Restaurant name |
Tonki
|
---|---|
Categories | Tonkatsu (Pork cutlet) |
03-3949-7387 |
|
Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
東京都北区中里2-4-5 |
Transportation |
JR駒込駅東口から 徒歩2分 228 meters from Komagome. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥2,000~¥2,999¥2,000~¥2,999
|
Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Table money/charge |
サービス料なし、お通し代なし定食1800円から2000円に値上がり |
Number of seats |
20 Seats ( カウンター20席) |
---|---|
Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Wine |
---|
Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Remarks |
【北区中里2-16-3より移転】 |
前日に目黒の「小菅」に寄った後、駅に戻って来る途中で思い出深い「とんき」の看板を見かけた。
次の日の昼に懐かしい味を求めて向かったのは、本家と変わらぬ仕事を提供しているこちらの店。
目黒の創業は戦前の昭和14年だが、こちらも開店から30年以上の歴史があるようだ。
あちらは夜だけの営業だがこちらは昼も開けており、開店時刻の11:45より2分前に着くと6人の方が並んでおり、私の後にもすぐに2.3人が列に加わった。
定刻に暖簾が掛かり、中へと誘導される。
本家は30人以上座れるコの字型のカウンターが有名だが、こちらはⅬ字型のカウンターを13個ほどの椅子が囲んでいる。
カウンターの白木の一枚板はじめ、揚げ物屋とは思えない清潔感あふれる雰囲気は同様。
本家では多数の職人やスタッフが動き回っているが、こちらは揚げに専念するご主人と盛り付けなどをサポートする女将さん、それに接客担当の女性の姿が確認出来るが、奥にもう1人裏方のスタッフが居るようだ。
私は作業の様子が良く眺められる正面の椅子を選ぶ。
メニューはシンプルでロースかつ・ヒレかつ・串カツの3種の定食、飲み物と単品で頼める品々と簡単なつまみ類だけのシンプルさ。
昼時は3種の定食の注文がほとんどで、私は「ロースかつ定食」に「ビール中瓶」を合わせて注文。
先に運ばれた「キリンラガー」には、お通しとして「バターピーナッツ」が小皿で添えられている。
これを摘まみながらグラスを傾け、かつが揚がるのを待つ時間は中々楽しい。
ちなみにビール中瓶は650円で、お通しがサービスなのは良心的。
こちらの特徴はラード100%の油でじっくり揚げるスタイルだが、衣とその塗し方にも特徴があり、薄力粉だけでなく強力粉を混ぜた粉と溶き卵を3度付けした後、細かめのパン粉を纏わせて油に投入。
温度は160℃のやや低めの中温で、完成まで15分くらい掛かる。
結果的に衣はサクサクと言うより、パリパリのクリスピーな仕上がりとなる。
最近は100℃くらいの低温でじわじわ揚げて、白い衣に仕上げるコンフィーのようなスタイルのトンカツが流行っている。
昔から上野の老舗とんかつ屋にはこの手法の店が在ったが、低温揚げのため油切れが悪くなりがちで美味しいと思えることは少なかった。
昨今の人気店にも寄ってみたが同様な印象で、油っぽさと所謂きつね色とは対極の白色の仕上がりには食欲が湧きにくい。
天ぷらでも関西風の白い揚げ上がりより、江戸前の胡麻油でこんがりと揚げる手法の方が、性に合っている。
私と同じように、きつね色の揚げ上がりとパリッとした衣の歯触りを好む人は多いようで、その代表格が「とんき」である。
尤も普通の肉をこれだけの温度で長時間揚げれば、ジューシーさは失われパサついて旨味も失せるところだが、こちらではもちろん素材も吟味されている。
そんなことを考えつつカウンター内の状況を眺めると、女将さんは人数分の皿にキャベツなどの野菜を盛ってスタンバイしている。
油から上げるタイミングでご主人から奥に声がかかり、味噌汁のお椀とご飯が盛られた茶碗、お新香の小皿が運ばれた。
次いでご主人が俎板で包丁を入れたカツが盛り付けられた皿に、女将さんにより練りからしが添えられて登場。
カツは一口サイズにカットされている。
まずは練り辛子だけで食べてみるが、しっかりした火通りながら味が濃い。
私は基本的にウスターソース系の味は好まないので、次に醤油を垂らしてみるが脂の旨味がより感じられる。
たっぷりと添えられたキャベツは綺麗に揃っている。
機械切りと思われるが細すぎず、また水に晒し過ぎておらず、さらに水切りもしっかりしているので、青臭さが抜けていながらキャベツ自体の旨味が感じられる。
キャベツにも醤油を垂らすことで甘みが際立ち、暫くはこのスタイルで食べ進める。
とんかつソースは最後の方で、味変をするために少量垂らす程度にとどめた。
キャベツの他に櫛形トマトと、結構大き目の枝ごとのパセリが添えられている。
パセリなど単なる飾りと思っている人も多いだろうがこちらでは存在感があり、食べて見ると鮮度の良さからか爽やかな香味が口に広がった。
ご飯も美味しく、米は上質で炊き加減も上手。
味噌汁は本家では豚汁だが、こちらでは普通の味噌汁だったのは意外。
しかし賽の目の豆腐と葱の小口切り、さらにたっぷりの刻んだほうれん草が入っており、出汁も味噌の加減も良く量もたっぷり。
香の物は沢庵と胡瓜の糠漬けだが、これは普通に美味しかった。
気持ちの良いランチを体験。
とんかつの出来に加え、キャベツ・ご飯・味噌汁などのサイドを固める仕事も万全。
清潔感あふれる清々しい雰囲気に加え、食後に新しいおしぼりに替えてくれるなど、サービス面も好印象。
定食のセットには完成度の高さが感じられる。
ビールのほか日本酒やワインも用意されており、夜にはとんかつやサイドメニューで一杯やるのも可能とのこと。
一度寄ってみたくなった。