Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Kaorun Shurou(Kaorun Shurou)
|
---|---|
Categories | Chinese、Izakaya (Tavern) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5594-5588 |
Reservation Availability |
Reservations available
席のみのご予約はお受け出来ません。 |
Address |
東京都足立区千住4-20-1 1F |
Transportation |
5 minutes walk (0.4km) from Kitasenju Station. 372 meters from Kita Senju. |
Opening hours |
|
Budget |
¥3,000~¥3,999 ¥3,000~¥3,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥3,000~¥3,999~¥999
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX、Diners、VISA、Master) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Table money/charge |
頂いておりません |
Number of seats |
26 Seats ( However, the maximum number of people is limited depending on the content of the dish.) |
---|---|
Private dining rooms |
not allowed Can be reserved for 16 or more people. This course will be available for reserved use only (unless you already have other reservations). |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed Coin parking available nearby |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat |
Drink |
Japanese spirits (Shochu),Wine,Particular about wine |
---|
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
Secluded restaurant |
Website |
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132402/13092004/?lid=owner_yoyaku-top-jitempo_pc |
Phone Number |
03-5813-7673 |
今年初(ことしのはじめ)、
當家(こちら)の評判(うはさ)を耳(みゝ)にし、千住宿(せんじゆじゆく)に、、。
女將(おかみ)と推測(おぼ)しき方(かた)に聲(こゑ)かくるに、
「師傅不在(おやかたがをりませぬ)ゆゑ、開店不可能(みせびらきかなはず)!」
權(しばらく)して舞戻(まひもど)るも、漂着(とりつ)く島(しま)なし。
已(や)む事(こと)を得(え)ずして、
「港粤(あちら)の廚師(いたまへ)が氣紛(きまぐ)れ歟(か)?」と諦(あきら)め、
踵(くびす)を返(かへ)す。
氣(き)にかゝりし儘(まゝ)、大畧(およそ)半年(はんとせ)。
有一日(あるひ)、淺草(あさくさ)まで(あ)し延(の)ばすつもりが、
俄頃(にはか)に心境變化(こゝろがはり)。
往古(いにしへ)の俤(おもかげ)を殘(のこ)す宿場通(しゆくばどほ)りに、、。
途中(みちなかば)には、
高名(なだか)き酒場(さかば)に、名(な)にし負(お)ふ燒鳥店(やきとりや)。
そのほかにも、風情(ふぜい)ある建屋(たてや)が、
軒(のき)を連(つら)ね、甍(いらか)を爭(あらそ)ふ。
此度(こだみ)は廚房内(くりや)に師傅(おやかた)らしき姿(すがた)。
「港粤(あちら)の廚師(いたまへ)ならで、倭人(ひのもとのひと)」とのよし。
倩(つらつら)その顏色(かほばせ)を眺(なが)むるに、
慥(たしか)に、東瀛(みづほのくにおほやまと)の容貌(かほだち)。
年齢(よはひ)、大約(およそ)、五十歳(いそぢ)斗(ばかり)。
女將(おかみ)に依據(よ)ると、
「師傅(おやかた)は瀛州人(ひのもとびと)なれど、
その師匠(し)は港粤(あちら)の廚師(いたまへ)」とのよし。
如此如此(かくかくしかじか)と問答(やりとり)ありし後(のち)、
「正宗(ほんば)の點心類(むしやしなひ)でも、、」
と着想(おもひいた)るも、菜單(しながき)は「日式(ひのもとふう)」。
加旃(しかのみならず)、桌上(つくゑのうへ)には灰皿(はいざら)。
南無三寶(なむさん、Oh my God)!
爰(こゝ)に至(いた)りて肚(はら)を括(くゝ)り、
"醤油拉麪(しやうゆあぢのもろこしそば)+炒飯(やきめし)"の番(つがひ)、
對價(あたひ)、九百廿圓也(きふひやくにじふゑんなり)。
午下刻(うまのげこく)と云ふに、客(かく)は小人(それがし)一人(ひとり)。
怯懦(おそれわなゝ)きつゝ、俟(まつ)こと霎時(しばし)。
件(くだん)の品(しな)、
女將(おかみ)により慢慢(そろそろ)と運搬(はこば)れ來(きた)る。
"醤油拉麪(しやうゆそば)"、"什錦炒飯(ごもくやきめし)"、"點心(むしやしなひ)"
と云ふ三品(みしな)の搭配(くみあはせ)。
"醤油拉麪(しやうゆそば)"には、明爐叉燒(やきぶた)、筍乾(めんま)、
青梗菜(せいかうさい)、葱末(みじんぎりのねぎ)。
"什錦炒飯(ごもくやきめし)"はと瞻(み)るに、
明爐叉燒(やきぶた)、蟹肉(かに)、雞卵(たまご)、葱末(みじんぎりねぎ)。
"點心(むしやしなひ)"には、鰕餃(えびむしぎやうざ)、叉燒包(やきぶたまん)。
街場中華(まちば)の「半炒拉麪(はんチャン・ラーメン)」より豪儀(ふとつぱら)。
詳細(つぶさ)に"明爐叉燒(やきぶた)"を吟味(うかゞ)ふに、
紛(まが)ふ方(かた)なき"正宗港粤式(ほんばホンコンのあぢ)"。
周圍(まはり)は紅(くれなゐ)に染(そ)まり、
その甜(あまさ)も港粤(あちら)に寸毫(つゆ)異(こと)なることなし。
勿駭(おどろくなかれ)、炒飯(やきめし)には蟹肉(かに)が混(ま)じる。
その味(あぢはひ)、正(まさ)しく"蟹肉炒飯(かにやきめし)"の風情(おもむき)。
纔(わづ)かに油膩(あぶらおほ)めなれど、
米粒(こめつぶ)が分離(た)ち、淡醎(しほ)も適切(ほどよし)。
この明爐叉燒(やきぶた)は、拉麪(もろこしそば)、炒飯(やきめし)のみならず、
包子(まんぢゆう)にも、と、大盤振舞(おほばんぶるまひ)。
すなはち、香港名點(あちらでなだかき)"叉燒包(やきぶたまんぢゆう)"。
この甜(あまさ)も港粤(あちら)に同(おな)じ。
當家(こちら)の點心(むしやしなひ)は惣(すべ)て自家製(みづからつくりしもの)。
"鰕餃(えびむしぎやうざ)"の皮(かは)做(こしら)へんには、
澄麪皮(うきこ)を用(つか)ひ菜刀(はうちやう)で圓(まる)く延(の)すと云ふ、
手煆煉(てだれ)の技藝(わざ)が不可缺(かならずいる)。
日式(わがくにふう)醤油拉麪(しやうゆあぢのもろこしそば)も、
彩(いろどり)・風味(あぢかをり)、ともに、なかなかの水準(たかみ)。
とは云へ、やはり當家(こちら)では、
明爐(やきがま)による"燒味(やきもの)"餐(くら)ふに如(し)くはなし。
これほどの佳品(よきしな)が三種(みくさ)揃(そろ)ひて、
纔(わづ)か一千圓弱(いちせんゑんたらず)と云ふ破格値(くらぶるものなきやすさ)。
しかも、客席(かくせき)には小人(それがし)一人(ひとり)。
狐(きつね)に摘(つ)まゝれ、首傾(くびかし)ぐるほか術(てだて)なし。
---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony) α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :萊茨(Leitz)徠卡(Leica)Macro Elmarit R 2.8/60 @F2.8~F4
高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto 2/21 @F8 ※2017-01撮影