お料理・空間・温泉・景色すべてが素晴らしいお宿 : Kumanokodo Unoki Rinosato Takahara

　霧の郷たかはらさん。3ヶ月ほど前に公式ホームページから予約をして1泊2食で
お世話になりました。HPでは「家庭料理」とのことでしたが、特に夕食は、和と伊が
ほどよく織り交ぜられ、良い意味でイメージを裏切られた美味しい食事ができるお宿でした。

　その日の夕食は、山菜料理、ロールキャベツ、刺身こんにゃく、イベリコ豚の一人鍋、
タラのトマト煮、ピーナツのお豆腐、ピッツァ、ご飯、おすまし、シャーベット等々。
　ドリンクは、生ビール、梅酒、白グラスワイン（@600円）をいただきました。特に梅酒は
甘さがかなり控えめですっきり美味しかったです。
　満室とのことで他のお客様もほぼ同時スタートでしたが、食べるペースを見ながらテンポよく
お料理を提供くださって1.5時間ほどで食べ終わることができました。

　朝食は純和食。煮野菜やキンピラ、玉子焼き、皮目まで美味しい塩鮭、シラス入り大根おろし、
ご飯、お味噌汁などなどに、食後の珈琲付き。
珈琲は是非テラスでと、美味しい空気とゆったりした山の景色とともに楽しみました。

　夕・朝とも満腹になりましたが、ご飯付きですので量を個人で調節できるのも有り難いです。
しかも全て美味しい。特に夕食では窯で焼かれたもっちりピッツァが絶品で、たっぷりの
チーズや新鮮かつワイルドなクレソンを堪能できましたし、朝食ではおひつで提供くださった
白米がツヤツヤピカピカで、ご飯をそれほど食べない私でもおかわりしたほどでした。
また、お鍋やお味噌汁に入っているお豆腐も、京都の老舗・奥丹さんの“田舎豆腐”を思い出す
味わいで美味しかったですし、ご一緒した方々が朝食の大根おろしの辛味が良い！と絶賛して
いた等々、気に入ったお料理・食材を挙げるときりがないほどです。

　部屋食はありません。暖炉があって雰囲気ある食事処（テーブル席）の窓からは、空と山、
集落が見えます。到着日は曇りだったので 「満天の星の鑑賞会」はありませんでしたが、
天気がよければ星もたくさん見えそう。
快晴となった翌日の朝食中には濃い霧が発生して雲海が見られたのは幸運でした。
　なお、スタッフの方が、宿泊翌日の霧発生は6：30前と教えてくださいましたので、朝は
客室から自然の神秘を楽しみました。
また、７時からオープンの浴場でも、温泉に浸かりながら雲海が見えて美しかったです。

　高原熊野神社まで徒歩5分ほどで、熊野古道の散策も少しできました。
　2人部屋の場合は一人1万円強、複数名での畳部屋利用は1万円弱というお値段からの期待を
大幅に上回る素晴らしい1泊2食。スタッフの方々も臨機応変ですのに大らか且つ親切で、また
いつか是非お邪魔したいと思っています。