モンブランらしくないモンブラン② : Patisserie TRES CALME

独創的なフォルムのモンブランが人気のパティスリー「パティスリートレカルム」。

群林堂に行った帰り道、少し足を延ばして伺いました。店舗に伺うのはかなりご無沙汰です。

最寄りは三田線千石駅から歩くこと数分。
白を基調としたシンプルな外観の店舗が見えてきます。

入って正面にショーケース、焼き菓子、ヴィエノワズリーも充実しています。
14時頃の訪問だったのですが補充されているのでしょう、プチガトーもまだまだ残っていて好印象。

品ぞろえは、ショートケーキ、ミルフィーユ、フォレノワール、プラリネを使ったものなどクラシックな品が充実。
また、モンブランはトレカルムオリジナルに加えて、和栗、洋栗を使用した品がそれぞれ用意されていました。

久しぶりのトレカルムなので、スペシャリテのモンブランに、クラシック系を購入。
帰宅後に頂きました。

■モンブラン（732円）★3.9
　スペシャリテのモンブラン。
　カシス、生クリームをマロンペーストで包み、棒状のメレンゲで飾った一品。
　見た目もさることながら、パーツも独創的です。

　カシス主体にしてあるのでマロンはサブの役割。
　しかし、一緒に食べると、酸味、クリームのコク、マロンが合わさり複雑な味わいに。
　時折メレンゲのザクザク感も楽しめ、決して見た目だけで加えている訳ではないことが分かります。

■フォレノワール（756円）★3.9
　生クリーム、キルシュに漬けたチェリーをショコラビスキュイ、ショコラで包んでいます。
　キルシュは控えめなので、ショコラ、生クリームもしっかりと感じられます。
　全ての素材のバランスがとられた一品。キルシュが控えめなので食べやすいですね。

■和栗（994円）★3.7
　愛媛県産中山栗の和栗を使用したモンブラン。
　こちらではモンブランは別にあるので、商品名は和栗になります。

　和栗を使用とのことですが栗の風味は控えめの印象。シャンティ、メレンゲ共に優しめです。
　土台のメレンゲをホワイトチョコでコーティングしてあるのは面白いですね。

■ミルフィーユ（734円）★3.8
　サクサクとした軽やかな食感のパイ生地
　バニラを効かせた濃厚なクリームと苦味と塩気のバランスが良いです。

久しぶりのトレカルムでしたが、美味しかったです。
私にしてはプチガトー4個と少なめの購入だったので、また時期を変えて伺いたいです。
ごちそうさまでした。

7月某日。
「シャンドワゾー」での興奮も冷め止まない中、続いてのマパテは「トレカルム」。
最寄駅は都営三田線 千石駅と自宅から遠い場所にあるので、涼しくなってから行こうかと思ってましたが、この時期にマパテに出店です。

文京区に店を構える「トレカルム」は2014年にオープンした新しいお店。
ホテル西洋銀座などで腕を磨いたシェフが実家の金物屋を改装したパティスリーです。

スペシャリテである独創的なモンブランは、メディアで見にしたことがあるかたもいらっしゃるかと思います。
私もモンブランを食べたかったので、モンブランが出品されていたら買いに行こうと思っていました。

そして、折りしも当日は「ル・プチメック」の営業最終日。
プチメックの最終争奪戦に参戦するために、どのみち新宿へ行くのでついで寄ることにしました。

さて、プチメック争奪戦に敗れ、伊勢丹に昼ごろ到着。
お目当てのモンブランも無事出品されていました。
午前中なので人はまばらでしたが、やはりこちらのモンブランは目立つのでしょう。
通りすがる人々がこのフォルムに食いついていました。

お目当てのモンブランの他に、ショコラ系、プリンなどを購入しました。
以下、レビューになります。
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■モンブラン（519円）★3.9
　スペシャリテです。
　独創的な形のモンブランなので、目にしたことがある方もいるかと思いますが、
　普通のモンブランとは構成が全く異なります。

　なんでもシェフが栗が苦手（笑）のため、モンブランが苦手な人でも食べられるモンブランを考えた結果、
　生み出されたものだとか。

　マロンクリームに、中には生クリームとベリームース、土台のビスキュイにはくるみ入り。
　トップに棒状のカフェ味のメレンゲを配置した構成
　ベリーの存在感が強く、最初にベリーの酸味、生クリームがベリーを優しく包み込み、
　最後にメレンゲの珈琲の風味と甘味が抜けて行きます。
　かすかにマロンクリームの味も感じられますが、普通のモンブランではないです。

　このモンブランは賛否両論の意見を聞くのですが、モンブランという観点で言えばはっきりしない味ですが、
　別のケーキということを念頭において食べれば美味しいと思いますね。

■ミルフォイユ（540円）★4.1
　こちらのミルフィーユは中層のパイ生地もちゃんとキャラメリゼされています。

　パイの食感はサクサクッとした軽やかな食感。
　ヴァニラを効かせた濃厚なクリームに、ほのかに感じる苦味と塩気が、ヴァニラを寄り一層引き立てます。
　美味しかったです。私は好きなミルフィーユですね。

■エテ（648円）★3.9
　夏らしい一品。酸味がしっかりと感じられるパッションフルーツのジュレ？にマンゴー果実の甘味が感じられるプリン。

　パッションフルーツの酸味を、マンゴーの果実感と甘味が優しく包み込み、
　さっぱりとした味わいにも、しっかりとした甘さが感じられ食べ応えがあります。
　酸味を強く出すか、甘味を強く出すかで分かれると思いますが、
　トレカレムはマンゴーの甘味を強く出していますね。

■ブーロブラン（573円）★3.5
　ホワイトチョコレートクリームに、トンカにパッションフルーツノジュレ、ビスキュイの構成

　パッションフルーツの存在感が強く、酸味がメインに感じられます。
　酸味が強いので、チョコレートの甘味が引き立てるよりは打ち消されてしまっていますかね。
　トンカはプチプチと食感に変化を与えていますが、それ以外には特に感じられませんでした。
　また、サイズの割りにもちょっとお高いかな～と思ってしまった一品です。

■エベーヌ（562円）★3.5
　濃厚なチョコレートと、黒胡椒を使った一品
　ショコラガナッシュにショコラビスキュイ、上に黒胡椒を振りかけた一品。
　中に色々入っているかと思いきや、シンプルな一品。

　口どけの良いガナッシュは、カカオ感抑え目のミルクショコラ。
　黒胡椒が効いています。つまりはショコラに黒胡椒をかけたものです（笑）
　うーむ。黒胡椒をかける必要があるのだろうかと少し思ってしまいました。
　ブーロブラン同様にちょっとお高いかなと思ってしまった一品。

■ラバンド（540円）★3.7
　伊勢丹限定の一品。ラベンダーとアプリコットのチーズケーキ

　トップはチーズケーキ、中はラベンダーとアプリコットの生地をパウンド生地で包んであります。
　ほのかなチーズの風味に、酸味控えめのアプリコット。
　どの素材も控えめですが、それにより、周りのパウンド生地をもしっかりと味わうことが出来ます。
　引き算のケーキですね。
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あの奇抜なモンブランを頂くことが出来て満足でした。
変わった組み合わせの意欲的なケーキが多かったのが印象的で、
私としては、それが成功しているものもあれば、まだまだ発展途上のものもあるかな～との印象でした。
新しいお店なので、今後どのように変わっていくのか楽しみでもありますね。

Camera：Fujifilm X-E2
　　　　 Fujifilm X70
Lens：Fujinon XF 35mm f1.4 R