Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Sobadokoro Kunisaku
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Categories | Soba、Japanese Cuisine、Tempura |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5597-2462 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都町田市森野1-27-11 |
Transportation |
4 minutes walk from the north exit of Odakyu Machida Station, right in front of the liquor store Kawadaya. 554 meters from Machida. |
Opening hours |
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Budget |
¥5,000~¥5,999 ¥2,000~¥2,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥2,000~¥2,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Accepted QR code payment Accepted (PayPay) |
Table money/charge |
個室をご利用の際は個室料として1,000円頂戴しております。 |
Number of seats |
32 Seats ( 26 table seats, 6 private room seats) |
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Private dining rooms |
OK For 6 people |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed Coin parking available nearby |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Outdoor/terrace seating |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine |
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Food |
English menu available |
Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Beautiful scenery,Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
Pet friendly (Good for pets) |
With children |
Kids are welcome
Strollers not allowed |
Website | |
The opening day |
2014.6.25 |
Phone Number |
042-722-7264 |
Remarks |
Pets are only allowed on the terrace. |
蕎麦は、やはり日本の文化と切っても切り離せない食べ物ですよね。
食のグローバル化が進んで、日本に居ながらにして世界の珍しい麺を食べる機会も増えましたが、その種類は多様ながらも概ねうどん、ラーメン、パスタのどれかの親戚と位置付けられるものが多いように思います。
ところが、蕎麦は、その親戚という食べ物がなかなか見当たらず、やはり日本で固有に発達した麺なのかなという感じがします。
ただ、調べてみたところ、蕎麦のルーツは、DNA分析などによれば、中国の雲南省からヒマラヤあたりにかけてという説が有力になっているみたいですね。
それでも、蕎麦が日本に伝来したのは相当昔のことで、いくつかの遺跡から蕎麦にまつわるものが発掘されており、例えば、高知県では約9000年前の縄文時代中期の蕎麦の花粉、埼玉県では約3000年前の縄文時代末期の蕎麦の種子がそれぞれ発見されています。
文献で蕎麦が初めて登場したのは、平安時代初期に編纂された勅撰史書である「続日本記」で、そこには、養老六年(722年)の元正天皇の詔として、概ね次のような内容の記載が見られます。
『今年の夏は雨が降らず、稲の苗が稔らなかった。そこで全国の国司に命じて、百姓に、おそく実る稲や蕎麦(ソバ)及び大麦・小麦を植えさせ、その収穫を蓄え収めさせ、凶年に備えさせよ。』
つまり、蕎麦は、大昔から、特に干害に対する救荒作物として欠かせないものだったわけですね。
今は干害が起こることも少なくなり、救荒作物的な意義は薄れましたが、その優しく独特な風味は、普段の食事の友だけではなく、時には高級食材として、日本人の食生活に切っても切り離せない存在として定着した感があります。
この日は、町田まで遠征しましたが、そのお目当ては、胡椒餅(@台湾老劉胡椒餅 町田店)でした。
そちらは、テイクアウト専門店でしたので、念願の胡椒餅にはありつけましたが、さすがにせっかく町田まで来てそれのみで昼食を済ませるのも勿体無いと思ったので、軽い食事を追加することにしました。
それで思い浮かんだのが蕎麦で、町田駅周辺の蕎麦店を探索したところ候補として浮上したのが当店ということになります。
当店は11時半からの営業で、その5分前にお店に着いたところ、2組4名の方が門の前で待っていました。
なかなか風情ある門構えで、表札には「石川」という文字が確認出来ます。
その石川姓ですが、実はこのお宅は、東京都の職員として町田の農業改革や都市開発に関わり、その手腕を東急電鉄の創始者五島慶太氏に買われて東急電鉄に転じ東急田園都市線や伊豆急行の開通の陣頭指揮をとった石川国作さんの住まいだった場所だそうです。
そのお宅を石川国作さんの血を引く石川康子さんが、2014年6月にオープンしたのが当店ということになります。
店名の「くに作」の言われは推して知るべしですね。
現在、その運営は法人化(株式会社ビーベスト)し、代表も娘さんの石川桃子さんに受け継いでおられます。
ビーベスト社は、当店の運営の他、サプリメント事業や健康機器の販売代理店、コンサートの企画運営なども手掛けています。
11時32分頃に暖簾が掛かって、店内への誘導が始まります。
風情のある庭を通った先に母屋がありますが、その入口で予約の有無を確認されます。
どうやら店内席は既に予約で満席で、予約の無い人は、屋外席になると言われました。
私の前に並んでいた2組とも予約が無く、屋外席を受け入れてました。
この日は気候も2月にしては暖かい日和りだったので、私もこれを受け入れることにしました。
卓上には、定番メニューと、季節限定ランチメニューの2種類が置かれています。
定番メニューにもランチメニューがあり、前菜やデザートなどが付くセットメニューも用意されています。
基本メニューの国作そばは、板そばに2種類のつけ汁が付いて@1,100円ですので、蕎麦専門店らしい価格と言うことになろうかと思います。
蕎麦は、山形名物の板そばの十割そばで、そば粉も山形県産の出羽かおりを使用しています。
注文は、季節限定ランチメニューから季節のつけ汁そば@1,500円にしました。
待つこと9分ほどでそばに付くおみ漬けが出され、その後、7分で板そばとつけ汁が運ばれてきました。
おみ漬けは、やはり山形名産の漬け物で、刻み青菜ににんじんなどが合わさっています。
青菜らしいさわやかな香りがして、しその実が青菜の持ち味を引き出している感じで、なかなか美味しいです。
そばは、「水が切れないうちにお召し上がりください。」との説明があったように鮮度が命だと思います。
細めの平打ち麺で、1本がかなり長いそばなので、ちょっと食べづらいですが、しっかりしたコシと滑らかな舌触りのある香り高い上質なそばです。
これは美味しいですね。
つけ汁は、しいたけ、しめじ、えのきの3種のキノコに軽く炒めたナスが合わさっており、とても香り豊かなつけ汁です。
ナスを炒めた油が全体の風味を引き立てており、とても美味しかったです。
そばのレベルはとても高く、このクオリティなら@1,500円も決して法外なお値段ではありませんね。
屋外席も庭を見渡せるという意味では、気候によってはむしろ屋内席よりも特等席のような感じもあり、その点ではこの日は恵まれていたと思いました。
さすがに祝日のこの日は予約満席だったのも分かるハイレベルなそば専門店で、町田までわざわざ来るだけの甲斐のあるお店だと思いました。
会計は、母屋で済ませるのですが、館内には重厚なブラームスの弦楽六重奏曲が流れており、それが妙に耳に残りました。
お洒落なそば専門店だと軽めのジャズあたりを流すお店も多い中、クラシックは異端児かもしれませんが、当店は、ブラームスがピタリハマるような正統派のそば専門店という感じでしたね。