Restaurant name |
Restaurant Caravansarai(Restaurant Caravansarai)
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Categories | French |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0739-33-9990 |
Reservation Availability |
Reservations available
コースのみ |
Address |
和歌山県田辺市上芳養595 |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥4,000~¥4,999 ¥2,000~¥2,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
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Method of payment |
Credit Cards Accepted Electronic money Accepted |
Private dining rooms |
OK |
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Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
− |
Parking lot |
OK |
Occasion |
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The opening day |
2020.3.1 |
和歌山県の紀伊田辺には梅の咲き誇る山里があります。ホーホケキョ♪ どこからともなくウグイスの鳴き声も。梅にウグイスのまさにのどかな桃源郷のようなところです。
3月のある日、ちょうど梅の白い花々に囲まれるような秘境の地にある「レストラン キャラバンサライ」を訪問。
オーナーシェフは一人で調理からサービスまですべてこなすそうで、今は1回1組のゲストに絞り営業しているそうです。建物はお祖父さんの建てた梅蔵をフレンチレストランに、とってもお洒落に改装しています。土曜のランチにお邪魔しました。
オーナーシェフ更井亮介(さらいりょうすけ)さんは地元出身で、大阪帝国ホテルのレストランで勤務の後、蓼科のフレンチの名店「エスポワール」で4年、計10年間の修業を積んできた本格派。
2020年3月にオープンしたというからコロナが始まると同時です。それでも実力のあるお店だからちゃんと生き残ってきました。それどころかどんどん人気が出てきて忙しいようです。
ランチは11時半からと13時からの2回転で1組ずつとなります。内容はアミューズ、前菜、スープ、肉料理、デザートの5品の構成でなんと2500円(税込み)。田舎とはいえ良心的すぎる価格設定です。
修業していた「エスポワール」はジビエが得意なお店です。だからシェフはジビエもお得意のようです。今日のメニューは軽いランチだと思っていたのに、メインの肉料理の2つのチョイスに田辺市産鹿肉のロティもちゃんと入っていました。
今回は黒豚のロティを選んだけれど、今度チャンスがあればディナーの5500円のコースで本格的にジビエの入ったコースも味わってみたいと思いました。
まずはドリンク選びです。梅の里なのでドリンクは梅ソーダを頼みました。大きくてほんのり甘い梅が入っていて美味しい。他はグラスワインも少しありましたが、アルコールはあまり充実していない印象です。辺鄙なところなので皆さん車で来るからでしょう。
料理のセンスはとても良く、食材の組み合わせがうまいという印象です。それも高い食材を使わなくても美味しいものを生み出せるようで、これも立派な才能です。
アミューズはフォアグラと梅を合わせた1品。フォアグラの上に梅肉を載せて、梅の甘酸っぱさがフォアグラによく合います。
地元龍神村産のグリーンアスパラのサラダはいろんなハーブや半熟卵を添えて、さっぱりフレッシュで、なおかつ見た目にも食欲をそそります。
同じく龍神村産の菊芋を使ったフラン。「菊芋は味がぼんやりしているから」とシェフはコンソメと菊芋のチップスを合わせたそうで、確かに食感の変化も楽しめスープに浸して香ばしさも味わえます。お皿には菊芋の生の実物も添えて、こんなお芋ですとわかるように説明してくれました。
メインは黒豚のロティにマスタードソースを添えて。シンプルながら脂身まで美味しいのです。付け合せの野菜が瑞々しいのも最高です。
デザートはメープルシロップのケーキとバニラアイス、季節のフルーツの盛り合わせ。最後まで手抜きはありません。
シェフのお母さんはパン焼き職人で、お店で出すパンはすべてお母さんの手作りです。コッペパンやロールパンなど焼き立て熱々を届けてくださるのです。これが懐かしい感じもしてすごく味わい深いものでした。
シェフは実家が梅農家で、6月あたりの収穫時期はそちらの手伝いが忙しいので「キャラバン サライ」は休業です。
しかし農家の皆さんのために安くて美味しいお弁当の販売もしているそう。シェフの心尽くしのお弁当が500円で食べられるなんて、皆さん幸せなことでしょう。
地元出身で地元に根差し、地元の食材を生かした料理を作る。これこそが本物の地産地消と言えるのでしょう。
地元出身で地元に根差し、地元のテロワールを生かした料理を作る。これこそが本物の地産地消と言えるのでしょう。春からはサービス係の新人が入ってくれるそうなので、シェフにも余裕ができるそうです。またまた進化を遂げるはず。
車で行くならぜひ梅がゴロンと入った美味しい梅ソーダと一緒に極上料理を楽しんでみてください。
シェフの名前(更井さらい)から名付けられたとみられるキャラバンサライ(シルクロードの隊商宿のこと)のように心に辺境の爽やかな風が吹くはずです。
日本全国の美味しいお店を巡っています。
https://5penguins.fivestar-club.jp/japan/22076/