退の機会を利用して、翌日の木曜日の終わりに近いタイミングで「さくら井」へ突撃。何と待ちなし!しかも空席あり!珍しい・・・。
 
 
 
 
<酒> アサヒスーパードライ!雑味がなくキレがある!洗練されたクリアな辛口!とは良く言ったものだ!
 
 へへへ・・・今回は飲めるぜ!仕事は切り上げたしね!日本酒と麦酒小瓶で発散しようかと思いましたが、明るいうちにベロ酔いして帰ると家族が不安になりますので、やめときましょう!スーパードライ中瓶で大人しくしとこう。ま、散々個人的にはこの板で「世界一ひとくちめが旨いブランド麦酒」とか呟いてきたが、「洗練されたクリアな辛口!」と言う公式コピーはさすがですな。イメージにぴったりだし、短くて分かりやすい。人によっては金属的な風合いなど感じるようですが、若い頃から親しんでるから私にはすごく馴染みますよ。久しぶりに瓶で飲むのもまた格別。
 
 
 ところで・・・最近では、スーパードライと言えば「ジョッキ缶」ですな!。あれはびっくりした!何がって飲みやすいのは当たり前だが、「泡立ち」がちゃんと再現されるのがびっくり!。温度によって泡立ちも違うようですが、やはり革命的なことをやるのがアサヒって感じもするよね。因みに、アサヒビール・・・昔、就活一次面接で落ちました。西宮工場(もうない)での記憶。
 
 
 
 
<つまみ> チャーシュー盛!ハーフでも大満足な質感と量!低温調理に釜焼きの組み合わせで楽しさ倍増!
 
 へへへ・・・今回は飲めるから食らうぜ!名品のチャーシュー盛!。ボリュームあるので、私はハーフサイズで十分です。これは拉麺と二枚看板とも言える傑作。低温調理の豚肩ロースと鶏胸肉が絶品で、温められた皿にのせられ、じんわりと熱を与えながら脂が溶けて甘味をますようになっております。しかも、肉屋直伝の隠し包丁が細かく入っており、肉質がさらに柔らかく感じるというもの。鶏胸肉は、隣に添えられた柚子胡椒が良くあう。価格としても値頃感あるので、激しくオススメであります。
 
 
 開店以来ずっと通い続けて食い続けている者として、ちょっとづつ変化もあるようですよ。例えば、肩ロースは少しづつレア感を抑え目にしてる印象。熱入れを微妙に増やしたようなイメージだが、柔らかさは変わらない。どうも最近の低温調理の傾向のようですね・・・。
 
 
 またここ最近としては、釜焼焼豚がラインナップされたこと!。バラ肉を燻したような仕上がりになっており、スモーキーな香りと脂の甘味!そして下味の塩気に混じる赤身の肉味の一体感がたまらん!。酒でも白飯でも受け付ける旨さ!。この肉が加わったことにより、ますますこの一皿の楽しみが増えたって感じ!。だから、もっと早くに飲めるタイミングで来たかったんだよね!。
 
 
 
 
<全体> 具と麺!水平横並びな整然さがパレットのように華やか!出汁の柔らかい深みがそそる!
 
 フツーなら、つまみと麦酒を嗜んでいる途中で、拉麺を作るタイミングを伝えるんだろうが・・・食うと飲むのがめちゃ早い男。なので、冒頭から作っちゃってください・・・と言うのがパターンです。計算通り、肉を平らげた10秒後に配膳が完了。それはこんな麺顔です!。
 
 
 おおお!いつもながら水平横並びな具材と麺の整いが美しい!まるで具材がパレットの上で彩るような整然さを感じますな!。さすが食べログ百名店と行った貫禄すら覚えます。前から整ってたけど、近年さらに磨きがかかって美しさに迫力すら覚えます。麺線とメンマ、そして青菜と海苔がビシッと並行。横幅も揃ってるような感覚でまた凛々しくも感じます。パーツ一つ一つ質感の高さも伝わるしね!。そして醤油の色合いもやっぱりこの店らしい。鶏醤系の明るい醤油ブラウンなのだが、柔らかさが加わって落ち着き感ある明るさと言うブラウン。個人的には、ここに乾物の溶け込みを感じる部分なのです。
 
 
 
 
<スープ> 丸鶏の肉厚な芳醇さに醤油の風味!乾物の深い甘味が溶けて円やか極まれりな出汁感!
 
 凝ってるけど、あまり複雑過ぎないと言うのがいいなぁーと最近になって改めて感じる出汁感。見た目と味わいで鶏醤油と分かりますが、動物系エキスの芳醇さと肉厚さからは、「丸鶏」の丁寧な炊き出しとすぐに分かります。ただ鶏のブランド名までは駄舌ゆえにいつも不明なのですが、蘊蓄書きには「名古屋コーチン」「大山鶏」とありメジャーなところは押さえてますね。実は、通っていると日によって、微妙に肉厚だったりサッパリだったりするので、配合は頃合いのセンスで変えているんじゃないかと・・・密かに感じております。それは考えすぎで、実は単に鶏油の調整だけだったりして(爆)。
 
 
 柔らかい甘味、落ち着くようなまとまりは、魚介系乾物の溶け込みですね。甘味と言えば煮干しなのですが、それは低めかなと邪推しとります。煮干しは脂が浮きますが、出汁の流れや表面にそれが浮かばないから・・・。なので、昆布と節をしっかりと溶かして、この落ち着きと甘さに仕上がってるのではと・・・これも妄想の話。荒節だったら、これも煮干しと同様に軽くエキスが浮くようなイメージあるので、間違いなく枯節!。書いてあったけどこれは分かるかと。因みに、使用する昆布は真昆布とのこと。北産昆布の中で、甘味が特徴的なやつだよね確か。味わいの美しい方程式って感覚。
 
 
 さて醤油。醤油ラーメンって一番王道で、醤油は日本人の心なんて感覚ですが、個人的には一番予想を外す部分なんですよ(汗)。しかも、大抵はブレンドしてるところが多く、生揚げ醤油を分かりやすく生かしてくれれば分かるが、白醤油をブレンドしてますって言われると、いつも混乱する。鶏油の明るさと肉厚さ、そして枯節の豊な出汁感に、ピッタリとフィットするのが、生揚げ醤油の感覚ですかね。尖りが少ない上に、旨味に溶けやすいイメージ。この醤油感で全体が円やかにも感じる次第です。嗚呼、何度食っても実に新鮮な感覚で旨いね!。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!素地の風味が出汁の円やかさに溶ける旨さ!出汁を吸い込む度に甘味を増す展開!
 
 よく目にする三河屋製麺の麺箱。もはや箱に書かれた電話番号まで覚えてしまってます。どこでも見かける割には、色々と多彩な麺展開?。小学生の時、工場見学ってのがあったが、大人になった今・・・三河屋製麺に工場見学に激しく行きたいです。帰りにもらえるお土産は、やっぱり麺玉?。さて、この麺の印象は「しなやかだけど風味ある序盤」「時が経つほど甘味をます中盤以降」ってな感覚です。
 
 
 別に加水が低いわけでもなく、潰し込みが強いわけでもなく、非常にナチュラルなしなやかさを保つストレート細麺。すぐに出汁に浸透して行きそうだが・・・、いや実際にそうなんだが、濡れながらもほのかに素地の風味を感じる旨さです。しなやかなので出汁の持ち上げも良いし、出汁と絡むのですが、咀嚼の瞬間にふわっと感じる麺風合い。それが醤油の円やかさとマッチしており、噛み締めて味を合わせてゆくのが楽しいです。個人的にはこの仄かな部分は「蕎麦に似た感覚」と考えてます。
 
 
 とは言え、やっぱり汁を吸い込んで素地の風味はマスキングされます。しかしそこからがまた別の旨いところで、出汁と一体化した部分が、じわじわと甘味を増すような展開。柔らかくなるが決して伸びたりはしない。引き締まりもありつつ・・・クチリと噛み締めると、麺に甘味を感じるようです。これも個人的には、この刹那を「饂飩に似た感覚」と考えてます。饂飩も色々あるけど釜揚げとか讃岐とは別。関西の大衆的うどん。まぁ、良くできてるし、出汁とのマッチングは言うことなしです。海苔を巻いて食べたりしてもまた合うが、あまり肉とか巻き込まないで素直に食った方が、一番シンプルで旨いみたいです。
 
 
 
 
<チャーシュー> 汁をやんわりと吸い込む!軽く鶏油に濡れる!皿盛りより少し明るい肉の旨味!
 
 チャーシュー皿でも食った味わいなのだが、やっぱり汁に浸るだけで印象がまた違いますね。単純にスープに濡れるだけで、表層の鶏油が絡むし、またスープも切れ目や肉繊維の隙間から持ち上がってくる。これらを避けるのはできないので、むしろ一気に沈めたりして、吸わせてやりましょう!。むしろ味を足してゆく。
 
 
 汁に浸るだけでジューシーに感じるし、また熱も浸透するので、肉味自体が分かりやすく旨い!さらにやっぱり香味油や出汁感もマッチして、オーバーだが肉料理感が少し出てくるかも。皿盛りもいいが、別の楽しさとして麺トッピングも素晴らしい旨さかと!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 下味の大人しさに卵本来の旨味がイキイキ!出汁の浸透に残るフレッシュな旨味!
 
 味玉も難しいアイテムで、全体にマッチさせようとあっさりめに仕上げると頼りなく感じる時がある。またしっかりと出汁を含ませて確実に旨く仕上げても、何だかスープとか全体から浮いてることもある。どれもどの場合でも味玉としては旨いんだが・・・。そんなストレスは皆無でした。
 
 
 白出汁か白醤油なのか、とっても滑らかで美しい乳白色。均一に染まった白身の割れ目が、どこかパック仕立ての素肌のようにしっとりしております。味わうと仄かな味わい。出汁味って感覚は低め。そして卵黄は、芋羊羹っぽい部分と、ジュレの部分と、トロトロ部分がグラデーションになってます。トロトロ部分の色合いは、出汁が浸透した濃厚な深さあり。味わうと・・・そんなにマチュアにアピールする甘さじゃありません。卵本来の旨味を感じせるフレッシュ感も仄かに滲む味わい。舌全体に絡むのも定番だが・・・ちょうど良い粘りがいいね。全体的には、あっさりしているようで、濃ゆい食べ応えもあり。良くできた味玉で、拉麺全体の味風景としても、すごく一体感があってナイスでした!。
 
 
 
 
<他具材> マジで見栄え凛々しくも仕上がりと味わいの質感高し!メンマと青菜!
 
 メンマも青菜も同じストックボックスに入ってるのですかね・・・長さが揃ってて、綺麗に並んでるだけでも気持ちよく思えます。また、まじでメンマが凛々しいもので旨そう。薄いクリームのような褐色が明るく感じられ、またエッジが立ったフォルム。繊維質がとてもきめ細かくて、全体的にも上品です。味わいはライトで優しい感覚。歯応えは、ポリポリ感と言うより、サクサクと千切れる感覚からも上品。
 
 
 青菜はシャキシャキとしていながら、スープをたっぷり吸い込んだように味が滲みてうまし!その合間に青さも感じる清涼感が仄かに染み入る・・・。海苔も風味よく、決してスープに溶け出したりしない肉厚さがナイス!。
 
 
 
 
 総じまして「隙を感じさせない作り込み!心安らぐ柔らかな旨さ!まさにこれぞ一級品!崇高醤油そば!」と言う感動の嵐!。個人的には近場にこんないい店があって、本当に拉麺生活的には有難さこの上なし!。自分だけでは申し訳ないので、近いうちにお土産拉麺でも申し込んで、家族とも共有したいと考える次第です。三鷹駅から少しあるけど歩ける距離!。中央線利用者なら一度はおいで!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   風そよぎ
   青葉を揺らす
   心地よさ
 
 
 
   心を揺らす
   極上醤そば
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/02Visitation50th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(醤油):スッキリ滑らかなカエシ!地鶏感伝わる鶏油の艶めく旨さ!落ち着く甘味を香らせる乾物の溶け込み!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/02/23/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/pozpI9FuYpw

<2021.02> 特製らぁ麺(醤油)+那須御養卵の卵かけご飯

 それにしても遂に出ましたか!麺屋さくら井のカップ麺!サンヨー食品さん、ありがとう!。実は少し離れたところに明星食品研究所があるのを最近知りましたがー。ちょうど駅からこの店に向かう途中に、セブンイレブンとファミマがあるんだけど、そこでもしっかりアピール販売しておりました。ちなみに久ぶりにカップ麺ブログを、このカップで更新しましたのでご参考まで!。
 
【今週のカップ麺201】 三鷹 麺屋さくら井 地鶏醤油味らぁ麺 (サンヨー食品)
  https://www.cupramen.work/entry/2021/02/10/150000
 
 
 
 
<全体> 明るい醤油感覚に鶏とエキスの煌めき!全体的な凛々しさと艶かしい肉の存在感が素晴らしい!
 
 とにかくヒドい雨だ。ズボン(オヤジ世代はパンツと言わない)の下半分は傘をさしてもずぶ濡れ状態。スニーカーも水分を含んで重い。こんな日でもやって来るのは常連ばかり。御店主は入店客をみるなり「毎度」「毎度」と親しげに言葉を交わし続けるが、オレもそのひとり・・・連帯気分で待ち受けた一杯は、こんな麺顔をしておりました。
 
 
 おおお!土砂降りの雨の中、座席についてほっとした気持ちをそのまま映すような、何だか励ましを感じるような明るさと優しさを感じる麺顔ですよ。照明の都合と言うのもあるんでしょうが、照らされたスープは透明感の中に穏やかさを残す感覚で、醤油ブラウンはとても明るい色合い。見ただけで円やかさを感じさせると言う質感が、いつものことながら見事!。そして浮かぶ半レアの艶かしさを漂わせつつ、整然と並んだ肉片がまたそそります。スープに浸っているのに、レアの感覚をまだ残すところに旨さの刹那を感じさせますな。また左右に揃った麺線の美しさのみならず、メンマと青菜の茎もパラレルに同調しており、全体的なまとまり感が素晴らしいではありませんか!。本当に何度見ても飽きない旨さのアイコンってな感じです。
 
 
 
 
<スープ> スッキリ滑らかなカエシ!地鶏感伝わる鶏油の艶めく旨さ!落ち着く甘味を香らせる乾物の溶け込み!
 
 時々、周期的にブレンド感を変化させてるのしょうね。今回は特に鶏油の円やかさが私には響きました。仕上げに鶏油をプラスするのはよくあるパターンだけど、濃密感はやや抑え目のようで、そこに出汁の甘味が加わったような印象。妄想の範囲だが、出汁が鶏油自体に溶けているような雰囲気すら覚えるのです。お店の蘊蓄書きにある「本枯節・真昆布等」の旨味と一体感があるようです。他の乾物で言えば椎茸みたいな感覚もあるんだが・・・。
 
 
 またカエシがスッキリしているのが印象的。しっかりと醤油の輪郭を伝える濃口醤油系も好きなんだが、ナチュラルにスッキリとした生揚げ系のカエシが、実に全体にあっております。塩気や後味に残るような酸味もなく、醤油のパンチ系な印象とは無縁で優雅な醤油の感覚。蘊蓄書きでは、6種類の醤油を「温度管理しながらブレンド」とありますが、ひょっとして白醤油もブレンドしてはおらんかと思えるほどの円やかさが実に秀逸です。甘味を感じるような後味なんかで、色々と妄想が止まらん・・・。
 
 
 今回は、一段と円やかに感じたスープ。きっと体調とか環境の変化の影響が大きいのかもしれませんが、今更ながら「πウォーター」使用なんて記述を見つけてしまいました。仕込みからお冷まで全て使用しているとのことですが・・・ネットで調べてみたら、料理の味を円やかに変化させる役割もあるのだとかー。自宅にも欲しいと思ったがレンタル料を家計で負担無理!。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!漆喰のような地肌が整うキリリとした麺線の美しさ!出汁と絡んで吸い込みゆっくり甘味を醸し出す旨さ!
 
[最近のレビュー引用①]
 序盤は出汁との交わりぬれる程度の風合い。中盤以降は、出汁との一体感!汁を吸い切るまでは麺の風味をほのかに残します。別に芯があるわけでもないが、麺の素地は湿った感覚で、出汁の旨味と麺の風味の混じったところを咀嚼で一体化してゆく・・・噛み締めると甘味すら覚えます。
 
  少し補足すると、湿った感覚がとても艶やかで、まるで漆喰のような地肌感覚。それゆえ益々、キリリとした麺線の美しさが整いを見せるようです。旨いものは美しく感じるのかもしれません。
 
 
[最近のレビュー引用②]
 決して低加水系でパツパツとしたイメージではないのですが、汁を吸い込み始める中に風合いを感じます。滑りはもちろんナイス!揃った麺線からも分かるように非常に寄り添い易いので汁の持ち上げも素晴らしい!。ズボボボボボーーーっと見栄えの上品さんとは裏腹に多少お下品に音を立てて啜り上げるのが快感!。
 
 さらに付け加えると、最近は汁を吸い込んでからの旨さに私自身が目覚めつつあり、しなやかになってから汁の持ち上げや絡みが良くなる瞬間が旨いと感じ始めております。最近後半になってから音を立てるのが大きくなってる気がくる(笑)。
 
 
 そしてやっぱり今回も海苔を巻いて食したり、メンマや青菜、肉の破片などからませて最後まで堪能し尽くす次第です。やはり特製は海苔が多くて最後まで楽しめるのがいいね!。
 
 
 
 
<チャーシュー①> 鶏の胸肉の低温調理!ふわっとした食感!淡白な素材の滋味が出汁を吸い込んで旨さパワフル!
 
 この店の真骨頂は肉なのかもしれません。令和の今となっては、当たり前になってる低温調理の肉ですが、肉が蕩けたり貼り付いたりする艶かしい旨さは逸品。豚に関しても、鶏に関しても。
 
 
[最近のレビュー引用③]
 コンフィを感じさせる鶏胸肉が見事です。まさにふかふか。細かいスキマには出汁が浸透しており、淡泊な鶏肉の滋味が色合い感じるような明るい旨さが滲みます。胸肉も本来淡泊な味わいながらも、ソミュール液のマジックなのか、実に淡麗滋味で味わい深い。
 
 付け加えると、思いの外にジューシーなのです。スープが浸透しているだけでない、素材の旨味とか下味とか。ふかふかな食感を噛み締めると、それら飽和した旨味が溢れ出すようなイメージ。特にチャーシュー皿で別皿提供された際の、薬味である柚子胡椒などを捻りつけると、これまた旨さ爆発!。日本酒が軽く2合は飲めるでしょう。
 
 
 
 
<チャーシュー②> 豚肩ロースの低温調理!赤身本来の肉旨さ!脂身の甘味!出汁のコク!トリプルな旨味の融合が素晴らしい!
 
[最近のレビュー引用④]
 形がいつもより整形された感がありますが、仕上がりも少し変化?。豚肩ロースは、かなりツヤっぽくも艶めかしい生感覚がある仕上がりだったのが、微妙に熱入りが進んだようなイメージ。少し温もりがあり非常に細かく指す脂が溶け、全体的に甘味を感じさせます。出汁の旨味も含むので、嗚呼・・・この旨さだと冷酒を思わず欲してしまいそう。
 
 また補足すると・・・こちらの肉は別皿のチャーシュー盛りで食らうと一番よく分かるのですが、半レアなのに温かみを感じるような仕上がりなのです。スープの中で泳がせて熱入れをするのは、実は勿体無いと思っている次第。
 
 
 また最近はこれらに加え、釜焼豚バラ肉も開発済。単に低温調理が得意な店ではなくなっております。水曜日限定営業のサードブランド「KEN軒」で、特製でガッツリと頂けますのでそちらも激しくオススメ!です。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> かなり薄めの乳白色で味の浸透深し!卵黄はねっとりジュレ感覚でマチュアで濃密な甘味!
 
 円やかな醤油スープの印象そのまま。薄出汁がしっかりとストレスなく浸透しており、形も押しつぶされたようなことが一度もなくて、美しい味玉です。こちらは那須御養卵使用を謳っているので、多分味玉はそう。卵黄の濃密なオレンジ色に輝く艶めきには、出汁が浸透して熟したような甘味があります。またねっとりとしているジュレ状態も秀逸で、舌の上に絡まりつくような粘りがナイス!。旨さが舌の上で粘ります。
 
 
 それだけじゃない旨さ。白身が旨いのです。薄らとした乳白色で出汁の浸透がしっかりと感じさせる仕上がり。牛乳多めなプリンのようなフルフルとした柔らかさ。そして味わうと出汁の旨味が白身の柔らかさと一体化して旨いのだわぁ〜。味玉好きとしては、たまらん!嗚呼、やっぱり味玉ってのはどう足掻いても旨いね!。
 
 
 
 
<他具材> スリムで歯切れよし!薄味で素材の旨さも染み入るメンマ!清涼感と野菜の甘味を醸し出す小松菜!
 
 単なる飾りつけ?いえいえ!絶品具材でございます。自家製のメンマ。スリムな材木状でとても繊維質がきめ細かくてぎゅっと引き締まっている様子。それでいて歯切れはとても良く、サクサクと感じるほどですから、一度白飯に乗せてメンマ飯として試して見たいと思うほどです。また薄味仕立てで旨味もナチュラル。素材感の生きる旨さってな感覚です。
 
 
 青菜は小松菜。色鮮やかなのは、πウォーターのおかげか、はたまた仕上げの冷水浸しの効果か。瑞々しさを感じるほどの色映えは、見てて気持ちいいし歯切れもざくりと楽しませてくれます。出汁が滲みつつありますが、仄かな野菜ならではの甘味と清涼感も伝わるので、ちょうど良い箸休め的な役割。いや、それ以上で具材としての存在感もあるかと!。
 
 
 
 
<〆飯> 那須御養卵の卵かけご飯!卵黄の弾力感と味の濃ゆさ!鶏節で旨味追加!味付け少なく卵本来味をじっくり堪能!
 
 実は、裏のサイドメニュー「バラ丼」に激しく心を揺さぶられたのですが、今回はこちら定番の王道飯、「那須御養卵の卵かけご飯」とさせていただきましょう!。こちらの特徴は、ブランド卵を使っているだけでなく、鶏節がかけられていること。鶏肉をどうやって加工すれば、こんなに鰹節らしくなるのかが摩訶不思議てたまらんのだが、旨けりゃそれでいい。
 
 
 テレビCMみたいに、卵黄を箸でつまみ上げてみたかったのですが、途中で破れてしまいました(笑)。私は、卵かけご飯には、卵はあまり卵黄と白身を混ぜ合わせ過ぎない。醤油は混ぜ合わせる前の直注ぎ。と決めております。特に醤油は極力抑え目。卵の味わいだけでできるだけ堪能したいのが流儀です。今回は、それ以上に見合う旨さ!。鶏節の味わいが卵黄と白身に絡んで、醤油+アルファーの旨味。鶏肉と卵で相性が悪いわけなく、絶妙なる相性の旨さですよ!。あまりの旨さに、今度自宅でもやってみるつもり。鰹節とは全く別物の旨さの一体感!。
 
 
 また比較的、ご飯は柔らかめな印象。この方が卵と絡みやすいという感覚でしょうか。麺はカタイのが好き。実はご飯もそんな感じ。だけど、それではお米の甘味が十分に発揮されないんだとか、聞いたことあるような・・・。なるほど、今回のご飯の旨さでそんなことを、急に思い出した次第です。
 
 
 
 
 総じまして「カップ麺も発売!まさに東京代表クラスの醤油そば!未食なら一回食っとこう!ため息クラスの旨さ!」と言う感動の嵐!。土砂降りの雨の中、本当に来た甲斐がありましたぜ。甘味と深みを感じる醤油スープはやはり絶品。食べログ百名店は獲得済ですが、それに収まらない凄みを感じる旨さ。すでに名店だけど、もっと次のステップの飛躍も感じるほどかも。近場にこんな店がある幸せを感じておりまする。有無を言わず激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   飯どきに
   雨の強さに
   ビクつくも
 
 
 
   旨さに惹かれ
   傘をさす哉
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2021/01Visitation49th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉らぁ麺(塩):澄み切る出汁!美しき麺線!艶かしい肉!趣深い薬味!崇高極まる淡麗塩そば感覚が素晴らしい!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/02/04/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/s0H8OILo_w4

<2021.01> 味玉らぁ麺 塩 + チャーシュー盛 ハーフ + アサヒスーパードライ 中瓶


 美味しい拉麺があるお店でもあり、絶品なるお肉のある店。隙なしってなイメージすらある「麺屋 さくら井」ですが、新たな動き2つ。1つは水曜日限定のセカンドブランド「KEN軒」の展開。もう1つはそれに合わせた「釜焼チャーシュー」の登場。おいおい・・・ますますパワフルな展開じゃないか!。いつも水曜日は個人的に本業が忙しくて、ガッツリ業務に精励!思いっきり残業!そして木曜日に休暇調整をして、釜焼チャーシュー狙いでまたまた訪問してまいりました。
 
 
 釜焼チャーシューを味わうなら、「バラ丼(限定裏)」おすすめかと。しかし、前回食ったし、他客がチャーシュー盛りで釜焼肉を旨そうに食ってたことが忘れられず、今回は「チャーシュー盛 ハーフ」を追加さえてもらいましょう。当然休みだからビールも召喚!。
 
 
 
 
<酒と肴> アサヒスーパードライ!+チャーシュー盛り!2種の低温調理鶏豚に加え「釜焼肉」プラスでバージョンアップ!
 
 酒はいつもの、アサヒスーパードライ中瓶!小瓶に抑えようかとも思いましたが50円しか違わないので今回はこちら!。私の中では、最初の一口目が世界一旨いビールではと大袈裟に感じております。喉越しの軽やかな刺激の後に、キレのある苦味が響く旨さ!。それに合わせる肉はハンパなく素晴らしいのです。
 
 
 ハーフ盛とは言え十分な肉迫力。これで250円とは質感とボリュームからお得過ぎる!。特に豚肩ロース肉の蕩けるような柔らかさが素晴らしい。肉屋直伝の細かい包丁裁きもありましょうが、レア度がやや高めで赤身の肉本来味が、実にしっかりと表現されている様子。そこに入り混じる脂身も蕩ける寸前のような状態で、赤身と絡むと脂の甘味も加わるとう感覚です。今回も繰り返しますが、東京トップクラスの拉麺チャーシュー。これだけでも訪問する価値十分にありかと!。
 
 
 そして鶏胸肉もしっとりしており、実にソフトでシルキーな歯応えと舌触り。液が十分に浸されている様なジューシーな柔らかさに、鶏肉特有の淡い滋味が深く、それでいて素材感を高く感じる旨味に溢れると言った感覚。まさに崇高淡麗な旨さと言えましょう。これには柚子胡椒を少しだけネジって食らうと、さらに旨さ爆発!酒がどんどん欲しくなる!いっそのこと冷酒に切り替えようかとすら思えてしまいます。
 
 
 へへへ・・・鶏豚2種の肉の下に、お目当ての「釜焼チャーシュー」があった!2種肉でも完璧なのに、さらにプラスワンの旨さ。豚バラ肉を釜焼したタイプで、2種肉とは全く違った展開。旨さの・・・鬼に金棒状態です。これは水曜日限定ブランド「KEN軒」で食らってから魅了され放しで、チャーシュー盛りに入ってないかなと目論んでおりましたところ、まさにビンゴ!でした。燻しが効いたような香ばしさが絶品。噛み締めると、赤身と脂身が同時に潰れてエキスが口の中に溢れる!香ばしさも味わいに感じるほどに肉エキスとの一体感が素晴らしい!これは絶品!酒にも飯にも合うよ!。
 
 
 
 
<全体> 澄み切る出汁!美しき麺線!艶かしい肉!趣深い薬味!崇高極まる淡麗塩そば感覚が素晴らしい!
 
 おおお!とても優しい色合いが広がる中で淡麗なる美しさが素晴らしい!澄み切る出汁!美しき麺線!艶かしい肉!趣深い薬味!実にプレゼンスを感じさせる逸品と言うか、もはや風格すら覚えてしまいます。さくら井の中でも「ホタテパウダー」が乗っているのが特徴。それでいて魚貝系って言う感じでもなく、鶏と魚介がバランスよく滲んでるのがよく分かる風貌です。スープ表面なんかよく観察するとね・・・そう妄想してしまう。
 
 
 
 
<スープ> 芳醇で穏やかな鶏エキスに乾物の甘味!?優しい塩気の奥に仄かに溶ける貝の余韻!微かに和山椒!?
 
 蘊蓄書きに書いてある通り、穏やかな鶏エキスに乾物の出汁がバランスよく浸透しており、それだけでもかなり崇高なる旨さ!。鶏も大山鶏と名古屋コーチンとあるものの、バランスは時折変化させるんでしょうか・・・淡麗系なのにいつも新鮮に思えるほど飽きが来ないのが秀逸です。そして魚介系。蘊蓄では昆布と節系が明確にされてますが、個人的にはそれ以外も微妙に感じたりするのです。
 
 
 例えば煮干しの甘い風合いは少しくらいは溶けていないのだろうかと。レンゲを沈めるときに感じる表層の膜なんかにも、そんな余韻を受け止めるんだが、基本的に駄舌ゆえに全く自信がないだが・・・。それに微妙に和山椒を感じてこれがまた雅やかな清涼感を与えて実に華やか!。和山椒ラーメンは一時期ハマったテーマで、都内を食いあるたほど好きですが、そこまで強い主張じゃない和山椒。香りだけで味すら覚えるような風合い・・・。
 
 
 そして全体の味に慣れて来たところで、ようやくホタテの出汁感に浸ります。個人的にホタテの味にはどうも鈍感な私でも、時間をかけて味わうと、そのふわっとした明るさを感じさせる貝味がゆっくりと沁みるのが分かるよう。色々と味わいが淡麗の中でもカオスだけど、貝の余韻は少し輪郭が違うかもね・・・。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!汁を吸い込むのに風味が持続!?出汁と一体する旨味と共に香りも感じるストレート細麺!
 
 醤油と塩は同じ麺。煮干は全粒が少し混じり別麺。2種類使い分けるお店ですが、ここも個人的に勝手な妄想なんだが、まるで3種あるようにすら思えるのです。つまり醤油よりも塩の方がより、麺の素地から来る風合いをしっかり伝えるよう。そこが面白くて、醤油→塩→煮干→醤油・・・と、できるだけローテーションをつけて食ってます。
 
 
 塩系だから素直に、ダイレクトに麺の風合いが伝わるのか?。粉の香りの奥に仄かな甘味すら、序盤から感じてしまうかも。決して低加水系でパツパツとしたイメージではないのですが、汁を吸い込み始める中に風合いを感じます。滑りはもちろんナイス!揃った麺線からも分かるように非常に寄り添い易いので汁の持ち上げも素晴らしい!。ズボボボボボーーーっと見栄えの上品さんとは裏腹に多少お下品に音を立てて啜り上げるのが快感!。
 
 
 噛み締めると余計に旨いね・・・着実に塩出汁の中に炭水化物ならではの甘味を伝えます。これはメンマや海苔を巻いたり、巻き込んだりしても、また違った味わいと重ねて甘味を楽しめるので、こちらもまたオススメ!。
 
 
 
 
<チャーシュー> 半レア豚肩ロース!じわじわと淡麗出汁が染み入る味風景の移り変わりが楽しい旨さ!
 
 チャーシュー盛りでも味わったお肉。もう少し語るなら、淡麗なスープに浸して、仄かに肉を上気させるのもオススメです。出汁が浸透するといより濡れると言った表情。熱はゆっくりと伝道しピンク色が微妙に薄まったところで、一気に食らうか、引き上げて退避させるかいたしましょう。
 
 
 出汁が絡んで熱を受ける。それだけでも赤身の肉本来の旨さが上品に感じる。加えて脂部分はより滑らかになり、溶けやすくなって甘味を増すイメージ。仄かな出汁しゃぶ状態の半レア肉がこれまた絶品。目の前にある日本酒の空き瓶などを眺めていると・・・嗚呼、冷酒を欲するよ!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 円やか!且つ濃密!濃ゆくてナチュラルな甘味が上品!那須御養卵旨し!
 
 薄い褐色に染まるが、味わうとまるで白出汁浸透のような円やかさを感じる・・・そんな白身。ぷるんと弾ける質感も楽しい。カプっと噛んでゆっくり力を入れると弾けて味わいます。最初の一口は白身がメインで出汁が浸透した淡白な旨さがいいね。これだけでも酒の肴になりそうな味わい。
 
 
 そして卵黄は濃ゆい!そして甘い!。那須御養卵というブランド卵で、元々味わいが濃ゆいのだと思うけど、濃密さがハンパなくねっとりと絡みつくジュレ状態が素晴らしい!。出汁が浸透した影響もありましょうが、まじで卵黄を甘いと思える味わい。温度感もばっちり!肉も拉麺も崇高だが卵も忘れるべからず。
 
 
 
 
<味変化> ホタテパウダーを溶かして滋味深く!柚子胡椒を溶かして風雅な刺激を楽しむ!
 
 味変化は「ホタテパウダー」。多分貝柱を乾燥させて粉上にしたものと推察。パウダーと言うより細かく粉砕したような粒子で、すぐに汁を吸い込み溶けてなくなる。レンゲの凹みに乗せて確かめながらスープ全体に攪拌しました。やはりこれをすると貝の風合いが活きますね!。早めに溶かして堪能し切るもよし、後半と前半に分けて変化を楽しむのもよしです。
 
 
 そして・・・これは個人的裏技なんだが、柚子胡椒もいい感じ。「チャーシュー盛り」に添えてある柚子胡椒を少し残しておくのがポイントで、それをスープに溶かして味変を楽しみます。だから、ここで塩を食らうときチャーシュー盛りが欠かせなくなる。チャーシュー盛りを添えると酒がないと寂しいので思わず酒も追加する。そんな感じで私の中ではお決まりセットと化しております。淡麗塩系に柚子胡椒を溶かすのは、もはやテッパンの味変化なので詳細は割愛。溶かした味わいは、まさに風雅そのもので刺激が淡く楽しい限り!。
 
 
 
 
<他具材> 見栄え凛々しく歯応え鮮やか!優しい味わいで最適な箸休め感覚!
 
 メンマもキレイ。全体的に凛としており揃った姿が美しい。味わいは優しく歯応えは軽いコリコリ感。繊維質も柔らかくて歯の隙間に挟まる心配もありません。これでメンマご飯にしてみたい妄想もあったりして・・・。また青菜も凛々しくて旨し!。これは緩やかな清涼感があり、歯応えもフレッシュ感を残すよう。噛み締めえて旨い青菜とはこのこと!。
 
 
 
 
 総じまして「美しさの中に様々旨味溢れるパレット状態!崇高極まる淡麗塩そば!」と言う感動の嵐!。基本的にどれ食っても旨い店なんですが、デフォルトに味玉のせるだけでとても華やか!旨味も溢れるって展開が素晴らしくも力強し。まさに崇高極まる塩そばかと。看板メニューの醤油もいいが、塩の旨さも負けてませんよ。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   冬曇に
   しみじみ寒し
   昼下がり
 
 
 
   和む塩そば
   しみじみ旨し
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

2021/01Visitation48th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(醤油):少し淡麗?円やかさアップ!?すっきり感と明るさも出てゴクゴク飲み干せる芳醇醤油!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/01/27/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/fVU-96oU-P8

<2021.01> 特製らぁ麺 醤油 + バラ丼[裏メニュー]

 緊急事態宣言下でも、それほど客が減ってないね・・・。都心へ出る人は減っても郊外に滞在するひとは増えているからか?。私のようなテレワークの方も確実に近隣におられるしね。早めに並ぶより、時間ずらして遅めの方がやっぱり入りやすい様子です。意外と最近、ここで看板メニューの「らぁ麺(醤油)」を夏以来食ってない。久しぶりに特製で食わせてもらいましょう!。そして平日昼で飲めないから、サイドメニューも今回は召喚!。
 
 
 
 
<全体> お?少し麺顔が以前よりすっきり?全体に穏やかさが進み・・・整然な肉と重なりでより美しく進化!?
 
 おおお!何だか気のせいなのか、久しぶりだからなのか、少し雰囲気変わってない?。麺顔のニュアンス変化を覚えますが、どこって明確なところがない?。全体的に以前よりすっきりと感じるのは私だけなのでしょうか?。若干醤油の色合いが明るくも感じるが断定できず。ただチャーシューの表情が以前よりはすっきりとしているのは確かな様子。以前も美しかったが、整形の仕方が凛とした感覚があり、サイズも揃ってエッジが立って、折り重なりが放射状でこれも美しい!。多少の素朴さが抜けてキレイになったという全体的な印象ですが、いかがなんだろう・・・。
 
 
 
 
<スープ> ん?気のせいか少し淡麗?円やかさアップ!?すっきり感と明るさも出てゴクゴク飲み干せる芳醇醤油!
 
 まずはスープを味わうと、やはり少しチューニング変えたかなって思ってしまう。飲みやすい!少しライトになったというかすっきり?淡麗さが増した?そんなイメージです。個人的には乾物の溶け込みイメージがスマートになったような印象で、直接確認したわけではないが、椎茸の風合いが少し抑えられたようなイメージ。しかし単なる引き算とも思えず、節が増えたのかどうかまでは不明。
 
 
 醤油のカエシもすっきり円やかになった印象ですが、なま醤油系のブレンドが変化したのか、ベースストックが変化した影響だけなのか?。それにしても一層ゴクゴクと飲み干せる感覚が、個人的には好印象です!。鶏のエキス感すらスマートに感じるけど、鶏のブランドも変化したのか、それともブレンドを変化させたのか、動物系のコクも明るく感じるのは気のせい?。煮干系は時々変化してるように思えるので、醤油もそんな感じでちょっとづつ変化しているのかもしれませんね・・・。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!整う麺線!スープの余韻変化で麺の風合いダイレクト!咀嚼で感じる汁旨味と麺甘味!
 
 左右に流れてロールする麺線は相変わらず見事な美しさです。ゆっくりと出汁を吸い込んで、香りと甘味を長く感じさせるようで崇高さすら覚える逸品。序盤からクチクチとした歯切れですが、少しハードさがあり、いつも通りに素地の風味を感じさせます。スープがいつもよりスマートななめに、心持ちフレッシュ感アップなイメージ。中盤以降の咀嚼で感じる甘味も同様で、少しダイレクトに甘味を感じるようすです。
 
 
 私はよく海苔を巻き付けて食らうのですが、麺にフレッシュさと甘味が増すと、海苔との相性もまた変わり、海苔もよりよく風味を感じるような錯覚もあり。同じようにメンマ・青菜と対象を広げつつ、具材を巻き込ませて食らうと非常に旨しです。
 
 
 
 
<チャーシュー> サイズ整い美しき!レアっぽさ少し抑え気味の豚肩ロース!ふかふか歯応えの鶏胸肉!噛み締めて出汁染み染みな旨さ!
 
 形がいつもより整形された感がありますが、仕上がりも少し変化?。豚肩ロースは、かなりツヤっぽくも艶めかしい生感覚がある仕上がりだったのが、微妙に熱入りが進んだようなイメージ。少し温もりがあり非常に細かく差す脂が溶け、全体的に甘味を感じさせます。出汁の旨味も含むので、嗚呼・・・この旨さだと冷酒を思わず欲してしまいそう。
 
 
 そしてコンフィを感じさせる鶏胸肉が見事です。まさにふかふか。細かいスキマには出汁が浸透しており、淡泊な鶏肉の滋味が色合い感じるような明るい旨さが滲みます。柚子胡椒を付けて食らうときっと興奮する旨さに昇華しそう。噛み締めて出汁もあはれな旨さ!
 
 
 
 
<他具材> 色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!
 
 これらも何気にさらっとトッピングされてますがかなり上質!。きめ細かい繊維がみっしり終結しとりますが、非常に品やかで柔らかい歯応え!。醤油出汁に通じる旨さも浸透しており、白飯に乗せてめんまご飯にして食らうととても美味そう!。また青菜・・・小松菜と思われますが、単品で立派なお浸しになる上質感!。たっぷりスープを吸わせてくらうと、青さの中に旨味あり。色鮮やか!歯応え柔らか!隅々まで上品さ感じさせるメンマと青菜!
 
 
 
 
<味玉にはずれなし!> 那須御養卵!ふるえる程柔らかき白身!出汁が浸透する卵黄の濃密旨さが見事!
 
 こちらで変形した味玉を見たことがありません。崩れたB級はサービスとして提供してくれることは時々ありますが、柔和で穏やかな色合いとその表情が素敵!。白出汁を連想させる仄かな乳白色です。特に今回はフルフルと柔らかさが絶妙で、まるでミルクプリンのような震えるやわらかさ!。味わいも実に優しい御出汁感ありです。
 
 
 流石ブランド卵!那須御養卵!卵黄の濃密感がハンパなく、出汁が浸透して熟したような鮮烈で濃ゆいオレンジ色が見事です。ジュレ部分は緩く、トロミ部分はネットリしており、スープに浸しても濁ったりしない濃厚さ。まさに舌全体にに絡みつくイメージ。嗚呼、ここでも冷酒で洗い流したい気分にさせる!。やっぱり味玉の旨さはハンパないね!。
 
 
 
 
<〆飯> 裏メニュー「バラ丼」!スモーキーな豚バラブツ切り肉!軽い一味の刺激!甘めの醤油タレ!飯に絡むとレンゲが止まらず!
 
 実はこれを食えたのは偶然。直前の他客が券売機で食券を購入する際、「チャーシューご飯」の券を差し出して「バラご飯あります?」って話しているのを見たから、それに倣って真似しただけ。どうせ平日昼で飲めないので、サイドメニュー食おうと思ってたので、便乗してみたところ、これが配膳されたわけ。これが大正解な旨さ!。
 
 
 この肉は、水曜日限定セカンドブランド「KEN軒」で出されたスモーキー豚バラ肉ではないか!。それをブツ切りにして甘味あるタレと一味をふりかけてある。これがめちゃ旨!豚肉の燻された香ばしさが凄く口の中から鼻腔に広がり、旨さ炸裂!。一味の刺激と甘味ある醤油ダレに、豚の脂身と香ばしさが加わり、一気に白飯に絡まり旨さを伝える!。まさに箸が止まらんとはこのことです(実際はレンゲで食ったが)。後で知ったが、店の公式Twitterでこの日提供しておりました。お出かけの際はご確認したほうがいいかと思います。
 
 
 
 
 総じまして「変わらぬ旨さに変化と進化!緊張感の中に柔らかさも伝わる崇高醤油そば!」と言う感動の嵐!。名作なる逸品でも日々精進と言うか旨味というより凄味を感じるほど。まさに飽きずに通い続けられる名店!。緊急事態宣言下でもそんな感じこの店重宝させてもらってます。ありがたや・・・。三鷹駅北口から10分少々あるくけど辿る価値あり!。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   行列で
   寒さに縮む
   首周り
 
 
 
   期待膨らむ
   極上拉麺
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/12Visitation47th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺:煮干しエキスの泡立ちに肉肉しくも美しきレアチャーシュー!圧巻の特製煮干しここにあり!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/01/01/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/uv4Va2_vL9I

<2020.12> 特製煮干らぁ麺 + 味付き替え玉 + 生卵

 昨年は数えてみたら15回訪問させてもらいました。限られたメニューで何回も食らい続けているわけですが、特に今年はコロナ禍のため遠くへ出かけたりし難かったので、こちらが近くにあるのには本当に有り難かったです。お世話になりました・・・年末にそんな気持ちでまた訪問した次第です。

 最近は土日祝に並ぶ気がしません。2号店ができてから昼だけ営業に絞ったのも影響してるのか、少し行列エグい。因みに平日だと少し開店予定時刻よりも早開けしてくれることがちょくちょくあります。平日11時10分到着で早開け速攻満席。25分後入店、瞬く間に配膳と言う感覚ですー。
 
 
 
 
<全体> 煮干しエキスの泡立ちに肉肉しくも美しきレアチャーシュー!圧巻の特製煮干しここにあり!
 
 醤油・塩・煮干・・・どれも旨いので、今年最後はどれにしようかと迷いましたが、結局最近食べてない煮干をローテーション的に選ばせていただきました。特製と言うことで!。そんな麺顔はこんな感じ。
 
 
 おおお!煮干系なのにどうしてもスープよりもトッピングの肉に目が行くね。近年ラーメントッピングの中で隆盛を極める「低温調理肉」。その仕上がりは色々あれど、レア感が素晴らしいのはこの店かと!。何度もこの板で東京トップクラスと訴え続けております。しかしそれに負けず劣らずのスープの煮干し。ニボニボしていそうでとてもサラサラしてるところが、素朴な煮干しのようで上品に感じる風合いです。平日じゃなかったら日本酒でも合わせたい・・・そんな味わい深い煮干感。
 
 
 
 
<スープ> 上品な片口鰯(背黒)の仄かな苦味にアゴ(トビ魚)の上品な甘味が深く浸透!甘味主体の旨さでスッキリとした味わい!
 
