板橋・舟渡、浮間舟渡駅前、「粉もん屋 八」。【5th】
あぁ、今、美味しいたこ焼き食べているなぁ。
そうしみじみと感じながら、この店でひとときを過ごした。
普段は「味覚」重視の立場で、「食感」先行の風潮には反対するのだが、この「たこ焼き」という食べ物は、元関西人の幼少からの原体験であろうか、食感をああだこうだと言っている割合が高いように思う。
結論から言えば、そのトロトロ感が何とも心地よかった。
もちろん提供温度の、超高温帯、アツアツも加えてである。
埼京線の浮間舟渡駅の北口の駅前ロータリーの左手の店。
桜の季節、この埼京線を利用する人は、途中下車する価値ある駅である。
ほぼ駅前と言ってもいい立地に広がる、大きな池を擁した浮間公園。
改札から1,2分で、別世界。
紅葉から冬枯れの浮間公園も雰囲気があるが、やはり桜の季節は、ひときわ華やかである。
心が静かに大きく動くのがわかる。
さて、この店である。
同様に改札からで言えば、ものの数秒である。
その日の風向きだったか、どうしても素通りできなかった。
粉モンの香りには弱い体質である。
今までもそうだが、あまり馴染みのない街でも吸い込まれてしまう。
僕のたこ焼き屋レビューは、むしろ馴染みのない街での方が多いと思う。
この店、店頭販売もしているが、店内にも多くの席がある。
夜になったばかりの時間帯、夕食前の小腹を満たしている学生や、一杯やりながらの人や、もうスデに出来上がっている御仁など様々である。
「ソースたこ焼・7コ」(570円)+「ウーロン茶」(230円) ーー 写真の通り。
無料トッピング全部のせのような感じで、賑やかである。
個人的には、元来あまりゴチャゴチャしている感じは好まないが、東京に来てからは、銀だこなどでもそうだが徐々に慣れてきた。
具材や味付けの妙もあるのだろうが、なんと言っても生地感である。
関西出身だとダシ感が少ない、モロ粉味は敬遠されそうであるが、冒頭に書いたように、アツアツでトロトロな状態と、粉モンの香りで満足する。
「大和流」とされているが、そういう分類は詳しくない。
ただ、大阪のミナミでも十分に通用する味わいだと思った。
アイスウーロン茶、正解だった。
ヤケドとの勝負が、美味しいたこ焼きの証である。
「油かすたこ焼(醤油)・5コ」(680円)を、追加注文した。
たこ焼きは同じモノで、味付けが醤油味。あと、この店のウリである「油かす」が入る。
油かすは、牛の腸をじっくり低温揚げし、乾燥させたモノだと説明されている。
そう、その牛の風味がググっと加わるコトによって、単なる粉モンを抜けている雰囲気がある。
美味しくて、ほぼ一気に食べたが、食後が、なにかの料理を食べ終えた感覚。
うん、満足。
ごちそうさまでした。
店員さん、丁寧で親切な接客だった。
初めソース味にしたのも、オススメを聞いて、即答してくれたからだ。
焼き場のお兄さん、堂々とした熟練風である。
たこ焼きは、焼き手との相性も大きいので、そういう意味でも職人さんだったと思う。
熱の伝わり方を見分け、ソレに対峙する、真剣な眼差しが重要である。
(文責:京夏終空、2023.4.8)
(4件/3.00)
Restaurant name |
Konamon Ya Hachi
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Categories | Takoyaki、Chow Mein Noodle、Okonomiyaki |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-6279-8708 |
Reservation Availability |
Reservations available
持ち帰り用に予約すると、待ち時間が無いようです |
Address |
東京都板橋区舟渡1-12-1 |
Transportation |
JR埼京線、浮間舟渡駅から徒歩1分未満 29 meters from Ukimafunado. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
− |
Parking lot |
not allowed |
Drink |
Japanese spirits (Shochu) |
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Occasion |
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Website | |
The opening day |
2023.2.7 |
「お兄さん、出身どこ?」「N県です」
やっぱり関西人だった。(笑)
いろいろな「たこ焼きレビュー」で書いているが、たこ焼きは焼き手が一番である。
子供の頃から、あのたこ焼き屋さん、今日はあのおっちゃんが焼いているから買いや、とかそういう判断があった。
同じ材料でも焼き手によって味が違うのは、関西人なら各家庭で実証済みであろう。
銀だこのように、油に浮かして皮部分を揚げてしまえば、そう大差は無いが、柔らかい状態の皮のたこ焼きをひっくり返すのは技が要る。
さて、この店、2度目である。
本来は休みの日、午前の仕事を終え、もう飲める感に支配されていた。(笑)
「ソースたこ焼・7コ」(620円)+「だしたこ焼き・5コ」(510円)+「ソース焼きそば」(730円)+「ごま油キムチ」(310円)+「ジムビームハイボール・2杯」(860円) ーー 写真の通り。
前述の通り、たこ焼き旨し。
口に入れた瞬間、おっ!と思った。
だしたこ焼きも、イイ感じである。
今の人は、明石焼きとだしたこ焼きを混同する人も多いが、あくまでもだしたこ焼きである。
ソース焼きそば、焼き手が上手いから、焼きそばも旨し。
間違いない。
ジムビームにやられたか、しばし、関西に戻ったような感覚だった。
満足。ごちそうさまでした。
お兄さんの顔を覚えたので、また会えたら寄ろう。
(文責:京夏終空、2024.5.16)
(14件/3.04)