Restaurant name |
Vira Aida(Vira Aida)
|
---|---|
Categories | Italian、Auberge |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0736-63-2227 |
Reservation Availability |
Reservations Only
2ヶ月前の1日~3日前まで受付。ただし満席になり次第受付終了。 |
Address |
和歌山県岩出市川尻71-5 |
Transportation |
It is convenient to go by car. Head north from the Bizen intersection on National Route 24. When you see the JA on your left, you will see a small sign for our shop on your left. Turn left and you will be right there. Take a taxi from Iwade Station (just under 1000 yen). By bus: From Iwade Station, take the Wakayama Bus Naka [Express] bound for Tarui Station. Get off at "Ibaramoto" and walk for 3 minutes (191m). *About one bus per hour. 1,732 meters from Iwade. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥20,000~¥29,999¥30,000~¥39,999
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
16 Seats |
---|---|
Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Outdoor/terrace seating |
Drink |
Wine,Particular about wine |
---|---|
Food |
Particular about vegetable,Vegetarian menu |
Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
With children |
Kids are welcome(Elementary school students are welcome)
Children under elementary school age are not allowed to enter the store. |
Website |
和歌山で長らく訪問したかったイタリア料理店。
和歌山市内から外れた場所にあり、意表をつく立地ですが、
お店に到着すると長旅が労われる外観です(笑)
西洋の風景画に登場する建物そのもので、覆い茂る緑が美しい。
デートで訪問したら、間違いなく相手に喜ばれるお店だと思います。
店内に入ると差し込む陽光が心地よく、肩の力が抜け、開放的な気持ちになります。
そして、雰囲気のみならず、料理自体も華やかなフォルムと上質な味わいを兼ね揃えております。
コースの流れやパスタを使うところなどは紛れも無く「イタリア料理」ですが、
個人的には創作性の高いオリジナルな料理だと感じました。
そして、当店は「野菜」にフォーカスされがちですが、頂いてみると決してそんな事は無く、
野菜を活かすために旬の魚介を使っておられ、満足度は非常に高まりました。
訪問前は「野菜料理」と聞いて、パンチの無さや淡白な味わいを想像しておりましたが、さに非ず。
ハーブを多用し、野菜を主体としつつも、巧みな構築力で印象深い料理へと仕上げておられました。
ちなみに、岩出駅から歩いてみましたが、1.7kmなので苦にはなりませんでした。
一度訪問してみれば「遠さ」はあまり問題ではなく、この個性的な味わいの為であれば遠方から足を運ぶ価値があると感じました。
特に、「複雑ながらに繊細な味わい」が好きな方、ハーブを多用した料理が好きな方、
自身もハーブやスパイスを用いて料理をする方にとっては、高確率で琴線に触れるのではないかと思います。
頂いた料理は下記の通りです。
尚、サービスの女性は笑顔がありつつもサバサバとしておりますので、料理名は淡白です(笑)
ただ、尋ねれば気さくに応えてくださり、「冷たさ」のようなものはありませんので、ご安心を。
コースは内容を考慮すると圧巻のコストパフォーマンスだと思います。
【鮎のリエット】
一品目から度肝を抜かれた。
鮎はリエットらしく非常にレアな食感に仕上げ、しっとりと柔らかくほどけ、
爽やかな香りと心地良い苦味を残す。
噛み締めた時の鮎の存在感が大きく喜びを抱くと同時に、肝のペーストを使用している点に意表を突かれる。
苦味、甘み、酸味などが有機的に構成され、構築された一体感にシェフのセンスを実感する。
使用しているハーブはストリドーロ。
【キュウリとアオリイカ】
これもまた高度な一体感。
アオリイカにはレモンバーベナがスカッと利いており、アオリのねっとり感に清涼感が実に爽快。
チーズを用い塩気と酸味を付加し、イカの甘みの輪郭を引き立たせるオリーブオイル使いも抜群。
爽やかながらに食欲が刺激される一皿。
酸味の由来はリコッタだろうか。
【鮑、トマト、バジリコ】
鮑の香りがバシッと伝わり、瞬時にガーリックのパンチが届き、トマトの酸味が淡麗に締める。
そして、何よりも面白いのは、クミンを使用している点。
鮑にクミンを使うなんて、実に変態的で良いじゃないの。
鮑は香りだけでなく食感についても処理が良く、蒸すか煮てからソテーされているようで柔らかい。
ソースには塩気を強めに利かせており、もう少し塩分濃度を下げても良いような気がするが、許容範囲内。
【菜園野菜】
クスクスをまぶし、ズッキーニのピュレ、玉ねぎの泡のソースを使用。
届いた時にカレーの香りがして驚くも、いざ頂いてみるとカレーの風味はせず。
野菜に由来する余りにも多様な味覚があるため、味覚、香りが渾然一体となる。
玉ねぎの泡のソースは玉ねぎの香りを控えめにして甘みを与えるアクセント。
コリアンダー、ディルの香りが良く、タプナードや甘いピクルスの微塵切りも主張し過ぎず脇を固める。
オクラの粘り、ヤングコーンの甘み、青南蛮の辛味など、野菜の多種多様な味覚で構築される世界観に感服した。
これは野菜主体でメインになりうる満足度、完成度。
【アニョロッティ】
パスタも完成度が高く、餡には豚肉とクルミを使用している。
また、野菜も使っているようで、内部からじんわりとした甘みを感じる。
塩気を利かせた強い味わい。
【トロフィエ】
ジャガイモとインゲンにペスト・ジェノヴェーゼを合わせたパスタ。
トロフィエはもちもちと力強く、インゲンの香りの強さに癒やされる。
ペストも時期を考慮するとバジルの香りは強い。
アニョロッティに続き、やや濃いめの塩気なので、もう少し減らしても良いかもしれない。
【真鯛】
付け合わせは根セロリ、ニンニクの芽と非常に個性的(笑)
鋭い酸味と辛みを持つレモンコンフィチュールが良きアクセント。
地味に、ニンニクの芽の美味しさにびっくり。
香りと甘みが極めて強く、食感はシャキシャキ。
また、胡椒の花なるものを使用しているところも見逃せない。
このあたりは自家菜園の力が遺憾無く発揮されている。
【熊本県産和牛のロースト】
申し分ない火入れで満足度が高い。
しかし、個人的に印象深かったのは、牛肉よりも生キクラゲ。
乳化させたソースを纏っており、瑞々しい食感と濃厚な旨味のソースが悶絶級に旨い。
ソース自体はクラシカルな印象を受ける非常に濃厚で力強い香りと旨味のソース。
ネギを焦がして粉砕したパウダーや、西洋ゴボウの皮などがアクセントとなっている。
そして、希少性が高い生のコリアンダーシードを用いているところも印象深かった。
【ビワ、ナスタチウム、カスタードソース】
カスタードソースに酸味を利かせビワに連結させているところが心ニクい。
【ビールのジェラート】
ビールのジェラートは苦みが癖になる味わい。
【プティフール】
いやはや、超満腹です(笑)
それでも、ドルチェも完成度が高いのでペロッと頂いてしまいますが。
総合的に卓越したセンスとオリジナリティを感じさせる名店かと思いました。
(個人的にはもう少し塩気を削って欲しいかな〜と)