점포명 |
Annapurna(Annapurna)
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종류 | 네팔 요리、인도 요리、인도 카레 |
예약・문의하기 |
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예약 가능 여부 | |
주소 |
愛知県豊川市北浦町11 |
교통수단 |
도요카와이나리 역에서 218 미터 |
영업시간 | |
가격대(리뷰 집계) |
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지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 가능 |
금연・흡연 |
− |
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주차장 |
가능 (있음) |
이럴 때 추천 |
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아이동반 |
어린이 메뉴 있음 |
青春18きっぷの残りの一日をいかに使うか思案した結果、豊川市まで行くことにした。目的地が豊川稲荷だったのか、それともインドネパール料理店"アンナプルナ"だったのか。どちらかと問われれば後者だったのかもしれない。
11時過ぎで一番乗りだった。レジの前には招き猫やネパールの旗が置かれており、金魚が水槽で泳いでいた。店員さんは30代くらいのネパール人お兄さんとネパール人お姉さんがいらっしゃった。
敷居のないカジュアルな食堂のような雰囲気である。私が座った背後の壁には大きなネパールの旗が貼られていた。視線を右へ移していくと風景画が飾られており、ネパールの山村がありありと頭に描き出された。
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他の方のレビューを見て、本格的なネパール料理が食べられそうだとわかりやってきた。確かに、カジャセットがあり、モモがあり、スクティがある。珍しめのディドのセットもあった。でも私はディドよりお米が好きなので、
★ネパールタリセット 1500円
を注文した。"ダルバート"と言われるネパール定食のセットである。
私は僭越ながらネパール料理店への営業スキルにはいささかの自信がある。失敗することもあるが、この日はお兄さんの心を掴むことに成功した。少し時間がかかる、何か飲むか、と訊かれ、お姉さんがホットチャイをサービスしてくださった。香辛料が入ったマサラチャイを味わいながら、再度風景画やテレビ画面を眺めながらゆっくり待った。
ダルバートは写真とほぼ同一の姿でやってきた。この店のメニュー写真だけでなく、ダルバートの理想的な宣材写真に類似している。ネパールのホテル(ネパールでホテルというとレストランも含まれることがある)で出されるダルバートのようである。この見た目で美味しくないはずがない。
「料理の写真を沢山撮らせてください!」と私が身を乗り出すと、お兄さんとお姉さんは声を出して笑ってくださった。そうしていろいろ混ぜながら、ガツガツ食べ進めていった。
・ライスはバスマティライスと日本米のミックスだった。少し弾力のある硬さが私の好みを捉えた。
・ダル(豆のスープ)が美味い。さらっとスープ状のダルらしいダルである。お兄さん曰く4種類の豆を使用しているとのこと。ニンニクも効いており、ダルだけでライスを2杯、いや3杯は食べられそうである。
・チキンカレーはトマトベースのスープカレー。ネパールスタイルでさらっとしている。骨付きの弾力のある鶏肉が2、3個入っていた。
・アルブテコ(ジャガイモの炒め物)は、ニンニクやパクチー、唐辛子パウダーをまとった小さめのジャガイモがコロコロと転がっている。
・ベジタブルタルカリ(野菜炒め)は、人参やブロッコリーが具材になっている。シナモンリーフがさりげなく混じっている。
・パラックブテコ(ほうれん草炒め)も、シンプルな緑に香辛料の風味が隠れている。
・ゴーヤのアチャール(漬物)。ネパール料理でゴーヤ?と私は驚いたが、ネパールの発酵乾燥野菜であるグンドゥルックと食感を似せることができるとのこと。なるほど。トマトと一緒に和えられ、酸味が効いている。
・ムラコアチール(大根の漬物)。酸っぱい細切り大根で、ダルバートのおかずの定番である。
・トマトコアチャール(トマトの漬物)。チャトニと呼ばれるペーストタイプのアチャール。潰した唐辛子などの香辛料がトマトと混ぜられている。
・サラダ。つまり、短冊切りの人参ときゅうりにレモンが添えられている。
・パパド(豆せんべい)。
全体的に香辛料がふんだんに使われている。ガリッという音、苦味、辛味など、様々な香辛料が我よ我よと言わんばかりに主張してくる。おかずの量が多いし、これはご飯が進む。
おかわりを尋ねられたので、ダルと少量のライスをいただくことにした。小さな平皿からお姉さんがライスを中央に追加してくださった。味噌汁を入れるようなお椀からダルも器に注いでくださった。明らかに"少量"ではないライスの量といい、このおかわりのやり方といい、この感じ、まさにネパールらしさがあっていいなと感じた。私は再度気合を入れ直し、最後はダルもカレーもおかずも全て混ぜてバクバク食べていった。ブラックカルダモンとシナモン、チキンの骨だけを残して完食した。
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お兄さんかく語りき(要約)。このエリアにはインドネパール料理店が10軒15軒ある。しかしながら、本場のネパール料理を提供しているのはここだけだ。それを始めた理由は、私の意志に他ならない。ダルバートもディドもその他のネパール料理も、このインネパが乱立する界隈にて自分たちの店を際立たせ、本物のネパール料理をお客さんに伝えるためなのだ。
私はスタンディングオベーションの如く、全力の拍手喝采をお兄さんに送りたくなった。お兄さんはリンブー族出身で、別の国でも長らく料理経験があるとのこと。親しみやすい笑顔に、松岡修造に負けない熱い思いを秘めていると思うと、私は先生と呼びたくなったのだった。
私たちの白熱したやりとりは、とどまるところを知らなかった。私もポップコーンがはじけるように、ポンポン質問が出てきた。お兄さんは出身地の市長の動画や、リンブー族の食文化の写真を見せてくださり、自然から生まれた人間は自然に帰るべきだ、だからネパール人も田舎に旅行しに行くのだ、と議論を進め、「幸せとお金は別物だ」と私がまとめると「exactly」とおっしゃった。「そろそろ行きます」と私は時計を見た。14時30分になっていた。あっという間に3時間半も経過していたとは。
お店の前のチラシを提示して、10%OFFの1350円で会計を終えた。この辺りに来た際はまた寄ります、と私はお兄さんに伝えて店を出た。お腹も心も満たされ、これ以上私は何を求めるというのだろうか。豊川稲荷に寄る必要はなくなった。今年に入って一番の思い出になった。
ダンネバード。ごちそうさまでした。