 まずはスープ。もう知ってる味なのに全然飽きません。煮干しの出汁って煮干ブレンドによって、色々と味わいが変わるから非常に面白いジャンルですね。こちらの煮干しの印象は、「苦味と甘さのバランス」と「さっぱりしているけど旨味が濃ゆい」と言う感じです。
 
 
 「苦味」の部分は当然イワシから来るのですが、片口イワシを連想するわかりやすい二ボ感。苦味と言うより香ばしいに近い苦さで、エグ味を感じるものでは決してありません。しかしそれを包むように甘さが忍び寄るのが、アゴ煮干しではないかと。ここは店の蘊蓄から拾いましたが、上品な円やかさはアゴ由来ではないかと。片口(セグロ)とアゴのバランス感が非常に良いのです。
 
 
 とてもさっぱりしとります。なので煮干しをお出汁としても、ゆったりと楽しめる程度の濃度。フレッシュ玉葱も浸透して一層食べ易いです。しかし、スープを少し放置しておくと表層に煮干しエキスの油膜が、薄い湯葉のように広がります。見た目以上に煮干しのエキスは濃ゆいらしく、濃ゆくてもさっぱりと食わせるところがナイス!。結構煮干しテクニシャンだと再認識です。
 
 
 
 
<麺> くっしりとした歯応え!素地の風味と味わいをしっかり伝えるストレート細麺!。アオサに絡まり一層風味高く旨し!
 
 看板メニューは「醤油」。その醤油と塩とは別の麺を使っています。煮干し麺と言えばパツパツ低加水を連想しがちですが、そこまでは行かないものの、少し密度感や潰し込みがあるようでもあり、またスープに負けないような素地の風味高さを感じる麺です。
 
 
 別に芯があると言う風でもないが、中盤までは出汁の浸透を許さないような感覚。プツプツと前歯で千切り、奥歯でくしくしくっしりと噛み締めて、持ち上がった煮干し出汁と麺の風合いを咀嚼して味わうイメージ。時々玉葱を引っかけたりして、諸共潰して食らうと楽しいです。終盤はやっぱり煮干しを浸透し始めますが、多少しなやかになる程度でしょうか。麺としての旨味をとても感じる逸品です。
 
 
 個人的にはアオサが絡むところが好き。煮干し出汁は麺に浸透せず濡れた程度でも、アオサの礒の香りで刺激されるのか、煮干しが生き生きとする感覚。そこを麺で絡めて食べるので、板海苔とはまた違った華やかな広がりが麺に混じります。旨し!。
 
 
 
 
<チャーシュー> 東京随一の低温調理レアチャーシュー!とんかつ屋の包丁テクニックも光り蕩ける肉感!
 
 今まで蘊蓄記載に気が付かなかったのだが、とんかつ屋さんの手法を肉に取り入れているとのこと。だから柔らかいのか?。以前から気づいてはおりまして、何度かこの板でも述べてますが、この豚肩ロースの低温調理肉には、隠し包丁があちこちに入れられており、それもあって非常に蕩けるような柔らかな肉。このことでしょうか?。出汁に漬け込む前もかしらん。
 
 
 今回はラーメントッピングにしましたが、一度騙されたと思ってチャーシュー皿(別皿提供)をお試しあれ。温められた皿の熱が伝わり、細かく差し込んだ脂がゆっくり熱を帯びて全体的に蕩ける旨さ。今回のラーメンの上でも似たような状態を味わえますが、煮干しの旨味も浸透してこれまた旨し!。赤身の肉本来の旨味がダイレクトに伝わりますから激しくオススメ!。
 
 
 この他同様に、鶏胸肉も絶品!。こちらもよく近年ラーメンの上に乗りますが、柔らかいだけでなく、しっとり感覚が高いので、非常に上品な滋味が楽しめます。この中では煮干しの味を一番受ける素材かも。塩スープの場合は、薬味とも反応しますので色々と楽しめるアイテムですね。
 
 
 
 
<メンマ> 歯切れ良さ心地よし!薄出汁の深い浸透でフレッシュさと素材感も生きる味わい!
 
 凛々しい歯応えがするメンマ。それでいてどこか柔らかいイメージ。薄出汁が深く浸透してるけど、全体的にはフレッシュさを感じる仕上がり。コリコリと前歯でかじりつきながら、合間に麺を啜るのも楽しいですねー。密かにこのメンマ・・・白飯にも合いそうだと思っており、いつか腹に余裕があったらメンマ飯風に食らってみたいつもり。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 那須御養卵!薄出汁の均一な浸透美しく濃密なコクとマチュアな甘味の素晴らしき一体感!
 
 綺麗な味玉です。これもきっと那須御養卵。割ってみると卵黄の色合いが濃ゆく、まるでパッションオレンジのような色合い。ジュレとトロトロさが半分半分。理想的です。味わうと味は濃密そのもの。ブランド卵らしいコクの深い素材感もありますし、また薄出汁の深い浸透により、合体してマチュアな感じがするほど甘味が濃ゆい。久々に旨味濃度の高さを知る味玉卵黄です。
 
 
 また白身も美しくて旨い。綺麗に均一に浸っているので、まるでプリンのような仕上がり。白身だけでも味わい深いので、冷酒が進みそう。卵を出汁に浸すときに、たまに下になって押しつぶされて、変形してる味玉も見かけるが、ここでそんな体験は確かなかったな・・・。見栄えも味わいも美しい味玉!素晴らしい!。
 
 
 
 
<味付き替え玉+生卵> 鶏油に絡む麺の旨味!生卵ですき焼き風に!卵かけて汁なし風に!旨さ食べ方自由自在!
 
 煮干らぁ麺を食べたものにだけ許される特権。それが「味付き替え玉」。これに生卵を付けたバージョンもあり、今回はそれをいただきました。替え玉と言っても名称の通り「味つき」。鶏油主体の薄塩ダレ風。満遍なく絡んでますから、そのまま食べることを、私はまずお勧めします。
 
 
 アオサとフライドオニオン、そして玉葱と少し鶏胸肉が入ってます。鶏油のコクと、フライドオニオンの香りと甘味が非常に食欲をそそり、別腹のように入って行きます。また麺の風味がとても強く感じられ、芯を軽く感じる旨さもあり!。
 
 
 続いて卵を溶いて、つけ麺風?すき焼き風?にして食らいます。完全に卵黄と白身をかき混ぜすぎないようにするのがポイント。投入して引き上げると、白身と卵黄がまだらに絡み合うのが旨そう。部分部分で卵のコクが変化するのがたまらなく旨いのです。
 
 
 卵黄が少し減ってきたところで、すき焼き風もやりづらくなったら、逆に卵を麺の方へ投入してしまいましょう。汁なし系に卵を添えたようなスタイルになりますが、これはこれで、麺皿の薬味と生卵がコラボしますので、また違った旨さになります。ちっとも替え玉風にしなかったけど、これが私の中では激しくお勧めな食べ方です。
 
 
 
 
 総じまして「出汁・麺・肉・替え玉・・・全てがゴージャス!極上煮干しそば!昨年食い逃した方はぜひ今年こそ食うべし!」と言う感動の嵐。おそらく、麺屋さくら井には、今年最後の訪問となりましょうが、来年もまた通い続け食らい続けます。今年は飲食店については大変お辛い年になりました。まだコロナもどのように収束するか全く見通せませんが、作る側も食らう側も、今以上に衛生面を心がけて食ビジネスを継続して行きたいものです。来年こそは気兼ねなく旨いものを食える年になって欲しいかと。引き続き、旨い店、頑張ってる店激しく応援!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   年の瀬に
   コロナで憂う
   世の中を
 
 
 
   鬱憤忘る
   煮干の旨さ
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!。

2020/11Visitation46th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(塩):また少し進化!帆立貝柱のエキスとパウダー!上品な鶏旨味と乾物の溶込み!更に和山椒が染みる!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/11/27/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/G9TfAoHyfhU

<2020.11> 特製らぁ麺(塩)麺中盛

 基本的にどれを食っても旨い店。だからこそ悩む。気持ちの整理もつかないままに、券売機へ誘導されたものだから・・・本当にその場その瞬間の思いつきで「特製塩」をチョイス。そして押してから、2回前に同じのを食ってたのを思い出した(汗)。ま、旨いからいいか。いつ来ても旨さを実感!実に飽きない塩そば!なのだから。以前、大盛で苦しかったことを思い出し、今回は中盛で抑えておきましょう!。
 
 
 
 
<全体> もはや絵画のような美しさ!出汁の透明感にレアな肉の迫力!旨さのオーラ流れる麺顔!
 
 おおお!いつ見ても飽きない美しさ!スープは穏やかでキラキラ。肉は艶めかしく旨さで誘い、麺線はゆったりと横並びに揃えられてる。上部には凛々しい海苔と青菜とメンマが配置。そして仕上げに帆立の粉が添えられている。もうこの姿を何度見たことか。まさに旨さのオーラを垂れ流し状態で、気が付くとうっとりしている自分を発見します。
 
 
 
 
<スープ> おお!また少し進化!帆立貝柱のエキスとパウダー!上品な鶏旨味と乾物の溶込み!更に和山椒が染みる!
 
 さてスープ。もう何度も啜り食らいて語り尽くしたかと思えど、旨さワクワクして伝えたい衝動が今回も止まりません。大山鶏に加え名古屋コーチンも加わる鶏出汁。丸鶏の部分は、鶏エキスや鶏油が芳醇に煮出されてると思うのですが、ことの他上品ですっきり。そして優しい味わいで、淡麗というより芳醇。全く負担のない旨さ。
 
 
 そこに魚介系の乾物旨味が非常にバランスよく溶け込んでいます。鶏と魚介のバランスが甲乙つけ難しで、乾物は甘味もしっかりと与えているイメージ。そしてやはりこのスープの特徴は、帆立のエキス。塩ダレにはしっかり帆立エキスが溶け込んでいるようですが、それだけでなく「帆立の粉」がトッピングされ、それを溶かしながら味わうという工夫です。鶏節のようなパウダーに近い感覚だから、さっと溶けやすい。そして味わいをしっかり全体に伝える!。
 
 
 ところが今回はこれだけではなかった!。なんと「和山椒」がすり潰されて淡く溶けているではありませんか!。和山椒のラーメンは、一時期集中的に都内を食べ歩きましたが、それよりはかなり淡い。淡いけど味の輪郭をふわっと付けているような味の展開で、感覚的には和食の雰囲気。ちょっと訪問の間隔を空けただけで、また新たな工夫を溶かしていますね!。うう・・・また進化したイメージ!。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!序盤は素地の風味と甘味を感じる旨さ!終盤の汁を吸いきってからの品やかさと甘味は絶品!中盛以上オススメ!
 
 こちらの麺も好きです。とても白地が美しく映えるストレート細麺。麺線がくっきり見えがちな角細麺です。汁を割と吸い易いタイプと感じてますが、大盛にするとバランスが変化しそうなタイプ。大盛対応もしっかりしてくれてます。
 
 
 別に芯があるわけではないが、序盤は麺の素地の風味と甘味をちゃんと伝えてくれるようなイメージ。湿ったプツプツとした千切る歯応えと、クスクスと潰す感触の合間にそんなことを感じてしまいます。中盤になると汁の浸透が一気に深まるような感覚で食べ続ける・・・。
 
 
 終盤にはしっかりと汁が浸透しきって、微妙にのびた風にも感じますが、そこからがまた旨し。より品やかなこしつきとなり、スベリが最高に気持ちいいじゃないか!。そして出汁との一体した旨味が高まる!。大盛はバランス崩れるから嫌がる店も多いけど、こういった変化も楽しみのうち!。中盛以上を激しくオススメ!。
 
 
 
 
<チャーシュー> ご存知東京屈指の鶏豚2種低温調理肉!そのまま食らうも良し!汁を吸わせても良し!
 
 これもこの店の看板アイテム。東京トップクラスのチャーシューと言えましょう!。低温調理系では右に出るのはあるのか?ないのか?。全体に優しく熱が通っているようでもあり、生の感覚がありありな豚肩ロース肉。下味と肉本来の味わい。それに脂身の蕩ける甘味が最高の柔らかさです。舌の熱で溶けるのではと思うほどの食感。これには隠し包丁も入ってるのを私はいつも見逃しません。
 
 
 また同様に鶏胸肉のコンフィっぽいチャーシューですが、パフパフな弾力み魅力的ですが、品やかに蕩けてシルキーとすら覚える肉感触。ここに少しスープが浸透して更に旨しです。いくらでも無限大に食えると思う!。
 
 
 そして今回は、仕上げに降りかかった和山椒の粉が、少し肉にも舞い降りて・・・その風合いも混じる旨さ!。チャーシュー皿で柚子胡椒が付くのですが、これとはまた違う、軽やかでも風雅なる刺激が肉味に溶けるのが最高!。嗚呼、肉も進化したのかと思ってしまう。特製で肉増しにしといて本当に良かった!。
 
 
 
 
<他具材> 歯応え凛々しい青菜とメンマ!清涼感と円やかな出汁の旨さを同時に堪能!
 
 これもいつものアイテム。青菜(小松菜)と細切りメンマが実に凛々しい食感を楽しませてくれます。同時に青菜は清涼感を運び、メンマは浸透した出汁の円やかさと、素材感を上手く合わせた味わい。これを食らうとやっぱり酒が欲しくなる・・・。やはり、いい店ほど休日に来るべきである!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 白身は出汁の風味で優しい旨さ!卵黄は凝縮すら覚える旨味の密集!優しさに濃密感あり!
 
 こちらも語り尽くしたアイテムですが、実は出汁はかなり深い浸透ですが、見た目は淡泊だし、味わいに濃ゆいと感じさせる部分は低め。なのに味わい深い。白身は薄っすらと染まっており、それだけでも味わえる円やかな風合い。
 
 
 そして卵黄は、玉子本来のフレッシュさもあるようでもあり、出汁と一体化したマチュアな甘みもあり、不思議な濃密さあり。スープの塩気とも相性が良い為、少し沈めて味わいを足してもナイスです。これはご飯や麺と絡めるより、単体の味わいをダイレクトに楽しみたいですねー・・・・。嗚呼、やっぱり味玉の旨さにハズレなし!。
 
 
 
 
 総じまして「最高レベルにあり続ける飽くなき探求心と向上心!いつ来ても旨さを実感!実に飽きない塩そば!」と言う感動!。少しづつ、どこか薄っすらと進化が加わり、いつも新鮮に楽しめる一方で、気が付けば以前よりもかなり旨くなってるパターンか?。かなりの人気店ですので、週末は混雑必須。秋の穏やかな日にのんびりと並んでみてはいかがでしょう?。秋グルメのひとつにいかがでしょう?激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   小春日に
   淡く包まれ
   並びつつ
 
 
 
   出汁の香も
   優しく包み
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/10Visitation45th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

【10月限定】 特製つけ麺(醤油):そのままでも飲み干せる円やかさ芳醇なる鶏醤油仕立て!食らうほどに昆布水が溶ける!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/10/03/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/LuO6Vxfmy0c

<2020.10> 特製つけ麺(醤油)中盛

 平日だと大体余裕で一巡目ゲットできるのに・・・秋になって気候がいいからか?。いえいえ、実はお店公式Twitterで、10月に限って「つけ麺」を提供するとのことで、その影響でしょう。醤油・塩・煮干・・・どれでも対応しますとのことです。やはり思惑通りで、一巡目に限らず、つけ麺率が5割弱と言ったところか?。これだと昆布水切れで後半が心配になりますね・・・。
 
 
 
 
<全体> まぎれもなく「さくら井」の全体プレゼンス!「健やか」なる麺の雰囲気もまた楽しき哉!
  
 おおお!初めてなのにやっぱり馴染みある麺顔!人気No.1メニュー「らぁ麺(醤油)」をそのまま移し替えたような質感だから。つけダレの色合いは言わずもがな。そして特製の肉は別盛対応になっており、これも人気サイドメニュー「チャーシュー盛」を彷彿。しかし、他の馴染みも入り交り、のほほーんと考えを巡らしていたら、「健やか@JR三鷹」にも通じる部分があるね。例えば、雪塩を合わせる食べ方指南とか、そして昆布水に浸るとか、更に細麺のローリングした盛り付けはかなり意識してるんじゃないかな?。両店ともご店主は交流あるみたいだし、お互い切磋琢磨した崇高つけ麺と考えると、かなり旨さに期待が高まってしまいます。
 
 
 
<つけダレ> 多少オイリーに傾きつつ・・・そのままでも飲み干せる円やかさ芳醇なる鶏醤油仕立て!食らうほどに昆布水が溶ける!
 
 最近、ベース変更した名古屋コーチンの鶏エキス。それにぴったりと相性よい「なま醤油」の円やかなカエシの広がり!結びつき?。色合いは深いブラウンで濃口醤油を想像させますが、やさしい味わいもあって「なま醤油」「生揚げ醤油」の感覚が豊かです。 


 やはり最初の一口めは、鶏の旨味の明るさが相変わらず!。汁系よりもややオイリーさがあるように感じ取れ、一層コク深く感じられますが、つけダレ特有の味の濃ゆさ、塩っぺーと言う強いエッジングやパンチはありません。旨味だけが濃密と言った味風景。バターのような動物系の妖艶さも低く、淡麗醤油が濃ゆいという雰囲気でしょうか。まさに、そのままでも飲み干せる円やかさ芳醇なる鶏醤油仕立て!


 当然ながら、魚介もバランスよく深く溶けているので落ち着きもいいね。こちらの味も濃ゆくなってるのでしょうか?。節系・煮干し系・昆布等、カオスなまでに仕上がってるようなイメージ。そして更に、食べ進めるうちに、いつもは次第に麺の風合いが溶けて甘味を増すところですが・・・今回は昆布水がこれに加わる。麺を食えば、浸せば浸すほどに昆布水が溶けるので、更に濃密な円やかさを増す!。これが昆布水つけ麺の迫力ってやつですね!。都内で数々食っておりますが、やっぱりこれは飽きない旨さ!。
 
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!昆布水まとわりつつも小麦の風合い!シンプルに雪塩と食えば甘味あり!ややハードさ残すクッシリ歯応えなストレート細麺!
 
 「健やか」さんのような、美しく整ったローリング。麺は汁系と変更なしなのか?。見た目に違いは不明ですが、歯応え等の完食はまるで別です。冷水で引き締められたのもありましょうが、非常にクシクシとした風合いが高く、カタ麺主義な私の心にヒットするもの。そして食べ方蘊蓄に従い、そのままで昆布水だけの味で食らうと、嗚呼・・・麺の素地風味がふわっと鼻腔も駆け巡ります。昆布水まとわりつつも小麦の風合い!。素晴らしい!。
 
 
 これにとどまらず、雪塩をかけても楽しみます。昆布水の円やかでも淡泊な味わいがキュッと塩気で旨味が立つ。そこに麺の小麦本来の旨味を合わせて食らうと・・・嗚呼、もう何も他に味がいらない??と思えるほど、麺自体に甘味すら覚える味わいです。ううう・・・塩をもっとくれ!。しかしそれではつけ麺が成立せんか・・・。
 
 
 今回は欲張って「中盛」にしたため、麺がよく絡み少し重い上に昆布水でスベルから、割りばしでもちょっと苦労するかも。しかし、つけダレに浸すとこれまた明るい旨味で楽しく啜れる。やはり醤油は天才だな・・・カエシ自体が出汁の一部となり麺に染み入る旨さが格別。そこには鶏エキスや他のエキスも溶けているから、麺の旨さは指数曲線のように頭の中で爆発してゆくようですよー。
 
 
 
 
<チャーシュー> さくら井と言えば名物!低温調理の鶏豚チャーシュー!そのままで旨し!つけダレに泳がしたり塩に絡めたり!ミラクル肉味!
 
 もう過去レビューで散々語り尽くした感がしますが・・・、東京トップくらすの低温調理チャーシューがここにある。言われてなくともそのままでまず食らう。均一に端から端、中心部分までしっとり感が止まらない、豚肩ロース肉。そして鶏胸肉はシンプルに見えて、結構旨味あって滋味深い味わい。ちくしょう!ここで平日だから、これらをアテにして酒が飲めないのが、拷問にも思えてくるよ・・・。
 
 
 へへへ・・・せっかくだから、つけダレにも浸し泳がせても食ってみよう。醤油出汁の雰囲気が混じるのもいいが、微妙に昆布水のエキスもキャッチするから、またいつもとは少し違った味風景もいいね!。次々と泳がせては、いつもと雰囲気違った味わいも堪能!。
 
 
 更に、雪塩が少し余っていたから、そいつにもつけたりしても味わいます。うう・・・これも捨てがたいね。麺でも相当旨く食わせるのだから、肉だとまた旨さのパワーが違って感じられる。肉は塩コショウでシンプルに食うのが旨い・・・というステーキみたいな考え方もありなむかと!。いろいろ遊びなら食える肉展開も可能なので、激しくオススメ!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 最高にプルプルした柔らかさ!出汁が深く染まり濃密卵黄の甘味がナチュラル!

 いつもの旨さ炸裂!。今回も白身がプルプルと震えて、卵黄はしっとりしてトロトロさが残るレベル。色合いは深いオレンジ色で、出汁がしっかり浸透しおります。均一に染まるので丁寧さも伝わるかと。いつもながら卵本来の味わいもしっかり残しつつ、しっとりとした食感です。

 これもつけダレに浸したりして食いました。卵黄のネットリ感に出汁の旨味が加わってより濃密な旨味へ。更に出汁の味で完熟したような甘味はチラチラと舌の上で広がるか。まさにナチュラルに味玉を堪能という感覚がいいね。旨し!。嗚呼、やっぱり味玉の味わいにはハズレなしだね!。
 
 
 
 
<昆布水割り> 他の魚介エキスが溶けないピュア昆布エキス!つけダレのカオスな旨さを更に高めるのだ!
 
 さてこの昆布水。個人的には濃厚トロトロ感あるものの、ピュアな昆布ってな感じでわりとスッキリした旨味と感じました。節系など他の魚介の旨味を溶かし込んでいないといか、かなりそれらが低めという印象で、昆布の旨味がストレート(当たり前な話なんだが)。なのでつけダレとの一体感で、味がかぶるような印象もなく、純粋に旨味が深まり高まったという感覚。
 
 
 また昆布水の場合は、つけダレの温度が低くなってもそのままで楽しめるのがいいね。温めなおすつけダレは王道の旨さなんだけど、低い温度で昆布エキスの旨味を含んで堪能というのも、大人びた味わいかと!。完璧なフィニッシュでした。残った昆布水が濃ゆいので、入れただけではつけダレに混じりあわず分離したままだったりしてね・・・。
 
 
 
 
 
 総じまして「濃密円やかな旨さ!まさに中秋の和やかさにピッタリ!芳醇つけそば!新たな名物なる予感!」と言う感動!。まさに、この秋にしかない旨さで提供は10月末まで。醤油・塩・煮干と3種理対応してくれますので、一度ならず二度三度と飽きずに楽しめます。JR三鷹駅から少しばかり歩くけど、この旨さを知れば何の苦労とも思わないはず。東京トップクラスの醤油そばのつけ麺バージョン!秋のグルメ活動の一環に加えてみてはいかが?。激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

 
   突き抜ける
   空が眩しき
   神無月
 
 

   旨味突き抜く
   汁が眩しき
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/09Visitation44th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(塩):淡麗さの中に肉増迫力のゴージャス感!東京トップクラスの崇高塩そば!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/09/12/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/DPx20Pdbq4g

<2020.09> 特製らぁ麺(塩)麺大盛

 在宅ワークでも超忙しいという、これまでに無かった経験。嫁さんも仕事で大変そうだし、昨夜の晩飯を食い尽くしたオレとしては、何か作っといてとも言いづらい・・・。ま、あんたいつでも気軽にラーメンでしょ・・・ってな感じですしね。でも適当なラーメンより、やっぱり気分が凹んでいる時ほど、良いラーメンを食って気分を盛り上げたいものです。へへへ・・・そんな時は、やっぱり「麺屋 さくら井」ですよ!。暑くても徒歩でなんとか行ける距離にあるってのが、何とも幸運!。
 
 
 
 
<全体> 淡麗さの中に肉増迫力のゴージャス感!更に麺2玉のボリュームアップでガッツリさも滲む!東京トップクラスの崇高塩そば!
 
 さてさて、久しぶりの塩だ!確かベースのスープが少しアレンジ変わって以来の塩だから、気持ちも何だか新鮮!。表情に出ないようにワクワクしてたら、突然ご店主が「大盛でホントいいんですか!?」って尋ねて来たよ。これまで一度も無かったので、間違って食券買われたのかと・・・と心配だった様子。よく覚えてるのねぇ〜・・・って感心してたら、流れよく調理と配膳が進みました。それがこんな麺顔!。
 
 
 おおお!見慣れているとは言え、分かっていても毎回、この肉迫力には圧倒です。温かみのある低温調理肉。都内でありそうで滅多に腑に落ちるものには、お目にかかれない逸品です。まず一瞬で美しさを感じる一方で、肉迫力も感じる!。そして帆立パウダーが端にのしかかるのだが、ゆっくりスープにも溶けてゆく。そのスープは、煌めきと霞んだ穏やかさにはエキス感がありありで、麺線を透かしながらしなやかに流れを表す。トッピングも含めてどれもレベルがどれも高くて、食らう前に唸るばかり。そして今日も鷹の爪トッピングが旨さの何かを企ててるような存在感。隙がないどころか、旨さで迫ってくるって感覚だね。
 
 
 
 
<スープ> 名古屋コーチンのエキスで華やかさ増す!?併せて乾物系の旨味が円やかに溶けて・・・更に帆立粉の海の節感覚で旨さの深みにハマる!
 
 以前のイメージだと、清湯系で明るい鶏ガラ系であるものの、魚介利かせて落ち着く深みを与えるか・・・ってイメージ。日によってブレンドも変化させてるようですが、相変わらずナイスなはず。頭で分かった旨さであっても、嗚呼やっぱり毎回ひと口啜ると、旨さ新鮮な体験なのです。特に今回に至っては、鶏を名古屋コーチンに変えたらしいですから、思わずそっちの方へ意識を高めて味わいますが・・・、どっちも旨いから比較が難しいね、駄舌な私ならば。しかし、鶏油の雰囲気はより分かりやすく感じたし、淡麗な塩と言うイメージよりは、少し豊潤な方へシフトした気分で味わえました。
 
 
 一方でやっぱり、昆布等の乾物系の滋味が深い。毎度しつこく言うが、煮干ではなく節系の風味良さに意識が持っていかれてしまう。そんな単純なものではないとは思うが、やっぱり全体のバランス良くて「ほのかな明るさ」「落ち着くしっとり感」も「明るい鶏旨味」と合間って旨いと思えるのです。
 
 
 そして忘れた頃に、帆立の出汁感がほんのりとプラスされる。トッピングに微妙に白く細かく削ったような物体が乗るが、それが帆立の自家製パウダーとのことです。蘊蓄によると他にも鯛も入ってるそう。本当に駄舌なオレは、鳥節と勘違いしてたんだが(爆)、旨味アミノ酸が似てるんじゃないかと実は思ってる。
 
 
 また今回は麺大盛!2玉としたことから、麺の風合いがこれまで食って来た中では最高レベルで溶けていたのだった!。スープの味に非常に分かりやすく麺の風味が感じられるので、炭水化物が糊化したような旨味が溶けていた模様。このため後半はやや霞がかかるように白濁するが、これも香味油と一体化して旨さを高めます。麺量でスープの感じ方もかなり違うのね。再認識いたしました。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺!清らかさすら思う白地のストレート細麺!汁を吸い込んでしなやかな腰付き!2玉の終盤でも出汁が浸透して甘味と風味を淡く残す崇高な旨さ!
 
 ちゃんと書いてあること読めと自分を嗤う。並盛140g、中盛190g、大盛280g。大盛は2玉。まさかこんな崇高な塩そばで、永福町系みたいな所業をやらかすとは考えてませんでした。300g限界説の中には入ってるので食い切れると言う自信はあったんだが・・・。冒頭でご店主が心配になった心遣いが、改めて嬉しく思う次第。
 
 
 とは言えその麺は相変わらず、非常にお上品な風合い。とても白くて滑らかで、まるで漆喰のような質感が、延々と続くと言った麺風景です。加水はそこそこ高めに感じるが、面白いほどに風合いがしっかりと残り、汁を吸い込みまくってもダレた感覚は一切ございません。だから2玉でも最後まで美味しくいただけるのだった!。また腰つきがしなやかな分、麺が寄り添って、汁の持ち上げも素晴らしいし、麺が多い分汁持ち上げの力もハンパない!。最後まで大量の甘味と風味が滲む崇高な旨さです!
 
 
 終盤はボリュームが多いため、微妙に一色の味わいを感じましたが、具材と絡めて食らうと明るく味が生えます。薬味ネギを絡めてたり、例によって海苔を巻き込んだり。そうするとまた麺の風合いが移って別の旨味がます気分。一体感この上なしな旨さです。本当に飽きない味わいだわー。
 
 
 
 
<チャーシュー> 最高レベル肉のロイヤルストレートフラッシュ!レアな肉感と汁をほのかに吸い込む肉感覚を存分に楽しめ!平日これで酒飲めないのだけが辛い!
 
 これまで散々語ってきた、この店のチャーシューの旨さ。温かみを感じるレア肉が実に素晴らしい!。麺の茹で釜の熱を利用して、丼を温めるなどはよくある風景。それと同様に別皿で出すチャーシューの皿も同様な対応です。加えて注文の状況と先読みした生産プロセスで、レア肉も温めるタイミングを見計らっているような・・・。ここは肉の質感と味つけのみならず、準備と提供のタイミングが絶妙と感じており、味以外にも旨さの要素が絡んでますな。
 
 
 さて塩スープに浸されたレアチャーシュー。改めてうまい!と感じたね!。醤油と煮干を蔑ろにしたわけじゃないが、肉の旨味・肉の脂って塩のほうがシンプルに響くのか。別に塩とは言っても、鶏エキスと節の成分が溶けてるわけだから、純粋に塩味なわけじゃない。しかし、塩スープに浮かぶ肉!塩スープが浸透する肉!そのまま熱を帯びてゆく肉!それらが素晴らしくうまい!。なんでこの瞬間に酒がないのかが悔しすぎる旨さ!。
 
 
 肩ロース中心で語ったが、鶏胸肉がこれまたいい・・・・。折り曲げると蛇腹のように繊維が割れてバクッと割れた部分に塩スープが深く浸透!。これを箸で摘み上げて奥歯へダイレクトに運んで噛み締めると、肉汁と出汁が洪水のように溢れ出て・・・・もう既に、あるある探検隊の西川気分ですよ!
 
 
 
 
<他具材> 凛々しいバイプレイヤー!汁を含んでより凛々しいメンマ!丁寧な仕事ぶりの青菜が塩出汁にベストマッチ!
 
 メンマが旨し!。まず凛々しい姿と歯応えが素晴らしい!そして出汁を吸って煌めく旨さ!。浮いた唐辛子の欠片をあえて絡めるのがポイントで、その味がまた旨し。このメンマをたくさん白飯に乗せて食らうのが夢!。ぜひ新たなサイドメニューに「めんま ご飯」を加えて欲しいのだが、そんな変態的発想をしてしまいます(でもマジでありだと思うんだけどなぁ・・・)。
 
 
 そして青菜がいつもいい色してるね!小ぶりだが丁寧。色鮮やかで仕事の丁寧さも伺えると言うもの。茎のシャキッとした部分にいつも清涼を感じるし。塩味スープにまた合う!。この青菜だけでも酒のアテに十分になる!旨し!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 濃密なコク旨味を醸し出すパッションオレンジなる卵黄旨し!塩ダレ風に感じるフレッシュ旨味とマチュアな甘味がナイス!
 
 きっと名古屋コーチンの味玉。見るだけで濃厚なる旨さを伝えるパッションオレンジが実に鮮やか!。塩味玉に近いとは思うのですが、それらしい素材生かしたフレッシュ旨みもあり!。そして出汁と融合したマチュアな甘味が表現されてますよ!。
 
 
 卵黄が美しく感じるねっとりした表情。崩れると出汁に溶け出しそうに見えるが、そんなことはない。出汁を濁しません。ほんのり温もりと塩気が加わると、同じ味玉でも微妙に味のニュアンスが違って感じるよね・・・どっちも捨てがたい旨さだけど。嗚呼、やっぱり味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
 総じまして「淡麗!華やか!しとやかさ・・・トップクラスの崇高塩そばをボリュームMAXで食らうも痛快!旨さノーリミッター!」と言う感動!。今回は、淡麗な出汁!華やかで豊潤な具材!それを2玉の麺で食らわせてもらいましたが、崇高なる旨さだけをガッツリ楽しめたのは喜び!。また、少しづつ変化あるのも感じ取れてそこもまた食らった価値ありと満足!。地道に進化を感じました。行列してでも食う店と今更実感しますね。王道なら1号店!変わりメニューなら2号店!そんな棲み分けも上手くできてると思う。益々発展を確信する味わい・・・J R三鷹駅から少し歩いて並ぶけど、東京のラーメンファンなら一度は食って欲しい味!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   崇高で
   煌く旨さ
   塩らぁ麺
 
 
 
   大盛食らって
   旨さに溺れる
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/08Visitation43th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

らぁ麺(醤油):淡麗系醤そばのアイコンのような存在感!整然な麺顔に優しい醤油ブラウンがイキイキ映える!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/08/29/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/D8g3w5YyEGw

<2020.08> らぁ麺 醤油 + チャーシューご飯

 Zoom会議も延びてしまって、結局正午過ぎ。嗚呼、近場で食らうしかないが・・・へへへ、近くには名店があるのです。ちょっと散歩気分で、「麺屋 さくら井」へ。チャリは置くと迷惑になるので、徒歩で行くのですが、いい店が近くにある喜びが実に気分いいです。基本的に行列店ですが、月曜日は比較的少なめなイメージ。この日は、店軒先の日陰にすっぽりと収まる程度の並び。ランチタイムピークとしては、超ラッキーの少なさです。
 
 
 
 
<全体> 淡麗系醤そばのアイコンのような存在感!整然な麺顔に優しい醤油ブラウンがイキイキ映える!
 
 おおお!久しぶりのデフォルト麺顔!今風の淡麗醤油を全面に表す落ち着き感!その存在感が堂々としているために、まるでアイコンのようにも感じますな!。醤油の透明感と霞が半々の琥珀ブラウンには、艶やかのようでもどこか優しいエキス感があり!一方で整った麺線の表情で全体的に凛とした雰囲気が醸し出され、海苔・メンマ・青菜などもが気持ちよく見えるね。そして半レアチャーシューだけは・・・とても艶かしく誘うばかり。。
 
 
 
 
<スープ> バージョンアップで旨味度アップ!名古屋コーチンベースの豊潤なコク!明るい醤油のエッジングに魚介の旨味も濃密に溶け込む!
 
 すっかり忘れていたのですが、ベースのスープを少し変更したとのこと。名古屋コーチン主体に変更したとかで、だったら以前は何だったのかと店のウンチク書きを確認すると大山鶏だったのだろう。外待ちで暇だったあから、店の公式Twitterを眺め返したが、それに合わせて微妙に醤油も変化させているのだとか。うう・・・いつまでも胡坐をかくことなく、味の追求心!美食への邁進が素晴らしきでございます。 
 
 
 まず最初の一口めは、鶏の旨味の明るさに魅了!。パンチがあるタイプとはまた違って、旨味の出方が濃密と言った感覚。故に鶏油の雰囲気も感じるが、バターのような濃密感とはほど遠いかと。淡麗醤油の域はしっかりとキープした感じです。一方で「醤油の円やかさ」にも魅了。塩気とは感じず、滑らかな生揚げ醤油の軽やかで明るいニュアンスを伝えるようです。これも鶏エキスとよく馴染んで一体感が素晴らしい。その風合いは醤油だけでも出汁かと思えるほどに柔らかですねー。
 
 
 そしてやっぱり魚介の落ち着きがいい。落ち着きというより、鶏エキスが少し強くでてるために、こちらの味も濃ゆくなってるのか?。水鶏系とは明らかに違う、魚介ならではのしっとり感すら覚える旨味です。節系・煮干し系・昆布等、カオスなまでに仕上がってるようなイメージ。そして更に、食べ進めるうちに、次第に麺の風合いもスープに溶け出して、一層円やかさを増すのです。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:いつまでも続く鼻腔を抜けるふわっとした小麦の風合い!次第にゆっくり浸透した出汁が麺の風合いと一体化し甘味がプラス!
 
 食い進めていくうちに色々と味風景を楽しませてくれる。序盤は出汁との交わりぬれる程度の風合い。中盤以降は、出汁との一体感!汁を吸い切るまでは麺の風味をほのかに残します。別に芯があるわけでもないが、麺の素地は湿った感覚で、出汁の旨味と麺の風味の混じったところを咀嚼で一体化してゆく・・・噛み締めると甘味すら覚えます。
 
 
 中盤以降は、じっとりと芯まで出汁浸透した旨さ。細麺だけど適温なため一切だれたニュアンスはなし。湿って出汁に染まり切った炭水化物は、旨さの次元が変わったようにとても深く楽しめます。このあたりはうどん・そばには強烈に感じられない部分で、私が執着する部分。しっかり出汁と一体化した旨味で箸はノンストップ状態!
 
 
 そして今回もやらかしてしまう。海苔で麺を巻き込み、磯風味も交えて食らう。汁に浸しても溶けない肉厚タイプの海苔。風合いが強めなのでそのまま食らっても良いが、いい麺といい海苔で合わせて食らうのが好きです。できれば青葱も含めて見ると余計に旨しでしょう!。麺はいろんなバリエーションで食えるからいいね。
 
 
 
 
<チャーシュー> 半レアをそのまま食らうのも良し!ゆったりと出汁と絡ませ・・・熱と旨味をプラスさせて食らうも良し!
 
 汁に浸った半レア肉がいいね!。手切り感がありありと見えて、そんな形状すら旨く感じてしまいます。そしてスープと麺の上にあることでちょっと熱を帯びがちになり、ますます脂身が蕩けてその旨さが引き出された状態。スープの味も少しばかり移り込むから、そのまま食らうより、ちょっと違った味わいと感触になるみたい。
 
 
 スープをゆっくり吸い込みながら・・・脂が蕩けて緩くなる肉片が旨し!ここでも少しばかり、薬味の青ネギを乗せて巻き込んだりしても旨さの演出が面白いです。甘噛みしていると、無意識でゆっくり肉を咀嚼してしまう私。噛み締めたところで溢れ出る旨味が格別過ぎて、両顎の唾液線が破裂しそうなほど、垂れ流します。やはり特製でも良かったかと、この時少し後悔。やはりこの店のチャーシューは東京トップクラス!旨さ間違いなし!。
 
 
 
 
<他具材> 実に凛として隙のない脇役!歯応えと風味が楽しいコリコリめんま !フレッシュな苦味がザクリとした歯応えが楽しい青菜!
 
 脇役がすでにカッコいい!。気に入ってます!。スープと麺と肉も迫力満載ですが、凛とした存在感がいい。そして、メンマがコリコリとしつつ味わいがいい!。更に、青菜も鮮やかな色合いで処理がいい!。海苔も溶け出したりせず肉厚で風味がいい!。なので脇役が十分な仕事をしているので、この一杯に隙はなしなのです。
 
 
 なので次回はこのメンマも酒のアテとして食らおうと考えていたはずなのに・・・平日だからまた企画倒れ。早く来週末が来ないかとワクワクしてしまうが・・・このご時世に申し訳なし。地元徒歩圏のお楽しみ延長なのであしからず。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 感謝の崩れ味玉サービス!フルフルと柔らかく震える白身も旨味あり!卵黄は全体がねっとりと絡む旨味の濃密感!
 
 へへへ・・・崩れた味玉をサービスしてくれました。常連の特権!えへん!お肉の真下に隠れて存在しておりました。味わいは完全品と一緒ですからねー!。同じように、薄くて品のある甘味の出汁加減が素晴らしい。深く浸透してるのがわかります。そして少しぷるん!とした柔らかめの仕上がり。
 
 
 白身は出汁に染まって淡白な旨みを醸し出すのがいいね。そして卵黄が全体的にまるで均一のようにねっとり感ありあり。その全体のペースト感が滑らかでコク深い味わいです。出汁の甘味と卵黄のコクがしっかりと一体化しており、その味わいは優しくてマチュアな広がり。これを更に、少しスープに浸したりして、旨味を更に追加させて食らうのも旨し!。嗚呼・・・これも絶品なる味玉だわ。やっぱり分かっていたとは言え、味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
<チャーシューご飯> 東京トップクラスのチャーシューが一面に集結!肉の旨味を胡椒と軽い酸味でさっぱり味わう!箸が止まらぬ!
 
 先日は「豚ユッケ風ご飯」と言うのを食し、これがメチャ旨かったのですが、もう一つ「チャーシューご飯」と言うのがありまして、名物サイドメニューが二つあります。全面に極上のチャーシューが敷き詰められているのは同様ですが、違いはユッケ風は「卵黄と醤油ダレ」がベースなのに対して、チャーシュー丼は「ペッパーと塩ダレ」なのです。
 
 
 豚肩ロースと鶏胸肉を、食べやすいように小さめなブロックカットにしてあります。鶏胸肉はわかりやすいのですが、豚の方は肩ロースの複雑な部分がランダムに入り乱れるので、赤身多めと脂身多めが入り混じる感覚。よって、まるで3種の肉が盛られているのかと錯覚してしまいます。ここに大胆にペッパーが振られているが、それがまるで小さいサイコロステーキを食っているような気分にさせて異様に旨い!。思わず白飯を欲してしまう。白飯の方には塩ダレが垂れている感覚で、その塩味と肉と白飯が更に旨さを高めます。
 
 
 そして舌の熱と咀嚼で再び脂が蕩けるスピードがアップ。口の中・・・糖質と脂の塊なんでしょうが、数秒数分程度・・・寿命が縮まろうと悔いなし!食いたし!。それだけじゃまだ終わらない。この塩ダレには酸味が含まれており、しかもどこかフルーティー。レモン汁なのか??。この酸味が、ペッパー感と塩ダレ感を更に高めて、箸で食うのが焦ったくなるほど、旨さが止まらない。箸からレンゲに持ち替えて、あとは一気にかきこみます!。嗚呼・・・楽しみが尽きぬ。
 
 
 
 
 総じまして「立ち止まることを知らない旨さ!安定なれど日々進化!コロナ猛暑も心落ち着く崇高醤油そば!」と言う感動!。この日は結局、ほぼ一日仕事漬け。されどそんな1日でも、本当にいいもん食えたと言うことだけで充実感ハンパなし。コロナ禍以降は、いつも身近なラー活動になってしまってますが、このお店が近くにあることが何よりも救い。お店の応援も兼ねて、また訪問したいと思いますが、2号店へもまた顔を出さねば!。ともあれ、東京トップクラスの醤油ラーメンならここ間違いなしですので、三鷹・武蔵野に何か用事があった時には、お立ち寄りをオススメです。もちろん、地元の方々にも激しくオススメ!。旨し!なので・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   コロナ禍も
   日々研鑽を
   積み重ね
 
 
 
   映える旨さに
   明日への希望
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/07Visitation42th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

煮干らぁ麺:豊潤な煮干の甘味展開!軽やかな苦味に青さが溶ける!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/07/15/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/2-a4lubSQWs

<2020.07> 特製煮干らぁ麺 + 味付き替え玉 + 生卵

 こちら8月上旬に2号店オープンに向け、7月15日からしばらく準備休業期間に入るとのこと!。食えるうちに食っとけと慌てて訪問いたしました!。さすがに、平日で鬱陶しい天候ならエグい行列発生せず。何と6名と言う待ち客の少なさに驚きです。その直後にドドドっと隊列がやってきましたから、非常にラッキー。そして・・・今更ですが、この店って回転が以前より良くなってる気がするんだけど(笑)。3名体制も練度が上がるって感じでしょうか?。本当に10分少々で入店と言う有り難さです。
 
 
 
 
<全体> やっぱ特製だね!いい肉達に囲まれ柔らかく濁る豊潤煮干出汁!激しく旨そうである!
 
 おおお!何と言うお上品な煮干感!久しぶりでもないが茶濁に微妙な深緑が滲むような雰囲気。表層に煮干の泡立ちとその欠片が漂ってるが、上質なる気品を感じてしまう落ち着きがいいね。あおさも大胆に振ってあり、岩海苔よりも香りがやっぱり繊細!。いつもの艶かしい肉ピンクは存在感を増しており、やっぱり「麺屋さくら井」と言う繊細煮干の風格がある。そんなところが唯一無二な煮干麺と激しく感じる由縁です!。
 
 
 
 
<スープ> 泡立ちありながらエグミを抑える!そして豊潤な煮干の甘味展開!軽やかな苦味に青さが溶ける!
 
 これは軽やかな甘味を感じさせる香りで、煮干しの嫌味なところが本当に見つからない。更に食い進めて汁が攪拌されてゆくほどに、あおさの香もプラスされて実に旨いコンビネーションです。煮干麺といえば、塩気やニボ感をガッツリと受け止める!そして玉葱等のフレッシュさで中和するイメージもありますが・・・玉ねぎの甘さが、また煮干しの甘さとあおさの香りに寄り添い高める感覚・・・薬味との調和が素晴らしい。
 
 
 極度にエグミを抑えつつ豊潤な煮干の豊潤さ!軽やかな苦味に充実なる甘味!確か少しアゴ出汁を引いてたんだっけ?。そして背黒煮干でボディ感を高めている様ですが、それも季節やタイミングにより配合を変えているのだとか。いわゆるブラッシュアップ。今回は特にその煮干感覚にエグミを極度に抑え込んでおり、全体的に甘味がまったりと広がる心象。毎回食っても飽きないとはこのことでしょう(いわゆる春木屋理論)。甘味がすこしだけ濃ゆい。いつもそんなイメージだが、食って満足しては感想で旨さに惑うばかりです。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:しっとりと柔らかく湿った粉風合い!汁と一体化した甘味が上品でナイス!
 
