Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
陳麻家/ある家の物語
「駅の向こう側でやってる大きな工事、なにが出来るんですか ?」
「知らないよ、おれ足立区民なんだから」
いつもの店に新しく入った韓国人の女の子が、地元なのになんで ? というような質問をくれてくるので、訝って、だってそこの朝鮮学校行ってたんじゃないの ? と返したら、私はこう見えても平塚、湘南育ちのお嬢様なのだと上から目線で反撃され、ちょっとむかつく。
些か仲良しになるペースが早過ぎているような気もするが、この娘がいつか二代目「店長を辞めさせる会」会長に育ってくれれば良いなと、今は温かい目で見守っていく所存である。
(ちなみに初代はさきこ)
そんな私たちのやりとりを、お客さんそっちのけでおしゃべりに没頭しないで ! とでも言いた気にドリ場(お酒作り場所)から批判的目線を送ってきてるY~ちゃんだけど、ほんとはあなたが、おれたちのキューピッドになってくれなきゃ困るんですよね
―― だっておれ一人の力じゃ、なにも進まないじゃないですか ……
<R4.4.16/夜の部>
「陳麻家 東十条店」
店を出て急いで赤羽線下りのホームに駆けたが、無情にも電車は出て行ってしまう。
続く赤羽駅のホームでも同様、べつに何が滞ったわけでもないのだけれどこれではタッチの差で、王子からの最終バスは逃してしまうだろうと早々に観念し、東十条で下車。たまには「富士そば」さんはthroughさせていただいて、今夜は久々、陳健一さん最後の直弟子の営るお店にやって来た。
こちらも相当前から営業なさっているように記憶しているが、そのうちに、これは人手不足か、意図的な人員削減か、如何せんホールが手薄となってしまい、いくら「すみません !」してもレスポンスがなくなってしまえば、いつからか、完全に足が向かなくなってしまったことも今は昔
今日は初めて見る男性がお店を仕切っており、昔からいらっしゃった長身の店長はどうなさったのかな、と、ちょっと心配。
お店も空いていたので悠々と四人掛けのテーブル席に陣取らさせていただき、まあ、こちらのお店は担々麺と麻婆豆腐の揃いを、そのときの気分次第で割合的にご飯をメインとするか、麺をメインとするか、そのどちらかだよねと油断していたら、いきなり「ご飯ものが終わってしまって出来ないのですが、よろしいですか」となる。
それにしてもコロナ過から引き続く飲食店のこのエコノミー営業は、いったいいつまで続くことやら ……
一説にはこの業界は、もう客足がコロナ以前には回復せず飲食店の30%は淘汰されるだろう、という説もある。私も30%は兎も角として、ある程度そういった傾向は避けられないだろうと心配しているのだが、当のお店たちからあまり危機感が伝わってこないということは、いや、これはもう昔っからのことだよね ……
“塩ラーメン” @750也。
ご飯がないと言われたら、気が動転してまさか陳さんゆかりの店で、本人が生涯それだけは作ったことがなかったといわれた塩ラーメンを注文してしまう !
(あまりにも出鱈目ばっかだなぁ、おれ/笑)
塩ラーメンの価値のほとんどは透き通ったつゆにあると私は信じて疑わないが、まるでとんこつスープのようにエマルジョンされたそれがやってきたんだけど、でもふつうに美味しいかな。
また試しに叉焼の赤みのところを齧ってみたけど、ちゃんと味が滲みたままのものであった
こちらの料理は、すべてが即席だってことに(即席のイメイジがあるということに)、逆に清々しい美味しさが備わっていたと思う。
そのとおりに接客もある程度ドライで良いから、店内をきれいにしたまま(べつに現状汚いってわけじゃないですよ)デリバリーもスムースにやれば、値段は元々安価なのだから、諸々の辻褄が合ってくる(早く、安く、そこそこ美味しいを求めるお客さんに嵌ってくる)と思うのだけれど。
今でも不思議に思うことは、昔、夜に行くとホールの女性も厨房に入ったっきり出て来なく、で、厨房から包丁使いの音が延々と聞こえてくるのだけれど、あれっていったい何をやっていたのかなぁ ? ふつうに考えて明日の仕込みなんだろうけど、明日に備えて今を捨てるってことの合理性を、今も考えちゃう。
一概にそれがダメということでもなく、お客さんの優先順位を考えると夜の酔客なんか御免 ! って感じなのかな ……
―― でもウォンビンは、明日を見て今を見ていないやつは弱いって言い切ってたからね。とりあえずおれは、ウォンビンの言葉のほうを信じたい
Restaurant name |
Chimma Ya(Chimma Ya)
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Categories | Sichuan Cuisine、Dandan noodles |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5593-4733 |
Reservation Availability |
Reservations available
*If more than 30 minutes have passed since your reservation time without any contact, your reservation will be automatically cancelled. |
Address |
東京都北区東十条3-16-6 第2前田ビル 1F |
Transportation |
45 seconds walk from the north exit of Higashi-Jujo Station on the JR Keihin Tohoku Line 154 meters from Higashi Jujo. |
Opening hours |
