お酒の楽しめるビストロです : Izakaya Shukou Gimmi Korekara

この近辺のエリアは名古屋市北部の拠点ということから、比較的居酒屋系のお店が多く存在します。最近、付近のJR駅前周辺は大手チェーンの系列店が相次いで出店し、日本全国の地方都市同様の個性の無い街になりつつあります。そんな中ひときわ異彩を放つ存在なのがこのお店。
事前に調べていなかったら絶対に通りすぎてしまうロケーション。周辺２駅から徒歩圏内ではあるものの、住宅街の中にぽつんとある"隠れ家"という表現が似合うお店です。
他の方が外観を掲載されていますが、一限ではちょっと入り辛い店構えから、常連さんがここの主たる客層のようです。
訪問したのが土曜日の開店まもない18:00頃とあって、掲題のビストロ風の店内はガランとした状態。４名連れでボックス席に案内されました。
（これがまた落ち着く席で、座敷席もあるようですが（予約専用？）個人的には椅子席のこちらが気に入りました。）
日替わりの手書きメニューの中から、連れの女性陣のリクエストで定番のカニクリームコロッケとメンチカツをまずチョイス、その他鴨肉ののローストとバーニャカウダ、かつおのたたきなどを堪能しました。
期待のカニクリームコロッケ。実はこのお店から数百メートル離れた駅の反対側でめちゃめちゃうまいカニクリームコロッケを出している居酒屋（未紹介）があり、そこと比較してしまうと星２つです。そこそこ美味しく盛り付けや見た目は、こちらが明らかに上なのですがカニさんが居ない！
当方の最重要ポリシーであるCP値から判定するとこちらは完敗です。申し訳ありません。でも美味しかったですよ。
スパイシーな味付けのメンチカツもボリュームがあって、メニューランキング上位の上がるのは納得というところですね。
特筆すべきは鴨肉のロースト！ジビエとは謳ってありませんでしたが、鴨肉らしいしっかりした歯ごたえとジューシーで絶妙な焼き具合、そこに添えられたフルーツソースとのハーモニーはお勧めです。名古屋に移り住んでからジビエ料理に飢えていた自身にとって、とても幸せな一品でした。
（残念ながら写真撮影は失敗(T_T)）
あとはバーニャカウダですが、これがまた自家製アンチョビを使ったというソースが絶妙で、オーブンで熱々の状態で供されます。
ここまでお読みになっていただけるとおわかりでしょう？メニュー構成がいわゆる居酒屋という概念ではないのです。このお店。
かと言って「ビストロ～何とか」という名前でお店出していただいても困るのですが、イタリアン、フレンチ、洋食屋、和食屋といった要素がクロスオーバーした空間でした。本当は気になるメニューがこの日はもっと色々あったのですが、また別の機会に巡り会えたらと思います。
実は総評として足をひっぱたのは各単品の価格です。手間かけられているとは思いますがお酒も含め、総合的なQualityから若干高めに感じたことを付け加えておきます。
品揃えでおいてある焼酎類って名古屋では珍しいのでしょうか。東京ではよく巡り逢えるものばかりですよ。