 煮干し出汁には、加水低めのストレート細麺。もう定理のようなイメージで、確かに相性は良いし常識と言っていいかもです。あとは出汁のインパクトと麺の風合いのバランス感ですが、豊潤なれど優しく甘味ある煮干し出汁ですから・・・麺は心なしかしっとり感を保つ低下水といった感覚です。
 
 
 序盤は、クスクスとした素地の風合いと香りを楽しむ展開。密度感低いが漆喰のようなきめ細かい地肌からは、汁浸透が本格化し始めます。中盤となれば汁を吸い込み完了間近ってな感覚で、いきなりしなやかさを増します。麺の寄り添いも進んで汁の持ち上げも良くなり、終盤にはすっかり出汁と炭水化物の一体化した旨味!甘味!を奥歯で潰しながら堪能する流れ・・・・。この終盤においても甘味が上品なのが素晴らしい!。また玉葱を絡めたり、あおさを貼り付けたりして、旨さを増すと言ったところか・・・。
 
 
 
 
<チャーシュー> 何度でも言いたい!東京トップクラスの拉麺チャーシュー!煮干出汁に濡れて旨し!
 
 午後から仕事があるからねー・・・飲めないのが痛い。もう何度も旨さを伝えたチャーシュー。本当はお酒と合わせたかったですよ!肉の旨さも店の看板的存在!。数々、低温調理チャーシューを食っており、それも格別旨いんだけど反面差別化もしにくくなってる昨今。でもこれだけは違う!と言う旨さあり。
 
 
 まずその艶かしきレア感に見えて、実は中までじっくりと緩い熱の浸透あり。赤身に混じった脂分がゆっくりトロトロに溶け出す。その肉の旨味と脂の甘味の旨さに煮干しの旨味が混じって更に昇華たる味わいです。本当に旨い肉は、絶対に白飯と食いたいと思ってた私ですが、この肉食ってる時は他に何も入れたくないと言う感動。胃袋に落としてから、ただ後味を酒で洗いたかった・・。
 
 
 そしてこれも何度でも伝えたい!。隠し包丁がしっかり入っており、煮豚でもないのに、まるで角煮が崩れる様な・・・半生肉の崩れる柔らかさが素晴らしい!。当然、浸透液のバランスもあるんだけど、味わいもさすが。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 最高にプルプルした柔らかさ!出汁が深く染まり濃密卵黄の甘味がナチュラル!
 
 妙に今回は仕上がりが最高!白身がプルプルと震えて、卵黄はしっとりしてトロトロさが残るレベル感。出汁はいつもの薄いタイプで、均一に染まる様に時間をかけている感じ。卵本来の味わいもしっかり残した浅漬け感覚の味玉です。ゆったりとしつつ味わいを感じる仕上がり。
 
 
 卵黄のネットリ感に出汁の旨味が加わってより濃密な旨味に進化。かといって出汁の味で完熟したような甘味は微妙あらあるか?。ナチュラルに味玉を堪能できると言う感覚がいいね。旨し!。嗚呼、味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
<味付き替え玉> 汁なし替玉麺を生卵ですき焼き風で食う喜び
 
 もちろんこのままでも食べられるタイプ。このタイプだと魚粉がかかることが多いんだけど、鶏醤油ダレ的な感覚です。鶏油のバター感はなく、とてもライトなタレですが、それでも味はしっかりついてる。これも東京トップクラスの味付き替玉・和え玉に数えても良いね。予めよくタレと絡ませてあるので、汁なしでもツルツルしてて食べやすい上に、タレと麺の風味がダイレクトに味わえて旨し!。
 
 
 替え玉の定石どおり、汁めんのそれよりも風味感が強く、ややパツさが残る食感で気分が引き締まります。よく残ったスープを少し入れたりして、混ぜやすくしたり味を整えたりしますが、今回はデフォのこのままで頂きますが・・・嗚呼、魚粉なくともあおさの風味で、磯感覚が楽しめる!。さらにフライドオニオンの香ばしさがパンチとなったり、その香ばしさに隠れた甘味が混じってメチャ旨いがな!。
 
 
 前回は生卵を麺皿に放り込んだが・・・オススメの通り、すき焼き風にして麺を食ってみたが・・・やっぱりこっちの方が旨い食べ方だったかと(笑)。卵白は絡みついてなかなか麺から外れない。卵黄はネットリと絡みつく。下味ついた風味麺は・・・ちっとも味が薄まったりしないのだった!。まさにタレの塩気と混じって丁度良い塩梅!。お持ち帰りして嫁にも食わせてやりたいと思った次第!。
 
 
 
 
 総じまして「唯一無二の煮干優雅さ!東京トップクラスの肉豊潤!食って嬉しや崇高煮干麺!」と言う感動!。また在宅引きこもりが強化されそうな昨今ですが、近場にとたも良いラーメン専門店があって、とても救われた様な気分!。しかしまたしばしの休業入りだそうで、少し寂しい。まぁ、世相はまた物騒な方向に流れてますが・・・ラーメン食って生き延びていきましょう。旨いもん食えてりゃ幸せ気分。都心でなくとも、今はJR三鷹駅界隈が激しくここオススメ!。旨し!なので・・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   重い雲
   軽やか香る
   煮干そば
 
 
   笑顔を誘う
   確かな旨さ
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/06Visitation41th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

煮干 冷やしらぁ麺 お茶漬けset:冷製なのに煮干の香りが漂ってきそうなしっとり感覚!

とまそんのブログ:https://www.ramentabete.com/entry/2020/06/27/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/Kxgjx1SV_N8

<2020.06> 煮干 冷やしらぁ麺 お茶漬けset

 何たって限定一日30杯。人気店なら天候次第では午後過ぎには完売ですからね・・・焦ってた次第。午後からまだ仕事が残っておりますので、今回は悔しいが酒抜きで対峙いたしました。持ち込み可能ならノンアルコールビールでも味わいたいのが本音(笑)。
 
 
 因みにこちら、開店以来ずーっとレギュラーメニューに変動はないのですが、それでも少しづつ変化を加えているとのこと。煮干の配合や濃ゆさ、最近では鶏を阿波尾鶏に変更したとの情報もあり、毎回そんな変化を楽しむのが粋なのです。さて今回はどこか変わったところあるのだろうか?
 
 
 
 
<全体> 冷製なのに煮干の香りが漂ってきそうなしっとり感覚!
 
 おおお!一年ぶりというのに旨さの記憶がフラッシュバック!。薬味の揚げ玉葱と出汁氷はトレードマークなようなもの。これが冒頭からしっかりと楽しませてくれるんだよねぇ~。そしてチャーシューは例の鶏胸肉。チャーシュートップクラスのこの店ならではの、刺身のようなしっとり感が、見ているだけでありありです。そして冷たく引き締められた全粒粉配合のストレート麺は、煮干しの汁にひたひた浸っており、スープ表面にうごめく香味油は実にゆったりと漂いながら、キラキラと光り輝くではないか・・・。淡麗で煌びやかなのに、煮干しの落ち着きのためか、崇高にも感じる麺顔ですね。
 
 
 
 
<スープ> オイルにも浸透する煮干しの甘味!香ばしさ!冷たいのに温かみを感じる旨さ!
 
 嗚呼、冷えてても旨い。さくら井の煮干しは「甘味」が淡麗なほど素晴らしい。魚粉のようなストレスはなくナチュラルな煮干甘さの抽出が見事なのだが、甘味に優しさがあるというか・・・そういう印象が濃ゆいから旨味に温かさすら覚えるイメージ。冷製なのに温かみとは矛盾しているんだが。
 
 
 もちろん煮干し特有の香ばしさもあり、苦味やエグミとは一線を画する旨さだと感じ入っております。片口鰯のようなニボニボ感ではなく、昆布とよく似あう和出汁感覚。蘊蓄ではアゴを使用とありますが、確かにこの上品さにはその説得力がありますな。今年もナイス冷や煮干しだぜ。
 
 
 
 
<薬味等> 歯応えと香ばしさで楽しませてくれる揚げ玉葱と出汁氷!
 
 この薬味展開がいいね。煮干の甘さと香ばしさだけでも十分楽しめるが、中盤以降は一気に全体をかき混ぜてゆきましょう!。揚げ玉葱が一気に広がる!。あの玉葱特有の甘さ!そしてカリカリでクランキーな歯応えが、全体的に涼し気でしっとりしていたところに、明確なる味の色付けをしてゆきます。淡麗冷やし系なのに、一気に食欲に火が付くという展開。味わいの第二楽章の始まりといったところでしょうか!?
 
 
 そして出汁氷がナイス!。これは鶏ガラ出汁を凍らせたものらしく、ゆっくりと溶けてゆきます。一気にかみ砕いたりすること勿れ。ゆっくりと溶けてゆく中で、煮干しの味わいに、動物系の旨味がゆっくりと移ってゆくというのが演出です。なのでこの味風景の変化を楽しんでもらいたい!。また最後の茶漬け割でも効果を発揮するので、大切に最後までキープしていただければ幸い。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:平型中太ストレート麺!引き締まりのクッシリ感に甘味と風味を感じる逸品!
 
 さあ次に麺だ!わくわくしつつ箸でリフトした途端に驚いた!なぬ!今年から平型太麺に変更なのか!。やっぱりやってくれたぜい・・・2020年バージョンは平麺仕様でございました。全粒配合であることは踏襲のままですが、ひょっとして配合が若干増えてないか?とも思える充実ぶり。こんな事なら大盛にしておけばよかったよ!。
 
 
 平型だとピラピラと柔らかい腰つきなのかと思いきや・・・実に引き締まりのある歯応え。このため麺素地の風味が実に深く味わえると思われます。冷えた煮干し出汁に浸って濡れていても、麺の味わいも確かで、咀嚼していくうちに出汁と一体化してゆくように、妄想しながら楽しみ味わう・・・旨し。
 
 
 平型だとやっぱりスベリも印象がだいぶ違うね。この店では初めて食する平型麺。淡麗なスープを纏ってスルスルとのど元を駆け抜けるが、舌ざわり以降のシルエット感もなかなか明確!。同じ仕様でも麺の形状が違うだけで、こうも全体のイメージが変わるものかと、今でも驚きが脳裏にこびれついております。
 
 
 
 
<チャーシュー> いつもは柚子胡椒で食らうしっとり鶏胸肉を・・・煮干し出汁に浸しながら食う旨さ!
 
 いつもは冷酒か麦酒で、おつまみにする「チャーシュー皿」。東京トップクラスの拉麺チャーシューでして、豚鶏限らずしっとり感がエロいほど秀逸。鶏胸肉って、タレや出汁の味付けて味わうものと少し感じてた私が、肉の滋味に酔入れれております。
 
 
 いつもなら、柚子胡椒を少しねじりつけていただくところですが、まずは煮干出汁に部分的にちょい付けで味わう。鶏さっぱり滋味に煮干しの塩甘さがバランス良く、淡麗に味わえますねぇ~。続いて後半になって全体をスープにひたひた浸透させながら食らう!。これはいかにも冷やしラーメン的な展開ですが、これも分かりやすい旨さ哉。しっとり肉を少し冷やしながら食らうのも旨いと今頃知った私です。
 
 
 
 
<他具材> 煮干しに相性絶妙なる青菜の苦み!麺とコラボする自家製メンマの歯応え!
 
 いつも味わってるアイテム、青菜とメンマ。青菜が冷えた煮干出汁とよく合うね!。煮干のほの甘さと軽やかな塩気、そして煮干し特有の苦香ばしい部分と、青菜の清涼感ある苦みが実にコラボして旨し!。歯応えもザクっとしているだけ明確に全体に響き、実は痛快さも伴う旨さでした。
 
 
 そして自家製メンマ。乾燥した材料を3日もかけて戻し、自家製で味付けするのだとか。これが旨い。実は再度メニューに「メンマごはん」を追加しても良いと思うほど上出来メンマで、繊維質が引き締まってコリコリとしながらも歯切れが異様に良いのです。もちろん味付けも醤油強くなく素材感ある旨さ。個人的には唐辛子を添えても旨かろうと妄想しております。
 
 
 
 
<〆飯> 定番!セットの出汁茶漬け!飯の温かさと出汁と氷の冷たさの鬩ぎ合いを一気にかきこむ!
 
  初めてこの一杯を食らったとき、ご店主から「絶対に旨いですからお茶漬け追加されてはどうですか?」と言われたのを今でも覚えている。二言は無かった・・・人生素直に耳を傾けることは必要。ここまで来て茶漬けセットにしないと、画竜点睛を欠くというもの。猛烈に激しくオススメ!。
 
 
 さて出汁茶漬け自体が旨い食べかたなのだから、それは当たり前と言えばそう。しかし面白いのが「出汁氷」が残されるという食べ方。温かいご飯に冷えた出汁が浸透すると、「ひやあつ」の醍醐味が味わえるんだが、もっとそれをエスカレートした感覚。飯の温もりに出汁氷の冷たさが混じる。この氷こそが鶏出汁の固まりなのだから、旨味がアップし、ひやあつ感覚が増すばかり。最後の氷は小さいシャーベットの様にシャクリと潰れて溶けてゆく・・・。この儚さも旨しですな!。
 
 
 
 
 総じまして「まさに名作!旨味に温もりすら感じる冷製煮干しそば!一回食っとけ夏の逸品!」と言う感動!。今年の夏は暑いと聞きますから、これからますますゲットしにくくなりましょうが・・・今すでにまた食いたいモードになってるオレ。これは名作ですから並んでも食う価値ありでしょうが、ならば平日の雨がオススメでしょう。もうこれ知ってるよ!って方も、麺が変わってますから、その変化も楽しめましょう。冷やしファンなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   うだる陽や
   湿り気怠い
   暑さにも
 
 
 
   煮干旨さで
   夏も楽しき
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/05Visitation40th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺(醤油):生揚げ醤油始めとする6種のブレンド!地鶏エキスとマッチ!本枯節と昆布の余韻も響く!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/05/29/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/TJ11ZKTjASQ
※緊急事態宣言下だったころの記憶

<2020.05> 特製らぁ麺(醤油)+ 豚ユッケ風ご飯

 それにしても寒暖激しい雨が降ると、いっそう通勤復帰・会社復帰できるのか不安。ラヲタのオレだって、ラーメン屋に行くことすら億劫になってしまうもの。どんだけダルダルやねん・・・って凹みそうになりますが、へへへ、歩ける距離に、「麺屋さくら井」がある。この偶然を幸せと言わずして何という。わざと平日のランチタイムをずらして、悠々とランチ訪問してみました。
 
 
 
 
<全体> チャーシューはじめ極上トッピングのフルコーラス!崇高で大迫力!
 
 おおお!何とも肉々しき生肉系の迫力!しかしワイルド感より和食のような落ち着き感と凛々しさを感じます。生肉に近いような色合いながら、ゆっくりピンク色が白んでゆき、見た目でも熱と時の移ろいを感じてしまうほど・・・儚さもあります。スープも透明度がしっかり演出されてますが、薄っすら霞がかっているのも見ていて心が安らぐというもの。更に、海苔と青菜の色合いが鮮やかで、気持ち良い緊張感も併せ持つ麺顔です。唯一、いつものようにあっけらかんとしてる味玉も、ここではピカピカに磨き上げられたかのような、艶々した質感で鮮やか。うー・・・隙が無いとはこのことですかな?。
 
 
 
 
<スープ> 生揚げ醤油始めとする6種のブレンド!地鶏エキスとマッチ!本枯節と昆布の余韻も響く!
 
 この店で、やはり一番人気と言えば醤油でしょうか?。塩も煮干しも甲乙つけ難しなのが、実力と人気の高まりなのでしょうが、この醤油は、やはり「麺屋さくら井」の唯一無二ぶりを感じさせます。淡麗醤油は今や都内にはびこってる分野なのですが、何かがやっぱり違う!?。醤油と交じり合う、「鶏」と「乾物」のバランスが見事です。
 
 
 醤油は、そのまま店側の蘊蓄を伝えると、生揚げ醤油と濃口醤油を始め6種類ブレンドとのこと。生揚げはご存知の方なら釈迦に説法だが、熱処理せず濾過もせず。本当に生の醤油をあらわしており、とってもナチュラルな味わい。カエシに尖りがなく、スープ生成する直前まで微生物が生きてたってな感じを妄想してしまいます。要するにスッキリしているし、ここのラーメンがどこかしら和食に近いと感じさせるポイントかと。
 
 
 一方鶏の旨味も実に芳醇。こちらも蘊蓄転用すると、はかた地鶏の鶏ガラと、大山鶏の丸鶏煮出しらしい。醤油の色合いにどこかしら色気を感じるのは、鶏油が反映してると妄想するが、確かに円やかさと肉厚なコクはそれに依るといったところでしょう。しつこくないのが好印象。その動物系抑制と引き際鮮やかな分、乾物系の旨味が濃ゆく溶けてるかと!。また性懲りもなく店蘊蓄をのべると、本枯節と昆布はしっかりと溶けているみたい。円やかな甘みとコク深い落ち着く味わいは、これらが活躍してますね。醤油×鶏×乾物のバランスが実に特徴的で、日によっては感じ方も変化して、毎回飽きずに楽しませてくれます。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:しっとりしつつも初動は淡い風味!汁が浸透すると甘味が増すイメージ!
 
 まるで漆喰のような白めで非常にきめ細かい地肌感。ストレートがキッパリとしているが麺線は緩やか。しなりや腰つきが柔らかいタイプだと思えます。しかし実際に食すると、その初動は淡く粉の風味を感じさせるもので、芯の残り香のような風流さが実にいい。しかしこれも中盤にさしかかると、しっかり汁を吸い込み始めてまた印象が変わります。
 
 
 歯応えもクチクチと、わりと汁気を吸ったイメージ。前歯でリズミカルに千切ったあとは奥歯で潰します。すると既に汁を吸い込んだ味わいが楽しく、旨さで唾液がほとばしり、炭水化物ならではの旨みと満足感が味わえる!。糖化の旨味は出汁のエキスが混じって最高の状態です。このままでも楽しいが、せっかくだから海苔や青菜、メンマなども含めて味を足しこみ、味わい尽くしました。
 
 
 
 
<チャーシュー> 東京トップクラスの低温調理系鶏豚チャーシュー!贅が極まる優しい質感!
 
 麺屋さくら井を、有名にしているのは・・・実はチャーシューが大きい理由だと思います。淡麗系の拉麺は確かに都内に多くある。低温調理に至っては失敗が少ないらしく、これもジャンルを超えて使用頻度はどこでも上がってる様子。そんな中でも、ここの肉は比類なし!?。似たもの似た店が容易に思い出せません。
 
 
 とにかくシットリしてる。それは緩くてやさしい熱伝導と妄想してるんだが、外側と中側のしっとりさが差がなく、肉全体で差した脂がとろけると言った仕上がり方。マシュマロのようなタッチ。耳たぶのようなソフトな弾力。そしてスパっと歯応え圧の閾値で千切れて、そのあとは肉汁を弾けさせるのです。
 
 
 鶏の胸肉も本来淡泊な味わいながらも、ソミュール液のマジックなのか、実に淡麗滋味で味わい深い。別皿にしてもらうと、柚子胡椒を貰えるんだが、それとの相性が抜群過ぎます。チャーシュー皿が未体験なら、一度食うべし!。
 
 
 
 
<他具材> スキなし!質感もサイズもそろったメンマに清涼感ある青菜!肉厚な海苔はスープを弾く風味良さ!
 
 やはり東京トップクラスの店は、麺顔に隙がないのだった。メンマと青菜、そして海苔の盛り付けもこの店独自のオリジナリティ。それぞれのパーツの質感も高いっすね。特に最近のオススメは・・・メンマ。先日、Tombo@吉祥寺で、メンマご飯なるサイドメニューを頂いたが、タイプ的にはそれに似たメンマで、細さとコリコリ感が生き生きとしたイメージ。ひょっとしたらそんな食べ方にも合ってるかもしれません。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 和菓子のような柔らかい食感とマチュアな甘味!鶏エキスに溶かして更に旨し!
 
 通い始めて月日が流れ・・・崩れたB卵はハーフとして時々サービスしてくれる身分になりました:笑。さてその味玉だが、久しぶりに金払ってホールで食ったが、すごく上品な迫力あるじゃないですか!。ちょっとオーバーに申せば、まるで和菓子のような柔らかい食感とマチュアな甘味!。出汁が玉子に浸透すると、こんなに甘味を感じるものなのか?。この店では、一度も中が冷たいなんてことも感じたこともなく、実に上品な味玉でした。毎回、金を払ってでも食いたいかと!。
 
 
 そしてそんな上品な味玉で迷ったんですが、最後の欠片はスープに浸して味を足してみました。甘味に醤油スープの円やかさが浸透して、これも味変化のように楽しい旨さ。
 
 
 
 
<豚ユッケ風ご飯> 何と!東京トップクラスの半レア肉は・・・ユッケ風飯風にも大化けする旨さ!
 
 今回は飲めなかったから、腹いせにサイドメニューを食らうのではありません。先日、TwitterかInstagramにこちらのこの画像がアップされておりまして・・・それがあまりに魅惑的だったもので。これまで、ここのチャーシューは半レアだから、飯より酒にあうハズという固定観念で食ってなかったのです。ユッケ風という発想ならアリですよね!。
 
 
 肉のことは上述の通りなので詳細は省きますが・・・・極上な肉を大胆にカットしたもの。そこに甘目のタレが実にいい感じです。ユッケをオマージュして卵黄をトッピングされてますが、これメチャ味が濃ゆい。卵黄だから当たり前と言うこと勿れ。玉子自体旨いに間違いなく、通常のユッケダレより円やかな分、コクの広がりがすごい。
 
 
 また舌の熱と咀嚼で再び脂が蕩けるスピードがアップ。口の中・・・糖質と脂の塊なんでしょうが、数秒数分程度・・・寿命が縮まろうと悔いなし!食いたし!。東京トップクラスの半レア肉は・・・ユッケ風飯風にも大化けする旨さ!。激しくオススメ!。それにしても・・・このメニューの他に、「チャーシューご飯」とういのがあるだが・・・卵黄を排して、更に肉が追加されるのであろうか!!!。楽しみが尽きぬ・・・。
 
 
 
 
 総じまして「特製&ユッケ飯で低温調理の崇高極まる肉三昧!一度はおいでよ一度は食うべし!」と言う感動!。三鷹・武蔵野エリアの住人なら誇りに思えるラーメン店!。外出規制解除で、また鬼のような業列になるやもしれませんが・・・そうなればそろそろ整理券制度もマジで考えないとイケなさそうそう?。どんなことになろうとも、地元民の強みで今後も食い倒していただきます!。今回は、サイドメニューの魅力でとても新鮮に楽しませてもらえたことに感謝!。激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   しっぽりと
   春雨続く
   昼飯に
 
 
 
   うっとり食らう
   極上レア肉
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2020/05Visitation39th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

らぁ麺 醤油:色気と優しさ感じるコンテンポラリー淡麗醤油麺の極地!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/05/14/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/aZ43Zqbk9ks

<2020.05> らぁ麺 醤油 + チャーシュー盛 + アサヒスーパードライ 中瓶

 中途半端な時間帯なので、当然に鬼のような行列はなし。間隔開けて、入場制限してても数名の並びだから、個人的には重宝させてもらってます。券売機で食券を買ってから並ぶスタイルですが、アルコール消毒のみならず、食券受け渡しも店外で行うと言う衛生面の徹底ぶり。流石です。
 
  久しぶりなのもあって、妙に気が引き締まる・・・。今回は、出会った時を思い出して、デフォルトの「らぁ麺 醤油」。そして仕事早終わりの開放感と夏日の様相からビール!更に久しぶりにここで弾けたくて「チャーシュー盛」も追加させてもらいました!。
 
 
 
 
<酒> アサヒスーパードライ:夏日になればやっぱり切れ味鋭いビールが良いかも!
 
 プレミアムな熟撰小瓶が450円。スーパードライ中瓶が500円。その差50円と夏日らしい日差しの強さと日陰の心地よさを鑑みるなら・・・当然今回はスーパードライでしょう。そろそろ日傘の必要を感じる日差しの温もりには・・・スーパードライのキレある苦味が実に気分的には合う!。それに妙に冷えすぎず、コップも異様にキラキラと磨かれており、気分が実に良いね。嗚呼、やっぱり夏日になればやっぱり切れ味鋭いビールが良いかも!。
 
 
 それにしても・・・昼下がりとは言え、平日の明るいうちから飲んでるのオレだけ:汗。側から見ると、きっと自由業してる人って思われてるんだろうなぁ〜・・・。
 
 
 
 
<おつまみ> チャーシュー盛:再開嬉しくて・・・通常2倍の盛りを独り占めする幸せ!旨さ独禁法違反!
 
 へへへ・・・いつもはハーフ盛りなんですが、今回は再開お祝い気分で、チャーシュー盛をホールでいただきました。ハーフでも結構なサイズですから、ホールだとかなり迫力あるね。何度もレビューで「ここの肉は東京トップクラス」と豪語させてもらってますが、それをしこたま2人前いただく幸福感は、初夏の青空のように突き抜ける快感を覚えるね!。
 
 
 素晴らしすぎる・・・低温調理の極み!。豚肩ロース肉は、しっとりと全体的に均一に熱が入っており、中に指している脂身が蕩け出している。それはまるで、固まる前の木工ボンドのように緩い状態になっており、その脂身の解れ方が実に艶かしい!。世に低温調理のチャーシューは色々あれど、この中までトロトロに蕩ける脂身と、レアっぽさが際立つ赤身のコラボレーションは素晴らしすぎる!。
 
 
 そのトロトロっぽいレアでも、しっかりと熱浸透して旨いのは鶏肉も同様で、胸肉は柔らかいとは言え・・・ここまで柔らかくてしっとりと感じさせるのはないよ。ここに柚子胡椒を練りつけてから口の中へと運ぶ。舌ベロと同様の柔らかさとしなやかさ。ゆっくり噛むと肉汁が溢れ旨味と柚子胡椒の刺激が、じゅわぁ〜と広がるのがたまらんです。
 
 
 更に・・・薬味を巻きつけて食うのも良いね。白ネギもあるが調子ぶっこいてメンマも巻いたりして遊びながら食らいました。このメンマも相当質感が高い上に、ボリュームあるので、この店でも食べ応えあり!。このメンマ・・・実はご飯に乗せて食らっても旨いはずです。
 
 
 
 
<全体> どこにでもありそうで・・・そうでない!色気と優しさ感じるコンテンポラリー淡麗醤油麺の極地!
 
 塩も煮干しも素晴らしいが、やっぱり一番注文率が高いのが醤油でしょうか。今回は初心に戻って、味玉や特製などの脚色は排除して、デフォルトの凄みを堪能いたしましょう!。それはこんな麺顔です!。
 
 
 おおお!色気と優しさ感じるコンテンポラリー淡麗醤油麺の極地!深い琥珀にも似た醤油ブラウンが透明感あて美しく湛えます。そして水平に整えられた麺線。それにぴったりと並行するメンマと青菜の並び。背景として縁に立つ海苔だって並行に並んでます。そして一番手前にはご自慢のレアチャーシューがずれて並ぶと言う麺顔。形式美すら感じると遠いが相変わらず素晴らしいです。
 
 
 
 
<スープ> 丸鶏エキス豊潤なれど鶏醤油として括れず・・・乾物の溶け込みの豊かさ故に崇高に感じる旨味哉
 
 一口目は、明るく分かりやすい鶏エキスと醤油の円やかさの結合した旨さ!。醤油の違いは過去のレビューでうんちく語ってしまってますが・・・説明はそちらへ譲るとして、生揚げ醤油を基調としたブレンド醤油とのこと。発酵が生きているから醤油の旨さもナチュラル。
 
 
 スープの色合いには若干の鶏油ニュアンスもあって、初動は鶏醤油のイメージをかすめます。店の説明では、はかた地鶏のガラと大山鶏の丸鶏使用とのこと。はかた地鶏って軍鶏のハーフらしいから、エキスが野手のように濃ゆいイメージだね・・・確かに旨そう。一方、「大山鶏」も似たような地鶏なのか?。実は、「大山どり」と「大山鶏(地鶏)」は別もんらしいんだよねぇ〜。近くのいなげやでも売ってそうなのが前者。やはり地鶏旨しといったところか・・・。
 
 
 そして節系メインと思われる魚介系の旨味がしっかり入ってるから、全体に落ち着きが生まれ、染み入るような旨さと化し、鶏エキスと非常にマッチするんですねぇー。本枯節を大胆に投入・・・旨いはずです。詳しくないのでうろ覚えで恐縮ですが、荒節じゃなく、それを更に熟成させたのが枯節だったっけか。主にカツオがメインだね。華やかさと香ばしさが上品に薫る節味をなんとなく汁にもイメージしてしまいます。
 
 
 この他に真昆布なども投入とのこと。利尻・日高・羅臼・・・それぞれ昆布あるけれど、真昆布がそれぞれの地名で取れてブランド化したものだと、つい数年前まで思ってたワタクシです。違うんだってね・・・真昆布って、函館近海で取れた昆布のみを指すのだそう。厳密には利尻・日高・羅臼など、昆布の種類が違うんですな。五稜郭@荻窪でがごめ昆布を出すから、てっきり函館にはこの昆布しかないと当時思い込んでたものでした。とは言え・・・うんちくばかりで味の違いわわからんのだが、旨いと言う単純なことだけは感じれます。本物の旨さあり。くろおび@新橋の利尻昆布とどっちがどうなどと虐めないでね:汗。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:薄皮一枚スルスルとヌメる層が半透明感で美しく・・・中はしっとり風味!味は仄かに甘味ありな上質麺!
 
 三河屋製麺・・・なんだかまた勢いを感じますね。近くのくじら食堂bazarの甘味ある麺も共同開発したのはこのブランドだし、しろくろ@八幡山のご店主が大切に扱う麺の旨さ・・・あれも確か三河屋製麺。そしてここもそう。
 
 
 いかにも国産高級小麦使用ってな感じがする、白めできめ細かく漆喰のような地肌。そして加水は中程度だが、芯の部分は序盤では微かに感じ取れる感覚。表層の薄皮一枚は、半透明な層になっており、汁の浸透もあってツルツルと滑るのが得意そう。そして箸で引き上げるとしなやかなタッチで麺と麺が寄り添うのが分かります。じわじわと汁の浸透が増すに従い、汁の持ち上げも盛り上がっており、出汁と麺のそれぞれの旨さが交錯するのは目前と言った緊張感もありましょう。
 
 
 前歯を立てるとクスクスっとやや湿り気がちに千切れてゆき、奥歯へと運ぶのには容易い感覚です。そして間髪入れず奥歯でプレスして潰すと、唾液が放出して出汁と絡めば麺の糖化が一気に進むね。醤油・鶏・魚介・その他カエシ系の旨味絵具で、真っ白なキャンバスの麺旨味が染まる・・・そんな妄想。
 
 
 一通り楽しんだ後は、海苔で巻いたり、青菜やメンマを絡めたりと・・・またいつもの食い遊びが始まり、しばらくすると固形物をあらかた胃袋に収めておりました。
 
 
 
 
<チャーシュー> やはり汁と絡むとまた違った味わい!熱と醤油の揺らめきプラスでより艶かしい旨さ!
 
 冒頭のチャーシュー盛で、相当に肉お祭り状態だったのだが・・・やっぱり汁に浸った肉も味わいたいんだ!。しっとり中まで丁寧な熱浸透により、差した脂の蕩けが甘くも旨い。そこに薬味を重ねて味わうのも良いが・・・汁に浸して味と熱を少し加えて変化を誘うのもまた楽しくて旨いです。
 
 
 これにより汁が浸透するので、多少なりともふわっとした食感!そして柔らかさを生みます。放置したりせず、適当にレンゲやメンマの上に乗せるなどして、熱調整・熱退避させましょう。せっかくのレアが完全に失われないように・・・。ワタクシは、少し沈めてから食らうなど、わざと短時間シャブっとさせながら、早々に食い切ってしまうのがパターンですが・・・。
 
 
 
 
<メンマ> 温かみと青菜を添えて!または麺と絡めて!単体でも複合体でも味わい豊かな上質メンマ!
 
 少し汁に浸して旨さを誘うのは、チャーシューだけでなくメンマも同様です。コリコリとした感触と湿った柔らかさが印象的ですが、温かい汁に浸すとしなやかさが増すだけでなく、味が少し華やかさを増すイメージです。よって青菜なんかと合わせて食らうのもよし、また麺と絡ませて食らうのも旨いでしょう。ライスがあったら移し替えて食らってもよし。
 
 
 
 
 総じまして「今やすっかり武蔵野市の誇り感じる一杯!創意工夫と真骨頂でコロナに負けじ・・・今風崇高淡麗拉麺!」・・・と言うベタ褒め感想!。これはこれまで何回も同じのを食っておりますが、飽きることを知りません。基本メニューをずっと不変でここまで人気を保ってるのも素晴らしく、まさしく若き才能の開花と言う・・・東京でもトップクラスの勢いを感じる店。唯一の不安は、人気が出過ぎて近隣に迷惑がかからないかと言うことぐらい。この地で踏みとどまってこそ真髄と思いますので、このまま地道に頑張ってもらいたいと思う次第です。とにかく旨し!武蔵野に少しでも縁があるなら一回食っとけ!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   櫻葉の
   青さが盛る
   逞しさ
 
 
 
   旨さも盛る
   さくら井旨し
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2020/04 Update)38th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉らぁ麺(塩):地鶏と乾物系の旨味が柔らかく・・・更に帆立粉の深み!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/04/24/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/6DME49UUnco

<2020.04> 味玉らぁ麺(塩)+おつまみ盛+クラフトビール(CAPTAIN CROW PALE ALE)

 今週に入って一気に三鷹・武蔵野エリアの飲食店では、暫定休業のお知らせが増えました。テイクアウト対応もよく見かけるけど、それなりに事前準備も必要ですよね。でもこうなったら「麺屋 さくら井」に行き倒すぜって意気込もうとしてTwitterを眺めていたら・・・なんと、こちらも4/25土から、暫し休業に入るとのコメントあり。何ぃー・・・これはオレにとっては一大事!。恋人が急にどこかへ去ってしまったような寂寞とした悲しみしかないよ。急遽、予定の休暇を少し前倒して、暫しお別れの一杯を味わってまいりました。
 
 
 
 
<酒> CAPTAIN CROW PALE ALE:しばし別れの酒は苦く・・・そして旨し
 
 どうせならいいビール飲もうぜ!ってなことで、今回はクラフトビール「CAPTAIN CROW PALE ALE」。確かビールにうるさい「健やか」のご店主もおすすめの銘柄です。こいつは苦味がズドンと来るタイプですね。確かにクラフトビールならではの爽やかな香りもあるのですが、ガツンと来るインパクトを楽しみたいかと。しばし別れの酒は苦く・・・そして旨しと言うわけです。
 
 
 それにしても、ビール注ぐの相変わらずヘタなオレ。泡だらけ・・・。まあ、泡が落ち着くまで、アテでも摘みながら待ちましょうかね。
 
 
 
 
<おつまみ皿> トッピングのお祭り騒ぎ!どれも逸品オールスター!
 
 どうせならチャーシュー皿をフルサイズでもらおうかとも思いましたが、当面会えないから、全部の具材をゆっくり味わいながらと言うことで「おつまみ盛」。肉もほどほどある他に、味玉1個分、そしてメンマが多めで嬉しい誤算です。
 
 
 トッピングのお祭り騒ぎ!どれも逸品オールスター!。もう肉は何回語ってきたことだろう。温もりのあるレアチャーシューと言うことでは、都内随一と思って差し支えありますまい。外側から内側まで均一に温もりがあり、蕩ける脂で全体がしっとりとして甘味が豊潤。とても穏やかでマイルドなソミュール液なのか?。これと対峙する薬味の柚子胡椒との相性が絶品です。
 
 
 また汁に浸ってない味玉もナイスじゃないか!。円やかな素の濃密さを堪能いたしました。更にメンマが非常にうまい!ちょっと肉と味玉が凄すぎて、ずっと後回し気味だったが、非常に繊維質がきめ細かい上に締まりがある。歯応えがコリコリと小気味よく千切れて快感!。さらに風味がよい上に、出汁の甘さのようなものすら感じるのは錯覚だろうか・・・。こんなにあるなら、冷酒も頼んでおけば良かったかな:笑。
 
 
 
 
<全体> Beauty & Gorgeous・・・華やかさと淡麗さがトップギアで噛み合う最高潮!
 
 もうしばらく食えないと思ったら、醤油か塩か煮干しかで激しく迷うが・・・最近のローテーションの流れから、今回は「塩」。おつまみ盛で味玉食ったはずなのに、更に味玉を追加してみました。それはこんな麺顔!。
 
 
 おおお!一瞬で美しさを感じる!大らかな柔らかさとともに豪勢な質感がだだ流れ!フツーに味玉塩ラーメンがここまで崇高に高まるものなのか!。スープの煌めきと霞んだ穏やかさにはエキス感がありあり。透けた麺線はしなやかな流れを表しており、トッピングのレベルがどれも高くて・・・それはまるでオールスター戦のようじゃないか。そして、こちらの塩らぁならではの、パウダーと鷹の爪トッピングが旨さの企みを感じさせる。計算高いのを通り越して、隙がないって感覚だね。
 
 
 
 
<スープ> 地鶏と乾物系の旨味が柔らかく・・・更に帆立粉の深み!柚子胡椒もぶっ込んでみたよ!
 
 清湯系とくれば、鶏ガラ系で明るく弾けるか、はたまた魚介利かせて落ち着く深みを与えるか・・・って感じでしょうが、これはその丁度中間。体調や気分によって、どちらとも感じてしまう拮抗するバランス感が相変わらずナイスです。特にこのベース出汁に至っては、個人的には昆布の滋味も感じるが、煮干ではなく節系の風味良さに興味が持っていかれてしまう・・・。そんな単純な味構成ではないとは思うが、双方がバランス良くて「ほのかな明るさ」「落ち着くしっとり感」がこの上なくて好きです。
 
 
 そこに塩ダレが更に利くことで、やや魚介な感じに受け止めます。しかも帆立の出汁感がほんのりとプラスされると言うもの・・・トッピングに微妙に白く細かく削ったような物体が乗るが、帆立の自家製パウダーとのことです。蘊蓄によると他にも鯛も入ってるそうだが・・・何回食ってもダメ舌故に鯛を明確には感じ取れません・・・隠し味って感じでしょうか?。
 
 
 へへへ・・・それだけには終わりませんよ。ここで塩を食らう時に必ず行うオリジナル味変化。それは、サイドメニューのチャーシュー盛に添えられてる柚子胡椒。これをちょっぴり残して置いて、後半にスープの中に溶かし入れます。これは、塩ラーとしてはテッパンの味変アイテム!。きっとチャーシュー盛がなくても、頼めばサービスで少し練りつけてくれると思うけど・・・・自分だけの秘密の味にしておきたいかもー。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:汁をゆっくり含んだしっとりコシツキ!最後に甘味と風味を淡く残す崇高な旨さ!
 
 非常にお上品な風合いですね。とても白くて滑らかで、まるで漆喰のような質感。加水はそこそこ高めに感じるが、風合いがしっかりと残り、汁を吸い込みまくってもダレた感覚は一切ございません。更に、腰つきがしなやかな分、麺が寄り添って、汁の持ち上げも素晴らしい!。最後に甘味と風味を淡く残す崇高な旨さです!
 
 
 また具材との相性もいいね!。薬味ネギを絡めて食らうのが私の好きなスタイルですが、淡麗な麺でも海苔との相性も抜群!。食い進めて行くと、汁も麺の風合いが移って甘みがます。それをまた麺で汁を持ち上げて啜りあげると、一体感この上なしな旨さです。本当に飽きない味わいだわー。
 
 
 
 
<チャーシュー> やっぱり汁をほのかに吸い込む肉はまた別格の旨さ!脂の揺らめく甘さが最大限!
 
 おつまみ皿でもうまいが、少し汁が浸って熱で火照ったレア肉も捨て難しな旨さ!。一層に内部に差した脂が溶けて柔らかくなるので、食感がより柔らかい!。しかも甘味が増すしスープの塩気も含んで、旨さのカオスがアップです。
 
 やっぱり汁をほのかに吸い込む肉はまた別格の旨さ!脂の揺らめく甘さが最大限だね!。ここでも薬味のネギを巻いたり挟んだりして食らうも旨しだね!。
 
 
 
 
<他具材> 汁を含んでより凛々しいメンマ!丁寧な仕事ぶりの青菜が塩出汁にベストマッチ!
 
 メンマは出汁を吸っては濡れて、より煌めき凛々しい風貌に昇華!。浮いた唐辛子の欠片と少し汁を含んだメンマの味がまた旨し。熱も少し入るから素材感もふわっと浮き出て感じがまた変わっていいです。
 
 
 そして青菜が小ぶりだが丁寧。色鮮やかで仕事の丁寧さも伺えると言うものです。柔らかいなりに、茎のシャキッとした部分も少し残り、青さのフレッシュ感が塩味スープにまた合う!。この青菜だけでも冷酒をグビグビと頂けると言うものです!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 今回2個目!塩ダレ風にも感じるフレッシュ旨味とマチュアな甘味がナイス!
 
 本日2つ目の味玉。色合いからも塩味玉に近いとは思うのですが、それらしい素材生かしたフレッシュ旨みもありつつ、やっぱりどこか出汁と融合したマチュアな甘味が表現されてます。一番卵黄が美しく感じるねっとりした表情。崩れると出汁に溶け出しそうに見えるが、混じっても出汁を濁しません。ほんのり温もりと塩気が加わると、同じ味玉でも微妙に味のニュアンスが違って感じるよね・・・どっちも捨てがたい旨さだけど。嗚呼、やっぱり味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
 総じまして「コンテンポラリー淡麗系のベスト!?嗚呼名残惜しき・・・コロナが去ってまた会う日まで!」と言う感動と惜別の思い!。GWはやはり緊急事態宣言下でも、行列発生は必須と思われるための苦肉の休業選択。次会えるのは半月後の5/7木です。このGW中は、どこかのテイクアウトで凌ごうかしら・・・。それもまた面白い発見ありそうですが、ともあれしばらくお別れして辛抱して過ごします。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   崇高な
   深みとコクの
   塩らぁ麺
 
 
 
   暫しの別れ
   涙も塩味
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2020/04 Update)37th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉らぁ麺(醤油):豊潤な地鶏のコクに大人しめな鶏油がさらり!円やかな醤油のエッジングに節系等魚介の落ち着きが滲む逸品!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/04/20/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/KkiEZRejy4U

<2020.04> 味玉らぁ麺(醤油)+チャーシューハーフ盛+アサヒスーパードライ中瓶

 4月も中盤になると営業自粛で悩むー。色々とご苦労が絶えないと思われます。地元周辺では、「中華そば 向日葵」さんが苦渋の選択で当面休業とのこと。また懇意にしていたイタリア料理店はランチ弁当で窮場を凌ぐか・・・。そして営業時間短縮で乗り切るお店は、漏れなく除菌対策徹底って感じですね。こちら「麺屋さくら井」では、まず座席を間引き気味に感覚を空けて座らせることと、極力出来上がる間際まで店内誘導は控えると言う対応。そして入店するなりアルコール除菌の徹底でございます。
 
 
 そんな暗い世相ではありますが、人間腹は減るし、日頃お世話になってる地元のお店応援ということで、今回も食わせてもらいましょう!。
 
 
 
 
<酒> アサヒスーパードライ:TOKYO 2020 OFFICIAL BEER ・・・2021睨んで耐え抜こう
 
 まずはビール!。「TOKYO 2020 OFFICIAL BEER」という印字が、少し前までは寂しさを感じておりましたが、いやいやむしろ2021まで乗り切ろうという気分にさせますよ!。気持ちを奮い立たせるように、ゴクゴクと喉を鳴らしてひとり真夏気分!。
 
 
 とはいえ・・・この日は少し気温が低く、また換気でドアは半開きなので流石にちょっと寒い?。慌ててライトダウンを羽織り直します。土日の昼間はやっぱり寒くてもビール!。夜はしっとりと冷酒に限るな!。キレッキレの辛口を楽しみながら、さて・・・つまみをやっつけることとしますかね。
 
 
 
 
<チャーシューハーフ盛> ちょい温かめな遠熱で中まで均一に脂が蕩ける旨さなり!
 