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Budget |
¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Accepted (PayPay) |
Number of seats |
38 Seats ( 6 counter seats, 32 table seats) |
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Maximum party size | 30people(Seating) |
Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK For 20-50 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter,Sofa seats |
Set menu |
All you can drink |
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Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Cocktails |
Occasion |
With family/children |Banquets/party |Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours),Take-out |
With children |
Kids are welcome(Babies are welcome,Preschool children are welcome,Elementary school students are welcome),Children menu available,Baby strollers accepted |
Website | |
Phone Number |
03-3914-6882 |
店長のいないいつもの居酒屋は、最近復活した、昔のアルバイトの女の子たちを良く知る助っ人の彼との話もはずめば非常に居心地がよく、ついつい長っ尻になってしまう。
並行して頭上のテレヴィジョンからは、B21スペシャルの人が旧車をレストアしてオークションに出す番組がかかっていて、俗称ガメラって言うんですかね ? 古いローレルとか、またモトコンポ付きのシティ・ターボなど、Supercar世代の私でもそこそこ興味深いクルマが連続すれば、徐々に気分も盛り上がり ……
友人と飲んでいるときは別として、一人飲みでは、時短営業下でバスの動いている時間内での帰宅が癖付いてきたと過信するぼくだったが、一旦タクシー帰りを覚悟してしまうと気がデカくなり(笑)、女の子に次々とグラスを突き付けながら、でも昔は毎日こんな感じだったよなぁ ……
「じゃあ私はブスだってことですか !?」
「ここからお店がひけた女の子と「一番」行ってましたからね !」 とやっていると、自分で言っといて自分で懐かしくなってしまい、そして昔の女の子たちは皆図抜けて可愛かったのだ ! ということで助っ人の彼と意気投合すれば、目の前の在日コリアン、Mちゃんに、Mけんは(紛らわしいな)○○ちゃんのことが一番好きらしいけど、おれはルックスで女の子を評価しないから、きみのことが一番好きだって言ってやったよ ! などとからかって、そして夜も更けていく
<R4.5.30 夜の部>
「陳麻家 東十条店」
こちらのお店は少なくとも新型ウィルス騒動前はけっこう遅くまで営っていたのだが、果たして最近は。
あと少しで正午。
あと30分早ければ「富士そば」で済んだかも知れないが、もう肉体の欲求が日本そばでは満たせなくなっていることを切実に感じ、次の交差点を右向け右したら看板が点いていてlucky ! 先客が一組あったものだからもう今しかないと飛び込んで、とくに拒否されることもなくちゃっかりとカウンターに着いちゃうぼくであった
梅酒を品書きの中に見つけらないままに、口頭で聞いたらふつうに注文を受けてくれるようで、それと、いつもの担々麺と麻婆丼の揃いをお願いする。
ほんとうはもうお酒はいらなかったのだけれど、それでも注文したことは、遅い時間に飛び込んでしまった自分の、お店への贖罪
このレトルトチックな麺とご飯をしかし、ぼくは案外好きでもある。麺が博多ラーメンのように吸水率の低いバサバサなことも含めて、案外。
先客が出て行ってお店の人が外を片付ける気配が伝わってくる。
決してそれに急かされたわけじゃないけど、梅酒ロックを自動販売機の中にある梅ジュースのように使いこなし、チープなくせわりかしパンチ力のある辛みを持った麻婆丼を、酒飲みの勲章とも言われる(言われね~よ !)逆流性食道炎にやられた食道に流し込めば、でもそれも意外と心地よく喉をつたってく。
店を出たら案の定、もう看板の灯は消えていた。
ひんやりとした夜風が与えてくれる、この得体の知れない揚力のようなものに久々に身体の軽さを覚えたなら、昔とおんなじように、このまま隅田川をジャンプ出来るような勇気が湧いてくる。
それならばと東十条銀座を加速すればするほどに、しかし私のグランドエフェクトボディが逆揚力を発揮しはじめたが、それも重ったるいとは今夜は何故か思わずに、まさにOn the railの感覚で一気に !
20年前におやじ狩りに逢ったことさえも懐かしい北本通りに、けっこう久しぶりに踊り出るぼく。
ぼくがたった一つ言えることは、ケンカは口の中の食べ物を吐き出してからやったほうがいいということ。ホットドッグを咥えたまんまでケンカに勝てるのは、そして相手を倒したあとで、悠々とそのホットドッグを咥え直してふたたび味わうことが出来るのは、私の知る限りクリント・イーストウッドだけだ