Restaurant name |
Tarumurie
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Categories | Bread |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0425-76-4178 |
Reservation Availability | |
Address |
東京都国立市東3-4-4 |
Transportation |
JR国立駅下車、旭通り徒歩8分 985 meters from Kunitachi. |
Opening hours | |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999
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Method of payment |
QR code payment Not Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
− |
Parking lot |
not allowed |
Occasion |
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Service |
Take-out |
そんな風に安西先生は三井に言っていた。
みんな覚えてるかな、バスケマンガの金字塔スラムダンク。
懐かしすぎる台詞を思い出したのは、ランドセル背負って放課後を駆け回り、ふとももだけ膨らんだ学生ズボンをはいて、やたら肩肘張って歩いた懐かしすぎる街並みの一角で、めちゃめちゃ片寄ったパン屋さんに出会ったから。
RCサクセションが歌ったというたまらん坂のフモト、看板らしいものは見あたらなかった。
町工場のような引き戸を右にスライドすると、殺風景な作業場が目に飛び込んできて、手前にささやかな陳列棚があった。
僕は適当に数種のパンをトレイに乗せて作業場のご主人に会計をした。
ここのパン、感想は一言だった。
「妥協抜きのガチハード」
油脂やケミカルに頼らない、しみじみ噛み締める小麦と素材の風味。
調べてみりゃボクがちびの頃からやってるお店だった。
大きくなって、パンが好きになって、ハードなブレッドに魅せられて、いろいろ調べて、ようやく出会えたお店だった。
素敵すぎるぜ、寡黙なマスター。
これからも日より見的、ミーハーブロガーなんかに汚されず、ホントおいしいパンを届け続けてほしいと思った。
街には魂が宿る。国立には、タルムリエの武骨な、確実においしい、「パン」がある。
諦めずに自分の想いを貫いたマスターの想いを感じられる慈悲深さを感じた瞬間、目の前に広がる世界の景色がパッと開いて、なんだか嬉しくなった。