 もう何度もしつこいのですが・・・ここへ来て肉を食わないで帰るわけにはいかない!。今回もチャーシューハーフ盛をいただきました。これは肉の仕上がりはもちろんいいのだが、温度管理というか温度の演出が素晴らしい。配膳されたとき、皿を実際に手にするといい・・・温もりが感じられるはず。この少しほんのりと熱のこもった皿に、半レアの肉がのるわけですが、微妙に肉の中まで熱が浸透させるかの如しで、肉全体がしなやかに脂が蕩けるようなのです・・・。
 
 
 肉を見ると、確かに薄っすらと湯だったようなピンク色だが、その色合いは全体的にも均一。脂が蕩けて外れかかるほどじんわりと柔らか。鳥胸肉に至ってもそれはソフトに熱が浸透している感じです。
 
 
 そこを鶏肉は柚子胡椒を効かせたり、また豚肩ロース肉は、柚子胡椒と共にネギを乗っけてから巻き込んだりして、遊びながら食い楽しんでゆきますー。口の中に一面に脂が広がったところで、ビールの泡で一気に流し取る。そしてまた同じことを繰り返す・・・。悦楽のループですな。
 
 
 
 
<全体> アイコンのように感じる麺顔の整然さ!優しい醤油ブラウンが優しくもイキイキと映える姿!
 
 今回は「味玉らぁ麺」の醤油。いつもはデフォでB玉ハーフをサービスしてくれるのだが、いつもそれじゃ悪いし・・・そしてホールの1玉の味が忘れられなくてね。すでに知ってる一杯、馴染んだ味わい何だが、やはり毎度その出会いは新鮮です。今回の麺顔はこんな感じ!。
 
 
 おおお!今風の淡麗醤油を代表するような落ち着き感!まるでアイコンのような存在感ですな!。醤油の濃ゆい琥珀のような透明ブラウンは、艶やかのようでもどこか優しい陰りがあり、麺線の穏やかな表情に溶け込むようで美しい。凛とした海苔・メンマ・青菜が気持ちよく、また対極にあるチャーシューは艶かしく誘う。ほんと見ていて飽きませんな・・・。
 
 
 
 
<スープ> 豊潤な地鶏のコクに大人しめな鶏油がさらり!円やかな醤油のエッジングに節系等魚介の落ち着きが滲む逸品!
 
 まず最初の一口めは、「醤油の円やかさ」に魅了。塩気と感じないまろやかさが絶妙です。醤油の香りはほんのり程度か・・・。たまり醤油等の「なま」を意識した醤油をブレンドしていると思われ、その風合いは醤油だけでも出汁かと思えるほどに柔らかですねー。そしてこの醤油味に鶏エキスが絶妙に合う。
 
 
 確か大山鶏のガラと丸鶏の煮出しであったかと記憶。醤油を意識した直後はかなり鶏エキスの旨さに脳裏が支配され続けます。確かに、豊潤でエキスを丁寧に絞り出したかのような、優しい濃ゆさがいい感じ!。そして嫌味にならないほどの薄っすらな鶏油がいいね。まさに薄化粧の美しさという感覚か・・・。
 
 
 そしてやっぱり魚介の落ち着きが胸を打つ。鶏醤油って感覚ではないのです。これには様々な乾物が溶け込んでいると思われ、節系・煮干し系・昆布等、カオスなまでに仕上がってるような感覚です。ここがスープの表情をどこか優しく感じさせてるエキスなのかと?。食べ進めるうちに、次第に麺の風合いもスープに溶け出して、一層円やかさを増すのです。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:序盤のふわっとした小麦の風合い!中盤以降はしっかり出汁と一体化した旨味で箸はノンストップ!
 
 出汁との交わり、出汁との一体感、食い進めていくうちに色々と味風景を楽しませてくれます。序盤からかなり出汁との一体感が進んでいるものの、汁を吸い切るまでは麺の風味をほのかに残します。別に芯があるわけでもないが、湿ったグルテンの風味ってなイメージで、出汁の旨味と麺の風味の混じったところを咀嚼で一体化してゆく・・・そんな楽しみ方。
 
 
 中盤以降は、じっとりと芯まで出汁浸透した旨さで楽しませてくれます。細麺だけど適温なため一切だれたニュアンスはなし。湿って出汁に染まり切った炭水化物は、旨さの次元が変わったようにとても味わい深く楽しめます。このあたりはうどん・そばには強烈に感じられない部分で、私がラヲタとして執着する部分かもしれない・・・。しっかり出汁と一体化した旨味で箸はノンストップ!
 
 
 
 
<チャーシュー> ゆったりと出汁を吸い込み・・・より脂が蕩けがちなる肉片旨し!
 
 アテで随分と肉食った後なのだが・・・汁に浸った肉も捨てがたいのです。スープと麺の上にあることでちょっと熱を帯びがちになり、ますます脂身の旨さが引き出された様子。さらにスープの味も少しばかり移り込むから、ちょっと違った味わいと感触になるのです。
 
 
 ゆったりと出汁を吸い込み・・・より脂が蕩けがちなる肉片旨し!ここでも少しばかり、薬味の青ネギを乗せて巻き込んだりしても食ってみましたが、最高でございます。やはりこの店のチャーシューは東京トップクラスに間違いない。食うたびに確信が深まります。
 
 
 
 
<他具材> 酒のアテにもぴったりの質実コリコリめんま !出汁含んで苦味と混じる青菜が旨し!
 
 最近、この脇役が気になってます。スープと麺と肉の迫力で目立ちませんが・・・メンマがコリコリとしつつ味わいがいい!。青菜も鮮やかな色合いでいい処理だ。海苔も溶け出したりせず肉厚で風味良し。この一杯に隙はなし。そんなことで、次回訪問ではこのメンマも酒のアテとして食らおうと考えてる次第。酒の飲めないタイミングではつまらんので、早く来週末が来ないかとワクワクしてしまうが・・・このご時世に申し訳なし。あくまで地元徒歩圏のお散歩延長なのであしからず。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 白身はフルフルと柔らかくプリンのようで・・・卵黄は全体隅々までねっとり!マチュアな甘味が上品!
 
 いつもサービスしてくれるハーフ玉で満足してたんですが、先日これをカネ出して一個ホールで食ってからまたすごく見直しているのです。やはり丸々一個食わないと感じ方も違ってくる。薄くても品のある甘味の出汁が深く浸透してるのがわかります。少し柔らかめの仕上がり。まるでプリンのように・・・。白身は出汁に染まって淡白な旨みを醸し出すのがいい感じ。そして卵黄が全体的にまるで均一のようにねっとりとしております。その全体のペースト感が滑らかでコク深い味わい。出汁の甘味と卵黄のコクがしっかりと一体化しており、その味わいは優しくてマチュアな広がり。嗚呼・・・これも絶品なる味玉だわ。やっぱり分かっていたとは言え、味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
 総じまして「暗い世相に優しき味わいの光明!憂鬱晴らして心落ち着く崇高醤油そば!」と言う感動!。ほぼ一日自宅に閉じこもっておりつつも、いつも短いプチ・ラー活動。このお店が近くにあることが何よりも救い。お店の応援も兼ねて、節度を守りつつ、また訪問したいと思います。今の時節、遠出にならない範囲の方々には激しくオススメ!。旨し・・・なので感謝と応援を込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   災禍にて
   暗い世相に
   勇気付く
 
 
 
   旨さ明るし
   心の味哉
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2020/04 Update)36th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺:プレミアムな軽やか豊潤煮干!プレミアムな低温調理チャーシュー!まさに心はプレミアム!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/04/12/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/XBbZZaB9mx8

<2020.04> 特製煮干らぁ麺 + 味付き替え玉 + 生卵 + アサヒブレミアム熟撰 小瓶

 さすがに、週末と言えどエグい行列はできてませんな・・・。5〜6名程度の列に連結。窓から店内を覗くと、あらら一部空席あり。あえて満席で客を詰め込む様なことをせず、密接状態をできるかぎり回避しながら、営業回していると言う感じです。店内に入って座席座る手前で、アルコール消毒液を手のひらに吹きかけること必須としておられました。この時期、本当に飲食店の苦境ぶりを垣間見た感じです。
 
 
 
 
<酒> アサヒプレムアム熟撰:食事と楽しめるズッシリ感!そして苦味と爽快感!
 
 手のひらをアルコール消毒したところで、次に喉と胃袋のアルコール洗浄と言う流れ。実は週末世相の閉塞感を自分なりに感じて、前夜少し飲み過ぎたのだが・・・それで控えると言うことも出来ず。今回もまた小瓶サイズとさせてもらいましょう!。ここでは小瓶と言えば「アサヒプレミアム熟撰」。
 
 
 腹が膨れすぎず、それでいて少量でも満足感与えてくれる良き麦酒です。麦芽100%のズシリとした飲み口とホップの複雑な苦味が爽快感を与えてくれる。まさに食事にも合うと言う感覚で、ちびちびと口を湿らしながらも、大胆な旨味で楽しませてくれますね。最近、日本酒よりもプレミアム系やクラフト系のビールに少しはまり出しているので、実に楽しませてくれる一本でした。
 
 
 
 
<全体> プレミアムな軽やか豊潤煮干!プレミアムな低温調理チャーシュー!まさに心はプレミアム!
 
 何も余計なことは考えず。最近は醤油→塩・・・と言う流れなので、次は煮干の順番。煮干ならば「味付き替え玉」は是非つけたいところだが、チャーシュー皿も捨てがたい。いっそのこと両方!と思ったけれど、「特製」にして肉増し代用としたところで、味付き替え玉も付けることとしましょう!。今回はこんな麺顔!。
 
 
 おおお!何と言うお上品な煮干感!スープ表層に煮干エキスの泡立ちとその欠片が漂ってる割には、ニボニボとしたパンチ感より、なぜか気品を感じてしまう落ち着きがあるね。あおさも大胆に振ってあり、岩海苔よりも磯の上品さを感じさせる。それでいて艶かしい肉ピンクが大きな存在感を示しており、他にはない煮干麺の雰囲気感がある。実はとてもユニークな煮干麺ではないかと感じてしまう。
 
 
 
 
<スープ> 極度にエグミを抑えつつ豊潤な煮干の豊潤さ!軽やかな苦味に充実なる甘味!
 
 行列中から、もう換気扇からこの煮干の香は感じていたのだ。それはもう軽やかな甘味を感じさせる香で、嫌味なところが本当に見つからないよ。そんなプロローグがあった上だが、やはり香の上質な煮干円やかさは格別です。食い進めて汁が攪拌されてゆくほどに、あおさの香もプラスされて実に旨いコンビネーションだわ。
 
 
 極度にエグミを抑えつつ豊潤な煮干の豊潤さ!軽やかな苦味に充実なる甘味!少しアゴ出汁を引いてる様なウンチクです。そして背黒煮干でボディ感を高めている様ですね。その煮干感覚にエグミを極度に抑え込んでいるところが実に秀逸!。煮干の甘味が透き通るほどに軽やかで旨いのです。
 
 
 そしていつも同じ味わいと満足感なんだが・・・いつも少しおや?と楽しさを感じます。いつも少しバランスを変えてると思うのは私だけ(いわゆる春木屋理論)?。今回はいつもより少しだけ煮干が濃ゆいと言う印象。アゴだしよりも少しばかり背黒を増やしてないかな?。甘味がすこし濃ゆくて、これもまた好みですよ。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:しっとりとした粉の風味感と汁と一体化した時の上品な甘味がナイス!
 
 序盤はしなやかなのに風味を強く感じますかね・・・とても上品な漆喰の様な地肌に、サラッと煮干出汁を持ち上げて湿らすイメージ。クスクスと軽やかな前歯の切り口が印象的ですが、ゆっくりと汁を吸い出すとスパスパクチクチとやがてリズミカルなほどに、安易に切れ込みます。
 
 
 出汁を吸い込むと風味から甘味へイメージがシフトしましょうか?しっとりとした粉の風味感と汁と一体化した時の上品な甘味がナイスなのです!煮干だけ大盛不可。この微妙なバランス感覚が、大盛だと崩れてしまうからでしょう。温度にも敏感なるハイセンスなフィーリング?。やはり旨いね!。替え玉対応にしといて良かったよ!。
 
 
 
 
<チャーシュー> これが東京トップクラスの拉麺チャーシュー!今回は煮干出汁を少し絡ませ・・・
 
 もう何度も旨さを伝えたチャーシュー。実は最近、この肉の旨さも店の看板的存在なのではと感じ入ってます。数々、低温調理チャーシューを食っており、それも格別旨いんだけど反面差別化もしにくくなってる昨今。でもこれだけは違う!と言う旨さあり。
 
 
 まずその艶かしきレア感に見えて、実は中までじっくりと緩い熱の浸透が感じ取れ、赤身に混じった脂分がゆっくりトロトロに溶け出す。その肉の旨味と脂の甘味の旨さたるや恐るべしです。
 
 
 そして柔らかさ!。当たり前の様だが、ここには隠し包丁がポイントポイントで、細かく入ってるのが分かります。煮豚でもないのに、まるで角煮が崩れる様な・・・半生肉の崩れる柔らかさが素晴らしい!。当然、浸透液のバランスもあるんだけど、味わいもさすが。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 円やかな薄出しが深く浸透!濃密卵黄がナチュラルな甘味に染まる!
 
 茹で上げは白身がフルフルと震えて、卵黄にはトロトロさが残るレベル感。割と柔らかめな仕上げとなっております。出汁は薄いタイプで、全体に均一に染まる様に時間をかけている感じ。ただし全体を出汁で染め上げると言うより、卵本来の味わいもしっかり残した浅漬け感覚の味玉です。こう言うの一番好きなんだよね。
 
 
 白身までもがゆったりとしつつ味わいを感じる仕上がり。そして卵黄はネットリトロトロとしながらも、出汁の旨味が加わってより濃密な旨味に進化。かといって出汁の味でマチュアな甘味は低めで、ナチュラルに味玉を堪能できると言う感覚でしょうか。これもいいね。旨し!。嗚呼、味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
<味付き替え玉> 生卵をすき焼き風でなく・・・今回は卵黄のみを麺に投入!これも旨いよ!
 
 久しぶりに味付き替え玉を召喚しました。もちろんこのままでも食べられるタイプ。このタイプだと魚粉がかかることが多いんだけど、鶏醤油ダレ的な感覚です。鶏油のバター感はなく、とてもライトなタレですが、それでも味はしっかりついてる。
 
 
 替え玉の定石どおり、汁めんのそれよりも風味感が強く、ややパツさが残る食感で気分が引き締まります。よく残ったスープを少し入れたりして、混ぜやすくしたり味を整えたりしますが、今回はデフォのこのままで頂きますが・・・嗚呼、魚粉なくともあおさの風味で、磯感覚が楽しめる!。さらにフライドオニオンの香ばしさがパンチとなったり、その香ばしさに隠れた甘味が混じってメチャ旨いがな!。
 
 
 店のオススメは、これをすき焼き風に、溶かした生卵でつけ麺スタイルで食うのが旨いんだとのこと。当然体験済みだが・・・これもめちゃくちゃハマるかと!。しかし今回は、ちょっとアレンジで・・・卵を溶かないで、卵黄だけを取り出し、この麺皿のほうへトッピング。卵黄をソースの様にして混ぜて食いました!。嗚呼、これもまたいいね!。特に、玉ねぎとの相性抜群!。
 
 
 
 
 総じまして「ありそでなさそな煮干の優雅さ!トップクラスの肉豊潤さ!食って嬉しや崇高煮干麺!」と言う感動!。この週末は本当にどこにも遠出せず、最寄駅にも立ち寄らずで過ごしましたが、近場にとたも良いラーメン専門店があって、とても救われた様な気分です。世相は物騒な方向に流れてますが・・・そうはなっても、ラーメン的にはこれで生き残っていけそうです。しばらく訪問頻度が上がるかと?。旨いもんで気分を落ち着かせて行きましょう。都心に行かないなら激しくここオススメ!。旨し!なので・・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   週末に
   食って麗し
   煮干しそば
 
 
 
   閉塞感も
   忘れる旨さ
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2020/04 Update)35th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉らぁ麺 塩:澄み切るスープ!上品な色合いとストライプを表す麺!上質レアチャーシュー!三拍子ビシッと決まった潔さ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/04/07/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/pkM52DiO1Os

<2020.03> 味玉らぁ麺 塩 + チャーシューハーフ盛 + アサヒプレミアム 熟撰 小瓶

 いつものことを思えば随分と楽に入店。悩んだって仕方がない。人間どうせ腹が減る。そして週末飲まねばやってられない、生きてゆけない。今回は久しぶりに「塩」を選ばせてもらいました。いつもこっそりと、味玉ハーフをサービスしてくれるので、申し訳なく思って今回はちゃんと金払って味玉を追加いたしましょう。
 
 
 
 
<酒> アサヒプレミアム 熟撰:しっかりした苦味が爽快!目立たなくともとても質感あるビール!
 
 この日はちょっと蒸し暑い気分だったので、スーパードライ中瓶を所望。ところがご店主、実に申し訳なさそうで・・・あまり冷えてないかもとのこと。プレミアム熟撰だとそんな心配ないとのことで、そっちに切替!。結局、どっちも好きだから無問題。
 
 
 プレモルより華やかさがあからさまではない。赤星の様に野太い感じでもない。だが熟撰は、爽快感に苦味があって好きな個性です。料理と共に味わうのなら、赤星か熟撰の方が個人的には分があるかと。世間的には、目立たなくともとても質感あるビール!。こちらのチャーシュー皿をアテに、今回も楽しませてもらいました。やっぱ旨いね!このビールも!。
 
 
 
 
<チャーシューハーフ盛> 絶対にこれ食っとけ!これぞ東京トップクラスのチャーシュー!熱感の演出がしっかり感じ取れる旨さ!
 
 拙ブログ・レビューで何度もしつこい様ですが、これ一回食っとけと激しく言いたい!。東京トップクラスのラーメンチャーシュー。独特なのは、暖かい演出が施されたレアチャーシューと言うところが素晴らしい。単に暖かいのではなく、皿までも温めてあり、置いておくだけでじわじわと熱伝導で、肉の脂身が蕩けてゆく様な感覚なのです。
 
 
 肉は、今をときめく低温調理。まるで余計なところは削ぎ落としたかの様で、全体すべてが旨さのMAX。そして、今回は特に温度感が素晴らしい。ひょっとして・・・少し調理アレンジを調整したんでしょうか。また一段と旨くなってるじゃないですか!。
 
 
 そして、あらら・・・ちゃっかりと味玉ハーフがサービス的に追加されとるじゃないか:笑。気を使って味玉有料追加したつもりが、更に上ゆくサービス精神で、肉の更に追加してくれた様です。ありがたや・・・。
 
 
 
 
<全体> 澄み切るスープ!上品な色合いとストライプを表す麺!上質レアチャーシュー!三拍子ビシッと決まった潔さ!
 
 全く話が変わるけど、週末の行列のエグさは相変わらずだが、確かに変化あるのは自転車の量。店側の注意努力もあるんでしょうが、以前に比べてスッキリした感じです。流行り過ぎて移転を余儀される店って、結構これまで見て来たからずっと危惧してたんですが、ファンの民意度の高さに敬服!。調和して行きましょうね・・・と心に呟きながら、程よく酔いが回ったところで配膳が完了!。いつもの麺顔です!。
 
 
 おおお!見事なまでに透き通ったスープとキッパリした麺線。まさにく現代令和を代表する様な麺顔ではありませんか!。どうしてなんだろう・・・同じ様な一杯は溢れているのに、この一杯はちょっと別なニュアンスを感じる。淡麗系なれど、どこか円やかな優しさを感じてしまうからなのか。開店以来、鷹の爪が投入されたり、帆立の粉が乗せられたりと・・・節々に工夫と進化を感じる一杯。今も現在進行形といった躍動感すら覚えます。
 
 
 
 
<スープ> 豊潤なれど、まるで濾過した様なスッキリ感鶏エキス!それに拮抗する乾物の深い旨味!華やかな余韻を醸す薬味!
 
 食ってから思わず、過去の拙ブログを見返してしまうオレ。ただ舌バカなだけなのか、鶏エキスと魚介の拮抗をいつも感じて食っていながらも、その勢力強弱については結構に変化変遷してるのです。数年前は、やや鶏エキスが上回ってる様に記録してる。しかし近頃になって魚介・・・特に乾物エキスの旨味を評価してるコメントが多くなってる。そして今回は確かにその流れだ。拮抗しつつも乾物系の旨味の方が少しだけ深いかと!。
 
 
 スープ表面を見てもそれを裏付けてるかも。上澄みに微かな魚介エキスの塊が浮かんでいたりする。魚介系のベースは昆布と節系と思ってたが、煮干し系も少し増やしたのかな。塩味に非常に馴染んで旨さが心地よいとはこのこと。さらに「帆立の粉」をトッピング薬味として投入。ここで不思議な貝系旨味が足されるので、一層に滋味深くなるかな。
 
 
 鶏系も少しコメントしておくと、ウンチクによれば「はかた地鶏」のガラと「大山鶏」の丸鶏で煮出したとのこと。博多とくれば鶏の水炊き!。大山鶏と言えば・・・焼き鳥屋でよく見かけるブランド。直感的には、ガラと脂のたしこみの計算式が脳裏に浮かぶ感覚です。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:しなやか且つ汁を吸い込みがちでも・・・しっかり麺風味を残すストレート細麺!
 
 スープばかり意識を捉われている訳でもありません。ラーメンたる汁と麺との一体感!・・・これも素晴らしい!。全体的にとても白い地肌で上品さを表す麺。よじれも少ない角細麺。漆喰の様にきめ細やかな地肌が素晴らしい!。いかにもリフトすると麺が揃って汁の持ち上げが良さそうです。
 
 
 実際に何度も食らいつくとイメージ通りのその風合い。汁を吸い込みがちで、旨味が高まるのが分かるね!。前歯はクスクスとした軽やかな切れ味で、奥歯で力を込めるとすぐにクチリと潰れる。すると糖化で甘味と旨味を増すのはいつもの通りなんだが・・・・妙に最後まで粉風合いが残って清々しいのだが・・・。ビール一本で酔いが回っているだけなのかも知れませんので、ここは妄想と言うことで。だって前の晩、しこたま飲んだあと仕事して疲れてたから:爆。
 
 
 
 
<チャーシュー> 塩出汁含んだ半レアチャーシューもまた蕩ける様な旨さなのだ!
 
 上述の「チャーシューハーフ盛」の下りで既述ですが少しだけ補足。この肉はスープに浸っても旨し。少し脂が流れて、汁の旨味が交わる感じ。なので酒が得意でない人なら、白飯に合う感覚で美味しく感じるかもしれません。一層、脂が蕩ける旨さなのでこれもオススメな味わい。全く・・・塩出汁含んだ半レアチャーシューもまた蕩ける様な旨さなのだ!
 
 
 
 
<青菜&メンマ> 凛とした歯応えと箸休め的な清涼感がいいね!
 
 最近、メンマに目覚め始めました。ここ半年のオススメメンマとしては、堀川@自由が丘、そしてやっぱり・・・こうかいぼう@門前仲町。他にもいろいろ。ただ最近、ここ「さくら井」のメンマもかなり旨いと改めて再認識!。メンマは歯応えの強弱でかなり、好みとセンスが別れるけど、コリコリ歯応えで言うとこれがかなりいい感じ!。かなりスリムなメンマだけど、引き締まりを感じてかなりいい歯応えと味わいです。次回は、メンマ増し決定!。
 
 
 そして飾りだけの様な小松菜まで、質感たっぷり!。歯応えと風味は軽やかな清涼感たっぷりで、しっかり管理された味わいだと感じ入る次第!。
 
 
 
 
<味変化> へへへ・・・裏技!チャーシュー盛りの柚子胡椒をここで溶かす!
 
 もうすでに完成度が高い塩スープなんですが・・・やっぱり、塩清湯系とくれば「柚子胡椒」を溶かしてみたくなる。へへへ・・・だから、いつもここで塩を食うときには、チャーシューハーフを合わせ、その薬味の柚子胡椒を少し残しておくのです。
 
 
 ほんの少しでいい!味が全部変わってしまわない程度で・・・耳かき2つくらいで十分。これでもって随分と後半に凛とした味わいに仕上がる。是非是非お試しあれ。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 薄出汁がしっかり浸透!深いと言うよりも円やかな風合いと甘味!
 
 当然、味玉も完璧。見ての通り、かなり薄めの出汁を深く浸透させた感がある。白身はふわふわ感が残る程度で、卵黄はとっても緩い感じでジェル状態。中心部にほんのりとトロミを保ちます。味わいは、出汁に一体化した濃密さもありますが、卵本来のフレッシュなコクもキープって感じ。これもかなり上出来味玉なので・・・ぜひ食ってもらいたい次第!。
 
 
 
 総じまして「研ぎ澄まされた緊張感と優しい円やかさが拮抗する・・・東京都トップクラスの塩そば!一回食っとけ!」と言う感動。今回・・・どこを切り取っても、どこをクローズアップしても、尽く旨く思えてしまいます。上振れと言う一言で片付けられない店ですので、コロナ騒ぎが一段落したところで、未食なかたはトライしてもらいたい次第!。しばらく行動範囲が制限されるかもですが・・・ギリギリこの店が範囲内にあることに感謝!。困難が過ぎ去ったら、みんなで笑って食いましょう!。その時にも激しくオススメ!。旨し!なので・・・・とっとと最後に詠って、いつもの様に締めたいと思います!。
 
 
 
   春うらら
   人め少なく
   桜散り
 
 
 
   旨さなぐさめ
   さくら井塩そば
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2020/02 Update)34th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

らぁ麺(醤油):やはりデフォルトの落ち着き感がいい!日常的な麺顔なれど実はプレミアム感満載!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/02/07/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/aOBozEDMxHU

<2020.01> らぁ麺(醤油)+チャーシュー盛り(ハーフ)+山杯仕込純米酒 片野桜

 食べログ・ラーメンデータベース共に、エグい程にも思える高評価ポイント!。そんな店になるとは、開店当初は全く想像もしてませんでした。実にいいこと!。頼むから長く続いてほしいと思うこの頃です。最近はスタフさんも増えて、対応力もアップしてるところですが、週末の混雑フォローに限界が出てこないか、最近とても心配。ファンとしては、近隣住人に迷惑がかからない様に、ラーメンファンとしても心配りを切に願う次第です。この人気の調子とレベル高い味わい!そして質実な店の姿勢だと・・・ビブグルマン獲得あたりは当たり前。次世代ラーメンの先鋭として、星くらいはひょっとしてと思うこの頃。
 
 
 
 
<酒> 山杯仕込純米酒 片野桜:無濾過生原酒!一升瓶の封切ったばかりで戴くよ!
 
 週後半の夜だったので気分もゆったり。今夜はビールより日本酒気分です。「今宵の酒」と言う日替わり冷酒をいただくこととしました。いつも2種類銘柄を揃えてくれている中で、「片野桜」を選択。大阪にも酒蔵はあって、池田界隈の「呉春」が有名ですが、交野(カタノ)にも蔵があったんですね。「封切ったばかりですよ!」とご店主からもオススメでした。
 
 
 さすが純米の図太さに加え、山廃止込のキレあるパンチ!。山廃のなんたるかは、以前酒造メーカーに務める友人からとうとうと聞かされましたが、全く覚えていません(笑)。でも辛口なインパクトを与えるイメージですが、淡麗ではないところがとても印象的で、ここがポイント。実は肉料理にも合う酒ではと密かに思ってるオレです。とにかく旨いものは旨い!
 
 
 
 
<チャーシュー盛りハーフ> 不思議な程に旨い!敢えて言おう!東京随一の拉麺チャーシューがここに!
 
 日本酒は魚の刺身以外にも合う!例えばこの低温調理の半レアチャーシューなんてそう。ズシリとした酒の旨味は、肉の脂など問題なく洗うか中和してくれます。細かく隠し包丁が入ってて柔らかい肩ロース肉の脂が舌の熱でとろけると、旨味を感じたところで酒を流し込む。すると酒が通り過ぎた後口がとても円やかで印象が良いのです!。
 
 
 余計なところは切り落としてる半レア肉で、そのままで凄く蕩ける旨さ。豚肩ロースだって鶏胸肉だって、質感高い上に旨味が溢れてるのが見てわかります。ここに柚子胡椒のジリジリ感と肉甘味がコラボすると旨さの絶頂!。清涼感と肉汁が一体化した様な感動です。また柚子胡椒の薬味とも冷酒は合う。響くから全体の一体感もありましょう。不思議な程に旨い!敢えて言おう!東京随一の拉麺チャーシューがここに!
 
 
 
 
<全体> やはりデフォルトの落ち着き感がいい!日常的な麺顔なれど実はプレミアム感満載!
 
 嗚呼、ほぼ酒と肉でかなりの満足感!悦に浸っておる次第ですが、ラーメンを忘れるはずはありません。もはや知ってる味で、新鮮な出会いはなくとも飽きがこない安定感。これを食ってれば幸せと確信でいるのです。そんな安らぎに近い安寧感で待ち受け、受け取ったのはこの麺顔です。
 
 
 おおお!何度も来て見て食ってた一杯で、今更ですが驚き感はない。しかしそうと分かっていても、それは完成度はありありと感じるし、下振れ皆無で上振れ期待をしてしまうほど。今回も醤油の穏やかな明るさが旨そうだし、レア肉の手切り感が艶かしくも素朴感あり。一見変哲なしな麺顔でしょうが、実物の迫力は計り知れない一杯です。
 
 
 
 
<スープ> いつも同じ味わいの様に思えるが・・・なぜかいつも新鮮に感じる微妙なアレンジ変化!今日は鶏エキス!
 
 いつも同じ味わいで安心感与えながら・・・実はどこか変えてるのが春木屋理論。だとしたら、逆にいつも同じ様で「どこか違う様にわざと感じさせる」のが、このさくら井の醤油味かも。ベースは「鶏ガラ」「乾物」「醤油」の構成。来て食らうタイミング毎にどこかそのバランスが変化してる様に思えます。今回は「鶏」が印象に残るかと。いや鶏と言うより鶏油のニュアンスが微妙に濃ゆいのでは?これは醤油味とリンクしやすいのですが、味アピールは艶かしいほどではありません。
 
 
 時には乾物系の旨味が深いと思うこともある。節とか煮干し・昆布等は言わずもがな。個人的にはここにいつも乾燥して湯戻しの椎茸旨みの色濃さもある。醤油の生揚げ系の円やかさに響く様に、椎茸系の旨味も感じます。実にカオスで円やかな旨味!。
 
 
 また余談ですが、昼間食うのと、夜並んで食うのでは、少し違った味に見える様な気がします。例えば、夜の部の方が味が濃ゆめ??。これまでになく、コク深い味わいと感じましたが、そこまで計算を期待するのも度が過ぎましょうか。
 
 
 
 
<麺> 汁を吸い込んでいるのにどこかに麺の風味感!汁エキスと麺風合いの飽和点!唾液が絡むと一気に昇華する旨味!
 
 肩や麺は、本当にいつも変わらぬ安定さを感じさせます。麺の風味は、乾いた芯の粉感覚と、汁を吸い込んでからのグルテン風味と分かれると思われます。その中間ってのも多いと感じますが、これは明らかに後者。汁吸い込んでからのグルテンの風味がいい感じ。啜った直後は、出汁の旨味とグルテンの風合いがダイレクトです。ここから咀嚼が始まると、一気に一体化して別の旨味へと昇華!。
 
 
 その触媒は唾液。一気に溢れ出してエキスを糖化し、出汁の旨味と一体化!。また肉と絡めたり、海苔を巻き込んだりすると、また別の風味も加わり旨さはカオス!。だからわざと海苔を大切に扱う次第です。
 
 
 
 
<チャーシュー> 少しだけ鶏醤油スープと熱が加わるだけで別格の旨さ!
 
 チャーシュー皿でその素晴らしさを堪能し切りましたが、やはり汁麺の上に乗ってる肉も興味深し!。結論言うと、別物の旨さですよ。熱とスープエキスの浸透は、チャーシュー盛りでは味わえなかったもの。特に熱の影響は芯から脂身の甘味を引き出し、それをスープの旨味がキャッチして一体化した旨さです。こちらにももちろん、隠し包丁が細かく要所要所に施されており、柔らかさこの上なし。むしろ隠し包丁の隙間にスープが入り込んで、あっという間にエキスと一体化と昇華が進みます!。
 
 
 
<他具材> メンマと青菜!質感高い上に・・・サイズと長さを揃える気配り計算なのか!?
 
 最近、侮れないのがメンマと青菜。こちらも完成と仕上がりの良さがピカイチ!。メンマのコリコリ感にはしっかりと出汁が浸透しており、そのままでも旨い。そこをあえて汁の熱と旨味が足される。冷酒にも合う旨さで、お代わりしたいほど。また青菜も定番の箸休め。メンマの長さとぴったりと切り揃えられてるので、メンマが麺と絡むときは、青菜も同乗させてあげましょう。歯応えの複雑さにも規律あり。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> いつもさぁーせん!m(_ _)m  味玉ハーフを裏金受領の様にこっそり悦に浸る!
 
 実にいつもすみません。私も常連の端くれというやつで、味玉のハーフがサービス提供です。どこにそれはあるかと言うと・・・チャーシューの直下。肉が蓋をしてくれてる様に隠してくれてます。出汁の浸透深いのは見て取れますが、白身の均一な染まり具合はさすがです。
 
 
 また卵黄のハードなトロトロさもナイス!。出汁浸透のマチュアな濃密旨味を感じさせる仕上がりです。さらにハーフカットされているから、スープを少々浴びており旨さの一体感もありなむか!。
 
 
 
 
 総じまして「もはや隙なし!?更なる再ブレークも近いか!?令和の名店駆け上る予感!」という興奮なる一杯!。これだけ飽きないで、同じ一杯を何度もコメントできるのも自分で不思議。しかし裏を返せば、いつも少しづつ変化してるから、いつも飽きないのか。仮にミシュランの星を目指すとシンドイでしょうが、もうそれなりにステップ・バイ・ステップ踏んでる様な気もします。なので今後も目をはずせない店。絶対に後悔しないと思える感じで・・・旨し!そんな感動を・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   さくら井の
   センス溢れる
   うまさ哉
 
 
 
   桜咲かねど
   才能開花
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2020/01 Update)33th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製煮干らぁ麺:エグ味と苦味を削ぎ落としたかのような甘味!それでいて煮干の香ばしさ豊潤!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/01/28/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/5wgmi24PsVc

<2020.01> 特製煮干らぁ麺+アサヒプレミアム生熟撰 小瓶

 いつも行きたい店が「麺屋 さくら井」。ところが週末の行列がエグい上に、暦も大寒前後となれば並んで並んで耐えるのがキツくてならない!。そんな感じで年明けから泣く泣くスルーしておりました。しかし、ちょっと寒さが緩んだ平日夜でしたから、今しかねぇだろ!やるなら今しかねぇ!と意気込んで、JR三鷹駅からせくせくと早歩きで訪問ですよ。そしたら・・・これは奇跡か!?行列ゼロな上に空席ありじゃないか!!。この週はずっと辛かったのもあって、神様は見ていてくれたのか・・・こんな幸運を与えてくれました。
 
 
 
 
<酒> アサヒプレミアム生熟撰:もっと売れていい銘柄!華やかな苦味がかなり好き!
 
 ビールは3種類・日本酒・ハイボール・サワーもあるなど、実は酒のラインナップは揃ってる店。日本酒は定期的に入れ替わり、大抵は辛口純米酒かな。チャーシュー盛りなどで、実は飲み過ごせるラーメン店なのだが、いつもの行列を鑑みると並んでる客には申し訳ないね。今回は、遅い昼飯だったのもあって、抑えめに小瓶のアサヒプレミアム熟撰をチョイス。
 
 
 たまにお中元やお歳暮でもらう銘柄だよね。オレへじゃなくて、嫁さんの実家からそれらを融通してもらうのだが(汗)、だから余計に頭が上がらなくなる?。しかし頭が上がらなくとも、いただきたい!飲みたい!そんなビールがこれですよ。アサヒプレミアム熟撰・・・もっと売れていい銘柄!華やかな苦味がかなり好き!。瓶ビールが楽しめるポイントは「泡」。ジョッキ生ビールより大抵は泡が粗いのだが、それが好きなのです。ビールの苦味が好きなら、泡立ちが粗いのも旨いと思うのだが・・・。
 
 
 
 
<全体> さらりとした煮干感覚に見えて、泡立ちにはガッツリなニボ感覚を覚える迫力!
 
 おおお!とても整った顔付きは上品で淡麗!各々の素材感も上質感を伝えるし、これは崇高と呼べるレベル!。トッピングの肉なんて完成度の高さしか思いつかない!。しかし素朴な風合いを残す「煮干エキスの泡立ち」が意外と多い。またアオサは柔らかいブリリアントグリーンながらも、どこか色合いが素朴。玉ねぎ微塵だった粗目で見ようによっては日常的。詰まるところ・・・さらりとした煮干感覚に見えて、泡立ちにはガッツリなニボ感覚を覚える迫力!
 
 
 
 
<スープ> 本当に・・・エグ味と苦味を削ぎ落としたかのような甘味!それでいて煮干の香ばしさ豊潤!
 
 もう何回も食ってるこの一杯。なのにいつも味わいは新鮮に感じます。今回は改めて感じたのは「煮干の濃ゆさ」。濃い煮干しだとニボニボな苦味感覚を連想しますが、それがない!。きっぱりとない!。ブロガーこれだけやってると、「エグミがない」などと・・・これまで多少の揶揄気味に表現してますが、ここにはそれがマジでない。小魚の腸を感じるあの苦い感覚が本当に少ないから素晴らしい。
 
 
 煮干をこれだけ溶かしているのに、「引き算の旨さ」すら感じます。苦味やエグ味を徹底的に引き算すると残るのは何か?。それは甘味でしょう。これは煮干本来の味わいを残す甘味を、存分に楽しめる一杯なのです!。それでいて独特の香ばしさはしっかりと残っているのだから、旨いに決まってるのです。
 
 
 更に言うと、塩気で煮干の旨味を引っ張り出してる感覚がとても低い。つまり、煮干旨さにストレス感がない。豊潤な煮干ってのはこう言う感覚なのかもしれません。これは煮干好きなら、一度は食って欲しいなぁ〜。
 
 
 
 
<麺> 序盤の風味もいいが、汁を吸い込んでからの旨味がしっかり伝わる上品な旨さが好き!
 
 語り尽くした感があるこの麺ですが、好きなところを今回もリピートすることとします。見栄えの「きっぱりとしたストレート感」「色白な地肌」「漆喰のようなきめ細やかさ」・・・これらはテッパンと思えるアイテムで、初見で心を鷲掴みにするには必須。今回もそれがありありと生きておりました。
 
 
 そして序盤での、麺本来の風合い良さも秀逸だが、やっぱりここは汁を吸ってなんぼ。炭水化物にエキスが染み込んだ後の旨さの変化が楽しいのです。中盤までは汁に濡れた程度で、麺の旨味が食欲を牽引する状態。これが後半に流れ出すと汁を完全に吸い込むので、グルテンとエキスが一体化した旨味がたまらんのです。ここに煮干のエグ味なく苦味もない旨味が、白地のキャンバスのような麺旨味を染めてゆく感覚!。
 
 
 また醤油と塩とは、微妙に麺を使い分けてるのが特徴。同様に汁を吸ってなんぼの性格ですが、粉の風合いを少し強めに感じるのも面白い差異。やはり少し煮干に合わせて、肉厚な麺の風合いを織り込んでおられるようです・・・。
 
 
 
 
<チャーシュー> 刺身のような低温調理の肩ロース!密度としなやかさを保つ鶏胸肉!まさに絶品!
 
 悪いこと言わんから、肉好きなら一回食っとけ・・・ここのレアチャーシュー。チャーシュー盛り皿なんて頼むと、皿が少し熱っせられてるので、その温度で遠赤のように脂が蕩けて旨しです。それが今回では、熱々の汁と麺の上に乗って、同様の効果を発揮するか?。
 
 
 余計なところを削ぎ落としてまで、いい部分のみを提供している豚肩ロース。肉の断面には、時々隠し包丁を入れてあり、どこまでも、どこまでも柔らかく食わせてくれるのです。煮干出汁が脂と滲んでも旨い!。また鶏胸肉は、淡白な味わいながらも・・・汁を吸い込んでいるのか、甘味があって仄かな塩気がコーティング。これが旨い!。冷酒に合うねこの旨さ!。塩系のラーメンだったら、柚子胡椒とも合わせたい肉がこれかも!。
 
 
 
 
<薬味> アオサ風味と煮干香のコラボがナイス!変えたでしょ・・・海苔?
 
 軽くスルーできなかったので、あしからず。実は「アオサ」と「青のり」の区別があまりつかないので、間違っていたらごめん!先に謝っとく。アオサと判断。磯の風合いがあると感じたから・・・。それも、煮干出汁と混じってやっと感じたことなんだけど。これがあるとないでは、随分と印象が変わるはず。これまで食ってきた「煮干らぁ麺」の中でも、一番フレッシュに青々としていることから・・・最近、海苔を変えたのか?と正直思ってる!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 見事なり!出汁浸透とトロミと濃密甘味!更に温度感まで計算なのか!?
 
 よく崩れた味玉のハーフを、サービスでこそっと入れてくれるのですが、それではそろそろ心苦しいので、今回は特製として正規のホール味玉をいただきました。一言で言うと・・・「見事」。
 
 
 全体的に淡い影を感じる色合いだったが、いざ割ってみると鮮やかな白と濃密トロトロのオレンジ色が広がる。白身の断面からわかるように、時間をかけて均一に出汁浸透させてます。また卵黄は濃密なれどトロトロな状態。垂らすと汁を濁しそうだ。味わいは「卵本来のフレッシュさ」と「出汁が滲んだ円やか濃密な甘さ」・・・そして地味に「塩気の結びつき」を覚える味わい。最後に忘れてならないのは「温度感」。写真の見た目では絶対わからないほどに・・・実に熱々!熱々トロトロ状態だから卵黄が最高に旨い!嗚呼、なんと今回の味玉のうまいことか!。ハズレなし!。
 
 
 
 
 総じまして「煮干淡麗さの中に豊潤な円やかさ!ゆったりとした優しさ!更に清楚な肉迫力!煮干好きなら絶対食っとけ!」と言う大興奮と感動!。いわゆる上振れってやつか?。たまたま余裕がありげな平日夜ならではの魔法だったのか?。いずれにせよ、これはラーメン好き・煮干好きなら、一度は食っておいた方が良い。精度と混み具合を鑑みるなら・・・平日夜が絶対にオススメ!。次回の煮干しでは、和え玉と生卵も続けて味わうつもりです。これは誰にでも激しくオススメ!旨し!なので今後の応援も込めて・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   呆然と
   仕事疲れて
   さくら井へ
 
 
 
   煮干旨さに
   しばし茫然
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2019/12 Update)32th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

特製らぁ麺 塩:特製の迫力感をも越える凛々しさと美しさ!そして優しさ感じるプレゼンス

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/12/31/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/_1cR_hxHQ8s

<2019.12> 特製らぁ麺 塩 + CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE

 やはりここは平日夜が訪問の狙い目。行列目安が土日の3分の1程度で、外待ち5番目と言う感じで、並び始めて20分程度で入店、早めに配膳と相成ります。カップル等2人客も比較的多い割には、割れて座ることもない。ちょうど2人が退店して、そこに埋まると言う絶妙の客回転って感じでしょうか。はたまた、案内担当のアレンジ妙義というやつか・・・。最近では常時3名体制で運営自体も効率アップしてそうにお見受けいたします。
 
 
 
 
<酒> CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE:苦味と旨味が図太いクラフトビール!
 
 軽く別の職場の納会に潜り込んで軽く飲んだばかりだというのに・・・やはりラーメン活動に酒は欠かせない。ちょっとインパクトのあるのを味わいたくて、今回もクラフトビール「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」。調べてみるとちょっと知られた銘柄らしく、評判もよろしいのがわかります。
 
 
 とにかくガッツリとした苦味が効いててそれが痛快って感覚。クラフトビール特有のホップの華やかさもたっぷりですが、苦味がガツンと映えるので、飲み応えの確からしさは格別!。こちらはチャーシューが東京トップクラスで旨いので、それとも良く合います。最近、ここでは日本酒よりこちらの方が多いかも・・・。
 
 
 
 
<全体> 特製の迫力感をも越える凛々しさと美しさ!そして優しさ感じるプレゼンス
 
 おおお!相変わらず色んな迫力を伝える麺顔だね。スープや麺線の美しさもさることながら、何となく優しさが現れてる雰囲気がいい!。それなのに全体的に凛とした雰囲気もあって、それなのにやっぱり特製なりの肉迫力も強かに感じる・・・。今風の淡麗拉麺でしょうよと一蹴するにはもったいない気がいつもするんだよねー。
 
 
 
 
<スープ> 初動は大山鶏の軽やかでもゆったりした旨味・・・やがて乾物系の旨味が浸透し拮抗すり味風景
 
 やはり旨い。何度食っても旨い。そして初体験のような新鮮な気持ちにもさせるのです。ベースは大山鶏をはじめとする地鶏ガラの旨味。これが初動で感じられる展開ですが、鶏油で派手すぎることもなくとっても軽やかな旨味。それでいてあっさり系と一言で片付けられないコクの深みというやつがいい感じです。慣れてくると感じが薄くなるが、鶏油の風味も後味にさらっと感じることができる。あ!鶏エキスと思ってまた味わい直すと、今度は落ち着き深い魚介乾物出汁の円やかさなんて、意識は持っていかれたりしますわー。
 
 
 魚介と言っても節や昆布等の乾物主体なイメージ。煮干の風合いは・・・入ってたらごめんだが、ほとんど感じないかと。蘊蓄によると鯛とホタテのエキスも溶けているとか!。鯛かぁ〜・・・そこまで察知できなかったが、塩ダレの成分までベーススープに溶かされた後では淡くなるのでしょうか。またホタテは、そうか!そうだったのか!と眼から鱗が落ちた思い。
 
 
 トッピングされた白い欠片の集まりは、ずーっと鶏節だと思い込んでたが、これって乾物のホタテを店で細かく砕いた粉だったらしい!。鶏肉とホタテを間違うかってアホ丸出しなオレだけど、何も情報ない中なら、ほんと似た味わいだと思ってしまったー。しかし言われてみれば、確かにそうだわ。箸で摘んでダイレクトにそれだけを味わうと・・・ホ・タ・テって感じがありなむかと!。
 
 
 
 
<麺> 白さが実に上品!きめ細やかな漆喰以上の滑らかさに、汁が浸透して凛々しさ感じる風味と歯応え!
 
