私的には「国内最強の寿司屋！」 : Sawada Zushi

さて、先週の土曜日は先輩が沢田鮨を貸切にしてくれたので、喜び勇んで半田まで行って来た。私にとって美味しい食事とは、一緒に大好きな友人達と美味しい酒と料理を食べるというところにある。つまり、美味しい食事で一番重要な点は一緒に食事をする人なのだ。また、周囲の客に気を遣うという状況では、周りの客に遠慮して思う存分食事を楽しむことが出来ない。

さて、店に着くと先輩や友人達が先に到着している。私は見ず知らずの人と同席すると、非常に緊張して食事を楽しむことは不可能になる。反面、大好きな友人達が居ると、それだけでテンションが上がり、実際のところ、酒さえあればどんな不味い料理でも、それほど不満が無いろいう人間だ。しかし、私達が店を貸切にしている理由は、店主がその辺を全て分ってくれて、ただひたすら「美味しい料理を作る」ということに集中してもらえるからだ。

カウンターの店で見ず知らずの人が並ぶという環境は、もちろん良い点もあるが、悪い点も多い。知らない客どうしが、互いの料理を見比べたり、聞きたくも無い話が耳に入ってきたりもする。馴染み客はカウンター越しに店主と話をすることを酒の肴にしている場合も多く、馴染み客を大事にするという当たり前の行為が、一見さんを不愉快な状況に追い込んだりするのだ。という訳で、私は貸切でないとカウンター席に座ることを躊躇してしまう。

また、この程度の人数で、しかるべき金額を払えば、店主はその予算の中で最大限に材料に投資できる。高額な料金のメニューをオーダーしたとしても、2人での予約だと、種類を多く、なおかつ良い素材を買うということも難しい。また、一見さんだと、本当に来店するかどうかも怪しい訳で、馴染み客の予約で無い限り、大きなリスクは冒せないのは当然だ。美味しい料理を間違い無く食べたいのなら、やはり馴染み客になるしか無い。若しくは馴染み客の紹介か一緒に行くのが間違い無い。

なんか、前置きが長くなったが、常に美味しい物を食べるというのは、なかなか大変なことなのだ。店の最大の実力を引き出したいのなら、まず、貴方が良い客になる必要がある。そう言う意味では、この店は先輩が大事に大事にしているお店で、その恩恵で私達が素晴らしい食事を楽しめるという訳だ。土曜日の料理も、そう言う意味ではまさにカスタムメイドの絶品料理の数々で非常に「堪能」した。
そういう料理を出せるお店なので、その素晴らしさを引き出す為には、是非、通い詰めて真価を評価して欲しいお店だ。

以下は2013年11月のレビューです。その時のタイトルは「文句無く美味しい。完璧な旨さは半田に有り！」でした。

私は寿司が好きだが、一番美味しい寿司屋は何処ですか？と尋ねられると「少々遠いという難点はあるが、沢田鮨」と答えてしまう。どの寿司も芸術品のように美しく美味しい。土曜日に京都からの友人を迎えての歓迎会はやはり沢田鮨だった。幹事というか主催者の先輩が選んだ店が沢田鮨だったのだ。

寿司の旨さに能書きは要らない。口に入れたときのネタとシャリの一体感。またそれが溶けている感触。まさに存在自体がアートだ。単品での美味しさ。組み合わせの絶妙さ。このレベルの寿司はそんじょそこらで食べられる物では無い。先輩が用意した酒も素晴らしく、まさしく至福の一夜だった。京都からの友人は私と同じようにガタイがデカイが、大きな軀を小さくしながら、大きな顔と体全体から満身の笑みを浮かべていた！

以下は2012年8月のレビューです。その時のタイトルは「暑い夏の日に絶品寿司を戴く。」でした。

昨日は先輩夫婦と友人夫婦と計6人で沢田鮨を訪問した。お酒は先輩が用意してくれた。この店があるのは半田だ。名古屋から大府まで行き武豊線に乗り換える。半田駅からはすぐだが猛暑だったのでタクシーで店まで出かけた。店は端正な内装で気持ちがよい。さて、料理だがビックリする程洗練された料理だ。からすみ蕎麦が絶品だった。全ての料理が絶品と言って良い。このような田舎（失礼）にこんな美味しい店が存在することがビックリだ。私が大好きな渡り蟹や蝦蛄もしっとりして完璧な仕上がりだ。出来立てのいくらも素晴らしい。帰りはタクシーで帰ったが、我家まで￥15000円以上かかる距離というのが、この店の唯一の欠点だ。