Restaurant name |
Izake
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Categories | Soba、Izakaya (Tavern)、Nihonshu (Japanese sake) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0766-25-0160 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
富山県高岡市大手町2-49 |
Transportation |
高岡駅より徒歩20分 427 meters from Kyukan Iryo Center Mae. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Private dining rooms |
not allowed |
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Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Drink |
Particular about Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese spirits (Shochu) |
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Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
お節料理に鯨が供される大村湾の沿岸に育ち,幼少より鯨食には慣れ親しんできました.父親の晩酌の肴もしょうが醤油で鯨ルイベが多かったように記憶しています.
一時の狂ったような捕鯨バッシングはやや沈静化しているように感じますが,今はベジタリアニズムが隆盛してきているようで,鯨食受難の時代はまだ続いているように思います.
開口健のオーパだったかに,只見で山菜取りの重労働のビタミン補給に鯨の脂を味噌汁に溶かす描写があり,マズイ的な書き方だったと思いますが,案外うまいのかもしれないとも思えました.
羊にしても,鴨にしてもケモノの脂身はちょっとくらい癖がある方がうまいと思います.鯨の脂身も独特の海獣の風味があり,鯨南蛮と聞かされればちょっと興味をそそられるところではあります.
こちらの店のメニューに”くじら(皮)そば”というのがあるという情報にずいぶん前に触れ,一度行ってみたいと念じながらもなかなかめぐり合わせず,今回ようやく訪問がかないました.
店は,高岡古城公園のお堀のそばにあり,歓楽街から300メートルほど離れたとても静かな場所です.日曜夕刻7時前ごろに入店.この日はあいの風富山鉄道利用です.高岡駅から500メートルほどで,歩いて10分とはかかりません.先客一人.ご主人は60代話好き.
先ず日本酒をいただきました.〆張鶴純米吟醸700円と立山純米500円があります.
突き出しはまずモロヘイヤのおひたしに釜揚げシラスを乗せたものが出てきました.つゆの味も良く,蕎麦も大丈夫そうだと思いました.
二品目の突き出しがスッと出てきました.生湯葉うにです.これは,もうお任せでいくしかないという感じのぜいたくな一皿です.
うにの上のわさびがよいものです.メニューにわさびは天城の真妻と書いてあります.ねっとりして香り高い,わさびだけで肴になる感じです.
途中で,〆張の山田錦に切り替え.値段不明.
蕎麦は,閉店間際だったのですがさらしなもあるそうなので先ず二色盛りをいただきました.
汁は,雑節の効いたコクのあるものです.サバブシかと聞いたら,はぐらかされましたがサバか宗田が入っているでしょう.
さらしなはプリッとして,さらしなそばらしい出来です.ちょっとこの汁とは合わないかもしれません.7割ということです,たしか.それにしても,こんな時間に,呑みの〆に(あるいは肴に)手打ちのさらしなを手繰れるところはなかなかないということは言えるでしょう.
蕎麦は細挽きで江戸蕎麦より若干太目,きりべら19といったところでしょうか?しゃっきとした麺線で,香りはそこそこですが喉越しの良いものでした.1100円
最後は,念願のくじらそばです.盛りとつけ汁にしました.1300円.
鯨の肉が結構たっぷり入っています.皮というより皮下の脂肪と赤身の層のところです.
臭みなどはありません.コクのある雑節の汁に,鯨の脂がじわーと溶けて広がりうまいです.
もっとくせがあってもいいぐらい.
薬味として韓国とうがらしが出てきました.たしかにちょっとしつこい目の鯨の脂に合います.
くじらそばの由来を聞いたところ,鯨自体は寿司屋時代から扱っていて,蕎麦に合わせたらうまいだろうという思い付きで,特に由来はないとのこと.