 麺がええねぇ〜。醤油と塩、そして煮干では麺を使い分けてるが、前者はかなり上品さを感じさせる逸品です。本当に白い。塩ラーメンだから余計にそう思わせます。きめ細かい地肌は黄色味が本当に薄く、打ち込むねり水も本当に少なめなんじゃないだろうか。漆喰にサンドペーパーをかけたかのような非常にきめ細かい地肌。ツルツルさが光るほどに滑らかな印象です。
 
 
 そして汁を吸いやすい。さらに麺がしなやかなのでまとまりやすく、これによって毛細管現象を呼びやすく、汁の持ち上げ感も高い感覚です。ところが汁にふんだんに塗れながらも、ダレたり伸びたりするそぶりさえないので、麺の旨味と炭水化物の甘味との一体化に遮る物が何もない感覚。プツプツと千切り、奥歯でプレスして潰した後の一体感がすごく旨いです。
 
 
 やがて汁を吸いこんで麺の風味が溶け出す・・・ゆっくりと汁が霞んで見える。中盤以降はこんなカオスさも手伝って、旨味がお互いに昇華しますねー。
 
 
 
 
<チャーシュー> 東京トップクラスの低温調理肉!特製にしか入らぬ鶏胸肉が汁と一体化して極上!
 
 ここの肉がまた旨い!相変わらず旨い!。フツー・・・チャーシューって、周囲のタレが濃く浸透した部分やら、周囲と中心部の歯応えの違いとか、脂身と赤身のバランスとか、一枚の肉でもいろいろ部位の楽しみ方に変化ある。だけど余計なところを削ぎ落として、肉のいい部分だけを集めたかのような仕上がりがいつも感心するのです。時々刺身を食ってる感覚で、このチャーシュー(肩ロース)を食ってる私せするよ・・・。
 
 
 そして秀逸なのは鶏胸肉。これも都内ではよくあるコンビネーションだが、ここでは特製にしかついてこない、ちょっとレアアイテムなのです(チャーシュー盛りにはちゃんといつも入ってる)。チャーシュー盛りで食うときは、いつも柚子胡椒がネリつけられてるが、それと混じらせて食うと格別(今回はしなかったけど)。この鶏胸肉はいつもねっとりとした舌触りと、フカフカな歯応えで、私を魅了してきます。少しスープを吸い込ませてから食うとまた別の旨さが広がる!。淡白な味わいの鶏胸肉に塩ダレ風味が混じると、冷酒が欲しくなる旨さになりましょう。
 
 
 
 
<具材> メンマと青菜も隙を感じず!歯応えと素材の旨味!香りをしっかり伝えるよ!
 
 他脇役なようで無視できないのが、こちらのメンマと青菜。穂先でもないのに歯切れがよく、歯応えを明確に感じさせます。これも出汁の浸透が絶妙だと思うけど、メンマの素材感も十分に確かめられるかと!。また青菜もスルーしがちだが、さっぱりした淡い苦味が、塩スープを吸い込んで心地よい清涼感を生み出してる・・・。ナイスです。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし> ふわふわの柔らかさにトロトロの卵黄!出汁が浸透してフレッシュ&マチュアな旨味!
 
 割と緩めな茹で上げ加減で、箸で摘むとふわふわな手応え。割るとねっとりと濃ゆいオレンジ色した卵黄が溢れ出します。これだけだとフレッシュな卵黄本来の味わい残す味かと思うけど、薄出汁の浸透が深いのだろう・・・濃密な味というよりマチュアな味わいとも感じる深み。甘みよりも薄い塩味でぐいぐいと魅了してくれます。フレッシュさとマチュアなコクの共演ってところか?。これも完璧に旨いぜ。嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
 総じまして「令和になっても勢い衰えず!三鷹・武蔵野エリアが誇る崇高淡麗コンテンポラリーな極上塩そば!」と言う感動!。いい年末の区切りに出会えた崇高なる一杯でした。一年って短いようでいろいろあるけど、来る年はこんな極上感と幸せを運ぶ一杯がたくさん食える年にしたいね。招福願う崇高な塩らーめん。中央線定期利用で、まだ食べてないラーメン好きがおられたら、是非是非オススメ!。行列激しいのをかわすなら、平日夜がベター。特に月曜の夜は狙い目です。教えたいようで教えたくないようだが(笑)。皆さんに新しい年に幸あれ!そんな願いも込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   やれやれと
   仕事納めの
   年の瀬に
 
 
 
   心収める
   極上塩そば
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2019/11 Update)31th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

らぁ麺(醤油)+チャーシュー盛(ハーフ)他:醤油の明るさと円やかな旨み!鶏ガラ感淡麗にして香味油が滑らか!魚介の甘味がベストマッチ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/11/05/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/80KNhqA0V_k

<2019.11> らぁ麺(醤油)+チャーシュー盛(ハーフ)+ クラフトビール CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE

(細かいこと省く)ほんと疲れたわ・・・。そんなことを一日中対応してたから、もうラーメン求めて遠出することも嫌になるよ。ちゃりでサクッとたどり着ける「麺屋 さくら井」さんへと今回もやってまりいました。人生いろんなことでタイミングってのがあるけど・・・・開店20分前に10名程度の行列。こりゃラッキーと思って連結したが、その後たった10分の間に行列が倍に伸びた!。あぶねーあぶねー・・・最近特に行列ひどくなってるかもだが、周辺住民の方々に迷惑をかけないようにしましょうね。
 
 
 
 
<酒> CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE:実に渋みと苦みが深くてズシリとくる爽快感!
 
 食券を先に購入してくださいと、行列中に対応するスタフさん。お?また新顔さん?。勢いある店はいいねと感心しながら、買った券をそのスタフさんに手渡し。新人ながら行列対応もなかなかいいじゃないですか。さくっと案内されて、タイミングよく出されたのがいつものクラフトビールです。銘柄は「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」。
 
 
 ラベルデザインと色合いかがポップなイメージですが、味は打って変わってズシリと重め。ホップの苦みがしっかりと効いており、苦みをしっかりと伝えながらも清涼を感じさせる印象です。ビール自体の味が濃ゆいし、アテを呼び込みたくなる感覚を発せさせるかも。長野県にあるブリュワリーだそうです。実は東京オリンピックを契機に、日本の酒がもっと世界的に注目をあびてメジャーにならないかと妄想中。株買って投資したいところだが・・・注目銘柄に限って非上場ばかりだから、いかんともしがたい(汗)。
 
 
 
 
<チャーシュー> チャーシュー盛(ハーフ):生のようで深く熱の通った脂の旨みがすごいのだ!
 
 ほどよくチャーシュー盛が配膳。酒一杯、ビール1缶程度ならハーフで丁度よいです。個人的には、「麺屋さくら井」のチャーシューは都内トップクラスだと思ってます。迫力すら思うね。平成の後半あたりから隆盛した低温調理肉の極みか?とすら思ってます。
 
 
 初めて食らう人には「生か?」と思うかも。これが低温調理のポイントなのですが、その生っぽさがずば抜けてて、それでいてしっかりと熱入りしてる。浸透液(出汁)もかなり薄味で上品と思うね。肉本来味が脂がのったトロのように押し寄せます。豚の肩ロースと鶏胸肉の二種。二つの味わいを楽しむのも一興です。
 
 
 柚子胡椒と葱を活躍させましょう。少しばかりの柚子胡椒を肉に乗せ、そこに2欠片ばかりの白ネギを上乗せして、巻き付けるようにして丸めて口へと放り込みます。最初の奥歯の咀嚼が一番ダイナミック!。舌の熱で溶けたような肉脂がほとばしる!そこに柚子胡椒と葱の清涼感が浸透!。0.001秒くらい意識が飛んでいたかもしれません。
 
 
 
 
<全体> 醤油の明るさと円やかな旨み!鶏ガラ感淡麗にして香味油が滑らか!魚介の甘味がベストマッチ!
 
 ・・・そんな感じですでに心の中では、さくら井に来てすっかり満足しきってすごすカウンターでした。このまま立ち去っても違和感がないほどに(笑:うそです)。そろそろラーメンを・・・なんて指示する必要もなく、この充実タイミングで配膳をうけました。それがこの麺顔!。
 
 
 おおお!この麺顔を見飽きる日がいつか本当に訪れるのだろうか・・・。心の中では幸せを示すアイコンのようなプレゼンスです。今日も醤油ブラウンが透明ピカピカでしかも明るいぜ!。うっすら漂うエキスの渦も旨さをあおってる感覚。白い地肌の麺がコントラストを際立たせており、これも旨そう。そしてトレードマークのように半レアチャーシューが美しく鎮座。見ていてウットリ!本当に飽きない!。
 
 
 
 
<スープ> どうしていつも新鮮に感じるのだろうか・・・ブラッシュアップが続く清湯醤油!?
 
 何度食っても飽きないし感動がありますな、このスープ。ベースがしっかりしてるのは言わずもがな。大山鶏って近年ラーメン店のうんちく書きで一番よく見かけるけど、ひょっとしてラーメンスープ専用に開発されたのか??そしてここもそれを見込んでつかっているのか??。とにかく完璧です。透き通るような動物感の旨み!。それでいてきっぱりと感じさせる旨味アピール!。素晴らしい!。
 
 
 そして塩気は醤油。生揚げ醤油のような軽やかさとやさしい塩気のエッジングが、鶏と魚介系の甘味にリンクすると言うものです。味醂が差してるのかと思うおほどにね・・・。さてその魚介ですが、節系あのか煮干し系なのか・・・。日によって感じ方が違うから迷うが、今日の味わいの明るさから、何となく節系のアピールの方が強かったかもと!。日々いろいろ構成とか産地とか、仕入れの都合だったりとかで多少の変化がありましょうが、それこそが飽きさせない要素かもしれませんね。
 
 
 
 
<麺> 今日は風味を感じる風合い!実はカタメが旨いのかもしれないという発見!?
 
 麺も飽きあせない旨さ。そして他客が告げる「麺カタメ」コールがとても気になった。そうだった・・・一度これを告げたかった(笑)。それは次回以降に回すとしても、実は告げる必要もなかったのだった。フツ―に麺の中心に淡い芯が残っております。それがめちゃ風味を感じさせて旨いやん!。
 
 
 すこし汁には円やかな甘味と香味油の旨みを感じるから・・・この芯にあたる部分にエキスが浸透すると、かなりの感動力を与えてくれます。噛むたびに唾液が溢れるやん!。
 
 
 後半は無我夢中。ただ無意識で麺を啜っていただけかも。ビールの酔いも回ってましたが、ストレート細麺の喉ごしもただただ堪能。
 
 
 
 
<メンマ&小松菜&海苔> 脇役たちをしっかり堪能!
 
 メンマも小松菜も海苔も・・・脇役ながらも質感よし。特にメンマは何気に絶品。ずっと酒のアテは「チャーシュー盛」だったけど・・・一度メンマに切り替えてしっかり酒と対峙してみたい気分。その時は当然日本酒で!。次回は平日夜にそれやってみます!。
 
 
 
 
 総じまして「隙なしで見事なる今風淡麗醤油そば!人気過ぎて行列隙なし!」と言う感動。ほんと人気が衰えんわ・・・。この界隈にアクセスしやすいオレは本当にラッキーラヲタだよ。今後もリピートさせてもらいます。何食っても感動の店。旨し!激しくおススメ!。そんな感動と共に・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   空晴れて
   澄切る空気
   快く
 
 
 
   行列楽し
   麺屋さくら井
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2019/09Visitation30th

3.9

  • Cuisine/Taste4.0
  • Service4.0
  • Atmosphere3.8
  • Cost performance3.7
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

味玉らぁ麺(塩):いつもアイコンのようなまとまりと美しさ!微妙に細かい部分で変化もあったりね〜

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/10/02/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/WydfHZWQlvk

<2019.09> 味玉らぁ麺(塩)+アサヒプレミアム熟撰

 散歩がてらに・・・今日はどのくらいの行列なんだろうかと、麺屋さくら井へひやかし気分。ところが外待ち1名と言う信じられない状況!。最近は特に行列がひどくなって、行列整理のためのポールなんかも置かれたり、自転車だって置けなくなったばかりなのに!。うーーーー、速攻に飛び込むように券売機へ。今しかねぇだろ!券渡して1名の外待ちに連結ですわ。嗚呼、本当に私っておバカ。 今回は「塩」としました。こちらは、醤油と煮干しが人気を争うと思ってる故に、ファンとしては「塩」をクローズアップしたい!。
 
 
 
 
<酒> アサヒプレミアム熟撰:もっと宣伝すりゃいいのにアサヒさん・・・旨いんだから
 
 実はもうすでに一軒立ち寄って食っており、そして酒も飲んでもいたのだった(笑)。しかし、予断の週末ラー活とは言え・・・酒なしは寂しすぎる。なので今回は「アサヒプレミアム熟撰」の小瓶。ちなみにこの店では中瓶にするとスーパドライになる。とてもマイナーなビールイメージだが、ちょっといい店に行くとちょくちょく置いてある銘柄。そう言う店は得てして高い店だが、これはエビスよりも苦味が少なく、プレモルよりも派手でなく、一番搾りより後に残らないので好き。サッポロ黒ラベルと似たような立ち位置のようで、味傾向は別・・・。ビールも面白いですよね。アサヒさんも、もっと宣伝すりゃいいのにアサヒさん・・・旨いんだから
 
 
 
 
<全体> いつもアイコンのようなまとまりと美しさ!微妙に細かい部分で変化もあったりね〜
 
 スタフさんが増えてますます安定してきましたな。もはや武蔵野市の誇りとも言えるラーメン店でございます。今回は、たまたまコアなファンの方がカウンターの近くにおらえれて、ご店主とのフレンドリーな会話もとても和やかでいい感じ〜。そんなファンがますます増してます。これ以上有名になって遠くに行ってしまうと寂しいな・・・と妄想してたタイミングで配膳が完了。それはこんな麺顔でした。
 
 
 おおお!見飽きない美しさ!今風のラーメンって感じがありありですが、横方向に整うイメージの麺線に、縦に並ぶトッピング行列。これが「さくら井麺顔」。上から、海苔→メンマ→青菜→薬味ネギ&鳥節→チャーシュー。大雑把だたレンゲが飛車で、味玉が角の立ち位置。実はこのお店、麺顔に相当こだわりを持っておられると感じます。定期的に通うと分かんですが、薬味ネギのあしらい方がまるで違ったり、唐辛子が微妙に加わり始めるなど、周期的に変化を表してるんです。これまでで一番インパクトがあったのは、塩で言うと「鳥節」が追加されたこと。個人的には、これにより「らぁ麺(塩)」は存在感を増したと思ってます!。
 
 
 
 
<スープ> いつもながらの豊潤な地鶏煮出しに微かな魚介と鳥節の落ち着き感?
 
 醤油・塩・煮干・・・これだけでここ数年人気ぶりを高めてます。しかしどうも春木屋理論じゃないがバランスを変えている気配を時々感じます。Twitterを時々チェックすると、煮干については配合変化をたまに呟いてくれるんですが、醤油と塩はどうなんでしょうか。特に「塩」は、たまに鶏感増したりしてて面白いかも。また「チャーシュー盛」と言う別皿メニューも人気で、これに付属する柚子胡椒を、少しらぁ麺の方に転用するのも一興です。
 
 
 そして今回の塩イメージはどうかと言うと、しっかり地鶏の旨味があって透明感すら思います。そして芳醇。ここに何か落ち着きのような物を感じてしまいます。つまり魚介系?そんなのオレだけかもしれません。香味づけとして野菜は多少あるのか知らんが、更に微妙に煮干の存在を感じる。この味食って野菜とか煮干とかほのめかすの変態やと自分でも思う(爆)。こんなにキラキラ地鶏の旨味で光ってるのにね!。いつも自宅で深夜飲みながらまとめてるのですみません!。
 
 
 そして鳥節が撹拌されてどんどんと旨味を増します。そして唐辛子の微妙な追加は、単に飾りではなく、塩気の輪郭を感じさせるパーツですかな。本当に細かいところを変化しつつ・・・進化してる一杯なのです!。
 
 
 
 
<麺> しなやかで汁を吸い込みやすそうで・・・いつまでも麺風味の良さを感じさせるストレート細麺
 
 どの店でも、一番麺を感じるのは「塩系」ですよね。そんな感覚をハイレベルで楽しめるのが、「麺屋さくら井」さん。正直行って、麺の加水率と密度感すらレベルが食ってて分からんようになります。密度感はそれほど感じないけど、だからこそナチュラルな麺風合いが広がるイメージ。一見、汁で浸透した麺のようで、しっかりと本来の風合いを主張します。
 
 
 後半になるとグルテンと結合した旨味が支配。こうなると、トッピングと絡めて食ったりしても楽しいです。特に青菜・海苔そしてメンマの絡め食いがいい感じ。薬味ネギは自然と絡むようになってますから、気にしません。そしてやっぱり感じる咀嚼に感じる麺風合いの残存・・・。しなやかで汁を吸い込みやすそうで・・・いつまでも麺風味の良さを感じさせるストレート細麺です。
 
 
 
 
<肉> 東京一!そんなしっとり感!肉味の半レアっぷりがいつも上品!酒を進ませるニクイ肉!
 
 低温調理な半レアチャーシュー。この筆頭にあるのがこれかもと妄想が止まりません。ここのチャーシューは、余分なところをそぎ落とし、良いところだけを乗せたんじゃないか?と思う質感。確かにカットやサイズは、やや小さい。しかしどこも全く残念感がありませんな!。
 
 
 歯の隙間に繊維質が絡むことは皆無。硬い部分に当たった試しがない。噛むと柔らかいの当然で、しっかり肉味が溢れる。チャーシュー皿なんか、刺身感覚で食えるんですよ。それだけ酒が進む。ちょっとレア度が高い部分があるけけど、だったらスープでシャブシャブすればいい。時々、東京で一番なんじゃないかと思うラーメンチャーシュー!しっとり感最高!肉味の半レアっぷりがいつも上品!酒を進ませるニクイ肉!
 
 
 
 
<トッピング> 何気にいつも凛々しいメンマと青菜!これだけでも酒が進む!
 
 今回は脇役をピックアップしましょう。まず海苔。こんな配置・置き方した麺顔はあまり記憶にない。そしてサイズは大人しめだけど、肉厚ぶりはなかなか!。この海苔で麺を巻き取って食うのがいつも楽しみなオレです。そして、メンマと青菜が綺麗に整って横に並んでます。メンマは自家製で、これがなかなか!。薄味系ですが、コリコリ感が楽しい上に、全体的にフレッシュな感覚!・・・メンマそのものは乾燥物なのに妙な表現だと思うけど、食ったらわかるよ。また小松菜だろうか、いつも丁寧だよね、揃い方が。これもなかなかスープに浸れば酒を進ませます。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし> あまり醤油っぽくない出汁の浸透深く・・・卵黄濃厚さにベストマッチ!
 
 味玉にも、微妙に流行ってありますよねー。少し前ならトロトロな卵黄の仕上がりと出汁の浸透が流行ったかも。そこからやや硬めの「ジュレ」っぽい仕上がりがあったり、更に最近はやや硬めで「芋羊羹」っぽい湿ったスカスカ卵黄があったり。そこに、つけダレの濃淡や時間の変化があって、令和の味玉は百花繚乱なのかもしれっません?。
 
 
 こちらは、全体的に柔らか系でふるふる。白身も柔らかく出汁の浸透も卵黄に至るまで均一です。卵黄も全体的に柔らかめ。トロトロ部分が多くそれが味わいの決め手ですしょう。出汁は薄めでしっかり時間をかけて浸透させてる手間が感じます。そして何よりあまり醤油感がないのが印象的。かと言って塩ダレ味玉ともまた違う。塩気は醤油よりも出汁の方がメインで・・・実に卵黄の旨味がナチュラルで濃密なのだった!。嗚呼、やっぱり今日も味玉にハズレなし!
 
 
 
 
 総じまして「具材の隅々まで隙なし!令和になっても揺るぎなき最先端淡麗塩そば!」と言う感動。今回も堪能させていただきました。それにしても・・・食べログもラーメンデータベースも、すごい評価になっとります。これからどんな発展があろうと・・・今の店は絶対に残してよ!。要らぬ先走りな妄想ですが、今をしっかり精進している姿には、ラーメンヲタクの感謝と感動!。激しくオススメ!。そんな感じで・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   風湿り
   秋雨迫る
   暗い空
 
 
 
   集う麺屋に
   明るい旨さ
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2019/07Visitation29th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

冷やしらぁ麺 茶漬けセット:すでに「ニボ冷や麺」の完成型!落ち着いたオーラ感すら覚える迫力!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/07/26/003647
とまそんのYouTube: https://youtu.be/_KG8-RWRjyk

<2019.07> 冷やしらぁ麺 茶漬けセット+クラフトビール

 今年の夏前半は、気温が上がらない長雨、そして「冷やし担々麺」に妙に深くのめりこんでしまいました。なので、毎年食うべき崇高なる冷やし麺がリリースされたと言うのに・・・随分と後回しにしてしまいました。それが今回の「麺屋さくら井」さん。随分と訪問インターバルが空いたのですが、入店すると「何だかかとても久しぶりですねーー」と、サクちゃんこと桜井店主から声をかけられてしまいました。スンマソン・・・漸くここに戻ってこられたぜ。
 
 
 
 
<酒> 大人の夜の過ごし方・・・クラフトビール! CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE
 
 一時期は「インドの青鬼」だったような記憶。今はもっぱらこの銘柄なんだが・・・ボディが濃ゆいのが酒選びのコンセプトかもしれませんな。苦味がしっかりしており、PALE ALE らしい風味の華やかさが濃ゆいのが特徴。日本酒だったら、あえて大吟醸じゃなく純米酒を選びたいセンスかもしれません。ご店主、大変お若いのに、きっとオヤジ級の酒好きだと思うよ(爆)。
 
 
 
 
<全体> すでに「ニボ冷や麺」の完成型!落ち着いたオーラ感すら覚える迫力!
 
 おおお!久しぶりなのに馴染み深いぞ。そして一年分だけ歳とったような落ち着き感・・・いや貫禄。「麺屋さくら井」のトッピング配置にはポリシーがあり、それがどんな特製であっても筋を通しています。それが夏限定でもきっり守られてる。例えば水平なメンマと青菜の茎。斜めに広がるレアチャーシュー。そしてどこか穏やかな出汁感覚。夏限定とは言え、はしゃぎ過ぎないよね。通常レギュラーの煮干らぁ麺の延長線上に、この冷やし麺があるという感覚が、麺顔だけで伝わる想い。そう・・・出来上がり、完成度が地味に伝わると言えましょう。
 
 
 
 
<スープ①> おや!?気のせいか・・・今年は煮干感がアピール!旨味と香ばしさが少しだけ濃ゆい?
 
 穿ったものの言い方をすれば、昨年とあまり変わりばえしない。考え抜いて敢えてそうしたのか、リピートしたいだけなのか。そんな邪念を抱えてまずはスープをレンゲで味わいますと・・・それは一瞬で旨いと感じつつ、複雑な想いも沸き起こります。「微妙でも確実なる煮干感の増幅!」。煮干感が微妙に鋭い。
 
 ニボ感をふわっと感じさせつつ、エグ味はこれっぽっちも感じさせない。苦味は香ばしさを超えないギリギリのレベルだし、ニボ甘みもすっきりと出されておる・・・。おまけにフライドオニオンの甘みも微かに溶けてくるから、旨いに決まってる!。
 
 
 
 
<スープ②> 出汁氷がゆっくり溶けてゆき・・・スローな味変化を物語る仕掛けあり!
 
 「出汁氷」・・・これはしっかりと覚えております。天才だからこれくらいのことはしてくるだろう・・・そんな感覚。昨年はこの氷を頬張って、煮干出汁じゃなく鶏出汁なんだと理解したはずですが、この氷にはもっと深い意味がありました。今回は、この一品専用のウンチクがきを拝読したから分かった!
  
 氷を出汁にするって、溶けて薄まらないようにとの工夫だと思ってた。ところが、煮干出汁メインの味風景に、鶏出汁の氷がゆっくり溶け出すと、ゆっくりと煮干と鶏の配分が変化してゆく。時間が経過するほど、出汁氷が溶けて鶏の動物系なあっさりコクが広がるという寸法!。スローな味変化を物語る仕掛けだったのだ!。嗚呼、やっとオレ理解できたよ(爆)。今年になって。
 
 
 
 
<チャーシュー> 煮干に浸り染み込んでも端麗な肉の旨味!実は低温チャーシューのスペシャリスト!
 
 隣の後客も、そのまた後の後客も、皆「冷やしらぁ麺」。昼夜10杯限定。これから暑くなり出すと早々に売り切れ必至となりましょう。そんな多客が食ってて漏らした言葉が・・・「ここチャーシューうめー」。まじで自然に漏れた言葉って迫力あるよ。赤の他人が隣で旨さの感動に震える姿だからね・・・・。
  
 そう!何度も伝えているけど、肉の扱いが素晴らしい。低温調理チャーシューがすっかり一般的になったご時世の今でも、こちら「麺屋さくら井」と同じようなチャーシューはあまり見かけません。熱通りが繊細な上に、歯切れがソフトこの上なし!。今回は鶏ムネ肉だが、ササミに煮干が染み込んだか?と思うほど、旨味が淡麗!しかも濃ゆい!。煮干に浸り染み込んでも端麗な肉の旨味!実は低温チャーシューのスペシャリスト!
 
 
 
 
<薬味> フライドオニオンと紫タマネギの両極端な薬味コラボ!
 
 ま、出汁・麺・肉・・・と完璧なんだが、さらに上を行く!。何気に薬味にセンスあり。今年の冷やしは煮干度合いが少しばかりアップした故に、別の香ばしさをぶつけると・・・味の対立均衡が生まれて楽しめて旨い。それが、馴染みのフライドオニオンであったとしても。和風淡麗な味風景に、洋風な香ばしさが寄り添うなんて許せないなんて言わないでね!。これはこれで、煮干の香ばしさに一切侵食しませんから。
 
 一方、紫玉ねぎの櫛切りスライスは、見栄えもいいが生の辛味がアホほどマイルド。フライ感とフレッシュ感の激突かと思いきや、お互い侵食しあって妙にコラボしやがります。さらに、小松菜の茎が、玉ねぎ側についてフレッシュ苦味をアピール!。ストレートなメンマの味わいが、なんとか仲介役を果たして、薬味同士のコラボは完結です。
 
 
 
 
<お茶漬け> すみません!茶漬けじゃなくて・・・雑炊風にして食らうオレなのだ!
 
 ここはガッツリと飯割!・・・と言う雰囲気ではありません。茶漬けでおとなしく頂くという寸法。ところが無意識に、飯を麺皿の方に放りこんでしまうオレです。茶漬けセットどころか、雑炊風にしちまった。でもこれが旨い食べ方だから仕方がない。ご飯のトッピング「アオサ」も風味が良いし、少しばかり汁が多めでOK。最初はレンゲでおとなしく掬って食ってましたが、旨さのあまり中盤から皿に直接クチつけて、レンゲですすって食ってました。繰り返すがあまりにも旨すぎるーーーー。
 
 
 
 
 総じまして「冷やしで煮干の確立!?新たな定番フォーマットを感じる崇高冷やし麺!」と言う感想。令和の時代には、冷やし系ではこれまでの「冷やし中華」と双璧する新たなスタイルが生まれそう。そんな期待を感じさせるような完成度は素晴らしいので、夏が終わるまでに一度は食っといてと激しくオススメ!。騙す気はありませんので・・・。そんな期待膨らむ一方なまま、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   とぼとぼと
   癒しを求め
   霧雨を
 
 
   梅雨明け恋し
   冷やしは旨し 
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族に感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2019/04Visitation28th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

ちょっとだけ煮干度が上がったか?いつもよりちょっぴりモスグリーンでエキス度高まる?

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/04/27/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/v7E3_GomS_Q

<2019.04> 煮干らぁ麺+味付き替え玉生卵+今宵の酒(芳醇辛口純米 月山)

 最近、また急に煮干ばかりが食いたく思えてくる。季節の変わり目?春になるとそうなる?。妙なスイッチが入ると、そればかり固執して食う性格だから自分でも困る。心は煮干色に染まってしまい、今オレは完璧にニボシスト。ここ最近で一番心に残ってる煮干を食いに行こう!。胸に手を当てて考えると、もうここしかないよね。・・・・そんな気持ちで今回も「麺屋 さくら井」へとやって参りました。
 
 
 
 
<酒> 芳醇辛口純米 月山(吉田酒造/島根県)
 
 まずはお約束の「今宵の酒」。辛口を揃えていることが多いんですが、今回は甘口と辛口が置いてあって、辛い方をいうとこれだと勧めてくれました。島根の酒蔵らしいね。これをつまみながらどうぞと、味噌っぽいのを差し出してもらった。味噌の芳醇さがありながら塩気は低く、麹の甘みが実にまろやか。濃密な旨味なので、少し口に入れるだけで酒を流したくなる味。
 
 その味が残ってたのもあるが、実に芳醇さがある酒ですな・・・。純米というと、少し甘みの残る味わいでズドンと分厚い醸造感があるものだが、すごくキレがある。ピキーーーン!とした辛口の冴えすらあって、いくらでも飲めてしまうヤバイやつ。日本酒は全然詳しくないから、黙って純米大吟醸だと言われても、オレ多分わからないと思うよ。とにかく飲みやすさある純米酒。こんな美味い酒が、家の蛇口から出てくると嬉しいんだが・・・。
 
 
 
 
<全体&スープ> ちょっとだけ煮干度が上がったか?いつもよりちょっぴりモスグリーンでエキス度高まる?
 
 おおお!?もう何回も見て来て食った馴染みの麺顔。ところが記憶違いじゃないなら・・・少し煮干を変えたかバランスを変えましたかね?。心持ちセメントちっくな色合いと言うか、モスグリーン入ってませんか?。そして煮干の成分による泡立ちも強めで、丼の内壁にも微妙に貼り付いている。もしや苦味方向へ転換したか!?。
 
 初めて食う時のように、ちょっと神経尖らせながら味わいますが、いつもながらの甘みがちでふくよかな煮干感。うまい・・・。特段に味が変化したわけでもなさそうです。同じ味にしようと思っても多少のブレがあると思うが、しかしこれはどこか意図的に何かを変えた感はありましょう。食い続けてゆくうちに、だんだんと煮干度がやっぱり濃ゆいかもと思えて来た。
  
 こちらの煮干は苦味を極力抑えているのが第一の特徴。なので片口鰯のニボニボ感は使わず、もっと甘みのある種類を使ってると勝手に思ってます。アゴ煮干はウンチク書きにあったので、確かになる程と思う。ただブレンドしてるとしたら、平子とかうるめとか、また白身系の煮干と思われ、出汁のまろやかさが生き生きとしています。また岩海苔の風味がナチュラルに感じ取れ、煮干味と言うより、出汁が漂う煮干感と言う感覚でいつも味わってます。昆布とか椎茸とか、そんな乾物旨味とバランス取れていて、お互いの味でマスキングし合わないようなセンスの良さがいつも気に入ってます。なのでいつもは煮干をあまり意識しないで食ってるんだが、今回は煮干の輪郭を感じながら食べ進めたイメージ。そして・・・嗚呼、やっぱり美味い。
 
 
 
 
<麺> パツパツさは控えめで風味感は高し!汁との絡みも抜けにくく持ち上げもイイね!
 
 今回も麺がうまい。微妙に風味が残るように、中心部だけ少し芯があるような・・・・いわゆるアルデンテ。それを少し通り過ぎた感があるが、そこがまたいいね。汁を吸い込んでうまいタイプの麺だから、あまり塩気や味の濃ゆい汁より、淡麗系の旨味深い汁の方が似合うと思います。表面に軽く滑るそうもあり、そこがまた滑りを良くさせている。口あたりから舌触り、そして喉ごしまで滑らかでシルキーにスベりまくるイメージです。
  
 特に良いのは、麺と麺が寄り添いやすいしなやかさ。汁を持ち上げやすく、出汁と麺の風合いの一体感が一層進みやすい。クチクチと噛みしめる前に、すでに旨さが融合しつつあるって感じで気持ち良いです。また今回は煮干度が少しアクセルかかってて、その泡立ちに煮干エキスが浮いているんだが、麺の地肌にそれが貼り付いて上がるので、ちょっと面白い味だったかも。玉葱微塵カットまでは貼り付けないけど、何れにせよ全体的な一体感は今回はすごくあって旨かったと思う次第です。
 
 
 
 
<チャーシュー> レア感が煮干とも合う絶品肩ロース!鶏胸肉もしっとりと淡白な味わい!
 
 レアチャーシュー。これも「さくら井」の人気看板の一つ。ほぼ生なんじゃね?とも見えるけど、熱の通し方に非常に神経を使ってると思われます。生肉の中にさしている脂部分だけが蕩けたような・・・そんなしっとり感。余計な部分は包丁で削ぎ落としてあるため、全体が刺身のトロのような威厳すら感じます。どこから食っても、歯を立てても面白いようにソフティーに千切れる。隠し包丁なんかも入ってて、実は仕事が細かいのだ。完全なる薄味で肉本来の旨味が、ジワジワと染み出してくるような味風景です。だから冷酒がやめられない。酒なしでここで肉食うのはもったいないと・・・最近思えて、ここではいつでも酒を飲むこととしてます。
  
 鶏肉もうまい。いつも2種乗せてくれるのが嬉しく、肉増しを別皿でいただくときなど、柚子胡椒が添えられてて、それをネジつけて食う鶏肉は実に美味いよね!。今回は煮干の汁にどっぷり浸からせてから食ったけど、肉と煮干って別に相性が良いとは思ってなかったが、実に喧嘩せず仲良い味関係で、思わず目を伏せて味わうオレでありました・・・。
 
 
 
 
<替え玉> 絶対に生卵おススメ!替え玉が旨い店東京トップクラスじゃよ!
 
 まだまだハマるアイテムがあった!。それが「味付き替え玉」。最近になってよりこの替え玉の旨さを知りました。これを限定で「汁なしまぜそば」として売り込んでもいいのでは?と思えてならんっす。まさに替え玉も東京トップクラス。私の中では、替え玉グランプリっていう位置付け!。
  
 見た目わかりにくいが、ただ茹で上げた麺を盛っただけじゃないです。魚介醤油のタレを丁寧に混ぜこんで、麺全体に馴染ませてます。「よく混ぜてからお召し上がりください」って言われること、よくあると思うけどここでは必要ないね。完璧に混ぜてくれるから、ただ薬味を全体に馴染ませるためだけに、かき混ぜるだけ。これは味付けが偏らないだけでなく、麺と麺が貼り付いて解けなるなる(ダマになる)ってことがない。非常に食べやすい。そして汁の中で泳いでいる時とは、また違った麺の風味を感じるのがいい。今度は麺のグルテンが香り立つような風味が、軽い塩気と甘みによく似合いますよ!。
  
 絶対に生卵を溶いてスキヤキ風にして食べるのがいい。これはオススメどころか、これをやらないと片手落ちもいいところでっせ。永福町系大勝軒や二郎系でよくやるパターンですが、淡麗系な替え玉を生卵を絡ませるのが、こんなに美味いとは最近まで知らなかった・・・・。本当は、煮干系が食いたかったんじゃなく、この替え玉が最終目的でここにきたのかもしれない。
 
 
 
 
 総じまして「淡麗煮干は更なる進化で崇高煮干!替え玉プラス生卵で旨さ昇天!」と言う感想。だいたいどれ食っても美味い店なんだが、トッピングのすべてどころか、替え玉までもが完璧。夏場は冷やしも度肝を抜く旨さ。もはや武蔵野市の誇りのようなラーメン店でございます。今後も何回も来るでしょう。じっくりと腰を据えて頑張ってほしいな・・・長い間見守り続けますから。そんな尽きない応援心を持って、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   煮干麺
   日々の進化か
   また唸り
 
 
 
   桜過ぎても
   さくら井旨過ぎ
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2019/03Visitation27th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

煮干旨味芳醇にして濃厚でなくサラサラなるスープ感!カエシと海苔の風味で膨らむ旨味感!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/03/21/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/BzcXFD_H0Z4

<2019.03> 煮干らぁ麺+味付き替え玉生卵+今宵の酒(梅乃宿 純米吟醸 〜春の生酒〜)

 ところで三鷹駅は、北側は少し暗いー。駅周辺以外は飲み屋が少ない。「麺屋さくら井」は基本的に住宅エリアにあるから、近くにしたがってもっと暗くなる。よくもこんなところに店やってやれるなと感心しますが、いざ行くと満席。旨さに吸引力は町の暗さとか、住宅地エリアの不便さとか関係ないみたい。ちょうど一人抜けたからそこに入れ替わって座りました。
 
 
 
 
<今宵の酒> 梅乃宿 純米吟醸 〜春の生酒〜 吟醸だけに飲みやすさのバランス優良!
 
 酒じゃ酒じゃ!酒もってこい!!頭の中だけでは「どアホウ春団治」気分。そして「今宵の酒」ボタンを押す。今回の酒蔵は「梅乃宿」。この店ではよく見かける酒蔵です。季節に応じてシリーズ化されてる銘柄?「純米吟醸」。辛口純米酒がこの店では多い中、純米吟醸ですが・・・やっぱり吟醸になると旨さが分かりやすいです。ボディーはやや軽めになりつつも甘さをキープ。そしてキレを感じさせるような軽やかな辛口風合いが素敵。
 
 
 
 
<全体&スープ> 煮干旨味芳醇にして濃厚でなくサラサラなるスープ感!カエシと海苔の風味で膨らむ旨味感!
 
 おおお!いつもながら・・・関東各地で様々な煮干しラーメンを提供してるが、妙にこの一杯のスタンスは独特です。時には淡麗にも似たあっさりタイプと思うが、また別機械では苦味はなくともしっかりした煮干と感じてしまう。決してセメント系には交わらないポリシーは感じますが、あっさりなのかコク深いのか印象が移ろう味わい。それがいいね!。そして魚介一辺倒かと思えば、艶かしきレア肉がトッピングされており、これが煮干イメージとは真逆なミスマッチで面白い組み合わせかも。
  
 今回はいつになく、表層の煮干成分の泡が表層をうごめきます。煮干湯を垂らしたような感じはしませんが、レンゲで早速掬って味わいますと、そこには滑らかな煮干の甘み。今日もニボニボ感は皆無で、その分甘みに煮干の成分が溶けているような魚介なイメージ。とても香ばしく荒々しさがないので、乾物系の旨味も相当溶け込んでいるのかもしれません。特に昆布系とかどんこ系とか。煮干旨味を引き出しはすれど、苦味は持ってこない。実に不思議な感覚で味わい続ける。
 
 ふと思うけど、醤油ダレの印象なのか?カエシがあってこそ、対極の甘みが生きると思うが一体感が素晴らしくこの上なし。また乾物の甘みもバックアップしておりますが、そのほかにトッピングの海苔が溶け込んでいい仕事をしております。燕三条系によく観られる岩海苔のゴツゴツした感じとは違い、もっともっとフレッシュに近い風合いがスープに移る。それが磯の雰囲気を高めるが、えぐみは皆無で煮干味とコラボが素晴らしい。薬味の玉ねぎ微塵のナチュラルな甘みも加わって、味のアンサンブルを形成しております。

 

 
<麺> シルキーな物腰で湿感滑らか!併せて感じる麺の風味感!優雅な煮干用そば感覚!
 
 「滑らかさ」はその形状からも汁との相性の良さを感じます。絡みつくからスープの持ち上げの良さがいい上に、地肌が微妙に汁の抜けが少ない。一般的にすべりがいい。さらに言うなら「しなり」がいい。適度なしなやかさを保ちつつ、流れに逆らわない啜り上げが気持ち良いです。そして啜り上げた後の切れ味に感じる風味。単に芯に当たる部分が少し残っているだけだったりして(爆)。イヤイヤ、例えそうだとしても、麺のグルテンにはやや熟成に似た感覚があり、ひょっとしたら生麺でも食えるのでは?と想像させてくれる部分があります。そう言うのが個人的には好きなんです。
 
 そして何と言っても「一体感」。汁とグルテンとの混じり合いには相互作用が感じられます。例えば麺の「しなり」にはグルテンの密度感も左右しますが、汁の浸透度合いが絶妙であることが伺える。噛みちぎった時の麺に感じる「風合い」は、刹那で味わうならそれで良しだが、やはり噛んで咀嚼して、唾液が絡んで旨味に変わった方がうまいに決まってる。いろんな相互作用でそれぞれが昇華している。そんな「「一体感」がこの麺を啜っているだけで、いちいち感じ取れるから実に飽きませんねー。
 
 
 
 
<チャーシュー> レアさをイキイキ感じながら甘みを感じ取れる肉!酒が進みまくる!
 
 意外と好き嫌いがあるかもしれない「レアチャーシュー」。時代が平成と移り変わって、ラーメンが一番変わったところは、チャーシューかもしれません。単なるラーメンの飾りだった役割から、お酒のアテになる程出来具合が進化し、今や肉料理の一部としても成立するんじゃないかと思える程。レアチャーシューは、ラーメン・中華そばと言うこれまでの中華系譜を一気に飛び越えて、西洋風なエッセンスと新たな風をラーメン吹き込みました。酒とやり合いながら、ラーメンを食うことが、一気にスタイリッシュに思えてさせてくれたのが、このレアチャーシュー。素晴らしい移り変わりと思いませんか?。煮干そばのトッピングになるなんて・・・煮干出汁も進化したが、トッピングも発展し続ける・・・。
 
 
 
 
<味付き替え玉> 貼り付きがとっても少なめで滑らかにすすり食える汁無し感覚!
 
