Restaurant name |
Daibonji(Daibonji)
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Categories | Soba |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0235-53-3413 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
山形県鶴岡市越中山名平4-2 月山あさひ博物村 |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
60 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 100台 |
Space/facilities |
Comfortable space,Tatami seats |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
Website |
http://www.gassanasahi-hakubutsumura.co.jp/daibonji/daibonzi107.html |
山形県の鶴岡市にある山間の道の駅「月山」に隣接している蕎麦屋さんです。テーブル席、座敷席があります。
◼️頂いたメニュー
・とろろそば ¥1171
・行沢のとちもち ¥438
2022.6
お昼までの仕事を切り上げて向かった先は、山の中の道の駅「月山」。高速道路が開通する前までは賑やかだったのでしょうが、今は廃れた感を隠せないもの。誰もいない朽ちかけの遊具、木陰に残る未だ残る真っ黒な雪、残っている文化創造館は観光案内所も兼ねているものの訪れる人はまばら。地下道を通っていった先にあるのは、月山ワイン直売所、その隣にはボルダリングが体験できる施設があり、そこにだけ人の活気を感じられた。そこから渓谷にかかる橋は、渡る人なく老朽化が進んでいる様子。橋を進んだ先のトンネルへと続く建物は廃墟のよう。昔は、この橋でバンジージャンプが行われていたというものの、事故が原因で事業は終了したとのこと。時代の移り変わりを感じることができる場所。
さて、そんな廃れた感のある道の駅ですが、唯一気になっていたのが、日本家屋の古民家を利用したそば処「大梵字」。いつもは通り過ぎる通過点の場所ですが、今回は目的地となりました。
駐車場に車を停めて、蕎麦屋さんの敷地に入ると、お庭がすごく広い。お池もあり、姿は見えないのに聞いたことがない甲高い声で鳴くカエルの鳴き声が響いており、池の底を覗けば、にょろにょろと動くドジョウや、イモリの姿を確認できました。こうした自然を感じられるところは好きです。
建物の中に入り、消毒と検温を行います。空席があるためか、どこでもどうぞと声をかけられて、中へと入ります。1時過ぎに着いたものの、お客さんもそこそこ入っているよう。メニュー表から選んだのは【とろろそば】と【行沢のとちもち】。
座敷間には、優しいギターのBGMと、蕎麦をすする音だけが響いています。陽の光を浴びる縁側に置かれているサボテンが何気に素敵です。10分ほど待ったところで、頼んでいた蕎麦が配膳されました。
【とろろそば】
ざるに盛られたそばは、鶴岡市あさひ産のそば粉「でわかおり」を100%使用した10割蕎麦とのこと。限られた産地で収穫されたところに強いこだわりを感じます。でわかおり自体は地元でも使用されているので、なじみの味ではあります。
とろろは別皿にて用意されており、薬味はねぎとわさび、あんかけ豆腐の小鉢も付いています。
汁は優しい味わいの出汁香るもの。そこに蕎麦を浸して頂きます。のど越しよく美味しい。今度は汁にとろろを投入し、蕎麦に絡めて頂きます。ずるずるっと音を立てながら、気持ちよく吸い上げれば、喉を通る心地の気持ち良いこと。そのままでも旨いですが、とろろを最大限に使用して食べるのが醍醐味です。
普通盛では、少々物足りなく感じられたので、食べられる人は大盛が良いようです。
【行沢のとちもち】
「なめざわ」と読むとのこと。名前の通り、ここで作られているとちもちは行沢地区で採れたとちの実を使用しているのだとか。一般にとちもちとは、もち米と一緒につかれた生地で餡を包んだもちのことのようですが、目の前に出されたものは、見た目が「あんこ餅」。
たっぷりの餡がまぶされた2個の餅がとちの実を含んだ餅のよう。思っていたものと全然違いましたが、あんこは好きなのでこれはこれで良しか。
丸く成形された餅は、箸でつまんでも形が崩れないほど保たれており、もともとの色がわからないほどに餡まみれとなっています。食感は少し硬めの餅ですが、とちもちと言われるゆえんの「とちの実」らしい味がわからないまま、芳醇なあんこの味だけで満たされた感です。
食後は、敷地内の庭を眺めたり、周囲を散策したりして時間を過ごしました。勇気があれば、ボルダリングにも挑戦してみたいのですが、初めてやることへの抵抗は、なかなか拭い去れないもの。今度、一人で訪れた時には、こっそりとやってみよう・・・、そう誓いながら道の駅を後にしたのでした。
ごちそうさまでした。