Restaurant name |
Miyoshi(Miyoshi)
|
---|---|
Categories | Side dishes, Delicatessen、Deep-fried foods |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3900-2047 |
Reservation Availability | |
Address |
東京都北区王子本町1-19-6 |
Transportation |
542 meters from Oji Ekimae. |
Opening hours | |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999
|
Method of payment |
Credit Cards Not Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
---|---|
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Occasion |
|
---|
『平澤かまぼこ』より辭別(いとまごひ)し、雞卵燒(たまごやき)『扇屋』に、、。
と、「商賣(あきなひ)は正午(うまのこく)より」なる貼紙(はりがみ)。
加旃(しかのみならず)、「豫約(よやく)の客(かく)のみ」、とのことなれば、
速(すみ)やかに踵(くびす)を返(かへ)す。
鰻(むなぎ)『川治』を右手(めて)に眺(なが)めつ、
豫(かね)て狙(ねら)ひ定(さだ)めし惣菜賣(そうざいうり)『三吉』に、、。
店頭(みせのまへ)には「お惣菜(そうざい)」の幟(のぼり)はためき、
今(いま)や遲(おそ)しと賓(まらうど)を俟(まつ)。
商店(あきなひのいへ)兼(か)ねたる住居(すまひ)。
大地震(おほなゐ)來(きた)らば、忽地(たちまち)に崩壞(こぼ)れ、
火災(ひのわざはひ)あらば、疾(と)く灰燼(はい)と歸(な)るは必定(あきらか)。
今(いま)や稀有(まれ)なる純木造建築(きばかりよりなるたてもの)。
扉(とびら)を開(ひら)き、
「御免(ごめん)下(くだ)されィ~」と敷居(しきゐ)を跨(また)ぐ。
莞忝(につか)と迎(むか)ふる御内儀(おかみ)は、
山手夫人(やまのてのおくがた)を髣髴(おもは)す上品(ひんのよ)さ。
年齢(よはひ)滿(まん)で七十歳(なゝそぢ)。
若(わか)き頃(ころ)は、さぞや沈魚落雁閉月羞花(はなもはぢらふうつくしさ)。
舎(いへ)は「築(たてゝよりこのかた)大約(およそ)六十年(むそとせ)」。
因(ちな)みに、當家(こちら)、「借家(かりたるいへ)」とのよし。
御内儀(おかみ)、
今(いま)將(まさ)に掻揚(かきあげ)を調理(つく)らんとするところ。
櫻蝦(さくらえび)、洋葱(たまねぎ)、青椒(ぴいまん)を衣(ころも)に混(ま)ぜ、
油鍋(あぶらなべ)に投入(なげい)るゝべき頃合(ころあひ)を窺(うかゞ)ふ。
僕(やつかれ)、
件(くだん)の"掻揚(かきあげ)"に心惹(こゝろひ)かれつゝ、
"春菊(しゆんぎく)胡麻和(ごまあ)へ"、"煮〆(にしめ)"、
"フジッリ蛋黃醬(マヨネイズ)サラド"の三品(みしな)を家苞(いへつと)となす。
"フジッリ"とは半點(いさゝか)目新(めあらた)しきものなれど、
どれもこれも、典型的(よくある)和惣菜(ひのもとのいへのたべもの)。
一品(ひとしな)一品(ひとしな)、
丹精込(こゝろをこ)めて御内儀(おかみ)の調理(こしら)へたるもの。
"煮〆(にしめ)"を見(み)るに、
里芋(さといも)、香茹(しいたけ)、胡蘿蔔(にんじん)、蒟蒻(こんにやく)、
蓮根(はちす)、牛蒡(ごばう)、莢隱元(さやいんげん)から構成(な)る。
莢隱元(さやいんげん)は色止(いろど)めされ、彩(いろどり)鮮(あざ)やか。
里芋(さといも)には均一(ひとし)く味(あぢ)が滲(し)み、
さりとて、煮崩(にくづ)れもせで、穩當(おだやか)なる味(あぢはひ)。
關東(とりがなくあづま)の鰹・醤油味(かつをしやうゆあぢ)なれど、
味覺(した)に馴染(なじ)みて寸毫(つゆ)櫡(はし)の止(と)まる兆(きざ)しなし。
"フジッリ蛋黃醬(マヨネイズ)サラド"には、
適度(ほどよ)く酸(さんみ)と鹽(しほ)が效(き)ゝ、
胡蘿蔔(にんじん)、黄瓜(きうり)の齒應(はごた)へが心持(こゝち)よし。
善哉(よいかな)、善哉(よいかな)!
"春菊(しゆんぎく)胡麻和(ごまあ)へ"にも心和(こゝろなご)む。
どれもこれも、和惣菜(わそうざい)として平均的(つきなみ)。
普通(なみ)は普通(なみ)なれど、
今(いま)や、その和惣菜(ひのもとのいへでくらふたべもの)そのものが稀有(まれ)。
世(よ)の中(なか)より眞艫(まとも)なる家常菜(いへめし)失(う)せて、
隱々(かすか)に遺(のこ)る月竝(つきなみ)の和惣菜(おかず)が、
至高(このうへな)き御馳走(くひもの)へと昇格(なる)。
これ、★★★(うめ)變(へん)じて★★★★(たけ)と化(な)る所以(ことのよし)。
笑止千萬(おほいにわらふべし)!
"和惣菜(わそうざい)"を嘯(うた)ひつ、
漫(みだり)に孔方(ぜに)儲(まう)けに直走(ひたはし)る、
『OG辨當』、『KK家』、『R●/●』の小賢(こざか)しき商賣(あきなひ)を。
---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony) α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2
高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto 2/21 @F8
東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4