 今では味付き替え玉はポピュラーになりました。しかしそれだけに「よくある味」と思うことしばしば。例えば「煮干油」を使っていれば似たような味になりやすいし、また気を利かせて「魚粉」を加えるとどうしても似た味になってしまう。そして汁なし系であり、魚の粉が混じるので、コペコペと全体が混ざりにくい事ってありがち。ところが、こちらのは面白いほどに、箸でリフトすると揃って麺が持ち上がるし、混ぜてもひっつき度合いが低めで扱いやすい。麺同士が混じり合ったら、少し残しておいた煮干出汁を少し入れようとスタンバッて担だけど、無意味でした。
  
 基本構成は煮干らぁ面と同様。ただよくよくタレを絡ませて上下にトングを動かせて、タレを混ぜ合わせたらしい。混ぜが完璧だと、麺同士のハズレがとても容易くなるよ。よくありがちな、替え玉を箸で持ち上げると、麺の大部分がズゴっと持ち上がったって事がない。そして混ぜ返しが完璧だったら、タレそのものが少なくて済むしヘルシー。これだけでも旨しだったのだ・・・・・しかし、「生卵に絡める」事でさらに一層旨さグレードアップ。
 
 
 
 
<生卵> 嗚呼、味付き替え玉にこんなに合うとは知らずに、これまでの機会損出を嘆く
 
 すき焼き風にして、麺を食べる。外国人の方が苦手とする食べ方ですが、日本人にはDNAに組み込まれたかのように、当たり前にうまいと反応してしまう。本当にただそれだけなのかもしれないが・・・・それにしても、シンプルに旨すぎるのだ!。リアルに旨いんじゃ!。上述の通り、麺同士が外れやすくて、ススっと持ちがるから卵に絡めやすい。そこをずずっと啜り上げる。
  
 卵はかき混ぜすぎない方が良い。卵黄と白身が軽く分かれるくらいがちょうどよく、麺も白身と卵黄の絡み方が違ってくる。この場合、卵黄に絡んだ方が旨いと思うでしょ。事実そうなのですが、実は白身と絡んだ替え玉もめちゃ旨い。薬味のフライドオニオンは、完全に卵黄より白身の方がマッチ!。これまで何度も替え玉を食ってきたが、生卵添えは今回が初めて。これは・・・随分と機会損失を重ねてしまった。これから盛り返して行きたい。煮干を食うときは、この組み合わせだ!。
 
 
 
 
 総じまして「煮干の独特な優雅を感じる旨味!滑らかな替え玉に最高に合う生卵のコラボ!旨すぎて一回以上は食っとけ!」・・・と言う感想。特に今回は、煮干スープの上振れ感と自分勝手に興奮してるが、替え玉&生卵の妙技なる旨さに惚れ込んでしまった。常連のつもりが、まだ知らない旨さがあったことに驚きだという、それだけの話ですがね。まぁ再発見の喜びをお店の宣伝に変換するとして・・・、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います。
 
 
 
   クタクタに
   混んだ電車で
   辿り着く
 
 
 
   煮干らぁ麺
   この味嬉し
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2019/02Visitation26th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

同じ様でいつも新たな気分!明るい鶏ガラに落ち着きある乾物&魚介甘味が今日も沁み入る

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/02/24/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/paZPoACPIHU

<2019.02> らぁ麺(醤油)+クラフトビール(CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE)

 有難い事に、自宅からチャリで行ける範囲に「麺屋さくら井」がある。ラヲタにとってはこれは幸運他なりません。住宅地の真ん中に突然現れたラーメンの名店。食べログ百名店に数えられるそのお店は、私にとってささやかながら心の支えとなっている。ピーク時間は流石に行列きついので、昼飯は軽く摂って閉店間際に狙って訪問してみました。大体この時間帯なら少し並びが引くはずなんだが、最近諸兄が活発になってきたのか、それなりの行列。午後3時が昼の部ラストなんだが、こりゃ超えてしまうね。今回は仕込みも十分対応だったご様子で、皆さん無事にありつけたようで何よりでございます。
 
 
 
 
<ビール> 大人の休暇の過ごし方・・・CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE
 
 ちょっとでも暖かく感じると、春先と言えどビールが恋しいねぇ〜。ってな感じで今回は「クラフトビール」なるボタンをポチッと押してみました。適当にビールが入れ替わるので今回は何だろうとワクワクして待ってたら、配膳されたのが「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」。サイケで味のあるラベルですが、長野県オラホビール製造のペールエールですな。
 
 
 やはりペールエールは旨さが分かりやすくていいね。黄金色の濃ゆさは芳醇さを感じさせるし、それに呼応してモルトやホップの香りの豊かさが映える。味わいが濃く、苦味が爽やか・・・。毎日ペールエールが飲み干せる生活がしてみたいのだが、これは翌日に残るタイプのビール。若さと金と自由が欲しい・・・。
 
 
 
 
<全体&スープ> 同じ様でいつも新たな気分!明るい鶏ガラに落ち着きある乾物&魚介甘味が今日も沁み入る
 
 おおお!いつもながらお見事ですね!。このパーツの配列も覚えてしまいましたよ。いつの頃からか急激に美しくなっており、例えば麺の流れも水平に整ってたりしている現在のスタイル。スマホのカメラユニットも、この店に来る時は機嫌が良く、ピンボケしたことがない(笑)。もはや見た目の味ってやつも完璧な感じすら受けます。
 
 
 これまで多くを語ってきたこのスープ。他に付け加えること Nothing!! なんだよねー。はかた地鶏の鶏ガラと大山鶏の丸鶏エキスも実にすっきりとしつつ芳醇。神奈川系よりはずっとスッキリ感じる淡麗さが印象的です。また煮干しゼロとは思わないんだけど、節メインの魚介の旨さが実に醤油味に映えて、旨味と甘味が区別しにくい。それほどにまろやか一体感が素晴らしい・・・そんなところも相変わらず。特に私がクドイほど感じる伝えは、昆布よりも椎茸エキス感。さくら井さんの醤油にはこのニュアンスがあって好きなのです。そうそう・・・醤油だってブレンドしてるとウンチクには書いてあった記憶だし、これも実は季節で変えてたりしてね(妄想が止まらない)。
 
 春木屋理論じゃないんだろうけど、少し毎回受け取り方が違うこともあったりする。これは体調とか合わせて飲む酒との絡みもあるんだろうけど、今回は少し乾物系に染まる醤油感が深く受け止めたイメージ。前回の醤油は鶏が特に明るく感じたり、いろいろ妄想を繰り返しては毎回楽しませてもらってます。
 
 
 
 
<麺> 三河屋製麺:相変わらず汁吸い込んでからのシルキーさがたまらん〜
 
 結構他の店よりも念入りに麺をスープ絡ませておられるようです。麺顔に映える整形なのかもしれませんが、スープ絡ませ出し入れがとても気を使っておられるご様子。スタフくんと息を合わせて切磋琢磨がいいね。スパスパっと千切れ、ふわっと感じる風味の後は汁と存分に絡み吸い込むタイプ。そんなストレート細麺。上品な味わいです。
 
 
 特に汁を吸い込み切ってからのシルキーな滑りと、麺の味わいが格別。最近になって麺をゆっくり食べることも楽しくなって来て、潰した後の汁と甘味の味わいも面白くてたまらん。そしてずっとしなやかな腰つきになるし、滑りも美しき哉。
 
 
 
 
<チャーシュー> 絶品なる温かみのあるレアっぷり!そしてナチュラル旨味!
 
 肉の扱いが上手なのも人気の秘訣かと思えます。ほぼナマの食感ですが軽く熱の入ったピンク色。さくら色と呼んだ方が屋号フレーズには合うのかも。弾力が素晴らしく、カットの厚さも楽しませてくれます。しかも柔らかさを考えた包丁の細かい切れ込みも素晴らしく、単にカットしたのを置いたものでは全く違う。繊細さとか表現力とかを、この肉からは感じるから・・・いつもこれに酒を合わせたくなるのだわ。酒に・・・この絶品なる温かみのあるレアっぷり!そしてナチュラル旨味!が合うんだよなぁ〜。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 敢えてスープを多く含ませて味わうと玉子感が映えるね!
 
 すんません、今回もありがたくハーフ味玉をいただきます!。卵黄全体が同じようなねっとり感で、フレッシュな見栄えだが実はマチュアな甘みがあるのだった。いつもはこれを舌の上で転がすのだが、今回はレンゲでスープもろともすくって、流し食ってみました。スープと合わせたわけですが・・・これも出汁に卵黄の甘みが溶けて一体感が生まれる旨さだね!いいね!嗚呼、やっぱり今回も味玉にハズレなし!
 
 
 
 総じまして「旨さオールマイティー!一足先に満開気分の絶品淡麗系醤油麺!」と言う感覚。カップル客はデートコースの一環か?学生さんはグルメサークルの集まりか?ますます注目度高まってる感じしますが、これからも邪魔にならない程度に通い続けて呟きますねー。今日も美味しかったです!そんな感謝と応援を込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   春めくも
   桜の花は
   まだ遠く
 
 
 
   旨さ満開
   さくら井らぁ麺
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

ー Visitation(2019/01 Update)25th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

いつも少しづつ切磋琢磨し進化続けるのか!麺屋さくら井!!今度は仄かな刺激を溶かす??

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2019/01/24/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/0P1HxBjIhC0

<2019.01> らぁ麺(塩)+チャーシュー盛り(ハーフ)+今宵の酒(智恵美人)

 2018年は、こちらも飛躍した年だったのではないでしょうか?。もう押しも押されぬ有名店でございます。こんな住宅地にひっそりと営業されることに誠に感謝。私のラーメン生活に潤いをもたらす存在ですな・・・。では、日頃の感謝を込めて、飛躍の原動力となった「煮干し」を!と思ったけれど、なとなく「塩」モードだったので今回はそれをチョイス。なぜ塩かと言うと・・・・個人的に「チャーシュー盛り」の柚子胡椒を、塩スープで今回も溶かして遊びたかった次第。へへへ・・・オレだけの楽しみ。
 
 
 
 
<酒> 大人の休日の過ごし方・・・今宵の酒「智恵美人」
 
 そして何はなくとも今年も「今宵の酒」。今回は「智恵美人」。去年新たに加わったスタフ ”いのっち” 氏が言うには、辛口だけどよりスッキリしていると説明してくれたので選択した次第です。ネットで調べたら、大分県の酒蔵だね。国東半島にあるらしい(読める?クニサキ半島)。麦焼酎文化圏だと思ってたらそうも言い切れないわけですな。
 
 確かに辛口な純米酒。純米らしいズドンとしたボディーがある反面、くどくないのが印象的。口当たりがいいからつい飲みすぎを誘うやつでやばいね(爆)。実は、3日ほど酒を絶ってたから痛烈に味わいが沁みるほどに美味く感じた!。くぅ〜と内心唸ってたところへ、ご店主がサービスで、いぶりがっこを提供してくれた!。鳴呼・・・なんと言うお年玉。これまた想像以上に美味くて泣ける。鳴呼、今年も通うに違いないお店。
 
 
 
 
<全体&スープ> いつも少しづつ切磋琢磨し進化続けるのか!麺屋さくら井!!今度は仄かな刺激を溶かす??
 
 おおお!いつのながら安定し整ったお顔。しかし早速気になる所が2つ。トッピングのネギが白いのは、まあそう言うこともあるだろうとスルー。時々2種ねぎだっりしますよね。そして・・・隅っこに妙に赤いのがあるのに気づく。鷹の爪。あれ?こんなのあったっけ??。ここは大きな違いだね。新たな方向性を少し滲ませたような雰囲気。麺は後回しにしてまずはスープを。うう・・・変化した感じはあまり感じないけど、個人的には最近になってコクが肉厚になってきた?と実は感じてます。とっても丁寧な「鶏ガラ」煮出しと「鶏節」の風味、滋味を注ぐ節系やら魚介や乾物の溶け込み・・・それらが半々のイメージだったんだけど、少しだけ鶏ガラエキスが芳醇に半歩前に出てきたようなニュアンス。それだけによりグッとくるうまさ。
 
 そこで前回あたりから、私はチャーシュー盛りで添えられてる「柚子胡椒」を半分キープしておき、スープをいただく後半に溶かすようにしています。塩ラーに柚子胡椒なんて、当たり前すぎるテッパンの味変化なんでしょうが、淡麗系なスープには試してみたくなりますよね。それで勝手にアレンジさせて遊んでる。後半は麺から吐き出される風味が混じり少し甘みを増すのが楽しみですが、ここに柚子胡椒を溶かして、うまさのカオスを増しているのです。この「動物系の旨味に辛風味を足す」ようなことを無意識でしてましたが、鷹の爪もナイスアイデアかなと感心した次第。投入されてても味が明確に分かるまではいかないが、塩気に香りを与えている位の存在感がいい感じ。また透明感広がる中に、赤いアクセントが凛々しいし、嫌味な所が一つもない。さすがじゃ・・・。
 
 
 
 
<麺> しなやかさが生み出す「出汁との一体感(吸込み&持上げ)」、そして「風味と淡い歯応え」
 
 いつもながら、上品でしなやかなストレート細麺です。いつの頃からか、平行に整えられる麺顔に変化し、落ち着いたのですが、色々と麺顔も変遷を繰り返して今に至っております(ほとんどストーカーじゃなオレ・・・:汗)。いつもと同様、風味豊かな部分と汁浸透の旨さを感じさせるタイプ。
 
 そうそう、汁を吸いきってからも旨い。前半の粉感が半分湿って半分乾きのような風合いも好きだが、出汁が旨いだけに、汁に埋没したグルテンの旨味が捨てがたい。唾液と混じって糖化した甘みに、鶏エキス&節系旨味が溶け込むからね!。啜りあげて喉越し楽しむより、後半は噛んだ後の旨味を楽しむ方に集中してますー。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 浸透する塩気の出汁感がイイね!ぷるトロに崩れるところを一気に味わう!
 
 トッピングの肉を外すと味玉ハーフ。鳴呼・・・これも毎回ありがたい。塩味玉風の明るさが印象的で、この手のタイプは白身がシンプルで旨い。また卵黄はゼリー状態が完璧で舌に乗ると絡みつくほどに濃厚。出汁が浸透したマチュアな甘みがいいが、反面塩気も残っていてこれが飽きない!。鳴呼・・・いつもながら、味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
<チャーシュー> 熱の伝導をゆっくりと味わえるのが良いところ!
 
 ほとんど生の肉。・・・私の嫁さんはそう言っていた。因みに息子はまだお子ちゃまな味が好きだから、苦手だったみたい。ところがこれにハマってるオレでして、こいつがあるから、この店で酒をまたやめられないのだった。本当に生肉が汗をかいたらこんな感じになるんとちゃうか?と思えるほど。しっとりとして、ほのかな塩気に乗った肉の旨味が広がります。脂身だけじゃない、肉自体の旨味だね。どうしても生が気になる人は、しゃぶしゃぶみたいにスープの熱で、自分のお気にいいりまで熱を通してください。それぞれ好みですから。
 
 この肉に「熱を通す」「熱伝導」をしっかり感じるのだった。前にも拙ブログで述べたが、チャーシュー盛りのお皿はしっかりと暖められており、上に乗せると肉がじわじわと熱が入るようでもあり、最後まで旨味が冷めない工夫がされております。心配りが素晴らし・・・。
 
 
 
 
 総じまして「飽きることなし!常に先を見て工夫続ける・・・進化系淡麗塩麺!」・・・と言う感想でしょうか?。ちょっとづつと言うより、「いつも進化を考え続けている」と言う姿勢の賜物。きっとこれからもっと、更に美味くなってゆくに違いない!。ますます目が離せない店だなと年頭から痛感しました。今年もよろしくです。そして感謝も込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   寒空に
   夜の冷込み
   耐え忍び
 
 
 
   待てば海路の
   旨さと温もり
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/10Visitation24th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

おや?気のせいだかちょっと以前のスープからエキスの濃ゆさがアップした?

<2018.10> らぁ麺(塩)+チャーシューハーフ盛+今宵の酒(越後鶴亀 ひやおろし 純米 熟成酒)

 案外と行列が少なくてちょっと肩透かし!まぁ好き好んで行列並ぶのも妙ですね。私のこれまでの経験だと、平日の夜の部は月曜だと割と楽。また雨の日は狙い目(三鷹駅からそれなりに歩くので)。そして日曜日の昼の部閉店間際に潜り込む。これくらいしか行列アドバイスができませんが、あしからず。
 
 

 
<今宵の酒:越後鶴亀 ひやおろし 純米 熟成酒!レアチャーシューに合う!>
 
 このブランドはとても好き!越後鶴亀のこのラベルシリーズは四季折々のバージョンがあって、微妙な純米酒の色合いを楽しめる。春バージョンなんてとても華やか。今回は秋のイメージで茜色イメージだったけど、これが実に淡麗かつしっかりとしたバディがあって、辛口なのに甘みもあるという何ともラヲタでは表現しきれないうまさなんです。何と言ってもレアチャーシューに合うね!辛口の冷酒は。
 
 
 
 
<おや?気のせいだかちょっと以前のスープからエキスの濃ゆさがアップした?>
 
 レンゲでスープを掬いあげると、見た目はいつもの風景。まあいいさと口の中へと運ぶと、あっさり系には違いないが、少しエキス感がアップしてないか???と急に五感が鋭くなるような気分。これまでのこの店の「らぁ麺(塩)」の過去の大きなイノベーションとしては「鳥節」が新たに投入されたこと。これは実にアイデアだったよ。旨味をオイリーで補強せず、動物系でアミノ酸だけを強化させるのは、これしかなかったはず。ただ今回はほんのりと・・・微妙に・・・オイルの助けが加わって旨味が肉厚になったような気がします。これが単に鶏油が多くなっただけーーーとか、量が変わって上振れしちゃいましたーなんてことがあるかもだけど。ひょっとして、乾物類のボリューム変えました?例えば椎茸とか、昆布とか。旨味が増してるのは間違いない。そう思ってこっそりと厨房内の寸胴に目をやったんだが、そこにはモミジがスープ水面から突き抜けてたー。
 
 
 
 
<今回の野望:柚子胡椒を溶かしてみた〜>
 
 へへへ・・・実は影でこっそりと実験をするのが今回の目的。それは「柚子胡椒をスープに溶かす」。思った通りに旨い味変化となりましたわーーー。ただなんだか「さくら井」さんの作品を汚したよな気もしたりして、これは各位でご判断ください。個人的には野望は大成功で、さらにこの出汁に白飯放り込んで茶漬けにでもしたいと思ってしまいました。夏は、この店の冷やし煮干しでの茶漬けが旨かったし、冬は塩バージョンで・・なんて、嗚呼妄想に妄想が重なって、もうオレは止まらない。
 
 
 
 
<三河屋製麺:風味の良さと汁吸いの良さのハイブリッド!麗しきストレート角細麺>
 
 とにかく見た目が美しい!。特に麺線の整え方は、「さくら井」カラーが出てきて、とてもシンボリック。開店当初から見守ってきた私としては、本当に努力を惜しまなかった店だと思えるポイントの一つです。引き上げると白い漆喰のようで落ち着く風合い。前半と後半でゆっくりと汁の吸い加減で味風景が変わる。前半は、二層の楽しみ。表面にうっすら一枚ある透明で塗るついた外層と、その直下にある乾き気味な内層。そのハイブリット感覚で啜り、歯でちぎって食うのが楽しみなのです。別にアルデンテと言うほどの明確さがないところは、「生麺であること」+「密度感が低めであること」がポイントのようです。そして後半は、汁を吸い込んだ時の化学反応。感覚的には、麺の炭水化物が、スープの動物系エキスに取り込まれ、何かワンランクアップしたような旨味に消化するものを感じる楽しさかな。
 
 
 
 
<格別なチャーシューと味玉にハズレなし:明るさ感じる濃密コクが旨いねぇ〜>
 
 別皿のチャーシュー盛りも旨いが、スープに浸ったチャーシューもまた旨いね。軽くスープ熱で色変化しているけど、やはり熱を含んだ肉は別の迫力を感じますし、旨さが光ります。まるで、しゃぶしゃぶのように、少し塩スープで泳がしたりして遊び食うのもいいかも。
 
 
 そしてそのトッピング肉の下には、いつものように味玉ハーフのサービスです。すみません・・・これはおそらく常連だけのサービスと思われ、隠し玉のような味玉。殻はずしで崩れてしまった味玉は、無駄にはできないので賄いか常連提供で味わえるのでしょうか。見栄えはともかく味わいは遜色ないため有難や!
 
 
 
 
 総じまして「いつ来ても何か感じる旨さのプログレス!味のリーンシックスシグマ!」と言う感じでして、ほとんど職業病に近い感想まとめになってしまって申し訳ない。いつも変わらぬ味わいのようで実は一歩づつ時代に合わせてフィットしている!高めている!そんな一杯に出会いたいならここですよ!そんな熱狂的ファンぶりを隠せないオレですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   空高く
   空気の澄んだ
   心地よさ
 
 
   スープも澄んで
   昼酒沁みる
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/10Visitation23th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

同じようで少しづつ試行と進化を感じる醤油と麺顔

<2018.10> らぁ麺(醤油)+チャーシュー盛(ハーフ)+今宵の酒

 とある休日に何気なくツイッターを見えていたら、麺屋さくら井さんのツイートが偶然目に入る。新人が加わり三人体制!そして座席も一つ増やして店回転を少しでも改善とな!!。これは新人応援も兼ねて行かねばなりますまい!。この日は休日出勤していたのもあって、その帰りにちょこっと寄り道して訪問して見ました。どうせ混んでるよな・・・と思っていたが、なんと行列なしですぐに座れるじゃないか!。これまでお経験から、こちらは夜に訪問すると都合が良いようです。そりゃ武蔵野市の陸の孤島の住宅地ですからねー。それでも昼間は混むところが逆にすごいんだが。
  
 
 
<今宵の酒:純米酒高千代 美山錦 辛口だけではないシッカリボディーな味わいに酔う>
 
 酒選びも分かってきました。純米辛口が好みなんですね。気が合います。吟醸が切れ味いいのは分かっているんだけど、それがうまいの当たりまえ。それじゃなんだか面白くない性格じゃないんでしょうか。ご店主とはかなり年の差感じますけど、趣向は合いますね。ご両親の方が気があったりして(爆)。今回もシッカリとした米発酵の旨味を味わいながら、辛口のイメージを堪能。肉の脂旨味を洗い流しました。ああ・・・幸せ。
 
 
 
 
<チャーシュー盛ハーフ+サービス:味の探究心!業深さ!隠し包丁!>
 
 こちらで酒をサイドで注文するなら、チャーシュー盛りは必須ですよ。こちらはレアさが絶品な仕上がりでこれまでオススメしておりましたが、特筆に値するのは2点。まず器が熱いほどに温度感高いこと。これは、時間経過で脂がじんわりと溶ける効果があって、より脂甘みを堪能できます。そして今回改めて分かったのが「隠し包丁」。どうしてこんなに柔らかいのかといつも思ってたが、切れ込みが部分的に入っておりますよ。全部じゃない。ポイントとも割れる部分のみ。すげー・・・包丁の切れ込み一筋で、こんなにも印象が深丸のか。お若いのにさすが。
 
 
 
 
<同じようで少しづつ試行と進化を感じる醤油と麺顔>
 
 こちらは、温度管理が素晴らしいのかもしれない。厳選された醤油のブレンド。節系や昆布等の旨味の重ね合わせ。そして気を配った煮出し。丁寧な鶏ガラの抽出と、滲みでるトッピングからの旨味。そして麺からの風味の移り。それぞれタイミングでバランスが微妙に変わると思うが、旨さき自体にブレはなし。しかし、もっとブレを感じさせないのは温度感。今更ながら、こちらでこれほどまでにたくさん食ってきて、温度のブレは感じたことなし。これは醤油ラーメンの場合は重要で、特に生揚げ醤油などではポイントでしょうか。嗚呼たまらん!。円やかな醤油の甘みが生き生きと感じられる。秋の旺盛な胃袋内部のヒダに、いちいち染み渡るのだ・・・。
 
 
 
 
<風合いと浸透!風合いが移り変わると旨さも移る妙義>
 
 加水は中からやや高い程度。もちもちさはないけど、芯を感じさせまい茹で上げで、前半は残った乾き風味を瞬間的に楽しみます。そこに汁浸透がゆっくりと始まり、前半は咀嚼による唾液の混じりっけで糖分をほわっと感じる旨味。醤油エキスに鶏ガラと節昆布の旨みが染みてナイス。そこからじわじわと乾き風味が失われていくが、クチクチした旨みの一体感が生まれるから、寂しくありません。むしろ醤油の円やかさが染み切って旨さの完結。
 
 
 
 
<少し温度感を変えました???チャーシューの風合いが最近妙に楽しい!>
 
 少し前にも述べたかもだが・・・温度感を少し変えたか?。生っぽさが少し抑えられた効果で、ほんのりとさした脂が甘い!。単にスープの温度影響とも思えないのだが。また柚子胡椒との相性も相乗効果で高まり、旨すぎてならない。これは確実に飯なんかじゃなくて酒!しかも日本酒とかワインに合うしかないだろと思えます。流行りの低温調理チャーシューですが、ちょっと他にはないかも・・・・。
 
 
 
 
 総じまして「時代を先どるニューパワー!そして極まる質実!このまま行けよ!行けばわかるさ!」という感じでして、隙なしという貫禄すら感じますよ(2つパクった例え)!新たなスタフも加わったことだし、さらなる躍進を期待しております。本当はもう少し訪問頻度を上げたいのだが、行列に対峙する時間がなくてね・・・。引退したら入り浸る。その時はよろしく!。そんな応援気分で、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   しみじみと
   秋の深さと
   味わいと
 
 
   沁みる旨さか
   麺屋さくら井
 
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/09Visitation22th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

今夜は妙に旨味が染み入るぜ・・・塩気がいつもよりクッキリ感じる旨味の濃ゆさ!

<2018.09> 塩らぁ麺 + チャーシュー盛(ハーフ) + 今宵の酒

 お!平日夜だと睨んだ通り、割と空いてる。このタイミングでは、桜井店主と、助手のきーちゃんの2人体制。一番コンビネーションがいい感じですなー。接客いい店って時々厳しさも伝わって来て、客にとっても気を使う場合があるんだが、ここはそんな感じが一切ないから好きだわ。食券を3枚渡して、こちらの気分を察してくれて、冷酒の一升瓶を二本掲げて、見やすく選ばせてくれる。選んだ後は、写メモ残しやすい様に、一升瓶を置いたままにしてくれたりね・・・オレの行動インプットされとる〜(爆)。
 
 
 
<今宵の酒:大山 特別純米 夏純米銀河>
 
 こちらの日本酒ラインナップは2種類ベースで入れ替わるのですが、大体「辛口」が多く、「純米酒」が多いのがパターンの様です。まずそれが気に入ってる。今回は、山形の酒らしく、ラベルが綺麗で銀河鉄道の夜っぽいから、てっきり岩手だと勘違いしてました。純米のズドンとした風合いと辛口な切れ味を期待して味わったところ、純米にしてはすごく飲みやすく、キレもあることからシャープな味印象!。これは、酒だけだと水の様に飲んでしまうヤバイやつかも。
 
 
 
 
<今夜は妙に旨味が染み入るぜ・・・塩気がいつもよりクッキリ感じる旨味の濃ゆさ!>
  
 さっぱりとして、また丁寧な淡麗感を保つような鶏ガラエキスの煮出しはいつもの通り素晴らしい。香味油の鶏油もさらっとした仕上げで、神奈川方面でよく遭遇するバターの様な濃密なアピールはない感じ。それよりも、鶏ガラをバックアップするかの様に、乾物類の味わいがコク深い。一番は「節系」の味わい。これは旨味とともに塩気にも通じるから、これが鶏によく合います。また、昆布系の甘味も感じる一方で、椎茸系の甘味もある様な。日によって、私は椎茸系の甘味に敏感になったりします。秀逸と思えるのは、煮干し系の旨味がない?私の舌にはスルーしているだけなのか?。ここが全体の明るさに通じている様です。
 
 
 
<しなやかなようで中心部の粉風味の上品さを伝える、ストレート細麺が素敵!>
 
 白さが印象的なストレート細麺。密度感は低めですが、しっかりと麺の中心部には粉感に似た風合いを感じさせます。目で切り口を確認しても、芯が見当たらないんだが・・・。引き上げるだけで揃いやすいので、スープの吸い込みも良いが、それより持ち上げの方が優れている様に感じます。前歯を当てるクシクシ感が絶品。麺がスープに濡れただけで、こんなに風合いと味が変わるのかと思えるほど。
 
 
 
 
<東京トップクラスと思える低温調理チャーシュー!>
 
 レアチャーシュー。トッピングの肉も桃の様なピンク色でうまそう。ふわふわな肉感。これを食う時は、前歯と奥歯を実際には駆使しているんだけど、気分的には犬歯を使って食ってる気分にさせます。生の余韻を感じるってのは、美味さに血が騒ぎます。これが酒のアテに出される様に現れる時は、のせ皿が熱を蓄えて出される。肉は熱の伝導が旨味のポイントらしい。
 
 
 
 
 総じまして「心のよりどころの様なハートフルさと崇高感!しっとり味わう極上塩らぁ麺」と言う感じで、何となく手抜きな感想まとめてでごめちゃい。いや〜、いつ来てもハズレがありません!。最近では近くの小さい子供連れた家族客も多し。まさに安心して食べられるラーメンと認知された証。この地道な展開で今後も頑張っていただければと期待しとります!。そんな感じで感動を忘れないうちに、ととっと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
 
 
   半期末
   追込み疲れ
   ため息哉
 
 
   美味さ染み入る
   酒とらぁ麺
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/09Visitation21th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

「ニボっぽく苦らない煮干し」としては都内でなかなかハイランクと思うのだ!

<2018.09> 煮干らぁ麺 + 雪の松島 旨辛純米酒

 休日に運動不足解消にチャリこいて、久しぶりにお気に入りの「麺屋 さくら井」へ。嗚呼、やっぱり行列がすごいやー・・・。まぁ、暑さも引いて秋の空気感を満喫しながら、行列に加わることと致しましょう。ところが並んだ途端に、スタフさんが何やら慌てふためいている。どうやら材料切れのサイン??。ひとりひとり行列をカウントし始め、私の番でギリギリセーフ(ヤバかった!)。まだ閉店時間1時間弱のタイミング。本当にすごい人気店になったもんだと感じ入りますね・・・。
 
 
 
 
<今宵の酒:雪の松島 旨辛純米酒>
 
 なみなみと注がれる酒を見るのは一日の中で一番楽しい瞬間ですな。また、お疲れ様でした的な、プチお通しをサービスしてくれました(笑)。いやー・・・ラーメン行列とは言え、リストラ的に人を切るのは性分に合わないので辛ろぉござました。癒しのチャーシューに柚子胡椒が実に合うね。肉の享楽的な味わいに、人生のニヒリズムを感じる柚子胡椒の組み合わせが実に美味い。そこを酒で流し込む。純米酒独特の図太さと後味に残る甘み。されど辛口のキレが交錯して、なかなか料理に合いそうな味わいです。
 
 
 
 
<「ニボっぽく苦らない煮干し」としては都内でなかなかハイランクと思うのだ!>
  
 ふう〜こいつはヒンナだぜ!いかにも煮干し感溢れる表層エキスの浮き!そして丼の淵に貼りつく泡立ち!。岩のりが鮮やかで深いブリリアントグリーンで、全体の色彩が引き締まります。コントラストのように配置された玉ねぎ微塵の白さが眩しい。そして素朴な深みを感じさせるメンマと、色めき立つレアチャーシューのハイブリッド感覚がまた嬉しさを高めるか!?。
 
 
 もう何度も食ってる味わいなんだけど、いつも何か語りたくなる崇高な旨味がいいね。個人的には、「ニボっぽく苦らない煮干し」として高く評価したい逸品かと。煮干しの種類などわかるはずないけど、伝えたいのは、「苦味で勝負していない煮干し」「甘ったるくない煮干し」と言うことで、ちょっとありそうでない感覚。極ニボも相当好きなニボシストな私ですが、淡麗ニボシも好き。濃厚煮干しと淡麗煮干しを両方提供する傾向が、昨今の煮干し専門店ですが、その淡麗煮干しにもじりっとする苦味を香ばしくかぐわせるタイプが多い。そんな中、甘さ控えめなのに、苦味を排除した方向で煮干そばを表現。しかもライトな感覚が素晴らしいので、小さい子供でも難なく食せる本格煮干そばと言う展開です。実際に、私の近くで2〜3歳のお子ちゃまが、美味しい美味しいと食べて入るではないか・・・・。
 
 
 
 
 
<パツパツせず、それでいてクスクスっと風味を感じ、最後は汁を吸い込み旨味を高める>
 
 やはり芯の風合いは残して欲しい・・・・って要望に叶います。パツパツと言うより、クスクスとした感覚ですが、ライト煮干しだからそれで合う。前歯の千切りはリズミカルに楽しめます。奥歯へ運ぶと、麺に張り付いた岩海苔と、絡んだ玉ねぎ感覚を楽しませてくれます。麺の束を潰すとクッシリとした低反発な歯ごたえがナイス。その隙間に岩のりが貼り付いて風味を醸し出します。また思いがけず玉ねぎのシャリシャリ感が混じり込んで、香りと味わいと歯ごたえがカオス!
 
 
 
 
<極限のレアっぷりが愛おしいチャーシュー!そりゃ酒に合うでしょ!>
 
考えてみれば、都内に限らず低音調理のチャーシューは隆盛を極めつつですが、中でもこれほど生っぽい旨さを楽しませてくれる店は少ない!。レアっぽいチャーシューを味わうなら、「麺屋さくら井」でっせ!。これ大おすすめ!。酒にあうチャーシューはここ随一!。ちなみに、家族にはその後、「少しスープに沈めて好みの色に変わるの待ってから食うと美味いよ!」とアドバイスしました。
 
 
 
 
 総じまして「三鷹・武蔵野エリアの新たなるランドマーク的崇高らぁ麺」とでも申して起きましょうか。こんな住宅街のど真ん中に、ぽつねんと存在しつつも注目集める旨さ・・・ハンパありません。今後も通うこと必定。いつか家族全員で訪問してみたいと思います。その時は笑わないでねご店主。そんな感じで、まとまりない中、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   昼時に
   気持ち解れる
   いわし雲
 
 
   空腹沁みて
   煮干し揺らめく
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

2018/07Visitation20th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

崇高淡麗な旨味が・・・・徐々に魔力を帯びつつある凄味!

<2018.07> らぁ麺(醤油)+ チャーシュー盛(ハーフ)+今宵の酒(純米生酒 菊の司 ひまわり)


 もうすっかりと東京の人気ランキング上位店!。あまり恵まれたロケーションと言えない場所なれど、しっかりといつも行列を形成するお店。もはや週末に行こうとは思わないほどで、周辺住民へ迷惑をかけないように、客も配慮を心がけて欲しいと訴えたいくらいです。だから、私は、雨の平日で夜の部にメインに押しかけることとなってます。この状況だったら、比較的すんなり入れるもので。
 
 
<今宵の酒:純米生酒 菊の司 ひまわり>
 
 入店して「今宵の酒」食券を出すと、ご店主から「あ、今日は前と同じ酒しかないんですよ」って応えられた。ああ、もうしっかりと顔とレビューハンドルネームを覚えらた感ありあり(爆)。あ!いいです!いいです!となぜか2回口走ってしまいまして・・・随分年下の人なんだが、ラヲタおやじ(私)は低姿勢。いやいやマジで、この酒好きだからいいんです。純米生だと重そうで甘そうで・・・という先入観あったんですが、とても夏イメージですっきりとしたキレがあり、はたまたボディ感もしっかり。
 
 
 こういう酒は、この店の絶品レアチャーシューと合うのだ。刺身盛りで酒をやるより、妙に最近はこういうレアチャーシューの方が、自分には合っているのです。柚子胡椒も好きな性格なので、存分に今回も楽しませていただきました。酒も肉も。
 
 
 
<さらに磨きがかかった醤油>
 
 しかし今回の醤油も、さらに磨きがかかったのか?と思うほどの完成度を感じました。開店当初の稚レビューの写真と見比べてみたら、麺顔からしてもその変貌ぶりがありあり。それに比例して味わいも上方修正されてると思います。
 
 
 とても透明感と柔らかさがある醤油のエッジング。人によってはあっさり過ぎると言われようが、いえいえどうしてどうして、まるで生揚げのような醤油の自然な柔らかさが実に印象的です。しかも、淡麗な醤油の中には色濃く艶を感じる味わい。これは鶏油の仕業に間違いないものの、神奈川淡麗系とは少し違う甘みの方向性がいい感じです。鶏油の色気と、乾物の貞淑なる旨味が共存するイメージ。
 
 
 いつも同じ味わいのようで、実はいつも新たな発見めいたものを感じさせます。思わずスープが少しづつ変化しているのかと、自分の拙ブログの過去記事をチェックして見ると、味の基本的イメージは全くぶれていないのがわかりました。それでも、どこかいつも今回はブラッシュアップした!と思わせる説得力がすごいよね。おそらく、春木屋理論じゃないけど、少しづつ変化と進化が加わっているのかもしれません。私は、当初との進歩の差分を感じる次第。
 
 
 
<麺がやけに風味が良いではないか!>
 
 もう老眼が来ているので最近は苦労が耐えないのですが、淡く芯の存在が確認できました。当初から、微妙なくつくつ感が楽しい三河屋製麺のストレート細麺。ゆっくりと汁を吸い込むところもうまいのですが、最初の歯ごたえからくる風味感、そして汁を完璧には混じり切らない美味さが好きなのです。だいたい、麺はカタメが好きという方には、なんとなくでも伝わってくれたら嬉しいけどね。
 
 どこがどう変わったわけではないが、今回はやけにうまかった!。別に酒に酔いすぎているわけではありません。後半になるとしっかりと汁を吸い込んでくれて、あのグルテンの風味と汁エキスの一体感ある旨味が楽しめます。ちゅるん!とした腰つき柔らかに変化しきった滑りも楽しい後半。やけに今夜はスープも麺も楽しませてくれます。
 
 
 
<トッピングも何気にハイセンス>
 
 レアチャーシューについては、これまで幾度となく語りすぎておりますが、悪しからず。半レア状態でゆっくりと熱でとろけて甘くなる脂分の美味さがたまりません。チャーシュー盛として、温められた皿の肉もうまいのですが、こうやって半分汁に浸った肉もうまい。少し温かみがあった方が、レアチャーシューは旨いよね。
 
 また何気に目の前も繊維質が非常にきめ細かいのに、コリコリとした歯ごたえが「粋」な感じがします。薄味で素材感もキープしているし旨い。これも冷酒と実に合う一品ですね。そしてこれまたお礼を言わねば!。味玉ハーフがいい感じで、薄目のだしが深く浸透しているため、熟成感よりも円やかな甘みがとても印象的で美味。くどいけどこれも酒にきっと合う。
 
 
 
 総じまして、「崇高淡麗な旨味が・・・・徐々に魔力を帯びつつある凄味!」という感覚でして、東京ではちょっと崇高淡麗系では頭一つ抜きん出たイメージすら感じます。ここは引き続きウォッチし続けたいと思います。もはや週末はカップルのラーメンデートスポットになってる感じもしますが、いつまでも「ラーメン屋の心意気」を失わないで見せつけてやってください。今後も激しく応援。そして通い続けますよ!。とちょっと応援気分に乗ってしまったところで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います。
 
 
 
   小止み雨
   足はそぞろに
   さくら井へ
 
 
   旨味の凄み
   疲労を忘る
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/06Visitation19th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

淡麗の極みにして、やっぱり優しさを感じさせるのが・・さくら井!

<2018.06> 【限定】”煮干”冷やしらぁ麺 お茶漬けセット+今宵の酒(純米生酒 菊の司 ひまわり)

 今回は、ようやく未食の「冷やしの限定」を目指してゲットできましたよ。メニューもローテーションを組んで「醤油→塩→煮干→醤油」と食い回しているので、「煮干」の「冷やし」はなんとなく好都合。
 
 
 
<今宵の酒:純米生酒 菊の司 ひまわり>
 
 慌てるな慌てるな。まずは今宵の酒で、しんみりと自分を労わろうではないか。最近、お気に入りの雪鶴ばかりを選んでいるためか、「今日は新しいのがありますよ!さっぱりしていい感じのやつです!」なーーんて言われたから、喜んでじゃそれ!って感じ。選んだのが「菊の司 ひまわり」です。ラベルが可愛い純米酒ですが、期間限定らしいー。
  
 
 
<冷えているのに「ふんわり」と感じる煮干の香ばしさ!氷は鶏出汁で旨いのだ!>
 
 疲れていると、酔いが早い。いや単に老化で体が弱っているから早いのか。そんな気分での、この一杯は実にピッタリですね。まさに、日本酒をやりながら食えるラーメンって、こういうのじゃないかなと思います。まず見た目が風流そのもので、そばに日本酒を置いても様になる。つまみには絶好のチャーシューはあるし、味玉だって酒に合うのだ。青菜をコリコリやりながらでも、酒が進む〜。
 
 スープがこれまた、淡麗の極み。冷えてるから淡麗に感じるだけでなく、煮干の風合いが香ばしいながらも、ベースの塩気が冷涼に感じます。塩気だって柔らかい。しかし、煮干の香りはニボっとせずに、濾過されたような香ばしさで、その上にふわっと鼻腔を漂う柔らかさがありなむか・・・・。酒を飲みながら、スープを飲むってことができそうな感じがします。
 
 
 
<薬味が冴える!そして和らぐ旨さ!>
 
 何気ないんだけど、薬味がいい感じ。まずフライドオニオン。煮干エキスの香ばしさは、冷えているから淡麗なんだけど、もう少し色気が欲しいという感じなら、こいつが甘みと香ばしさを補強しれくれます。実際には、淡麗な味わいに慣れてくると、単調に思える部分もあるから、こういう補強薬味は流石だと思う。
 
 また鶏のひき肉?と思えるミンチ肉。噛むとふわふわです。これも出汁の一部と考えた方が納得ですね。鶏ひき肉もスープの出汁の素でしょうが、ふわっと漂うので後々の歯応えも楽しくなる。また、アーリーレッドの薄い櫛切りは、ばらけて麺ともよく絡まります。独特な縦伸びを感じる細麺に絡んで、シャリシャリと楽しくも複雑な歯ごたえで、演出してくれます。
 
 
 
<キューっと引き締まりを感じる全粒入りストレート細麺!涼を感じる大切なところ!>
 
 いやーーー、麺が楽しいねーーー。細麺の中でも一回りスリム。#24番??なーんて知ったかぶりしてみても始まらないが、とにかく細く感じさせるところがポイントです。そして箸でリフトして、前歯を当てて千切ろうとするが、このか細い麺が強く引き締まっているので、クツクツと楽しいばかりでなく、ビヨーンと伸びるような弾力があって、楽しませる。
 
 しかも、見た目から全粒打ち込みを感じますが、風合いも煮干淡麗出汁に混じって、とても品が良い感じです。とてもツルツルした地肌だから、口当たりも軽く、一気にズボボボっと容易に啜り切れる。奥歯へ運んでプレスすると、端から順列に並んだかのようにブツブツブツブツっと潰されて行きます。その際に麺の温度もよく粗熱を取られているから、冷涼に感じます。
 
 
 
<低温調理でも、少し温度の入りを感じるタイプの鶏胸肉!汁吸って朗らかに美味い!>
 
 ほんのり色づいたピンク色のようですが、赤い身がちょうど熱で白くなり始めた瞬間のような・・・そんなイメージです。実にふわふわです。思わず甘噛みしたくなるほどに。スープが淡麗淡白なので、肉を合わせるなら、赤いレアチャーシューよりもこちらを選択したのでしょうか?。いや〜そういうセンスだったら好きかも。冷えたスープを多少吸い込ませて食う肉なら、最高の計算づくだと思います。
 
 
 
<是非!茶漬けで最後は締めるべし!>
  
 岩のりが少しトッピングされただけの白飯。これをドボン!とガラス平皿の方へと投入。まあ・・美味いのは知っていたが、二つの効果までは想像できませんでした。まず「海苔が加わって出汁風味が強くなる」ということ。そして「鶏ひき肉・フライドオニオンなどが、あられ的な役割で歯応えナイス」ということ。これは正直参りましたぜ・・・・・。たった100円でここまで堪能できるのですから、ぜひこれはお茶漬けセットで!。激しくオススメ。
 
 
 
 総じまして、「淡麗の極みにして、やっぱり優しさを感じさせるのが・・さくら井!」と、改めて再認識いたしまして候。これまで、幾度もここで食ってきましたが、この煮干での冷やしを食って、テクニック感とか、店の真髄を感じたかもしれません。ネオ中華そばの「淡麗系」が最近増えている中、どこか「優しい味わい」を残してるような気がしてます。また風流な作品に仕上がっていながらも、隅っこにお茶目な味わいも見え隠れするような。実は「ひき肉薬味トッピング」の存在感が、いい感じなのだと思いつつです。これは、夏真っ盛りの暑いときに食うとまた格別なのでしょう。それを目指してもう一回食いたい!期待を込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   シトシトと
   雨音沁みる
   梅雨の夜
 
 
   煮干に旨味
   露の悦哉
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/05Visitation18th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

ぶれない旨さ!心の柔らかいところを鷲掴みな塩気!そして若き才能!

