Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Senryuu(Senryuu)
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Categories | Medicinal、Organic、Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
076-425-2838 |
Reservation availability |
Reservations available |
Address |
富山県富山市東町3-4-2 |
Transportation |
561 meters from Fujikoshi. |
Opening hours |
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Average price(Based on reviews) |
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Non-smoking/smoking |
− |
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Parking |
Available |
Space/facilities |
Stylish space,Relaxing space,Spacious seating,Tatami seats |
Drink |
Sake (Nihonshu) |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish,Health and wellness menu |
Occasion |
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Location |
Beautiful view,A house restaurant |
Website |
富山といえば薬膳ということで、こちらのお店を予約して伺いました。
非常に雰囲気の良い和食料亭といった店構えです。
個室に案内されました。
10000円くらいまでのコースがありますが、予約の際に珍しいものなどあれば値段は気にせずそれ以上でどんどんやってくださいとお願いしておきました。
まずはビールですが、色々と漢方などを使ったお酒もあります。
料理はできたものから多少前後して登場します。
川貝母鮎肝うるか丸薬風:アユの肝と心臓を熟成させ水分を飛ばした丸薬のようなもの。そこに川貝母(せんばいも)という漢方(百合の仲間の鱗茎)の粉末が添えられている。喉にいいようです。
薬膳ふきよせ:蕗や里芋、筍などの入ったふきよせ。薄味でほっとします。
薬膳あられ:紅花や黄精(鳴子百合の根茎を乾燥させた若返りの妙薬)、碇草(精力剤のような漢方)などを練った餅を上げたもの。クコ・銀杏などが添えられていました。
小鯵茯苓南蛮漬:いわゆるアジの南蛮漬け。普通です。
珍味盛り合わせ:棗のペースト、薬膳柚餅子(7年物:3年以内くらいだと薬臭さが目立つそうです)、蛍烏賊の一夜干し、塩鰤(昔ながらの製法で塩気がきつい)、バイ貝など。
柿なます:柿の実をくりぬいた器で作ったサラダです。ボイルエビやキュウリ、クコの実などが入っています。
焚き合わせ:干しアワビを戻して煮込んだものに、パプリカが添えてあります。まぁまぁ美味しいです。
お造り:バイ貝、ふくらぎ、甘海老。地元産で美味でした。
やくぜん吸物:イグチ(あみたけの仲間)、一本しめじ、海老の入った生薬スープ。体が温まりそうなスープです。薬臭いことはなく、飲みやすいお味でした。
鉄刺:近海でとれるそうです。普通にうまい河豚。ここで河豚を頂けるとは思っていませんでした。
子持ち鮎の塩焼き:そのまま。これは比較的普通。
ここで蛍烏賊酒(1000円)をオーダー:干した蛍烏賊と若干の梅が入ったお酒です。
朝鮮人参(7年根):佐久市でとれた国産のもの。根っこ全体を見せていただきましたがかなりご立派。一部を生のままスライスしはちみつをかけて頂きました。生のものは収穫期だけのようでラッキーでした。旨いか、といわれるとザ・生薬で旨くはないですが、珍しい物であり有難く頂きました。
高麗人参と蠍唐揚げ:山東省のサソリが添えてあります。人参にはクコの実が乗っています。高麗人参はやはり加熱したほうがおいしいですね。ほろ苦い根菜の唐揚げといった感じです。蠍はカリカリ、シャクシャクと、軽い食感。スナック感覚で食べやすいです。
カニ面 菊花:いわゆる香箱蟹です。酒が進みます。
高麗人参酒(20年物):飲みやすくしているせいかひどく甘い。
ブリ大根、ならぬ ふくらぎ大根:普通。この辺まで来るとかなりお腹は苦しい。
石臼手打ちそば:小椀にぶっかけスタイルでの蕎麦。小ねぎとワサビを乗せて。短い麺でさっぱりと。
冬虫夏草酒(15年物):これも珍しいので注文。特別うまいわけではないです。
甘味:クルミ飴、大学いも、和三盆糖で作った綿菓子(金箔付)
果物:メロン
雪茶:雲南省奥地で料理長が取ってきた苔の一種で作ったお茶。日本ではかなり珍しいのでは?と。通販で売っているようなものではなく、サンゴ状の苔をがらすのティーポットに入れて供されます。風味豊かなお茶を想像すると、あまり味気のない物ですあが、まぁ、これはそういうものなのでしょう。特に癖はなく飲みやすいです。
お店の方は色々尋ねると細かく教えてくれます。
知らない食材や、知っていても初めていただくものもあり、勉強になります。
普通の和食店での懐石に出てくる料理と大差ないものも時折ありましたが、全体的には漢方を上手く使いながら、和食として完成させているところに感心しました。
ゲテモノ、キワモノの類ではなく、きちんとした技術と知識の上に成り立っている薬膳和食だと思います。
小生の舌で薬膳の妙を味わい尽くせたかと言われると、自信はありませんが。
新幹線も開通したので、近くへ寄る際は一度足を運んでみることをお勧めします。