<2018.05> らぁ麺(塩)+チャーシュー盛(ハーフ)+大吟醸雪鶴

 私は、もうこの店で食うのは平日夜と決めるしか無いかな・・と思いつつあります。行列が完璧に厳しくなってる。ここで心配になるのは、近隣とは極力トラブルですが、事なきのように、切に願い奉り候。ラーメンラバーならマナーを守ろうね!。そんな願いをしつつ、今回訪問して見たらこんな感じ・・・。行列のない「さくら井」を見たのは、本当に珍しい。個人的には「珍百景」です。
 
 
<今宵の酒:大吟醸雪鶴>
 
 仕事も終わったことだし、酒を飲みます。チャーシュー盛もカモン!。いつも「今宵の酒」をお願いすると、二種類の一升瓶を取り出してきてどちらかを尋ねるシステムです。辛口好きな私は、辛口同士だといつも迷うのですが、今回は甘口と辛口のどちらかのチョイス。ご店主が、甘口はこっちだと説明してくれてたのに、天邪鬼な私は、こちら辛口の「雪鶴」を選びます(せっかくのオススメだったのに、気の毒なことをした)。
 
 しかし、好きな酒を飲む瞬間は、何物にも代え難く、芳醇さとキレをうまくバランス取ったような辛口の酒がうまかった!チャーシュー盛もうまいね!。ラーメン店のチャーシューで、レア部門があればかなり上位に行くはずです。
 
 
 
<個人的には・・・いつも思わず東十条の銘店塩と比べては、このアイデンティティに感じ入る>
 
 嗚呼・・相変わらず、いい塩らぁ麺です。そして時々、いい事ではないのだが、どこがどうと言うこともなくあの東十条の塩らーめんと連想してしまうのです。どちらも清湯塩では甲乙つけがたし。コンセプトも似ているようで明らかに別です。あちらが、鶏ガラ系で透明感がややありつつも、こちらは乾物系の忍びを確かに感じるし、優しいまろやかさがありなむ。クリアーに対して、ほんのりと霞を感じるという旨味のイメージですよ。
 
 塩気だってあちらが「塩本来!」ってなアピールがあるのに対して、こちらは「旨味を追求したら塩!」ってな感じがあるような気がします。この「鶏節」だってテクニックやアイデアであるんだけど、本質的には旨味であって、旨味って何って考えると、必ず塩気との結合に辿り着く感じがする。見た目で同じカテゴリーに区分しても、似て非なるものですよ。もし塩ラーメンの完成形があるとしたならば、それはアプローチの違いでしょう。演繹的と帰納的の違いみたいなもんで、数学と物理みたいなもんかもで、文系なオレには、どっちもスゲーて思うだけなんだけど。
 
 今日は理屈っぽくてすみません。酒飲みながら駄文打ってますのでーーー。ただ、鶏ガラだけのシンプルなプラットフォームでは無いと伝えたかっただけです。昨年の後半くらいから塩ラーメンに「鶏節」が入ったことから、確実に進化したと感じており、その試行錯誤の素晴らしさに感服してるだけなのだが、あしからず。
 
 
 
<細さの持ち上げ感!汁の浸透間!当然風味感もナイス!>
 
 麺の感じ方は、タイミングによりすごく左右されますよね。特に細麺だったら、生産ロットの最初の最後では、湯で時間の差があるなんて気になりませんか?。カウンター席だと、そこだけを注視してしまいます(笑)。だいたい3つづつ生産してるようですが、今回は真ん中の二番目に配膳。茹で時間のラヴを気にするようなら、写真なんて撮らずにサッサと食えよとお叱りを受けそうです。今日は酔いながら駄文打ってますのであしからず(嫌なことがあったのよ)。
 
 しかし今回の麺は実に美味かった!。細麺が吸い付くというか、汁に吸い付き、舌や口の中に吸い付くというか完璧。おまけに元々風合いのよい麺だから、グルテンの美味さを知った感じでした。冒頭は粉感の風合いの淡さ。そして序盤から以降は、汁の浸透によるグルテンの旨味昇華と、唾液分泌によりデンプン質が糖に変わるかのような走馬灯の旨味風景。それは進化と如実に感じます。
 
 
 
<この肉の魔力!吸引力!これも凄いのだよ!>
 
 ちょっと時間軸を戻します。酒の辺りまで。ここでいつも感心するのは肉盛の皿の温度。これは狙っていると思うのでコメントすると、いつもチャーシューを載せる平皿が、肉温度よりも明らかい熱めな感じなのだ。これは、その上に肉をおいたことで、ゆっくりと脂みの甘さが蕩け、赤身部分もほだされるように旨味を吐き出すことを計算しているのだろうか。それとも偶然なのか。前者だと感じてます。
 
 
 
<味玉にハズレなし!・・・それと、ちゃんとお礼を言わなきゃ!!>
 
 ひょっとして、味玉のハーフをいつもサービスしてくれてる???。前回訪問時に初めて気がつきましたが、今回確信しました。常連として認めてもらえたと、嬉しいでございますー。ありがとうございます。出汁が浸透した卵黄が美味いと思ってますし、少しスープを染み込ませて食うと最高に美味いっすね!。
 
 それと、忘れがちなメンマですが、繊維質がきめ細かく、しかし歯切れが良いですね。若干淡くコリっとした歯ごたえが絶妙だし、また薄味の加減がナイス。このメンマだけの「自家製メンマ盛」みたいので、酒をやるのもいいね。次回は、「チャーシュー盛」に追加してメンマを食うつもりです。
 
 
 
 総じまして、「ぶれない旨さ!心の柔らかいところを鷲掴みな塩気!そして若き才能!」と言う感じで、もはや次世代ラーメンの筆頭とすら感じる部分もありなむか・・・。いやはや、あまり褒めすぎると怖くなるくらいにハマる店ですよ(笑)。ところで、ずーっとこの店では、醤油→塩→煮干とローテーションを組んで食ってるので、次回は必然的に煮干しです。+生卵で初トライやってみます。まだまだ、楽しみがつきませんねー。そんな感じで、最後まで酔っ払ったままで駄文におつきあい頂き、誠に感謝。それを忘れないように、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   仕事終え
   深く沁み入る
   吟醸酒
 
 
   〆のらぁ麺
   苦労忘れるる
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
 

2018/05Visitation17th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

巷に溢れる淡麗系の中で、これは!?違うところ・・・あり!!

<2018.05> 醤油らぁ麺+今宵の酒(霧の塔本醸造)

 嗚呼【今回は美味かった!】のです。 明らかに「さくら井」の味はこれ!と確立した感もありなむ。今回は、この数年でもトップクラスにハマる一杯でありました。
 
 
 
<今宵の酒:霧の塔本醸造>
 
 別に酒に酔った勢いではありませんが、この酒も美味かった。あとでネットで調べたら、新潟県津南町のお酒ですね。こちらでは基本的に辛口の酒を置いているようです。この酒は、キレがあるけどキレ過ぎないほどほど感が心地よいかも。そして、甘みをアピールしすぎもしない。それでいて水のように飲める淡麗さがあるから不思議な酒。大吟醸でなくともこれなら毎日でも楽しみたいお酒ですよ。実は・・・後でアマゾンで購入してしまいました(爆)。
 
 
 
<巷に溢れる淡麗系の中で、これは!?違うところ・・・・>
 
「どこかレシピでも変えたのか?」と思えるほど、今回は一皮剥けたような、鮮やかさとコク深さを感じました。淡麗系と言うと透き通った清湯で丁寧に煮出し、しかも煮干や鶏ガラをベースとしながら、タレか香味油の個性の加減で方向づけをするんでしょうか。つまり「バリエーションや選択肢が少ない」ために、素材感に頼るところが多いんじゃないかと・・・素人ながら思うのです。だから、よく同じような味になりやすい。これってラーメンの宿命なのかもしれないけどね・・・。この全般的な極め付けの例で言うと、「またおま系」と揶揄された濃厚豚骨魚介でしょうか。
 
 じゃなぜ、突き抜けた感を、今回これに感じたか?と言うと、甘みです。見渡せば、神奈川方面だと、まるでバターに匹敵するような「鶏油」のコクで色気ある仕立てにすることが多い気がする。また北関東方面に行けば、煮干の香ばしさを上品かつ個性的に仕立てているところが多いかも。関東平野は広く情報も広がるし、また支店展開で入り乱れるから、「カオスな淡麗系の広がり」でしょうか。
 
 このスープにはそれらとは少し違う甘みをほんのりと感じるのです。鶏油を控えて味醂をぶち込めば簡単な話かもしれません。私があまりにも、忘れがちな旨味が含まれているような気がして・・・。それらはこれまで少し述べているかもしれませんが、グアニル酸系の、つまり干し椎茸系の甘みのような、優しさを、個人的には感じるわけです。
 
 推測・妄想は別にしても、この味わいは、「さくら井」でしか感じられないと今回はっきりした次第。「突き抜けるとは、プレゼンスを築くことなり!」。数多の淡麗系の中で、目をつぶっても「さくら井」の味はわかるような気がしました。どこで修行されたは存じませんが、正しく「青は藍より出でて藍より青し!」です。
 
 
 
<仄かなクツリ感が脳裏に残る歯応え!>
 
 ここから先は、気分がノリにノッてしまったから、話半分でごめんちゃい。偶然なのか不明ですが、麺がこれまた、これまでで一番好みの感じでした。麺を変えたか?湯で時間を変えたか?はたまた・・・オレが酒(きりの塔)で酔っているだけかもしれません。
 
 淡いクツクツ感を一番感じました。こちらはしなやかさを求める麺かとイメージしてましたが、そのギャップが斬新に感じたようです。麺の風味もほのかに感じ取れて、スープの旨味と融合してゆく感じが非常に伝わりました。これがデフォルトなのか?過去の自レビューや、次回訪問で確かめたいと思いました。
 
 
 
<しっとりさ100%のレアチャーシュー!これもこの店の決め手だね!>
 
 レアチャーシューは、都内で花盛りですが、その中でもこちらの肉のしっとりさは、比類なき。これほど筋肉線維を感じさせない肉があっていいのか・・・。肉の筋って歯応え歪で外したい部分。しかしこの周りほど脂肪があったりするもんだから、捨てがたい。豚肉もソテーにするぐらいなら、オレでも除くことができるけど、レアチャーシューの場合ってどうなんだろう。
 
 下味の浸透にも興味津々。これほど肉としてしっとり感ある肉に、嫉妬するほどに悶絶旨さです。これも、さくら井の評価が上がるポイントに違いない!
 
 
 
<味玉にハズレなし!・・・さりげないサービス味玉>
 
 最後の客だからか・・・端が崩れた半味玉をサービスしてくれたみたい。あざーっす!。でも本当は、閉店間際に、オレが訪問しなかったら、スタフの賄いになってたのかも?と思うと、賄いを奪い取った気がして気がひける。いつもながら、トロミと周囲のスカッとした部位とのグラデーションが見事!。旨し!。嗚呼、味玉にハズレなし!
 
 
 
 総じまして、「数多の淡麗系の中にして免許皆伝!さくら井流!青は藍より出でて藍より青し!」と言う感覚でしょうか。参りました。本当はもっとメンマについても語りたいほどに、美味かった一杯。行列が伸びるのは、仕方のないことでしょう。一年あまり前の晩秋の日に、突如こんな店が、こんなエリアで開店した感動を今更ながら思い出しましたよ。これからも、感動を伝え続けてくださいまし。今回は、余韻に浸りながら・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   とぼとぼと
   雨露越えて
   さくら井へ
 
 
   甘露の醤油か
   旨さに震えん
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/04Visitation16th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

三谷商店街の誇り!甘さが揺れる淡麗煮干!

<2018.04> 煮干らぁ麺+チャーシュー盛(ハーフ)+今宵の酒(純米からくち上喜元)

<今宵の酒:特別純米 からくち 上喜元>
 
 ちょっくら店前で待たされて、ようやく案内され、まずは冷酒からスタート。この日初めて胃袋に入れるコーヒー以外の液体。なので久しぶりの糖分が浸透して行くかのように、ジワーーっと染み渡ります。味わうというより体内へ浸透するのを楽しんでいたい。
 
 純米という割には、とても素直でフラットな輪郭と感じるふくよかさ。辛口とはいえクセがないために、グイグイと飲み干せるという危ないタイプですな。弱った体に空きっ腹でしたから、酔うのが早い!。それはそうだ・・・かなり早いペースで空けてしまったから。
 
 
 
<チャーシュー盛り(ハーフ)>
 
 酒のピッチを早くさせるのは、アテにした「チャーシュー」が美味すぎたのが原因です。私の中では、東京トップクラスのレアチャーシューという位置付けでして、その柔らかさもさることながら、しっとりとした質感と肉味、タレの薄くて深い浸透、さらに筋など一切関知しない歯切れの良さがなど、パーフェクトに近いのです。豚肩ロースもさることながら、鶏胸肉のぱふぱふっとした柔らかさと反発は、自分が子供の頃に還ってしまいそうな、懐かしさすら覚えます。しかも美味い。
 
 また柚子胡椒が非常に合います。豚も鶏も。そして冷酒の後味にもこれはしっくりと合います。ほんの飾り立てと思ってたカイワレと、少しばかりの柚子胡椒を肉で巻いて食うと、うまくてうまくて・・・理由なく自分のデコに平手打ちしてしまいそうになる!。
 
 
 
<甘みが嬉しく滲む極上淡麗煮干の風景>
 
 すっかりと冷酒が空いたところで、絶妙のタイミングで配膳が進みます。もう相当回ってたけど悪しからず。ご店主自ら恭しく配膳されたのがこれです。
 
 ううう・・・!素朴さと崇高さの調和というべきか・・・レベルの高い淡麗煮干であることがしっかりと伝わります。スープは、少し深い目の醤油ブラウンに染まってますが、煮干のエキスにより少し深緑が染みたブラウンとなってる。しかも清油の状態はキープで、岩のりの主張が見て取れますが、一面に広がるほどではありません。
 
 味わうと・・・・とても煮干がナチュラルに甘い。甘ったるくなく単に甘い。少しばかりニボた香ばしさがあると思うかもですが、この時はニボニボしい輪郭とか、塩気のじんわり度合いなどより、魚介の甘さがふわふわと自然に感じるほど、崇高だった気がします。煮干という苦味イメージを一切濾過したら、こんな感じになりそう。
 
 しかも玉ねぎみじん切りはいいね。このトッピング一つで麺の時も、スープの時も、歯ごたえや甘みを放出しますもん。苦味はなくとも、甘み系でも煮干にはとても合います。そこに岩のりが混じり合い、せめて来ますが、意外に見た目より風味が軽い。軽いというより・・・これも上質なのか。磯の風味がスープベースに混じり込んでも、嫌味がますどころか、甘めの風合いにすごくマッチします。
 
 
 
<淡いパツっと感覚が程よく、汁の浸透ゆっくり進んで風味感が続く〜>
 
 麺は相変わらずうまい。中細ストレート麺でうっすらと表面の滑り層が、少し半透明になっていてスープの持ち上げにも貢献してます。またそれに反して中心部は、実に淡いほどに半分乾いたような風合いを確保しており、スープが熱めの割には風味を最後まで持続させようと努力してくれます。こういう麺なら和え玉も旨いわけで、人気が出るのも仕方がない。前歯でプツプツクツクツと千切るのが楽しいし、奥歯で束になったそれを、プレスするクッシリクチクチとした歯ごたえも堪りません。
 
 ちゃんと汁を吸ってからの旨味も計算されているかのよう・・・・。表面の半透明な滑りが消えてからは、スープがダイレクトに中心部に触れてきましょう。ここからがまた別の旨味・甘さの発揮するポイントでして、湿って密度感ある小麦粉の美味さを汁ところです。この小麦風味は、煮干の苦さとよくセットにされることが多いですが、ニボらないニボしにも絶妙に合います。
 
 
 
 総じまして、「三谷商店街の誇り!甘さが揺れる淡麗煮干!」と言う感じかしら〜。これは、いくらでも食べられる気がする上に、老若男女誰にでも愛される崇高ラーメンかと思えます。こちらは、地元のカップル系が頻繁に訪れますが、たまには嫁はんも誘おうという気にはなる。ところが・・・意外に嫁はんは、ゴリゴリの「街中華系ラーメン」が好きだったりするので扱いで難しい。そんなことなので、当面は単独行動で、こちらに通い続けることとなります。悪しからず・・・・・そんなわけで、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   疲れきる
   長い一日
   乗り切った
 
 
   この一杯に
   望み繋げて
 
 
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/03Visitation15th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

<2018.03> らぁ麺(塩) +チャーシュー盛(ハーフ) + 誠鏡 特別大吟醸 超辛口

<今宵の酒:誠鏡 特別大吟醸 超辛口>
 
 もう毎回、ここで冷酒を頼んでるからか、「今日は一種類しかお酒ないんですよ!」と早々にご店主からお詫びがある(笑)。こりゃ土日に相当売れたらしくて、一升瓶も残り少ない。笑って応えて注いでもらい、まずは冷えた液体をゆっくり舐める。嗚呼・・・この瞬間のために生きてるって感じ。オレの爺さんも相当な酒好きだったらしく、物心着く前に亡くなったから記憶が全くないが、家系なんですかねー(へへへ)。辛口と言っても米の糖分が確かに残るので、そこが料理を呼び込むのかも。頃合いに冷えた酒は、味わいにもキレを呼び覚まし、アテのチャーシューを、まだかまだかと呼び込もうとしていますよ。
 
 
 
<チャーシュー盛:レアチャーシューの最高峰>
 
 これが、今個人的にハマっているチャーシューです。結構ラーメンのチャーシューを食ってきたという自負はあるのだが、それでも敢えて伝えたい・・・この肉は最高でっせ。肉は、焼く・煮る・蒸すなど色々あるが、そのどれでもなく、どれのいいところも併せ持つようなイメージとは褒めすぎかな。低温調理の勝利と言ってしまえばそこまでなんだがー。
 
 それにしても、この肉片は、どの部分でも、どの角度でも美しく柔らかく繊維質がちぎれる!。そしてふわふわな肉汁が溢れ出し、血まみれ感全くなく、【均一にレアの柔らかさと旨さが染みている】のが素晴らしい。また「チャーシュー盛」には、薬味に柚子胡椒をひと練り添えてくれるから・・・これをねじ込んで肉を食らうと昇天する。この店が、ラーメンデータベースをはじめとする人気ランクでのし上がってきてるのは、実は、このチャーシューの実力度も大いにあるような気がします。
 
 
 
<鶏ガラ丸鶏の煮出しに鶏節の合わせ技!鶏油控えめな塩和出汁感覚!>
 
 「そろそろ、お作りしてもいいですか?」とらぁ麺提供のタイミングを訊かれたが、すでに旨すぎて酒も肉も全て胃袋の中だった。なので「はいはい!お願いします!」と前のめりに応えてしまいました。その数分後、提供されたのがこの麺顔。
 
 おおおお!いつにも増して、穏やかさと淡麗さを併せ持つプレゼンス!旨そうと叫ぶ前に、手を合わせて拝んでしまいそうになります。麺顔の存在感を如実に感じながらも、色即是空な思いをさせる・・・なんとも悩ましいらぁ麺だこと!。透き通っているようで霞んでいる塩スープは、如来像のような穏やかさ。一方でトッピングは、なんとも艶かしきレアチャーシュー。俗物な食べる私は、かなり翻弄された心境です。
 
 まず落ち着くこう。レンゲをとってひと啜り。これがまた、穏やかな鶏出汁です。丸鶏とか鶏ガラなど、複数のエキス素材を丁寧に煮込んだ感があります。そしてエグ味が一切ないところは、素材にストレスかけないように時間をかけたような気がするー(見てないけど)。しかし、鶏が芳醇とは言え「鶏そば」というシンプルな感じじゃないね。節系とか昆布類とか、そんな乾物の出汁感もあって、和風のらぁ麺感を出してます。
 
 以前も触れましたが、鳥節がわずかながらでも、貢献してます。鶏出汁の決め手はこれだよね。スープを飲み干した後は、鶏か魚介乾物かと言えば、前者の後味フィーリングの方が鮮やかに残る。覚えていれば、鶏節は、溶かす前と溶かした後で、両方楽しめますのでご留意を。
 
 
 
<密度感少なくストレス低めなナチュラル感!汁を吸うことを前提としたグルテンの持ち味!>
 
 三河屋製麺なんですね。本当にバリエーション豊富な麺を提供してると思いました。和食にも麺料理があって、煮麺(にゅうめん)ってのがあります。コシとか歯ごたえなどより、汁を吸わせた炭水化物を味わう・・・ような特化したイメージなんだけど、あれは美味い。それを急に思い出しますが、少しそういうニュアンスを持ってる気がします。似ているとは言いません。「汁吸ってなんぼ!」ってなところがちょっと共通するなと思っただけ。
 
 芯がなくても、全体の腰つきとかしなやかさで、スープの持ち上げ、淡白な歯ごたえが実に上品です。それに啜りあげもシルキーな滑らかさで魅了!。感心するのは、余計な滑り・湯切りの甘さが、一切ないところでしょうか。天空落としなど、派手なパフォーマスなくとも、ちゃんと滑りが抜けているんですね。
 
 
 
<スープで温め脂の旨味を誘いだす・・・スープが染みて甘味と塩気が蕩けるレア肉!>
 
 しつこいけど、また肉のコメント。肉の仕上がり良いのは分かったとして、新たなオススメは、あえてレア肉をスープに沈めて、しゃぶしゃぶしてから食うことでしょうか。あまり派手にしゃぶしゃぶしては、周囲から変人に思われるので、そこは個人で計算しましょうね。上下に二、三回、スープに浸して、1分未満ですくい上げて食うといいかも。スープを吸い込んだ旨味と、スープの熱でとろけた脂と、元々の肉本来の味わいが、渾然一体っすよ!。また酒が恋しくなる連鎖になるけど。
 
 
 
 総じまして、「崇高なる和出汁淡麗と鶏出汁芳醇!そのあいだにある極上チャーシュー」という感覚かしら。ちょっと酒が回ったままレビュー作成してるので、妄想が濃い部分はご容赦ください。塩ラーメン類って、そうそうレシピが変わったりするものではないと思うけど、毎回、少しづつ新鮮味を感じさせるる。そして、定番な味わいとも思わせる。なんかずるい旨さ。今日もごちそうさまです。それにしても、この店の勢いは止まらないね・・・・満開状態が続いてる。そんな驚きと応援を忘れないうちに、とっとと詠っていつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   桜咲く
   華やぐ街に
   香り立つ
 
 
   人気満開
   麺屋さくら井
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/03Visitation14th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

もうこの組み合わせしかないでしょう!スープと麺の一体感!

<2018.03> 味玉らぁ麺(醤油)+誠鏡 特別本醸造 超辛口

 平日夜は、嘘のようにゆったりと過ごせますぜ。土日昼間は行列店ですからねー・・・ここは。もう夜にしか来ないかもしれません(笑)。私の知らない間にクラフトビールまでラインナップに加わっとります。でもね、ここでは、「今宵の酒」と言う魅惑的なボタンを押すわけ。さて、今回はどんな酒かな??
 
 
 
<今宵の酒:誠鏡 中尾酒造場>
 
 今回は、雪鶴(新潟)と誠鏡(広島)のツートップでした。どちらが辛いの?と聞くと広島の方を指すから、素直にそれに従う。もう嬉しすぎるほどに並並と注いで、しっかり溢れてしまいました(爆)。「超辛口」なんて書いてあるから、構えながら呑んでしまいましたが、普通にしっかりした辛口で「超」まではいかず。でもね・・・これは確かにキレがある。やばいやつかも・・・・。冷酒状態だったので、一層キリリとしてましたが、案外常温で試すと本当のところが分かるのかもしれませんね。でも350円で大変楽しませてくれた一杯。こう言うのがあるから、この店に通い続ける所以なのかもしれません。
 
 
 
<同じようで同じでない・・・どこか不思議なコンテンポラリー淡麗系醤油>
 
 今回は、勢いが余ってたのか、らぁ麺の配膳前にお酒を空けてしまいました。その代わりに、らぁ麺に100%対峙することができますよ。いつも見慣れた麺顔ですから、別に驚きなどはない。その代わりに安堵に近い安らぎを覚えます。
 
 最近、この系統のラーメンが本当に都内に増えてきてるかな。ネオ・またおま(またお前か!?)化しつつあるのは、事実でしょうね。清湯系で、淡麗な面持ちで、和の澄み切ったテイストと風貌を醸し出すタイプのラーメンがあちこちに。でも、このラーメン・このスープに私が執着してしまうのは、まろやかな甘みです。生醤油の風合いとか、鶏油系のまろみも影響しているのかもしれません。しっかりと醤油感に結びつく甘みは、日本人なら誰でも好きなはず。
 
 他のこの系統と一線を画すると思うのは、乾物系の甘味が醤油と鶏ガラスープに深くマッチしていると言う点だと勝手に妄想しとります。例えば椎茸系のアミノ酸が、都内の他の同系統のスープよりは深いのではとか。ひょっとしたら、椎茸の旨味と、鶏油系の香味油が合体したような旨味かもしれない・・・。なんとも表現しがたいが、独特な円やかさの正体を如何に!?。
 
 
 
<もうこの組み合わせしかないでしょう!スープと麺の一体感!>
 
 この麺もフィーリングが良いです。似た系統もあちこちで感じますが、きっぱりとしたストレート細麺による、スープ持ち上げの良さが良い感じ。そして、加水は中程度で、ストレスをあまり感じさせない密度感が滑らかに感じさせるすすり心地が良い感じ。さらに、スパスパ・クチクチととても歯切れがよく、スープとグルテンとの一体感ある旨味が・・・とてもスムースに展開するのが良い感じ。
 
 このトッピングの海苔にも注目してほしい。飾りではありません。風味が良いため、麺と絡めて食うとこれまた美味い!。まだこの店で海苔ましをしている人を見たことがありませんが、この麺との相性が良いことも付け加えたい!。
 
 
 
<味玉にハズレなし>
 
 これまであまり味玉を必須としてなかったんですが、なぜか最近妙に味玉がないと寂しいんです・・・。今回も寂寥に耐えかね、味玉を付け加えました。食い続けてくると何となく、味玉の中でも「ハード」と「ソフト」があるみたい。こちらは「ソフト」。決め手は「白身のフルフル感覚」です。きっぱりと白身と卵黄が分かれるような、白身のハードさがここにはない。卵黄と接する白身は、ババロアのごとき柔らかさ!フルフル感!ですよ。それなのに、タレの味がやんわりと染みている。白身が柔らかいのだから、卵黄も右に倣えなんでしょうか、柔らかいと言うよりトロトロ加減が多めです。これがまた麺と絡めると最高に美味い部分!。先ほど述べた海苔と、このトロトロ卵黄を麺に絡めて食うと・・・・これが極上!。やはり、「味玉にハズレなし」ですな。
 
 「味玉にハズレなし」・・・100年後、格言になってトイレに置かれた日めくりカレンダーか何かにに書かれていたら嬉しい。ラヲタの誉れとして。
 
 
 
<今、東京で一番気になるラーメントッピング!レアチャーシュー部門でトップクラス!>
 
 これまで、幾多のラーメンレビューに、レアチャーシューが巷に流布していると書きまくってます。その中で、ここのレアチャーシューは、とても不思議なので魅了されるのです。切り出した肉全体が均一なレア状態。そして、肉の繊維がどこも抵抗せず、スパッと歯で切れ込むので、その快感と旨味が同時期ですから感動する。伝わりますか?。
 
 低温調理でも、肉の外周囲の部分と内中心部分では、仕上がりに差異が生まれるはず。その差異自体が実は楽しかったり、美味しかったりする。特に半レアと超レアを一度に味わうのだ。しかし、ここのチャーシューは、全体が超レアと半レアが均一に混じったような状態?。そこが摩訶不思議で、ひょっとしたら、大きな部位の周囲を切りのぞいて、中心部だけを提供しいるのかと思ってしまいます。とにかく贅沢。
 
 
 
 総じまして、「酒に酔ってラーメンでも酔って・・・気分最高ナイスな店!ナイスすぎる一杯!!」と言う、意味もなく、とりとめもないまとめ方でごめんちゃい。とにかく、魂が落ち込んだとき、ここに来るとホッとするのを今再認識しました。単なる人気店、行列店に甘んじることなく、これからも精進とか発展を、どうしても期待しちゃいます。10年経ったら、どんな風になってるのかも楽しみ。これからも、間違いなく通い続けます。色々、楽しませてもらったり、応援させてもらいます。ヨロピク。そげな感じで、そろそろ寝ないと明日に影響す流のでもう寝ますー。ってな感じで、とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います!。
 
 
   荒れた日に
   疲れ果てては
   寄り道し 
 
 
   今宵も沁みる
   さくら井らぁ麺
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合唱!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/02Visitation13th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

グイグイと塩気が牽引する丸鶏と乾物の旨味

<2018.02> 特製らぁ麺(塩)+アサヒPremium 熟撰小瓶

開店前を目指して突撃訪問。しかし、もう相当有名店になってしまって、半端な時間では行列回避できず。だからちょと気合いを入れて早めに並んで、一巡目をゲットです。二日酔いなのを忘れている訳ではないが、この店にくれば酒を入れないと納得ができない。流石に日本酒はキツいので、「アサヒPremium 熟撰小瓶」で口を湿らすことにしました。もう完璧な迎い酒。他に日々ストレスの解放を知らないオレは、もはや自堕落小市民。堕ちてゆく、嗚呼堕ちてゆく・・・。
 
 しかし、しっかりとビールが美味く感じます。小瓶サイズでちょうど良かった。
 
 
 
<グイグイと塩気が牽引する丸鶏と乾物の旨味>
 
 そう言えば、この店で食ってないメニューがある。ここで「特製」を一度も食ってないのだった。なので「特製らぁ麺(塩)」とさせてもらいまいしたが、やはり特製とはいいものです。いつもは見かけない鶏チャーシューなんかも付いてるしボリューミィー。それがこんな麺顔です。
 
 おお!質感感じるねー・・・スープは透明のようで軽く霞んでいるのがわかり、エキスの溶け込みをアピールしているかのよう。いつの頃からか鶏節がトッピングされてるのも嬉しい。香味を与えんと艶を加えるタイプもいいけど、出しゃばらないようなスキッとした淡麗さがいいね。そんな感じがする麺顔です。
 
 味は、もう知っているものの、やはり旨味ものは飽きません。地鶏のガラ・大山鶏の丸鶏からとったエキスらしいですが、動物系一辺倒のようなぎらつき感がありません。二日酔いのせいもあったか、鶏油でくっきりと彩るよりも、こういうさらっとタイプが非常に馴染みます。それに、全体的に塩味が効き目なのもいい感じ。塩気というよりも、鶏の旨味を牽引するような機能を感じ、鶏塩といった安心感のある旨味を最大限に引き出します。
 
 節系や椎茸・昆布等の乾物系の旨味もしみてるみたいね。下味程度で表には感じませんが、全体の落ち着いた味わいは、これらの機能によるものでしょうか。野菜の甘みも仕込んでおられるようで、弱った胃袋でもじわじわと旨さが染み渡ります。
 
 
 
<汁を吸いきることで旨味を感じる・・・しなやかストレート細麺>
 
 煮干しらぁ麺と麺を使い分けておられるらしく、こちらの方がやや細くて、加水がやや高めなイメージ。それだけしなやかさがアップしており、風味で食わせるというより、スープとの一体感が優れるタイプでしょうか。麺線も美しく整えられており、箸で引き上げると綺麗に揃います。スープの持ち上げもよろしく、後半になるとより汁を吸ってしなやかになり、毛細管現象が加速します。
 
 スパスパと前歯で小気味よく切れ込む感じ。奥歯ではクチリっと短いタイミングで潰れ、一気にスープの旨味とでんぷん質が結合するような旨味が膨らみます。しかし、そんな旨味をしつこく味わうよりも、スルスルと飲み込んでしまいたくなるシルキーな滑り心地がたまりません。
 
 
 
<上品な肉祭り!低温調理の肉はスープ染み込んでもまた別顔で旨し>
 
 まさに麺顔は肉祭りです。それも上品さを感じる肉祭り。軽くうすピンクなロース肉は、フワフワの食感で、肉味と薄い塩気でいくらでも食える。完璧にスープから引き上げて食い、後半は少しスープに染み込ませながら食う。微妙に肉の甘みに違いが出てくるから、4枚もあればすごく楽しめます。
 
 また初めてじゃないかな??私にとって鶏肉の低音仕立てのチャーシューは。覚えてないだけかも。こちらの肉は少し塩気があって、またスパイシーな香りを少しばかり演出してます。尖りは一切なく、これも上品な味わい。このおかげでビールが美味しく飲み干せました。
 
 
 
<初めて食らう味玉>
 
 味玉も、意外とこの店では初めてだったかも。塩ダレ系と思われる漬け込みがいい感じで、玉子の味わいをシンプルに楽しめるもの。白身はフルルっとしており、すごく固まったギリシャヨーグルトと匹敵するのでは?と思えるほど。また卵黄は周囲はゲル状で、中心はジェルよりも柔らかいトロミでありました。妙にシンプルに味が濃厚であり、塩スープで舌を洗っても余韻が残るほど。何か特別な卵を使っているのかはしりませんが、どこぞのブランド玉子だったして・・・。うまし。
 
 
 
 総じまして、「もはやオールマイティー!?塩も旨いが何食っても旨いやないの・・・・」と言う感じでして、結構通っているだけに、他に褒め言葉が浮かびませんでしたー(笑)。あしからず。まあ何とか下げモードな一日の朝でしたが、美味いものを食うとやっぱり気が晴れます。気持ちも前向きになるねー。久しぶりに晩飯は家族と外食するかー・・・誘ってみっか。酒は抑え気味にすることは、忘れないようにしなきゃな。なーんて気分転換させてくれた一杯には感謝です。またきますー。そんな気持ちを忘れない内に、とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います。
 
 
   休日に
   ウサを晴らすか
   深酒し
 
 
   翌朝しみる
   さくら井旨塩
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/02Visitation12th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

日々発見が楽しく飽きない工夫?熱意と丁寧さを感じる崇高煮干麺

<2018.02> 煮干らぁ麺 + 味付き替え玉+アサヒPremium 熟撰小瓶

 このお店も、本当に有名になったねー。食べログ100名店に数えられるほどのステータスをスタートダッシュでゲット。そしてそれに胡坐をかくことなく、きめ細かいサービスがすでにホスピタリティのレベルと化しつつあります。行列が多くなると少し開店を早くするとか、また事前に両替必要な客に当たりをつけるなど、色々細かい。顔なじみの客には、目と目を合わせてしっかりとしたご挨拶もあり。店に余裕が出てきた感じがします。余裕がないと色々気が配れないもんねー・・・オレとは大違い。今回は、憂さ晴らしで、「煮干らぁ麺+味付き替え玉」と言う王道のメニュー。そして酒は、喉が渇いていたのでビールを。替え玉あるので小瓶にしといた。
 
 
 
<ニボ感を極力抑えつつ、ナチュラルな乾物甘みで淡麗に仕上がる磨き込み>
 
 ビールは「アサヒPremium 熟撰」という銘柄。実は個人的には、プレモルよりは好きで、エビスと同じぐらい好き。ハートランドはもっと好き。和食にあうビールだね。ホップがいかにも前に出るという感じでもなく、酵母の色気がじわじわ来るようなビールで、煮干を味わうにはいい線いってるのかもしれませんね。
 
 昼酒はとても回りが早く、配膳を受ける前に速攻でホロ酔い気分。そんな酔狂なタイミングで、ご丁寧にご店主自ら配膳を受けます。それがこの麺顔です。
 
 おお!淡麗さが伺えるような煮干汁の表情が素敵!。最近、濃厚でニボニボな一杯を食う機会が多いため、こういうサラッとした煮干が丁度食いたかった。褐色で半濁のスープ表情をしておりますが、表層をうごめく煮干エキスは、微妙に膜を貼っており、単に薄味ではないと主張しているのが分かります。
 
 味わってみると、これがいつもより優しく沁みる・・・。いかにもアニマルオフな出汁感覚に、煮干の甘みが広がりつつ嫌味が全くない。煮干の苦味が香る程度でとにかく上品です。いわゆるニボニボ感覚が少ないタイプで、これは煮干の中でもウルメは使っていないんだろうなーなんて妄想が走ってしまう。腸のニボ感よりは上品な香ばしさと表現したい。説明書きによると、アゴ煮干を使用とあるがその他にもいろんな煮干を合わせているようです。
 
 特に今回はイメージが良くて「香りが立つ」。煮干なのに節系の旨味が芳醇と感じられ、また昆布等の乾物系の滋味すら覚えるフィーリングで崇高な気分にさせます。さらに、個人的には椎茸のエキスが程よく効いていると思え、甘みがとてもナチュラルに広がるところが秀逸。塩気は必要最小限に抑えているのもポイントで、醤油の塩気がほとんど感じず。本当に幸せ感じる煮干味とはこのことか・・・。
 
 
 
<極度なパツパツを避けつつ、低加水なりの風味をキープしたストレート細麺>
 
 煮干には低い加水のストレート細麺。近年鉄則のようにすら感じるようになりました。こちらも例外ではなく、パツッとした麺の風合いが実にスープにマッチします。しかし、パッツパツなタイプとは少し違うようにも思えるのは、私の贔屓目なのでしょうか。ストレスない潰し込み、若干余裕を持たせた潰し込み、そんなイメージで少しばかり物腰がしなやかなところが、すすっていて気持ち良いし、負担にならないです。
 
 少し汁を吸うところがまた美味いね。表層一枚は汁吸い込みが確実に感じられ、前半では淡い芯を感じます。終盤では浸透が過半になり、グルテンと汁の結合する旨味がしっかりと感じ取れます。岩のりが微妙に貼りつくところを奥歯でプレスすると、磯風味が味に加わりこれもオツなもの。Premium熟撰で口の中を湿らせながら、交互に食い続けるのでありました。
 
 
 
<赤身のパフパフさが最高に旨い、肩ロースレアチャーシュー絶品>
 
 一度、「チャーシューは別皿で」と頼んでみようかしら。私はつまみは少しでいいタイプの酒飲み野郎なので、チャーシュー皿は一人では余ると思うのよねー。レアチャーシューはあちこちでお目にかかれますが、こちらの赤身のパフパフさ、しっとりさはちょっと群を抜くようなイメージあります。筋に近い部分が固いということが、これまで一度も無かったしね。いわゆる絶品と言えましょう。
 
 
 
<甘味ある煮干ダレでキッパリ食わせる味付き替え玉>
 
 最近は獲のそぼろが入っているのね。揚げネギの香ばしさがとてもいい具合に全体を盛り立てます。麺は少しパツっとした雰囲気が上がるイメージ。この替え玉は、汁にそのまま投入するのが勿体無いので、全部デフォルトのまま単体で食い切りました。
 
 オイル感が低くて、汁が少し覗けるような感じ。煮干スープがすでに投入されており、魚粉薬味は排除しています。煮干スープに若干の動物系のエキスが入っているのか?と思うほど、少ない煮干スープの割りに味はがしっかりとしております。フレッシュ玉ねぎの薬味がいい仕事をしてます。
 
 
 
 総じまして、「日々発見が楽しく飽きない工夫?熱意と丁寧さを感じる崇高煮干麺」と言う感覚でして、毎度何の捻りのないまとめでごめんちゃい。こちらの煮干らぁ麺は、出会うたびにいつも少しづつ印象が微妙に変わるのは、私の気分か体調によるのか、はたまた実際に変化しているのかは不明。日々のブラッシュアップを重ねていると思えるので、これからも食い続けたい一杯には違いないでしょう。近くにいい店があるのはありがたい。今後ともよろしく・・・という感謝と期待と応援を込めて、とっとと最後にいつものように詠って締めたいと思います!。
 
 
   風緩み
   寒さも緩み
   気も緩み
 
 
   小瓶あおって
   拉麺旨し
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/01Visitation11th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

気のせいか華やかさ増してない!? 更なるブラッシュアップ感じる醤油味!

<2018.01> らぁ麺(醤油)+辛口純米酒 高千代

 もうすっかり行列当たり前なお店。開店時間を少し回っただけでも、10名以上の待ちが店外に発生しております。最近では、家族づれも増えてきて、実に微笑ましい。この店は、醤油→塩→煮干→醤油とローテションを守って食い続けておりまして、今回は「醬油」の回となります。もうすっかりとファンに取り込まれております。
 
 
 
<この酒が好きになりそう〜>
 
 そしてここに来れば必ず日本酒を飲むことにしています。最近では「高千代」と言う酒が好きでして、今回もそれをいただくことに。また、どちらか別のを選べたものの、一升瓶の封を切っていなかったので、こちらをチョイスした次第です。
 
 吟醸大吟醸が美味いのは決まってる。しかし純米酒でこれほどキリリと切れ味が良く風味が淡麗で良いのがお気に入り。配膳されるまでチビチビと半分程度やってやり過ごした後、レアチャーシューをやりつつ、酒で脂を洗い流すという過ごし方が、大好きです。
 
 
 
<気のせいか華やかさ増してない!? 更なるブラッシュアップ感じる醤油味!>
 
 もうご店主に顔を覚えられてる自覚もありますので、写真メモも周囲を気にしながら、隅っこで静かにすすり食います。ううう・・・相変わらず美味い!!。と思ったのだが、今回はちょっとアピール度合いを前向きに感じてしまう感覚ですよ。昼酒が回っていたからか、少しばかり華やかさが増しているように思えてなりません。
 
 はかた地鶏のガラと大山鶏の丸鶏で丁寧に煮出したそうな。鶏ガラのコクがとても素直でありつつ旨味が深いね。じわじわと広がるというより、華やかさというか芳醇に感じているのですが、香味油でも変えたのか??。いつもの透明度より、微妙に霞んでいるようにも思えるのは錯覚かもしれません。
 
 これをブラッシュアップというのかは不明ですが、醤油の感覚もまた濃ゆくてマイルド、そして優しい味わい。生醤油の淡麗な塩気には、酸味が抑えられているような感じがして、塩気がそのまま旨味と化しているみたいです。決して甘くないのにまろやかな旨味が非常に好みに合います。
 
 昆布系や他乾物系の甘味もスッキリと引かれているのか、節や煮干系の甘味とは少しニュアンスが違うところも好印象です。この優しさは葉野菜の汁なんでしょうか・・・・なんだか凄く美味いぞ!。
 
 
 
<やはりクツクツ感としなやかさがいいね〜〜〜麺線美しきストレート細麺!>
 
 麺も相変わらずうまし!そして綺麗!。横平行に整った麺線が見栄え美しいストレート細麺が素晴らしいです、それに合わせてパラレルに盛り付けられたメンマ・青菜・海苔。これらも風味よいですが、麺もまた風味がよいです。
 
 一般的煮干系に合わせる麺よりは、パツパツ度合いがやや低めで加水が多めに感じます。密度感もそれほど高くないので、ストレス感じないグルテンの風味が楽しめます。そして汁を淡く吸い込むところが味わいとしてもカオスで美味いし、またしなやかな腰つきを醸し出すので、すすりも楽だしシルキーな滑らかさが印象的です。
 
 
 
<少し汁に潜らせて食うレアチャーシューを酒で流し込む・・・昼から σ^_^; >
 
 今ではどこにでもあるレアチャーシューですが、それだけに手を抜けないし、素材の質が如実に現れる部分ですね。やや小ぶりにスライス&カットされたロース肉で、割と肉厚になっているところがニクい。歯ごたえをチャンと感じさせてくれるし、安易に嚙み切れるほど柔らかい。決して冷たい残念感はなく、舌の熱でわずかな脂身の甘味が甘く感じれるようで・・・辛口の酒には合います。
 
 今更だけど、メンマもいい感じだと気づきました。コリコリしている歯ごたえが適度で、柔らかい部分も少し併せ持地ます。乾燥から戻す時間と手間もかけているようで、繊維質きめ細かくいい感触でした。
 
 
 
 総じまして、「このまま突き進め! 崇高ネオ中華そばの極みへ!」と言う感覚でして、最早次にいつ来ようかと考え始める帰り道でございます。これは本当に何杯食っても飽きませんねー。これからも応援し続けてゆく所存。引き続き精進して名店を極めて欲しいと思います。そんな応援気分を抱きつつ、いつものように最後にとっとと詠って締めたいと思います!。
 
 
   寒空で
   待つも楽しき
   醤油麺
 
 
   春遠くとも
   才能開花
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/12Visitation10th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

中毒性なくナチュラルな煮干しの味わい!ピュアな感覚が広がる煮干し感覚

<2017.12> 純米酒 高千代 +煮干らぁ麺


 ちょうど昨年の11月ごろに開店だっただろうか・・・地元近くの住宅街にいきなり営業開始して、その美味さが驚愕的であった「麺屋さくら井」さんに、久しぶりに訪問してみました。今や食べログでは「100名店2017」に数えられるほどの人気店です。すっかりその開店前の行列は、地元では有名になり、誇り高き存在になっておるのです。開店40分前でポールポジションを狙って見ましたが・・・4番手でしたー。
 
 最近、町中華系を攻めてばかりでしたので、久しぶりに「ネオ中華そば」の中でも「煮干らぁ麺」をいただきましょう。それと・・・「今宵の酒」を昼間っから味わおう。年末の長閑な休暇を楽しむために。日頃のストレスから久しぶりに解放されたこのときに!
 
 
 
<純米酒高千代:華やかさよりもマットな辛口感がスッキリ広がる旨し酒>
 
 久しぶりに訪問したら、助手くんが変わったのね。助手くんに酒のチケットを渡しますと、お酒の説明を丁寧にしてくれました。「どっちが辛いの?」と聞くと両方とも・・とお答えだったので(笑)、とりあえずラベルが赤い方を選んだのが「高千代」。なみなみと注いでもらって、御店主からラベルの撮影どうぞと瓶そばに置いてくれて、ひとまずゆっくりと味わいます。
 
 一口含むと・・・これはうまいぜ!まさしく辛口でキリリ感覚が鋭い。華やかな風味は低いが、とても分厚い重厚感を感じさせるタイプです。そのためマットな味わいに感じますが、決して単調な味わいではなく、後から後からもっとくれ、もっとくれと体が要求してきます(もはやアル中)。またレアチャーシューにいかにも合いそうな感覚でして、旨味をマスキングしな誘うなナチュラルな辛味がナイス!。チビチビとゆっくりとやるつもりが・・・ものの3分弱で空けてしまいましたー。
 
 
 
<中毒性なくナチュラルな煮干しの味わい!ピュアな感覚が広がる煮干し感覚>
 
 煮干しは、体調によって日によって感じ方が違うのですが、今回のは特に良かったと思うのは久しぶりだだったからなのか。ニボ感のライトさと旨みの豊潤さが見事にバランスしております。苦味を探すと旨味に出会う。旨味を追求すると苦味の尻尾を捕まえる・・・そんな頭の中のやりとりをしつつ、どんどんと味わってゆきます。なんと麺よりも汁を味わうのが先行して、汁の減りが早くなってしまう。
 
 煮干しといえば、中毒性を追求するセメント型濃厚煮干しが幅をきかせているかもですが、この程度のナチュラルな煮干しのエキス感の方が、長く付き合える。さらに言うと毎日でも食べ続けられる煮干感であり、飽きを感じさせない煮干感。
 
 岩海苔も今となっては、ナイスな薬味と理解できました。一部解きほぐして汁と一緒にすすると、煮干しの海エキスが呼び覚まされるような妄想を掻き立てます。そこがまた新しい美味さの気づきになって・・・今となっても発見が多い一杯なのです。
 
 
 
<中盤からしなやかさが加速するストレート細麺!>
 
 ねり水の個性がとても低く、グルテンの風味がとてもふくよかに感じるストレート細麺。中加水の低めを感じるレベル感で、密度感は中程度のイメージ。なので前半は、割と淡くともクツクツとした歯ごたえが印象的ですが、中盤以降は汁を吸い込みが進み、腰つきもしなやかに変化してゆきます。奥歯へ運んだときはクチクチと潰れていく合間に、汁を吐き出し、旨味とグルテンが混じり合った甘味を感じます。
 
 時々、玉ねぎを連れ込んで、麺の咀嚼に玉ねぎのつぶれが重なるところもいいですね。煮干しらーめんには、フレッシュ玉ねぎがよく乗っている理由が、何となく理解できる。苦味と甘さの魚感を玉ねぎのフレッシュさが、結びつきつつ洗い流していくように後味さっぱりとさせてゆきますねー。
 
 
 
<塩気よりも旨味として広がるレアチャーシューの素晴らしさ!>
 
 このレアチャーシューには文句のつけようがありません。塩気はほとんど感じさせず。肉本来の味かと思うナチュラルな旨味が舌の熱に溶けて口いっぱいに広がります。肉本来味とほのかな塩味が、なぜか甘く感じる。今ではすっかりと「ネオ中華そば」にはどれもレアチャーシューが乗るようになりましたが、酒好きの私としては、特にこれに惹かれてしまうー。今度嫁さんと一緒につまみたいと思いますが・・・・ついてきてくれるかは知らん。
 
 
 
 総じまして、「このまま名店の道を突き進めよ!若き星!!」と言う感覚でして、ますます応援気分が高まってしまう今回の訪問でした。久しぶりではあったが、相変わらず美味かった。と言うより、一年経ってノリにノッて来てるのでは?と思えまして、今後ますます期待です。ちょっと来年は、これまで放置していた地元に近いエリアも、復活訪問せねば・・・・と考えてしまいました。新店からこの一年で一番成功した店ではないでしょうかねー・・・今後もこの勢いで頑張って欲しいと強く思いました。そんな応援気分を込めて、最後に詠って締めたいと思います!。
 
 
   年の瀬に
   巡る麺顔
   振り返り
 
 
 
   成果感じる
   旨き一杯
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/08Visitation9th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

お!少し変化させましたね・・・鶏節投入で鶏感アップ!?

<2017.08> らぁ麺(塩)

 完全に夏バテを引っ張ってしまい・・・体調優れぬ上に食欲不振。それでも腹が減ると言う何とも表現しがたい。夜は食わずに帰ろうと思えど、やはり久しぶりに宵の口に、武蔵野西久保エリアに来てしまった。あっさりと、麺増しせずに、日本酒もなしに、少しだけなら食えるかも、などと・・・・塩系なら抵抗ないかと自分に言い訳してしまいますわ。残してもいいかなーなんて思ったりして、やっぱり入店してしまったよ。今回もまた「さくら井」です。


 酒は百薬の長。やっぱり飲もうかと「今宵の酒350円」ボタンを押したかったのだが、酒は命を削る鉋(かんな)。今回だけは自重しましてん・・・。


<お!少し変化させましたね・・・鶏節投入で鶏感アップ!?>


 補助のスタフ君が変わったのか?その彼から恭しく配膳を受けます。いつもと同じ麺顔だよなーっと思ってたら一点だけ違ってた。中央に何かふわふわした・・・ケサランパサランのような物体。これは鶏節ですかね・・・訊ねる気力もないわ。でも味わうとそれと分かります。さらっと全体に溶かしてみましたが、優しい風味がふわりと増すようなイメージはあります。


 それにしても相変わらず鶏ガラの旨味がストレートに出ています。醤油と同じベースを使っているとは思えぬほど、あっさりしているのに「明るい」「肉厚さ」のある動物系の出汁感。それでいてしつこくない。鶏油のパワーも少しあるのかな・・・まるでバターのように円やかな旨味すら覚えます。病弱な体とは言えこれがスルスルと胃袋に染み渡る。何だよ、腹が減っていて気持ち悪かっただけかよと自分に叱咤してしまうほどに。


 しかし落ち着きを本当に感じるスープ感でして、昆布等の乾物系の出汁が深いのかとも推察してしまう。誠に何度食っても飽きない。


<汁を吸い込んでも粉風合いを感じさせるような・・・優れたストレート極細麺>


 これも何度も語って来てるけど、この細麺がとても上品すぎるかと思えど。しっかりと粉風合いを残すから不思議。スープの浸透を許し、クチクチとした歯ごたえと伸びやかさを発揮する引き換えに、粉風合いを犠牲にするのか?。と思っていたら、最後まで気持ちよく風味を感じさせてくれる。汁の浸透前に、単にオレの食うのが早いだけだったら悪しからず。


<今度元気があるときに肉増しさせてもらいたい!病でも食いたい肉>


 体調が悪いときには、妙に小松菜のさっぱりさが嬉しいねー。それにしてもどんな時でもレアチャーシューは美味い。いつもならもっとくれと心で叫ぶところだが、スープでお腹がタプタプになってしまったので、今回はジャストサイズ感でした。


 総じまして、「次回は体調を整えて・・・肉と酒をお祭りさせていただきたい!」と思う次第。体調優れぬので残すかと思ってたけど、しっかりスープまで飲み干していたオレ。バカもほどほどにせいよと自宅に帰ってから注意されました。ですよね・・・・今度から素直におかゆ食べます。と言うより早く体調整えるためさっさといつもの通り詠って寝ますー(今回は全体的に短めー)。


   日が暮れて
   寂しさ空腹
   侘しくて


   寂しさ紛れ
   またも塩らぁ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/08Visitation8th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

いつもながら「円やか&端麗」な醤油スープは透き通るばかりだ

<2017.08> らぁ麺(醤油)+大辛口雪鶴ブラック


 「雪鶴」は非常にうまかった・・・350円也。都内の居酒屋では600円は払ってるんじゃないかな?。とてもキレがあり重厚な風味。刺身かレアチャーシューでいただくのがよろしい酒。焦ってしまったから、あまり詳しく覚えていない。


<いつもながら「円やか&端麗」な醤油スープは透き通るばかりだ>


 もう半年以上になるのか、開店してから。秋が武蔵野にやってきた頃にひっそりと住宅地にオープンしたので、最初は「大丈夫か?」ととても心配したものです。開業していざ食ってみると、旨さに笑った!。若くて爽やかな店主とスタフが、いきなりここまでやるかと正直唸った。それから、端麗系な店はあっという間に都内にはびこりましたが、しっかりと根付いているのが今になって嬉しいです。そんな一番最初に感動した「らぁ麺(醤油)」を初心にかえって味わいましょう。


 鶏ガラの豊かなコクと醤油の塩気と結びつく鶏油のまろやかな甘み。それでいて動物系に振れずに落ち着いた魚介の存在もありなむか?。華やかなれど落ち着きを忘れない味わいと申しましょうか。はたまた、動物系でありながらも魚介も忘れないと言うべきか。迷いますが甘みとも取れる旨味が芳醇で泣けるー。


 塩気とかスパイス類の刺激がまるでないところがすごい。塩気をすすっているだろうに甘味を感じる。醤油にも工夫がありそうですが、教えてくれと言うとラヲタの矜持を忘れそうー。ラヲタは責任がないから気軽なんですよ。だから、本当に美味しい、本当に好き、そう言う味わいには素直に応援するしかない。


<細くてか弱いと思えど、風味豊かでいくらでもすすり食える魔力の麺>


 麺に至っても質感の高さと、スープとの愛想の高さが秀逸。汁系の中でもやや細めで、ねり水が少ないタイプ。風合いを大切にするストレート麺ですから、非常に扱いはデリケートなはず。だから店主によっては、大盛りなどしてバランスを崩したくないので、替え玉制にするところをちょくちょく見かけます。


 全くアルデンテを意識していない麺。そして汁吸いを計算に入れたかのような、スープとの一体感がよく汁吸ってからの旨味がまた良い。腰のしなやかさもアップして啜り上げの楽しさは素晴らしい。 グルテンの風味をにわかに感じさせるも、汁を吸ってからは別の旨味に変化したような面持ち。薬味のネギと、厚めの海苔が麺のしなやかさとは真逆の歯ごたえで、麺のしなやかさを迎え撃つような構図がいいですね。


<ふた切れの肉で酒2合は飲めるぜ・・・>


 汁系と酒を、どう言う風に合わせるのか?と先日、職場のラーメン好き野郎と会話していたところ、私は「トッピングをつまみとするのだ」と答えてやりました。汁なし系ならゆっくりとしていられるのですが、汁系なら戦略が必要。

 ①海苔か、メンマ・もやしの上に肉を置いて熱退避
 ②まずは、汁を味わって、次に麺を半分以上味わい平らげる
 ③次に肉類から食う。酒のつまみとして。そして酒を飲みつつ食い尽くす
 ④後はメンマで残った酒を飲み干す
 ⑤最後は、残ったトッピングと麺を絡めて一気にいただきつつフィニッシュ

 全く、くだらないことを会社で話してます・・・喫煙室でー。


 総じまして、「いつも迎え入れてくれる『温かさ』、きりりとした酒の『冷ややかさ』、麺の旨味の『穏やかさ』に魅了の一杯」という感じかしら。かなりいい店に進化してきたんじゃないかな。行くなら平日夜がいいです。混まずに店も客もマイペースで飲み食いできますから。願わくば、あまり人気になりすぎずに・・・・このままであり続けて欲しいのですが、それもわがままですね。ゆるやかな発展系を期待します。まだ若いご店主だけど、慌てず慌てず頑張ってもらいたい次第です。・・・あ、そうそう、先日私の妻子が、私に秘密でこちらを訪問したそうです。あまりにもオレが家でも「さくら井うまい!」と言うからー。結果は妻子も納得していました、なのでいずれ私を含め家族で突撃したいと思います。いつになるかなー・・・と妄想をしているところで、時計の針が日付を越えたようですから、そろそろやばいのでもう寝ます。最後の締めに詠ってから。


   よろよろと
   憂さ晴らピークで
   酒をあおり


   いつも慰め
   極ウマ汁麺


お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/04Visitation7th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

<2017.04> 煮干らぁ麺+今宵の酒(雪鶴)


 最寄の三鷹駅からてくてく歩いて、夜の部開店間無の「麺処 さくら井」に着くことができました。この店はお気に入りで、完璧にローテーションに入っている店。醤油→塩→煮干→醤油・・・という順番に食い続けているお店です。今回は、「煮干」の順番でした。


酒:「田原酒造 雪鶴ブラック 本醸造 大辛口+10 瓶燗火入れ」


 「今宵の酒」という券売機ボタンがあります。定期的に入れ替えてくれてるのだけど、今回は「辛口はない?」って訊くと、「雪鶴」をすすめてくれた。新潟の酒らしいっす。さてこの雪鶴、辛口期待で味わうと確かに確かに辛口!。キリリとした感覚が気持ち良いですし、重くないので毎日の晩酌にはもってこいの味わいです。しかも、辛口っていい酒なら必ず独特の風味を持ち合わせており、辛さを突き詰めればどうしても、奥にある仄かな甘味が感じられてくる。日本酒の妙というやつか、実に楽しませてくれます。1/3程度残しておいて、煮干らぁ麺のトッピングにあるレアチャーシューを味わうときに備えます。旨し!!。


汁:「煮干しの旨みを引き出したところに苦みが混じる・・・・そんなライトなニボ感覚」


 実に心地よい食前冷酒の後に、それは恭しく配膳されます。見慣れた麺顔は、もはや完成度すら感じる麗しさ。過去、かなり語りつくしているので、今回はあっさりと述べますが、「煮干の旨みをストレスなく引き出している」感覚が素晴らしいです。甘味重視でもなく、ニボニボ風味絞り出しでもなく、苦み香ばしさを煮出すでもない感じ。煮干し旨みの抽出に、苦みと風味が少し混じった・・・というような風合いでして、味わいたいと自然に思える濃度です。


 そこに醤油ダレの輪郭はあまり意識できません。ベースの豚骨とか鶏出汁の風味も煮干の下支えに徹していて仄かです。煮干ならではの銀の欠片も無い。岩海苔の風味がふわっと感じられますが、私はもしこの岩海苔がなければ、もっとすっきりした煮干感になるのでは?とひそかに感じてます。一方で、感覚が薄くなるかという危惧もあるのですが。


麺:「加水の低さが心地よいストレート細麺が、ゆっくりとスープを含んでゆく展開」


 ご存知、三河屋製麺らしいパツパツとした低い加水率のストレート細麺。前歯を差し込んで、奥歯で潰す際に感じる麺の風合いがいつも楽しいと感じています。しかも、食べ進めるにつれて若干のスープ浸透を許すので、後半にややしなやかさを楽しめる。あえて少し放置して、レアチャーシューで冷酒を味わい、間をおいてから食い進めるのも面白いです。ほのかにしなやかになった麺のコシと変化した風合いが、また楽しくておいしい。煮干らぁ麺だけ、ほかのと麺の種類を変えているそうなので、スープとの相性とかこだわりを強く感じます。


具:「レアチャーシューがまるで極上刺身のように酒に合うのだ」


 これも語りつくした旨い肉。繊維質とか筋とか一切感じさせない。タレの味が濃ゆいわけでもない。ナチュラルに肉の味がするんだが、やっぱりタレの仄かさが上手に浸ってる感じです。まるで極上の刺身でも味わているかのような感覚にもなり、それが余計に酒を進めさせます。


 総じまして、「平日夜の愉快極まれりな極上晩酌&崇高煮干麺」と言う、いつもながら捻りの全くないまとめでごめんちゃい。しかし生活習慣にもし余裕ってのがあったら、このタイミングで、こんな風にいい酒といい煮干そばを食ってもありがたみがあるのだろうか。日常的なありがたみは、非日常的な生活をしてないと分からないものかもね。そんな日常と非日常のギャップ最大のタイミングで飲み食いした一杯とその酒は旨かった・・・。だから明日も頑張ろうと思える。そんな感謝と希望の気持ちを込めて、さらーっと詠います!。


   多忙時期
   神の与えし
   ご褒美か


   春の宵刻
   まどろむ酔時


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/02Visitation6th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

何ともはや・・・塩のすっきり感と鶏のさっぱり感!それでいて味わい深きは乾物のなせる技か

<2017.02> 塩らぁ麺 中盛


 平日夜の部はさすがにこの店でも、割と落ち着いた客入りなので安心しました。今回は「塩」でお願いします。それとそれまでロクなものを口にしていなかったので、麺は中盛。大盛りは2玉280gとのことで、永福町系でもあるまいしーってな感じもあったが、本当は銀行で金下ろす暇もなかったので、大盛買えなかったと言うのが本音です。ましてや日本酒を頼めやしない(号泣)。


汁:「何ともはや・・・塩のすっきり感と鶏のさっぱり感!それでいて味わい深きは乾物のなせる技か」


 もうこのメニューは3週目くらいにはなるのかな・・・だんだんと見慣れてきた。極細ストレート麺が色白で漆喰のようなきめ細かいのが浮かびつつ、やや白濁していそうで実は透明感ある塩スープが、とっても上品で崇高に思える見栄えです。中央に鎮座するレアチャーシューも薄ピンク色で色合いも全体調和。あとは旨味オイルがキラキラと光るのみと言う、一日の終わりとしては申し分のなさです。


 一口目は、香味オイルの華やかさが絶妙です。まるでバターのような濃厚な香りを感じつつも、それは植物系のオイルに相当するサラサラ感覚。味わってからの後の余韻は、どこかちょっぴり洋風と思わせる不思議なバランスが、いつも飽きさせません。それに、塩気がさっぱりと薄味のように見せかけつつ、色々ブレンドされた塩はしっかりと味をアピールしてくれます。まろやかな力強さと言うか・・・。


 鶏ガラスープのさっぱりさがナイス!鶏油の甘さやぼんじりのコラーゲン感とは無縁で、さっぱり感を研ぎ澄ましたかの味わいが沁みる。そこに昆布や椎茸等の海山の乾物の淡麗エキスがじわじわじわーーと溶け込んでおるのが良くわかります。加えて麺の炭水化物由来のエキスの染み出し、そこから感じるでんぷん質に近い甘み。それらが渾然一体となって、全体に撹拌されて、食い続けると複雑さを増します。


麺:「初めての中盛190g!少々バランス崩れても麺の風合いの濃ゆさが好印象!」


 中盛だと、この丼だと少々窮屈かもね。しかし今回は、麺を堪能した気分にさせるのがさすが中盛。やや細麺でスープが熱いため、すぐに汁と熱を吸収してしなやかーに変化すると思えど、最初から最後まで、粉・グルテンの風味を感じさせてくれます。熱ダレが意外としにくいような印象で、この細さにしては意外に思えたか。


 塩清湯なればこそ、麺の炭水化物感とスープの混じり合いで、スッキリダイレクトに麺の風合いが伝わると言うもの。スープを吸い込んだと言うより、やや芯の部分を予感させたスープの浸透を味わうと言う感じかなー。ここは、煮干しの麺と、醤油&塩の麺は変えてると記憶している。そ子に汁と麺の相性と言うところに、非凡なこだわりとセンスを感じます。


 蛇足だけど、やはり全体感としては「並盛り」の方がバランスが良い。しかし「中盛り」の方が麺の迫力が増すのは当然で、汁から吐き出される炭水化物の風味感が俄然濃ゆい。そのスープの味風景を裏返しをしながら「麺を味わう」と・・・・バランスの心地よいズレが楽しいかもと!。ちょっと表現しきれないな・・・・まだまだレビュアーとして未熟なり。


具:「このレアチャーを食ってしまうと・・・酒モードスイッチが入ってしまう」


 ちくしょー・・・この肉を食うと酒を飲みたかったと悔やまれる。一日の終わりにいい肉といい酒・・・・そしていい汁麺。上品に見えて、割と肉の弾力にフレッシュ感があり、淡白な味わいと肉のほのかな甘みが、塩スープと混じる・・・・うまし!に決まっている。個人的には、この肉に生醤油を2~3滴垂らして食いたいのだが、マイ醤油持ち込みしてみようかと悪巧み中・・・・。


 総じまして、「飽きずに食えますとも!これからも!!刺激的でない崇高さが素敵な塩麺!」ってな感じで、毎回曖昧なまとめ表現でごめんちゃい。実は、この店ではローテーションを守ってるんです。醤油→塩→煮干し→醤油・・・っていう感じなので、次回は煮干しを食う予定。ところが煮干しから先に売り切れるのが厄介で、そうなると週末のシャッター覚悟になるのかも。で、今回やっぱり酒を飲まなかったのがちょっと悔やまれるので、次回は確実に酒も当てたいと思います。と言うことで、これから先もお付き合いが長そうなので、とっとと詠ってもう寝ます!


   早退社
   平日ガス欠
   気力なし


   気分直しに
   極上塩麺


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/01Visitation5th

3.7

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.7
  • Atmosphere3.7
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5

近頃、週末となればここちらを訪問する・・・住宅街に忽然と現れる良店

<2017.01> らぁ麺(醤油)+純米酒緑川+チャーシュー盛り(ハーフ)


 今回も早めに店に向かうのだけど、はや開店30分前にはパラパラと行列が発生しております。店の二階部分のお宅は、いつも布団を乾かしていて感心もします。少し早めに店が開いて、ぞろぞろと店内へと案内される。一応、麺メニューは一巡して食ったので、もう一回、落ち着いて醤油を食おうと思いました。そして当然・・・日本酒もね。余裕があったので、アテに「チャーシュー盛り」も頼んでしまいました。


純米酒緑川:「今日も溢れるほどのサービス注ぎが嬉しいー」


 「今日はこの一種類しかないんですー・・・」ってご店主が申し訳なさそう。いえいえ結構結構!この酒好きですし!。それより、溢れるキワキワまで、少し溢してまで注いでくれるサブ君の対応がいいね!。今日もなかなかのこぼれ具合です。皮肉とか冷やかしでなく、本当に嬉しいのよ、そう言うのって!。キリリとしている上に、純米らしいズドンとした感覚もあって、すごく好き。飽きない・・・。


チャーシュー盛り:「意外に温かなレアっぷりがとても新鮮!」


 熱が通り切った部分と、レア状態のままの部分との二種盛り。それがどちらも暖かくて意外だった。熱が残ってて脂の味がとても素直に入ってくるし、これだと白飯にも合うかもと自然に表しまった。なので、つまみとしてより、ご飯的に一気にパクつくように食らってしまった私です。タレと言うより、スープに浸った感覚の薄味感覚で、しかしそれでも味わいとしてはぢっかりつつ穏やか。当然柔らかい。少しばかりの九条ネギだが、少しでも乗せて食うとやはり旨味が変化します。脂の甘みが引き立つ薬味と、再認識させてくれます。


麺:「スープタレで感じるニュアンスが少しだけ違うのか?醤油だと塩より風味が映えるかも!?」


 煮干と、醤油・塩とで、麺を変えているこの店。以前は塩を食って「汁を吸い込ませてこその旨味を感じる麺」だと思ったのですが、今回の醤油は、少しそれとは違って「麺の風味も味わえる」と言う印象が多く残ります。また麺の流れが特に今回は美しくも感じ、ラーメンというより「醤油そば」たる見栄え。淡麗醤油麺とも感じる麺顔です。


 歯切れ時の、クスクスっとした断片にグルテンの風合いが伝わり、そこに後追いでスープの旨味が追いかけるような味わいがナイス。塩の時はそれらが同時平行で行われた感覚で、随分と味風景が違って思えます。喉越しは言わずもがな、はっきりしてシルエットを感じさせますし、それほど強くないですが、加水低めの個性派やはりありますねー。


スープ:「醤油スープの甘みが独特で面白いかも」


 醤油が透き通っているように思えます。ウンチクによれば、いろいろ生醤油とかたまり醤油とか、合わせて苦労されているようですが、そんなきりりとした熟成よりも、私は今回は甘みに酔いしれてしまったかも。鶏油のようなはっきりした動物系甘みでもはなく、落ち着いた感覚は魚介系の甘みかと? しかし魚介が前面に押し出してくるわけでもなく、すごく遠慮がち。それでも甘みあるのは、煮干系の使い方が綺麗なのか、昆布や節系の旨味が忍ばせてあるのかは不明。甘めでもクドくなく、さらさらっと食えるところが良いね!。当然、後から喉が乾くといった部分は一切ない。


 総じまして、「今後の発展をすでに確信して・・・早くも限定麺にも期待か?」と言う感覚でして、もう個人的にはかなりこちらを基軸に通おうと思っている次第。私の中では、「中華そば みたか」と「麺尊RAGE」がそれに相当しますが、新たに加わることに決定です。となれば、もう少し軌道に乗った頃には限定麺も期待したいところで。別に今のレギュラーラインナップも当分飽きないと思うし、このまま地道に営業続けてくれれば、それだけでありがたしですが。今後とも、見守りつつ、着実に食い続けることといたします・・・・。酒の銘柄も入れ替わるといいね(笑)。と言うことで、今日も美味くて気分が良いところで詠います!


   週末に
   青空高く
   街散歩


   なぜか足むく
   麺屋さくら井


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでいした!!!

2017/01Visitation4th

3.6

  • Cuisine/Taste3.7
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.7
JPY 1,000~JPY 1,999per head

西久保の名物になりつつある行列

<2017.01> 煮干らぁ麺+味付き替え玉+アサヒプレミアム熟撰


 今回は、「味付け替え玉」をどうしても味わいたくて来た次第。先日食った塩をもう一度・・・とも思ったのだけど、替え玉は煮干しか許されないので、もう一回先ずはチャレンジです。


煮干らぁ麺:「ライト煮干のようでキチッと香ばしさとフレッシュさアピール!」


 先日は、「茶漬けのように軽やかに啜れる煮干し」のようなことを感じたのですが、今回も基本的には同様。しかし、体調の都合もあってか煮干しのフレッシュさも感じる仕上がりがナイスです。これは、岩のりの風味とも結びついていると感じてるんですがいかに?。軽やかに苦味が広がり、玉ねぎの苦味と両立するような相殺するような複雑さを超えて、甘みへと落ち着く煮干しの味わい。沁みるね~。鮮魚系っぽいニュアンスも改めて感じてしまった。煮干の表現がちょっと面白いので、ニボラーの方には、「一回食っとけ!」と推したいですねー。麺も「醤油」「塩」とスペックを変えて煮干しにあう「グルテン風味アップ」チューニングですから、きっとお気に召すかと。汁を吸い込みきる前に、サラサラサラっと平らげてしまいましょう。そして・・・・今回注目する「味付き
替え玉」へと照準を切り替えます。


味付き替え玉:「単体で食う・・・替え玉でなく、汁なし系一品として」


 いやね、替え玉っぽく残り汁に少し入れようと思ったのだけど、そのままの状態で摘んで食ったら、箸が止まらず食い切ってしまった(笑)。


1)タレ:煮干エキスが滲むが・・・動物系香味油?麺茹での残り香?醤油ダレ?それら混じり合ってナイス!

 200円では安すぎるうまさと総括できます。これだけこの価格で提供してたら持ちませんねー。埼玉の「煮干乱舞」のあぶらそばにもうなりましたが、それに匹敵します。こちらは煮干しが優しいフィット感覚を残し、ニボっぽいフレーバーを楽しむ余裕がある感じです。香味油がなかなかナイス。素材は知れずですが・・・・ピーナッツ系なのか(妄想です)とても煮干しとは別次元の軽やかさと芳ばしさを広げます。しかも重くない。時間が経っても麺にクドくない浸透を予感させます。崇高さとか、パンチとか、そんなイメージはなく、賄い的な偶然の産物に似た安心感もありなむ。麺の茹で汁は切っているものの、その残り香がタレにも滲んでいると感じます。


2)麺:適度に滑る感覚が、なおさら麺のグルテン風味を高める!芯がないけど粉感覚が味わえるような錯覚がナイス!

 パツパツ過ぎないのですが、グルテンの風味感覚が抜群。時間が経っても伸びないので安心して食える一方、タレが浸透して適度な伸びがいつまでも持続するという安心感が、個人的には嬉しいかもです。前歯でくつくつっと千切るタイミングと、奥歯で潰すタイミングそれぞれで、麺の風味がふわふわと広がるのが幸せ。替え玉のお代わりというのがあるのだろうか?。腹パンになって死んでも良い。


3)具:フライドオニオンの投入で食欲スイッチが一気にオン!このタイミングで欲しかったのは酒だ!

 腹パンで破裂死へと誘うのは「フライドオニオン」。こいつが汁系ですすり食ってたシーンでは想像できなかった、食欲スイッチを作動させてしまいます。この玉ねぎの甘さとオイルの芳ばしさで、一気に食い尽くしてしまった次第。替え玉と言うのなら、汁へと投入し沈めるのが社会一般的なルールなのだが、こいつのせいで一気食い。どうせなら、ここでビールを楽しみたかった。アサヒプレミアム熟撰は、待ちの時点で飲み干してしまい、追加で日本酒を頼もうかと思いつつも・・・行列の方々の視線を感じると、酒欲も萎えてしまいました。


 総じまして、「まさにスーパーサブ!と言ったプレゼンス高い替え玉!」と言う感じでして、これ食いたさに煮干らぁ麺と言うパターンになるかも。そのうち家族も引き連れ得て食べに来ますのでよろしくです。それにしても寒さが厳しいねー。それでも行列するのだから、店の吸引力も大したものだわ。それでもダウンジャケット着ながら飲む私なんだけど・・・。ともあれ、適当ですが詠っておきます!


   冬将軍
   底冷え沁みる
   行列に


   それでも欲っす
   キン冷え麦酒


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/01Visitation3th

3.6

  • Cuisine/Taste3.6
  • Service3.6
  • Atmosphere3.6
  • Cost performance3.6
  • Liquor/Drinks-

実は3枚看板の店では!? と思うほど、塩も個性的なイメージ

<2017.01> らぁ麺(塩)

この「塩」もかなり好み。似たような麺顔なのだけど、それぞれのスープの印象、麺との絡みが別々に思えるほどに、まるで3枚の看板メニューがあるのかと思えるほどです。


汁:「潮系とは真逆!鶏ガラ+香味のマジックに、プラスして大人な落ち着きを感じる塩スープ!」


 これまで、この店では「醤油→煮干し」と食い続けてきて、なんとなくそれらの非醤油バージョンなんだろうと浅い考えでした。しかしいざ配膳されると、それは色白美人な色合いとその整い方に感動って言うことに。何気ないパーツの配置とスープの加減ですが、高い質感を感じます。スープの透明感は、若干の白濁と清らかさがあって、とても上品。一方、表面には脂の漂いがある。味わうとあっさりとしておって、香りは甘く感じます。そこで、鶏油を主体とした香味油を連想しますが、むしろ鶏ガラの綺麗な煮出しの豊かさに、気を引かれます。乾物のエキスで落ち着いた甘味に仕上がっている気もしますし、シンプルな塩の見栄えだけど、味は捉えどころのない複雑系かも・・・。


 旨いゆえ、もうレンゲですくい上げるて啜るのが面倒で、つい食っている途中で、丼直付けでゴクゴクと味わってしまいます。やはりこの味わい方の方が、私は好きだな・・・。芳醇さはこの味わい方の方が伝わる。非魚介かと思える動物系の透明度を感じる味わいで見た目以上に濃ゆいんですが~~。こりゃすごい。鶏エキスをこれだけ、ゆったりとスルスルすすれるのは、上質な証拠としか言いようがない。もう同じような感動を、頭の中で繰り返すのみ。


麺:「煮干しとは麺を変えてきたね!単なる煮干し裏バージョンではない本気度を感じる、麺の主張が素晴らし!」


 汁を吸った方が確実にうまいと思えるような印象。煮干しとは麺を変えてきましたね?。これは醤油でも同じ印象だったのですが、汁を吸わせてからの旨味がすごいと思える印象です。しかも、醤油の時よりはずっと汁を吸い込んでからの旨味を感じる!。こちらもスープに負けないほどに色白で上品な印象なのですが、粉の感覚はほのかなタイプです。薄い訳ではない。弱い訳でもない。清らかとも表現したい。啜るとライトな口当たりで、ズボボボーーっと容易に駆け上がるような滑り心地。前歯で切る時はあっさりと淡白にスパスパと切れ込む感覚です。奥歯でプレスしすり潰す時には、クチリと短いタップで潰れて、スープとの絡んだ味わいを残す。うまし・・・と感じ入って喉奥へとサヨナラしてゆくその感動ってやつです。


 なるほど、だから「替え玉対応は、煮干しだけにした」のね。この麺は、汁を吸わせたい。だから合わないと判断したのね。ナイス!わかるわーー。次回からは、中盛りか大盛りでお願いしたいと思いまいした。


具:「見た目よりどれも質が高い!肉もメンマも薬味も何もかも!隙がないですよ!」


 レアチャーシューの完璧さは見た通り。綺麗に成型されている二枚の肉片。一枚は早めにいただき、赤身の旨味と脂成分の甘みを楽しみます。もう一切れは少し時間をおいて、スープ汁と熱が入ってから。これはタイミングを見計らうのが難しいけど、旨いね・・・・、脂成分の甘さが倍増ですわ。これで晩酌をしたい気分です。


 またメンマが細身で長め。少しコリコリと感じさせる部分が痛快で気持ちより歯切れ。薄めの味わいがスープにもマッチする。青菜も茎をメインにしていて、少しばかりの苦味がスープにマッチ。全体的なバランスが良い・・・具のひとつひとつにも。嗚呼、また食いたくなる。


 総じまして、「この店では・・・・醤油や煮干しというフォワードよりも、ボランチなる立ち位置が魅力的な塩麺」という感じでしょうか。よくわかりませんが、他に比べて塩は別の世界観がある上に、私の好みでもありましたので、正直ビックリです。これは、気が向いたらサクッとなんども食べ続けたい衝動に狩られます。


   一年が
   動きざわざわ
   仕事増え


   一日最後に
   沁みる塩麺


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/01Visitation2th

3.5

  • Cuisine/Taste3.5
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
~JPY 999per head

煮干らぁ麺、煮干のシッカリとした香ばしさを引き立てながら、然りとて茶漬けもような軽やかさ!

<2017.01> 煮干らぁ麺+純米酒緑川

純米酒緑川:「ズドンとくるより淡麗系なキレが印象的!」


 前回訪問時にも、飲んでますね確か。今回は違う酒ということで「緑川」という銘柄をチョイスしました。説明によると新潟のお酒だそうです。私は日本酒には明るくないので、色々あるとなんでも吟醸酒を頼んでしまう。なんだか純米酒の甘さのずっしり感よりも、スッキリとか辛口とかキレとか・・・そんな文句に振り回されてます。それにしても、このMAXな注ぎ方は何よ(爆)。表面張力の限界を突破しすぎて溢れとる。昼間っから嬉しすぎる対応に泣けてくるほど。実はこうなる前も少し溢れてて、私の店に来たからの緊張感というATフィールドは、あっさりと助手君に破られてしまいました。


 ですが純米酒も良いものです^^。こういう淡麗系なスッキリ感ってのもあるんですねー。日頃は、中央線沿線の「中華食堂 一番館」各店舗で100円ハイボールをあおってばかりいる。私の肝臓はもうヘトヘトのはず。だけど今回だけは、良い受け止めをしてくれそうです。混んでるとでなかなか配膳が進まなのにイラつきを覚える私ですが、今回だけはゆっくりゆっくりーーーと、余裕を持って配膳を待つことができました。


汁:「煮干のシッカリとした香ばしさを引き立てながら、然りとて茶漬けもような軽やかさ!」


 昼酒の酔いは回るのが早くない?。そんな気分で麺顔の写真を撮ったけど、いきなりピンボケで構図もメチャクチャ。できる限りアプリで修正を施した写真がこんな感じです。伝わりにくいかな・・・。表面にはニボのエキスと思われる銀鱗のような粉瘤が浮いて漂っており、ニボっとした苦味のシャープさを予感させる麺顔。玉ねぎも微塵サイズが大きめでしっかりした煮干しの苦味を受け止める準備をしているようにも見える。そんな気分でスープをレンゲでひと啜り。


 すると意外にも軽やかな味わいに、ちょっと驚くかも。煮干しのしっかりとした香りと味わいは残っている。甘みよりも苦味があるような印象なのだけど、では苦味をもっと味わおうとすると、その苦味の影しか見当たらないようなフィーリング。それでいて煮干しの香ばしさはしっかりと伝わり、岩のりの風合いと混じり合うと春の海のような柔らかい磯感覚が、じわじわっと口の中で広がるイメージ。


 アニマルオフのような徹底した淡麗さでもない気がします。豊かで食べやすいベースストックの感じもしますし、しっかり煮干しなのにサラサラと抵抗なく食えるライトさも素敵。そう、このスープ感はしっかり煮干しを、まるで茶漬け感覚でさらさらっと食えるような感じなのです。香味油が強すぎることもないので、よりそう思えるのかもです。この煮干しは、毎日でも食える、飽きない気がしそう。そんな時間も金もないけれど、常連はつかめそうな勢いを感じます。


麺:「パツッとし過ぎないナイスな歯ごたえはスープとバランスGOOD!そんな三河屋製麺」


 ともあれ、関東らしい苦味系香ばしさを感じる煮干しなら、パッツパツの密度が高く加水は低めストレート細麺を意識してしまう。麺箱を見ると「三河屋製麺」の文字あり。そんな気分で麺をひと啜りして前歯で千切る。するとそんな予想が外れた訳でもないのだけど、もう少し柔らかさとか余裕を持った印象が残ります。しかし、それがまた良い。スープとのバランスを考えれば、この程度の緩いパツパツ感でいい。奥歯でプレスした後のグルテン風味もしっかりしていつつ、汁とのなじみも大変よろしいようで。


 時間の経過で汁を吸いだしますが、結構早く吸い込みだします。この店では中盛り・大盛りもやってくれますが、煮干についてだけ替え玉対応してくれます。味付きなのでそのままでも食えるってやつですね。やはり煮干しなら替え玉タイプの方がいいかも。麺は少し伸びた方がうまいかも?という感じもしますが、ニボっとした伸びは、少し自分のイメージには合わないかもだから・・・・。こちらは定点観測を続けるつもりだから、近いうちに追加レビューで味わいを報告したいです。


具:「レアチャーは文句なしの出来栄え! 酒が進む!」


 なかなかレアの部分が多そうですが、大丈夫。レアチャーシューを食うときだけ、私の脳裏では自分がライオン気分になるのですが、そんなワイルド感とは対極的に、上品な塩気と肉味です。もちもちっとした弾力と溶け出す脂身の甘さがたまりません。それを残った純米緑川で洗い流す。至福ですー。味付け替え玉と、日本酒と、レアチャーシューがあれば、地球は平和に自転し続ける・・・。そんなことを思っていた私は、昼間の酒が相当回っていたようです。


 総じまして、「軽やかさと重厚さを併せ持つ上澄みのような上質煮干」と言う感覚でしょうか?。うまいです、この店。すでに行列店でして、地元西久保近隣の住人たちにも知れ渡ってるらしい。近くに住む親戚がそう申しておりました。店を出る頃には、行列がさらに伸びていて、L字になって奥路地へと折り曲がってる状況。うう、嬉しい限りだが、通いづらくなる一方だね(笑)。うまいものはみんなで食べよう。この後天気がよかったので、ちょっと遠回りの散歩をして自宅へ・・・・。運動不足も手伝って、昼寝してしまった(爆)。食って寝ているときだけ、嫌なことも忘れて平和になれる。また明日も何かうまいものを見つけねば。ということで、だらだらした気分で詠います!。


   疲れ切る
   年初ドタバタ
   ひと休み


   正月過ぎても
   昼酒あおる


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2016/11Visitation1th

3.5

  • Cuisine/Taste3.5
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks3.5
JPY 1,000~JPY 1,999per head

3.5

  • Cuisine/Taste3.5
  • Service3.5
  • Atmosphere3.5
  • Cost performance3.5
  • Liquor/Drinks-
~JPY 999per head

西久保住民を唸らせ続けるか!?期待の新店舗誕生

<2016.11> らぁ麺

【今宵の酒:特別純米上喜元からくち】


 もう今日はまず飲もうと決めていた。モヤモヤを吹き飛ばそうと言う重いから。すると開店したばかりと言うのに、酒のラインナップがちゃんと全部揃ってる。ビールも中瓶・小瓶で種類が違う。チューハイもレモンとウーロン。ハイボールもある。そして・・・「今宵の酒」なる魅惑的な設定まで!。迷わず「今宵の酒」をチョイスです。食券を差し出すと、石川の酒と山形の酒の説明をしてくれたんだけど、少し前の興奮が冷めやらぬので、ほとんど聞き流した。一升瓶の緑が綺麗だったから、山形の酒・・・「上喜元」としました。今から思うと気分的には上機嫌どころではなかったんですけどねー。


 純米酒って、あまり飲まないんですが、辛口がキリリとしていてなかなか良いですねー。華やかさと言う膨らみ感より、ズドンとくる染み渡りとか、キレがいい感じ。一口目はキューっと様子みながら飲んだけど、あとはチビチビって感じかな。


 気がつけば、周りの先客は皆、西久保地元民みたい。ご近所に新しくラーメン屋ができましたよーって晩飯がてらにやって来た壮老年ご夫婦やら、ジジイ同士の友達とか・・・結構年齢層が高い。みなさんゆるゆるとお過ごしになってるところで、日本酒で気持ちを沈めたオレです。


【ピントがぴったりと合っていて明るい醤油感!旨味芳醇なれどしつこくない淡麗さ!!いきなり想像を超える新店舗出現!】


 少し酔いが回ったところで、タイミングよく配膳が完了。全く予習なく訪問したのですが、その麺顔は「今一番食べたい系統!」だったかも。淡麗な醤油清湯でどこか全体的に崇高な感じがする一杯。しかも、レアチャーシューの色合いがまさに「さくら」色ですやん!。少し小ぶりで780円と言う設定なんだけど、但し書きの説明が、相当こだわりを感じさせます。「二種の丸鶏(はかた地鶏・大山鶏)」豚骨・煮干し・昆布・しいたけ・・・・オールスターやん!。また、醤油が6種類のブレンドとのこと。むう・・・・新福菜館に昔から慣れ親しんだオレの味覚には、ついていけないかも・・・・。しかし、そんなバカな舌でも優しく導いてくれます。


 醤油感のピントがまさにぴったり!。醤油の風合いがとっても透明感あるのに塩気を感じさせて、それがまた旨味そのものといった感じ。大衆系の濃口醤油の後味に感じる酸味は皆無。醤が旨味と感じる瞬間というやつか・・・軽やかな塩気がたまりません。塩気がしっかりしているのに、どこまでも鮮やかな味わいという感じ。たぶん、乾物系の出汁がよく醤油と結びついていると思うんだけど、真偽は不明。


 また確かに、鶏のコクが芳醇でたまりません。神奈川淡麗系とは全く別で、色気よりもキレを重視しているような透明感が印象的。そんな動物感です。また麺から吐き出されるグルテンの風合いとか、豚骨の穏やかな出汁加減も深いと思うので、相当丁寧な作り込みだと感じます。ご店主が相当若いようだけど・・・最近の若者新店舗って、レベルがすごいなーっと思う次第。


【パツパツしておらずしなやかな腰つき・・・それでも麺の風合いが生き生きと感じる三河屋製麺!】


 贈花に「三河屋製麺」の文字があった。退店時に確認したけど。なるほどと思った。実に綺麗な細麺でストレートさが見事。表層はうっすらと透明のようなぬるつきがあって、中心部が透けて見えます。芯があるパツパツ麺なのかと思って軽くすすって前歯で千切る。すると構えていたパツパツ感覚は肩透かしでして、少し緩めのヌツヌツッとしたテンピュール感が残ります。しかしそこから麺の風合いがじわじわっと感じるものがあり、スープのキッパリした醤油の質感と合います!。麺の風合いも素敵。麺が汁を吸ったりまとったりした雰囲気も素敵。


 ズボボボーっと軽く啜れるから、あとは無心で一気にフィニッシュでした。お隣のお客は、麺が多すぎるとぼやいてたけど、なんのなんの・・・いくらでも食えますわ(笑)。ここで木になるのは、「煮干しらぁ麺」の設定。このメニューだけは、大盛り設定が不可とか、替え玉用意とかある。麺を変えているのか???ああとても気になる!。早く次に訪問確かめたい煮干しの麺設定。


【流行りと言えばそうなのだが、それでも美味しレアチャーシュー!酒とも絶妙じゃん!】


 見た瞬間から、これは美味いと思いました。そんなピンク色です。赤身と脂身のバランスもよく、少し小さいように見えますが、酒とチビチビやるには丁度良いです。私は、海苔を座布団にして薬味のベットの上で熱退避させて、純米「上喜元」と一緒に味わいました。それにしても、日本酒・・・特に冷やで飲むと美味いねー。是非とも東京2020オリンピックの頃には、ワインと肩を並べるくらいには日本酒の世界的認知をあげたいものです。


 補足だけけど、めんまが細くてコリコリしてて・・・薄味&繊維質細かいところが大好き!次回めんま盛りで日本酒飲もうかしら!。


 総じまして、「西久保住民を唸らせ続けるか!?期待の新店舗誕生!」と言う感じでしょうか?。とにかく、らーめん砂漠なエリアに突如開店した店ですし、何かの居抜きでもなく新鮮味が溢れているのもいい感じ。店主も含めて。このエリアって庶民的なんだけど、意外とお金持ちも多く住んでいるらしい。うまいものには、先入観なく敏感に響くかもですし、是非ともいい店に発展してほしいと思う次第です。なんたって・・・開店初日から、全メニュー揃ってて、「今宵のお酒」なおお酒も揃ってるところが、準備万端スタートと言った感じで好印象。ここは、いずれメニュー制覇するような予感(笑)。また来ますよ!。ということで・・・なので詠います!


   よろよろと
   辿る家路に
   忽然と


   現る麺屋の
   旨きこと哉


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

Restaurant information

Details

Restaurant name
Menya Sakurai
Categories Ramen

Reservation Availability

Cannot be reserved

Address

東京都武蔵野市西久保2-15-27

Transportation

<電車を使う場合>
JR中央線または総武線「三鷹」駅(北口)から徒歩12分

<バスを使う場合>
関東バス・西武バス「西久保二丁目」が最寄り
バス停から徒歩3分

755 meters from Mitaka.

Opening hours
  • Mon

    • 11:30 - 15:00
    • 18:00 - 20:30
  • Tue

    • 11:30 - 15:00
  • Wed

    • Closed
  • Thu

    • 11:30 - 15:00
  • Fri

    • 11:30 - 15:00
  • Sat

    • 11:30 - 15:00
    • 18:00 - 20:30
  • Sun

    • 11:30 - 16:00
  • ■ 定休日
    水曜は豚骨魚介のお店 KEN軒 として営業

Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting.

Budget

~¥999

~¥999

Budget(Aggregate of reviews)
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999

Check the distribution of amounts spent

Method of payment

Credit Cards Not Accepted

Electronic money Not Accepted

QR code payment Not Accepted

Seats/facilities

Number of seats

9 Seats

( カウンター席のみ。)

Private dining rooms

not allowed

Private use

not allowed

Non-smoking/smoking

No smoking at all tables

店前に喫煙スペース、灰皿あり。

Parking lot

not allowed

駐輪スペースも基本的になし。徒歩を推奨。

Space/facilities

Counter

Menu

Drink

Japanese sake (Nihonshu)

Feature - Related information

Occasion

Alone

This occasion is recommended by many people.

Location

Secluded restaurant

Website

http://www.io-sacra.com/MenyaSakurai.html

The opening day

2016.11.17

Remarks

訪問時はTwitterを確認されることをおすすめします。
https://twitter.com/menya_s